JP2001353672A - 電動工具 - Google Patents

電動工具

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JP2001353672A
JP2001353672A JP2000200000A JP2000200000A JP2001353672A JP 2001353672 A JP2001353672 A JP 2001353672A JP 2000200000 A JP2000200000 A JP 2000200000A JP 2000200000 A JP2000200000 A JP 2000200000A JP 2001353672 A JP2001353672 A JP 2001353672A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者が動作条件を変更することができない
電動工具を実現する。 【解決手段】 設定された動作条件に応じて制御される
電動工具において、物理情報を検出して電気信号を出力
する検出手段30と、該検出手段30から出力された電
気信号が、動作条件を設定するための電気信号であるか
否かを判断する判断手段38と、該判断手段38により
前記電気信号が動作条件を設定するための電気信号であ
ると判断されたとき、その電気信号に基づいて動作条件
を設定する動作条件設定手段38とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定された動作条
件に応じて制御される電動工具に関し、詳しくは動作条
件を設定するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電動工具では、工具を駆動する工
具駆動源等を予め設定した動作条件で制御することによ
り、作業品質を一定に確保するよう構成されたものがあ
る(例えば、特開平7−314344号、特開平10−
180643号等)。このような電動工具においては、
ハウジング表面に動作条件(例えば、締付けトルク等)
を設定する設定スイッチが設けられ、この設定スイッチ
で設定された動作条件に応じて工具駆動源が制御され
る。したがって、上記電動工具によれば、作業者の経験
や勘に頼ることなく作業が行われることとなり作業品質
を一定に確保することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電動工具では、ハウジング表面に動作条件を設定する
ための設定スイッチが設けられるため、作業者により自
由に動作条件を変更できてしまうという問題があった。
特に、一人の作業管理者が多くの作業者を管理する作業
現場(例えば、工場の組立てライン、建設工事現場等)
においては、作業管理者が全ての作業者を監視・監督す
ることは困難である。このため、作業開始前に作業管理
者が動作条件を設定した場合においても、作業中に作業
者により設定スイッチが操作され動作条件が変更された
とき等には作業品質が確保できなかった。
【0004】本発明は、上述した実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、動作条件を設定する設定スイ
ッチをなくすことにより、作業者によっては動作条件を
変更することができない電動工具を実現する。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】(1)上
記課題を解決するため請求項1に記載の電動工具は、設
定された動作条件に応じて制御される電動工具におい
て、物理情報を検出して電気信号を出力する検出手段
と、該検出手段から出力された電気信号が、動作条件を
設定するための電気信号であるか否かを判断する判断手
段と、該判断手段により前記電気信号が動作条件を設定
するための電気信号であると判断されたとき、その電気
信号に基づいて動作条件を設定する動作条件設定手段と
を有する。ここで、上記「物理情報」は、どのような物
理情報であっても良く、例えば、加速度、光(赤外線、
可視光、紫外線)、音、電波等が含まれる。したがっ
て、上記「検出手段」には、加速度センサ、光を検出す
るセンサ(例えば、赤外線センサ、光電センサ等)や、
音を検出するセンサ(例えば、コンデンサマイク等)、
電波を検出するセンサ(例えば、電波受信装置等)等が
含まれる。また、電動工具に設定される「動作条件」
は、電動工具を動作させるために設定されるものであれ
ばどのようなものでも良く、例えば、作業条件(締付ト
ルク、ボルト径等)、作業モード(作業種別)等が含ま
れる。
【0006】上記電動工具では、機械的なスイッチでは
なく検出手段から出力された電気信号に基づいて動作条
件が設定されるため、作業者がスイッチを操作すること
により動作条件が変更されてしまうことを防止できる。
ここで、検出手段は物理情報を検出して電気信号を出力
するものであるため、検出手段からは動作条件を設定す
る以外にも電気信号が出力される場合がありうる。しか
しながら、検出手段で出力された電気信号は、判断手段
によりその電気信号が動作条件を設定するための信号で
あるか否かが判断されるため、誤って動作条件が設定さ
れることはない。
【0007】(2)請求項1に記載の電動工具におい
て、さらに、前記動作条件設定手段で設定された動作条
件に応じて工具駆動源を制御する制御手段を有し、前記
検出手段は、前記制御手段が工具駆動源を制御する際に
使用する物理情報を検出する検出手段を兼ねていること
が好ましい(請求項2)。上記電動工具では、検出手段
が工具駆動源を制御するための物理情報を検出する検出
手段として機能する。したがって、動作条件を設定する
ためだけに検出手段を設ける必要はなく、部品の共通化
を図ることができる。
【0008】(3)請求項1又は2に記載の電動工具に
おいて、さらに、前記工具駆動源を起動する起動スイッ
チを有し、前記判断手段は、前記起動スイッチが所定の
条件下で操作されたとき、前記検出手段から出力された
信号を、動作条件を設定するための電気信号であると判
断するよう構成されていることが好ましい(請求項
3)。上記電動工具では、起動スイッチが所定条件の下
で操作されたときに、検出手段から出力された電気信号
を、動作条件を設定するための電気信号であると判断す
る。したがって、前記所定条件を作業者が通常行わない
条件とすることで、作業者が動作条件を変更してしまう
ことを防止できる。また、起動スイッチの操作によるた
め、新たな部品を設ける必要も無い。
【0009】(4)また、請求項4に記載の電動工具に
おいては、設定された動作条件に応じて制御される電動
工具において、物理情報を検出して電気信号を出力する
検出手段と、動作条件を設定するための動作条件設定プ
ログラムを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶され
た動作条件設定プログラムを所定条件のもと起動させる
起動手段と、該起動手段により動作条件設定プログラム
が起動されたとき、前記検出手段から出力される電気信
号を前記動作条件設定プログラムにしたがって処理する
ことによって動作条件を設定する動作条件設定手段とを
有する。上記電動工具によれば、動作条件を設定するた
めの動作条件設定プログラムが所定条件下起動手段によ
り起動され、検出手段から出力される電気信号が動作条
件設定プログラムにより処理されて動作条件が設定され
る。したがって、機械的なスイッチが設けられず、ま
た、所定条件が満足されない限り動作条件設定プログラ
ムが起動されないため、作業者により動作条件が変更さ
れてしまうことを防止することができる。
【0010】(5)なお、前記検出手段としては、非接
触で物理情報を検出するものであることが好ましい。こ
のような構成によれば、非接触で物理情報が検出される
ため、作業者の操作によっては検出手段から電気信号が
出力されにくくすることができる。また、上述した電動
工具においては、少なくとも動作条件設定時において前
記動作条件設定手段で設定された動作条件を表示するた
めの表示手段を備えることが好ましい。このような構成
によれば、動作条件を設定した者(作業管理者)が設定
した動作条件を表示手段で確認できるので、動作条件の
設定ミスを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を具現化した一実施の
形態に係る締付工具を、図を参照して説明する。図1は
インパクトレンチ1の一部断面側面図を示している。図
中3はハウジングを示し、ここに駆動源であるモータ2
2が収容固定されている。そのモータ22の出力軸20
(ベアリング19に軸支されている)にはギヤが形成さ
れ、このギヤに複数の遊星ギヤ12が噛合う。この遊星
ギヤ12はピン14を軸とし、ピン14はベアリング2
3に軸支されたスピンドル8に固定されている。また、
遊星ギヤ12は、インターナルギヤケース18に固定さ
れたインターナルギヤ16に噛合っている。これらのギ
ヤ列によって減速機構が構成されている。
【0012】ピン14を固定しているスピンドル8はモ
ータ22で回転駆動される。スピンドル8には複数の溝
8aがV字型に形成されており、そのスピンドル8にハ
ンマ4が遊転可能となっている。そして、ハンマ4と溝
8a間にはボール6が介装されている。この溝8aとボ
ール6とによりカム機構が構成され、ハンマ4はスピン
ドル8に対し溝8aに沿って相対移動可能となってい
る。また、ハンマ4とスピンドル8との間には、ボール
51とワッシャ49を介してバネ10が圧縮状態で収容
されており、ハンマ4は図示右方に常時付勢されてい
る。ハンマ4の先端側には、アンビル2がハウジング3
に対して回転可能に取付けられている。アンビル2の先
端2aは断面多角形になっており、ここにナット類の頭
部に係合する図示されていないボックスが取付けられ
る。アンビル2の後端面には直径方向に伸びる一対の突
条2b、2cが形成されている。またハンマ4の先端面
にも直径方向に伸びる突条4b、4cが形成されてお
り、各突条2b、2cと4b、4cの側面が当接するよ
うになっている。
【0013】次に、上述した締付機構の作用について説
明する。上述した締付機構においてナット類が軽負荷で
締付けられている場合、アンビル2とハンマ4の各突条
間に作用する力、すなわちスピンドル8とハンマ4間に
ボール6を介して作用する力も弱く、ハンマ4はバネ1
0の力によってアンビル2側に押付けられている。この
ためスピンドル8の回転がハンマ4とアンビル2に連続
的に伝えられ、ナット類(図示しない)は連続的に締付
けられる。一方ナット類の締付力が大きくなると、アン
ビル2とハンマ4の各突条間にも大きな力が作用するよ
うになり、スピンドル8とハンマ4間にもボール6を介
して大きな力が作用するようになる。このためハンマ4
を溝8aに沿ってスピンドル8の後方側に移動させる力
も大きくなる。すなわちアンビル2とハンマ4間に所定
値以上の力が作用すると、ハンマ4が後退して突条2
b、2cと突条4b、4cの当接関係が失われ、ハンマ
4はアンビル2に対して遊転する。突条4b、4cが突
条2b、2cをのりこえると、バネ10によりハンマ4
は前進する。このためハンマ4はアンビル2に対して所
定角遊転したのちに衝突する。この遊転して衝突する現
象が繰り返され、衝突毎にナット類はより強固に締付け
られる。
【0014】次に、ハンドル部3aに設けられるスイッ
チ類等の各種部品について説明する。ハンドル部3aに
は、モータ22を起動させるためのメインスイッチ48
及びモータ22の回転方向を切換える正逆転切替スイッ
チ24が設けられている。また、ハンドル部3a内の下
端よりの位置には、制御基板36が取付けられており、
ここにマイクロコンピュータ38や駆動回路116等の
電子部品が実装されている。この制御基板36には、ハ
ンマ4とアンビル2の衝突音を受音する受音部30(コ
ンデンサマイク)が組込まれ、さらに、2個の赤色LE
D34、緑色LED35が取付けられている。この赤色
LED34、緑色LED35の光は、ハンドル部3aの
後端に設けられた表示窓33を介して作業管理者等に表
示され、動作条件設定時において設定した動作条件が何
であるかを作業管理者に表示する。また、ハンドル部3
aの下端には、モータ22やマイクロコンピュータ38
等に電力を供給するバッテリパック122が着脱可能に
取付けられている。
【0015】次に図2を参照して本締付工具1の回路構
成を説明する。制御基板36に取付けられているマイク
ロコンピュータ38はCPU110、ROM118、R
AM120とI/O108が1チップ化されたマイクロ
コンピュータであり、図2に示すように接続されてい
る。このマイクロコンピュータ38のROM118に
は、後述する動作条件を設定する設定プログラムや、設
定された動作条件に応じてモータ22の動作を制御する
制御プログラム等が記憶されている。受音部30はフィ
ルタ102を介して比較器104の一方の端子に接続さ
れている。比較器104の他方の端子には基準電圧発生
器112の電圧V3が入力される。比較器104の出力
電圧はマイクロコンピュータ38に入力される。なお、
電源であるバッテリパック122は、電源回路130を
介してマイクロコンピュータ38に接続されるととも
に、メインスイッチ48、正逆転切替スイッチ24を介
してモータ22に接続されている。また、このモータ2
2は、駆動回路116及びブレーキ回路114を介して
それぞれマイクロコンピュータ38に接続される。ま
た、赤色LED34、緑色LED35は、それぞれLE
D点灯回路124、126を介してマイクロコンピュー
タ38に接続されており、また、メモリ回路128もマ
イクロコンピュータ38に接続されている。
【0016】上述した回路では、受音部30で音を検出
すると、これにより受音部30から電圧V1が発生す
る。この電圧V1は、フィルタ102で低周波ノイズが
除去され、電圧V2となって比較器104に出力され
る。比較器104はフィルタ102から出力された電圧
V2が他方の比較電圧V3よりも高くなるとオフからオ
ンすることによりパルス波を出力する。比較器104か
ら出力されたパルス波は、マイクロコンピュータ38に
よりカウントされる。したがって、マイクロコンピュー
タ38でカウントしたパルス波の数は、受音部30で検
出する音の検出回数となる。
【0017】次に、上述したように構成される締付工具
の動作について説明する。本実施の形態に係る締付工具
では、まず作業管理者により動作条件(作業モード、打
撃回数等)が設定され、この設定された動作条件でモー
タ22及びLED34、35が制御される。まず、作業
管理者により動作条件を設定する時の締付工具の設定手
順について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0018】本実施の形態において動作条件を設定する
には、バッテリパック122を締付工具1から取外し、
マイクロコンピュータ38に供給される電源を一度遮断
する。これは、本実施の形態の締付工具1では、マイク
ロコンピュータ38への電源投入時にのみ動作条件を設
定するプログラムが起動されるよう構成されているため
である。したがって、動作条件を設定するためには一度
バッテリパック122を取り外し、再度取付けることに
より、マイクロコンピュータ38に電源の供給を開始す
る(S1)。S1のステップによりマイクロコンピュー
タ38が動作可能電圧になると、まず、マイクロコンピ
ュータ38は動作条件設定プログラムを起動するか否か
の判定を行う(S2)。具体的には、メインスイッチ4
8から出力されたトリガ信号をI/O108で受信して
いるか否か、すなわち、メインスイッチ48を作業管理
者がONしているか否かを判断する。作業管理者がメイ
ンスイッチ48をONしていない場合〔S2のステップ
でNOの場合〕には、動作条件設定プログラムを起動せ
ずに、後述する通常処理(設定された動作条件毎にモー
タ22等を制御する処理)に移行する。一方、作業管理
者がメインスイッチをONしている場合〔S2のステッ
プでYESの場合〕には、現在設定されている動作条件
が作業管理者に表示される(S3)。すなわち、マイク
ロコンピュータ38は、緑色LED35及び赤色LED
34を所定回数だけ点灯することにより作業管理者に現
在設定されている動作条件を表示する。ここで、本実施
の形態に係る締付工具1においては、2桁の数字で動作
条件が設定され、具体的には上位桁が16進数(0〜
9、A〜Fのいずれか)で設定され、下位桁が10進数
(0〜9のいずれか)で設定されている。したがって、
マイクロコンピュータ38は、緑色LED35の点灯回
数により上位桁の数字を、赤色LED34の点灯回数に
より下位桁の数字を表示する。例えば、締付工具1に設
定されている動作条件が「xy」である場合には、緑色
LED35をx+1回点灯し、赤色LED34をy+1
回点灯する。ここで、設定された数字に1を加えた回数
を点灯するのは、以下の理由による。すなわち、動作条
件のどちらかの数字に0が含まれる場合、設定された数
字に1を加えた数だけ点灯させないと、LED34、3
5が点灯されない場合が生じる。このため、LED3
4、35が点灯されないのが故障によるものなのか、そ
れとも0が設定されているからなのかの判断ができない
ためである。なお、赤色LED34、緑色LED35の
点灯回数で設定されている動作条件が表示された後、赤
色LED34及び緑色LED35の両者が点灯される。
【0019】次に、作業管理者が締付工具1のハウジン
グ3をドライバ等で1回打撃することにより、その時に
発生する音を受音部30に検出させる(S4)。受音部
30が打撃音を検出すると、それによりパルス波がマイ
クロコンピュータ38に入力され、パルス波が入力され
たマイクロコンピュータ38は赤色LED34及び緑色
LED35を消灯する。LED34、35が消灯する
と、次にメインスイッチ48をOFFする(S5)。こ
れにより、マイクロコンピュータ38による動作条件を
設定するための準備が完了する。
【0020】次に、作業管理者が締付工具1のハウジン
グ3を必要な回数だけ打撃することにより動作条件の上
位桁を設定する(S6)。具体的には、上位桁に「x」
を設定する場合は、ハウジングをx回打撃する。ここ
で、打撃により発生した音は受音部30により検出さ
れ、打撃回数だけパルス波がマイクロコンピュータ38
に入力される。したがって、マイクロコンピュータ38
は、このパルス波をカウントすることにより上位桁の数
字を設定する。この際、マイクロコンピュータ38は、
I/O108で受信したパルス波に応じて緑色LED3
5を点灯することで、緑色LED35を打撃回数だけ点
滅することとなる。これにより、作業管理者は、打撃が
マイクロコンピュータ38でカウントされたか否かを確
認できる。
【0021】上位桁の数字設定が終了すると、次に、メ
インスイッチ48をONし(S7)た後、再度OFFす
る(S8)。これにより、マイクロコンピュータ38
は、緑色LED35を点灯させ、上位桁の数字設定が終
了したことを作業管理者に表示する。下位桁の数字設定
も、上述した上位桁の数字設定と同様、作業管理者が締
付工具1のハウジング3を必要な回数だけ打撃すること
により動作条件の下位桁を設定する(S9)。この場合
も、打撃回数だけパルス波がマイクロコンピュータ38
に入力され、マイクロコンピュータ38は、このパルス
波をカウントすることにより下位桁の数字を設定する。
この際、マイクロコンピュータ38は、I/O108で
受信したパルス波に応じて赤色LED34を点灯し、作
業管理者に打撃がマイクロコンピュータ38でカウント
されたか否かの表示を行う。下位桁の数字設定が終了す
ると、次に、メインスイッチ48をONし(S10)た
後、再度OFFする(S11)。これにより、マイクロ
コンピュータ38は、赤色LED34を点灯させ、下位
桁の数字設定が終了したことを作業管理者に表示し、動
作条件の設定が終了する。この際、上述したS8のステ
ップで点灯された緑色LED35は、上述したS9〜S
11のステップを処理されている間も点灯され続けてい
る。したがって、動作条件の設定が終了した時点では、
赤色LED34及び緑色LED35の両者が点灯されて
いる。なお、上述した手順で設定された動作条件はマイ
クロコンピュータ38に接続されたメモリ回路128に
格納され、次に説明する通常処理における制御において
使用される。
【0022】次に、上述した手順で設定された動作条件
「xy」(上位桁x、下位桁y)により作業を行うとき
の締付工具1の動作について説明する。なお、本実施の
形態に係る締付工具1では、動作条件の上位桁に設定し
た数値により、締付工具で行う作業(締付作業、仮締作
業、解体作業等)毎に最適な制御が行われるように設定
されている。以下、締付工具で行われる作業毎の締付工
具の動作について説明する。
【0023】(1)上位桁xに0〜9が設定されている
とき(締付作業モード) 動作条件の上位桁に0〜9が設定されている場合は、動
作条件により設定された回数だけハンマ4とアンビル2
を衝突させモータ22を停止させる。すなわち、図1に
示した締付工具1では、締付トルクがハンマ4とアンビ
ル2の衝突回数に依存するため、この衝突回数を制御す
ることで締付トルクを管理する。このときのマイクロコ
ンピュータ38で行われる処理について説明する。な
お、この処理はメインスイッチ48が操作されている間
実行され、オフされるとその実行も停止され、再度メイ
ンスイッチ48が操作されると再度実行が開始される。
まず、メインスイッチ48がオンされると、まずCPU
110はメモリ回路128に格納されている動作条件
を、変数xyとしてRAM120に記憶する。次に、こ
のセットされた動作条件が「00」かどうか判別され
る。「00」である場合は、衝突回数が0回に設定され
ているためメインスイッチ48をONしてもモータ22
は回転しない。
【0024】セットされた動作条件が「00」でないと
判別されると、次にこの値が「99」かどうかを判別す
る。「99」が設定されている場合、マイクロコンピュ
ータ38は、メインスイッチ48がオンされている間、
駆動回路116に駆動信号を出力することによりモータ
22を回転させつづける。したがって、「99」が設定
されている場合、ハンマ4とアンビル2の衝突回数によ
ることなく、ナット等を連続的に締付ることができる。
【0025】「00」も「99」も設定されていない場
合、すなわち「01」〜「98」が設定されている場合
は、次に、正逆転切替スイッチ24において、正転がセ
ットされているか逆転がセットされているかを、マイク
ロコンピュータ38は判別する。正逆転切替スイッチ2
4が逆転にセットされているときは、マイクロコンピュ
ータ38は、メインスイッチ48がオンされている間モ
ータ22を回転させる。すなわち、逆転のときはメイン
スイッチ48がオフされるまでモータ22を回し続け、
ナット等を緩める。
【0026】正転が設定されている場合は、設定された
数字「xy」から衝突予定回数zを算出し、RAM12
0に記憶する。この衝突予定回数zは、以下に示す式で
算出される。 z=(x×10+y)×2+1 つまり動作条件に「50」(10の位が「5」、1の位
が「0」)が設定された場合は、衝突予定回数zは10
1回となる。衝突予定回数zをRAM120に記憶する
と、次に駆動回路116に駆動信号を出力することによ
りモータ22を回転させ始める。次にハンマ4とアンビ
ル2の衝突音(ハンマ4とアンビル2の衝突回数に相
当)を受音部30が検出し、比較器104が打撃音検出
信号(パルス波)を出力するまで待機する。比較器10
4から出力されたパルス波をマイクロコンピュータ38
が検出すると、CPU110は次にRAM120に記憶
されている衝突予定回数zから1を減じる演算を行な
う。次に、1を減じられた結果がゼロになったか否かが
判別され、ゼロになれば駆動回路116に出力している
駆動信号の出力を停止し、ブレーキ回路114にブレー
キ信号を出力することによりモータ22の回転を停止す
る。ゼロでなければ、上述した処理を繰り返すこととな
る。これらの処理により衝突予定回数zだけハンマ4と
アンビル2が衝突したときにモータ22が停止される
(以下、このような機能を打撃カウントオートストップ
機能という)。
【0027】以上、動作条件の上位桁に「0」〜「9」
の数字目盛りが選択された場合(締付作業モード)を説
明してきた。以下、動作条件の上位桁に「A」〜「F」
が設定された場合の作用を説明する。なお、動作条件の
上位桁に「A」が設定されている場合は、正逆転切替ス
イッチ24が正転位置でも逆転位置のどちらのときも、
メインスイッチ48をオン操作してもモータ22は回転
しない。すなわち、「A」は、作業管理者の動作条件の
設定ミス防止のために設けられる。すなわち、以下に説
明する特殊な作業モードに相当する「B」と、衝突回数
を設定するモードである「9」とを誤って設定してしま
うことを防止するために設けられている。
【0028】(2)上位桁に「B」が設定されている場
合(仮締め作業モード) 動作条件の上位桁に「B」が設定されている場合、締付
工具は仮締め作業を行うモードである。すなわち、仮締
め作業時には、ナット類の締付トルクが大きくなること
なく、ナット類を締めなければならない。しかしなが
ら、モータ22の回転を停止するタイミングが遅すぎる
とナット類が締まり過ぎの状態となり、早過ぎるとナッ
ト類が緩すぎる状態となる。そこで、本実施の形態で
は、動作条件の上位桁に「B」を設定することにより、
締付工具1を仮締め作業モードで運転する。具体的に
は、メインスイッチ48がオンされると、マイクロコン
ピュータ38は、正逆転切替スイッチ24が正転位置に
あるか否かを判別し、正逆転スイッチ24が正転位置に
あるとき、動作条件の下位桁に設定した「y」から最初
のハンマ4とアンビル2の衝突を検知してからモータ2
2を停止するまでの時間(具体的には「y」×0.1
秒)を求め、その時間をRAM120に記憶する。次
に、マイクロコンピュータ38は、駆動信号を出力する
ことによりモータ22を回転させる。そして、比較器1
04から出力されたパルス波を受信すると、RAM12
0に記憶した時間だけモータ22を回転させてからモー
タ22を停止させる。したがって、この仮閉め作業モー
ドによれば、作業者がメインスイッチ48をずっとオン
状態にしていても、ハンマ4とアンビル2が最初に衝突
してから所定時間後にモータ22が自動的に停止する。
このため、仮締め作業を効率的に行うことができる。な
お、正逆転切替スイッチ24が逆転位置にある場合は、
メインスイッチ48のオン操作によってモータ22を回
転させ、メインスイッチ48がオフされるまでモータ2
2を回し続ける(打撃カウントオートストップ機能停
止)。
【0029】(3)上位桁に「C」が設定されている場
合(解体作業モード) 動作条件の上位桁に「C」が設定されている場合は解体
作業を行うモードである。すなわち、解体作業時には、
所定のトルクで締付けられているナット類を緩め、ボル
ト等から取り外さなければならない。ナット類を緩め始
めるときは、ハンマ4とアンビル2に作用する力も大き
く、ハンマ4とアンビル2が衝突することによりナット
類が緩められる。そして、ハンマ4とアンビル2が充分
に緩まれば、ハンマ4とアンビル2の衝突が検知されな
くなり、スピンドル8の回転がハンマ4とアンビル2に
連続的に伝えられナット類が緩められる。したがって、
このような解体作業時においてモータ22を停止するタ
イミングが遅れると、ナット類を緩めすぎてナット類が
ボルト等から完全に外れてしまい、ナット類が落下して
紛失してしまう場合があった。そこで、動作条件の上位
桁に「C」を設定することで、締付工具を解体作業モー
ドで制御する。すなわち、正逆転切替スイッチ24を逆
転位置とし、メインスイッチ48をオン操作することに
よって、モータ22が逆転方向に回転し、受音部30に
よってハンマ4とアンビル2の衝突を検知しなくなって
から所定時間後にモータが停止するようプログラムされ
ている。この所定時間は、上述した仮締め作業モードと
同様、動作条件の下位桁の数字「y」によって決まる
(「y」×0.1秒)。
【0030】具体的に説明すると、メインスイッチ48
がオンされると、マイクロコンピュータ38は、まず、
動作条件の下位桁の数字によって決まる時間を求めRA
M120に記憶する。そして、駆動回路116に駆動信
号を出力することによりモータ22を回転させ、比較器
104から出力されるパルス波の受信の有無(衝突の有
無)を監視する。そして、最初のパルス波を受信する
と、パルス波を受信する毎に次のパルス波を受信するま
での時間を計測し、この時間間隔が予め設定している時
間を超えた場合に、ハンマ4とアンビル2が衝突しない
状態になったと判断する。そして、ハンマ4とアンビル
2が衝突しない状態となったと判断した時点からRAM
120に記憶した時間だけモータ22が回転するよう駆
動信号を出力する。このように解体作業モードによれ
ば、作業者がメインスイッチ48をオン状態にし続けて
も、ハンマ4とアンビル2の衝突が検知されなくなって
から所定時間後にモータ22が自動的に停止する。この
ため、ナット類がボルト等から完全に外れる前(ボルト
と結合した状態)でモータ22が自動的に停止する。し
たがって、ナット類がボルト等から完全に外れてしまう
ことによる、ナット類やボルト類の紛失等を防止するこ
とができ、解体作業を効率的に行うことができる。な
お、正逆転切替スイッチ24が正転位置にある場合は、
メインスイッチ48のオン操作によってモータ22が起
動し、メインスイッチ48がオフされるまでモータ22
を回し続ける(打撃カウントオートストップ機能停
止)。
【0031】(4)上位桁に「D」が設定されている場
合(締付トルク調整作業モード) 動作条件の上位桁に「D」が設定されている場合は締付
トルク調整作業を行うモードである。すなわち、最大締
付トルクが大きい締付工具では、ハンマ4とアンビル2
の衝突回数を管理することによっては締付トルクが調整
できない場合がある。最大締付トルクが大きすぎて、ハ
ンマ4とアンビル2が1回衝突するだけで締付け母材が
破壊されてしまう場合である。このような場合、メイン
スイッチ48の引き代を調整することによりモータ22
の回転数を落とし締付トルクを調整することが考えられ
るが、メインスイッチ48の引き代で調整しようとする
場合、作業者の経験と勘に頼ることとなり適切な締付ト
ルク調整が困難となる。そこで、本実施の形態では、動
作条件の十の桁に「D」を設定することで、締付トルク
調整作業を適切に行う。なお、この締付トルク調整作業
モードでは、正逆転切替スイッチ24の位置に関わら
ず、モータ22の回転速度が予め設定された所定の回転
速度に調整される。
【0032】本実施の形態では、動作条件の下位桁に設
定された「y」によって、メインスイッチ48を完全に
引ききった時のモータ22の回転速度を所定の回転速度
とする。具体的には、「y」が「0」の場合は通常のモ
ータの回転速度である。「y」が「9」の場合はモータ
22の回転速度を、通常のモータ22の回転速度の90
%に制御する。「y」が「8」の場合はモータ22の回
転速度を、通常のモータ22の回転速度の80%に制御
する。同様に、動作条件の下位桁に設定された数字
「y」によって、モータ22の回転速度を「y」×10
%に制御する。なお、このモードの時には、打撃カウン
トオートストップ機能を停止させている。
【0033】(5)上位桁に「E」が設定された場合
(修理作業モード) 動作条件の上位桁に「E」が設定されている場合は修理
作業モードである。すなわち、この種の締付工具では、
ハンマ4とアンビル2の衝突による振動等によりマイク
ロコンピュータ38等の電装部品が故障し、これらの部
品を修理する必要が生じる。かかる場合、故障した部品
を特定し交換する必要があるが、故障した部品を特定す
ることは困難であり、修理者の経験と勘によるところが
大きかった。そこで、本実施の形態では、動作条件の上
位桁に「E」を設定することで、締付工具を修理作業モ
ードとし故障箇所の特定を容易に行うことができるよう
にしている。
【0034】すなわち、この修理作業モードで、正逆転
切替スイッチ24を正転位置にしたときは、メインスイ
ッチ48のオン操作を行なっても、モータ22は作動せ
ず停止状態を維持する。そして、メインスイッチ48が
オンされてから2秒後に、動作条件の下位桁に設定され
た「y」に「1」を加えた回数だけ赤色LED34が発
光するようプログラムされている。例えば、下位桁に
「2」が設定されたときは、メインスイッチ48のオン
操作をしてから2秒後に3回だけ発光する。すなわち、
マイクロコンピュータ38が、メインスイッチ48がオ
ンされたのを検知してから2秒経過した後、赤色LED
34に所定回数だけ点灯信号を出力する処理を行う。こ
れにより、例えば、赤色LED34が発光する回数によ
って、マイクロコンピュータ38のRAM120が故障
しているかどうかを判定でき、また、赤色LED34が
発光するタイミングでマイクロコンピュータ38のタイ
マー動作が正常か否か等をチェックすることができる。
したがって、故障箇所の特定を容易に行うことができ、
修理作業を効率的に行うことができる。
【0035】また、この修理作業モードで、正逆転切替
スイッチ24を逆転位置にしたときは、受音部30の検
知(受音)動作や、マイクロコンピュータ38によるモ
ータ22の停止動作等をチェックすることができる。す
なわち、マイクロコンピュータ38は、メインスイッチ
48のオン操作によってモータ22を回転させ、所定の
回数だけ受音部30で音を検出したとき、モータ22が
停止するようプログラムされている。ここで、モータ2
2を停止するまでに受音部30で音を検出する回数は、
動作条件の下位桁に設定された「y」に「1」を加えた
値の回数で設定される。したがって、メインスイッチ4
8をオンにしながら、ハウジング3をドライバ等で所定
回数だけ叩いたときに、モータ22が所定の回数で停止
するか否かを判定することにより、例えば受音部30の
動作、及びマイクロコンピュータ38が正常に機能して
いるかどうか等を判定することができる。
【0036】(6)上位桁に「F」が設定された場合
(マイコンチェック・バッテリチェック作業モード) 動作条件の上位桁に「F」が設定されている場合はマイ
コンチェック作業等を行うためのモードである。すなわ
ち、本実施の形態の締付工具では、マイクロコンピュー
タ38のROM118に記憶されている制御プログラム
に基づいて、モータ22やLED34、35の動作が制
御される。このマイクロコンピュータ38に搭載される
制御プログラムは、バージョンアップ等により変更され
るが外観上に変更はない。このため、工場内で修理等に
よりマイクロコンピュータ38を交換する必要がある場
合、どのバージョンのマイクロコンピュータ38に交換
すればよいかを簡単に判定することができない。そこ
で、本実施の形態では、動作条件の上位桁に「F」を設
定することにより、マイクロコンピュータ38のバージ
ョンチェックを容易に行うことができるようにしてい
る。
【0037】すなわち、このモードにおいて下位桁に
「0」を設定した場合、メインスイッチ48のオン操作
によりマイクロコンピュータ38のバージョンをチェッ
クすることができる。具体的には、メインスイッチ48
のオン操作により、マイクロコンピュータ38のバージ
ョンコードを示す光が赤色LED34から発光されるよ
うにプログラムされている。例えばマイクロコンピュー
タ38がバージョン2.1のときは、赤色LED34
は、2回比較的長い時間発光し、しばらく間隔を空け
て、1回短い時間発光する。これにより組み込んだマイ
クロコンピュータ38のバージョンが簡単にチェックで
き、誤ったバージョンのマイクロコンピュータ38を組
付けてしまうという事態を防止することができる。した
がって、マイクロコンピュータ38の交換作業等を効率
的に行うことができる。
【0038】さらに、本実施形態では、このモードにお
いて下位桁に「1」を設定したとき、バッテリ電圧をチ
ェックすることができる。すなわち、メインスイッチ4
8のオン操作により、バッテリ電圧の値を示す光が赤色
LED34から発光するようにプログラムされている。
具体的には、バッテリ電圧が23ボルトのときは、2回
比較的長い時間発光し、しばらく間隔を空けて、3回短
い時間発光する。これによりバッテリ電圧が容易にチェ
ックでき、バッテリ交換の必要性の有無が容易に判定で
きる。したがって、このようなバッテリチェックを作業
開始前に行っておけば、作業中にバッテリ電圧が低下し
締付工具が動かなくなってしまうという事態を防止する
ことができる。なお、このモードにおいては、メインス
イッチ48を操作してもモータ22が正転・逆転いずれ
の方向にも回転しないため、工具の盗難(作業者等が作
業現場から工具を持ち出してしまうこと)を防止する機
能をも果たす。すなわち、このようなモードに設定され
ている場合には、この設定されているモードを解除しな
い限り盗んでも工具を使用することができず、これによ
り盗難防止の機能を果たすこととなる。
【0039】以上、詳述したように、上述した実施の形
態の締付工具によれば、動作条件を設定するために機械
的スイッチは使用せず、所定の手順(マイクロコンピュ
ータ38の電源投入時に、メインスイッチ48をONす
ること)で動作条件設定プログラムを起動させ、受音部
30から出力される検出信号を利用する。このため、動
作条件設定プログラムを起動する手順を作業管理者のみ
が管理することで、作業者によって動作条件が変更され
ることを防止することができる。また、動作条件設定プ
ログラムを起動させる手順が、作業者によって通常行わ
れない動作(バッテリパックの取付け時にメインスイッ
チをONすること)により起動されるため、作業者が作
業中に誤って動作条件を変更してしまうことを防止する
ことができる。さらに、動作条件を設定するためのハー
ドとしては、従来から備付けられていた受音部30及び
メインスイッチ48を使用するため、ハード的に新たな
部品を追加する必要がなく製造コストを安くすることが
できる。
【0040】
【他の実施形態】次に本発明の他の実施形態に係る電動
工具(ソフトインパクトドライバ)について説明する。
上述した実施形態に係る電動工具では、衝突音を検出す
る受音部30を利用して、電動工具の動作条件(動作モ
ード)を設定する例であった。しかしながら、以下に説
明する実施の形態では、電動工具とは別体で設けた動作
条件設定装置(リモコン装置)と電動工具との間でデー
タ通信を行うことにより動作条件の設定を行う。以下、
図面を参照して説明する。以下に説明する実施の形態に
おいては、図4に示すようにネジの締付を行うソフトイ
ンパクトドライバ201と、このソフトインパクトドラ
イバ201とデータの送受信を行うことによってソフト
インパクトドライバ201の動作条件を設定するリモコ
ン装置250とを備える。
【0041】まず、ソフトインパクトドライバ201の
機械的構成について図5を参照して説明する。図5はソ
フトインパクトドライバ201の一部断面側面図を示し
ている。図5に示すソフトインパクトドライバ201
は、ハウジング203内に駆動源であるモータ222
(図示省略:但し図6に表示)が収容固定されている。
そのモータ222の出力軸200は遊星歯車機構216
に接続され、遊星歯車機構216の出力軸214は緩衝
機構212を介してオイルユニット210に接続され
る。このオイルユニット210は、その出力軸208に
瞬間的に大きなトルク(オイルパルス)を発生させる装
置であり、緩衝機構212はオイルユニット210によ
るオイルパルス発生時の衝撃がダイレクトに遊星歯車機
構216側に伝達されることを防止するための機構(例
えば、実開平7−31281号等)である。このオイル
ユニット210の出力軸208にはベベルギヤ206が
連結されており、このベベルギヤ206に出力軸208
に対して直交状に軸支されるスピンドル202と一体の
ベベルギヤ204が噛合している。スピンドル202の
先端にはナット類の頭部に係合する図示されていないボ
ックスが取付けられる。したがって、ソフトインパクト
ドライバ201においてモータ222が回転すると、そ
の回転が遊星歯車機構216を介してオイルユニット2
10に伝達される。そして、ナット類を締付け始める初
期の段階においてはスピンドル202への負荷が低いた
め、オイルユニット210はオイルパルスを発生させる
こと無く、モータ222から伝達された回転がそのまま
オイルユニット210を介してスピンドル202へ伝達
される。そして、ナット類が締付けられてスピンドル2
02への負荷が高くなると、オイルユニット210から
オイルパルスが発生し、その衝撃力によりナット類が締
付けられることとなる。
【0042】また、このようなソフトインパクトドライ
バ201のハウジング203表面には通信窓218が設
けられ、この通信窓218に近接するハウジング203
内部には、リモコン装置250とデータの送受信を行う
ための赤外線LED237及びフォトダイオード238
が配される(図6参照)。この赤外線LED237及び
フォトダイオード238の近接した位置には、作業者に
メンテナンスの要否等を報知するための赤色LED23
4、緑色LED235が配されている。また、通信窓2
18の反対側には、モータ222を起動するためのメイ
ンスイッチ226が設けられる。このメインスイッチ2
26の下側のハウジング203内には、制御基板236
が取付けられており、ここにマイクロコンピュータ23
9や駆動回路316等の電子部品が実装されている。ま
た、この制御基板236には、オイルユニット210に
よるオイルパルス発生時の衝撃音を受音する受音部23
0(コンデンサマイク)が組込まれている。なお、ハウ
ジング203の下端には、モータ222やマイクロコン
ピュータ238等に電力を供給するバッテリパック32
2が着脱可能に取付けられている。
【0043】次に、図6を参照してソフトインパクトド
ライバ201の制御系の構成を説明する。制御基板23
6に取付けられているマイクロコンピュータ239はC
PU310、ROM318、RAM320とI/O30
8が1チップ化されたマイクロコンピュータであり、図
6に示すように接続されている。このマイクロコンピュ
ータ239のROM318には、リモコン装置250と
データを送受信するためのプログラムや、リモコン装置
250から送信されたデータに基づいてソフトインパク
トドライバ201の動作モード(機能)を設定する設定
プログラムや、この設定された動作モードにしたがって
モータ222の動作を制御する制御プログラム等が記憶
される。受音部230はフィルタ302を介して比較器
304の一方の端子に接続されている。比較器304の
他方の端子には基準電圧発生器312の電圧V3が入力
される。比較器304の出力電圧はマイクロコンピュー
タ239に入力される。したがって、受音部230で音
を検出すると、これにより受音部230から電圧V1が
発生する。この電圧V1は、フィルタ302で低周波ノ
イズが除去され、電圧V2となって比較器304に出力
される。比較器304はフィルタ302から出力された
電圧V2が他方の比較電圧V3よりも高くなるとオフか
らオンすることによりパルス波を出力する。比較器30
4から出力されたパルス波は、マイクロコンピュータ2
39によりカウントされる。したがって、マイクロコン
ピュータ239でカウントしたパルス波の数は、受音部
230で検出する音(オイルパルスの衝撃音)の検出回
数となる。
【0044】なお、電源であるバッテリパック322
は、電源回路330を介してマイクロコンピュータ23
9に接続されるとともに、メインスイッチ226、正逆
転切替スイッチ224を介してモータ222に接続され
ている。また、このモータ222には、駆動回路316
及びブレーキ回路314を介してそれぞれマイクロコン
ピュータ239が接続される。また、赤色LED234
はLED点灯回路324を介して、緑色LED235は
LED点灯回路325を介して、赤外線LED237は
赤外線LED点灯回路326を介して、フォトダイオー
ド238は電気信号発生回路327を介してそれぞれマ
イクロコンピュータ239に接続されており、また、メ
モリ回路328もマイクロコンピュータ239に接続さ
れている。
【0045】このメモリ回路328には、ソフトインパ
クトドライバ201の動作を制御する際に必要となるデ
ータ(動作モード、タイマーオートストップ設定値、打
撃カウントオートストップ設定値)が記憶される。具体
的には、ソフトインパクトドライバ201の動作モード
を設定するためのデータは、図7に示すようにD0〜D
7までの8ビットのデータで構成され、D0にはバッテ
リオートストップモードのOFF(0)又はON(1)
を示すデータ、D1には停止モード(0)又は通常モー
ド(1)かを示すデータ、D2、D3には連続動作モー
ド(00)・タイマーオートストップモード(01)・
打撃カウントオートストップモード(10)のいずれか
を示すデータ、D4にはメンテナンスアラームモードの
OFF(0)又はON(1)を示すデータとされる。こ
こで、バッテリオートストップモードとは、モータ22
2の起動時にバッテリ電圧の降下値を読取り、バッテリ
残容量が少なくなったらモータ222を自動的に停止す
る機能である。また、停止モードはメインスイッチ22
6を操作してもモータ222を回転させないモード(誤
操作防止及び盗難防止のため)であり、通常モードはメ
インスイッチ226の操作によりモータ222を回転さ
せ作業を行うモードである。また、連続動作モードとは
メインスイッチ226を操作し続ける限りモータ222
を回転させるモードであり、タイマーオートストップモ
ードとは最初のオイルパルスの発生(すなわち、最初の
衝撃音を受音部230で検出)から設定時間経過したと
きにモータ222を自動的に停止するモードであり、打
撃カウントオートストップモードとは設定した回数だけ
オイルパルスが発生(すなわち、衝撃音を受音部230
で設定回数だけ検出)したときにモータ222を停止す
るモードをいう。上記タイマーオートストップモードで
モータ222の停止時間を設定するデータもメモリ回路
328に記憶される。このデータは、図8に示すように
8ビットのデータであり、0〜255までの数値で設定
される。そして、モータ222の停止時間は、この設定
された数値に0.1秒を乗じた時間である。また、上記
打撃カウントオートストップモードで必要となる設定数
は、図9に示すデータ形式でメモリ回路328に記憶さ
れる。すなわち、この設定数も、上述した停止時間と同
様に0〜255までの数値で設定され、設定された数値
を2倍した数値に1を足した数が実際の衝突回数とな
る。また、メンテナンスアラームモードとは、ソフトイ
ンパクトドライバ201の使用実績情報と設定したメン
テナンス条件が一致したときに、メインスイッチ226
を操作してもモータ222が動作しないようにするモー
ドである。なお、このモードでは、モータ222を動作
しないようにする前の所定のタイミングで赤色LED2
34を点灯して作業者に警告を行うようになっている。
上記メンテナンスアラームモードで必要となるソフトイ
ンパクトドライバ201の使用実績情報及びメンテナン
スアラーム条件が、メモリ回路328に記憶される。本
実施形態では、メンテナンスアラーム条件として、メイ
ンスイッチ226の操作回数、バッテリパック322の
脱着回数、モータ222の稼動時間、遊星歯車機構21
6等のギヤ及びモータ222の稼動時間を設定している
ため、これら各項目の使用実績情報及びメンテナンスア
ラーム条件が記憶されるようになっている。このように
本実施形態においてメンテナンスアラーム条件を複数設
定しているのは、メンテナンス(交換作業)を要する各
部品(メインスイッチ226、バッテリ322と本体の
電気的接点、モータ222、遊星歯車機構216等のギ
ヤ、オイルユニット210)の耐久性がそれぞれ異なる
ためである。したがって、本実施形態においてはメンテ
ナンス条件のいずれか一つが満足された場合に、モータ
222が停止しメンテナンス作業が行われることとな
る。また、メモリ回路328には、ソフトインパクトド
ライバ201の識別情報が格納される。具体的には、ソ
フトインパクトドライバ201のモデル名を特定するた
めの情報とソフトインパクトドライバ201のシリアル
番号が格納される。
【0046】次に、リモコン装置250について図1
0、図11に基づいて説明する。リモコン装置250
は、上述したソフトインパクトドライバ201とデータ
の送受信を行うための装置であり、図10に示すように
側面には電源スイッチ254が設けられ、また、その前
面には各種入力スイッチ(機能ON/OFFスイッチ2
56、アラーム設定スイッチ258、YESスイッチ2
60、NOスイッチ262、オートストップスイッチ2
64、使用状況スイッチ266)と作業管理者が入力情
報を確認等するためのディスプレイ252が設けられ
る。リモコン装置250の制御系は、図11に示すよう
に、マイクロコンピュータ276を中心に構成される。
このマイクロコンピュータ276は、CPU280、R
OM282、RAM284とI/O278が1チップ化
されたものである。マイクロコンピュータ276のRO
M282には、ソフトインパクトドライバ201にデー
タを送受信するためのプログラム等が記憶される。マイ
クロコンピュータ276には、各種入力スイッチ(機能
ON/OFFスイッチ256、使用状況スイッチ26
6、アラーム設定スイッチ258、オートストップスイ
ッチ264、YESスイッチ260、NOスイッチ26
2)が接続され、これらスイッチが操作されることによ
り発生する信号はマイクロコンピュータ276で受信さ
れる。また、マイクロコンピュータ276にはディスプ
レイ252が接続され、マイクロコンピュータ276か
ら出力されるLCD表示信号に基づいてディスプレイ2
52には各種情報が表示される。さらに、マイクロコン
ピュータ276には赤外線LED点灯回路286を介し
て赤外線LED268が接続され、電気信号発生回路2
88を介してフォトダイオード270が接続されてい
る。この赤外線LED268は赤外線を出力することで
ソフトインパクトドライバ201にデータを送信する機
能を有し、フォトダイオード270はソフトインパクト
ドライバ201から送信されたデータ(ソフトインパク
トドライバ201の赤外線LED237から出力された
赤外線)を受信する機能を有する。この、マイクロコン
ピュータ276には、バッテリ272(リモコン装置2
50内に収容)から電源スイッチ254及び電源回路2
74を介して電力が供給される。また、マイクロコンピ
ュータ276には、リモコン装置250と送受信を行う
各ソフトインパクトドライバ201の設定データ等を格
納するメモリ回路290が接続される。このメモリ回路
290は、リモコン装置250と送受信を行う各ソフト
インパクトドライバ毎にそのデータを格納する領域が区
分けされており、この区分けされた領域には、ソフトイ
ンパクトドライバ201のメモリ回路328に記憶され
ているデータと同一データが格納されるようになってい
る。
【0047】次に、上述したリモコン装置250を用い
てソフトインパクトドライバ201に動作条件等を設定
する際の各装置の手順を説明する。本実施形態では、作
業管理者がリモコン装置250を操作することで、ソフ
トインパクトドライバ201の動作モード設定、オート
ストップ設定等の設定作業が行われ、しかる後、作業者
による作業が行われる。この作業管理者によるリモコン
装置250の操作手順について図12に基づいて説明す
る。図12は、作業管理者による動作モード等の設定手
順を示している。まず作業管理者は、リモコン装置25
0の電源スイッチ254をONする(S01)。そし
て、設定したい事項を機能ON/OFFスイッチ25
6、使用状況スイッチ266、アラーム設定スイッチ2
58、オートストップスイッチ264のいずれか一つを
押すことで選択する(S10、S20、S40、S6
0)。
【0048】(1)モード設定 機能ON/OFFスイッチ256を選択すると、ソフト
インパクトドライバ201にバッテリオートストップモ
ードや、タイマーオートストップモード等の各種モード
(各種機能)を設定(ON/OFF)するための送信デ
ータの作成が行われる。機能ON/OFFスイッチ25
6が選択されたときの作業管理者による操作を図13に
基づいて説明する。図13に示すように、機能ON/O
FFスイッチ256が選択されるとディスプレイ252
に「バッテリストップアリ?」の文字が表示される(S
11)。したがって、作業管理者はバッテリオートスト
ップモードをONする場合はYESスイッチ260を選
択し、OFFする場合にはNOスイッチ262を選択す
る。YESスイッチ260を選択した場合には、ソフト
インパクトドライバ201に送信される8ビットのデー
タ(図5に示すデータ形式のD0〜D7に相当)の中の
D0に1が設定され、NOスイッチ262が選択された
場合にはD0に0が設定され、しかる後ステップS12
に進む。ステップS12に進むと、ディスプレイ252
に「タイマーオートストップアリ?」の文字が表示され
る。したがって、作業管理者はタイマオートストップモ
ードをONする場合はYESスイッチ260を選択し、
OFFする場合にはNOスイッチ262を選択する。Y
ESスイッチ260を選択した場合には、送信データ
(D0〜D7)の中のD3、D2に(0、0)が設定さ
れてステップS15に進み、NOスイッチ262が選択
された場合にはそのままステップS13に進む。ステッ
プS13に進むと、次にディスプレイ252に「カウン
タオートストップアリ?」と表示される。したがって、
作業管理者はカウンタオートストップモードをONする
場合はYESスイッチ260を選択し、OFFする場合
にはNOスイッチ262を選択する。YESスイッチ2
60を選択した場合には、送信データ(D0〜D7)の
中のD3、D2に(1、0)が設定されてステップS1
5に進み、NOスイッチ262が選択された場合にはそ
のままステップS14に進む。ステップS14に進む
と、次にディスプレイ252に「テイシモード?」と表
示される。したがって、作業管理者は停止モードを選択
する場合にはYESスイッチ260を選択し、停止モー
ドを選択しない場合にはNOスイッチ262を選択す
る。YESスイッチ260を選択した場合には、送信デ
ータ(D0〜D7)の中のD3、D2、D1に(0、
0、0)が設定されてステップS15に進み、NOスイ
ッチ262が選択された場合には、送信データ(D0〜
D7)の中のD3、D2、D1に(0、0、1)が設定
される。ステップS15に進むと、次にディスプレイ2
52に「メンテナンスアラームアリ?」と表示される。
したがって、作業管理者はメンテナンスアラームモード
をONする場合はYESスイッチ260を選択し、OF
Fする場合にはNOスイッチ262を選択する。YES
スイッチ260を選択した場合には、送信データ(D0
〜D7)の中のD4に1が設定され、NOスイッチ26
2が選択された場合にはD4に0が設定される。これに
より各モード(機能)をONするかOFFするかを指示
する1バイトの送信データが作成される。この作成され
たデータは、後で詳述するデータ転送処理(図12のス
テップS03)によりソフトインパクトドライバ201
に送信される。
【0049】(2)使用実績設定 使用状況スイッチ266を選択するとソフトインパクト
ドライバ201のメモリ回路328に記憶されている使
用実績情報(メインスイッチ226の操作回数、バッテ
リ322の脱着回数等)を設定(リセット)するための
送信データの作成を行う。すなわち、ソフトインパクト
ドライバ201に対してメンテナンス作業を行い交換し
た部品がある場合には、その部品についての使用実績情
報の再設定(リセット)を行う。例えば、メインスイッ
チ226とオイルユニット10を交換した場合には、メ
インスイッチ226とオイルユニット10のみの使用実
績情報のリセットを行う。このように個別に使用実績情
報のリセットを行うことで、本実施形態では効率的な部
品交換を可能としている。以下、使用状況スイッチ26
6が選択されたときの作業管理者による操作を図14に
基づいて説明する。図14に示すように、使用状況スイ
ッチ266が選択されるとまずソフトインパクトドライ
バ201から識別情報(モデル名、シリアル番号)を入
力(受信)する。入力されたモデル名は、ディスプレイ
252に「モデルOOOO」と表示される(S22)。
モデル名が表示されYESスイッチ260を選択する
と、次にシリアル番号がディスプレイ252に「No.
OOOO」と表示される(S23)。シリアル番号が表
示されたらYESスイッチ260を選択する。上記ステ
ップS21で入力した情報から対象となるソフトインパ
クトドライバ201が特定できるため、マイクロコンピ
ュータ76はその特定したソフトインパクトドライバ2
01の使用実績情報を検索して、まずメインスイッチ2
6の操作回数を読み出す。そして、その検索して読出し
た操作回数をディスプレイ252に「スイッチOOO
O」と表示する(S24)。作業管理者は現在の操作回
数を確認した後、YESスイッチ260を押して次に進
む。YESスイッチ260が押されると、次にディスプ
レイ252に「スイッチリセットシマスカ?」と表示さ
れる(S25)。メインスイッチ226をメンテナンス
作業により交換している場合には、YESスイッチ26
0を選択することによりソフトインパクトドライバ20
1に送信するデータを0に設定する。逆に、メインスイ
ッチ226の操作回数をリセットする必要がない場合に
は、NOスイッチ262を選択して次のステップに進
む。そして、以下、バッテリ122の脱着回数をリセッ
トするか否か(S26、S27)、モータ222の稼働
時間をリセットするか否か(S28、S29)、遊星歯
車機構16等のギヤの稼働時間をリセットするか否か
(S30、S31)、オイルユニット10の稼働時間を
リセットするか否か(S32、S33)について、上述
した操作と同一の操作を行う。以上の手順により設定さ
れた送信データは、上述した(1)モード設定の場合と同
様に、後で詳述するデータ転送処理(図12のステップ
S03)によりソフトインパクトドライバ201に送信
される。
【0050】(3)アラーム設定 アラーム設定スイッチ258を選択すると、ソフトイン
パクトドライバ201にメンテナンスアラーム条件を設
定するための送信データの作成を行う。アラーム設定ス
イッチ258が選択されたときの作業管理者による操作
を、図15に基づいて説明する。アラーム設定スイッチ
258が選択されると、図15に示すように、まずディ
スプレイ252に「アラームスイッチヘンコウ?」の文
字が表示される(S41)。したがって、作業管理者は
メインスイッチ226のメンテナンスアラームの回数を
設定する場合はYESスイッチ260を選択し、設定し
ない場合にはNOスイッチ262を選択する。NOスイ
ッチ262を選択した場合にはステップS43に進み、
YESスイッチ260を選択した場合には、ディスプレ
イ252に「スイッチOOOO」と表示される(S4
2)。したがって、作業管理者は機能ON/OFFスイ
ッチ256を押すことにより設定する操作回数を増加
し、又は、使用状況スイッチ266を押すことにより設
定する操作回数を減ずる。そして、所望の回数となった
後、YESスイッチ260を押して次のステップに進
む。以下、上述した手順と同様にメンテナンスアラーム
を行うバッテリ322の脱着回数を設定し(S43、S
44)、メンテナンスアラームを行うモータ222の稼
働時間を設定し(S45、S46)、メンテナンスアラ
ームを行う遊星歯車機構216等のギヤの稼働時間を設
定し(S47、S48)、メンテナンスアラームを行う
オイルユニット210の稼働時間を設定する(S50、
S51)。以上の手順により設定された送信データは、
上述した各場合と同様に、後で詳述するデータ転送処理
(図10のステップS03)によりソフトインパクトド
ライバ201に送信される。
【0051】(4)オートストップ設定 オートストップスイッチ264を選択すると、タイマー
オートストップモードにおけるモータ222を停止する
までの時間や、打撃カウントオートストップモードにお
けるモータ222を停止するまでの打撃回数を設定する
ための送信データの作成を行う。オートストップスイッ
チ264が選択されたときの作業管理者による操作を、
図16に基づいて説明する。オートストップスイッチ2
64が選択されると、図16に示すように、ディスプレ
イ252に「タイマセッテイヘンコウ?」の文字が表示
される(S61)。したがって、作業管理者はタイマー
オートストップモードにおける設定時間を設定する場合
はYESスイッチ260を選択し、設定しない場合には
NOスイッチ262を選択する。NOスイッチ262を
選択した場合にはステップS63に進み、YESスイッ
チ260を選択した場合には、ディスプレイ252に
「タイマーオートストップOOOO」と表示される(S
62)。したがって、作業管理者は機能ON/OFFス
イッチ256を押すことにより設定する時間を増加し、
又は、使用状況スイッチ266を押すことにより設定す
る時間を減ずる。そして、所望の時間となった後、YE
Sスイッチ260を押して次のステップに進む。以下、
上述した手順と同様に打撃カウントオートストップの打
撃回数を設定する(S63、S64)。上述した手順に
より設定された送信データは、同様に後で詳述するデー
タ転送処理(図12のステップS03)によりソフトイ
ンパクトドライバ201に送信される。
【0052】以上、(1)〜(4)の各操作によりソフトイ
ンパクトドライバ201に送信するデータが作成される
と、次に、図12のステップS02に進み、ディスプレ
イ252に「ソウシンシマス」と表示される(S0
2)。したがって、作業管理者は送信データをソフトイ
ンパクトドライバ201に送信する場合にはYESスイ
ッチ260を選択する。YESスイッチ260が選択さ
れると、リモコン装置250からソフトインパクトドラ
イバ201に向ってデータ転送が行われる(S03)。
このステップS03のデータ転送時におけるリモコン装
置250(送信側)及びソフトインパクトドライバ20
1(受信側)の動作について説明する。まず、リモコン
装置250の動作について図18に基づいて説明する。
リモコン装置250は、送信を開始する起動信号をソフ
トインパクトドライバ201に送信した後、図18に示
すように、ソフトインパクトドライバ201から送信さ
れてくるREADY信号を受信するまで待機する(S7
0)。READEY信号を受信すると〔ステップS70
でYESの場合〕、ステップS71に進みデータ送信を
行う(S71)。ここで、ソフトインパクトドライバ2
01に送信されるデータは、図17に示すようにフレー
ムデータ部(8ビット)とデータ部(24ビット)から
なっている。フレームデータ部には、これから送信され
るデータが何に関するデータ(モード設定、使用状況設
定、メンテナンスアラーム設定、オートストップ設定の
別)であるかを示すデータが含まれる。また、データ部
(24ビット)は、セパレータ(01)を挟んで同一の
データ〔上述した手順で作成されたデータ(8ビット単
位)〕が2連送で送信される。そして、データ送信が行
われると、しばらくその状態で待機する(S72)。そ
して、送信するデータが1バイト(8ビット)以上の場
合には、ステップS70からの処理を繰り返す。上述し
た手順で送信すべき全てのデータがソフトインパクトド
ライバ201に送信されると、図10に戻り、ディスプ
レイ252に「ソウシンカンリョウ」の表示が行われる
(S04)。したがって、作業管理者はYESスイッチ
260を押して、ソフトインパクトドライバ201への
データ送信を終了する。そして、他に設定すべき条件が
あれば再度ステップS10、S20、S40、S60の
いずれかに進み、送信データを作成してソフトインパク
トドライバ201へデータ送信を行うこととなる。な
お、ソフトインパクトドライバ201に送信されたデー
タは、リモコン装置250のメモリ回路290の所定の
アドレスに格納される。
【0053】次に、リモコン装置250から送信される
データを受信するソフトインパクトドライバ201の動
作について説明する。ソフトインパクトドライバ201
はリモコン装置250から送信された起動信号を受信す
ると、図19に示すように、まずREADEY信号をリ
モコン装置250に送信する(S73)。READEY
信号がリモコン装置250で受信されるとリモコン装置
250からデータが送信されてくるので、ソフトインパ
クトドライバ201はそのリモコン装置250から送信
されるデータを受信する(S74)。そして、データを
受信するとその受信データの2連送照合(2連送で送ら
れたデータが一致するか否か)を行う(S75)。これ
によりリモコン装置250から送信されたデータが正確
にソフトインパクトドライバ201で受信される。な
お、2連送データが一致しない場合〔ステップS74で
NOの場合〕には再度ステップS74からの処理を繰り
返し、一致する場合〔ステップS74でYESの場合〕
にはステップS73に戻る。なお、上述した受信処理に
よりソフトインパクトドライバ201に受信されたデー
タは、ソフトインパクトドライバ201のメモリ回路1
28の所定のアドレスに格納される。これによりソフト
インパクトドライバ201は、リモコン装置250で設
定された動作モード等で動作することとなる。
【0054】上述したことから明らかなように、この実
施形態では、工具本体とは別体のリモコン装置250で
動作モード等を設定するため、作業者が勝手に動作条件
等を変更することを防止することができる。
【0055】以上、本発明のいくつかの実施の形態につ
いて詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明
は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形
態で実施することができる。例えば、次に示す各形態で
実施することが可能である。
【0056】すなわち、上述した第1の実施形態におい
ては、受音部30(コンデンサマイク)から出力された
電気信号を利用して動作条件を設定することとしたが、
動作条件を設定するために用いられる検出手段としては
このようなものに限られない。例えば、赤外線、可視
光、電波等を検出する検出手段を利用して、通信等によ
り動作条件を設定するようにしても良い。このような場
合には、電動工具にID等を付し、このIDに対応付け
て設定した動作条件を管理装置により管理するようにし
ても良い。さらには、電動工具自体にも送信手段を設
け、積算使用時間、ネジ締め回数等の作業履歴情報を管
理装置に送信し、管理装置で電動工具の作業履歴を管理
するようにしても良い。
【0057】また、上述した各実施の形態では、ナット
類の締付作業を行う締付工具について説明したが、本発
明はこのような工具に限定されることなく、設定された
動作条件に応じて制御される電動工具に適用することが
できる。例えば、トルクレンチ、スクリュードライバ等
のような工具にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る締付工具の一部断面側面
図。
【図2】 本実施形態に係る締付工具の回路構成を示
すブロック図。
【図3】 本実施の形態に係る締付工具において動作
条件を設定する手順を説明するためのフローチャート。
【図4】 本発明の他の実施形態に係る電動工具の概
略を示す図。
【図5】 図4に示すソフトインパクトドライバの一
部断面側面図。
【図6】 図4に示すソフトインパクトドライバの制
御系の構成を示す図。
【図7】 モード設定データの構成を示す図。
【図8】 タイマーオートストップ設定データの構成
を示す図
【図9】 打撃カウントオートストップ設定データの
構成を示す図。
【図10】 リモコン装置の外観正面図。
【図11】 図10に示すリモコン装置の制御系の構成
を示す図。
【図12】 リモコン装置による動作条件設定操作のフ
ロー図。
【図13】 リモコン装置による機能ON/OFF設定
操作のフロー図。
【図14】 リモコン装置による使用状況設定操作のフ
ロー図。
【図15】 リモコン装置によるアラーム設定操作のフ
ロー図。
【図16】 リモコン装置によるオートストップ設定操
作のフロー図。
【図17】 通信データの構成を示す図。
【図18】 送信側装置のデータ送信処理のフローチャ
ート。
【図19】 受信側装置のデータ受信処理のフローチャ
ート。
【符号の説明】
2 ・・アンビル 4 ・・ハンマ 30・・受音部 34・・ダイヤル設定部 38・・マイクロコンピュータ 48・・メインスイッチ 201・ソフトインパクトドライバ 210・・オイルユニット 222・・モータ 237・・赤外線LED 238・・フォトダイオード 239・・マイクロコンピュータ 250・・リモコン装置 252・・ディスプレイ 268・・赤外線LED 270・・フォトダイオード 290・・メモリ回路 322・・バッテリパック 328・・メモリ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定された動作条件に応じて制御される
    電動工具において、 物理情報を検出して電気信号を出力する検出手段と、 該検出手段から出力された電気信号が、動作条件を設定
    するための電気信号であるか否かを判断する判断手段
    と、 該判断手段により前記電気信号が動作条件を設定するた
    めの電気信号であると判断されたとき、その電気信号に
    基づいて動作条件を設定する動作条件設定手段とを有す
    る電動工具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動工具において、さ
    らに、前記動作条件設定手段で設定された動作条件に応
    じて工具駆動源を制御する制御手段を有し、 前記検出手段は、前記制御手段が工具駆動源を制御する
    際に使用する物理情報を検出する検出手段を兼ねている
    電動工具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電動工具におい
    て、さらに、前記工具駆動源を起動する起動スイッチを
    有し、 前記判断手段は、前記起動スイッチが所定の条件下で操
    作されたとき、前記検出手段から出力された信号を、動
    作条件を設定するための電気信号であると判断するよう
    構成されている電動工具。
  4. 【請求項4】 設定された動作条件に応じて制御される
    電動工具において、 物理情報を検出して電気信号を出力する検出手段と、 動作条件を設定するための動作条件設定プログラムを記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された動作条件設定プログラムを所定
    条件のもと起動させる起動手段と、 該起動手段により動作条件設定プログラムが起動された
    とき、前記検出手段から出力される電気信号を前記動作
    条件設定プログラムにしたがって処理することによって
    動作条件を設定する動作条件設定手段とを有する電動工
    具。
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