JP2001349772A - 地震検出装置及び地震検出システム - Google Patents

地震検出装置及び地震検出システム

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JP2001349772A JP2000171013A JP2000171013A JP2001349772A JP 2001349772 A JP2001349772 A JP 2001349772A JP 2000171013 A JP2000171013 A JP 2000171013A JP 2000171013 A JP2000171013 A JP 2000171013A JP 2001349772 A JP2001349772 A JP 2001349772A
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光 田久保
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善久 清水
Kenichi Koganemaru
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の診断の仕方では、加速度センサからの
出力信号を処理し判断する処理回路を含む制御装置及び
地震検出装置及び両者間や設備機器へのケーブル配線等
の故障診断を精度良く行うことができないという課題が
あった。 【解決手段】 振動に関する特性値を検出する加速度セ
ンサと、この加速度センサの検出信号に基づいて演算処
理を行い当該演算処理結果を2値信号として出力可能な
演算処理回路とを備え、この演算処理回路は外部から所
定に信号が入力されたときに予め定められた動作手順に
従い一連の動作を実行してその結果を外部へ順次出力す
る動作手段を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、振動を検出す
る振動センサと、この振動センサの検出信号に基づいて
演算処理を行い当該演算処理結果を2値信号(デジタル
信号)として出力可能な演算処理回路とを備えた地震検
出装置及び該地震検出装置からの一連の出力信号に基づ
いて設備機器に動作指令を与える地震検出システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平11−118936号公報には、
ガス配管ガバナ毎に設置されて、地震発生時に地震を検
出する地震検出装置を備え、この地震検出装置からの地
震検出信号に基づきガス供給の緊急遮断の要否を判定し
て必要時には遮断を行い、ガス漏れによる被害の拡大や
2次災害の発生を防止する地震検出システムが提供され
ている。上記地震検出装置には、地震発生時に感震信号
を出力する他、自らの故障を報知する信号を出力可能な
ものが用いられる。また、この地震検出装置に搭載され
ている振動センサは、例えば特開平11−194139
号公報に開示されているような加速度センサであって、
固定基板上に設けられた固定電極と該固定電極に対向す
る複数の可動電極とによって、地震発生時の振動による
固定電極と各可動電極間の静電容量の変化に基づいて加
速度を検出するものである。
【0003】そして、この地震検出装置を含む地震検出
システムが地震発生時に的確に動作することが必要なの
で、作業員が定期的に巡回して保守点検作業を実施して
いる。上記地震検出装置は、通常はボルト・ナット等に
より建物に固定されており、これを保守点検するには該
地震検出装置を設置場所から取り外す必要がある。次
に、1人の作業員が加速度センサを揺り動かして地震発
生と同様な状態を作るとともに、地震検出装置からの感
震出力信号を表示装置を用いて確認する。
【0004】また、上記地震検出システムは、信頼性向
上のために、上記の地震検出装置とは別に機械式地震セ
ンサ(振動子によってスイッチ接点が動作するもの)を
備えており、両者が規定値以上の振動を検出したときだ
け、地震が発生したと判断して遮断弁に遮断信号を送る
ようになっている。
【0005】このように異なる位置に設置された2つの
振動センサ(機械式地震センサと地震検出装置内の加速
度センサ)を有する地震検出システムの動作確認を行う
には、1人の作業員が機械式地震センサを揺り動かして
地震発生と同様な状態を作ると同時に、他の1人の作業
員が地震検出装置(加速度センサ)を揺り動かして地震
発生と同様な状態を作り、両者から出力信号を得た結果
として遮断信号が出力されることを表示装置を用いて確
認する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の地震検出装置及
び地震検出システムは以上のように構成されているの
で、保守点検作業においては、第一に、地震検出装置が
単体で正常に動作するかどうかを確認することが必要で
ある。そのために、地震検出装置を設置場所から取り外
して地震発生による振動が作用したのと等価な状態を与
える必要があった。しかしながら、地震と等価な振動を
発生させるためには大がかりな振動発生装置が必要であ
り、点検作業の度にこれを地震検出装置の設置場所へ移
送することは実質的に不可能であって、地震検出装置を
手で揺らすことで代用せざるを得なかった。したがっ
て、作業の度に振動条件が異なってしまうので、必ずし
も十分に正確な診断が行われているとは言えなかった。
【0007】第二に、地震検出装置からの感震信号を受
けたときに地震検出システム全体が正常に動作するかど
うかを確認することが必要である。そのために、地震検
出装置から感震信号を強制的に出力させる必要があっ
た。もし地震検出装置内に搭載されている振動センサが
故障していたら、地震検出装置を手で揺らしても感震信
号が出力されないので、感震信号に基づく地震検出シス
テム全体の動作確認ができなくなるという問題もあっ
た。
【0008】この発明は上記のような従来の課題を解決
するためになされたもので、特別な試験装置を用いるこ
となく、簡単な操作で、装置及びシステム全体の良否診
断を精度良く行うことのできる地震検出装置及び地震検
出システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】振動に関する特性値を検
出する振動センサと、この振動センサの検出信号に基づ
いて演算処理を行い当該演算処理結果を2値信号として
出力可能な演算処理回路とを備えた地震検出装置におい
て、前記演算処理回路は、外部からの診断指令信号の入
力に応じて予め定められた動作手順に従い一連の動作を
実行しその結果を出力する動作手段を備えることを特徴
とする地震検出装置。
【0010】請求項1において、上記振動センサの検出
状態にかかわらず、所定の出力信号を出力するように上
記動作手順が定められていることを特徴とする地震検出
装置。
【0011】請求項2記載の地震検出装置からの出力信
号と機械式地震センサからの出力信号に基づいて、設備
機器に動作指令を与える制御装置を備えた地震検出シス
テムにおいて、前記制御装置は前記地震検出装置へ所定
の診断指令信号を与え、その結果として、前記制御装置
は前記地震検出装置からの一連の出力信号を受け、この
出力信号と前記機械式地震センサからの出力信号に基づ
いて設備機器に動作指令を与えることを特徴とする地震
検出システム。
【0012】
【発明の実施の形態】次の事項を実施するための発明の
実施の一形態を説明する。 (1)地震検出装置自体の故障診断 (2)地震検出システムを制御する制御装置の故障診断 (3)地震検出装置、制御装置及び遮断弁等の設備機器
の間の信号配線等の故障診断 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による地
震検出装置及び地震検出システムを使用するガス供給シ
ステムの概略構成を示す説明図である。図1において、
1は防爆域を備えたガス製造工場、2はガスタンク、3
は高圧導管、4はガバナ、5は防爆域を備えたガバナス
テーション、6は中圧導管、7はガバナ、7aは緊急遮
断弁、8は監視室、9及び10はガバナ4および緊急遮
断弁7aに緊急遮断指示を供給する伝送線、11は防爆
域たるガバナ室、12は緊急遮断機能を有した設備機器
としてのガバナである。
【0013】20は加速度センサ30と演算処理回路4
0を密閉保持した防爆ケースである。この加速度センサ
30は、3軸(X,Y,Z軸)方向の加速度の計測が可
能なものである。この加速度センサ30から出力される
のは加速度の経時変化情報であるが、演算処理回路40
を用いてこの情報から振動に関する特性値(方向、変
位、速度、周波数等)を算出することも可能である。演
算処理回路40はガバナ室外壁面(非防爆域)に設けら
れた外部の制御装置60から所定の指令信号が入力され
たとき、予め定められた動作手順に従い一連の動作を実
行してその結果を外部へ順次出力する動作手段40aを
有している。50は演算処理回路40から出力される検
出信号としてのデジタル信号(2値信号)を伝送する伝
送線である。
【0014】上記制御装置60には、機械式地震センサ
(メカスタ)61と、判定回路62および電源出力、機
械式地震センサ出力、感震出力、液状化出力、重故障出
力、軽故障出力、遮断弁動作出力及び自動、手動等を表
示する表示手段68a〜68hが設けられている。この
判定回路62には振り子等を利用した機械式地震センサ
61の他、診断開始ボタン71、リセットスイッチ7
2、確認ランプ73が接続されている。また、上記表示
手段68a〜68hはそれぞれ独立した伝送線51a〜
51hによって地震検出装置の演算処理回路40に接続
されている。
【0015】上記判定回路62では、演算処理回路40
から伝送線50を介して地震検出信号(デジタル信号)
の供給を受けるとともに、機械式地震センサ61から地
震検出信号の供給を受けたとき、その入力された出力信
号がいずれも規定値以上であるときは、直ちに遮断信号
63を発生させ、この遮断信号でガバナ12を遮断す
る。これにより、低圧導管64へのガスの供給が緊急遮
断され、ガス漏れによる被害の拡大や2次災害の発生を
防止する。
【0016】次に診断動作について説明する。判定回路
62は診断開始ボタン71の操作信号を受けると、外部
から診断指令信号としての所定の指令信号70の供給を
受けると、演算処理回路40に診断開始信号01を供給
する。64は低圧導管、65はガスを供給される家庭、
66はガスを供給される工場である。
【0017】図2は加速度センサ30を示す断面図であ
る。図において、31は密閉容器である。加速度センサ
30はシリコン製の下部ストッパ30aと、この下部ス
トッパ30a上に配置した台座30bと、この台座30
b上に配置したシリコン製の可動電極30cと、この可
動電極30c上に位置した上部電極30dを備えてい
る。
【0018】図3は上記可動電極30cおよび上部電極
30dの対向し合う面にそれぞれ設けられた導電体から
なる電極パターンを模式的に示す平面図であり、電極パ
ターンはC1〜C5に5分割されている。それぞれの電
極パターンはリード線32を介して容器本体31aの外
面に設けられた外部接続端子33に接続されている。可
動電極30cにはその中心電極パターンC5に振動特性
を調整するために重錘体35が設けられ、この重錘体3
5が台座30bの中央に形成された穴36に配置されて
いる。
【0019】上記の各電極パターンC1〜C5は、図4
に示すように、それぞれ容量/電圧変換器38a〜38
eの入力側に接続され、容量/電圧変換器38a,38
cの出力側は減算処理を行うオペアンプ39aの入力側
に接続され、このオペアンプ39aの出力がX軸の出力
となっている。同様に、容量/電圧変換器38b〜38
d出力側は減算処理を行うオペアンプ39bの入力側に
接続され、このオペアンプ39bの出力がY軸の出力と
なっている。また、容量/電圧変換器38eはその出力
がそのままZ軸の出力となっている。
【0020】上記密閉容器31の内部には、可動電極3
0cの振動特性を最適に調整するため、乾燥した反応性
の低いガス(窒素等)37が減圧封入されている。すな
わち、可動電極30cの振動に対する気流抵抗を小さく
している。加速度センサ30の固有振動数は測定しよう
としている地震の周波数(約50Hz程度以下)より
も、大幅に高い周波数に設定してあるので、地震の周波
数を充分測定できる構造となっている。
【0021】上記構成の加速度センサ30は地震の振動
を受けると、その振動方向が図3に示すようにX方向で
あると、重錘体35が図5に示すように矢印Fx方向の
力を受けて変位するため、上部電極30dに対する可動
電極30cの各電極パターンC1〜C5の位置が変化
し、各電極パターンC1〜C5と上部電極30dとの間
における静電容量が変化する。
【0022】この場合、電極パターンC1,C3に対応
する静電容量は、一方は大きく他方は小さく変化する。
また、電極パターンC2,C4に対応する静電容量は、
両者とも同じに変化する。電極パターンC5に対応する
静電容量はほとんど変化しない。
【0023】従って、理想的には上記電極パターンC
1,C3に対応する静電容量を電圧に変換した容量/電
圧変換器38a,38cの出力は、オペアンプ39aで
減算処理されると、C1(又はC3)単独で変化する容
量よりも2倍の感度出力となる。また、上記電極パター
ンC2,C4に対応する静電容量を電圧に変換した容量
/電圧変換器38b,38dの出力は互いに等しいた
め、オペアンプ39bで減算処理されると略零となり、
電極パターンC5に対応する静電容量を電圧に変換した
容量/電圧変換器38eも同様に略零の出力が得られ
る。この結果、矢印Fx方向の加速度を検出できる。
【0024】また、振動方向が図3に示すようにY方向
であると、重錘体35が矢印Fy方向(図3,図5にお
いて紙面と直交方向)の力を受けて変位するため、電極
パターンC2,C4に対応する静電容量は、一方は大き
く他方は小さく変化する。また、電極パターンC1,C
3に対応する静電容量は、両者とも同じに変化する。電
極パターンC5に対応する静電容量はほとんど変化しな
い。
【0025】従って、上記電極パターンC2,C4に対
応する静電容量を電圧に変換した容量/電圧変換器38
b,38dの出力は、オペアンプ39bで減算処理され
るとC2(又はC4)単独で変化する容量よりも2倍の
感度出力となる。また、上記電極パターンC1,C3に
対応する静電容量を電圧に変換した容量/電圧変換器3
8a,38cの出力は互いに等しいため、オペアンプ3
9aで比較されると略零となり、電極パターンC5に対
応する静電容量を電圧に変換した容量/電圧変換器38
eも同様に略零の出力が得られる。この結果、矢印Fy
方向の加速度を検出できる。
【0026】また、振動方向が図6に示すようにZ軸方
向であると、重錘体35が矢印Fz方向の力を受けて変
位するため、電極パターンC1〜C4に対応する静電容
量はすべて同じように変化し、電極パターンC5に対応
する静電容量も変化する。従って、上記電極パターンC
1,C3,C2,C4に対応する静電容量を電圧に変換
した容量/電圧変換器38a,38b,38c,38d
の出力は、オペアンプ39a,39bで減算処理される
と略零となり、電極パターンC5に対応する静電容量を
電圧に変換した容量/電圧変換器38eからのみある出
力が得られる。この結果、矢印Fz方向の加速度を検出
できる。
【0027】以下、この発明の地震検出装置及び地震検
出システムにおける診断動作を図7に示すシーケンス図
について説明する。まず、防爆ケース20に内蔵された
加速度センサ30と演算処理回路40からなる地震検出
装置の診断動作を説明する。制御装置60に設けられた
診断開始ボタン71を規定時間押すと、判定回路62は
伝送線70を介して演算処理回路40に診断入力01を
供給する。
【0028】演算処理回路40は診断入力01を受ける
と、通常の振動検出動作を中止して診断動作を開始し、
所定周期でオンオフする軽故障出力02−Aを伝送線5
1aを介して、制御盤60の軽故障表示手段68fに供
給点滅させ、自己診断を開始したことを表示する。
【0029】自己診断を開始すると、まず加速度センサ
30の故障診断(自己診断)を実施する。初期静止状態
での出力の確認により、地震検出装置の傾いた状態取り
付け又はセンサ異常をチェックする。次に他の方法(交
流や直流電圧印加)による出力のチェックをする。その
チェックによる故障の大小にて重故障や軽故障を一連の
チェック終了後(リセット後)出力する。更に内部回路
部品(メモリ関連や基準電圧用部品等)のチェックを行
う。異常の場合はリセット後軽故障又は重故障の出力を
行う。
【0030】演算処理回路40は軽故障出力02−Aを
出力してから所定時間(図示例は1sec)経過後、重
故障出力03を伝送路51bを介して重故障表示手段6
8bに供給して連続点灯させるとともに、重故障出力用
のリレー(図示されていないラッチング型の機械式リレ
ー)を動作させ、重故障出力03がなくなっても重故障
状態を保持させる。
【0031】次いで、演算処理回路40は重故障出力0
3を出力してから所定時間(図示例は1sec)経過
後、加速度センサ30が作動したとき出力される感震出
力04を伝送線51cを介して感震表示手段68cに供
給して連続点灯させる。これらの動作は上記の加速度セ
ンサ30の自己診断動作と平行して行われる。すなわ
ち、自己診断動作中の加速度センサ30の検出状態とは
何ら関係せずに、所定の感震信号、軽故障信号及び重故
障信号が強制的に出力される。
【0032】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、演算処理回路40から順次に出力される軽故障出力
02−A、重故障出力03、感震出力04によって軽故
障表示手段68a、重故障表示手段68b、感震表示手
段68cを所定時間(図示例は30秒)の間に順次に点
滅点灯させることにより、加速度センサ30と演算処理
回路40からなる地震検出装置が正常である否かを簡
単、且つ迅速に自己診断することができるとともに、演
算処理回路40から制御装置60への伝送線および各表
示手段68a〜68cが正常であったか否かも診断する
ことができる。つまり、この上記の診断時間内に1つで
も表示がされない、あるいは表示が不安定の時は地震検
出装置あるいは伝送線か表示手段が正常でないと診断で
きる。
【0033】実施の形態2.上記の診断時間(図7では
30sec)が経過すると、演算処理回路40は前記の
軽故障出力02−Aとは周期の異なる軽故障出力02−
Bを出力し、重故障表示手段68aを前記とは異なる周
期で点滅させて、別の診断を開始することを報知する。
そして、演算処理回路40から出力している重故障出力
03をオフして重故障表示手段68bを消灯する。しか
し、感震出力04は出力を続けて感震表示手段68cの
連続点灯は続ける。また、重故障出力03は制御装置で
ラッチしているので、演算処理回路40からの信号が無
くなっても、制御装置60では重故障動作を維持してい
る。
【0034】上記の診断時間(30sec)経過後、演
算処理回路40から一定周期の液状化出力05を一定時
間出力し、伝送線51dを介して液状化表示手段68d
を点滅させる。このときも、加速度センサ30の検出状
態とは何ら関係なく、感震信号、液状化出力及び軽故障
信号が強制的に出力される。この状態において、制御装
置60の機械式地震センサ61の振動子を手動で揺り動
かして、地震が発生したのと等価な状態を作り出し、こ
の機械式地震センサ61の動作出力06を判定回路62
に入力することにより、地震検出システムが正常である
か否かを確認することができる(機械式地震センサ61
には、試験のために振動子を容易に手動操作可能なもの
を用いるのが望ましい)。しかし、このときは判定回路
62からは遮断弁を動作させる遮断信号63は出力され
ない。つまり、誤って遮断弁を遮断しないように、一度
重故障信号が出力された場合は、リセット信号が入力さ
れるまでは遮断弁の遮断信号63は、判定回路62から
出力しないように構成している。
【0035】次に制御装置60のリセットスイッチ72
をオンして重故障等の全てのラッチを解除し、再び機械
式地震センサ61を手動で適当に揺り動かして、地震が
発生したのと等価な状態を作り出して機械式地震センサ
61を動作させると、この機械式地震センサ61の出力
と感震出力とのアンド論理の成立によって、判定回路6
2から遮断弁をオンする遮断信号63が出力される。な
お、この地震検出システムの診断作業に先立ち、予めガ
ス配管のバイパス弁(図示せず)を開いておき、判定回
路62からの遮断信号63によって遮断弁が閉じても、
ガスの供給が継続されるように配慮しておくことは言う
までもない。
【0036】次いで、判定回路62は再度、診断開始ボ
タン71を規定時間押されて、2回目の診断入力01を
受信したとき、自動的に診断動作を終了し、各種の出力
信号を正常(計測状態)に戻す。また、リセットスイッ
チ72を押し、リセット出力07でラッチリレー等を解
除して初期に戻す。その時に、今まで実施した各種自己
診断(故障診断)に基づいて、正常状態、軽故障、重故
障等の診断結果を出力する。また、何らかの影響で終了
信号が得られなかった場合には、ある一定時間後、計測
状態に自動的に戻すとともに、終了信号がないとの異常
信号を発生させても良い。
【0037】以上のように、実施の形態2によれば、地
震検出装置の自己診断に引き続き、演算処理回路40か
ら液状化出力信号、手動による機械式地震センサの出力
信号、遮断弁駆動信号、手動によるリセット信号を順次
出力することにより、制御装置60から遮断弁までの構
成部材の状態も確実の診断することができ、しかも、こ
れ等の診断作業が簡単に実施できる。特に加速度センサ
と機械的センサのアンド論理で遮断弁を動作させるため
に、両センサから動作信号を出力することが容易である
ので、1人の作業者によって簡単に遮断弁の動作の診断
を行うことができる。
【0038】また、外部機器である制御装置60に演算
処理回路40から診断用出力を出力しているが、配線ケ
ーブルの省資源、省力化のため、出力信号をいくつかの
点滅時間等の差異により各種内容を表現しているので、
ケーブル本数を少なくできる。診断シーケンスを実施す
ることにより、加速度センサの診断と同時に計装や配線
の診断ができるので、最初の設置時の試運転においても
有効である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、演算
処理回路は通常の計測状態から診断状態になると、予め
定められた動作手順に従い一連の動作信号を順次出力す
るように構成したので、この動作信号に基づいて順次自
動で作業内容が切り替わり、手順忘れやミス等が少な
く、地震検出装置が正常である否かを簡単、且つ迅速に
自己診断することができるとともに、演算処理回路から
制御装置の各表示手段や動作、更に設備機器が正常であ
ったか否かも診断することができる。すなわち、地震検
出装置を設置場所から取り外して手で揺すらなくても点
検作業が可能になり、しかもばらつきのない正確な診断
を行うことができる。そして、診断指令信号を受けたと
きだけ通常の計測動作とは異なる診断動作をさせること
ができるので、この時の動作出力を通常の地震検出とは
異なる用途、例えば、この地震検出装置の出力信号によ
って動作する下流側の設備機器等の動作試験などに用い
ることもできる。
【0040】また、この発明によれば、制御装置によっ
て地震検出装置へ所定の診断指令信号を与え、その結果
として、制御装置は地震検出装置からの一連の出力信号
を受け、これに基づいて設備機器に動作指令を与えるよ
うに構成したので、制御装置が地震検出装置からの一連
の出力信号を受けて、設備機器へ正常に動作指令を与え
ることができるかどうかを試験することができる。この
結果、計装/配線が正常であるか否かを確認することが
できる。診断手順が自動であるから、診断内容が間違い
無く実施される。加速度センサ30が故障していたとし
ても、加速度センサ30の検出状態に関係なく感震信号
等を出力できるので、とりあえず地震検出システム全体
の動作確認を実施し、その後に加速度センサ30を修理
するといった柔軟な運用が可能になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による地震検出装置及び
地震検出システムを使用するガス供給システムの概略構
成を示す説明図である。
【図2】上記加速度センサを示す断面図である。
【図3】加速度センサの電極の電極パターンを示す平面
図である。
【図4】加速度センサの出力を判断する回路図である。
【図5】加速度センサにX軸方向の加速度が作用したと
きの検出動作を示す断面図である。
【図6】加速度センサにZ軸方向の加速度が作用したと
きの検出動作を示す断面図である。
【図7】この発明の地震検出装置及び地震検出システム
における診断動作を説明するシーケンス図である。
【符号の説明】
1 ガス製造工場 2 ガスタンク 3 高圧導管 4 ガバナ 5 ガバナステーション 6 中圧導管 7 ガバナ 7a 緊急遮断弁 8 監視室 9 緊急遮断指示を供給する伝送線 10 緊急遮断指示を供給する伝送線 11 ガバナ室 12 ガバナ 20 防爆ケース 30 半導体加速度センサ 30a 下部ストッパ 30b 台座 30c 可動電極 30d 上部電極 31 密閉容器 31a 容器本体 31b 蓋体 32 リード線 33 外部接続端子 34 スリット 35 重錘体 36 穴 40 演算処理回路 40a 動作手段 50,51a〜51h 伝送線 60 制御装置 61 機械式地震センサ 62 判定回路 63 遮断信号 64 低圧導管 65 家庭 66 工場 68a〜68h 診断時の状態を表示するLED等の表
示手段 71 診断開始ボタン 72 リセットスイッチ 73 確認ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 洋之 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 (72)発明者 田久保 光 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 (72)発明者 清水 善久 埼玉県幸手市香日向2−26−3 (72)発明者 小金丸 健一 東京都練馬区桜台5−16−5 Fターム(参考) 2G064 AB19 BB04 BB33 BB64 BD05 BD66 CC27 DD29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動に関する特性値を検出する振動セン
    サと、この振動センサの検出信号に基づいて演算処理を
    行い当該演算処理結果を2値信号として出力可能な演算
    処理回路とを備えた地震検出装置において、前記演算処
    理回路は、外部からの診断指令信号の入力に応じて予め
    定められた動作手順に従い一連の動作を実行しその結果
    を出力する動作手段を備えることを特徴とする地震検出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記振動センサの検
    出状態にかかわらず、所定の出力信号を出力するように
    上記動作手順が定められていることを特徴とする地震検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の地震検出装置からの出力
    信号と機械式地震センサからの出力信号に基づいて、設
    備機器に動作指令を与える制御装置を備えた地震検出シ
    ステムにおいて、前記制御装置は前記地震検出装置へ所
    定の診断指令信号を与え、その結果として、前記制御装
    置は前記地震検出装置からの一連の出力信号を受け、こ
    の出力信号と前記機械式地震センサからの出力信号に基
    づいて設備機器に動作指令を与えることを特徴とする地
    震検出システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007507712A (ja) * 2003-09-30 2007-03-29 ローズマウント インコーポレイテッド 振動に基づく診断装置付きプロセス装置
KR101546074B1 (ko) * 2014-12-23 2015-08-20 주식회사 베스텍 3축 가속도 신호에 의한 구조물의 지진 감지진단 시스템
JP2019160722A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 日東工業株式会社 感震装置

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