JP2001355544A - 内燃機関用の燃料噴射弁 - Google Patents

内燃機関用の燃料噴射弁

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JP2001355544A
JP2001355544A JP2001107639A JP2001107639A JP2001355544A JP 2001355544 A JP2001355544 A JP 2001355544A JP 2001107639 A JP2001107639 A JP 2001107639A JP 2001107639 A JP2001107639 A JP 2001107639A JP 2001355544 A JP2001355544 A JP 2001355544A
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injection valve
valve
ring
hole
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JP2001107639A
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Gerhard Girlinger
ギルリンガー ゲアハルト
Manfred Hackl
ハックル マンフレート
Stefan Reisinger
ライジンガー シュテファン
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Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射弁において、接続孔と供給孔との交
わり部において弁体に大きな負荷がかかることを回避
し、弁体に十分な耐久性を保証する。 【解決手段】 内燃機関用の燃料噴射弁において、接続
孔74と供給孔70とが、弁体10の長手方向軸線11
の方向でリング室49に対してずらされた領域におい
て、互いに鈍角αをなして交わっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用の燃料
噴射弁、特に蓄圧式燃料噴射系の構成部分である燃料噴
射弁であって、弁体と軸方向シフト可能に案内された噴
射弁部材とが設けられていて、該噴射弁部材によって少
なくとも1つの噴射開口が制御され、噴射弁部材が、圧
力室を制限する圧力肩部を有しており、圧力室に、圧力
下にある燃料が燃料高圧源から供給され、該燃料によっ
て、噴射弁部材が閉鎖力に抗して、少なくとも1つの噴
射開口を開放するために弁座から持ち上げ可能であり、
噴射弁部材の運動に影響を与える電気式の制御弁が設け
られていて、該制御弁が、制御圧室に存在していて噴射
弁部材を少なくとも間接的に該噴射弁部材の閉鎖方向に
負荷する圧力を制御し、制御圧室が燃料高圧源と接続さ
れていて、制御弁によって少なくとも1つの噴射開口を
開放するために放圧室と接続可能であり、制御圧室が、
弁体に挿入された挿入体のスリーブ状区分内において、
噴射弁部材に作用する中間部材によって制限されてお
り、挿入体のスリーブ状区分と弁体との間にリング室が
形成されており、挿入体がフランジを有しており、該フ
ランジによって挿入体が弁体の長手方向軸線の方向で該
弁体に接触し、制御圧室が、挿入体における少なくとも
1つの開口を介してリング室と接続されており、弁体
に、少なくともほぼ該弁体の長手方向軸線に沿って延び
る供給孔が設けられており、該供給孔が圧力室を、燃料
噴射弁における燃料高圧源の接続部と接続しており、さ
らにリング室が、弁体に設けられた接続孔を介して供給
孔と接続されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような燃料噴射弁は、「Dieselmoto
rentechnik 2000, Expert Verlag 1999, 第222頁」
の文献から公知である。この燃料噴射弁は蓄圧式燃料噴
射系(Speicherkraftstoffeinspritzventil)の構成部
分である。燃料噴射弁は弁体と軸方向シフト可能に案内
された噴射弁部材とを有しており、この噴射弁部材によ
って少なくとも1つの噴射開口が制御される。噴射弁部
材は、圧力室を制限する圧力肩部を有しており、この場
合圧力室には、圧力下にある燃料が燃料高圧源から供給
され、この燃料によって噴射弁部材は閉鎖力に抗して、
少なくとも1つの噴射開口を開放するために、弁座から
上昇可能である。燃料噴射弁は電気式の制御弁を有して
おり、この制御弁によって噴射弁部材の運動に影響が与
えられ、この場合制御弁によって、燃料高圧源と接続さ
れた制御圧室内における圧力が制御され、この圧力は噴
射弁部材を少なくとも間接的にその閉鎖方向に負荷し、
この場合制御弁によって制御圧室は放圧室と接続可能で
ある。制御圧室は、弁体に挿入された挿入体のスリーブ
状区分において、噴射弁部材の1区分又は該噴射弁部材
に作用する中間部材によって制限されている。挿入体の
スリーブ状区分と弁体との間にはリング室が形成されて
いる。挿入体はフランジを有しており、このフランジに
よって挿入体は、弁体の長手方向軸線の方向で該弁体に
リング室に向かって接触する。挿入体のスリーブ状区分
における制御圧室は、挿入体における少なくとも1つの
開口を介してリング室と接続されている。弁体には、少
なくともほぼその長手方向に延びていて圧力室を燃料噴
射弁における燃料高圧源の接続部と接続している供給孔
が設けられている。リング室は、弁体に設けられた接続
孔を介して供給孔と接続されている。接続孔はほぼ直角
に又は鋭角を成して、供給孔に対して傾けられていて、
リング室の周面において開口している。接続孔は、リン
グ室の高さに位置している領域において、供給孔と交わ
っている。接続孔と供給孔との交わり部において弁体に
は、リング室及び両孔において生じる高圧と、挿入体と
弁体との緊張とに基づいて、極めて高い機械的な緊張も
しくは応力が発生する。そこで弁体の十分な耐久性を得
るためには、燃料圧を制限すること及び/又は高い強度
を有する高価な材料を使用することが必要である。しか
しながら今日のまた今後の排ガス規制値を維持できるよ
うにするためには、燃料圧をさらに高めることが望まれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式の燃料噴射弁を改良して、接続孔
と供給孔との交わり部において弁体に大きな負荷がかか
ることを回避し、弁体に十分な耐久性を保証することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、接続孔と供給孔とが、弁体の長手
方向軸線の方向でリング室に対してずらされた領域にお
いて、互いに鈍角をなして交わっているようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明のように構成された燃料噴射弁に
は、公知のものに比べて次のような利点がある。すなわ
ち本発明による燃料噴射弁では、弁体における機械的な
緊張もしくは応力を、接続孔と供給孔との交わり部にお
いて減じることができかつ/又は強度の低い安価な材料
を使用することができ、それにもかかわらず弁体の十分
な耐久性を保証することができる。
【0006】本発明の別の有利な構成は請求項2以下に
記載されている。請求項2記載のように構成されている
と、供給孔に対してわずかに傾けられた接続孔の平らな
配置形式が可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の
実施の形態を説明する。
【0008】図1及び図2には、内燃機関有利には自己
点火式の内燃機関用の燃料噴射弁が示されており、この
燃料噴射弁は特に、蓄圧燃料噴射系の1構成部分であ
る。蓄圧燃料噴射系は高圧ポンプを有しており、この高
圧ポンプによって燃料は、レールの形のアキュムレータ
(Speicher)に圧送され、このアキュムレータからは、
内燃機関のシリンダに配置された燃料噴射弁に通じる導
管が延びている。アキュムレータはこの場合、燃料噴射
弁が接続されている燃料高圧源を形成している。
【0009】燃料噴射弁はほぼ円筒形の弁体10を有し
ており、この弁体10は有利には鋼製である。弁体10
には、一端で弁ケーシング部分12が緊締ナット14を
用いて緊締されており、弁ケーシング部分12及び緊締
ナット14は有利には同様に鋼から成っている。弁体1
0には、該弁体の長手方向軸線11に対してほぼ同軸的
に延びる孔16が形成されており、弁ケーシング部分1
2には、孔16に対してほぼ同軸的に延びる孔18が形
成されていて、この孔18の直径は弁体10における孔
16の直径よりも小さい。弁ケーシング部分12の孔1
8内には、ピストン状の噴射弁部材20が軸方向シフト
可能に配置されている。弁ケーシング部分12における
孔18は半径方向の拡大部を有しており、この拡大部に
よって圧力室22が形成されている。噴射弁部材20は
直径を段付けされて形成されていて、圧力室22の領域
において小さな直径に移行しており、これによって圧力
室22には噴射弁部材20に圧力肩部24が形成されて
いる。弁ケーシング部分12は内燃機関のシリンダの燃
焼室に向けられた端部領域に、少なくとも1つの有利に
は複数の噴射開口26を有している。噴射弁部材20は
燃焼室に向けられた端部領域に、例えばほぼ円錐形のシ
ール面28を有しており、このシール面28は、弁ケー
シング部分12に形成された弁座30と共働する。弁ケ
ーシング部分12には、圧力室22を起点として燃焼室
に向かって配置された孔18の区分と、噴射弁部材20
との間に、リング室32が形成されており、このリング
室32は圧力室22と接続されており、これは後で詳し
く述べるように、燃料高圧源としての蓄力器と接続され
ている。圧力室22における圧力によって、噴射弁部材
20にはその圧力肩部24を介して、開放方向21に作
用する力が生ぜしめられる。噴射弁部材20は、燃焼室
とは反対側に位置していて大きな直径を有する端部領域
で、圧力室22を起点として延びていて燃焼室とは反対
側に位置する、弁ケーシング部分12の孔18の区分に
おいて、密につまりシール作用をもって案内されてい
る。
【0010】噴射弁部材20の、燃焼室とは反対側の端
部は、弁体10の孔16内に入り込んでおり、この孔1
6は弁ケーシング部分12に向けられた端部区分におい
て、弁ケーシング部分12における孔18よりも大きな
直径をもって形成されている。弁部材20の、孔16に
入り込んでいる端部には、ばね受34が配置されてお
り、このばね受34は弁部材20と一体的に形成されて
いても、又は別体の部分として弁部材20と結合されて
いてもよい。孔16の端部区分には予負荷された圧縮ば
ね35が配置されており、この圧縮ばね35は一端でば
ね受34に支持され、かつ他端で、小径の区分への孔1
6の移行によって形成されたリング肩部36に支持され
ている。圧縮ばね35によって噴射弁部材20はその閉
鎖方向に負荷され、シール面28で弁座30に押し付け
られる。
【0011】弁体10の孔16内においては押圧ロッド
38がシフト可能に案内されており、この押圧ロッド3
8は燃焼室に向けられた端部で、圧縮ばね35を貫通
し、かつ端面で皿ばね34に接触している。弁体10の
孔16は、弁体10の、燃焼室とは反対側の端部に向か
って、階段状に複数回増大している。弁体10の、燃焼
室とは反対側の端部において、弁体10には電気制御式
の弁40が挿入されており、この弁40は電磁弁又は圧
電式弁として構成されている。
【0012】燃焼室とは反対側の端部から弁体10に
は、有利には鋼製の挿入体42が挿入されており、この
挿入体42はスリーブ状区分43を有していて、該区分
43は弁体10の孔区分161内に配置されている。ス
リーブ状区分43は孔区分161に圧入されていること
ができる。挿入体42はさらに、スリーブ状の区分43
に比べて大きな直径を有するフランジ44を有してお
り、このフランジ44は相応に大きな直径を有する孔区
分163に配置されている。フランジ44は半径方向遊
びをもって孔区分163に配置されている。孔区分16
1と163との間には、別の孔区分162が配置されて
おり、この孔区分162の直径は孔区分161の直径よ
りは幾分大きいが、しかしながら孔区分163の直径よ
りも小さい。孔区分162と163との間の移行部に
は、弁体10に、燃焼室とは反対側を向いたリング肩部
46が形成されている。挿入体42のスリーブ状区分4
3は孔48を有しており、この孔48は弁体10の孔1
6に対して少なくともほぼ同軸的に延びていて、押圧ロ
ッド38の、燃焼室とは反対側の端部領域にシフト可能
に配置されている。押圧ロッド38によって挿入体42
のスリーブ状区分43の孔48内には、制御圧室47が
制限される。
【0013】挿入体42のスリーブ状区分43の外周壁
と孔区分162との間には、リング室49が形成されて
いる。リング室49において孔区分161への移行部に
は、スリーブ状区分43を取り囲むシールリング50が
配置されている。挿入体42のスリーブ状区分43は、
少なくとも1つの開口51を有しており、この開口51
を通して制御圧室47はリング室49と接続されてい
る。挿入体42のスリーブ状区分43における制御圧室
47からは、著しく小さな直径を有する孔52がフラン
ジ44を貫いて延びており、この孔52の直径は、フラ
ンジ44における、区分43とは反対の側に向かってさ
らに減じられ、次いでフランジ44におけるその開口に
向かって拡大され、ここで孔52は例えばほぼ円錐形の
傾斜部53を形成している。孔区分163には、挿入体
42のフランジ44の、燃焼室とは反対の側に、有利に
は鋼製の保持エレメント55が挿入されて、特にねじ込
まれており、この場合孔区分163はフランジ44とは
反対側の端部領域に雌ねじ山を有していて、保持エレメ
ント55は雄ねじ山を有している。保持エレメント55
はフランジ44に係合していて、該フランジ44を弁体
10のリング肩部46に押し付けている。
【0014】保持エレメント55は孔56を有してお
り、この孔56は少なくともほぼ、挿入体42の孔4
8,52に対して同軸的に配置されており、この孔56
を貫いて、電磁弁40の可動子の可動子ピン57が延び
ている。可動子はさらに可動子プレート58を有してお
り、この可動子プレート58は、可動子ピン57よりも
大きな直径を有していて、可動子の、挿入体42に向か
い合っている側に配置されている。可動子ピン57の、
挿入体42に向けられた端部には、球59の形の閉鎖部
材が固定されており、この球59は孔52の開口及び、
挿入体42のフランジ44に設けられていて弁座として
働く傾斜部53と共働する。可動子は予負荷された圧縮
ばね60によって、球59で弁座53に押し付けられ
る。電磁弁40はさらに電磁石61を有しており、この
電磁石61によって通電時に磁界が生ぜしめられ、この
磁界によって可動子の可動子プレート58は、圧縮ばね
60の力に抗して引き付けられ、その結果球59は弁座
53から持ち上がり、開口52を開放し、これによって
制御圧室47は放圧室と接続される。
【0015】弁体10には供給孔70が設けられてお
り、この供給孔70は少なくともほぼ弁体10の長手方
向軸線11の方向で延びている。弁体10の供給孔70
は、弁ケーシング部分12に設けられた供給孔71に続
き、この供給孔71は圧力室22に開口している。弁体
10の供給孔70は接続部72と接続されており、この
接続部72には、アキュムレータから燃料噴射弁に続く
導管が開口していて、この導管を通して燃料が高圧下で
供給される。接続部72は図1では図平面にずらされて
示されていて、実際には供給孔70に対して周方向でず
らされて配置されており、弁体10の長手方向軸線11
に対してほぼ接線方向に延びる短い孔を介して供給孔7
0と接続されている。供給孔70からは弁体10におい
て接続孔74が延びており、この接続孔74を通して制
御圧室47は、アキュムレータの形の燃料高圧源と接続
されている。
【0016】弁体10のリング肩部46には図2に示さ
れているように、隆起したリングウェブ76が形成され
ており、このリングウェブ76には挿入体42のフラン
ジ44が、弁体10の長手方向軸線11の方向で接触す
る。したがってリング肩部46は、リングウェブ76の
半径方向内側において凹んで形成されており、その結果
このリング肩部46と挿入体42のフランジ44との間
には、軸方向間隙が残され、この軸方向間隙はリング室
49と接続されている。
【0017】接続孔74は供給孔70に比べて小さな直
径を有している。供給孔70は図1に示されているよう
に、燃焼室から離れる方向で弁体10の長手方向軸線1
1に対して傾けられていて、供給孔70が弁体10の外
周壁に接近するようになっている。接続孔74は、弁体
10の長手方向軸線11の方向で見て孔区分161の高
さで、つまりリング室49が形成されている孔区分16
2に対してずらされて、供給孔70と交わっている。接
続孔74は供給孔70とは逆向きに傾けられて延びてい
る。すなわち接続孔74は燃焼室から離れる方向で、弁
体10の長手方向軸線11に対して傾けられて延びてお
り、この場合接続孔74は弁体10の外周壁から離れる
ように延びている。接続孔74はしたがって鈍角αをな
して供給孔70と交わっている。この角度αは例えば1
20°〜160°の間である。接続孔74はリングウェ
ブ76の内側において弁体10のリング肩部46に開口
している。これによって制御圧室47は開口51、リン
グ室49、フランジ44とリング肩部46との間の軸方
向間隙、及び接続孔74を介して、供給孔70と接続さ
れており、ひいては燃料高圧源としてもアキュムレータ
に接続されている。供給孔70から接続孔74への移行
部は有利にはばり取りされていて、丸く成形されてお
り、このことは供給孔70から機械的な工具を用いて簡
単に達成することができる。
【0018】リング室49においては、燃料高圧源によ
って生ぜしめられた高圧が存在しており、この高圧は、
孔区分162の領域において弁体10の高い機械的な負
荷を生ぜしめる。さらに弁体は予負荷によって負荷さ
れ、この予負荷で挿入体42は保持エレメント55によ
ってリング肩部46におけるリングウェブ76に押し付
けられる。孔区分161の領域においては高圧は存在し
ていない。それというのは、孔区分161は挿入体42
のスリーブ状区分43とシールリング50とによって、
リング室49から隔てられているからである。接続孔7
4と供給孔70とが交わっている領域には、したがって
高圧は存在しておらず、かつ弁体10の機械的な負荷は
リング室49の領域におけるよりも小さい。
【0019】以下においては本発明による燃料噴射弁の
作用形式について述べる。
【0020】燃料噴射弁を閉鎖状態に保ちたい場合に
は、制御弁40は無電流状態であり、その結果圧縮ばね
60によって球59は弁座53に押し付けられ、制御圧
室47は放圧室53から切り離されている。制御圧室4
7には、燃料高圧源によって生ぜしめられた高圧が存在
し、この高圧は押圧ロッド38に作用し、押圧ロッド3
8はさらにばね受34を介して噴射弁部材20を閉鎖方
向に負荷する。押圧ロッド38及び圧縮ばね35によっ
て噴射弁部材20に対して閉鎖方向で加えられる力は、
噴射弁部材20に対して該噴射弁部材20の圧力肩部2
4を介して高圧下にある燃料によって開放方向21に加
えられる力よりも大きいので、噴射開口26は閉鎖され
ていて、燃料は燃焼室内に噴射されない。
【0021】燃料噴射弁を開放するためには制御弁40
が通電され、その結果制御弁40の電磁石61によって
可動子の可動子プレート58が引き付けられ、球59が
弁座53から持ち上がり、孔52を開放する。これによ
って制御圧室47は、例えば燃料タンクである放圧室と
接続され、制御圧室47からは燃料が放圧室に流出する
ことができる。小さな直径を有する孔52によって絞り
作用が得られ、その結果制御圧室47から流出する燃料
量はわずかである。制御圧室47と放圧室との接続によ
って、制御圧室47における圧力は、燃料高圧源から供
給される高圧よりも下がる。燃料高圧源から供給される
高圧は、噴射弁部材20の圧力肩部24に作用し、噴射
弁部材20に対してその開放方向において作用する力を
生ぜしめる。この力は、圧縮ばね35の力と、制御圧室
47内における圧力によって押圧ロッド38を介して作
用する力との総和よりも大きいので、噴射弁部材20は
開放方向21に移動させられる。この際に噴射開口26
を通して、燃焼室内への燃料噴射が行われる。燃料噴射
弁を閉鎖するためには、制御弁40が再び無電流状態に
切り換えられ、その結果制御圧室47は放圧室から切り
離され、制御圧室47における圧力が、燃料高圧源から
供給される高圧に高まり、そして押圧ロッド38を介し
て噴射弁部材20を閉鎖方向に移動させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料噴射弁の1実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1のIIで示された部分を拡大して示す図で
ある。
【符号の説明】
10 弁体、 11 長手方向軸線、 12 弁ケーシ
ング部分、 14 緊締ナット、 16,18 孔、
20 噴射弁部材、 22 圧力室、 24圧力肩部、
26 噴射開口、 28 シール面、 30 弁座、
32 リング室、 34 ばね受、 35 圧縮ば
ね、 36 リング肩部、 38 押圧ロッド、 40
弁、 42 挿入体、 44 フランジ、 46 リ
ング肩部、 47 制御圧室、 48 孔、 49 リ
ング室、 50 シールリング、52 孔、 53 傾
斜部、 55 保持エレメント、 56 孔、 57可
動子ピン、 58 可動子プレート、 59 球、 6
0 圧縮ばね、 61電磁石、 70,71 供給孔、
72 接続部、 74 接続孔、 76リングウェ
ブ、 161,162,163 孔区分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンフレート ハックル オーストリア国 リンツ ハーメルリング シュトラーセ 3 (72)発明者 シュテファン ライジンガー オーストリア国 ハイバッハ ハイバッハ 57 Fターム(参考) 3G066 AA07 AC09 BA46 BA61 CC01 CC14 CC61 CC66 CE16 CE22 CE34 CE35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関用の燃料噴射弁であって、弁体
    (10)と軸方向シフト可能に案内された噴射弁部材
    (20)とが設けられていて、該噴射弁部材(20)に
    よって少なくとも1つの噴射開口(26)が制御され、
    噴射弁部材(20)が、圧力室(22)を制限する圧力
    肩部(24)を有しており、圧力室(22)に、圧力下
    にある燃料が燃料高圧源から供給され、該燃料によっ
    て、噴射弁部材(20)が閉鎖力に抗して、少なくとも
    1つの噴射開口(26)を開放するために弁座(30)
    から持ち上げ可能であり、噴射弁部材(20)の運動に
    影響を与える電気式の制御弁(40)が設けられてい
    て、該制御弁(40)が、制御圧室(47)に存在して
    いて噴射弁部材(20)を少なくとも間接的に該噴射弁
    部材(47)の閉鎖方向に負荷する圧力を制御し、制御
    圧室(47)が燃料高圧源と接続されていて、制御弁
    (40)によって少なくとも1つの噴射開口(26)を
    開放するために放圧室と接続可能であり、制御圧室(4
    7)が、弁体(10)に挿入された挿入体(42)のス
    リーブ状区分(43)内において、噴射弁部材(20)
    に作用する中間部材(38)によって制限されており、
    挿入体(42)のスリーブ状区分(43)と弁体(1
    0)との間にリング室(49)が形成されており、挿入
    体(42)がフランジ(44)を有しており、該フラン
    ジ(44)によって挿入体(42)が弁体(10)の長
    手方向軸線(11)の方向で該弁体(10)に接触し、
    制御圧室(47)が、挿入体(42)における少なくと
    も1つの開口(51)を介してリング室(49)と接続
    されており、弁体(10)に、少なくともほぼ該弁体
    (10)の長手方向軸線(11)に沿って延びる供給孔
    (70)が設けられており、該供給孔(70)が圧力室
    (22)を、燃料噴射弁における燃料高圧源の接続部
    (72)と接続しており、さらにリング室(49)が、
    弁体(10)に設けられた接続孔(74)を介して供給
    孔(70)と接続されている形式のものにおいて、接続
    孔(74)と供給孔(70)とが、弁体(10)の長手
    方向軸線(11)の方向でリング室(49)に対してず
    らされた領域において、互いに鈍角(α)をなして交わ
    っていることを特徴とする、内燃機関用の燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 弁体(10)が孔(16)を有してお
    り、該孔(10)が、挿入体(42)のフランジ(4
    4)が配置されている孔区分(163)と、挿入体(4
    2)のスリーブ状区分(43)が配置されかつリング室
    (49)が形成されていて小さな直径を有する孔区分
    (162)とを備えており、両孔区分(162,16
    3)の移行部に、弁体(10)の長手方向軸線(11)
    の方向に向いたリング肩部(46)が形成されており、
    該リング肩部(46)に隆起したリングウェブ(76)
    が配置されていて、該リング肩部(76)に挿入体(4
    2)のフランジ(44)が接触しており、接続孔(7
    4)がリング肩部(46)においてリングウェブ(7
    6)の内側で開口していて、フランジ(44)とリング
    肩部(46)との間に設けられた軸方向間隙を介してリ
    ング室(49)と接続されている、請求項1記載の燃料
    噴射弁。
  3. 【請求項3】 接続孔(74)が供給孔(70)よりも
    小さな直径を有している、請求項1又は2記載の燃料噴
    射弁。
  4. 【請求項4】 供給孔(70)から接続孔(74)への
    移行部が丸く形成されている、請求項1から3までのい
    ずれか1項記載の燃料噴射弁。
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