JP2001354930A - 放射線硬化性粘着テープ - Google Patents
放射線硬化性粘着テープInfo
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Abstract
ことが可能な放射線硬化型半導体ウェハ固定用粘着テー
プを提供する。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸エステルをモノマー
成分を主成分として重合され、かつ放射線重合性炭素−
炭素二重結合を有しないアクリル系(共)重合体100
質量部に対して放射線重合性炭素−炭素二重結合をもつ
化合物105〜200質量部を含有し、該放射線重合性
炭素−炭素二重結合化合物のうち5〜50質量部が側鎖
に放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも一つ以
上有するアクリル系重合体であってガラス転移温度が4
0〜110℃のアクリル系重合体である粘着剤をフィル
ム状基材上に設けてなる放射線硬化性粘着テープ。
Description
着層を有する半導体ウェハ固定用粘着テープに関するも
のである。
ては、パターン形成後のウェハは薄くするためにウェハ
裏面から研削され、その後、半導体ウェハ等を個々のチ
ップを切断分離(ダイシング)される。ダイシング工程
では、半導体ウェハをあらかじめ粘着テープに貼り付け
て固定した後、チップ形状に沿って基材フィルム層の一
部まで切断するフルカット方式が一般的である。上記目
的に使用する粘着テープとしては、大別して通常の感圧
接着タイプのものと紫外線、電子線などの放射線により
硬化して粘着力が低下する性質を有するテープとがあ
る。
チップを切断分離する際に切断面の端面に不定形破断状
態(以下チッピングという)が発生する。チッピング部
分が大きいと回路の断線などが発生し、歩留りが著しく
低下するなど品質上大きな問題となるものである。一
方、近年の半導体の高密度化によりウェハの厚さについ
ても薄膜化されてきていることから、さらにチッピング
の抑制に対する要求が高まり、従来使用されているウェ
ハ固定用粘着テープでは対応できなくなってきている。
そこで本発明は、チッピングを小さくし、その発生を低
減することが可能な放射線硬化型半導体ウェハ固定用粘
着テープを提供することを目的とするものである。
めに、本発明者は鋭意検討した結果、アクリル系粘着剤
100質量部に対して、放射線重合性炭素−炭素二重結
合を少なくとも一つ以上有する化合物105〜200質
量部からなり、前記放射線重合性化合物のうち5〜50
質量部が側鎖に放射線重合性炭素−炭素二重結合を少な
くとも一つ以上有し、ガラス転移温度が40〜110℃
であるアクリル系重合体である粘着剤組成物、または放
射線重合性の炭素−炭素二重結合をもつアクリル系粘着
剤であってガラス転移温度が−20〜10℃である粘着
剤組成物を粘着剤にした粘着テープを用いることによ
り、チッピングの発生を大きく低減することが可能であ
ることを見出した。すなわち本発明は(1)(メタ)ア
クリル酸エステルをモノマー成分を主成分として重合さ
れ、かつ放射線重合性炭素−炭素二重結合を有しないア
クリル系(共)重合体100質量部に対して放射線重合
性炭素−炭素二重結合をもつ化合物105〜200質量
部を含有し、該放射線重合性炭素−炭素二重結合化合物
のうち5〜50質量部が側鎖に放射線重合性炭素−炭素
二重結合を少なくとも一つ以上有するアクリル系重合体
であってガラス転移温度が40〜110℃のアクリル系
重合体である粘着剤をフィルム状基材上に設けてなるこ
とを特徴とする放射線硬化性粘着テープ、及び(2)
(メタ)アクリル酸エステルをモノマー成分を主成分と
して重合され、かつ側鎖に放射線重合性炭素−炭素二重
結合を一つ以上有し、ガラス転移温度が−20〜10℃
であるアクリル系共重合体を有してなるアクリル系粘着
剤がフィルム状基材に設けられていることを特徴とする
放射線硬化性粘着テープを提供するものである。以下、
上記(1)、(2)の発明を各別に説明するときはそれ
ぞれ第1発明、第2発明という。
る。本発明に用いられる放射線非重合性アクリル系
(共)重合体は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸の
アルキルエステルを主な構成単位とする単独重合体、も
しくは、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエス
テルとこれに共重合が可能な他の不飽和モノマーとの共
重合体、またはこれらの重合体の混合物から任意に選択
することができる。また、これに必要に応じてポリイソ
シアネート化合物またはアルキルエーテル化メラミン化
合物またはアルキルエーテル化メラミン化合物の如き架
橋剤が配合されたものを使用することができる。架橋剤
の添加量は、アクリル系(共)重合体100質量部に対
して0.1〜5.0質量部が好ましい。
系重合体は、紫外線や電子線などを照射することによ
り、架橋硬化することのできる化合物である。このよう
な化合物としては、分子内に炭素−炭素二重結合を2個
以上有する化合物であり、通常は、重量平均分子量(M
w)が100から30000の範囲にあるオリゴマーを
用いるのが好ましい。このような化合物の具体的な例と
して、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、
ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレー
ト、(メタ)アクリル酸オリゴマーおよびイタコン酸オ
リゴマーのように水酸基あるいはカルボキシル基などの
官能基を有するオリゴマーを挙げることができる。放射
線重合性炭素−炭素二重結合をもつ化合物は放射線非重
合性アクリル系(共)重合体100質量部に対して10
5〜200質量部を配合し、この放射線重合性化合物の
うち5〜50質量部が側鎖に放射線重合性炭素−炭素二
重結合を一つ以上有するアクリル系重合体であってガラ
ス転移温度が40〜110℃のものである。側鎖に放射
線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有する放射線重
合性化合物であって、ガラス転移温度が40〜110℃
である材料は、前記放射線硬化性化合物と同様に分子内
に炭素−炭素二重結合を有しているポリマーであり、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸のアルキルエステルを
主な構成単位とする単独重合体、もしくは、アクリル酸
またはメタクリル酸のアルキルエステルとこれに共重合
が可能な他の不飽和モノマーとの共重合体に炭素−炭素
二重結合を一つ以上有する化合物を付加重合することに
よって得られるものである。このポリマーは、好ましく
は、重量平均分子量が1万〜100万である。ガラス転
移点はアルキルエステルの配合比率を変更することで適
宜可能である。
ス転移温度が−20〜10℃である側鎖に放射線重合性
炭素−炭素二重結合を少なくとも一つ以上有するアクリ
ル系重合体についても同様の方法により合成することが
可能である。本発明においては、「塗装技術」1991
年6月号p.142に示すように、アクリル系重合体の
ガラス転移点Tgは下記の式(1)で計算されるガラス
転移点の理論値を示すものとする。
合性炭素−炭素二重結合をもつ化合物の配合量が少なす
ぎると、放射線照射時の粘着力が高く、チッピングを改
善することができない。また多すぎると粘着力が低く、
半導体ウェハを十分保持することができないため好まし
くない。また、ガラス転移温度が40〜110℃である
側鎖に放射線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有す
るアクリル系重合体の配合量が少なすぎると、チッピン
グの発生を十分に防止することができず、多すぎると粘
着力が低くなりチップ飛びが生じてしまうため好ましく
ない。また、粘着剤組成物には必要に応じてポリイソシ
アネート化合物またはアルキルエーテル化メラミン化合
物またアルキルエーテル化メラミン化合物の如き架橋剤
を含有させることができる。架橋剤の添加量は、所望の
粘着力に応じて調整すればよく、前記のアクリル系
(共)重合体100質量部に対して0.1〜5.0質量
部が適当である。
粘着剤層を紫外線照射によって重合、硬化させる場合に
は、通常の光重合開始剤、例えばイソプロピルベンゾイ
ンエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフ
ェノン、ミヒラーズケトン、クロロチオキサントン、ド
デシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエ
チルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、α−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロ
キシメチルフェニルプロパン等を使用することができ
る。これらのうち1種あるいは2種以上を粘着剤層に添
加することによって、硬化反応時間または紫外線照射量
が少なくとも効率よく硬化反応を進行させ、素子固定粘
着力を低下させることができる。
は、タック試験において放射線硬化前の粘着テープの剥
離に要する全エネルギーに相当するタック力の積分値と
して35〜70mN/mmが好ましく、タック力の極大
値として100mN/mm2以上のものを選定すること
により、チッピングを低減することができる。粘着剤層
は、厚さが厚くなりすぎるとチッピングが大きくなるた
め、2〜7μmが好ましい。本発明に用いられる放射線
透過性の基材フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、アイオノマーなどのα−オレフィ
ンの単独重合体または共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等
のエンジニアリングプラスチック、またはポリウレタ
ン、スチレン−エチレン−ブテンもしくはペンテン系共
重合体等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。またこ
れらの群から選ばれる2種以上が混合されたものもしく
は複層化されたものでもよく、粘着剤層との接着性によ
って任意に選択することができる。基材フィルムの厚み
は50〜200μmが好ましく用いられる。
明する。尚、以下の実施例及び比較例での各特性は、次
のように試験した。
用いて、粘着テープの粘着剤層面のタック力及びその積
分値を測定した。試験条件としては、測定端子であるプ
ローブは、直径3mmの円柱プローブを用い、 プローブの接触速さ :0.5mm/s 接触荷重 :138.7N/mm2 接触時間 :1.0秒 引き剥がし速さ :10mm/s で行い、結果は、n=5の平均値とした。
ウェハのダイシング試験を行い、以下のようにチッピン
グ評価を行った。 測定場所:ウェハの裏面側(粘着テープ貼着面)、ウェ
ハの側面側(切断断面) 測定方向:ダイシング時の切断2軸方向 評価方法ならびに測定数:切断したチップ1辺当たりの
最大チッピング(最大欠け)、50辺の平均値とした。 (判定) チッピング判定:60μm未満を◎ 60μm以上、70μm未満を○ 70μm以上を×とした。 チップ飛び無し :○ わずかにチップ飛びを起こした :△ チップ飛び有り :× 総合判定 使用上での支障 問題なし :◎ 限定して使用可 :○ 問題あり(不合格) :×
1〜14としての試料1〜14と比較例1〜8としての
比較試料1〜8を、それぞれ作製し、特性を試験した。 実施例1〜14(試料1〜14の作成)及び比較例1〜
8(比較試料1〜8の作成) (1)放射線重合性炭素−炭素二重結合をもつ化合物A (A−1):ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレートを共重合して得られるポリマー10
0質量部に対して、放射線重合性炭素−炭素二重結合を
一つ以上有する化合物として2−イソシアネートエチル
メタクリレートを5質量部付加して得られた放射線硬化
性アクリル系ポリマー(ガラス転移点=75℃、重量平
均分子量1.7万)。 (A−2):ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレートを共重合して得られるポリマー10
0質量部に対して、放射線重合性炭素−炭素二重結合を
一つ以上有する化合物として2−イソシアネートエチル
メタクリレートを5質量部付加して得られた放射線硬化
性アクリル系ポリマー(ガラス転移点=40℃、重量平
均分子量1.7万)。 (A−3):粘着剤Aにブチルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレートを共重合して得られるポ
リマー100質量部に対して、放射線重合性炭素−炭素
二重結合を一つ以上有する化合物として2−イソシアネ
ートエチルメタクリレートを5質量部付加して得られた
放射線硬化性アクリル系ポリマー(ガラス転移点=10
5℃、重量平均分子量1.7万)。
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートから
なる共重合体(重量平均分子量20万、ガラス転移点=
−35℃)100質量部にポリイソシアネート化合物
(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)3質量
部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物A−1
10質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、混合して粘
着剤Bを得た。 (粘着剤C)2−エチルヘキシルアクリレート、メチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートから
なる共重合体(重量平均分子量20万、ガラス転移点=
−35℃)100質量部にポリイソシアネート化合物
(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)3質量
部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物A−1
30質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、混合して粘
着剤Cを得た。
ート、メチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートからなる共重合体(重量平均分子量20万、ガ
ラス転移点=−35℃)100質量部にポリイソシアネ
ート化合物(日本ポリウレタン社製、商品名コロネート
L)3質量部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化
合物A−160質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、
混合して粘着剤Dを得た。 (粘着剤E)2−エチルヘキシルアクリレート、メチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートから
なる共重合体(重量平均分子量20万、ガラス転移点=
−35℃)100質量部にポリイソシアネート化合物
(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)3質量
部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物A−1
50質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、混合して粘
着剤Eを得た。
ート、メチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートからなる共重合体(重量平均分子量20万、ガ
ラス転移点=−35℃)100質量部にポリイソシアネ
ート化合物(日本ポリウレタン社製、商品名コロネート
L)3質量部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化
合物A−250質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、
混合して粘着剤Fを得た。 (粘着剤G)2−エチルヘキシルアクリレート、メチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートから
なる共重合体(重量平均分子量20万、ガラス転移点=
−35℃)100質量部にポリイソシアネート化合物
(日本ポリウレタン社製、商品名コロネートL)3質量
部、光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物A−3
50質量部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン1質量部を添加し、混合して粘
着剤Gを得た。
チルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートからなる共重合体100質量部に対して、放射
線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有する化合物と
して2−イソシアネートエチルメタクリレートを5質量
部付加して得られた放射線硬化性アクリル系共重合体
(ガラス転移点=−30℃、重量平均分子量20万)1
00質量部にポリイソシアネート化合物(日本ポリウレ
タン社製、商品名コロネートL)1質量部、光重合開始
剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
1質量部を添加し、混合して粘着剤Wを得た。 (粘着剤X)ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートを共
重合して得られるポリマー100質量部に対して、放射
線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有する化合物と
して2−イソシアネートエチルメタクリレートを5質量
部付加して得られた放射線硬化性アクリル系共重合体
(ガラス転移点=−20℃、重量平均分子量20万)1
00質量部にポリイソシアネート化合物(日本ポリウレ
タン社製、商品名コロネートL)1質量部、光重合開始
剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
1質量部を添加し、混合して粘着剤Xを得た。
チルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレートを共重合して得られるポリマー100質量部に
対して、放射線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有
する化合物として2−イソシアネートエチルメタクリレ
ートを5質量部付加して得られた放射線硬化性アクリル
系共重合体(ガラス転移点=15℃、重量平均分子量2
0万)100質量部にポリイソシアネート化合物(日本
ポリウレタン社製、商品名コロネートL)1質量部、光
重合開始剤としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン1質量部を添加し、混合して粘着剤Yを得た。 (粘着剤Z)ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートを共
重合して得られるポリマー100質量部に対して、放射
線重合性炭素−炭素二重結合を一つ以上有する化合物と
して2−イソシアネートエチルメタクリレートを5質量
部付加して得られた放射線硬化性アクリル系共重合体
(ガラス転移点=−5℃、重量平均分子量20万)10
0質量部にポリイソシアネート化合物(日本ポリウレタ
ン社製、商品名コロネートL)1質量部、光重合開始剤
としてα−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1
質量部を添加し、混合して粘着剤Zを得た。
料1〜8の作成 表1及び2に示すように、粘着剤の調製で得られた粘着
剤B〜Zを用い、各々粘着剤厚さを5μm、又は10μ
mとして、80μm厚さのEMAA樹脂(三井・デュポ
ンポリケミカル製、ニュクレルN0200H)に塗工
し、粘着テープの試料1〜14(実施例1〜14)と比
較試料1〜8(比較例1〜8)を作成した。これらの試
料について前記の試験方法で放射性硬化性粘着テープと
しての特性を試験した。その結果を表1及び2に示し
た。 (4)試験の結果 実施例1〜14は、比較例と比べてチッピングを大きく
低減できることが確認された。また、実施例については
いずれもタック力の積分値について、35〜70mN/
mmの範囲であった。また、タック力の極大値が100
mN/mm2以上のものについては、チップ飛びが生じ
なかった。
れるダイシング時のチップの保持力等従来からの要求特
性を損なうことなく、半導体ウエハのダイシング時に生
じるチッピングを大幅に低減することが可能となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル酸エステルをモノマー
成分を主成分として重合され、かつ放射線重合性炭素−
炭素二重結合を有しないアクリル系(共)重合体100
質量部に対して放射線重合性炭素−炭素二重結合をもつ
化合物105〜200質量部を含有し、該放射線重合性
炭素−炭素二重結合化合物のうち5〜50質量部が側鎖
に放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも一つ以
上有するアクリル系重合体であってガラス転移温度が4
0〜110℃のアクリル系重合体である粘着剤をフィル
ム状基材上に設けてなることを特徴とする放射線硬化性
粘着テープ。 - 【請求項2】 (メタ)アクリル酸エステルをモノマー
成分を主成分として重合され、かつ側鎖に放射線重合性
炭素−炭素二重結合を一つ以上有し、ガラス転移温度が
−20〜10℃であるアクリル系共重合体を有してなる
アクリル系粘着剤がフィルム状基材に設けられているこ
とを特徴とする放射線硬化性粘着テープ。
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JP2000180489A JP4667561B2 (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | 放射線硬化性粘着テープ |
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