JP2001351657A - 燃料電池のガス供給装置 - Google Patents

燃料電池のガス供給装置

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JP2001351657A
JP2001351657A JP2000166907A JP2000166907A JP2001351657A JP 2001351657 A JP2001351657 A JP 2001351657A JP 2000166907 A JP2000166907 A JP 2000166907A JP 2000166907 A JP2000166907 A JP 2000166907A JP 2001351657 A JP2001351657 A JP 2001351657A
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hydrogen
supply device
air
gas
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Goji Katano
剛司 片野
Tomoki Kobayashi
知樹 小林
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によりアノード極側の水素ガスを
処理できる燃料電池のガス供給装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 燃料電池1のカソード極下流側に設けら
れた燃料電池1から排出される排出ガス(排出空気)A
eを移動するガス移動手段(コンプレッサ)24と、燃
料電池1のアノード極側に供給する水素(供給水素)H
sを貯蔵する水素貯蔵手段(水素ガスボンベ)31と、
水素貯蔵手段31を収容する密閉ケース(水素ガスボン
ベケース)35とを備える燃料電池のガス供給装置であ
って、密閉ケース35内とガス移動手段24の上流かつ
燃料電池1の下流側とを連通する第1連通手段(第1開
閉弁)27を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負圧により供給ガ
スを燃料電池に供給する燃料電池のガス供給装置に関
し、特に、簡単な構成によりアノード極側の水素ガスを
処理できる燃料電池のガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気エネルギを発生させる際に環
境に対してクリーンなことから、電気自動車の動力源等
として燃料電池が注目されている。燃料電池は、水素ガ
スと酸素ガスを化学反応させて水を生成するとともに、
この化学エネルギから電気エネルギを発生する。そのた
め、燃料電池システムには、燃料電池に供給ガス(水素
ガスおよび酸素ガス)を供給するガス供給装置をアノー
ド極側とカソード極側に各々備える。このガス供給装置
の構成として、正圧により供給する構成と負圧により供
給する構成とがある。正圧の場合、ガス供給装置として
は、燃料電池の上流側で供給ガスを加圧し、供給ガスを
燃料電池内に送り込む構成のものがある。他方、負圧の
場合、例えば、ガス供給装置としては、燃料電池の下流
側で排出ガスを吸引し、供給ガスを燃料電池内に引き込
む構成のものがある。例えば、特願平11−33983
2号公報には、燃料電池内を真空ポンプによって真空空
間とし、負圧による吸引力によって供給ガスを燃料電池
内に供給する真空利用の燃料電池が開示されている。
【0003】また、燃料電池システムでは、燃料電池の
アノード極側に供給する水素ガスによって、燃料電池シ
ステム内で液体燃料を改質して水素ガスを発生させる構
成と純水素ガスを蓄える構成等がある。液体燃料を改質
する場合、燃料電池システムには、水とメタノールの混
合液等の液体燃料を蒸発させて原燃料ガスを発生する燃
料蒸発器と、原燃料ガスを改質して水素ガスを発生する
改質器を備える。他方、純水素ガスを蓄える場合、燃料
電池システムには、水素容器内に収納された水素吸蔵合
金または水素ガスボンベ等を備え、純水素ガスを貯蔵す
る。なお、純水素ガスを貯蔵しておく場合には高圧で純
水素ガスを貯蔵するため、純水素ガスが、水素容器や水
素ガスボンベから透過したりあるいは漏れ出す。そこ
で、燃料電池システムには、透過あるいは漏れ出した純
水素ガスを貯めておくために、さらに水素容器や水素ガ
スボンベを収納する密閉ケースを備える。ちなみに、水
素吸蔵合金の水素容器には1MPaG(10kgf/c
2G)程度、あるいは水素ガスボンベには15〜20
MPaG(150〜200kgf/cm2G)程度の高
圧がかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水素吸蔵合金や水素ガ
スボンベで純水素ガスを貯蔵する構成の場合、高圧で純
水素ガスが収納されているため、水素容器や水素ガスボ
ンベには高圧対策やシール対策を充分に施さなければな
らない。さらに、水素容器や水素ガスボンベから透過あ
るいは漏れ出して密閉ケース内に貯まった純水素ガスを
大気中に開放する場合、濃い純水素ガスをそのまま放散
できないので、水素希釈手段が必要となる。しかも、開
放後にも密閉ケース内を水素希釈処理するために、換気
手段が必要となる。そのため、燃料電池システムが大型
化するとともに、コストが増大する。しかも、この大気
中に開放される純水素ガスは、燃料電池システム内での
発電に全く寄与しない。つまり、純水素ガスを蓄えてお
く構成の場合、水素ガスが無駄に消費されるとともに、
燃料電池システムの構成が複雑化する。
【0005】また、燃料電池内では化学反応を促進する
ためには、燃料電池内を湿潤状態としなければならな
い。しかし、化学反応によって生成された水が燃料電池
内に溜まりすぎると、燃料電池内での供給ガスの通流阻
害等によって化学反応が鈍る。その結果、燃料電池での
発電効率が低下し、水素ガスが無駄に消費され、燃費が
悪化する。そのため、燃料電池システムには、燃料電池
内に溜まった水を取り除くパージ手段を設けなければな
らない。
【0006】そこで、本発明の課題は、簡単な構成によ
りアノード極側の水素ガスを処理できる燃料電池のガス
供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る燃料電池のガス供給装置は、燃料電池のカソー
ド極下流側に設けられた前記燃料電池から排出される排
出ガスを移動する排出ガス移動手段と、前記燃料電池の
アノード極側に供給する水素を貯蔵する水素貯蔵手段
と、前記水素貯蔵手段を収容する密閉ケースとを備える
燃料電池のガス供給装置であって、前記密閉ケース内と
前記排出ガス移動手段の上流かつ前記燃料電池の下流側
とを連通する第1連通手段を備えることを特徴とする。
この燃料電池のガス供給装置によれば、密閉ケース内の
水素濃度が上昇した時等に、燃料電池のカソード極下流
側の排出ガス移動手段による負圧によって、第1連通手
段を介して密閉ケース内の水素ガスをカソード極下流側
に引き込むことができる。そのため、水素貯蔵手段から
密閉ケース内に透過したりあるいは漏れ出た水素ガス
を、除去することができる。
【0008】さらに、前記燃料電池のガス供給装置にお
いて、前記密閉ケース内の水素濃度を検出する水素濃度
検出手段を備え、前記水素濃度検出手段によって検出さ
れた水素濃度に応じて前記第1連通手段を制御すること
を特徴とする。この燃料電池のガス供給装置によれば、
水素濃度検出手段で検出した水素濃度に応じて第1連通
手段を制御することによって、常時、密閉ケース内の水
素濃度を低濃度に保持することができる。
【0009】また、前記課題を解決した本発明に係る燃
料電池のガス供給装置は、燃料電池のカソード極下流側
に設けられた前記燃料電池から排出される排出ガスを移
動する排出ガス移動手段を備える燃料電池のガス供給装
置であって、前記燃料電池のアノード極側出口と前記排
出ガス移動手段の上流かつ前記燃料電池の下流側とを連
通する第2連通手段を備えることを特徴とする。この燃
料電池のガス供給装置によれば、燃料電池の出力電圧が
低下した時等に、燃料電池のカソード極下流側の排出ガ
ス移動手段よる負圧によって、第2連通手段を介して燃
料電池から排出される水素ガスをカソード極下流側に引
き込むことができる。その結果、排出ガス移動手段を利
用した簡単な構成によって、燃料電池を水素パージし、
燃料電池内の余分な水を取り除くことができる。
【0010】さらに、前記燃料電池のガス供給装置にお
いて、前記燃料電池の出力電圧を検出する電圧検出手段
を備え、前記電圧検出手段によって検出された前記燃料
電池の出力電圧に応じて前記第2連通手段を制御するこ
とを特徴とする。この燃料電池のガス供給装置によれ
ば、電圧検出手段で検出した燃料電池の出力電圧に応じ
て第2連通手段を制御することによって、適切なタイミ
ングで燃料電池を水素パージすることができる。
【0011】しかも、前記燃料電池のガス供給装置にお
いて、前記排出ガス移動手段は、前記燃料電池のアノー
ド極側の出口圧力に応じて制御されることを特徴とす
る。この燃料電池のガス供給装置によれば、排出ガス移
動手段の吸入圧が燃料電池のアノード極側の出口圧力よ
り大きい場合、排出ガス移動手段を制御して排出ガス移
動手段の吸入圧を低下させることによって、カソード極
側の排出ガスがアノード極側に逆流するのを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る燃料電池のガス供給装置の実施の形態について説明
する。
【0013】本発明に係る燃料電池のガス供給装置は、
燃料電池のカソード極下流側において、排出ガス移動手
段によって排出ガスを移動させるために負圧を発生させ
る。そして、この燃料電池のガス供給装置は、この負圧
を利用して水素貯蔵手段を収容する密閉ケース内に貯ま
った水素ガスを吸引し、この水素ガスを密閉ケース内か
ら除去する。さらに、この燃料電池のガス供給装置は、
この負圧を利用して燃料電池のアノード極側をパージ
し、燃料電池内に溜まった水を除去する。
【0014】本実施の形態に係るガス供給装置を備える
燃料電池システムは、燃料電池で発生する電気エネルギ
によってモータを駆動し、この駆動力で走行する電気自
動車に搭載されるものとする。また、この燃料電池シス
テムは、燃料電池のカソード極側に加湿した供給空気を
供給する空気供給装置(ガス供給装置)を備えるととも
に、燃料電池のアノード極側に供給水素を供給する水素
供給装置を備える。この空気供給装置は、燃料電池の下
流側に配置されたコンプレッサによって、負圧により排
出空気を燃料電池内から吸引することによって供給空気
を燃料電池に供給する。また、この水素供給装置は、純
水素ガスを蓄える水素ガスボンベを備え、水素ガスボン
ベから透過あるいは漏れ出した水素を系外に出ないよう
に、この水素ガスボンベを収納する水素ガスボンベケー
スを備える。なお、本実施の形態では、排出ガスを排出
空気とする。また、本実施の形態では、燃料電池に供給
する供給空気に対して、加湿器に加湿される前の乾燥空
気である供給空気に符号としてAdを付し、加湿器に加
湿された後の湿潤空気である供給空気に符号としてAw
を付す。
【0015】図1を参照して、燃料電池システムFCS
について説明する。燃料電池システムFCSは、主に、
燃料電池1、空気供給装置2、水素供給装置3および制
御装置4等から構成される。なお、本実施の形態では、
空気供給装置2が、特許請求の範囲に記載の燃料電池の
ガス供給装置に相当する。
【0016】まず、図2を参照して、燃料電池1につい
て説明する。燃料電池1は、電解質膜1cを挟んでカソ
ード極側(酸素(空気)極側)とアノード極側(水素極
側)とに分けられ、それぞれの側に白金系の触媒を含ん
だ電極が設けられ、カソード電極1bおよびアノード電
極1dを形成している。電解質膜1cとしては、固体高
分子膜、例えばプロトン交換膜であるパーフロロカーボ
ンスルホン酸膜が使われる。この電解質膜1cは、固体
高分子中にプロトン交換基を多数持ち、飽和含水するこ
とにより常温で20Ω−プロトン以下の低い比抵抗を示
し、プロトン導伝性電解質として機能する。なお、カソ
ード電極1bに含まれる触媒は酸素から酸素イオンを生
成する触媒であり、アノード電極1dに含まれる触媒は
水素からプロトンを生成する触媒である。
【0017】この燃料電池1は、カソード極側ガス通路
1aに供給空気Awが通流され、アノード極側ガス通路
1eに供給水素Hsが供給されると、アノード電極1d
で水素が触媒作用でイオン化してプロトンが生成する。
この生成したプロトンが、電解質膜1c中を移動してカ
ソード電極1bに到達する。そして、カソード電極1b
に到達したプロトンは、触媒の存在下、供給空気Awの
酸素から生成した酸素イオンと直ちに反応して水を生成
する。生成した水および未使用の酸素を含む供給空気A
wは、排出空気Aeとして燃料電池1のカソード極側の
出口から排出される。また、アノード電極1dでは水素
がイオン化する際に電子e-が生成するが、この生成し
た電子e-は、モータ等の外部負荷Mを経由してカソー
ド電極1bに達する。
【0018】なお、図1に示すように、燃料電池1に
は、電圧センサVが設けられる。電圧センサVは、燃料
電池1のカソード電極1bとアノード電極1d間の電位
差、すなわち燃料電池1の出力電圧を検出し、検出信号
を制御装置4に送信する。なお、本実施の形態では、電
圧センサVが、特許請求の範囲に記載の電圧検出手段に
相当する。
【0019】次に、図1を参照して、空気供給装置2の
構成について説明する。空気供給装置2は、エアクリー
ナ21、熱交換器22、加湿器23、コンプレッサ2
4、圧力制御弁25、水素燃焼器26、第1開閉弁2
7、第2開閉弁28、流量センサQ、温度センサT1,
T2,T3、湿度センサHおよび圧力センサP1等から
構成される。なお、空気供給装置2は、制御装置4に制
御されるので、制御装置4を構成に含む。
【0020】エアクリーナ21は、図示しないフィルタ
等から構成され、燃料電池1のカソード極側に供給され
る空気(供給空気Ad)をろ過して、供給空気Adに含
まれるごみ等を取り除く。
【0021】熱交換器22は、図示しない低温流体側流
路および高温流体側流路を備えるプレート式熱交換器等
から構成され、燃料電池1のカソード極側から排出され
コンプレッサ24で圧縮されて高温となり、さらに水素
燃焼器26が水素ガスを燃焼している場合にはこの燃焼
熱で加熱されて高温となった排出空気Aeとエアクリー
ナ21でろ過した供給空気Adを熱交換する。この熱交
換器22により、供給空気Adが加熱され、燃料電池1
に導入される。なお、燃料電池1は、80〜90℃程度
の温度で運転される。このため、供給空気Ad(Aw)
は、60〜75℃に温度制御されて燃料電池1に導入さ
れる。この供給空気Ad(Aw)の温度制御の詳細は後
述する。
【0022】加湿器23は、図示しないベンチュリ、サ
イフォンおよび水貯蔵タンク等から構成され、水貯蔵タ
ンクに貯蔵された加湿用の水をベンチュリ効果で吸い上
げて噴霧し、供給空気Adを加湿し、湿潤空気の供給空
気Awとする。そして、この加湿された供給空気Aw
は、燃料電池1のカソード極側に供給される。なお、サ
イフォンには、ステッピングモータにより駆動して該サ
イフォンを通流する水の流量を制御するニードルが挿入
されている(つまり、サイフォンとニードルでニードル
弁を構成している)。このように、供給空気Adを加湿
するのは、燃料電池1を加湿し、図2に示す電解質膜1
cが乾燥するのを防止するためである。ちなみに、電解
質膜1cが乾燥すると、プロトンの移動が阻害され起電
力が低下する。なお、燃料電池1を加湿しすぎても、図
2に示すカソード電極側ガス通路1aや図示しない拡散
層が水没し、供給空気Awの通流が阻害され起電力が低
下する。ちなみに、加湿器23は、制御装置4の制御信
号によりニードル弁の開度が制御される。
【0023】コンプレッサ24は、図示しないスーパー
チャージャおよびこれを駆動するモータ等から構成さ
れ、燃料電池1で酸化剤ガスとして使用された後の供給
空気Aw、つまり燃料電池1のカソード極側から排出さ
れる排出空気Aeを吸引し、圧縮して後段の水素燃焼器
26さらには熱交換器22に送出する。このコンプレッ
サ24は、供給空気Awを吸引することにより、燃料電
池1のカソード極側を負圧(大気圧以下の圧力)で運転
する役割を有する。また、コンプレッサ24は、排出空
気Aeを断熱圧縮することにより排出空気Aeの温度を
高め、排出空気Aeを加熱するための熱源の役割を有す
る。さらに、コンプレッサ24は、水素供給装置3の水
素ガスボンベケース35内に貯まった水素を吸引するた
め、あるいは燃料電池1のアノード極側をパージするた
めの負圧源の役割も有する。ちなみに、コンプレッサ2
4は、制御装置4からの制御信号により回転数が制御さ
れる。なお、本実施の形態では、コンプレッサ24が、
特許請求の範囲に記載の排出ガス移動手段に相当する。
【0024】圧力制御弁25は、図示しないバタフライ
弁およびこれを駆動するステッピングモータ等から構成
され、コンプレッサ24から吐出される排出空気Aeの
圧力を調整する。ちなみに、圧力制御弁25により排出
空気Aeが通流する流路を絞るとコンプレッサ24の吐
出圧が高まり、これに対応して排出空気Aeの温度上昇
幅が増加する。また、この逆の動作を行うと、コンプレ
ッサ24の吐出圧が低くなり、これに対応して排出空気
Aeの温度上昇幅が低減する。ちなみに、圧力制御弁2
5は、制御装置4の制御信号により開度が制御される。
【0025】水素燃焼器26は、バーナ等から構成さ
れ、水素ガスボンベケース35から吸引した供給水素H
sあるいは燃料電池1を水素パージした時に吸引した排
出水素Heを燃焼させる。つまり、水素燃焼器26は、
燃料電池1のアノード極側からコンプレッサ24による
負圧によって吸引した水素ガスを燃料として、排出空気
Aeの酸素とともに燃焼し、この燃焼熱によって排出空
気Aeを加熱するための熱源の役割を有する。その結
果、水素燃焼器26によって、水素ガスボンベ31から
水素ガスボンベケース35に透過したりあるいは漏れ出
した供給水素Hsや水素パージで使用した排出水素He
を有効に熱源の燃料として利用することができる。
【0026】第1開閉弁27は、弁体とソレノイド等か
ら構成され、弁体が開閉することによって、コンプレッ
サ24の上流と燃料電池1の下流とを接続する配管24
aと水素ガスボンベケース35内とを連通/非連通とす
る。第1開閉弁27は、上流側配管27aを介して水素
ガスボンベケース35と接続し、下流側配管27bを介
して配管24aと接続する。つまり、第1開閉弁27等
を介して水素ガスボンベケース35内をコンプレッサ2
4の上流かつ燃料電池1の下流間に連通することによっ
て、コンプレッサ24によって発生した負圧を利用して
水素ガスボンベケース35内に貯まった供給水素Hsを
吸引することができる。なお、第1開閉弁27は、常時
閉型の開閉弁であり、水素ガスボンベケース35内の水
素濃度が所定濃度(本実施の形態では、3%)より大き
くなると開いて連通し、水素ガスボンベケース35内の
水素濃度が所定濃度(本実施の形態では、0.5%)未
満になると閉じて非連通とする。ちなみに、第1開閉弁
27は、制御装置4の制御信号により開閉する。なお、
本実施の形態では、第1開閉弁27が、特許請求の範囲
に記載の第1連通手段に相当する。なお、この第1連通
手段には、上流側配管27aと下流側配管27bも構成
に含めてもよい。
【0027】第2開閉弁28は、弁体とソレノイド等か
ら構成され、弁体が開閉することによって、コンプレッ
サ24の上流と燃料電池1の下流とを接続する配管24
aと燃料電池1のアノード極側ガス通路1e(図2参
照)の下流側(すなわち、アノード極側出口)とを連通
/非連通とする。第2開閉弁28は、上流側配管28a
を介して燃料電池1のアノード極側出口と接続し、下流
側配管28bを介して配管24aと接続する。つまり、
第2開閉弁28等を介して燃料電池1のアノード極側出
口をコンプレッサ24の上流かつ燃料電池1の下流間に
連通することによって、コンプレッサ24によって発生
した負圧を利用して燃料電池1のアノード極側の排出水
素Heを吸引し、燃料電池1のアノード極側を水素パー
ジすることができる。なお、第2開閉弁28は、常時閉
型の開閉弁であり、燃料電池1の出力電圧が所定電圧
(本実施の形態では、0.3V)未満になると開いて連
通し、燃料電池1の出力電圧が所定電圧(本実施の形態
では、0.35V)より大きくなると閉じて非連通とす
る。ちなみに、第2開閉弁28は、制御装置4の制御信
号により開閉する。なお、本実施の形態では、第2開閉
弁28が、特許請求の範囲に記載の第2連通手段に相当
する。なお、この第2連通手段には、上流側配管28a
と下流側配管28bも構成に含めてもよい。
【0028】流量センサQは、可動プレートあるいはホ
ットワイヤ等から構成され、エアクリーナ21を通流し
た後の供給空気Adの流量を検出し、検出信号を制御装
置4に送信する。
【0029】温度センサT1は、サーミスタ等から構成
され、燃料電池1のカソード極側の入口における供給空
気Awの温度を検出し、検出信号を制御装置4に送信す
る。
【0030】温度センサT2は、温度センサT1と同様
にサーミスタ等から構成され、コンプレッサ24の出口
における排出空気Aeの温度を検出し、検出信号を制御
装置4に送信する。
【0031】温度センサT3は、温度センサT1と同様
にサーミスタ等から構成され、水素燃焼器26の出口に
おける排出空気Aeの温度を検出し、検出信号を制御装
置4に送信する。
【0032】湿度センサHは、高分子膜系の湿度センサ
等から構成され、燃料電池1のカソード極側の入口にお
ける供給空気Awの湿度を検出し、検出信号を制御装置
4に送信する。
【0033】圧力センサP1は、ブルドン管、ベロー
ズ、ダイヤフラムあるいはストレインゲージ等から構成
され、コンプレッサ24の上流かつ燃料電池1の下流間
の圧力を検出し、検出信号を制御装置4に送信する。
【0034】次に、図1を参照して、水素供給装置3の
構成について説明する。水素供給装置3は、主に、水素
ガスボンベ31、レギュレータ32、水素循環ポンプ3
3、水素ガスボンベケース35、水素濃度センサDおよ
び圧力センサP2等から構成される。
【0035】水素ガスボンベ31は、図示しない高圧水
素容器から構成され、燃料電池1のアノード極側に導入
される供給水素Hsを貯蔵する。貯蔵する圧力は、15
〜20MPaG(150〜200kgf/cm2G)で
ある。ちなみに、水素ガスボンベ31内に貯蔵されてい
る供給水素Hsは、高圧で貯蔵され、分子が非常に小さ
いので、水素ガスボンベ31から透過したりあるいは漏
れ出したりする場合がある。そこで、水素供給装置3に
は、この水素ガスボンベ31内から透過あるいは漏れ出
した供給水素Hsを系外に開放しないために、水素ガス
ボンベ31を収容する水素ガスボンベケース35が配設
される。なお、水素ガスボンベ31は、水素吸蔵合金を
内蔵し、1MPaG(10kgf/cm2G)程度の圧
力で水素を貯蔵する水素吸蔵合金タイプである場合もあ
る。なお、本実施の形態では、水素ガスボンベ31が、
特許請求の範囲に記載の水素貯蔵手段に相当する。
【0036】レギュレータ32は、図示しないダイヤフ
ラムや調整バネ等から構成され、高圧で貯蔵された供給
水素Hsを所定の圧力まで減圧させ、一定圧力で使用で
きるように圧力調整する圧力調整弁である。なお、ダイ
ヤフラムに入力される基準圧を大気圧にすると、水素ガ
スボンベ31に貯蔵された供給水素Hsの圧力を大気圧
近辺にまで減圧することができる。また、ダイヤフラム
に入力される基準圧を負圧で運転している空気供給装置
2の負圧部分の圧力にすると、水素ガスボンベ31に貯
蔵された供給水素Hsの圧力を当該負圧部分の圧力近辺
にまで減圧することができる。本実施の形態では、水素
供給装置3を負圧で運転するため、レギュレータ32に
は、空気供給装置2のコンプレッサ24の吸入側の圧力
が基準圧として入力される。
【0037】水素循環ポンプ33は、図示しないエジェ
クタ等から構成され、燃料電池1のアノード極側に向か
う供給水素Hsの流れを利用して、燃料電池1で燃料ガ
スとして使用された後の供給水素Hs、つまり燃料電池
1のアノード極側から排出された排出水素Heを吸引し
循環させる。
【0038】水素ガスボンベケース35は、図示しない
密閉の水素容器から構成され、水素ガスボンベ31を収
容する。水素ガスボンベケース35は、水素ガスボンベ
31から透過あるいは漏れ出た供給水素Hsを燃料電池
システムFCS外に開放しないために、密閉性に優れた
ケースである。水素ガスボンベケース35内に貯まった
供給水素Hsは、水素ガスボンベケース35の水素濃度
が所定濃度(本実施の形態では、3%)より大きくなる
と、空気供給装置2のコンプレッサ24の負圧によって
吸引される。そのため、水素ガスボンベケース35は、
低いレベルの水素濃度に保持され、水素ガスボンベ31
のように非常に耐高圧性に優れたケースで構成する必要
はない。ちなみに、水素ガスボンベケース35内に貯ま
った供給水素Hsは、コンプレッサ24の上流側に吸引
された後、水素燃焼器26で燃料として燃焼される。な
お、本実施の形態では、水素ガスボンベケース35が、
特許請求の範囲に記載の密閉ケースに相当する。
【0039】水素濃度センサDは、オンラインのガスク
ロマトグラフィ等から構成され、水素ガスボンベケース
35内の水素濃度を検出し、検出信号を制御装置4に送
信する。なお、本実施の形態では、水素濃度センサD
が、特許請求の範囲に記載の水素濃度検出手段に相当す
る。
【0040】圧力センサP2は、ブルドン管、ベロー
ズ、ダイヤフラムあるいはストレインゲージ等から構成
され、燃料電池1のアノード極側の出口における圧力を
検出し、検出信号を制御装置4に送信する。
【0041】次に、図1を参照して、制御装置4につい
て説明する。なお、制御装置4は燃料電池システムFC
Sを統括制御するが、ここでは、本発明に関する空気供
給装置2に対する制御について説明する。制御装置4
は、燃料電池1の要求出力に基づいて、空気供給装置2
に対して供給空気Aw(Ad)の流量制御、温度制御お
よび湿度制御を行なう。なお、制御装置4は、燃料電池
1の要求出力を、ドライバによる電気自動車へのアクセ
ルペダルの開度等から決定する。また、制御装置4は、
空気供給装置2に対して水素ガスボンベケース35内の
水素除去制御を行なう。さらに、制御装置4は、空気供
給装置2に対して燃料電池1の水素パージ制御を行な
う。
【0042】制御装置4は、図示しないCPU、メモ
リ、入出力インタフェイス、A/D変換器、バス等から
構成される。そして、制御装置4は、前記の通り各セン
サD,H,P1,P2,Q,T1,T2,T3,Vから
の検出信号を受信するとともに、燃料電池1の要求出力
に基づいて供給空気Aw(Ad)に対する目標量(目標
流量、目標温度、目標湿度)を決定する。さらに、制御
装置4は、加湿器23、コンプレッサ24、圧力制御弁
25、第1開閉弁27および第2開閉弁28に対する制
御信号を送信する。
【0043】まず、空気供給装置2に対する供給空気A
w(Ad)の流量制御、温度制御および湿度制御につい
て説明する。
【0044】流量制御では、制御装置4は、燃料電池1
のカソード極側の供給空気Ad(Aw)の流量が目標流
量になるように、流量センサQからの検出信号に基づい
て、コンプレッサ24の回転数を増減させる。制御装置
4は、目標流量に基づいて、目標流量が増加した場合、
コンプレッサ24の吐出量(モータの回転数)を増加す
るように制御信号を生成し、コンプレッサ24に送信す
る。他方、制御装置4は、目標流量が減少した場合、コ
ンプレッサ24の吐出量(モータの回転数)を低減する
ように制御信号を生成し、コンプレッサ24に送信す
る。この際、制御装置4は、流量センサQからの検出信
号と目標流量の偏差がゼロになるようにフィードバック
制御を行なう。なお、コンプレッサ24のモータが回転
し、コンプレッサ24が燃料電池1から排出される排出
空気Aeを吸引することによって、コンプレッサ24の
上流側では負圧となる。
【0045】温度制御では、制御装置4は、燃料電池1
のカソード極側入口に供給される供給空気Awの温度が
60〜75℃の目標温度になるように、温度センサT1
からの検出信号に基づいて、圧力制御弁25の開度をス
テッピングモータによりフィードバック制御する。具体
的には、制御装置4は、目標温度よりも供給空気Awの
温度が上昇した場合(上昇しそうになった場合)、圧力
制御弁25の開度が増加するようにステッピングモータ
を駆動する制御信号を生成し、圧力制御弁25に送信す
る。すると、圧力制御弁25の開度が増加することによ
って、コンプレッサ24の吐出圧が低くなり、排出空気
Aeの温度が低下する。そして、熱交換器22では供給
される排出空気Aeの温度が低下することによって熱交
換量が減り、供給空気Awの温度が低下する。他方、制
御装置4は、目標温度よりも供給空気Awの温度が低下
した場合(低下しそうになった場合)、圧力制御弁25
の開度が減少するようにステッピングモータを駆動する
制御信号を生成し、圧力制御弁25に送信する。する
と、圧力制御弁25の開度が減少することによって、コ
ンプレッサ24の吐出圧が高くなり、排出空気Aeの温
度が上昇する。そして、熱交換器22では供給される排
出空気Aeの温度が上昇することによって熱交換量が増
し、供給空気Awの温度が上昇する。なお、第1開閉弁
27および/または第2開閉弁28が開いて、水素供給
装置3から供給水素Hsおよび/または排出空気Heが
吸引され、この水素ガスが水素燃焼器26で燃焼される
場合がある。この場合、制御装置4は、温度センサT3
の検出信号も加味して、圧力制御弁25の開度をステッ
ピングモータによりフィードバック制御する。なお、コ
ンプレッサ24は、圧力制御弁25の開度にかかわら
ず、目標流量の供給空気Ad(Aw)を燃料電池1に供
給すべく動作する。
【0046】なお、図3に、コンプレッサ24の圧力比
(吐出圧/吸入圧)に対する排出空気Aeの温度上昇幅
(ΔT=吐出側温度−吸入側温度)の関係を示す。この
図3より、圧力比を上昇(低下)させると温度上昇幅が
増加(減少)するのがわかる。したがって、圧力制御弁
25を制御することにより、コンプレッサ24の吐出側
の排出空気Aeの温度を制御でき、結果として熱交換さ
れる供給空気Ad(Aw)の温度制御を行うことができ
る。
【0047】ちなみに、フェイルアンドセーフ機構とし
て、制御装置4は、温度センサT2,T3の検出信号が
所定温度以上(本実施の形態では、150℃以上)にな
ると、コンプレッサ24等を保護すべく、圧力制御弁2
5の開度の増加する制御信号および/またはコンプレッ
サ24の吐出量を低減する制御信号を生成し、圧力制御
弁25および/またはコンプレッサ24に送信する。す
ると、圧力制御弁25の開度が増加および/またはコン
プレッサ24の回転数が減少することによって、コンプ
レッサ24の吐出側の温度が下がり、さらに水素燃焼器
26に供給される排出空気Ae(および、第1開閉弁2
7および/または第2開閉弁28が開いている場合には
水素ガス)が減り、コンプレッサ24等が保護される。
【0048】湿度制御では、制御装置4は、燃料電池1
のカソード極側入口に供給される供給空気Awの湿度が
目標湿度になるように、湿度センサHからの検出信号に
基づいて、加湿器23のニードル弁の開度をステッピン
グモータによりフィードバック制御する。具体的には、
制御装置4は、目標湿度よりも供給空気Awの湿度が上
昇した場合(上昇しそうになった場合)、ニードル弁の
開度が減少するようにステッピングモータを駆動する制
御信号を生成し、加湿器23に送信する。これにより、
ニードル弁を通流する水の量が減少し、供給空気Awの
湿度が低下する。他方、制御装置4は、目標湿度よりも
供給空気Awの湿度が低下した場合(低下しそうになっ
た場合)、ニードル弁の開度が増加するようにステッピ
ングモータを駆動する制御信号を生成し、加湿器23に
送信する。これにより、ニードル弁を通流する水の量が
増加し、供給空気Awの湿度が上昇する。
【0049】次に、空気供給装置2に対する水素ガスボ
ンベケース35内の水素除去制御について説明する。制
御装置4は、水素ガスボンベケース35内に貯まった供
給水素Hsを低濃度に保持するために、水素濃度センサ
Dの検出信号に基づいて、第1開閉弁27の開閉を制御
する。具体的には、制御装置4は、水素ガスボンベケー
ス35内の水素濃度が所定濃度(本実施の形態では、3
%)より大きくなると、第1開閉弁27を開く制御信号
を生成し、第1開閉弁27に送信する。すると、上流側
配管27a、第1開閉弁27および下流側配管27bを
介して水素ガスボンベケース35内と配管24aが連通
し、水素ガスボンベケース35内の供給水素Hsがコン
プレッサ24の上流側に吸引され、水素ガスボンベケー
ス35内の水素濃度が低下する。そして、水素ガスボン
ベケース35内の水素濃度が所定濃度(本実施の形態で
は、0.5%)より小さくなると、第1開閉弁27を閉
じる制御信号を生成し、第1開閉弁27に送信する。す
ると、第1開閉弁27によって水素ガスボンベケース3
5内と配管24aとが非連通となる。そのため、水素ガ
スボンベケース35内の供給水素Hsは、コンプレッサ
24の上流側には吸引されない。
【0050】次に、空気供給装置2に対する燃料電池1
の水素パージ制御について説明する。制御装置4は、燃
料電池1の出力電圧低下時に燃料電池1の水素パージす
るために、電圧センサVの検出信号に基づいて、第2開
閉弁28の開閉を制御する。ちなみに、制御装置4は、
燃料電池1の要求出力に基づいて供給水素Hsを燃料電
池1に供給しているにもかかわらず、燃料電池1の出力
電圧が所定電圧(本実施の形態では、0.3V)より小
さくなった場合には、燃料電池1内に水が溜まり過ぎて
いると判断する。具体的には、制御装置4は、燃料電池
1の出力電圧が所定電圧(前記した0.3V)より小さ
くなると、第2開閉弁28を開く制御信号を生成し、第
2開閉弁28に送信する。すると、上流側配管28a、
第2開閉弁28および下流側配管28bを介して燃料電
池1のアノード極側ガス通路1e(図2参照)の下流側
(すなわち、燃料電池1のアノード極側出口)と配管2
4aが連通し、燃料電池1のアノード極側ガス通路1e
からの排出水素Heがコンプレッサ24の上流側に吸引
され、燃料電池1が水素によってパージされる。そし
て、燃料電池1の出力電圧が所定電圧(本実施の形態で
は、0.35V)より大きくなると、第2開閉弁28を
閉じる制御信号を生成し、第2開閉弁28に送信する。
すると、第2開閉弁28によって燃料電池1のアノード
極側ガス通路1e(図2参照)の下流側と配管24aと
が非連通となる。そのため、燃料電池1の水素によるパ
ージが停止される。
【0051】なお、この水素パージ制御では、コンプレ
ッサ24の吸入圧が燃料電池1のアノード極側出口圧よ
り大きいと、燃料電池1からの排出水素Heを吸引する
ことができない。そこで、制御装置4は、第2開閉弁2
8を開く前に、コンプレッサ24の吸入圧が燃料電池1
のアノード極側出口圧よりも小さいか否かを判断する。
そして、制御装置4は、コンプレッサ24の吸入圧が燃
料電池1のアノード極側出口圧以上の場合、コンプレッ
サ24の吐出量(モータの回転数)を増加するように制
御信号を生成し、コンプレッサ24に送信する。する
と、コンプレッサ24が吸引する燃料電池1からの排出
空気Aeの量が増大し、コンプレッサ24の吸入圧が低
下する(負圧が大きくなる)。そして、制御装置4は、
コンプレッサ24の吸入圧が燃料電池1のアノード極側
出口圧より小さくなるまで、コンプレッサ24の吐出量
(モータの回転数)の増加制御を継続する。
【0052】それでは、空気供給装置2の動作について
説明する。ここでは、空気供給装置2による燃料電池1
への供給空気Awの供給、空気供給装置2による水素ガ
スボンベケース35内の水素除去および空気供給装置2
による燃料電池1の水素パージの順に説明する。
【0053】まず、空気供給装置2による燃料電池1へ
供給空気Awを供給する動作について説明する。この動
作では、まず、制御装置4が、ドライバのアクセルペダ
ル操作に応じて、燃料電池1で要求出力が決定する。そ
して、制御装置4は、前記したように、この要求出力に
基づいて、供給空気Aw(Ad)の目標量(目標流量、
目標温度、目標湿度)を決定し、空気供給装置2に制御
信号を送信する。
【0054】まず、空気供給装置2では、制御装置4か
らの制御信号により、目標流量となるように、コンプレ
ッサ24のモータが回転始動する。すると、空気供給装
置2では、コンプレッサ24の上流側で負圧(大気圧よ
り低い圧力)が発生する。ちなみに、この負圧が、水素
ガスボンベケース35内の水素除去および燃料電池1の
水素パージに利用される。この負圧によって、空気供給
装置2では、燃料電池1の下流側において、燃料電池1
から排出空気Aeを吸引し、水素燃焼器26を介して熱
交換器22に送り込む。さらに、この負圧によって、空
気供給装置2では、燃料電池1の上流側において、燃料
電池1内に供給空気Awを吸い込むことによって、供給
空気Awを燃料電池1に供給する。その結果、空気供給
装置2では、この負圧吸気により、大気中からエアクリ
ーナ21に供給空気Adを吸い込むことができる。
【0055】エアクリーナ21は、供給空気Ad中のゴ
ミや埃等を取り除く。そして、空気供給装置2では、エ
アクリーナ21から熱交換器22に供給空気Adを吸い
込む。
【0056】さらに、熱交換器22は、コンプレッサ2
4で圧縮されて高温となり、さらに水素燃焼器26で水
素ガスを燃焼している場合にはこの燃焼熱で加熱されて
高温となった排出空気Aeと供給空気Adとを熱交換す
る。なお、前記したように、熱交換器22に送り込まれ
る排出空気Aeの温度は、燃料電池1のカソード極側入
口に供給される供給空気Awの温度が60〜75℃の目
標温度となるように、圧力制御弁25の開度調整によっ
て制御される。そして、空気供給装置2では、加湿器2
3に熱交換器22で加熱された供給空気Adを吸い込
む。
【0057】そして、加湿器23は、乾燥した供給空気
Adを加湿し、湿潤空気の供給空気Awとする。加湿
後、空気供給装置2では、供給空気Awを燃料電池1に
供給する。
【0058】続いて、空気供給装置2では、燃料電池1
からの排出空気Aeをコンプレッサ24による負圧で吸
引し、水素燃焼器26に送り込む。そして、空気供給装
置2では、第1開閉弁27および/または第2開閉弁2
8を開いて水素供給装置3から供給水素Hsおよび/ま
たは排出水素Heを吸引している場合には、水素燃焼器
26で水素ガスを燃焼する。なお、この燃焼熱によっ
て、排出空気Aeが加熱される。水素燃焼器26を経由
後、空気供給装置2では、排出空気Aeを熱交換器22
に送り込む。さらに、空気供給装置2では、排出空気A
eを熱交換器22内に通流させた後、圧力制御弁25を
介して系外に排出する。
【0059】次に、図4のフローチャートに沿って、空
気供給装置2による水素ガスボンベケース35内に貯ま
った供給水素Hsを除去する動作について説明する。ま
ず、制御装置4が、水素濃度センサDの検出信号に基づ
いて、水素ガスボンベケース35内の水素濃度が3%よ
り大きいか否かを判断する(ステップS10)。そし
て、水素濃度が3%以下の場合、水素ガスボンベケース
35には除去するほどの供給水素Hsが貯まっていない
ので、制御装置4は処理を終了する。なお、制御装置4
は、一定時間間隔毎に、この判断処理を実行する。
【0060】他方、水素濃度が3%より大きい場合、ま
ず、制御装置4は、フェイルアンドセーフ動作として、
燃料電池1での発電を停止する(ステップS11)。そ
のために、制御装置4は、水素供給装置3に対して制御
信号を送信し、燃料電池1への供給水素Hsの供給を停
止する。なお、制御装置4は、水素濃度が3%より大き
いと判断した時刻を記憶し、この記憶した時刻と次回の
水素濃度が3%より大きいと判断した時刻との時間差を
監視する。そして、制御装置4は、この時間差が所定時
間以内(例えば、2時間以内)の場合、水素ガスボンベ
31の破損等によって、水素ガスボンベケース35内に
供給水素Hsが異常に漏れ出していると判断する。この
とき、制御装置4は、インストルメントパネルへの表示
等によって警告を発し、ドライバに異常を知らせる。
【0061】発電を停止させた後、制御装置4は、第1
開閉弁27を開く制御信号を生成し、第1開閉弁27に
送信する。すると、空気供給装置2では、第1開閉弁2
7が開き、上流側配管27a、第1開閉弁27および下
流側配管27bを介して水素ガスボンベケース35内と
配管24a(すなわち、コンプレッサ24の上流かつ燃
料電池1の下流間)が連通する(ステップS12)。そ
のため、空気供給装置2では、コンプレッサ24の上流
側の負圧によって、水素ガスボンベケース35内に貯ま
っている供給水素Hsを吸引する。ちなみに、空気供給
装置2では、吸引した供給水素Hsを水素燃焼器26で
燃焼し、この吸引した供給水素Hsを排出空気Aeを加
熱するための燃料としている。
【0062】続いて、制御装置4は、水素濃度センサD
に基づいて、水素ガスボンベケース35内の水素濃度が
0.5%より小さいか否かを判断する(ステップS1
3)。そして、水素濃度が0.5%以上の場合、水素ガ
スボンベケース35内に貯まった供給水素Hsは充分に
除去されていなので、制御装置4は第1開閉弁27を開
く制御信号を維持する。そのため、空気供給装置2で
は、水素ガスボンベケース35内と配管24aとが連通
し続け、水素ガスボンベケース35内に貯まっている供
給水素Hsを吸引し続ける。
【0063】他方、水素濃度が0.5%より小さくなっ
た場合、水素ガスボンベケース35内の供給水素Hsが
充分に除去されたので、制御装置4は、第1開閉弁27
を閉じる制御信号を生成し、第1開閉弁27に送信す
る。すると、空気供給装置2では、第1開閉弁27が閉
じ、水素ガスボンベケース35内と配管24aとが非連
通となる(ステップS14)。そのため、空気供給装置
2では、水素ガスボンベケース35内からの供給水素H
sの吸引を停止する。
【0064】吸引停止後、制御装置4は、発電を再開す
る(ステップS15)。そのために、制御装置4は、水
素供給装置3に対して制御信号を送信し、燃料電池1へ
の供給水素Hsの供給を再開する。
【0065】つまり、空気供給装置2は、制御装置4に
よる一定時間間隔毎の水素濃度センサDの監視とコンプ
レッサ24による負圧を利用することによって、水素ガ
スボンベケース35内に貯まった供給水素Hsを低濃度
に保持する。そのため、水素ガスボンベケース35の高
圧対策や水素ガスボンベ31のシール対策を従来に対し
て簡素化できる。さらに、空気供給装置2は、吸引した
水素ガスの水素燃焼器26での燃焼によって、水素ガス
ボンベ31から透過あるいは漏れ出した供給水素Hsを
有効利用する。
【0066】次に、図5のフローチャートに沿って、空
気供給装置2による燃料電池1を水素パージする動作に
ついて説明する。まず、制御装置4が、電圧センサVの
検出信号に基づいて、燃料電池1の出力電圧が0.3V
より小さいか否かを判断する(ステップS20)。そし
て、燃料電池1の出力電圧が0.3V以上の場合、燃料
電池1の出力を異常低下させるほどの水が燃料電池1内
に溜まっていないので、制御装置4は処理を終了する。
なお、制御装置4は、一定時間間隔毎に、この判断処理
を実行する。
【0067】他方、燃料電池1の出力電圧が0.3Vよ
り小さい場合、まず、制御装置4は、圧力センサP1,
P2の各検出信号に基づいて、コンプレッサ24の吸入
圧が燃料電池1のアノード極側出口圧より小さいか否か
を判断する(ステップS21)。これは、コンプレッサ
24の吸入圧が燃料電池1のアノード極側出口圧以上場
合、コンプレッサ24の上流側に燃料電池1からの排出
水素Heを吸引することができないからである。
【0068】そこで、コンプレッサ24の吸入圧が燃料
電池1のアノード極側出口圧以上の場合、制御装置4
は、コンプレッサ24の吐出量(モータの回転数)を増
加するように制御信号を生成し、コンプレッサ24に送
信する。すると、空気供給装置2では、コンプレッサ2
4のモータ回転数が増大する(ステップ22)。そのた
め、コンプレッサ24が吸引する燃料電池1からの排出
空気Aeの量が増大し、コンプレッサ24の上流かつ燃
料電池1の下流間での圧力(すなわち、コンプレッサ2
4の吸入圧)が低下する(負圧が大きくなる)。そし
て、空気供給装置2では、コンプレッサ24の吸入圧が
燃料電池1のアノード極側出口圧より小さくなるまで、
コンプレッサ24の吐出量(モータの回転数)を増加し
続ける。
【0069】他方、コンプレッサ24の吸入圧が燃料電
池1のアノード極側出口圧より小さい場合、制御装置4
は、第2開閉弁28を開く制御信号を生成し、第2開閉
弁28に送信する。すると、空気供給装置2では、第2
開閉弁28が開き、上流側配管28a、第2開閉弁28
および下流側配管28bを介して燃料電池1のアノード
極側出口と配管24a(すなわち、コンプレッサ24の
上流かつ燃料電池1の下流間)が連通する(ステップS
23)。そのため、空気供給装置2では、コンプレッサ
24の上流側の負圧によって、燃料電池1のアノード極
側出口からの排出水素Heを吸引する。その結果、燃料
電池1内に溜まった水が排出水素He(あるいは、供給
水素Hs)とともにコンプレッサ24の上流側に吸引さ
れ、燃料電池1がパージされる。ちなみに、空気供給装
置2では、吸引した排出水素Heを水素燃焼器26で燃
焼し、この吸引した排出水素Heを排出空気Aeを加熱
するための燃料としている。
【0070】続いて、制御装置4は、電圧センサVの検
出信号に基づいて、燃料電池1の出力電圧が0.35V
より大きいか否かを判断する(ステップS24)。そし
て、燃料電池1の出力電圧が0.35V以下の場合、燃
料電池1内に溜まった水が充分に除去されていなので、
制御装置4は、第2開閉弁28を開く制御信号を維持す
る。そのため、空気供給装置2では、燃料電池1のアノ
ード極側出口と配管24aとが連通し続け、燃料電池1
からの排出水素Heを吸引し続け、燃料電池1のパージ
を継続する。
【0071】他方、出力電池が0.35Vより大きくな
った場合、燃料電池1内に溜まった水が充分に除去され
たので、制御装置4は、第2開閉弁28を閉じる制御信
号を生成し、第2開閉弁28に送信する。すると、空気
供給装置2では、第2開閉弁28が閉じ、燃料電池1の
アノード極側出口と配管24aとが非連通となる(ステ
ップS25)。そのため、空気供給装置2では、燃料電
池1のアノード極側出口からの排出水素Heの吸引を停
止し、燃料電池1のパージを停止する。
【0072】つまり、空気供給装置2は、制御装置4に
よる一定時間間隔毎の電圧センサVの監視とコンプレッ
サ24による負圧を利用することによって、燃料電池1
を水素パージし、燃料電池1に溜まった水を除去する。
そのため、燃料電池1での化学反応が促進され、燃料電
池1の発電効率が向上する。さらに、空気供給装置2
は、水素燃焼器26での燃焼によって、パージで使用し
た排出水素Heを有効利用する。
【0073】この空気供給装置2によれば、燃料電池1
のカソード極下流側に設けられたコンプレッサ24によ
る負圧を利用して、水素ガスボンベケース35に貯まっ
た供給水素Hsを除去および燃料電池1を水素パージす
ることができる。そのため、燃料電池システムFCSに
水素ガスボンベケース35に貯まった供給水素Hsを吸
引する装置および燃料電池1のアノード極出口からの排
出水素Heを吸引する装置を別に設ける必要がなく、シ
ステム構成を簡素化することができる。さらに、空気供
給装置2は、吸引した供給水素Hsおよび排出水素He
を、水素燃焼器26で燃焼し、排出空気Aeを加熱する
ための燃料として有効利用する。
【0074】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、水
素ガスボンベケース内の水素濃度が所定濃度より大きく
なった場合に第1開閉弁を開いたが、コンプレッサが作
動中には第1開閉弁を常時開くようにしてもよい。ま
た、排出ガス移動手段をコンプレッサとしたが、ポンプ
等の燃料電池のカソード極下流側に負圧によって排出ガ
スを吸引できる装置であればよい。また、水素濃度を判
定する際の所定濃度を3%と0.5%および燃料電池1
の出力電圧を判定する際の所定電圧を0.3Vと0.3
5Vとしたが、この値に限定されることなく、燃料電池
システムの構成によって適宜設定される。また、アノー
ド極側から吸引した水素ガスを水素燃焼器によって燃焼
するように構成したが、この吸引した水素ガスをカソー
ド極側の排出ガスと混ぜることによって薄めて低濃度の
水素ガスとし、この低濃度の水素ガスを直接排出する構
成としてもよい。
【0075】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る燃料電池のガス
供給装置は、燃料電池のカソード極下流側の排出ガス移
動手段による負圧によって、第1連通手段を介して密閉
ケース内に貯まった水素ガスをカソード極下流側に吸引
することができる。そのため、この燃料電池のガス供給
装置は、水素貯蔵手段から密閉ケース内に透過あるいは
漏れ出た水素ガスを除去することができ、密閉ケース内
の水素ガスを低濃度に保持することができる。さらに、
この燃料電池のガス供給装置は、水素貯蔵手段から透過
や漏れ出した水素ガスの対策手段を排出ガス移動手段を
利用した簡単な構成とし、さらに吸引した水素ガスをカ
ソード極側の排出ガスと混合することによって、水素ガ
スの濃度を低濃度にして排出することができる。
【0076】本発明の請求項2に係る燃料電池のガス供
給装置は、水素濃度検出手段で検出した水素濃度に応じ
て第1連通手段を制御することによって、常時、密閉ケ
ース内の水素濃度を低濃度に保持することができる。
【0077】本発明の請求項3に係る燃料電池のガス供
給装置は、燃料電池のカソード極下流側の排出ガス移動
手段よる負圧によって、第2連通手段を介して燃料電池
から排出される水素ガスをカソード極下流側に吸引する
ことができる。そのため、この燃料電池のガス供給装置
は、排出ガス移動手段を利用した簡単な構成によって、
燃料電池を水素パージし、燃料電池内の余分な水を取り
除くことができる。その結果、燃料電池の発電効率が向
上し、さらに吸引した水素ガスをカソード極側の排出ガ
スと混合することによって、水素ガスの濃度を低濃度に
して排出することができる。
【0078】本発明の請求項4に係る燃料電池のガス供
給装置は、電圧検出手段で検出した燃料電池の出力電圧
に応じて第2連通手段を制御することによって、適切な
タイミングで燃料電池を水素パージすることができる。
【0079】本発明の請求項5に係る燃料電池のガス供
給装置は、排出ガス移動手段の吸入圧が燃料電池のアノ
ード極側の出口圧力より大きい場合、排出ガス移動手段
を制御して排出ガス移動手段の吸入圧を低下させること
によって、カソード極側の排出ガスがアノード極側に逆
流するのを防止することができる。そのため、排出ガス
移動手段の吸入圧が燃料電池のアノード極側の出口圧力
より小さいときに、確実に、燃料電池の水素パージを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る空気供給装置(ガス供給装
置)を備える燃料電池システムの構成図である。
【図2】図1の燃料電池の構成を模式化した説明図であ
る。
【図3】図1のコンプレッサにおける圧力比に対する温
度上昇幅の特性図である。
【図4】本実施の形態に係る空気供給装置(ガス供給装
置)による水素ガスボンベケース内水素除去のフローチ
ャートである。
【図5】本実施の形態に係る空気供給装置(ガス供給装
置)による燃料電池の水素パージのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1・・・燃料電池 2・・・空気供給装置(燃料電池のガス供給装置) 3・・・水素供給装置 4・・・制御装置 24・・・コンプレッサ(排出ガス移動手段) 27・・・第1開閉弁(第1連通手段) 28・・・第2開閉弁(第2連通手段) 31・・・水素ガスボンベ(水素貯蔵手段) 35・・・水素ガスボンベケース(密閉ケース) D・・・水素濃度センサ(水素濃度検出手段) P1,P2・・・圧力センサ V・・・電圧センサ(電圧検出手段) FCS・・・燃料電池システム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池のカソード極下流側に設けられ
    た前記燃料電池から排出される排出ガスを移動する排出
    ガス移動手段と、前記燃料電池のアノード極側に供給す
    る水素を貯蔵する水素貯蔵手段と、前記水素貯蔵手段を
    収容する密閉ケースとを備える燃料電池のガス供給装置
    であって、 前記密閉ケース内と前記排出ガス移動手段の上流かつ前
    記燃料電池の下流側とを連通する第1連通手段を備える
    ことを特徴とする燃料電池のガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記密閉ケース内の水素濃度を検出する
    水素濃度検出手段を備え、 前記水素濃度検出手段によって検出された水素濃度に応
    じて前記第1連通手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の燃料電池のガス供給装置。
  3. 【請求項3】 燃料電池のカソード極下流側に設けられ
    た前記燃料電池から排出される排出ガスを移動する排出
    ガス移動手段を備える燃料電池のガス供給装置であっ
    て、 前記燃料電池のアノード極側出口と前記排出ガス移動手
    段の上流かつ前記燃料電池の下流側とを連通する第2連
    通手段を備えることを特徴とする燃料電池のガス供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記燃料電池の出力電圧を検出する電圧
    検出手段を備え、 前記電圧検出手段によって検出された前記燃料電池の出
    力電圧に応じて前記第2連通手段を制御することを特徴
    とする請求項3に記載の燃料電池のガス供給装置。
  5. 【請求項5】 前記排出ガス移動手段は、前記燃料電池
    のアノード極側の出口圧力に応じて制御されることを特
    徴とする請求項3または請求項4に記載の燃料電池のガ
    ス供給装置。
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