JP2001351691A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2001351691A
JP2001351691A JP2000173703A JP2000173703A JP2001351691A JP 2001351691 A JP2001351691 A JP 2001351691A JP 2000173703 A JP2000173703 A JP 2000173703A JP 2000173703 A JP2000173703 A JP 2000173703A JP 2001351691 A JP2001351691 A JP 2001351691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
generating element
electrolyte secondary
power generating
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000173703A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Noma
野間  克也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo GS Soft Energy Co Ltd
Original Assignee
GS Melcotec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GS Melcotec Co Ltd filed Critical GS Melcotec Co Ltd
Priority to JP2000173703A priority Critical patent/JP2001351691A/ja
Publication of JP2001351691A publication Critical patent/JP2001351691A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性が優れ、エネルギー密度の高い、小型・
軽量の非水電解質二次電池を提供する。 【解決手段】正極板と隔離体と負極板とを有する発電要
素を袋状単電池ケース内部に収納し、発電要素の電極と
袋状単電池ケース外部の電極端子とを接続体で接続した
非水電解質二次電池において、少なくとも一方の接続体
の、袋状単電池ケース内部にあって、電極と接触してい
ない接続体部分を絶縁体で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質二次電
池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用無線電話、携帯用パソコ
ン、携帯用ビデオカメラ等の電子機器が開発され、各種
電子機器が携帯可能な程度に小型化されている。それに
伴って、内蔵される電池には、高エネルギー密度が要求
される。
【0003】そのような要求を満たす電池としては、負
極材料にリチウム金属やリチウム合金、またはリチウム
イオンを吸蔵・放出可能な炭素を使用し、LiClO
4、LiPF6等のリチウム塩を溶解した非プロトン性
の有機溶媒を電解液とする非水電解質二次電池がある。
【0004】非水電解質二次電池は、4V以上の高い電
圧を示すために、単位重量当りのエネルギー密度が高く
小型・軽量化が可能で、充放電サイクル特性が優れてお
り、繰り返し充放電して使用できることから、各種携帯
用電子機器の電源として最適である。
【0005】このような非水電解質二次電池の発電要素
は、負極材料をその支持体である負極集電体に保持した
負極板、リチウム遷移金属複合酸化物等の正極活物質を
その支持体である正極集電体に保持した正極板、電解液
を保持するとともに負極板と正極板との間に介在して両
極の短絡を防止するセパレータを有している。
【0006】この発電要素は、薄いシートないし箔状に
成形した正極板および負極板を、セパレータを介して順
に積層した積層型または渦巻き状に巻回した巻回型であ
る。特に発電要素を、断面が非円形あるいは長円形の巻
回型とすることにより、電極表面積を大きくすることが
でき、高率充放電が可能となる。
【0007】この発電要素を、ステンレス、ニッケルメ
ッキを施した鉄、又はアルミニウム製等の金属からな
る、円筒型または角型電池ケースに収納され、電解液を
注液後、蓋板で密封固着して、電池が組み立てられる。
【0008】ところが、金属製電池ケースを用いた場
合、気密性が高く、かつ機械的強度に優れてはいるもの
の、金属材料は重いために、電池をより軽量化するため
には大きな制約となっていた。
【0009】この問題を解決するため、発電要素を袋状
単電池ケースに収納する方法が提案されている。特に、
袋状単電池ケースの材質として、気密構造を有する金属
ラミネート樹脂フィルムを使用することにより、電解液
の漏液や電池外部からの水分等の侵入がない、軽量で単
位重量当りのエネルギー密度の高い電池を得ることがで
きる。
【0010】このような非水電解質二次電池を電子機器
に用いる場合、単電池又は複数個の直列接続して目的の
電圧を得るようにする。この単数又は複数個の電池は、
充放電制御回路とともに樹脂もしくは金属と樹脂からな
る筐体に収納され、内容物を取り出せないよう封口して
電池パックとして用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】まず、正極板と隔離体
と負極板とを有する発電要素を袋状単電池ケース内部に
収納した非水電解質二次電池の構造について、長円形巻
回型発電要素を用いた場合を例として説明する。
【0012】図1は袋状単電池ケースを示したものであ
る。図1において、1は金属ラミネート樹脂フィルム、
2は背シール部、3は底シール部、4は開口部である。
袋状単電池ケースは、金属シートの両側を熱可塑性高分
子材料からなるフィルムで挟んだ構造の長方形の金属ラ
ミネート樹脂フィルムを、まず熱溶着で背シール部2を
作製し、つぎに熱溶着で底シール部3を作製し、図1に
示した形状とする。
【0013】図2は長円形巻回型発電要素の外観を示し
たもので、図2において、5は発電要素、6は正極接続
体、7は負極接続体、8は発電要素の巻回中心軸であ
る。長円形巻回型発電要素5は、薄いシート状に成形し
た正極板および負極板を、微多孔性のポリプロピレン等
の隔離体を介して順に巻回したものである。
【0014】図1に示した袋状単電池ケースの開口部4
から、図2に示した発電要素を入れて、電解液を注液
後、開口部の正極接続体と負極接続体とを取り出した部
分を熱溶着でシールして、非水電解質二次電池を得る。
【0015】図3は非水電解質二次電池の外観を示した
もので、図3において、記号1、2、3は図1と同じも
のを示しており、9は端子取り出しシール部、10は正
極端子、11は負極端子である。
【0016】図3に示したような、発電要素を袋状単電
池ケース内部に収納した非水電解質二次電池において
は、金属製電池ケースを使用した電池とは異なり、金属
ラミネート樹脂フィルムは柔軟性をもつため、袋状単電
池ケースの外部から衝撃や応力が加わった場合には、袋
状単電池ケースが変形し、その結果、発電要素の電極と
袋状単電池ケース外部の電極端子とを接続する接続体が
変形し、発電要素の接続体が取り出されている面に露出
している電極と接触し、この電極と接続体の極性が異な
る場合には、短絡が発生するという問題があった。
【0017】本発明は、上記短絡を防止し、安全性が優
れ、エネルギー密度の高い、小型・軽量の非水電解質二
次電池を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極板と隔離
体と負極板とを有する発電要素を袋状単電池ケース内部
に収納し、発電要素の電極と袋状単電池ケース外部の電
極端子とを接続体で接続した非水電解質二次電池におい
て、少なくとも一方の接続体の、袋状単電池ケース内部
にあって、電極と接触していない接続体部分を絶縁体で
被覆することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照
して説明する。本発明になる非水電解質二次電池は、積
層型または巻回型発電要素を袋状単電池ケースに収納し
たものであり、その外観は図3に示したものと同じであ
る。袋状単電池ケースは、電解液の漏液や電池外部から
の水分等の侵入がないように、気密構造となっている。
【0020】図4、図5および図6は、図3に示した本
発明の非水電解質二次電池のA−A′断面を示したもの
で、これらの図において、21は発電要素、22は袋状
単電池ケース、23は底シール部、24は端子取り出し
シール部、25は正極接続体、26は正極端子、27は
発電要素の接続体取り出し面である。
【0021】図4、図5および図6において、正極接続
体25はB−C−Dで示され、B−Cの部分は正極板に
超音波溶接等で接続された部分であり、C−Dの部分は
袋状単電池ケース内部にあって正極と接続されていない
部分である。そして、本発明においては、C−D部分は
絶縁体で被覆されている。
【0022】なお、これらの図において、正極接続体2
5と正極端子26は、別々の部品として示したが、正極
接続体25と正極端子26は単一の部品とした場合も含
まれるものとする。
【0023】図4は、非水電解質二次電池が正常な状態
の断面を示したもので、正極接続体25のC−D部分
は、発電要素の接続体取り出し面27とは接触していな
い。この場合には、発電要素の接続体取り出し面27に
負極が露出していても、負極と正極接続体25とが接触
することはないので、短絡は発生しない。
【0024】図5は、非水電解質二次電池の、端子取り
出し方向(黒矢印の方向)からなんらかの力が加わった
場合の断面を示したもので、袋状単電池ケース22を構
成する金属ラミネート樹脂フィルムは柔軟性をもってい
るため、図5に示したように変形し、同時に正極接続体
25も変形し、正極接続体25のC−D部分は発電要素
の接続体取り出し面27と接触する。この場合には、発
電要素の接続体取り出し面27に負極が露出している
と、負極と正極接続体25とが接触するが、接続体25
のC−D部分を絶縁体で被覆しておけば短絡は発生しな
い。
【0025】図6は、非水電解質二次電池の、端子取り
出し方向に対し直角の方向(黒矢印の方向)からなんら
かの力が加わった場合の断面を示したもので、袋状単電
池ケース22を構成する金属ラミネート樹脂フィルムは
柔軟性をもっているため、図6に示したように変形し、
同時に正極接続体25も変形し、正極接続体25のC−
D部分は発電要素の接続体取り出し面27と接触する。
この場合には、発電要素の接続体取り出し面27に負極
が露出していると、負極と正極接続体25とが接触する
が、正極接続体25のC−D部分を絶縁体で被覆してお
けば短絡は発生しない。
【0026】なお、以上の例では、接続体が正極板と接
続されており、発電要素の接続体取り出し面に負極が露
出している場合について説明したが、これとは逆に、接
続体が負極板と接続されており、発電要素の接続体取り
出し面に正極が露出している場合についても、負極接続
体のC−D部分を絶縁体で被覆しておけば、短絡を防止
することができる。
【0027】また、発電要素の接続体取り出し面に正極
と負極が共に露出している場合には、正極接続体と負極
接続体の両方の、袋状単電池ケース内部にあって電極と
接続されていない部分を絶縁体で被覆しておけば、発電
要素の接続体取り出し面に露出した正極と負極接続体と
の間の短絡および発電要素の接続体取り出し面に露出し
た負極と正極接続体との間の短絡を防止することができ
る。
【0028】すなわち、本発明は、発電要素を袋状単電
池ケース内部に収納し、発電要素の電極と袋状単電池ケ
ース外部の電極端子とを接続体で接続した非水電解質二
次電池において、少なくとも一方の接続体の、袋状単電
池ケース内部にあって、電極と接触していない接続体部
分を絶縁体で被覆することにより、接続体と発電要素の
接続体が取り出されている面に露出している電極との短
絡を防止するものである。
【0029】また本発明は、上記非水電解質二次電池に
おいて、袋状単電池ケースが金属ラミネート樹脂フィル
ムからなることを特徴とする。金属ラミネート樹脂フィ
ルムの金属の材質としては、アルミニウム、アルミニウ
ム合金、チタン箔などを使用することができる。
【0030】金属ラミネート樹脂フィルムの熱溶着部の
材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレートなどの熱可塑性高分子材料を使用
することができる。
【0031】また、金属ラミネート樹脂フィルムの樹脂
層や金属箔層は、それぞれ1層に限定されるものではな
く、2層以上であってもかまわない。
【0032】また袋状単電池ケースとしては、金属ラミ
ネート樹脂フィルムを熱溶着することによって封筒状に
成形したラミネートケースや、2枚の金属ラミネート樹
脂シートの4辺を熱溶着したものや、一枚のシートを二
つ折りにして3辺を熱溶着したもの、金属ラミネート樹
脂シートをプレス成形してカップ状にしたものに発電要
素を入れるようなラミネートケースなど、あらゆる形状
の金属ラミネート樹脂フィルムケースを用いることがで
きる。
【0033】さらに本発明は、上記非水電解質二次電池
において、接続体を被覆する絶縁体としては、電解液中
で溶解や反応しない、有機物や無機物等の各種絶縁体を
使用することができるが、その中でも、機械部品や電気
電子部品など機械的性質の優れた、ポリカーボネート、
ポリスルフォン、ポリアミド、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリイミドなどのエンジニアリングプラスチックを
使用することが好ましい。さらにその中でも、非常に薄
い膜に加工することができるポリフェニレンサルファイ
トを使用することが特に好ましい。
【0034】また、本発明において、発電要素の形状と
して長円形巻回型を使用する場合には、気密構造を有す
る袋状単電池ケースに、長円形巻回型発電要素がその巻
回中心軸が袋状単電池ケースの開口面に垂直方向である
ように収納すると、袋状単電池ケースの外部に電極端子
を取り出す等の製造方法において有利である。なお、垂
直方向とは、完全な垂直のみを意味するのではなく、お
おむね垂直な方向も意味する。
【0035】本発明に使用する発電要素の形状として
は、断面が長円形巻回型に限られるものではなく、断面
が円形巻回型や非円形巻回型、あるいは平板型極板をセ
パレータを介して積層するスタック型や、シート状極板
を折りたたんでセパレータを介して積層する型など、あ
らゆる形状の発電要素を使用することができる。
【0036】本発明になる非水電解質二次電池のに使用
する電解液溶媒としては、エチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、ジメ
チルスルホキシド、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、
2−メチルテトラヒドロフラン、ジオキソラン、メチル
アセテート等の極性溶媒、もしくはこれらの混合物を使
用してもよい。
【0037】また、有機溶媒に溶解するリチウム塩とし
ては、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAs
F6、LiCF3CO2、LiCF3SO3、LiN
(SO2CF3)2、LiN(SO2CF2CF3)
2、LiN(COCF3)2およびLiN(COCF2
CF3)2などの塩もしくはこれらの混合物でもよい。
【0038】また、本発明になる非水電解質二次電池の
隔離体としては、絶縁性のポリエチレン微多孔膜に電解
液を含浸したものや、高分子固体電解質、高分子固体電
解質に電解液を含有させたゲル状電解質等も使用でき
る。また、絶縁性の微多孔膜と高分子固体電解質等を組
み合わせて使用してもよい。さらに、高分子固体電解質
として有孔性高分子固体電解質膜を使用する場合、高分
子中に含有させる電解液と、細孔中に含有させる電解液
とが異なっていてもよい。
【0039】さらに、正極材料たるリチウムを吸蔵放出
可能な化合物としては、無機化合物としては、組成式L
ixMO2、またはLiyM2O4(ただしM は遷移
金属、0≦x≦1、0≦y≦2 )で表される、複合酸
化物、トンネル状の空孔を有する酸化物、層状構造の金
属カルコゲン化物を用いることができる。その具体例と
しては、LiCoO2 、LiNiO2、LiMn2O
4 、Li2Mn2O4、MnO2、FeO2、V2O
5、V6O13、TiO2、TiS2等が挙げられる。
また、有機化合物としては、例えばポリアニリン等の導
電性ポリマー等が挙げられる。さらに、無機化合物、有
機化合物を問わず、上記各種活物質を混合して用いても
よい。
【0040】さらに、負極材料たる化合物としては、A
l、Si、Pb、Sn、Zn、Cd等とリチウムとの合
金、LiFe2O3、WO2、MoO2等の遷移金属酸
化物、グラファイト、カーボン等の炭素質材料、Li5
(Li3N)等の窒化リチウム、もしくは金属リチウム
箔、又はこれらの混合物を用いてもよい。
【0041】
【実施例】次に、本発明を好適な実施例にもとづき説明
する。
【0042】[実施例1]本発明になる非水電解質二次
電池は、正極板と隔離体と負極板とからなる長円形巻回
型発電要素が非水系の電解液とともに金属ラミネート樹
脂フィルムを熱溶着してなる金属ラミネート樹脂フィル
ムケースに収納されたものであり、その外観は図3に示
したのと同じである。
【0043】金属ラミネート樹脂フィルムとしては、最
外層に表面保護用の12μmのPETフィルム、中間に
バリア層として9μmのアルミニウム箔、最内層に熱溶
着層として100μmの酸変性低密度ポリエチレン層
の、3層積層したフィルムを使用した。
【0044】正極活物質にはリチウムコバルト複合酸化
物を用いた。正極板は、厚さ20μmのアルミニウム箔
製の集電体に、活物質としてのリチウムコバルト複合酸
化物を含む正極合剤を保持したものである。正極板は、
結着剤であるポリフッ化ビニリデン6部と導電剤である
アセチレンブラック3部とを活物質91部とともに混合
し、N−メチルピロリドンを加えてペースト状に調製し
た後、その集電体材料の両面に塗布、乾燥することによ
って製作した。
【0045】負極板は、厚さ14μmの銅箔製の集電体
の両面に、ホスト物質としてのグラファイト(黒鉛)9
2部と結着剤としてのポリフッ化ビニリデン8部とを混
合し、N−メチルピロリドンを加えてペースト状に調製
したものを塗布、乾燥することによって製作した。
【0046】隔離体はポリプロピレン微多孔膜とし、ま
た、電解液は、LiPF6を1mol/l含むエチレン
カーボネート:ジエチルカーボネート=4:6(体積
比)の混合液とした。
【0047】極板の寸法は、正極板が厚さ180μm、
幅49mm、隔離体が厚さ25μm、幅52mm、負極
板が厚さ170μm、幅52mmであり、正極板にはア
ルミニウム製の接続体を、また負極板にはニッケルメッ
キした銅製の接続体を、それぞれ超音波溶接で接続し、
順に重ね合わせてポリエチレンの長方形状の巻芯を中心
として、長辺が発電要素の巻回中心軸と平行になるよ
う、その周囲に長円渦状に巻回して、52×35×4m
mの大きさの発電要素とした。
【0048】この発電要素の接続体取り出し面には負極
が露出しているため、それと正極の接続体とが接触して
短絡するのを防止するため、正極のアルミニウム製接続
体の、袋状単電池ケース内部にあって、正極板と接続さ
れていない部分を、絶縁体である厚さ10μmのポリフ
ェニレンサルファイトで被覆した。
【0049】これを金属ラミネート樹脂フィルムケース
に、長円形巻回型発電要素はその巻回中心軸が袋状金属
ラミネート樹脂フィルムケースの開口面に垂直となるよ
うに収納し、リード端子を固定して密封し、電解液を、
各電極と隔離体が十分湿潤し、発電要素外にフリーな電
解液が存在しない量を注液して、密閉溶着して封口し
た。
【0050】正極の接続体および端子は厚み100μm
のアルミニウムの金属導体、負極の接続体および端子は
厚み100μmのニッケルの金属導体である。また、正
極、負極の接続体および端子は平板短冊形状であり、極
板から電池外部に引き出されている。
【0051】このようにして、公称容量500mAhの
非水電解質二次電池を試作した。
【0052】[実施例2]正極板を厚さ180μm、幅
52mm、負極板を厚さ170μm、幅49mmとし、
発電要素の接続体取り出し面に正極が露出した、長円形
巻回型発電要素を作製し、それと負極の接続体とが接触
して短絡するのを防止するため、負極のニッケルメッキ
した銅製の接続体の、袋状単電池ケース内部にあって、
負極板と接続されていない部分を、絶縁体である厚さ1
0μmのポリフェニレンサルファイトで被覆した。
【0053】これ以外は実施例1と同様の、公称容量5
00mAhの非水電解質二次電池を試作した。
【0054】[実施例3]正極板を厚さ180μm、幅
52mm、負極板を厚さ170μm、幅52mmとし、
発電要素の接続体取り出し面に、正極と負極が共にが露
出した、長円形巻回型発電要素を作製した。そして、発
電要素の接続体取り出し面の正極と負極のニッケルメッ
キした銅製の接続体とが接触して短絡するのを防止する
ため、負極のニッケルメッキした銅製の接続体の、袋状
単電池ケース内部にあって、負極板と接続されていない
部分を、絶縁体である厚さ10μmのポリフェニレンサ
ルファイトで被覆した。また、発電要素の接続体取り出
し面の負極と正極のアルミニウム製接続体とが接触して
短絡するのを防止するため、正極のアルミニウム製接続
体の、袋状単電池ケース内部にあって、正極板と接続さ
れていない部分を、絶縁体である厚さ10μmのポリフ
ェニレンサルファイトで被覆した。
【0055】これ以外は実施例1と同様の、公称容量5
00mAhの非水電解質二次電池を試作した。
【0056】[比較例]正極のアルミニウム製接続体
の、袋状単電池ケース内部にあって、正極板と接続され
ていない部分をポリフェニレンサルファイトで被覆しな
かった以外は実施例1と同様の、公称容量500mAh
の非水電解質二次電池を試作した。
【0057】実施例1〜3および比較例の電池各10セ
ルずつを用いて、各電池を1CmA(500mA)/
4.1V−3時間充電後、5セルに、図5に示したよう
な端子取り出し方向から力を加え、残りの5セルに、端
子取り出し方向に対し直角の方向から力を加え、短絡の
発生状況を観察した。
【0058】その結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】表1からわかるように、本発明になる実施
例1〜3の電池では、短絡は全く起らなかったのに対
し、比較例の電池においては、ほとんどが短絡を起こし
た。
【0061】
【発明の効果】本発明のように、正極板と隔離体と負極
板とを有する発電要素を袋状単電池ケース内部に収納
し、発電要素の電極と袋状単電池ケース外部の電極端子
とを接続体で接続した非水電解質二次電池において、少
なくとも一方の接続体の、袋状単電池ケース内部にあっ
て、電極と接触していない接続体部分を絶縁体で被覆す
ることにより、袋状単電池ケースの外部から力が加わっ
て、金属樹脂フィルムケースが変形し、発電要素の接続
体が取り出されている面に露出している電極と、それと
は極性の異なる接続体が接触した場合において、短絡を
防止し、その結果、安全性が優れ、エネルギー密度の高
い、小型・軽量の非水電解質二次電池が得られるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】袋状単電池ケースを示した図。
【図2】長円形巻回型発電要素の外観を示した図。
【図3】非水電解質二次電池の外観を示した図。
【図4】非水電解質二次電池のA−A′断面を示す図。
【図5】端子取り出し方向から力が加わった場合の、非
水電解質二次電池のA−A′断面を示す図。
【図6】端子取り出し方向に対し直角方向から力が加わ
った場合の、非水電解質二次電池のA−A′断面を示す
図。
【符号の説明】
1 金属ラミネート樹脂フィルム 2 背シール部 3、23 底シール部 4 開口部 5、21 発電要素 6、25 正極接続体 7 負極接続体 8 発電要素の巻回中心軸 9 端子取り出しシール部 10、26 正極端子 11 負極端子 22 袋状単電池ケース 24 端子取り出しシール部 25 接続体 27 発電要素の接続体取り出し面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極板と隔離体と負極板とを有する発電
    要素を袋状単電池ケース内部に収納し、発電要素の電極
    と袋状単電池ケース外部の電極端子とを接続体で接続し
    た非水電解質二次電池において、少なくとも一方の接続
    体の、袋状単電池ケース内部にあって、電極と接触して
    いない接続体部分を絶縁体で被覆することを特徴とする
    非水電解質二次電池。
JP2000173703A 2000-06-09 2000-06-09 非水電解質二次電池 Pending JP2001351691A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000173703A JP2001351691A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 非水電解質二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000173703A JP2001351691A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 非水電解質二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001351691A true JP2001351691A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18675883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000173703A Pending JP2001351691A (ja) 2000-06-09 2000-06-09 非水電解質二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001351691A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128126A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Samsung Sdi Co Ltd 二次電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128126A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Samsung Sdi Co Ltd 二次電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3831939B2 (ja) 電池
JP4461541B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP4432146B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2000277066A5 (ja)
JP2002237292A (ja) 非水電解質二次電池
JP2001273880A (ja) 非水電解質二次電池
JP2001273930A (ja) ポリマー電池の製造方法
JP4751995B2 (ja) 電池
JP2001167752A (ja) 非水電解質二次電池
JP2000090897A (ja) 電池および電池パック
JP2000090897A5 (ja)
JP2000277159A (ja) 非水電解質二次電池
JP2000123801A (ja) 金属樹脂積層フィルムをケースとする電池
WO2022051914A1 (zh) 一种电化学装置及电子装置
JP2000285902A5 (ja)
JP2000277160A (ja) 非水電解質二次電池
JP2003346768A (ja) 非水電解質二次電池
JP2000100404A (ja) 非水電解質電池および電池パック
JP2000100404A5 (ja)
JP3555298B2 (ja) 密閉型二次電池
JP2000277091A (ja) 非水電解質二次電池
JP2001351691A (ja) 非水電解質二次電池
JP2000277092A (ja) 非水電解質二次電池
JP4457428B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2000277065A (ja) 非水電解質二次電池