JP2001351655A - 燃料電池用ガス供給装置 - Google Patents

燃料電池用ガス供給装置

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JP2001351655A
JP2001351655A JP2000167944A JP2000167944A JP2001351655A JP 2001351655 A JP2001351655 A JP 2001351655A JP 2000167944 A JP2000167944 A JP 2000167944A JP 2000167944 A JP2000167944 A JP 2000167944A JP 2001351655 A JP2001351655 A JP 2001351655A
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compressor
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water
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Hiroshi Matsumoto
広嗣 松本
Tomoki Kobayashi
知樹 小林
Yoshio Nuitani
芳雄 縫谷
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の下流側のガス温度をコントロール
する際に、排出ガス移動手段の駆動力の増加が少ない燃
料電池用ガス供給装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 燃料電池1の下流側に設けた排出ガス移
動手段(容積型圧縮機24)の下流側にタービン(T/
Cタービン27)を配設し、燃料電池1の上流側にコン
プレッサ(T/Cコンプレッサ26)を配し、該コンプ
レッサ(T/Cコンプレッサ26)と前記タービン(T
/Cタービン27)とは連動すべく連結されてなること
を特徴とする燃料電池用ガス供給装置を解決手段とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用ガス供
給装置に関し、さらに詳しくは、燃料電池の下流側に設
けた排出ガス移動手段の下流側にタービンを配し、燃料
電池の上流側にコンプレッサを設けて2つが連動するよ
うにした燃料電池用ガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料電池用ガス供給装置は、燃料
電池の上流側に空気圧縮機および加湿器を設けて、燃料
電池に供給する空気を加湿して供給していた。しかしな
がら、空気圧縮機下流側の機器・配管の圧力損失が大き
いので、空気圧縮機の駆動力が大きくなり、空気圧縮機
の吐出側のガス温度が上昇するために燃料電池入口のガ
ス温度を調整するための温度調整装置(熱交換器、配管
等)が必要であった。ところで、従来の燃料電池用ガス
供給装置の構成を簡略化し熱効率を高めるためには、空
気圧縮機を燃料電池の下流側に備えることが考えられ
る。この燃料電池用ガス供給装置は、図6に示すよう
に、燃料電池100の上流側には、エアクリーナ121
及び水透過膜型加湿器123を上流から下流に向かって
順番に備え、燃料電池100の下流側には、空気圧縮機
124、前記水透過膜型加湿器123、空気圧縮機12
4の吐出温度を制御する圧力制御弁125を上流から下
流に順番に備えている。この燃料電池用ガス供給装置
は、燃料電池100の下流側で空気圧縮機124を駆動
させることにより、燃料電池100内の水を排出させ、
また空気圧縮機124下流側の圧力制御弁125で空気
圧縮機124の吐出圧力をコントロールすることで空気
圧縮機124の吐出温度をコントロールする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この燃
料電池用ガス供給装置は、水透過膜型加湿器123にお
ける水透過効率を上げるために、空気圧縮機124の下
流側にある圧力制御弁125を調整して空気圧縮機12
4の圧力比を上げ、断熱圧縮させることにより空気圧縮
機124の下流のガス温度を上げる構成をとるものであ
る。そのため、空気圧縮機124の駆動力が増加してし
まう懸念があり、これを改善することが望まれる。ま
た、燃料電池100へ供給する供給空気の圧力が低いの
で、燃料電池100内で水分が蒸発しやすくなり、その
結果、燃料電池100内の固体高分子膜が乾燥しやすく
なる傾向がある。このため、燃料電池100内の固体高
分子膜が乾燥しないように、水透過膜型加湿器123に
おける燃料電池100へ供給する供給空気の水回収量
(加湿量)を増やす必要があり、水透過効率を上げるた
めに更に空気圧縮機124の吐出温度を上げなければな
らなくなって空気圧縮機124の駆動力が更に増えてし
まう懸念があり、これを改善することが望まれる。
【0004】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであって、燃料電池の下流側のガス温度をコント
ロールする際に、排出ガス移動手段の駆動力の増加が少
ない燃料電池用ガス供給装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明の請求項1に係る燃料電池用ガス供給
装置の発明は、燃料電池の下流側に設けた排出ガス移動
手段の下流側にタービンを配設し、燃料電池の上流側に
コンプレッサを配し、該コンプレッサと前記タービンと
は連動すべく連結されてなることを特徴とするものであ
る。
【0006】このように、燃料電池の下流側に設けた排
出ガス移動手段の下流側にタービンを配設し、燃料電池
の上流側にコンプレッサを配し、該コンプレッサと前記
タービンとは連動すべく連結したことにより、排出ガス
移動手段の下流圧力を上昇させつつエネルギーを回収す
る手段と、その回収されたエネルギーを排出ガス移動手
段の駆動力に還元できるので排出ガス移動手段の駆動力
が低減できる。
【0007】前記課題を解決するためになされた本発明
の請求項2に係る燃料電池用ガス供給装置の発明は、前
記タービンには、該タービンの前後を連通する連通路を
設け、該連通路は燃料電池の状態に応じて開閉してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用ガス供給
装置である。
【0008】このように、前記タービンには、該タービ
ンの前後を連通する連通路を設け、該連通路は燃料電池
の状態に応じて開閉してなるようにすることにより、タ
ービンの前後を連通する連通路のガス流量をコントロー
ルすることで、燃料電池内の圧力を正圧にも負圧にも調
整できる。正圧にした場合は、燃料電池へ供給する空気
の加湿条件の緩和と排出ガス移動手段の駆動力の低下
に、負圧にした場合は、燃料電池内の生成水の排出に効
果を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】車両に搭載される本発明に係る燃
料電池用ガス供給装置の実施の形態について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係る燃料電池用ガス供
給装置及び燃料電池システムを示す全体ブロック図、図
2は、ターボチャージャを設けたことによる燃料電池の
出力に対する容積型圧縮機の消費電力の低減率を示す
図、図3は、燃料電池の出力をパラメータとしたときの
水透過膜型加湿器の入口ガス温度に対する水回収率を示
す図、図4は、ターボチャージャを設けたことによる燃
料電池の出力に対する燃料電池入口空気中の水分量低減
率を示す図、図5は、第2実施の形態で使用されるウエ
ストゲートバルブの開度制御フローチャートである。
【0010】最初に、図1を参照して、本発明に係る燃
料電池用ガス供給装置の第1実施の形態について説明す
る。尚、第1実施の形態の燃料電池用ガス供給装置は、
図1のタービン27の前後を連通する連通路であるバイ
パス路及びウエストゲートバルブ28を除いた装置であ
る。車両に搭載される本発明に係る第1実施の形態であ
る燃料電池用ガス供給装置を含む燃料電池システムは、
燃料電池1のカソード極側の上流側にはエアクリーナ2
1と、ターボチャージャのコンプレッサ26(以下、T
/Cコンプレッサ26という)と、水透過膜型加湿器2
3が上流から下流に向かって順番に設けられている。一
方、燃料電池1のカソード極側の下流側には容積型圧縮
機24と、前記水透過膜型加湿器23と、ターボチャー
ジャのタービン27(以下、T/Cタービン27とい
う)が上流から下流に向かって順番に設けられている。
燃料電池1のアノード極側には水素を循環しながらアノ
ード極側に供給するための水素循環ポンプ等の水素供給
設備が設けられている。尚、前記ターボチャージャは、
T/Cコンプレッサ26とT/Cタービン27とを連結
して構成される。
【0011】エアクリーナ21は、濾材が紙製のカート
リッジフィルタであり、燃料電池1のカソード極側に供
給される空気中のごみを濾過して分離するためのもので
ある。エアクリーナ21の材質としては、紙以外にも樹
脂製、金属製の濾材が使用できる。
【0012】T/Cコンプレッサ26は、燃料電池1の
下流側に設けられるT/Cタービン27と連結されて連
動するようになっている。T/Cコンプレッサ26は、
燃料電池1の下流側で水透過膜型加湿器23から排出さ
れるガスのエネルギーをT/Cタービン27で動力とし
て回収し、その動力を使ってエアクリーナ21から供給
される空気を圧縮して水透過膜型加湿器23へ供給する
ものである。
【0013】水透過膜型加湿器23は、ハウジング内に
長手方向に沿って多数の水透過性の中空糸膜を配してお
り、前記中空糸膜の内側と外側にそれぞれ水分含有量の
異なる気体を通流して、前記気体間で水分交換を行い、
水分含有量の少ない乾燥気体を加湿するための装置であ
る。本燃料電池システムでは、水分含有量の高いガスが
燃料電池1の排出ガスであり、水分含有量の低いガスが
エアクリーナ21を通流してT/Cコンプレッサ26に
送られてくる空気である。従って容積型圧縮機24の吐
出圧力を大きくすれば、出口ガス温度が上昇するので、
水の飽和蒸気圧が大きくなり、エアクリーナ21を通流
してT/Cコンプレッサ26に送られてくる空気中の水
蒸気分圧と容積型圧縮機24の出口ガス中の水蒸気分圧
との差が大きくなる結果、水透過膜型加湿器23におけ
る水分交換量が増える(図3参照)。
【0014】燃料電池1では、アノード極側に供給水素
が供給されるとアノード極側で水素が触媒作用によりイ
オン化してプロトンが生成し、生成したプロトンは、固
体高分子電解質膜中を移動してカソード極側に到達す
る。そしてカソード極側に到達したプロトンは、触媒の
存在下、カソード極側に供給される供給空気中の酸素か
ら生成した酸素イオンと直ちに反応して水を生成する。
このときの化学反応のエネルギーが電気エネルギーとし
て取り出される。生成した水及び未反応の酸素を含む供
給空気は、排出空気として燃料電池1のカソード極側の
出口から排出される。
【0015】排出ガス移動手段は、リショルム型の容積
型圧縮機24であり、スクリュウ型コンプレッサを使用
している。スクリュウ型コンプレッサは、特殊な歯型を
持つ1対の雌雄ロータを噛み合い回転させ、噛み合い中
に形成される歯型空間容積を連続的に減少させることに
より、閉じこんだガスや空気を圧縮し圧力を上昇させる
回転型コンプレッサである。無給油式スクリュウ型コン
プレッサのため、雌雄ロータが一定の微小隙間を同期歯
車によって保ちながら非接触で高速回転し空気を圧縮す
るもので、完全にオイルフリーな空気を供給できる。
尚、リショルム型の容積型圧縮機にはヘリカルルーツ型
の圧縮機もあり、どちらも排出ガス移動手段として使用
できる。
【0016】T/Cタービン27は、燃料電池1の下流
側に設けられた水透過膜型加湿器23の出口ガスのエネ
ルギーを動力として回収し、反対側に連結して連動する
T/Cコンプレッサ26を回転させるためのものであ
る。
【0017】次に、これらから構成される本発明に係る
燃料電池用ガス供給装置の第1実施の形態を含む燃料電
池システムの作用・効果について説明する。 (1)燃料電池1下流に設けた容積型圧縮機24を駆動
すると、エアクリーナ21でゴミを濾過・分離され、T
/Cコンプレッサ26を通過した空気は、更に水透過膜
型加湿器23で加湿された後、燃料電池1のカソード極
側に供給空気として供給される。 (2)一方、燃料電池1のアノード極側には、水素が供
給されており、燃料電池本体が所定の温度(例えば20
℃)になると空気中の酸素との反応が始まり発電が行わ
れる。 (3)燃料電池1内のカソード極側のガスは、容積型圧
縮機24に吸引され、高温・高湿度の排出空気として排
出される。容積型圧縮機24に吸引された排出空気は、
容積型圧縮機24内で断熱圧縮されて吐出温度を上昇さ
せ、出口から排出される。排出空気は、次に前記水透過
膜型加湿器23に導入される。水透過膜型加湿器23で
は、前段のT/Cコンプレッサ26から送られてくる供
給空気と容積型圧縮機24から排出される排出空気との
間で水分交換が行われ、燃料電池1に供給される供給空
気が加湿される。 (4)水透過膜型加湿器23を通った排出空気は、T/
Cタービン27に導入される。 (5)T/Cタービン27は、水透過膜型加湿器23か
ら排出される排出空気のエネルギーを動力として回収
し、その動力を使ってエアクリーナ21から供給される
空気を圧縮して水透過膜型加湿器23へ供給する。この
ように、従来は、図6に示すような、圧力制御弁を用い
て空気圧縮機の吐出圧力を上げ空気圧縮機の吐出温度を
制御していたが、本発明においては圧力制御弁の替わり
にT/Cタービン27を配置することにより、容積型圧
縮機24の吐出圧力を上昇させつつそのエネルギーが回
収できる。また、T/Cタービン27と連結して連動す
るT/Cコンプレッサ26を駆動させることにより、T
/Cコンプレッサ26の下流に過給圧が発生し、発生し
た過給圧から水透過膜型加湿器23の圧力損失と燃料電
池本体の圧力損失とを加えた値を引いた圧力が容積型圧
縮機24の上流にかかることにより、容積型圧縮機24
の圧力比が低減され、容積型圧縮機24の断熱圧縮仕事
量が減るため消費電力が低減できる(図2参照)。
【0018】以下、さらにデータにもとづいて本発明に
係る燃料電池用ガス供給装置の第1実施の形態を含む燃
料電池システムの作用・効果を説明する。ターボチャー
ジャを設けたことによる燃料電池1の出力に対する容積
型圧縮機24の消費電力低減率との関係を図2に示す。
この図からも分かるように、ターボチャージャを設けた
ことにより、燃料電池1の出力が大きくなると容積型圧
縮機24の消費電力低減率は略一定となる。
【0019】燃料電池1の出力をパラメータとしたとき
の水透過膜型加湿器23の排出空気の入口ガス温度に対
する水回収率との関係を図3に示す。この図からも分か
るように、燃料電池1の出力によらず水透過膜型加湿器
23の排出空気の入口ガス温度が高いほど水透過膜型加
湿器23での水回収率(水分交換量)が高く(多く)な
る。
【0020】ターボチャージャを設けたことによる燃料
電池1の出力に対する燃料電池1の入口における空気中
の水分量低減率との関係を図4に示す。この図からも分
かるように、燃料電池1の出力が大きくなるにつれて燃
料電池1の入口における空気中の水分量低減率が大きく
なる。この理由として、燃料電池1の出力の増加につれ
て燃料電池1の排出空気量が増える結果、T/Cタービ
ン27での動力回収量が増えてT/Cコンプレッサ26
の下流に発生する過給圧が大きくなり、燃料電池1の入
口に供給される供給空気の圧力が高くなるので、燃料電
池1の入口空気中の相対湿度を保持するのに必要な水分
量を減らすことができる。
【0021】次に、第2実施の形態の燃料電池用ガス供
給装置を含む燃料電池システムについて図1を参照して
説明する。尚、第2実施の形態の燃料電池用ガス供給装
置は、第1実施の形態の燃料電池用ガス供給装置のT/
Cタービン27の前後に連通路であるバイパス路及びウ
エストゲートバルブ28を設けた装置であるので、連通
路であるバイパス路及びウエストゲートバルブ28以外
の構成機器・配管については説明を省略する。
【0022】ウエストゲートバルブ28は、前記T/C
タービン27の前後を連通する連通路であるバイパス路
に設けられT/Cタービン27に通流する排出空気の流
量を調整するための流量調整弁である。ウエストゲート
バルブ28を閉めてT/Cタービン27の動力回収量を
大きくすると、容積型圧縮機24の吐出圧力が高くなる
ので、水透過膜型加湿器23で燃料電池1の排出空気と
水分交換して燃料電池1へ供給される供給空気は温度お
よび湿度が高いものが供給される。一方、ウエストゲー
トバルブ28を開けてT/Cタービン27の動力回収量
を小さくすると、容積型圧縮機24の吐出圧力が低くな
るので、水透過膜型加湿器23で燃料電池1の排出空気
と水分交換して燃料電池1へ供給される供給空気は温度
および湿度が低いものが供給される。
【0023】次に、T/Cタービン27のバイパス路に
設けられたウエストゲートバルブ28の開度を調整して
燃料電池1を正圧運転又は負圧運転をするときの運転方
法について図5を参照して述べる。 1.定常運転においてはウエストゲートバルブ28は全
閉とした状態にしておく(S1)。 2.燃料電池1の単セルの電圧を検知する電圧モニタC
V1(図1参照)の出力値であるセルVの値が0.3ボ
ルト未満であるかどうかを判断する(S2)。セルVの
値が0.3ボルト未満の場合は、燃料電池1内に水が溜
まっているのでウエストゲートバルブ28を開く(S
3)。ここで0.3ボルトという値は、燃料電池1内に
水が溜まっているかどうか判断する判断基準の値であ
る。 3.ウエストゲートバルブ28を開いて(S3)、カソ
ード極側を負圧にして燃料電池1内に溜まった水を排出
させた後、セルVの値が0.5ボルトを超えているかど
うかを判断する(S4)。 a.セルVの値が0.5ボルトを超えている場合は、ウ
エストゲートバルブ28を全閉とし定常運転に戻す(S
1)。 b.セルVの値が0.5ボルト以下の場合は、ウエスト
ゲートバルブ28を開き続ける(S3に戻る)。セルV
の値が0.5ボルトを超えた場合は(S4)、ウエスト
ゲートバルブ28を全閉とし定常運転に戻す(S1)。 4.前記2項におけるセルVの値が0.3ボルト以上の
場合は、さらに、燃料電池1の入口の空気温度を温度セ
ンサT2(図1参照)で測定し75℃(設定値)を超え
ているかどうかを判断する(S5)。実際の燃料電池1
の入口の空気温度の上限値は80℃である。 a.75℃以下の場合は、S1に戻る。 b.75℃を超えている場合は、ウエストゲートバルブ
28を開ける(S6)。ウエストゲートバルブ28を開
けることにより、容積型圧縮機24の出口から容積型圧
縮機24下流側のT/Cタービン27までの圧力損失を
小さくすることにより、容積型圧縮機24の吐出温度を
下げることができる。 5.ウエストゲートバルブ28を開いた(S6)結果、
燃料電池1の入口の空気温度が65℃未満かどうかを判
断する(S7)。 a.65℃以上の場合は、ウエストゲートバルブ28を
開き続ける(S6に戻る)。b.燃料電池1の入口の空
気温度が65℃未満となったならばS1に戻る。このよ
うに定常運転においてはウエストゲートバルブ28を閉
じた状態で運転し、セルVの低下または燃料電池1の入
口の空気温度が上限設定値を超えた場合はウエストゲー
トバルブ28を開くようにすることで、燃料電池1の運
転状態に応じて好適に燃料電池用ガス供給装置を運転で
きる。
【0024】また、燃料電池1へ供給する空気中の相対
湿度の低下が認められた場合は、ウエストゲートバルブ
28を閉じることにより、容積型圧縮機24の断熱圧縮
仕事量を増加させることで、水透過膜型加湿器23の燃
料電池1の排出空気入口側のガス温度を上げて水透過膜
型加湿器23の水分交換率を上げる(供給空気側への水
回収量を増やす)(図3参照)と共に、ウエストゲート
バルブ28を閉じることによりT/Cタービン27に回
収されるエネルギーが増えることでT/Cコンプレッサ
26の吐出圧力が上がるため、燃料電池1への供給空気
の圧力も上がり、供給空気の相対湿度(例えば100
%)を保つために必要な水分量を減らすことができる。
このようにウエストゲートバルブ28を閉じることによ
り、燃料電池1内を正圧運転することができる。
【0025】一方、燃料電池内1に生成水が溜まり、単
セル電圧の降下が見られた場合には、ウエストゲートバ
ルブ28を開放することでT/Cタービン27における
エネルギー回収量を減らし、T/Cコンプレッサ26の
過給圧を下げて燃料電池1のカソード極側を負圧にして
水を排出することができる。このようにウエストゲート
バルブ28を開放することにより燃料電池1内を負圧運
転することができる。
【0026】本発明は、以上述べた実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範
囲で適宜変更して実施可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した構成と作用から明らかなよ
うに、 1.本発明の請求項1に係る燃料電池用ガス供給装置の
発明によれば、燃料電池の下流側に設けた排出ガス移動
手段の下流側にタービンを配設し、燃料電池の上流側に
コンプレッサを配し、該コンプレッサと前記タービンと
は連動すべく連結したことにより、排出ガス移動手段の
下流圧力を上昇させつつエネルギーを回収する手段と、
その回収されたエネルギーを排出ガス移動手段の駆動力
に還元できるので排出ガス移動手段の駆動力が低減でき
る。 2.本発明の請求項2に係る燃料電池用ガス供給装置の
発明によれば、前記タービンには、該タービンの前後を
連通する連通路を設け、該連通路は燃料電池の状態に応
じて開閉してなるようにすることにより、タービンの前
後を連通する連通路のガス流量をコントロールすること
で、燃料電池内の圧力を正圧にも負圧にも調整できる。
正圧にした場合は、燃料電池へ供給する空気の加湿条件
の緩和と排出ガス移動手段の駆動力の低下に、負圧にし
た場合は、燃料電池内の生成水の排出に効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池用ガス供給装置及び燃料
電池システムを示す全体のブロック図である。
【図2】ターボチャージャを設けたことによる燃料電池
の出力に対する容積型圧縮機の消費電力の低減率を示す
図である。
【図3】燃料電池の出力をパラメータとしたときの水透
過膜型加湿器の入口ガス温度に対する水回収率を示す図
である。
【図4】ターボチャージャを設けたことによる燃料電池
の出力に対する燃料電池入口空気中の水分量低減率を示
す図である。
【図5】第2実施の形態で使用されるウエストゲートバ
ルブの開度制御フローチャートである。
【図6】従来の燃料電池用ガス供給装置及び燃料電池シ
ステムを示す全体のブロック図である。
【符号の説明】
1 燃料電池 24 容積型圧縮機(排出ガス移
動手段) 26 T/Cコンプレッサ(コン
プレッサ) 27 T/Cタービン(タービ
ン) 28 ウエストゲートバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 縫谷 芳雄 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H027 AA02 KK00 KK02 KK03 KK05 KK44 KK54 MM01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の下流側に設けた排出ガス移動
    手段の下流側にタービンを配設し、燃料電池の上流側に
    コンプレッサを配し、該コンプレッサと前記タービンと
    は連動すべく連結されてなることを特徴とする燃料電池
    用ガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記タービンには、該タービンの前後を
    連通する連通路を設け、該連通路は燃料電池の状態に応
    じて開閉してなることを特徴とする請求項1に記載の燃
    料電池用ガス供給装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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