JP2001353573A - 管体の突合せ溶接方法、およびこれにより接合した管体 - Google Patents

管体の突合せ溶接方法、およびこれにより接合した管体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】工事現場等において管体を概ね水平方向に突合
せ溶接するとき、突合せ部の下部については上向き溶接
が広くおこなわれている。しかし上向き溶接は、手動に
せよ溶接機械によるにせよ困難であることから、工事現
場等における溶接施工上の難点となっている。 【解決手段】本発明は、突合せ部で対峙する管体の一方
または双方の管端またはその近傍に一個所またはそれ以
上の開口部を設け、これを利用することで突合せ部下部
については管体の内側からの溶接を可能にし、もって上
向き溶接を不要となした。これによって溶接作業は容易
になると同時に、溶接作業の品質を従来より向上させる
ことができる。また、工事費用も節約できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管体の突合せ溶接方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工事現場等において、2つの管体をその
中心線を概ね水平方向に突合せ溶接する場合、突合せ部
外周の下側については上向き溶接が広くおこなわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上向き溶
接をおこなうには、突合せ部外周の下部に溶融金属を上
向きに効果的に盛ることのできる高度の技能者による
か、自動溶接機を用いるなど高度の設備を使用すること
が必要となる。また上向き溶接の結果、かりに突合せ部
外周の下部に溶接不良部ができたとしても、補修自体が
困難であることからこれを放置するほかない場合もあ
る。このように上向き溶接は、工事現場等において管体
を突合せ溶接するときの難点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】請求項1の発明では、突合せ溶接によって
2つの管体(1)(2)を相互に、その中心線を概ね水
平方向に接合するとき、突合せ部(3)で対峙する一方
または双方の管端の一個所またはそれ以上を任意の形状
に切り取ることで突合せ部(3)の管端に開口部(4)
を設けた。この開口部(4)を利用して、管体の内側か
ら突合せ部(3)の下部約半周を概ね下向きまたは横向
きに溶接し、つぎに切り取った管体片(5)または同様
の形状のものを開口部(4)にあてがい、(5)と管体
(1)(2)との全接線(6)および突合せ部(3)の
未溶接部分を概ね下向きまたは横向きに溶接すればよい
ことから、上向き溶接作業を不要となした。
【0006】請求項2の発明では、突合せ溶接によって
2つの管体(1)(2)を相互に、その中心線を概ね水
平方向に接合するとき、突合せ部(3)で対峙する管端
の近傍の一個所またはそれ以上を突合せ部(3)の溶接
線に接することなく任意の形状に切り取ることで開口部
(4a)を設けた。開口部(4a)は管端に接していな
いため、突合せ部(3)の溶接線は従来法と同じく管端
の全円周上にある。突合せ部(3)の下部約半周の接合
は開口部(4a)を利用して管体の内側から概ね下向き
または横向きに突合せ溶接することができ、さらに、突
合せ部(3)の上部約半周の突合せ溶接も同時に概ね下
向きまたは横向きに進行させることができるため、突合
せ溶接による管体の変形を最小限度に止めることができ
る。突合せ部(3)の全円周を突合せ溶接し終えたの
ち、管体片(5a)または同様の形状のものを開口部
(4a)にあてがい、開口部(4a)を閉じるよう概ね
下向きまたは横向きに溶接することで該接合を完了でき
ることから、上向き溶接を不要となした。
【0007】請求項3の発明では、段落番号0006で
できた開口部(4b)に、これと同じ形状の断面をも
ち、あらかじめ他端にフランジ(8)を取り付けた短管
(7)を隅肉溶接などで接続した。開口部(4b)は管
端に接していないため、突合せ部(3)の溶接は段落番
号0006と同様にできる。突合せ部(3)の全円周を
突合せ溶接し終えたのち、短管(7)のフランジ(8)
に蓋(10)を取り付けることで該接合を完了できるこ
とから、上向き溶接作業を不要となした。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの溶接法、またはこれらのいずれかを組み合わせ
て接合した管体そのものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0010】図1、図2は、請求項1の発明による管体
の突合せ溶接方法の一実施例を示す概念図であり、図
3、図4と同じ部分には同じ符号を付してある。
【0011】1、2は突合せ溶接によって相互に接続す
べき2つの管体であり、3は突合せ部である。
【0012】図1は、管体1の管端の上部から管体片5
を切り取ることで、開口部4を設けたところを示す。
【0013】開口部4を利用して、まず突合せ部3の下
部約半周を、管体1、2の内側から突合せ溶接する。こ
の場合、必要な開先はあらかじめとっておき、また必要
に応じて3の外周下側には裏当て等をおこなう。
【0014】図2は、段落番号0013のあと管体片
5、または同様の形状のものを開口部4にあてがい、5
と管体1、2との全接線6、および突合せ部3の未溶接
部分をくまなく溶接したところを示す。この場合にも、
必要な開先はあらかじめとっておく。
【0015】管体片5には、溶接実施までの取り扱いが
容易なように把っ手を取り付けておくとよい。また本溶
接工事をはじめる前の材料運搬や材料管理などが容易な
ように、5は開口部4にあてがった状態で管体1と簡単
な蝶番で接続しておくとよい。
【0016】前述の段落番号0013、0014におい
て溶接による変形が突合せ部3付近に起きて無視できな
い場合には、本溶接前に必要な補強材を管体1、2に取
り付けておく。
【0017】突合せ部3で対峙する管体1、2の一方ま
たは双方の管端において二個所以上の開口部を作る場合
には、段落番号0012ないし0016で説明したのと
同様にして任意の形状の切り取りを必要個所だけおこな
い、上述の手順と基本的に同じ方法で溶接する。
【0018】かくして、請求項1の発明による管体1、
2の接合は、上向き溶接をすることなく実施できる。
【0019】図2はまた、請求項4の発明にかかわる管
体の一例を示す。
【0020】図3は、請求項2の発明による管体の突合
せ溶接方法の一実施例を示す概念図であり、図1、図
2、図4と同じ部分には同じ符号を付してある。
【0021】1、2は突合せ溶接によって相互に接続す
べき2つの管体であり、3は突合せ部である。
【0022】図3は、管体1の管端の近傍の上部の一個
所を突合せ部3の溶接線に接することなく管体片5aを
切り取ることで、開口部4aを設けたところを示す。
【0023】開口部4aを利用して、突合せ部3の下部
約半周を、管体1、2の内側から突合せ溶接する。この
場合、必要な開先はあらかじめとっておき、また必要に
応じて3の外周下側には裏当て等をおこなう。
【0024】突合せ部3の上部約半周の突合せ溶接も同
時に進行させる。この場合も、必要な開先はあらかじめ
とっておく。
【0025】前述の段落番号0023、0024のあ
と、管体片5a、または同様の形状のものを開口部4a
にあてがい、開口部4aを閉じるよう5aと4aとを溶
接する。この場合にも、必要な開先はあらかじめとって
おく。
【0026】管体片5aには、溶接実施までの取り扱い
が容易なように把っ手を取り付けておくとよい。また本
溶接工事をはじめる前の材料運搬や材料管理などが容易
なように、5aは開口部4aにあてがった状態で管体1
と簡単な蝶番で接続しておくとよい。
【0027】突合せ部3で対峙する管体1、2の一方ま
たは双方の管端の近傍において二個所以上の開口部を作
る場合には、段落番号0022ないし0025で説明し
たのと同様にして任意の形状の切り取りを必要個所だけ
おこない、上述の手順と基本的に同じ方法で溶接する。
【0028】かくして、請求項2の発明による管体1、
2の接合は、上向き溶接をすることなく実施できる。
【0029】図4は、請求項3の発明による管体の突合
せ溶接方法の一実施例を示す概念図であり、図1ないし
図3と同じ部分には同じ符号を付してある。
【0030】1、2は突合せ溶接によって相互に接続す
べき2つの管体であり、3は突合せ部である。
【0031】図4は、管体1の管端の近傍の一個所を突
合せ部3の溶接線に接することなく任意の形状に切り取
り、できた開口部4bに、これと同じ形状の断面をも
ち、あらかじめ他端にフランジ8を取り付けた短管7を
隅肉溶接などで接続したところを示す。
【0032】フランジ8の開口部9を利用して、突合せ
部3の下部約半周を、管体1、2の内側から突合せ溶接
する。この場合、必要な開先はあらかじめとっておき、
また必要に応じて3の外周下側には裏当て等をおこな
う。
【0033】突合せ部3の上部約半周の突合せ溶接も同
時に進行させる。この場合も、必要な開先はあらかじめ
とっておく。
【0034】前述の段落番号0032、0033のあ
と、フランジ8に蓋10をボルト・ナッなどで取り付け
る。
【0035】突合せ部3で対峙する管体1、2の一方ま
たは双方の管端の近傍において二個所以上のフランジ開
口部を作る場合には、段落番号0031ないし0034
で説明したのと同様にしてまず任意の形状の切り取りを
必要個所だけおこない、これにそれぞれ他端にフランジ
を取り付けた短管を接続する。これ以降の溶接法および
接合法は、上述の手順と基本的に同じである。
【0036】かくして、請求項3の発明による管体1、
2の接合は、上向き溶接をすることなく実施できる。
【0037】管体1、2の突合せ部の一方または双方の
管端またはその近傍に二個所以上の開口部を設けるため
に、上述の第1ないし第3の発明にかかわる方法のいず
れかを組み合わせて用いても、得られる効果は同じであ
る。
【発明の効果】
【0038】工事現場等において管体の突合せ溶接をお
こなうさい、上向き溶接が不要となることから、溶接作
業は容易となり、格別に高度の技術も要らなくなると同
時に、溶接作業の品質を従来より向上させることができ
る。
【0039】工事現場等において管体の突合せ溶接をお
こなうさい、上向き姿勢による溶接が不要となることか
ら、地上に配管工事する場合には管体の下部に上向き溶
接用の一定の空間を設ける必要がなくなり、したがって
管体の支持台は最小限の高さですむ。また地中埋設によ
って配管工事する場合には、土砂の掘削量を少なくでき
るなど、いずれの場合にも工事費を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明を示した斜視図である。
【図2】請求項1および請求項4の発明を示した斜視図
である。
【図3】請求項2の発明を示した斜視図である。
【図4】請求項3の発明を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 管体1 2 管体2 3 突合せ部 4 開口部 5 管体から切り取った管体片 6 5と管体1、2との全接線 7 短管 8 短管7のフランジ 9 フランジ8の開口部 10 フランジ8の蓋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突合せ溶接によって2つの管体(1)
    (2)を相互に、その中心線を概ね水平方向に接合する
    とき、突合せ部(3)で対峙する管体(1)(2)の一
    方または双方の管端の一個所またはそれ以上を任意の形
    状に切り取ることで該突合せ部(3)に一個所またはそ
    れ以上の開口部(4)を設け、この開口部(4)を利用
    して管体の内側から突合せ部(3)の下部約半周を溶接
    し、つぎに切り取った管体片(5)または同様の形状の
    ものを該当する開口部(4)にあてがい、管体片(5)
    と管体(1)(2)との全接線(6)および突合せ部
    (3)の未溶接部分をくまなく溶接することで、該接合
    をおこなうことを特徴とする施工法。
  2. 【請求項2】突合せ溶接によって2つの管体(1)
    (2)を相互に、その中心線を概ね水平方向に接合する
    とき、突合せ部(3)で対峙する管体(1)(2)の管
    端の近傍の一個所またはそれ以上を突合せ部(3)の溶
    接線に接することなく任意の形状に切り取ることで、該
    突合せ部(3)の近傍に一個所またはそれ以上の開口部
    (4a)を設け、この開口部(4a)を利用して管体の
    内側から突合せ部(3)の下部約半周を突合せ溶接し、
    また突合せ部(3)の上部約半周は管体の外側から突合
    せ溶接し、つぎに切り取った管体片(5a)または同様
    の形状のものを該当する開口部(4a)にあてがって該
    開口部(4a)を閉じるよう溶接することで、該接合を
    おこなうことを特徴とする施工法。
  3. 【請求項3】請求項2によってできた一個所またはそれ
    以上の開口部(4b)に、これとそれぞれ同じ形状の断
    面をもち他端をフランジ(8)にした短管(7)を接続
    しておき、フランジ(8)の開口部(9)を利用して管
    体の内側から突合せ部(3)の下部約半周を突合せ溶接
    し、また突合せ部(3)の上部約半周は管体の外側から
    突合せ溶接し、つぎに短管(7)のフランジ(8)に蓋
    (10)を取り付けることで、該接合をおこなうことを
    特徴とする施工法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか、またはこれ
    らの組み合わせによって接合した管体。
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