JP2001352432A - 画像読取装置及び読取走査速度制御方法 - Google Patents

画像読取装置及び読取走査速度制御方法

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JP2001352432A
JP2001352432A JP2000171190A JP2000171190A JP2001352432A JP 2001352432 A JP2001352432 A JP 2001352432A JP 2000171190 A JP2000171190 A JP 2000171190A JP 2000171190 A JP2000171190 A JP 2000171190A JP 2001352432 A JP2001352432 A JP 2001352432A
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JP2000171190A
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Hideyoshi Yoshimura
秀義 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストアップを抑制しつつ、原稿画像の空白部
分の効率的な読み取りにより、画像読取りの処理時間を
短縮することができるようにする。 【解決手段】 画像読取手段1aと、原稿画像の空白部
P1〜P3の情報を作成する画像処理部3と、読取り走
査速度を制御する制御部7とを備え、同一原稿を複数回
読み取る場合、1回目の走査で画像を読み取る際に、空
白部P1〜P3を検出して空白部P1〜P3の走査速度
制御に係る空白情報を作成し、2回目以降の走査では、
この空白情報に基づいて、走査速度を上げるように制御
しながら画像を読み取るようにする。これにより、空白
部専用の読み出しセンサなどを設けるものに比して、低
コストにして画像読取り処理時間の短縮化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿の画像面に
対して画像読取手段を相対的に走査させて原稿画像を読
み取る画像読取装置、及び、画像読取装置における画像
読取時の読取走査速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリなどのように、原
稿画像を読み取って画像データを形成する画像読取装置
として、図7に示すものがある。これは、スキャナ70
1における画像読取手段としてのラインイメージセンサ
(図示せず)と原稿画像との相対走査により原稿画像を
読み取り、読み取った画像信号を画像処理部702で画
像データとして処理し、その画像データに基づいて、全
体制御用のコントローラ700が出力装置703により
出力動作を行わせるものである。このような画像読取装
置では、ラインイメージセンサのライン方向を主走査方
向とし、この主走査方向と直交する方向を副走査方向と
して、ラインイメージセンサを副走査方向へ移動させな
がら原稿画像を読み取っている。
【0003】ところが、原稿画像を読み取る場合、ライ
ンイメージセンサを副走査方向へ常に一定の速度で走査
している構成であるので、例えば、原稿画像中に空白部
分(読み取る必要のある画像が形成されていない部分)
がある場合でも、そのまま読み取りが行われ、処理時間
の短縮化を図ることができなかった。
【0004】このため、特開昭60−235571号公
報には、原稿画像を走査して読み取る際の往路におい
て、原稿画像の空白部を検出しておき、復路で原稿を読
み取る際に、往路で検出した空白部をスキップしたり、
走査速度を速めるように画像読取手段の駆動系を制御す
る構成が開示されている。
【0005】また、特開昭60−235572号公報に
は、原稿画像を読み取る1次元センサの他に、この1次
センサの読取りに先立って、原稿画像の空白部を検出す
る2次元センサを設け、2次元センサで検出した空白部
をスキップしたり、走査速度を速めるようにした構成が
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
60−235571号公報に開示された構成では、原稿
の画像面とラインイメージセンサとの相対走査の往路と
復路とでは原稿画像を読み取る向きが異なるため、往路
時に空白部の検出を行うと同時に、画像を読み取り、往
路で読み取った画像を復路で読み取る画像と同様に利用
することは困難である。つまり、空白部の読取専用の走
査をさせなければならず、例えば空白部が少ない原稿画
像では、空白部を検出するだけの往路の走査が無駄にな
り、所謂オーバヘッドによる読取処理効率の低下を生じ
る。
【0007】また、特開昭60−235572号公報に
開示された構成では、1次元センサに加えて、2次元セ
ンサを装備する必要があるため、コストアップを招くこ
とになる。
【0008】この発明の目的は、上述の問題点を解決す
るためになされたものであり、コストアップを抑制しつ
つ、空白部分を含む画像を効率的に読み取り、画像読取
の処理時間を短縮することができる画像読取装置及び読
取走査速度制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0010】(1) 原稿の画像面に対して画像読取手段を
相対的に走査させて画像情報を読み取る画像読取装置に
おいて、読み取った画像情報から原稿画像における空白
部分についての空白情報を作成する画像処理部と、作成
した空白情報に基づいて原稿と画像読取手段との相対的
な走査速度を制御する制御部と、を備え、制御部は、同
一の原稿の画像面に対して画像読取手段を複数回走査さ
せる場合に、1回目の走査時に予め定められた通常走査
速度で読み取った画像情報から画像処理部により空白情
報を作成し、作成した空白情報に基づいて2回目以降の
走査時における走査速度を制御することを特徴とする。
【0011】この構成においては、1回目の走査時に
は、予め定められた一定の走査速度である通常走査速度
で画像読取手段により原稿画像が読み取られる一方、画
像処理部により原稿の空白部分の判別が行われる。これ
により、空白部の少ない原稿画像を読み取る場合や、原
稿画像の読取を1回しか行わない場合におけるオーバヘ
ッドがなくなり、しかも、2回目以降の走査時には、空
白情報に基づいて、制御部により画像読取手段の読取り
走査速度が制御されるので、空白部分の走査速度を上げ
ることが可能となる。このため、空白部読取りセンサな
どを特設しなくても、原稿画像の読取り処理に要する時
間が短縮される。
【0012】(2) 前記制御部は、原稿画像において連続
する走査方向に直交する方向の空白ラインの数に基づい
て、通常走査速度を越える走査速度の上限を設定するこ
とを特徴とする。
【0013】この構成においては、空白情報として、単
に読取り対象となるラインが空白であるか否かのデータ
がメモリに記憶されるだけでなく、対象ラインの前後の
ラインの状況である空白ラインの数によって走査速度の
上限が記憶されることになるので、2回目以降の走査速
度の制御が容易になる。
【0014】(3) 前記制御部は、非空白ラインの前後に
おける所定数のラインについて、通常走査速度を走査速
度の上限に設定することを特徴とする。
【0015】この構成においては、空白部ではないと判
定されたラインの前後の予め定められた数のラインで
は、制御部により走査速度の上限が通常走査速度に設定
されるので、空白ライン以外の部位については、確実に
通常走査速度での安定した走査が行われる。
【0016】(4) 前記制御部は、走査速度の上限が通常
走査速度を越えているラインの画像情報として、予め定
められた空白データを出力することを特徴とする。
【0017】この構成においては、画像読取手段の走査
速度の上限設定が通常走査速度を越えているラインで
は、空白データが出力されるので、通常の画像処理が省
かれ、処理が簡素化される。また、空白部ではないと判
定したラインの前後では、通常走査速度により、実際に
読み取ったデータが使用されるので、走査の誤差によっ
て空白部に隣接する画像データが潰れたりするのが防止
される。
【0018】(5) 原稿の画像面から画像情報を読み取る
際の原稿の画像面と画像読取手段との相対的な走査速度
を制御する読取走査速度制御方法において、予め定めら
れた通常走査速度で画像情報を読み取るステップと、読
み取った画像情報から原稿画像の空白情報を作成するス
テップと、作成した空白情報に基づいて走査速度を制御
しながら画像を読み取るステップと、をこの順に実行す
ることを特徴とする。
【0019】この構成においては、画像読取装置で運用
することにより、空白部を有する原稿画像の読取り効率
が高められる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る画像読取り走査速度制御方法が運用される画像読取装
置を示すブロック構成図である。この画像読取装置は、
概ね、スキャナ1、画像処理部3、出力装置5、コント
ローラ7および加速テーブル9で構成されている。
【0021】前記スキャナ1は、原稿画像の読み取りを
行う部分である。このスキャナ1は、原稿画像に光を照
射して原稿画像からの反射光学像を受光側に入射させる
不図示の光学系、主走査方向へ沿って配列されて光学像
を光電変換する複数の受光素子からなる画像読取手段
(受光部)としてのラインイメージセンサ1a(図2参
照)、及び、ラインイメージセンサ1aを副走査方向へ
走査させる不図示の駆動系などから構成されている。
【0022】また、画像処理部3は、前記ラインイメー
ジセンサ1aからの電気信号を受けて原稿画像の画像デ
ータを形成し、出力装置5に出力するものである。この
画像処理部3には、判定フラグテーブル3aが設けられ
ている。
【0023】この判定フラグテーブル3aは、後述する
ように原稿画像の副走査方向の位置に対応して、その位
置における主走査方向(ライン方向)に、読み取る必要
のある画像があるか否か(空白ではないのか否か)をフ
ラグとして記憶しておくテーブルである。この判定フラ
グテーブル3aは、1ライン当たり1ビット、つまりラ
イン数に相当するビット数を有する容量のメモリから構
成されている。
【0024】出力装置5は、画像処理部3で形成された
画像データを目的に合わせて出力するものである。この
出力装置5は、例えば、複写機では、記録用紙に画像を
再現する画像形成部に相当し、ファクシミリでは、電話
回線などを通じて画像信号を送信する送信部に相当す
る。なお、この実施の形態においては、出力装置5を特
に限定するものではないため、画像読取装置としては出
力装置5を含まず、出力装置5が画像読取装置の外部に
取り付けられる構成であってもよい。
【0025】コントローラ7は、この発明の制御部であ
り、上述のスキャナ1、画像処理部3および出力装置5
などを制御するものである。具体的には、スキャナ1に
おける駆動系の制御や、スキャナ1から出力装置5への
信号の流れを制御する。
【0026】加速テーブル9は、画像処理部3とコント
ローラ7との間に介挿接続されており、判定フラグテー
ブル3aに記憶されている空白部分の情報に基づいて、
スキャナ1におけるラインイメージセンサ1aを走査す
る際の速度のプロファイルを記憶している。この加速テ
ーブル9は、駆動系の速度制御の段階に応じて、1ライ
ン当たり数ビットの比較的小さい容量のメモリから構成
されている。
【0027】次に、上記構成の動作について、図2に基
づいて説明する。なお、図2の原稿画像における黒塗り
部分は、何らかの画像(文字なども含む)があることを
示している。
【0028】原稿画像の読み取り動作を行う際には、長
手方向が主走査方向へ沿って設定されたラインイメージ
センサ1aが、副走査方向へ走査される。そして、副走
査方向の各位置において、ラインイメージセンサ1aが
当該ラインの原稿画像を読み取る。
【0029】ここで、原稿画像に対して最初の読み取り
動作(先行処理)を行う際には、各ラインにおける原稿
画像の読み取りと同時に、そのラインが空白か否か、つ
まりそのラインに読み取る必要のある画像がないか否か
を判定する。この判定は、読み取った画像情報を参照す
ることにより行い、その判定結果を判定フラグテーブル
3aに記録する。具体的には、このラインが空白である
と判定されたときには、判定フラグテーブル3aにおけ
る当該ラインに対するアドレスのメモリをONに設定す
る(下地フラグを立てる)。
【0030】前記の動作を、ラインイメージセンサ1a
を副走査方向へ走査させながら各ラインに対して行って
いくと、原稿画像全体の走査が終了した時点で、その原
稿画像におけるライン方向が空白となっている部分(空
白領域ともいう。)に関する情報が判定フラグテーブル
3aに蓄積されることになる。
【0031】そして、同一の原稿画像の読み取りを複数
回行う場合、例えば、原稿画像を複数枚複写する場合
や、カラー対応の画像読取装置において、カラーの原稿
画像を読み取る場合などには、前記先行処理において、
判定フラグテーブル3aに蓄積された空白領域の情報に
基づいて、加速テーブル9上にラインイメージセンサ1
aを走査する際の制御情報を作成する。
【0032】この制御情報は、原稿画像の位置に対応す
るラインイメージセンサ1aの走査速度に関するもので
ある。具体的には、空白領域における走査速度(スキッ
プ走査速度)を、原稿画像読み取り時における走査速度
(通常走査速度)より大きくなるように設定する。
【0033】また、この制御情報は、ラインイメージセ
ンサ1aの各位置における走査速度を決定しておくため
のもの、ラインイメージセンサ1aを走査する際の加速
タイミング、減速タイミング、さらには、その位置での
速度の最大値を決定しておくためのものなどを含みメモ
リに記憶される。
【0034】このように、この画像読取装置では、原稿
画像を複数枚複写する場合などにおいて、原稿画像を複
数回読み取る必要がある際に、1回目の通常走査速度で
の画像読取り時に走査速度の空白情報を作成し、これに
空白情報に基づいて、2回目以降の読取り走査速度を、
例えば、空白部については、通常よりも上げることによ
り、2回目以降の読み取り処理に要する時間を短縮する
ことができ、しかも、特別に空白部読取りセンサを装備
させる必要がなく、コストの上昇を抑えるとができる。
【0035】なお、上記読取り画像データは、メモリに
記憶されるが、上記のように、読取り処理時間が短縮さ
れることにより、原稿画像全体をそのまま読み込むもの
に比較して、小容量のメモリで対応できる利点がある。
【0036】ところで、前記スキップ走査速度の設定に
関しては、空白領域の副走査方向の幅(以下、単に「空
白領域の幅」と称す)を考慮することが好ましい。すな
わち、空白領域の幅が非常に小さい部分(例えば、図2
のP1)では、走査速度を変更しない方が好ましい。こ
れは、このような部分P1では、走査速度を変更したと
しても、処理時間の短縮について、あまり効果が得られ
ず、駆動系に負担をかけるだけであるからである。
【0037】また、空白領域の幅が十分大きい部分(例
えば、図2のP3)では、走査速度を最大値(上限走査
速度)にまで加速させるように設定する。空白領域の幅
がある程度大きい部分(例えば、図2のP2)では、走
査速度を上限走査速度にまで上げずに、途中で減速する
ように設定する。
【0038】また、走査速度を変更するように設定する
場合では、空白領域と非空白領域(画像領域)との境界
から走査速度を変更するのではなく、空白領域側に数ラ
イン程度のマ−ジン(例えば、図2のP3)を確保する
ようにすることが好ましい。これは、走査の誤差などに
よって空白領域に隣接する画像情報が潰れることを防止
するためである。
【0039】なお、上述の走査速度の変更に関しては、
基準となる空白領域の幅や走査速度の加減速の度合い、
上限走査速度などは、駆動系の性能などを考慮して予め
設定しておけばよい。
【0040】次に、上述の処理手順を、図3〜図6を参
照して説明する。
【0041】まず、この画像読取装置の基本的処理手順
を図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0042】同じ原稿画像に対して、複数回読み取りを
行うか否かに関わらず、まず、先行処理を実行する(1
00)。そして、先行処理が終了した時点で、再度、同
じ原稿画像の読み取りを行うか否かを判断する(20
0)。再度、同じ原稿画像の読み取りを行う必要がない
と判断した場合は、この一連の処理を終了する。ステッ
プ200で、再度同じ原稿画像の読み取りを行う必要が
あると判断した場合は、加速テーブル作成を実行する
(300)。続いて、本処理を実行する(400)。そ
の後、さらに同じ原稿画像の読み取りを行うか否かを判
断し(500)、読み取りを行うと判断した場合は、ス
テップ400の本処理からの処理を実行し、読み取りを
行わないと判断した場合は、この一連の処理を終了す
る。 次に、図3における先行処理(100)につい
て、図4に示すサブルーチンを参照して説明する。先行
処理(100)では、まず、初期化を行う(101)。
この初期化では、判定フラグ3aや加速テーブル9など
を初期値に設定し、また、スキャナ1におけるラインイ
メージセンサ1aを初期位置に設定する(図1,図2参
照)。そして、ラインイメージセンサ1aからの1ライ
ン分の画像情報を読み込み(102)、読み込んだ画像
情報からノイズなどに起因する下地を除去する(10
3)。
【0043】そして、下地除去された画像情報に対して
1ライン中のピーク値、すなわち1ライン中における最
も画像濃度が濃い部分の値を検知し(104)、そのピ
ーク値が所定の値(ここではα)未満であるか否かを判
別する(105)。
【0044】ここで、ピーク値がα未満である場合は、
そのラインが空白領域であると認識し、下地フラグを立
てる(ONにする)(106)。また、ピーク値がα以
上である場合は、そのラインが空白領域でないと認識
し、下地フラグを下げる(OFFにする)(107)。
そして、ステップ106,107において決定された下
地フラグを、判定フラグテーブル3aにおける当該ライ
ンに対応すアドレス部分に書き込む(108)。
【0045】その後、上述の画像情報に対して通常の画
像処理を行って画像データを形成し(109)、その画
像データを出力する(110)。この画像処理は、従来
から行われているフィルタリングや色変換、中間調処理
などの周知の処理である。
【0046】そして、ラインの番号を表すラインカウン
タをインクリメントし(111)、当該ラインが最終ラ
インか否かを判断する(112)。ここで、最終ライン
と判断した場合は、この先行処理を終了し、最終ライン
と判断されない場合は、ステップ102からの一連の処
理を繰り返す。
【0047】なお、この先行処理と平行して、ラインイ
メージセンサ1aを原稿画像に対して一定速度で走査さ
せるように制御する。
【0048】次に、図3における加速テーブル作成の処
理(300)について、図5に示すサブルーチンを参照
して説明する。
【0049】加速テーブル作成の処理(300)を実行
すると、判定テーブル連結度処理を行う(301)。こ
の処理では、前記先行処理(100)において、判定フ
ラグテーブル3aに書き込まれた下地フラグの情報から
空白領域の幅を認識する。そして、ステップ301で認
識した空白領域の幅に基づいて、前述と同様に副走査方
向の位置に対する走査速度の変化、すなわち、走査速度
のプロファイルを決定する(302)。そして、この決
定結果を加速テーブル9に書き込み、加速テーブル作成
の処理を終了する。
【0050】次に、図3における本処理(400)につ
いて、図6に示すサブルーチンを参照して説明する。
【0051】本処理(400)を実行すると、順次、初
期化(401)および1ライン分の画像情報の読み込み
を行う(402)。なお、これらの各ステップ401お
よび402は、それぞれ前記先行処理(100)におけ
る各ステップ101および102とほぼ同様である。
【0052】次に、上述の加速テーブル作成で書き込ん
だ加速テーブル9の当該ラインの値を参照する(40
3)。そして、当該ラインでの走査速度が通常走査速度
であるか否かを判断する(404)。なお、ここでは、
加速テーブル9を参照するようにしているが、判定フラ
グテーブル3aを参照するようにしてもよい。 ここ
で、当該ラインでの走査速度が通常走査速度であると判
断した場合には、順次、下地除去(405)および通常
画像処理を行う(406)。なお、これらの各ステップ
405および406は、それぞれ前記先行処理(10
0)における各ステップ103および109とほぼ同様
である。
【0053】一方、当該ラインでの走査速度が通常走査
速度でないと判断した場合には、当該ラインの画像信号
を、空白(下地)のデータとして予め設定した下地デー
タに設定する(407)。
【0054】そして、ステップ406、または、ステッ
プ407にて形成された画像データを出力し(40
8)、順次、ラインカウンタのインクリメント(40
9)および最終ラインの判断を行う(410)。このス
テップ409および410は、それぞれ前記先行処理
(100)における各ステップ111および112とほ
ぼ同様である。また、ステップ410において、最終ラ
インではないと判断した場合は、ステップ402からの
一連の処理を繰り返す。
【0055】また、前記本処理の実行の際には、加速テ
ーブル9を参照して駆動系の制御を行うことにより、ラ
インイメージセンサ1aが、加速テーブル作成において
定めた走査速度のプロファイルに従うように制御する。
【0056】なお、ここでは、2回以降の読み取り動作
(この処理)では、走査速度のプロファイルを加速テー
ブル9に予め設定するようにしているが、その都度、判
定フラグテーブル3aを参照して、走査速度を決定する
ようにしてもよい。 ただし、加速テーブル9に予め設
定するようにした方が処理が簡素化されるため好まし
い。
【0057】なお、この実施形態では、ラインイメージ
センサ1aを移動させることにより、原稿に対して走査
させる場合について説明したが、原稿を移動させること
により、ラインイメージセンサ1aに対して走査させる
場合についても、上記構成を採ることにより、同様の効
果を奏することができる。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を奏する
ことができる。
【0059】(1) 同一原稿を複数回読み取る場合に、1
回目の読み取りでは、予め定められた一定の走査速度で
ある通常走査速度で原稿画像を画像読取手段により読み
取る一方、画像処理部により前記空白情報を作成し、2
回目以降の読み取りでは、前記空白情報に基づいて、走
査速度を制御しながら画像読取手段により画像を読み取
ることにより、空白の少ない原稿画像を読み取る場合
や、原稿画像の読み取りを1回しか行わない場合におけ
るオーバヘッドがなくなり、しかも、2回目以降の原稿
画像の読取りでは、前記空白情報に基づいて、例えば、
空白部分の走査速度を上げることが可能となり、このた
め、専用の空白部読取りセンサを使用するものに比し
て、低コストを維持しつつ、原稿画像全体の読み取り処
理時間を短縮することができる。
【0060】(2) 前記空白情報として、空白部と判定さ
れたラインにおいて、当該ラインの前後に連続している
空白ラインの数に基づいて、通常走査速度を越える走査
速度の上限を設定したことにより、当該ラインの空白か
否かが記憶されるだけでなく、その前後のラインの状況
である空白ラインの数によって走査速度の上限が記憶さ
れることになり、2回目以降の走査速度の制御の容易化
を図ることができる。
【0061】(3) 空白部ではないと判定されたラインの
前後における予め定められた数のラインでは、画像読取
手段の走査速度の上限を通常走査速度に設定することに
より、空白ライン以外の部位については、確実に通常走
査速度での安定した走査を行わせることができる。
【0062】(4) 走査速度の上限設定が通常走査速度を
越えているラインについて、予め定められた空白データ
を出力することにより、当該ラインでの通常の画像処理
が省かれ、処理の簡素化を図るとができる。また、空白
部ではないと判定したラインの前後では、通常走査速度
により、実際に読み取ったデータが使用されるので、走
査の誤差によって空白部に隣接する画像データが潰れた
りするのを有効に防止することができる。
【0063】(5) 原稿と画像読取手段とを相対的に走査
させて原稿画像を読み取り、デジタル信号に変換する画
像読取り走査速度制御方法において、予め定められた一
定の走査速度である通常走査速度で画像を読み取るステ
ップと、前記通常走査速度で読み取った画像から該画像
の空白情報を作成するステップと、前記作成した空白情
報に基づいて、前記原稿と画像読取手段との相対走査速
度を制御しながら画像を読み取るステップとを備えるこ
とにより、画像読取装置を使用して原稿画像を複数回読
み取る際に、空白部を有する原稿画像の読取り効率を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る画像読取装置のブロ
ック構成図である。
【図2】原稿画像を読み取る際の判定フラグテーブルお
よび加速テーブルに記憶される情報についての概念図で
ある。
【図3】同画像読取装置の基本的処理手順を示すフロー
チャートである。
【図4】図3における先行処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】図3における加速テーブル作成処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図6】図3における本処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】従来の画像読取装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1a−画像読取手段 3−画像処理部 7−制御部 P1〜P3−空白部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像面に対して画像読取手段を相対
    的に走査させて画像情報を読み取る画像読取装置におい
    て、 読み取った画像情報から原稿画像における空白部分につ
    いての空白情報を作成する画像処理部と、作成した空白
    情報に基づいて原稿と画像読取手段との相対的な走査速
    度を制御する制御部と、を備え、 制御部は、同一の原稿の画像面に対して画像読取手段を
    複数回走査させる場合に、1回目の走査時に予め定めら
    れた通常走査速度で読み取った画像情報から画像処理部
    により空白情報を作成し、作成した空白情報に基づいて
    2回目以降の走査時における走査速度を制御することを
    特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、原稿画像において連続する
    走査方向に直交する方向の空白ラインの数に基づいて、
    通常走査速度を越える走査速度の上限を設定することを
    特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、非空白ラインの前後におけ
    る所定数のラインについて、通常走査速度を走査速度の
    上限に設定することを特徴とする請求項2に記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、走査速度の上限が通常走査
    速度を越えているラインの画像情報として、予め定めら
    れた空白データを出力することを特徴とする請求項3に
    記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】原稿の画像面から画像情報を読み取る際の
    原稿の画像面と画像読取手段との相対的な走査速度を制
    御する読取走査速度制御方法において、 予め定められた通常走査速度で画像情報を読み取るステ
    ップと、読み取った画像情報から原稿画像の空白情報を
    作成するステップと、作成した空白情報に基づいて走査
    速度を制御しながら画像を読み取るステップと、をこの
    順に実行することを特徴とする読取走査速度制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007081887A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法

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