JP2001351807A - 可変抵抗器用摺動子 - Google Patents

可変抵抗器用摺動子

Info

Publication number
JP2001351807A
JP2001351807A JP2000173278A JP2000173278A JP2001351807A JP 2001351807 A JP2001351807 A JP 2001351807A JP 2000173278 A JP2000173278 A JP 2000173278A JP 2000173278 A JP2000173278 A JP 2000173278A JP 2001351807 A JP2001351807 A JP 2001351807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
tip
variable resistor
sliding
metal wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000173278A
Other languages
English (en)
Inventor
Setsushu Tsukamoto
雪秋 塚本
Masaru Sato
勝 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Cosmos Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Priority to JP2000173278A priority Critical patent/JP2001351807A/ja
Publication of JP2001351807A publication Critical patent/JP2001351807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な摺動性を有し、かつ耐久性に優れた摺
動子を提供する。 【解決手段】 バスバー12に基端が固定されて整列さ
れた複数の金属線11の各先端に、その先端を溶融して
球状部32を形成し、それら球状部32が被摺動面14
と摺接する構造とする。球状部32よりなる摺動接点は
個々に独立しているため、被摺動面の段差の影響を受け
にくく、また摺動摩耗に対して高い耐久性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は可変抵抗器に用い
られる摺動子に関する。
【0002】
【従来の技術】図3Aは従来のこの種の摺動子の構成の
一例を示したものである。この摺動子は一列に整列され
た金属線11を具備するもので、マルチワイヤータイプ
と称されているものであり、金属線11はばね性及び導
電性を有する材料によって構成されている。各金属線1
1はその基端が短冊状のバスバー12に固定されて整列
されており、整列された金属線11の先端側にはほぼ直
角に折り曲げられて折り返し部13が形成されている。
【0003】折り返し部13は図3Bに示したように、
可変抵抗器の被摺動面14と圧接されて摺動され、摺動
接点として機能する。図3B中、矢印15は摺動方向を
示す。なお、図に示すように、金属線11の基端のバス
バー12と反対側に、この例ではホルダ16が取り付け
られており、つまりこの例ではホルダ16の先端に、複
数の金属線11とバスバー12とよりなる摺動子17が
取り付け支持されたものとなっている。
【0004】一方、図4Aは従来の摺動子の他の例とし
て、スクラッチタイプの摺動子21を示したものであ
り、この例ではスリット22が設けられたばね性及び導
電性を有する板状クラッド材の一端側にほぼ直角に曲げ
加工が施され、その折り曲げられた先端面23が摺動接
点として図4Bに示したように被摺動面14に圧接され
るものとなっている。なお、先端面23には例えば研磨
等により平滑加工が施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したマ
ルチワイヤータイプの摺動子17においては、金属線1
1が個々に独立しているため、例えば被摺動面14の抵
抗体と集電体の重ね印刷部分に生ずる段差の影響を受け
にくいといった長所を有するものの、図5Aに示した初
期状態に対し、摺動によって折り返し部13は図5Bに
示したように摩耗するため、この摩耗の進行により折り
返し部13が切れて金属線11の先端部が脱落するとい
った状況が生じる危険性があるものとなっており、この
点で機能上及び耐久性上、問題があるものとなってい
た。
【0006】一方、図4に示したスクラッチタイプの摺
動子21においては、摺動による摩耗によって破損する
といったことは発生せず、基本的に折り曲げ部分まで摩
耗が可能であることから、高い耐久性を有する反面、ス
リット22によって分離されているフィンガー部24は
比較的幅広であって、かつ完全に独立していないため、
被摺動面14の段差の影響を受けやすく、例えば被摺動
面14の段差を乗り越える時に、先端面(摺動接点)2
3と、被摺動面14とが瞬間的に離れ、ジャンプオフ
(出力瞬断)が発生する可能性があり、この点で問題が
あるものとなっていた。
【0007】この発明の目的はこれら従来の摺動子の欠
点を解消し、被摺動面の段差の影響を受けにくく、良好
な摺動性を有し、かつ耐久性に優れた摺動子を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、バスバーと、そのバスバーに基端が固定されて整列
された複数の金属線とよりなる可変抵抗器用摺動子にお
いて、各金属線の先端に、その先端が溶融されて球状部
が形成され、それら球状部が被摺動面と摺接される構造
とされる。請求項2の発明では請求項1の発明におい
て、金属線は、その先端部分が被摺動面に対してほぼ垂
直となるように折り曲げられたものとされる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。図1Aはこの発明の一実
施例を示したものである。なお、図3と対応する部分に
は同一符号を付してある。この例では摺動子31は短冊
状のバスバー12と、そのバスバー12に基端が固定さ
れて整列された複数の金属線11とよりなるものとさ
れ、各金属線11はその先端側においてほぼ直角に折り
曲げられて、その折り曲げられた先端に球状部32を具
備するものとされる。
【0010】球状部32は金属線11の先端を溶融する
ことによって形成され、この球状部32が図1Bに示し
たように被摺動面14と圧接されて摺動され、即ち摺動
接点をなすものとされる。なお、図1Bに示したよう
に、この例では金属線11の折り曲げられた先端部分は
被摺動面14に対してほぼ垂直をなすように配置され
る。金属線11はばね性を有し、かつ良好な導電性を有
する貴金属材等によって構成される。一例をあげれば、
Ag,Pdを主成分とし、Au,Pt,Cu,Zn等の
元素が適宜添加されてなるAg−Pd系合金とされる。
【0011】なお、図に示したように、この例では摺動
子31はホルダ16に取り付けられており、このホルダ
16を介して可変抵抗器の例えば回転操作される回転体
に取り付けられるものとなっている。ホルダ16は例え
ばりん青銅板やベリリウム銅板等のばね性を有する金属
板によって構成されている。上記のような構造とされた
摺動子31によれば、個々に独立した金属線11の先端
に摺動接点をなす球状部32が形成され、つまり摺動接
点が個々に独立しているため、被摺動面14の段差の影
響を受けにくく、良好な摺動性を得ることができ、なお
かつ、そのような球状部32を摺動接点とすることによ
り、摺動摩耗に対して高い耐久性を得ることができる。
【0012】金属線11の線径、配列ピッチ及び球状部
32の球径の好ましい数値例の一例を示せば、例えば下
記のような値とされる。 ・金属線の線径 :φ0.15mm ・金属線の配列ピッチ :0.3mm ・球状部の球径 :φ0.2mm なお、この例においては金属線11が4本整列されたも
のとなっているが、金属線11の本数は例えば可変抵抗
器の構成によって適宜決定される。
【0013】次に、このホルダ16に取り付けられた摺
動子31の製造方法を図2を参照して説明する。図2の
(1)〜(4)は製造工程を順に示したものである。 (1)金属線11を所定のピッチで平行に整列させ、一
端(基端)をそれぞれバスバー12に溶接して接合す
る。溶接には例えば抵抗溶接が使用され、スポット溶接
される。 (2)金属線11の基端のバスバー12と反対側にホル
ダ16の端部を位置決めし、ホルダ16と各金属線11
とを同様に溶接して接合する。
【0014】(3)整列された金属線11の先端側に曲
げ加工を施し、ほぼ直角に折り曲げる。なお、各金属線
11の長さは均等に揃えられている。 (4)不活性ガス33の雰囲気中で、タングステン電極
棒34と金属線11の折り曲げた先端との間にアーク3
5を発生させ、このアーク熱によって金属線11の先端
を溶融させ、球状部32を形成する。タングステン電極
棒34と金属線11の先端部とは図に示したような関係
に配置され、円滑な表面を有する球状部32が順次溶融
形成されて、図1Aに示した摺動子31が完成する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
複数の球状部よりなる摺動接点は個々に独立しているた
め、被摺動面の段差の影響を受けにくく、つまり図4に
示した従来のスクラッチタイプの摺動子のように段差を
乗り越える時にジャンプオフ(出力瞬断)が発生すると
いった問題は発生せず、さらに、このように金属線の先
端に設けた球状部を摺動接点とすることにより、図3に
示した従来のマルチワイヤータイプの摺動子のように摺
動摩耗によって金属線が切れ、先端が脱落するといった
ことも発生しないものとなる。
【0016】従って、これらの点から、この発明によれ
ば摺動性に優れ、かつ耐久性に優れた摺動子を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの発明の一実施例を示す斜視図、Bはそ
の摺動状態(使用状態)を説明するための図。
【図2】図1に示した摺動子の製造方法を説明するため
の工程図。
【図3】Aは従来の摺動子の一例を示す斜視図、Bはそ
の摺動状態を説明するための図。
【図4】Aは従来の摺動子の他の例を示す斜視図、Bは
その摺動状態を説明するための図。
【図5】Aは図3に示した摺動子の初期状態を示す部分
拡大図、Bはその摩耗状態を示す部分拡大図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスバーと、そのバスバーに基端が固定
    されて整列された複数の金属線とよりなる可変抵抗器用
    摺動子であって、 上記各金属線の先端に、その先端が溶融されて球状部が
    形成され、 それら球状部が被摺動面と摺接される構造とされている
    ことを特徴とする可変抵抗器用摺動子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変抵抗器用摺動子にお
    いて、 上記金属線は、その先端部分が上記被摺動面に対してほ
    ぼ垂直となるように折り曲げられていることを特徴とす
    る可変抵抗器用摺動子。
JP2000173278A 2000-06-09 2000-06-09 可変抵抗器用摺動子 Pending JP2001351807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000173278A JP2001351807A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 可変抵抗器用摺動子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000173278A JP2001351807A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 可変抵抗器用摺動子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001351807A true JP2001351807A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18675541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000173278A Pending JP2001351807A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 可変抵抗器用摺動子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001351807A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003100796A1 (fr) * 2002-05-23 2003-12-04 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Contact coulissant et son procede de production
WO2012066831A1 (ja) * 2010-11-18 2012-05-24 アルプス電気株式会社 摺動接点及びその製造方法
WO2014097975A1 (ja) * 2012-12-21 2014-06-26 田中貴金属工業株式会社 ブラシ型接点材料及びその製造方法
WO2020038889A1 (de) * 2018-08-20 2020-02-27 Spinner Gmbh Gleitkontaktkörper sowie elektrischer drehübertrager

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003100796A1 (fr) * 2002-05-23 2003-12-04 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Contact coulissant et son procede de production
US7096582B2 (en) 2002-05-23 2006-08-29 Tanaka Kikizoku Kogyo K.K. Sliding contact and method for producing the same
CN100454448C (zh) * 2002-05-23 2009-01-21 田中贵金属工业株式会社 滑动触头和制造滑动触头的方法
WO2012066831A1 (ja) * 2010-11-18 2012-05-24 アルプス電気株式会社 摺動接点及びその製造方法
JP5519802B2 (ja) * 2010-11-18 2014-06-11 アルプス電気株式会社 摺動接点及びその製造方法
WO2014097975A1 (ja) * 2012-12-21 2014-06-26 田中貴金属工業株式会社 ブラシ型接点材料及びその製造方法
JP2014123657A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk ブラシ型接点材料及びその製造方法
US9601888B2 (en) 2012-12-21 2017-03-21 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Brush type contact material and manufacturing method for the same
WO2020038889A1 (de) * 2018-08-20 2020-02-27 Spinner Gmbh Gleitkontaktkörper sowie elektrischer drehübertrager

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001351807A (ja) 可変抵抗器用摺動子
JP4614267B2 (ja) 赤外線ヒータ
WO2021220758A1 (ja) シャント抵抗器
JP5805102B2 (ja) 接続端子
US5047746A (en) Potentiometer wiper assembly
EP0852061B1 (en) Electric lamp
EP3557596B1 (en) Tape-like contact and method for manufacturing same
CN107914069B (zh) 电阻焊接装置以及使用该电阻焊接装置的方法
JP2007042308A (ja) 摺動子および電子部品
US3311736A (en) Resistance soldering apparatus
JP3838559B2 (ja) 低い抵抗値を有するチップ抵抗器とその製造方法
KR101571616B1 (ko) 미끄럼 접촉부 및 그 제조 방법
CN103155304B (zh) 具有旋转对称的弯矩的弹簧支架上的含贵金属的接触件
JP2000137042A (ja) 異種金属接合プロ―ブ及びその製造方法
US4430635A (en) Variable resistance device
JPS58144558A (ja) 多線束すり接触用マルチワイヤーブラシ
JP2857534B2 (ja) 摺動接点
JPH0696823A (ja) 摺動接点
JPS6359511B2 (ja)
JP3085473B2 (ja) 熊手形摺動接点の製造方法
JPH04229973A (ja) 多線束摺動ブラシ接点
JPH0395879A (ja) 多線束摺動用ブラシアッセンブリー
JPS6278803A (ja) ポテンシヨメ−タ
JP3520299B2 (ja) 摺動用ブラシ片の製造方法
JP5618779B2 (ja) アブレーションカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060316