JP2001355757A - 温度制御弁、温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御システム - Google Patents

温度制御弁、温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御システム

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JP2001355757A
JP2001355757A JP2000179852A JP2000179852A JP2001355757A JP 2001355757 A JP2001355757 A JP 2001355757A JP 2000179852 A JP2000179852 A JP 2000179852A JP 2000179852 A JP2000179852 A JP 2000179852A JP 2001355757 A JP2001355757 A JP 2001355757A
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temperature
temperature difference
valve
difference
flow path
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JP2000179852A
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Tsutomu Itahana
勉 板鼻
Takashi Tanaka
孝史 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出し空気温度の変動幅を小さくすることが
できる輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムと、そのた
めに用いることができる温度制御弁および温度制御装置
を提供する。 【解決手段】 温度制御弁を、第1の感温部と、第2の
感温部が作動気体の圧力で発生する推力間の検知温度差
による推力差と、温度差設定ばねの反力のバランスした
位置で、弁部の連通部の開度が制御されるようにし、加
熱熱媒流体として車両走行用エンジンのクーラント(温
水)の一部を用い、上記温度制御弁により、庫内加熱器
の吹出し空気温度と吸込み空気温度との温度差に基づき
温水の庫内加熱器への供給量を制御するように輸送用冷
凍庫の庫内温度制御システムを構成し、庫内加熱器の庫
内への吹出し空気温度の変動幅を小さくできた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度制御用に用い
られる弁とそれを用いた温度制御装置、および輸送用冷
凍庫の庫内温度制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、従来の冷凍トラックにおける、
車両走行用エンジンのクーラント(以下「温水」とい
う)による輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムの構成
を示し説明する。
【0003】図9において、1は車両走行用のエンジン
であり、2は車両のキャビンを暖房するためのキャビン
ヒータである。3は冷凍庫内への温水供給を制御する開
閉動作を行なう電磁弁であり、4は温水コイルへ温水a
を供給するポンプである。5は庫内を加熱するため温水
aと空気との熱交換を行なう庫内加熱器としての温水コ
イルである。
【0004】キャビンヒータ2と電磁弁3、ポンプ4、
温水コイル5は直列に接続されており、エンジン1、キ
ャビンヒータ2、電磁弁3、ポンプ4は冷凍庫の庫外に
設置され、温水コイル5は冷凍庫の庫内に収納されてい
る。
【0005】エンジン1内の図示しないポンプにより吐
出された温水aはキャビンヒータ2を通り、キャビンヒ
ータ2を出た温水aは、再びエンジン1に吸入される循
環路6が形成されている。
【0006】また、キャビンヒータ2の出口において温
水の循環路6に分岐部7が設けられ温水aの一部は分岐
し、電磁弁3経由、ポンプ4により、温水コイル5へ送
られ温水コイル5の温水入口5aから温水出口5bまで
通る間に空気を加熱し、温水コイル5から出た温水aは
循環路6の前記分岐部7より下流側において、キャビン
ヒータ2から排出された温水aと再び合流して循環路6
を通ってエンジン1に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
による輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムには次のよ
うな欠点があった。
【0008】エンジン1のクーラント温度、すなわち温
水温度は一般に80°C程度に制御されている。従来の
庫内温度制御システムは図示しないサーモスタットによ
り、温水コイル5への温水aの供給量を電磁弁3により
全開流量または閉止の2位置で制御しており、2位置に
よって温水コイル5の吸込み空気温度に対する吹出し空
気温度に大きな変動を生じていた。
【0009】電磁弁3の開閉と、温水コイル5の吸込み
空気温度および吹出し空気温度との関係を、図10に示
し説明する。図10においては、電磁弁3が図示しない
サーモスタットにより開閉した時の、温水コイル5の吸
込み空気温度と吹出し空気温度の変化を模式的に示して
いる。
【0010】電磁弁3が開放している状態では温水aが
温水コイル5に供給され続けているため、吹出し空気温
度は80°Cの温水aにより加熱され、図10に破線で
示すように急激に上昇する。サーモスタットにより電磁
弁3が閉止すると、温水aによる加熱が停止するので、
吹出し空気温度は急激に低下する。
【0011】以上のように、電磁弁3の開閉2位置制御
では吹出し空気温度の変動が大きくなる。そのため吹出
し空気にさらされる積み荷の温度変化も大きくなりその
品質の劣化のおそれがあり、例えばチョコレートを使っ
た食品ではチョコレートの溶融が起こり商品価値を失う
場合がある。
【0012】本発明は、上述のような従来の輸送用冷凍
庫の庫内温度制御システムの問題を解消し、吹出し空気
温度の変動幅を小さくすることができる輸送用冷凍庫の
庫内温度制御システムを提供することを課題とするもの
であり、またそのために用いることができる温度制御弁
および温度制御装置を提供することを課題とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は、上記
の課題を解決するためになされたものであって、その第
1の手段として、第1の流路と第2の流路とを連通する
第1の連通部を有する弁部と、検知した温度に従って封
入された作動気体の圧力により第1の推力を前記弁部に
与える第1の感温部と、検知した温度に従って封入され
た作動気体の圧力により前記第1の推力と逆方向の第2
の推力を前記弁部に与える第2の感温部と、前記第2の
推力と同方向の反力を弁体に与える温度差設定ばねとを
有し、前記弁部は、前記第1の感温部の検知温度と前記
第2の感温部の検知温度との温度差が、第1の所定温度
差未満で第2の所定温度差以上のとき、前記第1の推力
と第2の推力の推力差と前記温度差設定ばねの反力との
バランスした位置で前記第1の連通部を開き、前記第1
の所定温度差以上のとき前記第1の連通部を閉じ、第2
の所定温度差未満のとき前記第1の連通部を全開するよ
うに設定されてなることを特徴とする温度制御弁を提供
するものである。
【0014】上記の第1の手段によれば、弁部には第1
の感温部が検知した温度と第2の感温部が検知した温度
との温度差に対応した両感温部の推力差が働き、その推
力差と温度差設定ばねの反力との釣り合いによって弁部
の第1の連通部の開度が制御されるので、電気的な制御
手段を用いず2検知温度の温度差に基づいて、弁の開度
を自動制御できる。
【0015】(2)また、第2の手段として、第1の手
段の温度制御弁において、前記弁部は第3の流路と同第
3の流路と前記第1の流路とを連通する第2の連通部を
有し、前記第1の感温部の検知温度と前記第2の感温部
の検知温度との温度差が、前記第1の所定温度差未満で
前記第2の所定温度差以上のとき、前記第1の推力と前
記第2の推力の推力差と前記温度差設定ばねの反力との
バランスした位置で前記第2の連通部を開き、前記第1
の所定温度差以上のとき前記第2の連通部を全開し、前
記第2の所定温度差未満のとき前記第2の連通部を閉じ
るように設定されてなることを特徴とする温度制御弁を
提供する。
【0016】第2の手段によれば、第1の手段の作用に
加えて、3方向弁として2方向分流の弁の開度を自動制
御できる。
【0017】(3)第3の手段として、第1の手段また
は第2の手段の温度制御弁を備える温度制御装置であっ
て、前記第1の流路が加熱熱媒流体の供給側に接続さ
れ、前記第2の流路が同加熱熱媒流体を用いて空気の加
熱を行う加熱器に接続され、前記第1の感温部は同加熱
器の吹出し空気温度を検知し、前記第2の感温部は同加
熱器の吸込み空気温度を検知するように構成されてなる
ことを特徴とする温度制御装置を提供する。
【0018】第3の手段によれば、第1の手段または第
2の手段の作用に加え、空気の加熱器の吹出し空気温度
と吸込み空気温度の温度差が、第2の所定温度差未満の
とき加熱器に加熱熱媒流体を全量供給し、第2の所定温
度差以上で第1の所定温度差未満のとき温度差が大きく
なるにつれて供給を低減し、第1の所定温度差以上のと
きは供給を停止するように、第2の流路を通り空気の加
熱器に供給される加熱熱媒流体の流量を制御できるの
で、加熱器の吹出し空気温度と吸込み空気温度の温度差
を抑制し、吹出し空気温度の変動幅を小さくすることが
できる。
【0019】(4)第4の手段として、第1の流路と第
2の流路とを連通する第1の連通部を有する弁部と、検
知した温度に従って封入された作動気体の圧力により推
力を前記弁部に与える感温部と、前記推力と逆方向の反
力を前記弁部に与える温度設定ばねとを有し、前記弁部
は、前記感温部の検知温度と温度設定値との温度差が、
第1の所定温度差未満で第2の所定温度差以上のとき、
前記推力と前記温度設定ばねの反力とのバランスした位
置で前記第1の連通部を開き、前記第1の所定温度差以
上のとき前記第1の連通部を閉じ、前記第2の所定温度
差未満のとき前記第1の連通部を全開するように設定さ
れてなることを特徴とする温度制御弁を提供する。
【0020】第4の手段によれば、弁部には感温部が検
知した温度に対応した感温部の推力が働き、その推力と
温度設定ばねの反力との釣り合いによって弁部の第1の
連通部の開度が制御されるので、電気的な制御手段を用
いず検知温度と温度設定値との温度差に基づいて、弁の
開度を自動制御できる。
【0021】(5)第5の手段として、第4の手段の温
度制御弁において、前記弁部は第3の流路と同第3の流
路と前記第1の流路とを連通する第2の連通部を有し、
前記感温部の検知温度と前記温度設定値との温度差が、
前記第1の所定温度差未満で前記第2の所定温度差以上
のとき、前記推力と前記温度設定ばねの反力とのバラン
スした位置で前記第2の連通部を開き、前記第1の所定
温度差以上のとき前記第2の連通部を全開し、前記第2
の所定温度差未満のとき前記第2の連通部を閉じるよう
に設定されてなることを特徴とする温度制御弁を提供す
る。
【0022】第5の手段によれば、第4の手段の作用に
加えて、3方向弁として2方向分流の弁の開度を自動制
御できる。
【0023】(6)第6の手段として、第4の手段また
は第5の手段の温度制御弁を備える温度制御装置であっ
て、前記第1の流路が加熱熱媒流体の供給側に接続さ
れ、前記第2の流路が同加熱熱媒流体を用いて空気の加
熱を行う加熱器に接続され、前記感温部は同加熱器の吹
出し空気温度を検知するように構成されてなることを特
徴とする温度制御装置を提供する。
【0024】第6の手段によれば、第4の手段または第
5の手段の作用に加え、空気の加熱器の吹出し空気温度
と温度設定値との温度差が、第2の所定温度差未満のと
き加熱器に加熱熱媒流体を全量供給し、第2の所定温度
差以上で第1の所定温度差未満のとき温度差が大きくな
るにつれて供給を低減し、第1の所定温度差以上のとき
は供給を停止するように、第2の流路を通り空気の加熱
器に供給される加熱熱媒流体の流量を制御できるので、
加熱器の吹出し空気温度と温度設定値の温度差を抑制
し、吹出し空気温度の変動幅を小さくすることができ
る。
【0025】(7)そして、第7の手段として、第3の
手段または第6の手段の温度制御装置を備える輸送用冷
凍庫の庫内温度制御システムであって、前記加熱熱媒流
体は車両走行用エンジンから出て同車両走行用エンジン
に戻るクーラント循環路の分岐部から取り出されたクー
ラントの一部であり、前記第1の流路は同クーラント循
環路の分岐部に接続し、前記加熱器は前記輸送用冷凍庫
内に設けた庫内加熱器であって、同庫内加熱器の温水入
口は前記第2の流路に接続し、同庫内加熱器の温水出口
は前記クーラント循環路の前記分岐部より下流側に接続
されてなることを特徴とする輸送用冷凍庫の庫内温度制
御システムを提供するものである。
【0026】第7の手段によれば、第3の手段または第
6の手段の作用に加え、車両走行用エンジンのクーラン
ト(温水)を加熱熱媒流体とする輸送用冷凍庫の庫内温
度制御システムにおいて、庫内加熱器の庫内への吹出し
空気温度の変動幅を小さくすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態にかかる
温度制御弁、温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温
度制御システムを、図1から図4に基づき説明する。図
1は本発明の実施の第1形態に係る温度制御弁を用いた
温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御システ
ムの構成の説明図であり、図2は実施の第1形態に係る
温度制御弁の構造の説明図、図3は図2の温度制御弁の
作用の説明図、図4は本実施の形態の輸送用冷凍庫の庫
内温度制御システムにおける温水コイルの吸込み空気温
度と吹出し空気温度の変化の模式的説明図である。
【0028】なお、図1において、前記した従来のもの
と同一部分については、図1においても同一の符号を付
して示し、相互の関連を明確にして本実施の形態の理解
を容易にするとともに、説明を省略する。
【0029】本実施の形態においては、従来の輸送用冷
凍庫の庫内温度制御システムのポンプ4と温水コイル5
の間に、新たに吹出し空気温度と吸込み空気温度との温
度差により温水コイル5への温水aの供給流量を制御す
る温度制御弁11を設けている。
【0030】温度制御弁11は3方弁であり、ポンプ4
から流入した温水aを温水コイル5の温水入口5aに供
給する流れと、温水コイル5の温水出口5bにバイパス
するバイパス路8への流れに分割し、それぞれへの流量
割合を制御するものである。
【0031】温度制御弁11の構造例を図2に示し、そ
の構造を説明する。温度制御弁11は、両端に配置した
1対の感温部21a、21bと、両感温部21a、21
bの間に接続して設けられ両感温部によって操作される
弁部22と、弁部22に備えられる温度差設定ばね23
と、それらを備える本体24とを有して構成される。
【0032】図2において、第1の流路29aはポンプ
4、電磁弁3を経由して、温水の循環路6の分岐部7
に、第2の流路29bは温水コイル5の温水入口5a
に、第3の流路29cは温水コイルを通らず温水コイル
5の温水出口5b側へバイパスするバイパス路8に接続
されているものとする。
【0033】第1の感温部としての感温部21aと、第
2の感温部としての感温部21bは同等の構造であり、
それぞれキャピラリチューブ25a、25b、感温筒2
6a、26b、ベローズ27a、27bを気密接続し内
部に作動気体、例えばR134a等の飽和蒸気を密封し
てある。なお、作動気体は使用温度域に合わせ適宜のも
のでよく、その種類を限定するものではない。
【0034】感温部21aは、感温筒26aにより温水
コイル5の吹出し空気温度を検出し、その温度に対応す
る作動気体、R134aの飽和蒸気圧力をベローズ27
a内部に発生し、ベローズ27aで発生した推力を第1
の推力として弁部22に加える。
【0035】感温部21bは、感温筒26bにより温水
コイル5の吸込み空気温度(通常、冷凍庫の庫内温度で
ある)を検出し、その温度に対応する作動気体、R13
4aの飽和蒸気圧力をベローズ27b内部に発生し、ベ
ローズ27bで発生した推力を前記第1の推力と逆方向
の第2の推力として弁部22に加える。
【0036】弁部22には感温部21aが発生した推力
を感温部21bが発生した推力で相殺した後の推力差が
働くが、この推力差は両感温部21a、21bの検知温
度の差の因るものである。その推力差は第2の推力と同
方向の温度差設定ばね23の反力と釣り合い、弁部22
はその釣り合う位置に制御され、本体24内で3方分岐
弁を構成し、上記の釣り合う位置に応じて2方向分流の
弁の開度が決まる。
【0037】したがって、上記のように温度制御弁11
の2つの感温部21a、21bにより、温水コイル5の
吹出し空気温度と吸込み空気温度の差ΔTにしたがって
分岐弁の弁部22の位置が決定され、電気的な制御手段
を用いず2検知温度の温度差に基づいて、2ヶ所への分
流割合が制御される。
【0038】釣り合い状態では、温水コイル5の吹出し
空気温度が高くなり吸込み空気温度との差が増せば感温
部21aの推力が増し、弁部22を押し下げ、流路29
aと温水コイル5への流路29bとの第1の連通部12
aの開度は減少し、流路29aとバイパス路6への流路
29cとの第2の連通部12bの開度は増大する。その
逆では、第1の連通部の弁開度は増大し、第2の連通部
12bの弁開度は減少する。
【0039】吹出し空気温度と吸込み空気温度の差ΔT
と、温度制御弁11の流路29aと温水コイル5への流
路29bとの第1の連通部12aの弁開度の関係を図3
に示し説明する。
【0040】図3の例では、同温度差ΔTが、第1の所
定温度差ΔTa=4°Cと第2の所定温度差ΔTb=2
°Cの間で釣り合い状態となり、それ以外では各連通部
12a、12bは全開、または閉じるように設定したも
のである。
【0041】図3において、同温度差ΔTが0°C以上
で第2の所定温度差ΔTb=2°C未満では、温度差設
定ばね23の反力が勝って第2の連通部12bが閉じ、
第1の連通部12aの弁開度は100%であり、ポンプ
4で供給される温水aは全量が温水コイル5に流入し、
庫内を加熱する。
【0042】同温度差ΔTが第2の所定温度差ΔTb=
2°C以上で第1の所定温度差ΔTa=4°C未満では
感温部21aと感温部21bで発生する推力の推力差と
温度差設定ばね23の反力が釣り合い、第1の連通部1
2aの弁開度が同温度差ΔTと反比例して減少する。す
なわち、温水コイル5の加熱能力が反比例して減少す
る。
【0043】同温度差ΔTが第1の所定温度差ΔTa=
4°C以上では、感温部21aと感温部21bとで発生
する推力の推力差が勝ち、第1の連通部12aの開度は
0%であり、第2の連通部12bが全開し全ての温水a
が流路29cから温水コイル5の出口にバイパスし、庫
内の加熱を行なわれない。
【0044】以上のような本実施の形態の輸送用冷凍庫
の庫内温度制御システムの効果を図4に示し説明する。
図4は、従来の庫内温度制御システムの特性を示した図
10と同様に電磁弁3の開閉に伴う温水コイル5の吸込
み空気温度、吹出し空気温度の変化を示している。
【0045】図示しないサーモスタットにより電磁弁3
が開くと温水コイル5へ温水aが流入し吹出し空気温度
は従来と同じ時間、温度変化率で上昇するが、吹出し空
気温度と吸込み空気温度の温度差ΔTが第2の所定温度
差ΔTb=2°Cに達すると、温度制御弁11が温水コ
イル5への温水aの流量を絞り始めるため吹出し空気温
度の上昇率は低下し始め、温度差ΔTが第1の所定温度
差ΔTa=4°C以下の吹出し空気温度で、温度差ΔT
と流量がバランスする。
【0046】その結果、温水コイル5での加熱熱量が減
少するため、電磁弁3の開弁時間は長くなるが、吹出し
空気温度が、吸込み空気温度+第1の所定温度差ΔTa
(4°C)を越えることはなく、吹出し空気と吸込み空
気の温度差ΔTを抑制し、吹出し空気温度の変動幅も小
さくなる。
【0047】なお、本実施の形態では温度制御弁11の
制御特性を、第1の所定温度差ΔTaを4°Cとし、第
2の所定温度差ΔTbを2°Cとして説明したが、この
数値はあくまでも例として挙げたものであり、それに限
定されるものではなく、適宜設定されるものである。そ
れに合わせ第1の感温部21a、第2の感温部21bの
推力特性、温度差設定ばね23の反力を設定し、あるい
は調整すればよい。
【0048】また、本実施の形態では、電磁弁3、ポン
プ4、温度制御弁11の順のレイアウトで説明したが、
それぞれの並び順に制約は無い。
【0049】さらに、本実施の形態では3方弁の温度制
御弁11で説明したが、温水コイル5のバイパス路8を
設けず、2方弁でも、上記と同様に感温部21a、21
bにより吹出し空気温度と吸込み空気温度の温度差ΔT
に基づき温水コイル5への温水a供給流量を制御し、吹
出し空気温度の変動幅を小さくすることが可能である。
【0050】本発明の実施の第2形態にかかる温度制御
弁、温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御シ
ステムを、図5から図8に基づき説明する。図5は本発
明の実施の第2形態に係る温度制御弁を用いた温度制御
装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムの構成
の説明図であり、図6は実施の第2形態に係る温度制御
弁の構造の説明図、図7は図6の温度制御弁の作用の説
明図、図8は本実施の形態の輸送用冷凍庫の庫内温度制
御システムにおける温水コイルの吸込み空気温度と吹出
し空気温度の変化の模式的説明図である。
【0051】図5に示すように、本実施の形態の輸送用
冷凍庫の庫内温度制御システムは、前述の実施の第1形
態の輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムのおける吹出
し空気温度と吸込み空気温度との温度差により温水コイ
ル5への温水a供給流量を制御する温度制御弁11に代
えて、吹出し空気温度と庫内温度設定値との温度差によ
り温水コイル5への温水a供給流量を制御する温度制御
弁31を設けたものであり、他の構成は同様である。
【0052】したがって、図5において、前記した従来
のもの、または実施の第1形態と同一部分については、
図5においても同一の符号を付して示し、相互の関連を
明確にして本実施の形態の理解を容易にするとともに、
説明を省略する。
【0053】温度制御弁31は3方弁であり、ポンプ4
から流入した温水aを温水コイル5の温水入口5aに供
給する流れと、温水コイル5の温水出口5bにバイパス
するバイパス路8への流れに分割し、それぞれへの流量
割合を制御するものである。
【0054】温度制御弁31の構造例を図6に示し、そ
の構造を説明する。温度制御弁31は、その一端に設け
られた感温部41と、感温部41に接続し他端に温度設
定ばね43を備え、感温部41と温度設定ばね43によ
って操作される弁部42と、それらを備える本体44と
を有して構成される。
【0055】図6において、第1の流路49aはポンプ
4、電磁弁3を経由して、温水aの循環路6の分岐部7
に、第2の流路49bは温水コイル5の温水入口5a
に、第3の流路49cは温水コイル5の温水出口6b側
へバイパスするバイパス路8に接続されているものとす
る。
【0056】感温部41は、キャピラリチューブ45、
感温筒46、ベローズ47を気密接続し内部に作動気
体、例えばR134a等の飽和蒸気を密封してある。な
お、作動気体は使用温度域に合わせ適宜のものでよく、
その種類を限定するものではない。
【0057】感温部41は、感温筒46により温水コイ
ル5の吹き出し空気温度を検出し、その温度に対応する
作動気体、R134aの飽和蒸気圧力をベローズ47内
部に発生し、ベローズ47で発生した推力を感温部推力
として弁部42に加える。
【0058】弁部42の他端にある温度設定ばね43
は、感温部41の発生する感温部推力と逆向きの反力を
有するように設定されており、その反力との釣り合いで
弁部42の位置が制御される。
【0059】温度制御弁31は弁部42により本体44
内で3方分岐弁を構成し、上記の釣り合う位置に応じて
2方向分流の弁の開度が決まる。
【0060】釣り合い状態では、たとえば、温水コイル
5の吹出し空気温度が高くなれば感温部41の推力が増
し、弁部42を押し下げ、流路49aと温水コイル5へ
の流路49aとの第1の連通部32aの弁開度は減少
し、流路49aとバイパス路6への流路49cとの第2
の連通部32bの弁開度は増大する。その逆では、第1
の連通部32aの弁開度は増大し、第2の連通部32b
の弁開度は減少する。
【0061】したがって、上記のように温度制御弁31
の感温部41の検知した温水コイル5の吹出し空気温度
にしたがって弁部42の位置が決定され、電気的な制御
手段を用いず1検知温度に基づいて、温水コイル5への
温水aの流入割合が制御される。
【0062】温水コイル5の吹出し空気温度から温度制
御弁31に設定された庫内温度設定値を引いた温度差Δ
T’と、温度制御弁31の流路49aと温水コイル5へ
の流路49bとの第1の連通部32aの弁開度の関係を
図7に示し説明する。
【0063】図7の例では、上記温度差ΔT’が第1の
所定温度差ΔT’a=4°Cと第2の所定温度差ΔT’
b=2°Cの間で釣り合い状態となり、それ以外では各
連通部32a、32bは全開、または閉じるように設定
したものである。
【0064】図7において、同温度差ΔT’が0°C以
上で第2の所定温度差ΔTb=2°C未満では、温度設
定ばね43の反力が勝って第2の連通部32bが閉じ、
第1の連通部32aの弁開度は100%であり、ポンプ
4で供給される温水aは全量が温水コイル5に流入し、
庫内を加熱する。
【0065】同温度差ΔT’が、第2の所定温度差Δ
T’b=2°C以上で第1の所定温度差ΔT’a=4°
C未満では感温部41で発生した感温部推力と温度設定
ばね43の反力が釣り合い、第1の連通部32aの弁開
度が同温度差ΔT’と反比例して減少する。すなわち、
温水コイル5の加熱能力が反比例して減少する。
【0066】同温度差ΔT’が第1の所定温度差ΔT’
a=4°C以上では、感温部41のベローズ47で発生
した感温部推力が温度設定ばね43の反力に勝って、第
1の連通部32aの開度は0%であり、第2の連通部3
2bが全開し全ての温水aが流路49cから温水コイル
5の出口にバイパスし、庫内の加熱を行なわれない。
【0067】本実施の形態の輸送用冷凍庫の庫内温度制
御システムにおける効果を図8に示し説明する。図8は
電磁弁3の開閉に伴う温水コイル5の吸込み空気温度と
吹出し空気温度の変化を示すものである。
【0068】図示しないサーモスタットにより電磁弁3
が開くと温水コイル5へ温水aが流入し、吹出し空気温
度は従来と同じ時間、温度変化率で上昇するが、吹出し
空気温度が、庫内温度設定値+第2の所定温度差ΔT’
b(2°C)まで上昇すると温度制御弁31が温水流量
を絞り始めるため吹出し空気温度の上昇率は低下し始
め、吹出し空気温度が、庫内温度設定値と、庫内温度設
定値+第1の所定温度差(4°C)との間でバランスす
る。
【0069】その結果、温水コイル5での加熱量が減る
ため、従来よりも電磁弁3の開弁時間は長くなるが吹出
し空気温度が、庫内温度設定値+第1の所定温度差(4
°C)を越えることはなく、吹出し空気温度と庫内温度
設定値と差ΔT’を抑制し、吹出し空気温度の変動幅も
小さくなる。
【0070】なお、本実施の形態では温度制御弁11の
制御特性を、第1の所定温度差ΔT’aを4°Cとし、
第2の所定温度差ΔT’bを2°Cとして説明したが、
この数値はあくまでも例として挙げたものであり、それ
に限定されるものではなく、適宜設定されるものであ
る。それに合わせ感温部41の推力特性、温度設定ばね
43の反力を設定し、あるいは調整すればよい。
【0071】また、本実施の形態では、電磁弁3、ポン
プ4、温度制御弁31の順のレイアウトで説明したが、
それぞれの並び順に制約は無い。
【0072】さらに、本実施の形態では3方弁の温度制
御弁31で説明したが、温水コイル5のバイパス路8を
設けず、2方弁でも、上記と同様に感温部41により吹
出し空気温度と庫内温度設定値との温度差ΔT’に基づ
き温水コイル5への温水a供給流量を制御し、吹出し空
気温度の変動幅を小さくすることが可能である。
【0073】以上本発明の実施の形態を説明したが、上
記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲
内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことは言
うまでもない。
【0074】
【発明の効果】(1) 以上のように、請求項1の発明
によれば、温度制御弁を、第1の流路と第2の流路とを
連通する第1の連通部を有する弁部と、検知した温度に
従って封入された作動気体の圧力により第1の推力を前
記弁部に与える第1の感温部と、検知した温度に従って
封入された作動気体の圧力により前記第1の推力と逆方
向の第2の推力を前記弁部に与える第2の感温部と、前
記第2の推力と同方向の反力を弁体に与える温度差設定
ばねとを有し、前記弁部は、前記第1の感温部の検知温
度と前記第2の感温部の検知温度との温度差が、第1の
所定温度差未満で第2の所定温度差以上のとき、前記第
1の推力と第2の推力の推力差と前記温度差設定ばねの
反力とのバランスした位置で前記第1の連通部を開き、
前記第1の所定温度差以上のとき前記第1の連通部を閉
じ、第2の所定温度差未満のとき前記第1の連通部を全
開するように設定されてなるように構成したので、弁部
には第1の感温部が検知した温度と第2の感温部が検知
した温度との温度差に対応した両感温部の推力差が働
き、その推力差と温度差設定ばねの反力との釣り合いに
よって弁部の第1の連通部の開度が制御されるため、電
気的な制御手段を用いず2検知温度の温度差に基づい
て、弁の開度を自動制御でき、熱媒流体の流量制御に用
いれば温度制御装置の要素として有用である。
【0075】(2)また、請求項2の発明によれば、請
求項1に記載の温度制御弁において、前記弁部は第3の
流路と同第3の流路と前記第1の流路とを連通する第2
の連通部を有し、前記第1の感温部の検知温度と前記第
2の感温部の検知温度との温度差が、前記第1の所定温
度差未満で前記第2の所定温度差以上のとき、前記第1
の推力と前記第2の推力の推力差と前記温度差設定ばね
の反力とのバランスした位置で前記第2の連通部を開
き、前記第1の所定温度差以上のとき前記第2の連通部
を全開し、前記第2の所定温度差未満のとき前記第2の
連通部を閉じるように設定されてなるように構成したの
で、請求項1の効果に加えて、3方向弁として2方向分
流の弁の開度を自動制御でき、熱媒流体の流量制御に用
いれば温度制御装置の要素として有用である。
【0076】(3)請求項3の発明によれば、温度制御
装置を、請求項1または請求項2に記載の温度制御弁を
備える温度制御装置であって、前記第1の流路が加熱熱
媒流体の供給側に接続され、前記第2の流路が同加熱熱
媒流体を用いて空気の加熱を行う加熱器に接続され、前
記第1の感温部は同加熱器の吹出し空気温度を検知し、
前記第2の感温部は同加熱器の吸込み空気温度を検知す
るように構成されてなるようにしたので、請求項1また
は請求項2の発明の効果に加え、空気の加熱器の吹出し
空気温度と吸込み空気温度の温度差が、第2の所定温度
差未満のとき加熱器に加熱熱媒流体を全量供給し、第2
の所定温度差以上で第1の所定温度差未満のとき温度差
が大きくなるにつれて供給を低減し、第1の所定温度差
以上のときは供給を停止するように、第2の流路を通り
空気の加熱器に供給される加熱熱媒流体の流量を制御で
きるため、加熱器の吹出し空気温度と吸込み空気温度の
温度差を抑制し、吹出し空気温度の変動幅を小さくする
ことができ、温水による空気加熱に用いれば輸送用冷凍
庫の庫内温度制御システム等の要素として有用である。
【0077】(4)請求項4の発明によれば、温度制御
弁を、第1の流路と第2の流路とを連通する第1の連通
部を有する弁部と、検知した温度に従って封入された作
動気体の圧力により推力を前記弁部に与える感温部と、
前記推力と逆方向の反力を前記弁部に与える温度設定ば
ねとを有し、前記弁部は、前記感温部の検知温度と温度
設定値との温度差が、第1の所定温度差未満で第2の所
定温度差以上のとき、前記推力と前記温度設定ばねの反
力とのバランスした位置で前記第1の連通部を開き、前
記第1の所定温度差以上のとき前記第1の連通部を閉
じ、前記第2の所定温度差未満のとき前記第1の連通部
を全開するように設定されてなるように構成したので、
弁部には感温部が検知した温度に対応した感温部の推力
が働き、その推力と温度設定ばねの反力との釣り合いに
よって弁部の第1の連通部の開度が制御されるため、電
気的な制御手段を用いず検知温度と温度設定値との温度
差に基づいて、弁の開度を自動制御でき、熱媒流体の流
量制御に用いれば温度制御装置の要素として有用であ
る。
【0078】(5)請求項5の発明によれば、請求項4
に記載の温度制御弁において、前記弁部は第3の流路と
同第3の流路と前記第1の流路とを連通する第2の連通
部を有し、前記感温部の検知温度と前記温度設定値との
温度差が、前記第1の所定温度差未満で前記第2の所定
温度差以上のとき、前記推力と前記温度設定ばねの反力
とのバランスした位置で前記第2の連通部を開き、前記
第1の所定温度差以上のとき前記第2の連通部を全開
し、前記第2の所定温度差未満のとき前記第2の連通部
を閉じるように設定されてなるように構成したので、請
求項4の発明の効果に加え、3方向弁として2方向分流
の弁の開度を自動制御でき、熱媒流体の流量制御に用い
れば温度制御装置の要素として有用である。
【0079】(6)請求項6の発明によれば、温度制御
装置を、請求項4または請求項5に記載の温度制御弁を
備える温度制御装置であって、前記第1の流路が加熱熱
媒流体の供給側に接続され、前記第2の流路が同加熱熱
媒流体を用いて空気の加熱を行う加熱器に接続され、前
記感温部は同加熱器の吹出し空気温度を検知するように
構成されてなるようにしたので、請求項4または請求項
5の発明の効果に加え、空気の加熱器の吹出し空気温度
と温度設定値との温度差が、第2の所定温度差未満のと
き加熱器に加熱熱媒流体を全量供給し、第2の所定温度
差以上で第1の所定温度差未満のとき温度差が大きくな
るにつれて供給を低減し、第1の所定温度差以上のとき
は供給を停止するように、第2の流路を通り空気の加熱
器に供給される加熱熱媒流体の流量を制御できるので、
加熱器の吹出し空気温度と温度設定値の温度差を抑制
し、吹出し空気温度の変動幅を小さくすることができ、
温水による空気加熱に用いれば輸送用冷凍庫の庫内温度
制御システム等の要素として有用である。
【0080】(7)請求項7の発明によれば、輸送用冷
凍庫の庫内温度制御システムを、請求項3または請求項
6に記載の温度制御装置を備える輸送用冷凍庫の庫内温
度制御システムであって、前記加熱熱媒流体は車両走行
用エンジンから出て同車両走行用エンジンに戻るクーラ
ント循環路の分岐部から取り出されたクーラントの一部
であり、前記第1の流路は同クーラント循環路の分岐部
に接続し、前記加熱器は前記輸送用冷凍庫内に設けた庫
内加熱器であって、同庫内加熱器の温水入口は前記第2
の流路に接続し、同庫内加熱器の温水出口は前記クーラ
ント循環路の前記分岐部より下流側に接続されてなるよ
うに構成したので、請求項3または請求項6の発明の効
果に加え、車両走行用エンジンのクーラント(温水)を
加熱熱媒流体とする輸送用冷凍庫の庫内温度制御システ
ムにおいて、庫内加熱器の庫内への吹出し空気温度の変
動幅を小さくすることができ、従来問題とされた吹出し
空気温度の変動による積み荷の温度変化による品質劣
化、商品価値の損失等を防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る温度制御弁を用
いた温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御シ
ステムの構成の説明図である。
【図2】実施の第1形態に係る温度制御弁の構造の説明
図である。
【図3】図2の温度制御弁の作用の説明図である。
【図4】実施の第1形態の輸送用冷凍庫の庫内温度制御
システムにおける温水コイルの吸込み空気温度と吹出し
空気温度の変化の模式的説明図である。
【図5】本発明の実施の第2形態に係る温度制御弁を用
いた温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内温度制御シ
ステムの構成の説明図である。
【図6】実施の第2形態に係る温度制御弁の構造の説明
図である。
【図7】図6の温度制御弁の作用の説明図である。
【図8】実施の第2形態の輸送用冷凍庫の庫内温度制御
システムにおける温水コイルの吸込み空気温度と吹出し
空気温度の変化の模式的説明図である。
【図9】従来の温度制御装置および輸送用冷凍庫の庫内
温度制御システムの構成の説明図である。
【図10】図9の従来の輸送用冷凍庫の庫内温度制御シ
ステムにおける温水コイルの吸込み空気温度と吹出し空
気温度の変化の模式的説明図である。
【符号の説明】 1 エンジン 2 キャビンヒータ 3 電磁弁 4 ポンプ 5 温水コイル 5a 温水入口 5b 温水出口 6 循環路 7 分岐部 8 バイパス路 11 温度制御弁 12a 第1の連通部 12b 第2の連通部 21a、21b 感温部 22 弁部 23 温度差設定ばね 24 本体 25a、25b キャピラリチューブ 26a、26b 感温筒 27a、27b ベローズ 29a、29b、29c 流路 31 温度制御弁 41 感温部 42 弁部 43 温度設定ばね 44 本体 45 キャピラリチューブ 46 感温筒 47 ベローズ 49a、49b、49c 流路
フロントページの続き Fターム(参考) 3H057 AA12 BB02 BB06 CC11 DD28 EE05 FA12 FA23 FC05 HH05 HH16 3L045 AA01 AA06 BA02 CA02 FA02 JA15 KA11 PA01 PA04 PA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流路と第2の流路とを連通する第
    1の連通部を有する弁部と、検知した温度に従って封入
    された作動気体の圧力により第1の推力を前記弁部に与
    える第1の感温部と、検知した温度に従って封入された
    作動気体の圧力により前記第1の推力と逆方向の第2の
    推力を前記弁部に与える第2の感温部と、前記第2の推
    力と同方向の反力を弁体に与える温度差設定ばねとを有
    し、前記弁部は、前記第1の感温部の検知温度と前記第
    2の感温部の検知温度との温度差が、第1の所定温度差
    未満で第2の所定温度差以上のとき、前記第1の推力と
    第2の推力の推力差と前記温度差設定ばねの反力とのバ
    ランスした位置で前記第1の連通部を開き、前記第1の
    所定温度差以上のとき前記第1の連通部を閉じ、第2の
    所定温度差未満のとき前記第1の連通部を全開するよう
    に設定されてなることを特徴とする温度制御弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の温度制御弁において、
    前記弁部は第3の流路と同第3の流路と前記第1の流路
    とを連通する第2の連通部を有し、前記第1の感温部の
    検知温度と前記第2の感温部の検知温度との温度差が、
    前記第1の所定温度差未満で前記第2の所定温度差以上
    のとき、前記第1の推力と前記第2の推力の推力差と前
    記温度差設定ばねの反力とのバランスした位置で前記第
    2の連通部を開き、前記第1の所定温度差以上のとき前
    記第2の連通部を全開し、前記第2の所定温度差未満の
    とき前記第2の連通部を閉じるように設定されてなるこ
    とを特徴とする温度制御弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の温度制
    御弁を備える温度制御装置であって、前記第1の流路が
    加熱熱媒流体の供給側に接続され、前記第2の流路が同
    加熱熱媒流体を用いて空気の加熱を行う加熱器に接続さ
    れ、前記第1の感温部は同加熱器の吹出し空気温度を検
    知し、前記第2の感温部は同加熱器の吸込み空気温度を
    検知するように構成されてなることを特徴とする温度制
    御装置。
  4. 【請求項4】 第1の流路と第2の流路とを連通する第
    1の連通部を有する弁部と、検知した温度に従って封入
    された作動気体の圧力により推力を前記弁部に与える感
    温部と、前記推力と逆方向の反力を前記弁部に与える温
    度設定ばねとを有し、前記弁部は、前記感温部の検知温
    度と温度設定値との温度差が、第1の所定温度差未満で
    第2の所定温度差以上のとき、前記推力と前記温度設定
    ばねの反力とのバランスした位置で前記第1の連通部を
    開き、前記第1の所定温度差以上のとき前記第1の連通
    部を閉じ、前記第2の所定温度差未満のとき前記第1の
    連通部を全開するように設定されてなることを特徴とす
    る温度制御弁。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の温度制御弁において、
    前記弁部は第3の流路と同第3の流路と前記第1の流路
    とを連通する第2の連通部を有し、前記感温部の検知温
    度と前記温度設定値との温度差が、前記第1の所定温度
    差未満で前記第2の所定温度差以上のとき、前記推力と
    前記温度設定ばねの反力とのバランスした位置で前記第
    2の連通部を開き、前記第1の所定温度差以上のとき前
    記第2の連通部を全開し、前記第2の所定温度差未満の
    とき前記第2の連通部を閉じるように設定されてなるこ
    とを特徴とする温度制御弁。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の温度制
    御弁を備える温度制御装置であって、前記第1の流路が
    加熱熱媒流体の供給側に接続され、前記第2の流路が同
    加熱熱媒流体を用いて空気の加熱を行う加熱器に接続さ
    れ、前記感温部は同加熱器の吹出し空気温度を検知する
    ように構成されてなることを特徴とする温度制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項6に記載の温度制
    御装置を備える輸送用冷凍庫の庫内温度制御システムで
    あって、前記加熱熱媒流体は車両走行用エンジンから出
    て同車両走行用エンジンに戻るクーラント循環路の分岐
    部から取り出されたクーラントの一部であり、前記第1
    の流路は同クーラント循環路の分岐部に接続し、前記加
    熱器は前記輸送用冷凍庫内に設けた庫内加熱器であっ
    て、同庫内加熱器の温水入口は前記第2の流路に接続
    し、同庫内加熱器の温水出口は前記クーラント循環路の
    前記分岐部より下流側に接続されてなることを特徴とす
    る輸送用冷凍庫の庫内温度制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109154396A (zh) * 2016-05-20 2019-01-04 科派特汽车配件工贸联合股份公司 具有串联阀的调温器组件
CN114992376A (zh) * 2022-07-18 2022-09-02 东方空间(西安)宇航技术有限公司 一种控制阀和发动机总成

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