JP2001353487A - 曝気深度変更型膜分離ユニット - Google Patents

曝気深度変更型膜分離ユニット

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JP2001353487A
JP2001353487A JP2000177661A JP2000177661A JP2001353487A JP 2001353487 A JP2001353487 A JP 2001353487A JP 2000177661 A JP2000177661 A JP 2000177661A JP 2000177661 A JP2000177661 A JP 2000177661A JP 2001353487 A JP2001353487 A JP 2001353487A
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誠 森
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久孝 葛谷
Masahiro Nakade
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  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 槽容量や曝気風量を設置地域の発生汚水量お
よび汚水性状に応じて容易に調整することができる曝気
深度変更型膜分離ユニットを提供する。 【解決手段】 槽内において処理対象汚水を活性汚泥処
理する本体槽1を、基本槽2と基本槽2の上部に載置す
る水深調整用枠3と水深調整用枠3の上部に載置する上
部枠4とを着脱自在にかつ水密に接続して形成し、上部
枠4に膜ケース5を固定配置し、膜ケース5の内部に複
数の膜カートリッジ7を配置し、接続離間自在な複数節
部からなるドラフトケース8を膜ケース5の下部に着脱
自在に装着し、基本槽2の内部にドラフトケース8の下
端開口8cに対向して散気装置9を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曝気深度変更型膜
分離ユニットに関し、例えば移動式仮設汚水処理設備に
おいて活性汚泥処理を行なう技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、活性汚泥処理を行なう汚水処理設
備において使用する膜分離装置としては、例えば図3に
示すものがある。図3において、膜分離装置21は、複
数枚の平板状膜カートリッジ22と、その下方より膜面
洗浄気体を噴出する散気装置23とをケース24の内部
に配置したものである。ケース24は、搬送やメンテナ
ンスを容易にするために、膜ケース25と散気ケース2
6とに分割形成し、散気装置23より噴出する膜面洗浄
気体の全量が膜ケース25内に入り込むように形成して
いる。
【0003】膜カートリッジ22は、ABS樹脂製の濾
板22Aの両表面に濾過膜22Bを配置し、濾板22A
と濾過膜22Bとの間、および濾板22Aの内部に透過
液流路を形成し、透過液流路に連通する透過液取出口2
2Cを濾板22Aの上端縁に形成したものである。各膜
カートリッジ22は、透過液取出口22Cに接続したチ
ューブ27を介して集水管28に連通しており、29は
集水管28に連通して膜透過液を導出する透過液導出管
である。
【0004】この膜分離装置21を活性汚泥処理施設に
おいて使用する場合には、曝気槽内部の活性汚泥混合液
中に膜分離装置21を浸漬し、散気装置23より曝気空
気を噴出させる状態において、原水中の有機物や窒素を
活性汚泥により処理しており、活性汚泥混合液は、槽内
での水頭を駆動圧として、ないしはポンプによる吸引圧
を駆動圧として膜カートリッジ22により濾過し、膜カ
ートリッジ22の膜面を透過した透過液を処理水として
透過液導出管29を通じて槽外へ導出する。このとき、
散気装置23より噴出する曝気空気の気泡およびそれに
より生起される上昇流によって膜カートリッジ22の膜
面を洗浄し、分離機能の低下を抑制して膜分離装置21
が機能不全に至ることを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既設の汚水
処理設備の更新時の代替設備として上記した移動式仮設
汚水処理設備を利用する場合に、設備への流入汚水量は
設置現場毎に異なり、汚泥性状も異なる。このため、流
入汚水量に応じて曝気槽の必要容量および曝気風量を増
減調整する必要がある。
【0006】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、槽容量や曝気風量を設置地域の発生汚水量および汚
水性状に応じて容易に調整することができる曝気深度変
更型膜分離ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明の曝気深度変更型膜分離ユニ
ットは、槽内において処理対象汚水を活性汚泥処理する
槽体を、基本槽と基本槽の上部に載置する少なくと1つ
の水深調整用枠と水深調整用枠の上部に載置する上部枠
とを着脱自在にかつ水密に接続して形成し、上部枠内に
膜ケースを固定配置し、膜ケースの内部に膜カートリッ
ジを配置し、接続離間自在な複数節部からなるドラフト
ケースを膜ケースの下部に着脱自在に装着し、基本槽内
にドラフトケースの下端開口に対向して散気装置を配置
したものである。
【0008】上記した構成により、散気装置から噴出す
る空気によって槽内の処理対象汚水を曝気し、酸素富裕
環境下において活性汚泥処理し、膜カートリッジで槽内
の混合液をろ過し、膜透過液を処理水として槽外へ取り
出す。
【0009】散気装置から噴出する空気は、ドラフトケ
ースの下端開口から流路内に流入し、そのエアリフト作
用によって気固液混合の上向流となってドラフトケース
内を上昇し、膜ケースの膜カートリッジ間を所定流速の
掃流となって流れ、膜面に汚泥層が付着することを抑制
する。
【0010】曝気深度変更型膜分離ユニットの設置に際
しては、水深調整用枠を取り外すことにより、または必
要数を増設することによって槽体の槽容量を設置対象地
域における流入汚水のBOD容積負荷に見合う槽容量に
調整する。このとき、ドラフトケースも槽体の水深に応
じて節部の数を調整する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図2において、本体槽1は
槽内において処理対象汚水を活性汚泥処理するものであ
り、本体槽1は基本槽2と基本槽2の上部に載置する少
なくとも1つの水深調整用枠3と水深調整用枠3の上部
に載置する上部枠4とをボルト等の結合手段によって着
脱自在にかつ水密に接続して形成している。このため、
移動時には基本槽2、水深調整用枠3、上部枠4のそれ
ぞれを独立して搬送することができる。
【0012】上部枠4はその内部に膜ケース5を支持架
台6で支持して固定配置しており、膜ケース5の内部に
複数の平板状の膜カートリッジ7を平行に配置してい
る。膜ケース5の下部にはドラフトケース8を膜ケース
5の下部に着脱自在に装着しており、ドラフトケース8
はボルト等の結合手段によって接続離間自在に接合した
必要数の複数節部8a、8bからなり、基本槽2の内部
にドラフトケース8の下端開口に対向して散気装置9を
配置したものである。膜カートリッジ7は上記した構成
に限るものではなく、中空糸膜等を利用するものでも良
い。
【0013】散気装置9は槽外に配置したブロア10に
接続しており、ブロア10はモータのインバータ制御も
しくはリリーフによる圧力制御等によって水深の変更に
よる吐出圧の確保ができるとともに風量の調整もできる
構造を有している。
【0014】各膜カートリッジ7はその透過液流路が処
理水管11に連通しており、処理水管11は吸引ポンプ
12に接続している。吸引ポンプ12は処理水管11お
よび透過液流路を通して各膜カートリッジ7に駆動圧
(膜間差圧)を与え、膜透過液を強制吸引するものであ
り、モーターの回転数をインバータ制御し、あるいは運
転台数を制御することにより、各現場毎の流入汚水量に
対応できるように吸引流量を調整可能である構造とす
る。本実施の形態においては吸引ポンプ12により吸引
する構成を示したが槽内の水頭を利用する重力ろ過およ
びサイホンろ過の構成とすることも可能である。
【0015】以下、上記した構成における作用を説明す
る。曝気深度変更型膜分離ユニットの設置に際しては、
本体槽1の槽容量を設置対象地域における流入汚水のB
OD容積負荷に見合うものに調整するために、水深調整
用枠3を取り外すことにより、または必要数を増設す
る。このとき、ドラフトケース8も槽体の水深に応じて
節部8a、8bの数を調整する。
【0016】例えば、図1に示すように、設置対象地域
における流入汚水のBOD容積負荷に応じて水深調整用
枠3を取り外した場合には、散気装置9から噴出する空
気によって槽内の処理対象汚水を曝気して酸素富裕環境
下において活性汚泥処理し、吸引ポンプ12で与える駆
動圧により各膜カートリッジ7で槽内の混合液をろ過し
て膜透過液を処理水として槽外へ取り出す。
【0017】散気装置9から噴出する空気は、ドラフト
ケース8の下端開口8cからドラフトケース8の流路内
に流入し、そのエアリフト作用によって気固液混合の上
向流となってドラフトケース8の内部を上昇し、膜ケー
ス5の各膜カートリッジ7の間を所定流速の掃流となっ
て流れ、膜面に汚泥層が付着することを抑制する。図2
に示すように、設置対象地域における流入汚水のBOD
容積負荷が多い場合には、水深調整用枠3を増設し、ド
ラフトケース8も槽体の水深に応じて節部8a、8bの
数を調整する。
【0018】この構成においては、本体槽1の水深が深
くなるとともに、ドラフトケース8の水深も深くなるの
で、散気装置9から吐出する空気気泡の酸素溶解能力が
向上する。また、本体槽1の水深を深くすることで、膜
ケース5と散気装置9との距離を十分に大きく確保する
ことができ、ドラフトケース8の内部を上昇する上向流
の流速が大きくなり、流速の増加によって各膜カートリ
ッジ7の膜面に対する掃流の効果が大きくなる。
【0019】したがって、水深の増加によっては散気装
置9から噴出する空気量を増加させる必要なく、むしろ
抑制することができる。当然に生物反応に必要な酸素量
を維持するのに必要な最低限の風量は確保する。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、槽
体を、基本槽と基本槽の上部に載置する水深調整用枠と
水深調整用枠の上部に載置する上部枠とを着脱自在にか
つ水密に接続して形成し、複数の節部からなるドラフト
ケースを膜ケースの下部に着脱自在に装着することによ
り、曝気深度変更型膜分離ユニットの設置に際して、水
深調整用枠を取り外すことにより、または増設すること
によって槽体の槽容量や曝気風量を設置対象地域におけ
る流入汚水のBOD容積負荷、汚水性状に見合うものに
容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における曝気深度変更型膜
分離ユニットを示す模式図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における曝気深度変更
型膜分離ユニットを示す模式図である。
【図3】膜分離装置の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体槽 2 基本槽 3 水深調整用枠 4 上部枠 5 膜ケース 6 支持架台 7 膜カートリッジ 8 ドラフトケース 8a,8b 節部 8c 下端開口 9 散気装置 10 ブロア 11 処理水管 12 吸引ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 中出 昌宏 東京都中央区日本橋室町3丁目1番3号 株式会社クボタ東京本社内 Fターム(参考) 4D006 GA02 HA01 HA41 HA93 JA56A KA12 KA44 KA67 KB22 MA01 MA03 PA02 PB08 PC64 4D028 BC12 BC17 BC24 BC26 BD17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内において処理対象汚水を活性汚泥処
    理する槽体を、基本槽と基本槽の上部に載置する少なく
    と1つの水深調整用枠と水深調整用枠の上部に載置する
    上部枠とを着脱自在にかつ水密に接続して形成し、上部
    枠内に膜ケースを固定配置し、膜ケースの内部に膜カー
    トリッジを配置し、接続離間自在な複数節部からなるド
    ラフトケースを膜ケースの下部に着脱自在に装着し、基
    本槽内にドラフトケースの下端開口に対向して散気装置
    を配置したことを特徴とする曝気深度変更型膜分離ユニ
    ット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008188568A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Miura Co Ltd 脱酸素システム

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JP2008188567A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Miura Co Ltd 脱酸素システム
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