JP2001354925A - 封缶用粘着テープ - Google Patents

封缶用粘着テープ

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JP2001354925A
JP2001354925A JP2000177101A JP2000177101A JP2001354925A JP 2001354925 A JP2001354925 A JP 2001354925A JP 2000177101 A JP2000177101 A JP 2000177101A JP 2000177101 A JP2000177101 A JP 2000177101A JP 2001354925 A JP2001354925 A JP 2001354925A
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resin
sealing
cans
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Hiroki Tenkai
弘樹 天海
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶シール機による巻戻し性(展開性)や封缶
性(シール性)等の機械適性に優れ、使用後は簡単な焼
却設備で焼却処理できる低環境負荷型の封缶用粘着テー
プを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂基材層の一方の面
にゴム系粘着剤層が積層されてなり、且つ、JIS Z
−0237に準拠して180度ひきはがし法で測定され
た粘着力が2N/cm以上であり、高速巻戻し力が1.
5〜4N/cmであることを特徴とする封缶用粘着テー
プ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封缶用粘着テープ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂基材層
の一方の面に粘着剤層が積層されてなる粘着テープが湿
気を嫌う菓子や薬品等を防湿するための封缶用粘着テー
プとして広く用いられてきた。
【0003】この封缶用粘着テープは、「粘着ハンドブ
ック・第2版」(発行日:1995年10月12日、編
集:日本粘着テープ工業会・粘着ハンドブック編集委員
会、発行所:日本粘着テープ工業会)の396〜397
ページに記載されているように、工場のラインの中で量
産に適用できるように機械により巻戻しや結束がされて
いる。この封缶用粘着テープには、透明性や光沢性、防
湿性、印刷性や着色性、柔軟性や曲面追従性、機械(缶
シール機)による巻戻し性(展開性)や結束性{封缶性
(シール性)}等の機械適性に優れていることや、被着
体から再剥離する際に被着体表面に糊残りを生じること
のない良好な再剥離性等が要求される。
【0004】軟質ポリ塩化ビニル系樹脂を基材層とする
従来の封缶用粘着テープは、上記要求品質を比較的バラ
ンス良く満たしているものの、ポリ塩化ビニル系樹脂を
使用しているので、使用後に焼却処理して廃棄する際に
塩化水素ガスやダイオキシン等の有害ガスが発生するた
め、簡単な焼却設備では焼却処理できず、さらには焼却
設備の耐久性を低下させるという問題点がある。そのた
め最近では、簡単な焼却設備で焼却処理できる低環境負
荷型の封缶用粘着テープに対する要望が高まっている。
【0005】一方、低環境負荷型の粘着テープとして、
例えばポリプロピレン系樹脂のようなポリオレフィン系
樹脂を基材層とする粘着テープが挙げられるが、これら
は主として包装用に設計されたものであり、低速巻戻し
力(低速展開力)が0.5〜1.5N/cm程度と低い
ため、機械(缶シール機)に適した巻戻し性(展開性)
を有するものとは言えず、封缶用粘着テープとしては使
用し難いという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、缶シール機による巻戻し性(展開性)や
封缶性(シール性)等の機械適性に優れ、使用後は簡単
な焼却設備で焼却処理できる低環境負荷型の封缶用粘着
テープを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる封缶用粘着テープは、ポリオレフィン系樹脂基材層
の一方の面にゴム系粘着剤層が積層されてなり、且つ、
JIS Z−0237に準拠して180度ひきはがし法
で測定された粘着力が2N/cm以上であり、高速巻戻
し力が1.5〜4N/cmであることを特徴とする。
【0008】本発明による封缶用粘着テープの基材層に
用いられるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体等が挙げられるが、なかでも強度や耐熱性に優れる
ことから、ポリプロピレン系樹脂が好適に用いられる。
上記共重合体は、ランダム共重合体であっても良いし、
ブロック共重合体であっても良い。また、これらのポリ
オレフィン系樹脂は、単独で用いられても良いし、2種
類以上が併用されても良い。
【0009】上記ポリオレフィン系樹脂からなる基材層
は、単層から構成されていても良いし、2層以上の複層
から構成されていても良いが、例えば、軟質ポリ塩化ビ
ニル系樹脂からなる基材層に匹敵する柔軟性や曲面追従
性を中間層に持たせ、粘着剤を塗工する時の加熱に対し
ても優れた熱安定性を外層で発揮させるべく、中間層の
両面に外層(両外層)が積層されてなる3層構成を好ま
しく例示できる。
【0010】上記3層構成からなる基材層の好ましい例
としては、例えば、重量平均分子量が8万〜60万のポ
リプロピレン系樹脂50〜99.9重量%及びスチレン
系熱可塑性ブロック共重合体0.1〜50重量%からな
るポリプロピレン系樹脂組成物で中間層を構成し、その
中間層にポリプロピレン系樹脂で構成される両外層が積
層されてなる3層構成の基材層が挙げられる。
【0011】上記中間層に用いられるポリプロピレン系
樹脂としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロ
ピレンのランダム共重合体、プロピレンのブロック共重
合体等が挙げられる。これらのポリプロピレン系樹脂
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。また、これらのポリプロピレン系樹脂には、
本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、低
密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、高密度ポリエチレン樹脂等のポリエチレン系樹脂
や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、ポリブテン等の他のポリオレフィン
系樹脂が添加されていても良い。
【0012】中間層に用いられるポリプロピレン系樹脂
の重量平均分子量が8万未満であると、得られる基材層
及び封缶用粘着テープの強度や耐熱性が不十分となるこ
とがあり、逆に60万を超えると、柔軟性や曲面追従性
が不十分となることがある。
【0013】また、上記中間層に用いられるスチレン系
熱可塑性ブロック共重合体としては、例えば、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(S
IS)、或いは、これらの共役ジエン部分に水素添加し
て得られるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブ
ロック共重合体(SEBS)やスチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が
挙げられる。これらのスチレン系熱可塑性ブロック共重
合体は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用
されても良い。
【0014】中間層中における前記ポリプロピレン系樹
脂の含有量が50重量%未満であるか、上記スチレン系
熱可塑性ブロック共重合体の含有量が50重量%を超え
ると、得られる基材層及び封缶用粘着テープの強度や耐
熱性が不十分となることがあり、逆にポリプロピレン系
樹脂の含有量が99.9重量%を超えるか、スチレン系
熱可塑性ブロック共重合体の含有量が0.1重量%未満
であると、基材層及び封缶用粘着テープの柔軟性や曲面
追従性が不十分となることがある。
【0015】中間層に積層される両外層に用いられるポ
リプロピレン系樹脂としては、前記各種ポリプロピレン
系樹脂が挙げられる。これらのポリプロピレン系樹脂
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。また、一方の外層に用いられるポリプロピレ
ン系樹脂と他方の外層に用いられるポリプロピレン系樹
脂は、同一のものであっても良いし、異なるものであっ
ても良い。
【0016】ポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間
層及びポリプロピレン系樹脂からなる両外層には、本発
明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、例え
ば、透明性や光沢性を向上させるためにベンジリデンソ
ルビトールのような結晶核剤や、充填剤、増量剤、酸化
防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸
収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0017】3層構成からなる基材層の作製方法として
は、例えば、中間層用のポリプロピレン系樹脂組成物と
両外層用のポリプロピレン系樹脂とを共押出法によって
フィルム化もしくはシート化することにより、所望の3
層構成を有する基材層を得ることができる。
【0018】上記基材層の厚みは40〜200μmであ
ることが好ましい。基材層の厚みが40μm未満である
と、得られる封缶用粘着テープの強度が不十分となるこ
とがあり、逆に200μmを超えると、封缶用粘着テー
プの柔軟性や曲面追従性が不十分となることがある。
【0019】本発明の封缶用粘着テープにおいては、上
述したポリオレフィン系樹脂基材層の一方の面にゴム系
粘着剤層が積層されていることが必要である。
【0020】上記ゴム系粘着剤層の形成に用いられるゴ
ム系粘着剤は、ゴムを主成分とし、これに必要に応じ
て、粘着性付与樹脂、軟化剤、界面活性剤、カップリン
グ剤、充填剤、増量剤、粘度調整剤、酸化防止剤、熱安
定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤等の各種添加剤
の1種もしくは2種以上が添加されてなる。
【0021】ゴムとしては、ゴム系粘着剤の主成分とし
て一般的に用いられるゴムで良く、例えば、天然ゴム
や、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリイソプレン
ゴム、ブチルゴム等の合成ゴム、或いは、前記SBS、
SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系熱可塑性ブ
ロック共重合体等が挙げられる。これらのゴムは、単独
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。
【0022】粘着性付与樹脂としては、例えば、ロジン
系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、
スチレン系樹脂、C5系もしくはC9系石油樹脂、キシ
レン系樹脂、クマロンインデン系樹脂並びにこれらの水
素添加物等が挙げられる。これらの粘着性付与樹脂は、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良い。
【0023】軟化剤としては、例えば、液状ポリブテン
や、脂肪族系、脂環族系、芳香族系等のプロセスオイ
ル、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルフタレ
ート(DOP)等の可塑剤等が挙げられる。これらの軟
化剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用
されても良い。
【0024】ゴム系粘着剤の形態は、特に限定されるも
のではなく、溶剤型、エマルジョン型もしくはラテック
ス型、ホットメルト型等のいずれの形態であっても良
い。また、ゴム系粘着剤は、架橋型であっても良いし、
非架橋型であっても良く、1液型であっても良いし、2
液以上の多液型であっても良い。
【0025】前記ポリオレフィン系樹脂基材層の一方の
面に上記ゴム系粘着剤層を積層する方法としては、例え
ば、ロールコーター、ダイコーター、ホットメルトコー
ター等を用いて、ゴム系粘着剤を基材層の一方の面に所
定の塗工量となるように直接塗工し、必要に応じて乾燥
や冷却等の工程を経て粘着剤層を積層(形成)する方法
や、離型紙や離型フィルムのような離型材の離型面に例
えば上記方法で先ずゴム系粘着剤層を形成した後、これ
を基材層の一方の面に転写して、積層する方法等が挙げ
られる。尚、上記ゴム系粘着剤層の積層に先立って、基
材層の一方の面(粘着剤層の積層面)に予めコロナ放電
処理やプライマー塗工等の表面処理が施されていても良
い。
【0026】上記ゴム系粘着剤層の乾燥後の厚みは20
〜100μmであることが好ましい。ゴム系粘着剤層の
乾燥後の厚みが20μm未満であると、得られる封缶用
粘着テープの封缶性(シール性)が不十分となることが
あり、逆に100μmを超えると、封缶用粘着テープの
巻戻し性(展開性)が低下することがある。
【0027】本発明の封缶用粘着テープにおいては、前
記ポリオレフィン系樹脂基材層の他方の面(テープ背面
となる非粘着剤層側の面)に離型剤からなる離型剤層が
形成されていることが好ましい。
【0028】上記離型剤としては、例えば、シリコーン
樹脂系離型剤や長鎖アルキル基ペンダント型グラフトポ
リマー系離型剤等が挙げられるが、なかでも速度依存性
が少ないので封缶用粘着テープの機械適性が優れたもの
となることから、シリコーン樹脂系離型剤が好適に用い
られる。
【0029】上記シリコーン樹脂系離型剤としては、例
えば、縮合反応型や付加反応型のシリコーン樹脂系離型
剤が挙げられる。これらのシリコーン樹脂系離型剤は、
単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても
良いが、通常のシリコーン樹脂系離型剤では離型性が大
きすぎる。従って、封缶用粘着テープの後述する高速巻
戻し力を1.5〜4N/cmの範囲とするために、剥離
力コントロール剤を併用することが好ましい。上記剥離
力コントロール剤としては、SiO2 単位と(CH3
3 SiO1/2 単位、或いは、CH2 =CH(CH3 2
SiO1/2 単位を有するものが挙げられる。
【0030】ポリオレフィン系樹脂基材層の他方の面に
上記離型剤を所定の塗工量となるように塗工し、必要に
応じて乾燥や加熱等の工程を経ることにより所望の離型
剤層を形成することができる。
【0031】本発明の封缶用粘着テープは、JIS Z
−0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠
して180度ひきはがし法で測定された粘着力が2N/
cm以上であり、高速巻戻し力が1.5〜4N/cmで
あることが必要である。
【0032】封缶用粘着テープの上記粘着力が2N/c
m未満であると、缶シール機による封缶性(シール性)
が不十分となる。また、封缶用粘着テープの上記高速巻
戻し力が1.5N/cm未満であると、巻戻し性(展開
性)が軽くなりすぎて、缶シール機による巻戻し時に封
缶用粘着テープが過剰に繰り出されて作業性が低下す
る。逆に高速巻戻し力が4N/cmを超えると、巻戻し
性(展開性)が重くなりすぎて、缶シール機による封缶
(シール)速度に追随できなくなる。上記現象は全て機
械(缶シール機)適性が不十分となることを意味する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0034】(実施例1)中間層用の樹脂として、重量
平均分子量が31万のポリプロピレン系樹脂(商品名
「キャタロイKS−081P」、モンテル・エスディー
ケイ・サンライズ社製)90部、スチレン−エチレン−
プロピレン−スチレンブロック共重合体(商品名「ハイ
ブラー7125」、クラレ社製)10部及び結晶核剤と
してベンジリデンソルビトール(商品名「ゲルオール
D」、新日本理化社製)0.2部からなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物を準備した。また、両外層用の樹脂とし
て、プロピレンのランダム共重合体(商品名「サンアロ
マーPF631S」、モンテル・エスディーケイ・サン
ライズ社製)100部及びベンジリデンソルビトール
「ゲルオールD」0.2部からなるポリプロピレン系樹
脂組成物を準備した。Tダイを備えた押出機を用いて、
上記中間層用のポリプロピレン系樹脂組成物と両外層用
のポリプロピレン系樹脂組成物とを層厚比が1/4/1
となるように共押出を行って、3層構成からなる厚み1
00μmのポリオレフィン系樹脂基材層を作製した。
【0035】上記基材層の一方の面に、天然ゴム100
部、粘着性付与樹脂としてポリテルペン樹脂95部及び
酸化防止剤2部を有機溶剤中に溶解して作製した天然ゴ
ム系溶剤型粘着剤を塗工した後、乾燥工程を経て、粘着
剤層を積層した。
【0036】また、上記基材層の他方の面に、付加反応
型シリコーン樹脂系離型剤(商品名「KS−370
3」、信越化学工業社製)50部、CH2 =CH(CH
3 2 SiO1/2 単位を有する剥離力コントロール剤
(商品名「KS−3800」、信越化学工業社製)50
部及び架橋剤3部からなるシリコーン樹脂系離型剤組成
物を塗工した後、乾燥及び加熱工程を経て、離型剤層を
形成した。次いで、基材層の一方の面に粘着剤層が積層
され、他方の面(テープ背面)に離型剤層が形成された
積層体を巻重体状に巻き取って、封缶用粘着テープを作
製した。
【0037】(実施例2)離型剤層形成用のシリコーン
樹脂系離型剤組成物を付加反応型シリコーン樹脂系離型
剤「KS−3703」60部、CH2 =CH(CH3
2 SiO1/2 単位を有する剥離力コントロール剤「KS
−3800」40部及び架橋剤3部としたこと以外は実
施例1の場合と同様にして、封缶用粘着テープを作製し
た。
【0038】(比較例1)離型剤層形成用のシリコーン
樹脂系離型剤組成物を付加反応型シリコーン樹脂系離型
剤「KS−3703」70部、CH2 =CH(CH3
2 SiO1/2 単位を有する剥離力コントロール剤「KS
−3800」30部及び架橋剤3部としたこと以外は実
施例1の場合と同様にして、封缶用粘着テープを作製し
た。
【0039】(比較例2)離型剤層形成用の離型剤とし
て、シリコーン樹脂系離型剤組成物の代わりに、長鎖ア
ルキル基ペンダント型グラフトポリマー系離型剤を用い
たこと以外は実施例1の場合と同様にして、封缶用粘着
テープを作製した。
【0040】(比較例3)基材層の他方の面(テープ背
面)に離型剤層を形成しなかったこと以外は実施例1の
場合と同様にして、封缶用粘着テープを作製した。
【0041】(比較例4)基材層として、ポリオレフィ
ン系樹脂基材層の代わりに、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂
基材層を用いたこと以外は比較例3の場合と同様にし
て、封缶用粘着テープを作製した。
【0042】実施例1、2及び比較例1〜4で得られた
封缶用粘着テープの性能(対SUS粘着力、対背面
粘着力、高速巻戻し力、封缶性(シール性)、焼
却処理性)を以下の方法で評価した。その結果は表1に
示した。
【0043】対SUS粘着力:被着体としてSUS3
04鋼板を用い、JIS Z−0237に準拠して18
0度引きはがし法で対SUS粘着力を測定した。 対背面粘着力:被着体としてテープ背面を用いたこと
以外はの場合と同様にして、対背面粘着力を測定し
た。 高速巻戻し力:JIS Z−0237に準拠して高速
巻戻し力を測定した。
【0044】封缶性(シール性):缶シール機(商品
名「CA−400N」、積水化学工業社製)を用いてテ
ープの封缶試験を行い、下記判定基準により封缶性(シ
ール性)を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥問題なく封缶(シール)できた △‥‥テープが弛んで蛇行が発生した ×‥‥テープが弛んで缶シール機に巻き付き、テープの
切断が発生した
【0045】焼却処理性:簡単な焼却設備を用いてテ
ープの焼却試験を行い、下記判定基準により焼却処理性
を評価した。 〔判定基準〕 ○‥‥焼却が容易であり、有害ガスの発生もなかった ×‥‥焼却が容易でなく、有害ガスの発生もあった
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の封缶用粘着テープは、前記粘着
力が2N/cm以上とされており、前記高速巻戻し力が
1.5〜4N/cmの範囲となるようにコントロールさ
れているので、缶シール機による巻戻し性(展開性)や
封缶性(シール性)等の機械適性に優れる。
【0048】また、本発明の封缶用粘着テープは、基材
層としてポリオレフィン系樹脂を用いるので、強度と柔
軟性や曲面追従性とのバランスに優れ、透明性や光沢
性、防湿性、印刷性や着色性等も良好である。特に上記
基材層をポリプロピレン系樹脂組成物からなる中間層に
ポリプロピレン系樹脂からなる両外層が積層された3層
構成とすることにより、強度と柔軟性や曲面追従性との
バランスはより優れたものとなり、また、上記基材層中
に結晶核剤を添加することにより、透明性や光沢性も優
れたものとなる。
【0049】さらに、本発明の封缶用粘着テープは、実
質的にハロゲンを含有しないので、使用後は簡単な焼却
設備による焼却処理が可能であって、有害ガスの発生も
ない低環境負荷型のものである。
【0050】以上述べたように、本発明の封缶用粘着テ
ープは、上記諸性能を高度なバランスで兼備するので、
湿気を嫌う菓子や薬品等を防湿するための封缶用粘着テ
ープとして好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂基材層の一方の面
    にゴム系粘着剤層が積層されてなり、且つ、JIS Z
    −0237に準拠して180度ひきはがし法で測定され
    た粘着力が2N/cm以上であり、高速巻戻し力が1.
    5〜4N/cmであることを特徴とする封缶用粘着テー
    プ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7109266B2 (en) 2002-02-27 2006-09-19 Nitto Denko Corporation Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape

Cited By (3)

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US7109266B2 (en) 2002-02-27 2006-09-19 Nitto Denko Corporation Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape
US7326462B2 (en) 2002-02-27 2008-02-05 Nitto Denko Corporation Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape
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