JP2001353700A - マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層 - Google Patents

マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層

Info

Publication number
JP2001353700A
JP2001353700A JP2000175632A JP2000175632A JP2001353700A JP 2001353700 A JP2001353700 A JP 2001353700A JP 2000175632 A JP2000175632 A JP 2000175632A JP 2000175632 A JP2000175632 A JP 2000175632A JP 2001353700 A JP2001353700 A JP 2001353700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stop layer
etching
substrate
etching stop
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000175632A
Other languages
English (en)
Inventor
Michitsugu Arima
通継 有馬
Kazuya Matsumoto
一哉 松本
Hiroshi Inoue
浩 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000175632A priority Critical patent/JP2001353700A/ja
Publication of JP2001353700A publication Critical patent/JP2001353700A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術によるマイクロマシン製造方法は、エ
ッチング工程においてエッチング停止層の形成時に異物
が付着した場合には、ピンホールとなって、エッチング
しない素子に損傷を与える場合があった。 【解決手段】 本発明は、基板31にエッチング停止層
37やエッチングマスク36を形成する際に、成膜工程
の間に基板洗浄の工程を挟んで、異物除去を高め、2層
以上の多層膜からなるエッチング停止層37若しくはエ
ッチングマスク36を形成することにより、ピンホール
42等の発生を防止したマイクロマシンの製造方法及び
エッチング停止層である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
おけるウエットエッチングプロセスを用いるマイクロマ
シン製造方法及びエッチング停止層に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体製造技術を用いたマイクロ
マシン製造方法に関して、例えば、特開平11−242
180号公報に基板の一部をエッチング除去することに
よって形成する技術が開示されている。この光スキャナ
は、図11に示すように、支持体2に繋がる弾性部材
(ねじりバネ)3と回動可能に接続される可動板1を備
え、回動させるための駆動力を発生する駆動コイル4が
可動板1上に形成される。弾性部材3はポリイミド樹脂
等の絶縁性を有する弾性体から構成される。また、駆動
コイル4の内側には、速度検出コイル5が形成されてい
る。この可動板1を挟み対向するように一対の磁石8が
配置される。
【0003】さらに可動板1に電源を供給するための引
き出し線6が形成され、その一端は、駆動コイル4及び
速度検出コイル5に各々接続され、他端は、給電パッド
7に接続されている。また、可動板1の裏面(コイルが
形成されていない面)には光反射面9が形成されてお
り、可動板1を揺動させることで、光反射面9で反射し
た光が走査される。尚、弾性部材3を構成する絶縁性の
弾性膜は、可動板1表面にも形成され、駆動コイル4、
速度検出コイル5、および引き出し線6の層間絶縁膜と
しても機能している。また駆動コイル4および速度検出
コイル5は、可動板1の表面に形成されたシリコン窒化
膜によって、可動板1から絶縁されている。
【0004】この光スキャナの動作について説明する。
図11において給電パッド7を通じて駆動コイル4に電
圧を印加すると、駆動コイル4に流れる電流と磁石8が
発生する磁界との相互作用によって、ローレンツ力が作
用する。このローレンツ力によって、可動板1は、2つ
の弾性部材3を結ぶ直線を軸として揺動運動を行う。ま
た、可動板1が揺動すると、磁石8が発生する磁界との
相互作用により、速度検出コイル5に接続された給電パ
ッド7間に、可動板1の揺動速度に比例した誘導起電力
が発生する。この誘導起電力を所定時間積分することに
より、可動板1の揺動角が計算される。
【0005】次に、図12(a)乃至図13(c)およ
び図14を参照して、この光スキャナの作製工程につい
て説明する。まず、図12(a)の工程において、シリ
コン基板11の両主面(11a,11b)に、シリコン
窒化膜を形成した後、基板裏面11bにおけるシリコン
窒化膜をフォトリソグラフィ技術によるレジストマスク
を用いた選択的エッチングにより部分的に除去する。こ
れにより後述する基板エッチング工程の際に使用するエ
ッチングマスク12およびエッチング停止層13を形成
する。次に図12(b)の工程において、シリコン基板
11の表面11a上に導電膜を形成した後、該導電膜を
レジストマスクを用いて選択的エッチングを行い、図1
4に示すように部分的に除去して、コイル14(駆動コ
イル4及び速度検出コイル5)及びねじりバネ用エッチ
ングマスク15を形成する。尚、図12(b)は、図1
4のA−A間における断面図である。このねじりバネ用
エッチングマスク15は、後述するねじりバネ3の形成
工程で使用する。
【0006】次に図12(c)の工程において、スピン
コータ等を用いてシリコン基板11表面にポリイミド等
の絶縁性の弾性膜16を形成した後、この弾性膜16に
フォトリソグラフィ技術を用いて選択的なエッチングを
行い、コイル14の一部を露出させるビアホール17を
形成する。そして図12(d)の工程において、さらに
シリコン基板11の表面11a上に図12(b)の工程
におけるコイル14等と同様な方法により、引き出し線
6および給電パッド7を形成する。この引き出し線6
は、図12(c)で形成したビアホール17を介して、
コイル14に接続される。
【0007】次に図13(a)の工程において、シリコ
ン基板11の表面11aにポリイミド等の絶縁性の弾性
膜18を形成した後、この弾性膜18を前述したと同様
に選択的なエッチングを行って部分的に除去することに
より、給電パッド7を開口して露出させる。そして図1
3(b)の工程において、図12(a)の工程において
形成したエッチングマスク12を用いて、シリコン基板
の裏面11b側からTMAH(Tetramethyl ammonium h
ydroxide)等によって一部をエッチングすることによ
り、図11で示した可動板1および支持枠2を形成す
る。ここで、シリコン基板11のエッチングは、エッチ
ング停止層13が露出した時点で自動的に停止する。
【0008】次に図13(c)の工程において、エッチ
ングマスク12及びエッチング停止層13をリアクィブ
イオンエッチング(RIE:Riactive Ion Etching)等
を用いて除去する。
【0009】さらに、可動板1、支持枠2及び図12
(b)の工程で形成したねじりバネ用エッチングマスク
15をマスクとして、絶縁性の弾性膜16,18をRI
E等を用いて基板裏面11b側から除去することによ
り、ねじりバネ3で回動可能に連結された可動板1と支
持枠2とを形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る図13(b)のエッチング工程において、エッチング
停止層13を構成するシリコン窒化膜20はCVD(Ch
emical Vapor Deposition)法やスパッタリング法によ
って形成している。例えば、図15に示すようにシリコ
ン基板11表面に異物21が付着した状態で、この成膜
処理を行うと、異物21の表面部分にはシリコン窒化膜
20(13)が十分な厚さで形成されないため、この部
分はエッチング液に対する耐性が低下する。このような
異物の付着を完全に防止することは非常に困難で、たと
え成膜工程前にシリコン基板11を十分に洗浄した場合
でも、成膜装置の処理チャンバー内に付着していた生成
物等が成膜中に剥離してシリコン基板に付着する可能性
が考えられる。
【0011】また、シリコン窒化膜の代わりにシリコン
基板11の熱酸化膜22をエッチング停止層として使用
した場合においても、図16に示すようにシリコン基板
11表面に異物23が付着した状態で熱酸化を行った場
合、異物23の付着した部分には酸素が十分に供給され
ないため、この部分には熱酸化膜が十分に成長しない。
従って、熱酸化膜をエッチング停止層として使用する場
合においても、異物が付着した部分はエッチング液に対
する耐性が低下する。この熱酸化法を用いた場合、CV
D法やスパッタリング法に比較して、成膜中の異物の付
着量は少なくなるが、シリコン基板への異物の付着を完
全に防止することは、現実的には非常に困難である。
【0012】このようなエッチング停止層13にピンホ
ール等の欠陥24がある場合、図13(b)の工程にお
いて、図17に示すように、シリコン基板11の表面1
1a側を蓋25およびOリング26によって封止した状
態でエッチング液27に浸してエッチングを行うと、そ
のエッチングが進行してエッチング停止層が露出したた
際に、エッチング液であるTMAHがこの欠陥24を通
ってシリコン基板の裏面11b側から表面11a側に侵
入してくるため、表面11a側に形成されるコイル等の
素子28や絶縁性の弾性膜等が激しく腐食され破壊され
る。このため、エッチング液に浸すウェットエッチング
を採用する場合、エッチング停止層は基板全面にわたっ
て無欠陥であることが要求される。また、シリコン基板
の厚さをエッチングするため、ドライエッチングを採用
しようとすると、エッチングレートが小さく時間が掛か
りすぎる。また長時間プラズマに晒されるため、絶縁性
などに大きく影響を与えかねない。
【0013】そこで本発明は、半導体製造技術における
ウエットエッチングプロセスを用いた製造工程におい
て、エッチング停止層の欠陥を防止することにより、歩
留まりを向上させたマイクロマシン製造方法及びエッチ
ング停止層を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基板の一部をエッチングにより除去する半
導体製造技術を用いて作製されるマイクロマシンの製造
方法であって、前記エッチングを所望の位置で停止させ
るための第1のエッチング停止層を前記基板に形成する
第1のエッチング停止層形成工程と、前記第1のエッチ
ング停止層の表面を洗浄する基板洗浄工程と、前記基板
上にさらに第2のエッチング停止層を形成する第2のエ
ッチング停止層形成工程とを有するマイクロマシン製造
方法を提供する。
【0015】また、基板の一部をエッチング除去するな
どの半導体製造プロセスを用いてマイクロマシンを製造
する際に、前記エッチングを所望の位置で停止させるた
めに形成されるエッチング停止層であって、前記基板を
熱酸化して形成される熱酸化膜からなる第1のエッチン
グ停止層と、さらに基板洗浄を介して形成される薄膜か
らなる第2のエッチング停止層とにより構成されるエッ
チング停止層を提供する。
【0016】さらに、基板の一部をエッチング除去する
などの半導体製造プロセスを用いてマイクロマシンを製
造する際に、前記エッチングを所望の位置で停止させる
ために形成されるエッチング停止層であって、前記基板
にホウ素を高濃度に拡散して形成される高濃度拡散層か
らなる第1のエッチング停止層と、さらに基板洗浄を介
して形成される薄膜からなる第2のエッチング停止層と
により構成されるエッチング停止層を提供する。
【0017】以上のような構成のマイクロマシン製造方
法は、エッチング停止層やエッチングマスク形成にあた
って、それぞれの成膜工程間に洗浄工程を挟んで第1薄
膜とその上層に第2薄膜が形成された2層以上の多層薄
膜を形成して、異物の付着等により発生するピンホール
等の欠陥がエッチング停止層やエッチングマスクに発生
することが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1(a)乃至図1
(e)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る光ス
キャナを製造工程について説明する。
【0019】まず、図1(a)の工程において、基板洗
浄を行った後、シリコン基板31の両主面(表面31a
及び裏面31b)に熱酸化膜32を形成する。さらに、
再度基板洗浄を行った後、さらに両主面31の熱酸化膜
32上にシリコン窒化膜33を形成する。ここで、特に
シリコン窒化膜33を形成する直前に行う基板洗浄は、
RCA洗浄等、基板に付着したパーティクルの除去効果
が高い洗浄法を採用するものとする。また、この基板洗
浄の直前に、濃度の低いフッ化水素酸等により熱酸化膜
32の表層をエッチング除去してもよい。
【0020】次に、図1(b)の工程において、シリコ
ン基板31の表面31aにレジスト膜34を形成する。
一方、フォトリソグラフィ技術を用いて、シリコン基板
31の裏面31b側に、後述する可動板1および支持枠
2を形成する領域を覆うレジストマスク35を形成し、
エッチングにより露出するシリコン窒化膜部分33を除
去する。その後、レジストマスク35及びレジスト膜3
4を共にアッシングにより除去する。その後、図1
(c)の工程において、図1(b)で裏面31b側のパ
ターニングされたシリコン窒化膜33をマスクとして露
出する熱酸化膜32をエッチングする。これにより熱酸
化膜32とシリコン窒化膜33の積層膜からなり、後述
する基板エッチング工程で用られるエッチングマスク3
6及びエッチング停止層37が形成される。
【0021】次に図1(d)の工程において、シリコン
基板31の表面31aに、図14に示すようなコイル1
4、ねじりバネ用マスク層38、引き出し線6および給
電パッド7を形成する。さらに、絶縁性の弾性膜39を
従来と同様の方法で形成する。その後、図17に示した
ように素子を形成した表面31a側を封止した状態でエ
ッチング液に浸して裏面31b側からTMAH等による
シリコン基板31のエッチングを行うことにより、可動
板1及び支持枠2を形成する。このエッチングは、図1
(d)に示すように、エッチングマスク36をマスクと
してエッチングを行い、エッチング停止層37が露出し
て自動的に停止する。
【0022】次に図1(e)の工程において、エッチン
グ停止層37及びエッチングマスク36をRIE等を用
いて除去する。さらに、可動板1、支持枠2及び図1
(d)の工程で形成したねじりバネ用マスク層38をマ
スクとして、絶縁性の弾性膜39をRIE等を用いて基
板裏面31b側から除去する。これによりねじりバネ3
で回動可能に連結された可動板1と支持枠2とが形成さ
れる。さらに可動板1の裏面に光反射面40を形成す
る。
【0023】本実施例においては、エッチングマスク3
6及びエッチング停止層37が、シリコン基板31の熱
酸化膜32とシリコン窒化膜33の2層から構成される
ため、これらエッチングマスク36及びエッチング停止
層37の欠陥発生が防止される。この理由について、図
2乃至図4を用いて説明する。シリコン基板31に異物
41が付着した状態で熱酸化処理を行った場合、図2に
示すように、異物41の接した部分にはシリコン基板3
1に酸素が供給されないため、この部分には熱酸化膜3
2が成長せずに図3に示すようなピンホール42とな
る。この状態で熱酸化膜32のみをエッチング停止層と
して使用した場合、ピンホール42からエッチング液が
浸食して、反対側の面(素子が形成された表面31a)
に侵入することとなり、前述した不具合が発生する。
【0024】そのため、図3に示すように、熱酸化処理
後に基板洗浄を行い異物41を除去した後、図4に示す
ように、熱酸化膜32上にさらにシリコン窒化膜33を
形成する。
【0025】このように積層構造を形成することによ
り、ピンホール42は、シリコン窒化膜33によって被
覆されることにより、いずれの工程において異物が付着
したとしても、少なくとも熱酸化膜32若しくはシリコ
ン窒化膜33がマスクとして機能するため、前述したよ
うなエッチング液の進入による不具合が防止できる。ま
た、熱酸化工程とシリコン窒化膜の成膜工程において、
同じ位置に異物が付着してピンホール42となる確立は
非常に小さい。従って、図4に示す熱酸化膜32とシリ
コン窒化膜33から構成される2層膜をエッチング停止
層として使用した場合、膜欠陥の発生が防止できる。
【0026】このように、エッチング停止層をシリコン
の熱酸化膜とシリコン窒化膜の2層膜から構成すること
により、エッチング停止層の遮蔽性能を格段に向上させ
ることが可能となる。
【0027】なお本実施形態においては、シリコン基板
のエッチング停止層を熱酸化膜とシリコン窒化膜の2層
から構成する例で説明したが、勿論、これに限定される
ものではなく、2つの製造工程で成膜し、且つその間に
洗浄工程を入れるのであれば、エッチング液に耐性を有
する他の材料によりエッチング停止層を形成してもよ
い。また、エッチング停止層は2層構造だけではなく、
3層構造以上の積層膜により構成してもよい。
【0028】図6(a)乃至図6(d)を参照して、本
発明の第2の実施形態に係る光スキャナを製造工程につ
いて説明する。
【0029】まず、基板洗浄を行った後、図6(a)の
工程において、熱酸化処理を行い、シリコン基板51の
両主面(表面51a及び裏面51b)に、それぞれ熱酸
化膜53を形成する。さらに再度、基板洗浄を行った
後、2度目の熱酸化処理を行い、それぞれの熱酸化膜5
3の下に新たな熱酸化膜52を形成する。ここで、特に
2度目の熱酸化処理前に行う基板洗浄は、RCA洗浄等
のシリコン基板に付着したパーティクルの除去効果が高
い洗浄法を採用する。また、この基板洗浄の直前に、濃
度の低いフッ化水素酸等により熱酸化膜52の表層をエ
ッチング除去してもよい。
【0030】次に図6(b)の工程では、シリコン基板
51の表面51aにレジスト膜54を形成する。さらに
シリコン基板51の裏面51bにおいては、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、その裏面51b側に、後述する
可動板1および支持枠2を形成する領域を覆うレジスト
マスク55を形成した後、エッチングにより露出する熱
酸化膜(52,53)を除去する。さらにレジストマス
ク55及びレジスト膜54を、共にアッシングにより除
去する。この工程によって、後述するシリコン基板のエ
ッチング工程で使用するエッチングマスク56及びエッ
チング停止層57が形成される。
【0031】次に図6(c)の工程において、シリコン
基板51の表面51aに、図14に示すようなコイル1
4、ねじりバネ用マスク層58、引き出し線6および給
電パッド7を形成する。さらに、絶縁性の弾性膜59を
従来と同様の方法で形成する。 その後、図17に示し
たと同様に素子を形成した表面51a側を封止した状態
でエッチング液に浸して裏面51b側からTMAH等に
よるシリコン基板51のエッチングを行うことにより、
可動板1及び支持枠2を形成する。このエッチングは、
図6(c)に示すように、エッチングマスク56をマス
クとしてエッチングを行い、エッチング停止層57が露
出して自動的に停止する。
【0032】次に図6(d)の工程において、エッチン
グ停止層57及びエッチングマスク56をRIE等を用
いて除去する。さらに、可動板1、支持枠2及び図6
(b)の工程で形成したねじりバネ用マスク層58をマ
スクとして、絶縁性の弾性膜59をRIE等を用いて基
板裏面51b側から除去する。これによりねじりバネ3
で回動可能に連結された可動板1と支持枠2とが形成さ
れる。さらに可動板1の裏面に光反射面60を形成す
る。
【0033】本実施例においては、エッチングマスク5
6及びエッチング停止層57を構成する熱酸化膜が、基
板洗浄を介した2回の熱酸化により形成されるため、膜
欠陥の発生が防止される。
【0034】これは、前述した第1の実施形態と同様
に、シリコン基板51(31)に異物41が付着した状
態で熱酸化処理を行った場合、図2に示すように、異物
41の接している部分には酸化膜が形成されず、エッチ
ング液に浸すとエッチング停止層の遮蔽性能を低下させ
ている。そして図3に示すように、熱酸化処理後に基板
洗浄を行い、異物41を除去するとピンホール42が形
成されることとなる。しかし、その後、再度熱酸化処理
を行うと、図5に示すように、初めの熱酸化膜32(5
3)に発生したピンホール42の部分においても2度目
の熱酸化処理により新たな熱酸化膜52が成長すること
により、ピンホール42が埋められる。
【0035】また、図5に示すように、2度目の熱酸化
処理の際に、新たな異物43が付着したとしても、元の
ピンホール42と同じ位置に異物43が付着する確立は
非常に少ない。従って、図5に示すように2度目の熱酸
化処理の前に基板洗浄を行うことにより、エッチング停
止層の欠陥発生が防止される。
【0036】なお本実施の形態においては、シリコン基
板の2層の熱酸化膜からなるエッチング停止層を形成す
る際に、間に基板洗浄を行う熱酸化処理を連続した例で
あったが、これを3回以上繰り返して熱酸化膜を形成し
てもよい。この熱酸化処理と洗浄を繰り返して積層膜を
形成するほど、異物による影響を少なくすることができ
る。
【0037】従って、本実施形態はエッチング停止層と
してシリコン熱酸化膜を用いる場合に、基板洗浄を間に
入れて2回の熱酸化処理を行うことにより、2層の熱酸
化膜からなるエッチング停止層の遮蔽性能を格段に向上
することが可能となる。またエッチング停止層の形成に
ついては、酸化装置以外の成膜設備を使用しないため、
設備コストを軽減することができる。
【0038】図7(a)乃至図8(c)を参照して、本
発明による第3の実施形態に係る光スキャナを製造工程
について説明する。
【0039】まず、基板洗浄を行った後、図7(a)に
示すように、シリコン基板61の両主面(表面61a及
び裏面61b)にそれぞれ熱酸化膜(62)を形成した
後、シリコン基板の裏面61bをレジスト膜63で被覆
した状態で、表面61a側に形成した熱酸化膜をエッチ
ングして除去する。これにより、裏面61bに酸化膜か
らなる拡散マスク62を形成する。次に、レジスト膜6
3をアッシング等により除去した後、基板洗浄を行う。
【0040】次に、図7(b)の工程において、窒化ホ
ウ素等の拡散源を用いて、シリコン基板61の表面61
aにホウ素原子を拡散することにより、濃度1020cm
-3前後の拡散層64を形成する。この工程において、
一般にホウ素拡散工程は酸化雰囲気中にて行われるた
め、ホウ素拡散後は拡散層64表面にもホウ素を含んだ
熱酸化膜65が形成される。次に拡散マスク62および
熱酸化膜65をフッ化水素酸等により除去した後、基板
洗浄を行う。
【0041】そして図7(c)の工程において、シリコ
ン基板61の両主面にシリコン窒化膜66を形成する。
尚、シリコン窒化膜66を形成する直前に行う基板洗浄
は、RCA洗浄等、基板に付着したパーティクルの除去
効果が高い洗浄法を採用する。
【0042】次に、図8(a)の工程において、シリコ
ン基板61の裏面61bで可動板1及び支持枠2を形成
する領域上にフォトリソグラフィ技術を用いて、レジス
トマスク67を形成した後、表面61aの全面にもレジ
スト膜68を形成する。
【0043】そして、レジストマスク67により選択的
にシリコン窒化膜をエッチングして除去する。この工程
によって、後述する基板エッチング工程で使用するエッ
チングマスク76及びエッチング停止層70を形成す
る。ここで、エッチング停止層70は、シリコン窒化膜
66およびホウ素拡散層64の2層の積層膜により構成
される。その後、レジストマスク67及びレジスト膜6
8を除去する。
【0044】そして、図8(b)の工程において、シリ
コン基板61の表面61aに、前述したと同様に、コイ
ル14、ねじりバネ用マスク層71、引き出し線6及び
給電パッド7を形成する。さらに、絶縁性の弾性膜69
を従来と同様の方法で形成する。その後、シリコン基板
61の表面61aを封止した状態でエッチング液に浸し
て裏面61b側からエッチングマスク76を用いて、T
MAH等によりシリコン基板61のエッチングを行う。
この基板エッチングにおいては、図8(b)に示すよう
に、エッチング停止層70が露出して自動的に停止する
まで行うことにより、可動板1と支持枠2が形成され
る。
【0045】次に、図8(c)の工程において、ねじり
バネ用マスク層71が露出するようにエッチング停止層
70をRIE等で除去する。
【0046】さらに、可動板1、支持枠2及び図8
(b)の工程で形成したねじりバネ用マスク層71をマ
スクとして、絶縁性の弾性膜69をRIE等を用いて基
板裏面61b側から除去することにより、可動板1と支
持枠2とがねじりバネ3により連結することとなり、回
動可能となる。さらに可動板1の裏面61b上に光反射
面72を形成する。
【0047】本実施形態によれぱ、エッチング停止層7
0が、ホウ素の高濃度拡散層64とその上層に形成され
たシリコン窒化膜66の2層から構成されるため、エッ
チング停止層70の欠陥発生が防止される。
【0048】以下にこの理由について、図9及び図10
を用いて説明する。
【0049】シリコン基板61に異物73が付着した状
態でホウ素の拡散工程を行った場合、図9に示すように
シリコン基板61の表面61aに、ホウ素の拡散深さL
1より大きい異物73が付着すると、この部分に拡散す
る濃度が低下することにより、エッチング停止層として
の性能が低下する。ここで、図10に示すように、ホウ
素拡散後に基板洗浄を行い、異物73を除去した後、基
板表面61aにシリコン窒化膜66を形成すると、ホウ
素の濃度が低い部分74がシリコン窒化膜66によって
被覆されることとなり、前述したような不具合が防止さ
れる。
【0050】また、シリコン窒化膜の成膜工程で新たな
異物75が付着したとしても、濃度の低い部分74に付
着する確立は非常に小さい。
【0051】従って、図10に示すように、ホウ素の高
濃度拡散層64とシリコン窒化膜66の2層膜から構成
されるエッチング停止層70を用いた場合には、エッチ
ング停止層の欠陥発生が防止される。
【0052】なお本実施形態においては、シリコン基板
のエッチング停止層を、ホウ素の高濃度拡散層とシリコ
ン窒化膜の2層から構成する例で説明したが、エッチン
グ液に耐性を有する材質であれば、シリコン窒化膜の他
に、他の材料も使用可能である。また、ホウ素の拡散層
表面にシリコン窒化膜を1層形成する例で説明したが、
この部分を2層以上の薄膜に構成してもよい。またホウ
素の拡散工程は、洗浄工程を間に挟んで2回以上行って
もよい。
【0053】従って、本実施形態においては、エッチン
グ停止層をホウ素の高濃度拡散層とシリコン窒化膜の2
層から構成することにより、エッチング停止層の遮蔽性
能を格段に向上することが可能となる。
【0054】また、前述した第1及び第2の実施形態に
おいては、エッチング停止層の構成要素として、熱酸化
膜が含まれているため、KOH(Kaliumhydroxid)等熱
酸化膜の耐性が低いエッチング液には適していないが、
この第3の実施形態によれば、これらのエッチング液に
対しても高い効果を有する。
【0055】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0056】(1)表面側が封止されたシリコン基板を
裏面側から、該基板裏面上に形成されたエッチングマス
クを用いてエッチングする際に、該エッチングを所望の
位置で停止させための前記基板の最上層又はその内部に
設けられた2層以上の積層膜からなるエッチング停止層
を具備し、このエッチング停止層が前記基板の熱酸化膜
と、基板洗浄工程を介在させた後、熱酸化膜上に形成さ
れた薄膜とから構成されるエッチング停止層を提供す
る。この発明においては、エッチング停止層が、それぞ
れの成膜工程間に洗浄工程を挟んで熱酸化膜とその上層
に形成された1層以上の薄膜から構成することにより、
エッチング停止層の欠陥発生を防止することが可能とな
る。
【0057】(2)前記基板がシリコンから構成される
前記(1)項に記載のエッチング停止層を提供する。
【0058】この発明においては、(1)項に記載の基
板にシリコンを採用することにより、エッチング耐性の
高い熱酸化膜を形成することが可能となり、かつ強アル
カリ溶液を使用したエッチングによる基板の加工が可能
となる。
【0059】(3)前記薄膜が、シリコン酸化膜または
シリコン窒化膜からなる前記(1),(2)項に記載の
エッチング停止層を提供する。
【0060】この発明においては、(1),(2)項の
発明において、特に基板を強アルカリ溶液によりエッチ
ング加工する場合には、エッチング液に対して十分な耐
久性を有するエッチング停止層の形成が可能となる。
【0061】(4)前記薄膜を、CVD法あるいはスパ
ッタリング法により形成する前記(1)〜(3)項に記
載のエッチング停止層を提供する。
【0062】この発明においては、少なくとも2層から
構成されるエッチング停止層の2層目以降を、1層目と
異なる方法で成膜することにより、エッチング停止層の
欠陥発生を防止することが可能となる。
【0063】(5)表面が封止されたシリコン基板を裏
面から、該基板裏面に形成されたエッチングマスクを介
してエッチングする際に、該エッチングを所望の位置で
停止させる目的で前記基板の表面またはその内部に設け
られたエッチング停止層おいて、該エッチング停止層が
ホウ素の高濃度拡散層と、その表面に基板洗浄工程を介
して形成された薄膜とから構成されるエッチング停止層
を提供する。
【0064】この発明においては、エッチング停止層
を、基板内部に形成された高濃度拡散層とその表面に形
成された薄膜から構成することにより、エッチング停止
層の欠陥発生を防止することが可能となる。
【0065】(6)前記薄膜が、シリコン酸化膜または
シリコン窒化膜から構成される前記(5)項に記載のエ
ッチング停止層を提供する。
【0066】この発明においては、(5)項に記載の発
明において、特に基板を強アルカリ溶液によりエッチン
グ加工する場合に、エッチング液に対して十分な耐久性
を有するエッチング停止層の形成が可能となる。
【0067】(7)前記薄膜を、熱酸化法、CVD法あ
るいはスパッタリング法により形成する前記(5)又は
(6)項に記載のエッチング停止層を提供する。
【0068】この発明においては、少なくとも2層から
構成されるエッチング停止層の2層目以降を、1層目と
異なる方法で成膜することにより、エッチング停止層の
欠陥発生を防止することが可能となる。
【0069】(8)表面が封止された基板を裏面から、
該基板裏面に形成されたエッチングマスクを介してエッ
チングする際に、該エッチングを所望の位置で停止させ
る目的で前記基板の表面またはその内部に形成された前
記基板の熱酸化膜の形成法において、基板洗浄工程を介
して少なくとも2回の熱酸化を行う熱酸化膜の形成方法
を提供する。
【0070】この発明においては、エッチング停止層と
して基板の熱酸化膜を使用する場合に、エッチング停止
層の欠陥発生を防止することが可能となる。
【0071】(9)前記洗浄工程にRCA洗浄法を含む
前記(1)〜(8)項に記載の薄膜および熱酸化膜の形
成法を提供する。
【0072】この発明においては、基板に付着した異物
を効果的に除去することにより、エッチング停止層の欠
陥発生を防止することが可能となる。
【0073】(10)前記洗浄工程に熱酸化膜のエッチ
ングを含む前記(1)〜(9)項に記載の薄膜および熱
酸化膜の形成法を提供する。
【0074】この発明においては、基板の熱酸化膜を一
部除去することにより、熱酸化中に基板に付着した異物
の除去効果を向上することが可能となる。
【0075】(11)基板の一部をエッチングによって
除去することにより形成された支持体および可動板と、
該可動板と前記支持体とを連結する弾性部材と、前記可
動板の少なくとも一方の面に形成された光反射面と、前
記可動板の駆動手段とを具備し、前記駆動手段によって
前記弾性部材に生ずる弾性変形により、前記可動板の揺
動運動を行う光スキャナにおいて、前記エッチングを所
望の位置で停止する目的で前記基板の表面又は内部に設
けられたエッチング停止層が、前記基板の熱酸化膜と、
その表面に基板洗浄工程を介して形成された薄膜とから
構成される光スキャナを提供する。
【0076】この発明においては、基板の一部をエッチ
ングによって除去することにより形成される光スキャナ
において、エッチング停止層を、基板の熱酸化膜とその
表面に形成された薄膜から構成することにより、エッチ
ング停止層の欠陥発生を防止することが可能となる。
【0077】(12)前記基板がシリコンから構成され
る前記(11)項に記載の光スキャナを提供する。
【0078】この発明においては、(11)項に記載の
発明において、基板にシリコンを使用することにより、
エッチング耐性の高い熱酸化膜を形成することが可能と
なり、かつ強アルカリ溶液を使用したエッチングによる
基板の加工が可能となる。
【0079】(13)前記薄膜が、シリコン酸化膜また
はシリコン窒化膜から構成される前記(11)又は(1
2)項に記載の光スキャナを提供する。
【0080】この発明においては、(11)項または
(12)項に記載の発明において、特に基板を強アルカ
リ溶液によりエッチング加工する場合に、エッチング液
に対して十分な耐久性を有するエッチング停止層の形成
が可能となる。
【0081】(14)前記薄膜を、CVD法あるいはス
パッタリング法により形成する前記(11)〜(13)
項に記載の光スキャナを提供する。
【0082】この発明においては、2層から構成される
エッチング停止層の2層目を、1層目と異なる方法で成
膜することにより、エッチング停止層の欠陥発生を防止
することが可能となる。
【0083】(15)基板の一部をエッチングによって
除去することにより形成された支持体および可動板と、
該可動板と前記支持体とを連結する弾性部材と、前記可
動板の少なくとも一方の面に形成された光反射面と、前
記可動板の駆動手段とを具備し、前記駆動手段によって
前記弾性部材に生ずる弾性変形により、前記可動板の揺
動運動を行う光スキャナにおいて、前記エッチングを所
望の位置で停止する目的で前記基板の表面又は内部に設
けられたエッチング停止層が、ホウ素の高濃度拡散層
と、その表面に基板洗浄工程を介して形成された薄膜と
から構成される光スキャナを提供する。
【0084】この発明においては、基板の一部をエッチ
ングによって除去することにより形成される光スキャナ
において、エッチング停止層を、基板内部に形成された
高濃度拡散層とその表面に形成された薄膜から構成する
ことにより、エッチング停止層の欠陥発生を防止するこ
とが可能となる。
【0085】(16)前記薄膜が、シリコン酸化膜また
はシリコン窒化膜から構成される前記(15)項に記載
のエッチング停止層を提供する。
【0086】この発明においては、(15)項に記載の
発明において、特に基板を強アルカリ溶液によりエッチ
ング加工する場合に、エッチング液に対して十分な耐久
性を有するエッチング停止層の形成が可能となる。
【0087】(17)前記薄膜を、熱酸化法、CVD法
あるいはスパッタリング法により形成する前記(15)
又は(16)項に記載のエッチング停止層を提供する。
【0088】この発明においては、少なくとも2層から
構成されるエッチング停止層の2層目以降を、1層目と
異なる方法で成膜することにより、エッチング停止層の
欠陥発生を防止することが可能となる。
【0089】(18)基板の一部をエッチングによって
除去することにより形成された支持体および可動板と、
該可動板と前記支持体とを連結する弾性部材と、前記可
動板の少なくとも一方の面に形成された光反射面と、前
記可動板の駆動手段とを具備し、前記駆動手段によって
前記弾性部材に生ずる弾性変形により、前記可動板の揺
動運動を行う光スキャナの製造方法において、前記基板
の表面またはその内部に前記エッチングを所望の位置で
停止する目的で形成された前記基板の熱酸化膜を、基板
洗浄工程を介して少なくとも2回の熱酸化を行うことに
より形成する光スキャナの製造方法を提供する。
【0090】この発明においては、基板の一部をエッチ
ングによって除去することにより形成される光スキャナ
において、エッチング停止層として基板の熱酸化膜を使
用する場合に、エッチング停止層の欠陥発生を防止する
ことが可能となる。
【0091】(19)前記洗浄工程にRCA洗浄法を含
む前記(11)〜(18)項に記載の光スキャナの製造
方法を提供する。
【0092】この発明においては、請求項18記載の発
明において、基板に付着した異物を効果的に除去するこ
とにより、エッチング停止層の欠陥発生を防止すること
が可能となる。
【0093】(20)前記洗浄工程に熱酸化膜のエッチ
ングを含む前記(11)〜(19)項に記載の光スキャ
ナの製造方法を提供する。
【0094】この発明においては、基板の熱酸化膜を一
部除去することにより、熱酸化中に基板に付着した異物
の除去効果を向上することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、半
導体製造技術におけるウエットエッチングプロセスを用
いた製造工程において、エッチング停止層の欠陥を防止
することにより、歩留まりを向上させたマイクロマシン
製造方法及びエッチング停止層を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光スキャナを製
造工程順に示す断面図である。
【図2】製造工程において、基板上に異物が付着した状
態について説明するための図である。
【図3】製造工程において、基板上に異物が付着しピン
ホールが形成されることを説明するための図である。
【図4】第1の実施形態の製造工程において、基板上に
異物が付着してできたピンホールが異なる2層膜で埋め
込まれることについて説明するための図である。
【図5】第2の実施形態の製造工程において、基板上に
異物が付着してできたピンホールが同種の2層膜で埋め
込まれることについて説明するための図である。
【図6】本発明の第2の発明の実施の形態に係る光スキ
ャナを製造工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の第3の発明の実施の形態に係る光スキ
ャナの製造工程の前半部分を順に示す断面図である。
【図8】本発明の第3の発明の実施の形態に係る光スキ
ャナの製造工程の後半部分を順に示す断面図である。
【図9】第3の実施形態の製造工程途中において、基板
上に異物が付着した状態について説明するための図であ
る。
【図10】第3の実施形態の製造工程において、基板上
に異物が付着してできたピンホールが異なる2層膜で埋
め込まれることについて説明するための図である。
【図11】光スキャナの構造について示す斜視図であ
る。
【図12】従来の光スキャナの製造工程の前半部分を順
に示す断面図である。
【図13】従来の光スキャナの製造工程の後半部分を順
に示す断面図である。
【図14】従来の光スキャナの製造工程を説明するため
の平面図である。
【図15】従来の製造工程において、基板上に異物が付
着した状態について説明するための図である。
【図16】従来の製造工程において、基板上に異物が付
着した状態について説明するための図である。
【図17】シリコン基板のエッチング方法について説明
するための図である。
【符号の説明】
1…可動板 2…支持枠 3…ねじりバネ 6…引き出し線 7…給電パッド 14…コイル 31…シリコン基板 31a…シリコン基板の表面 31b…シリコン基板の裏面 32…熱酸化膜 33…シリコン窒化膜 34…レジスト膜 35…レジストマスク 36…エッチングマスク 37…エッチング停止層 38…ねじりバネ用マスク層 39…弾性膜 40…光反射面
フロントページの続き (72)発明者 井上 浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA12 AB12 AC04 AZ08 2H045 AB73 5F043 AA02 AA32 AA33 AA35 AA38 BB02 BB22 DD02 DD15 DD30 GG10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一部をエッチングにより除去する
    半導体製造技術を用いて作製されるマイクロマシンの製
    造方法であって、 前記エッチングを所望の位置で停止させるための第1の
    エッチング停止層を前記基板に形成する第1のエッチン
    グ停止層形成工程と、 前記第1のエッチング停止層の表面を洗浄する基板洗浄
    工程と、 前記基板上にさらに第2のエッチング停止層を形成する
    第2のエッチング停止層形成工程と、を有することを特
    徴とするマイクロマシン製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のエッチング停止層形成工程
    は、熱酸化法により前記第1のエッチング停止層を形成
    することを特徴とする請求項1記載のマイクロマシン製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のエッチング停止層形成工程
    は、熱酸化法、CVD法又はスパッタリング法により前
    記第2のエッチング停止層を形成することを特徴とする
    請求項1又は2記載のマイクロマシン製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のエッチング停止層形成工程
    は、ホウ素の高濃度拡散法により前記第1のエッチング
    停止層を形成することを特徴とする請求項1記載のマイ
    クロマシン製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のエッチング停止層形成工程
    は、熱酸化法、ホウ素の高濃度拡散法、CVD法又はス
    パッタリング法により前記第2のエッチング停止層を形
    成することを特徴とする請求項1又は4に記載のマイク
    ロマシン製造方法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄工程は前記第1のエッチング停
    止層の一部をエッチングすることを特徴とする請求項1
    乃至5に記載のマイクロマシン製造方法。
  7. 【請求項7】 基板の一部をエッチング除去するなどの
    半導体製造プロセスを用いてマイクロマシンを製造する
    際に、前記エッチングを所望の位置で停止させるために
    形成されるエッチング停止層であって、 前記基板を熱酸化して形成される熱酸化膜からなる第1
    のエッチング停止層と、 さらに基板洗浄を介して形成される薄膜からなる第2の
    エッチング停止層とにより構成されることを特徴とする
    エッチング停止層。
  8. 【請求項8】 前記基板がシリコン基板であり、前記第
    2のエッチング停止層の薄膜がシリコン酸化膜又はシリ
    コン窒化膜であることを特徴とする請求項7記載のエッ
    チング停止層。
  9. 【請求項9】 基板の一部をエッチング除去するなどの
    半導体製造プロセスを用いてマイクロマシンを製造する
    際に、前記エッチングを所望の位置で停止させるために
    形成されるエッチング停止層であって、 前記基板にホウ素を高濃度に拡散して形成される高濃度
    拡散層からなる第1のエッチング停止層と、 さらに基板洗浄を介して形成される薄膜からなる第2の
    エッチング停止層とにより構成されることを特徴とする
    エッチング停止層。
  10. 【請求項10】 前記基板がシリコン基板であり、前記
    第2のエッチング停止層の薄膜がシリコン酸化膜又はシ
    リコン窒化膜であることを特徴とする請求項9記載のエ
    ッチング停止層。
  11. 【請求項11】 前記第2のエッチング停止層の薄膜が
    ホウ素拡散層であることを特徴とする請求項9記載のエ
    ッチング停止層。
JP2000175632A 2000-06-12 2000-06-12 マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層 Withdrawn JP2001353700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000175632A JP2001353700A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000175632A JP2001353700A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001353700A true JP2001353700A (ja) 2001-12-25

Family

ID=18677484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000175632A Withdrawn JP2001353700A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001353700A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG127711A1 (en) * 2003-02-25 2006-12-29 Sony Corp Process for the fabrication of thin-film device and thin-film device
JP2007335659A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Fuji Electric Holdings Co Ltd 半導体装置の製造方法
US7344994B2 (en) 2005-02-22 2008-03-18 Lexmark International, Inc. Multiple layer etch stop and etching method
JP2008066746A (ja) * 2001-08-16 2008-03-21 Hewlett Packard Co <Hp> シリコンエッチングによるサーマルインクジェットプリントヘッドの処理加工
CN102616732A (zh) * 2012-04-09 2012-08-01 上海先进半导体制造股份有限公司 悬空半导体薄膜结构及传感器单元的制造方法
CN106379858A (zh) * 2016-11-25 2017-02-08 苏州工业园区纳米产业技术研究院有限公司 微机电器件的制造方法、微机电器件及微机电器件基底结构

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008066746A (ja) * 2001-08-16 2008-03-21 Hewlett Packard Co <Hp> シリコンエッチングによるサーマルインクジェットプリントヘッドの処理加工
SG127711A1 (en) * 2003-02-25 2006-12-29 Sony Corp Process for the fabrication of thin-film device and thin-film device
US7172708B2 (en) 2003-02-25 2007-02-06 Sony Corporation Process for the fabrication of thin-film device and thin-film device
US7344994B2 (en) 2005-02-22 2008-03-18 Lexmark International, Inc. Multiple layer etch stop and etching method
JP2007335659A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Fuji Electric Holdings Co Ltd 半導体装置の製造方法
CN102616732A (zh) * 2012-04-09 2012-08-01 上海先进半导体制造股份有限公司 悬空半导体薄膜结构及传感器单元的制造方法
CN106379858A (zh) * 2016-11-25 2017-02-08 苏州工业园区纳米产业技术研究院有限公司 微机电器件的制造方法、微机电器件及微机电器件基底结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7084073B2 (en) Method of forming a via hole through a glass wafer
EP1107301B1 (en) Methods for cleaning substrate surfaces after etch operations
US6921494B2 (en) Backside etching in a scrubber
FR2891065A1 (fr) Procedes et systeme permettant d&#39;empecher la formation de defaut en lithographie par immersion
JP2001353700A (ja) マイクロマシン製造方法及びエッチング停止層
US20110305822A1 (en) Method for manufacturing electromechanical transducer
JPH1041222A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4260339B2 (ja) 加速度センサの製造方法
JP3924551B2 (ja) Soiウェハ製造方法
JP2010256452A (ja) マイクロメカニカル構造体の作製方法
JP2019142209A (ja) 基板の成膜方法、及び液体吐出ヘッドの製造方法
JP2919425B2 (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JPH0964020A (ja) トレンチの形成方法
JP2004320127A (ja) 薄膜圧電共振子の製造方法、薄膜圧電共振子の製造装置、薄膜圧電共振子および電子部品
JP2743409B2 (ja) 多層配線形成法
JPH10282637A (ja) レチクルの異物除去方法及び装置
JP3836809B2 (ja) マイクロマシンの製造方法
JP2008244323A (ja) ステンシルマスク
JP2003282480A (ja) 半導体電極の形成方法及びそれを用いた半導体装置
JP2002200600A (ja) マイクロミラーアクチュエータの製造方法
TWI772022B (zh) 奈米孔流動槽及其製造方法
JP2580681B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6044397B2 (ja) 洗浄方法
JPH09162087A (ja) 貼り合わせ基板の製造方法
JPH07335590A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904