JP2001349610A - 混合弁及び給湯装置 - Google Patents

混合弁及び給湯装置

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JP2001349610A
JP2001349610A JP2000167845A JP2000167845A JP2001349610A JP 2001349610 A JP2001349610 A JP 2001349610A JP 2000167845 A JP2000167845 A JP 2000167845A JP 2000167845 A JP2000167845 A JP 2000167845A JP 2001349610 A JP2001349610 A JP 2001349610A
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port
water
hot water
valve
mixing
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JP2000167845A
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English (en)
Inventor
Toru Mochizuki
融 望月
Takaya Oota
貴也 太田
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Takagi Industrial Co Ltd
Original Assignee
Takagi Industrial Co Ltd
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  • Multiple-Way Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品を削減して流体間混合を実現した混
合弁を提供する。この混合弁を用いた給湯装置を提供す
る。 【解決手段】 弁本体(2)に第1のポート(6)、第
2のポート(8)、第3のポート(10)、これらポー
トに連通した弁室(4)、回転及び進退する軸(3
6)、この軸と協動する弁体(26)を備え、初期モー
ド(M1)は第3のポートの流量を皆無ないし最小限に
し、混合調整モード(M2)では第1及び第2のポート
側の流体を第3のポートに流すとともにその流量を調整
し、選択調整モード(M3)では主として第1又は第2
のポート側の流体を第3のポートに流すとともにその流
量を調整し、この混合弁(118)を用いて湯水混合、
給湯制御を行い、構成の簡略化とともに給湯制御の簡素
化を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水と水の混合や
水量調整等が可能な混合弁及び給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯装置では、熱交換器によって
得られる温水と、熱交換器を通過させない給水とを混合
弁によって混合し、所望の出湯温度を実現したものであ
る。このような給湯装置では、温水と給水との混合比率
及び出湯量の調整が可能であり、再出湯を繰り返すとき
の温度変化も最小限に抑えられる等、給湯特性の安定化
が図られている。
【0003】しかし、温水と給水の混合比率の調整や水
量調整には複雑な弁機構が必要であって、熱交換器を加
熱するバーナへの燃料量の調節、混合比率の調整、水量
調整におけるハンチング防止のための制御を必要とし、
その制御は複雑になっている。このような給湯温度制御
を簡略化するには、温水側又は給水側の経路の管径を調
整するとともに、混合比率を固定し、湯水混合後の管路
に水量制御弁を設けて出湯量を調整し、出湯温度は熱交
換器を加熱するバーナの燃焼量調整のみでの制御が行わ
れている。そして、給水側経路に開閉弁を設け、設定温
度が高いときには、熱交換器側の温水の沸騰を防止する
ために、給水側の経路を閉鎖し、温水側経路を通過する
温水温度を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
給湯装置では、出湯温度の制御が簡略化されるものの、
水量制御弁、開閉弁等の構成部品が増加し、混合比率を
固定化するための部品配置や機構設計の自由度が損なわ
れ、機器の大型化や高価となるという課題が生じたので
ある。
【0005】そこで、本発明は、構成部品を削減して流
体間混合を実現した混合弁を提供することを目的とする
とともに、この混合弁を用いて構成部品の簡略化ととも
に湯水混合及び給湯制御の簡素化を図った給湯装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の混合弁及び給湯
装置は、弁本体(2)に第1のポート(6)、第2のポ
ート(8)、第3のポート(10)、これらポートに連
通した弁室(4)、回転力を受けて進退しかつ回転する
軸(36)、この軸と協動する弁体(26)を備え、初
期モード(M1)では第3のポートの流量を皆無ないし
最小限にし、混合調整モード(M2)では第1〜第3の
ポート間の連通により第1及び第2のポート側の流体を
第3のポートに流すとともにその流量を調整し、選択調
整モード(M3)では主として第1又は第2のポート側
の流体を第3のポートに流すとともにその流量を調整
し、この混合弁(118)を用いて湯水混合、給湯制御
を行い、構成の簡略化とともに給湯制御の簡素化に寄与
することができる。
【0007】請求項1に係る本発明の混合弁は、第1の
ポート(6)、第2のポート(8)及び第3のポート
(10)が形成された弁本体(2)と、この弁本体に形
成されて前記第1のポート、前記第2のポート及び前記
第3のポートに連通させた弁室(4)と、前記弁本体に
回転可能に支持されて回転により進退可能な軸(36)
と、この軸に支持されて前記弁室に設置され、前記軸の
進退及び回転に応じて初期モード(M1)、混合調整モ
ード(M2)又は選択調整モード(M3)の何れかに切
り換えられ、前記初期モードでは前記第3のポートの流
量を皆無ないし最小限にし、前記混合調整モードでは前
記第1及び第2のポートと前記第3のポートとの間を連
通させて前記第1及び第2のポート側の流体を前記第3
のポートに流すとともにその流量を調整し、前記選択調
整モードでは前記第2のポート側の流体のみ又は主とし
て前記流体を前記第3のポートに流し、その流量を調整
する弁体(26)とを備えてなることを特徴とする。
【0008】即ち、軸を回転させると、弁体は進退及び
回転し、その回転角度に応じて初期モード、混合調整モ
ード又は選択調整モードが設定される。初期モードでは
第3のポートが閉止され、混合調整モードでは第1のポ
ート、第2のポート及び第3のポートの全てが弁室を介
して連通し、また、選択調整モードでは第2のポート及
び第3のポート側が連通する。したがって、第1のポー
トに第1の流体、第2のポートに第2の流体を流し込
み、初期モードでは、第3のポートの流量を皆無ないし
最小限にし、混合調整モードでは、第1及び第2の流体
が弁室で合流し、その混合流体が第3のポートに流れ、
弁体の回転角度に応じてその流量が調整される。また、
選択調整モードでは、第2のポートからの第2の流体の
み又は主としてその流体が第3のポートに流れ、弁体の
回転角度に応じてその流量が調整される。
【0009】請求項2に係る本発明の混合弁は、前記弁
体に前記第1のポートと前記第3のポートを連通させて
前記第1のポート側の流体のみ又は主として前記流体を
前記第3のポートに流し、その流量を調整可能な選択調
整モードを有する弁体を用いたことを特徴とする。即
ち、このように構成することにより、第1のポート側の
第1の流体のみ又は主として第1の流体が第3のポート
に流れ、その流量調整を行うことができる。
【0010】請求項3に係る本発明の混合弁は、前記軸
に回転力を付与する駆動手段を前記弁本体に備えたこと
を特徴とする。即ち、軸は手動操作で回転可能である
が、モータ等の駆動手段を用いることにより、制御入力
によって所望の回転力を軸に付与し、その角度調整が可
能であり、流量制御を行うことができる。
【0011】請求項4に係る本発明の混合弁は、前記第
1ポートに水(W)を流し、前記第2ポートに湯(H
W)を流し、前記混合調整モードで前記湯と前記水とを
混合し、その混合水(MW)を前記第3のポートに流す
とともに、その水量を調整し、前記選択調整モードで前
記湯のみ又は主として前記湯を前記第3のポートに流す
とともに、その水量を調整することを特徴とする。即
ち、この混合弁において、軸を回転させると、弁体は進
退及び回転する。その回転角度に応じて初期モード、混
合調整モード又は選択調整モードが設定され、初期モー
ドでは第3のポートが閉止され、混合調整モードでは第
1のポート、第2のポート及び第3のポートの全てが弁
室を介して連通し、また、選択調整モードでは第2のポ
ート及び第3側が連通する。したがって、第1のポート
に水、第2のポートに湯を流し込み、初期モードでは、
第3のポートの流量を皆無ないし最小限にし、混合調整
モードでは、水及び湯が弁室で合流し、その混合水が第
3のポートに流れ、弁体の回転角度に応じてその水量が
調整される。また、選択調整モードでは、第2のポート
からの湯のみ又は主としてその湯が第3のポートに流
れ、弁体の回転角度に応じてその水量が調整される。
【0012】請求項5に係る本発明の給湯装置は、水
(W)を流す水経路(管路106)と、熱交換手段(熱
交換器104)によって前記水を加熱する湯経路(管路
112)と、この湯経路の湯(HW)と前記水経路の前
記水とを合流させる合流部(116)と、前記湯と前記
水の混合水(MW)又は前記湯を出湯させる出湯経路
(混合管路120)と、前記合流部に設置され、前記水
経路から前記水を第1のポート(6)に受け、前記湯経
路側から前記湯を受ける第2のポート(8)に受け、第
3のポート(10)を前記出湯経路に接続し、弁体(2
6)の回転を以て、初期モード(M1)、混合調整モー
ド(M2)又は選択調整モード(M3)に切り換えら
れ、前記初期モードでは前記第3のポートの水量を皆無
ないし最小限にし、前記混合調整モードでは前記湯と前
記水とを混合して前記第3のポートから前記出湯経路に
混合水を流すとともに、その流量を調整し、前記選択調
整モードでは前記湯のみ又は主として前記湯を前記第3
のポートから前記出湯経路に流すとともに、その流量を
調整する混合弁(118)とを備えたことを特徴とす
る。
【0013】即ち、水経路には上水等から水が供給さ
れ、また、湯経路には熱交換手段により水を加熱された
湯が流れる。そして、混合弁には初期モード、混合調整
モード又は選択調整モードが設定され、初期モードでは
第3のポートが閉止され、混合調整モードでは第1のポ
ート、第2のポート及び第3のポートの全てが弁室を介
して連通し、また、選択調整モードでは第2のポート及
び第3のポート側が連通する。
【0014】したがって、初期モードでは、第3のポー
トの流量を皆無ないし最小限にし、混合調整モードで
は、水及び湯が弁室で合流し、その混合水が第3のポー
トから出湯経路に流れ、その水量が弁体の回転角度によ
って調整される。また、選択調整モードでは、第2のポ
ートからの湯又は主としてその湯が第3のポートから出
湯経路に流れ、弁体の回転角度に応じてその水量調整を
行うことができる。そして、混合調整モードでは、出湯
温度の安定化のため、流量制御が可能となり、出湯性能
を向上させることができる。また、選択調整モードで
は、熱交換手段側の水量を多くでき、熱交換手段側の沸
騰防止を図ることができる。
【0015】請求項6に係る本発明の給湯装置は、前記
混合弁を前記第2のポートと前記第3のポート又は前記
第1のポートと前記第3のポートを選択的に連通させる
選択調整モードを備えることにより、前記選択調整モー
ドでは前記湯又は前記水の何れか一方のみ又は主として
前記湯又は前記水の何れか一方を前記出湯経路に流すよ
うにしたことを特徴とする。即ち、このように構成する
ことにより、第1のポートからの水又は主としてその水
が第3のポートから出湯経路に流れ、弁体の回転角度に
よってその水量調整を行うことができる。
【0016】請求項7に係る本発明の給湯装置は、設定
温度に応じて前記熱交換手段を加熱するバーナの燃料供
給量を制御するとともに、出湯可能な最大水量を演算し
て前記混合弁からの出湯量を制御する制御手段を備えた
ことを特徴とする。即ち、出湯可能な最大水量は、給水
量、設定温度、バーナの発熱量等で決定される。そこ
で、設定温度に応じてバーナに対する燃料供給量を制御
するとともに、出湯可能な最大水量を演算し、その最大
水量を前提にして混合弁からの出湯量を制御することに
より、設定温度の湯を所望の水量で出湯させることがで
きる。
【0017】請求項8に係る本発明の給湯装置は、設定
温度に応じて前記混合弁を前記混合調整モード又は前記
選択調整モードに切り換えることにより、出湯量を制御
することを特徴とする。即ち、設定温度に応じて最大出
湯量が規制され、その出湯量の範囲でバーナの燃料量を
変えることにより、出湯量を制御することができる。そ
して、設定温度に応じて混合弁に混合調整モード又は選
択調整モードを設定することにより、出湯量を制御する
ことができ、出湯制御の簡略化とともに、設定温度での
出湯を迅速に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の混合弁の
実施の形態を示し、図1はその部分縦断面図、図2はそ
の要部を示す部分拡大断面図、図3は第1のポート側か
ら見た混合弁の側面図、図4は第2のポート側から見た
混合弁の側面図、図5は弁体の回転角度と第1及び第2
のポートの開閉関係を示す断面図である。
【0019】弁本体2にはその中心部に弁室4が形成さ
れ、この弁室4の側部及び下部側には弁室4に連通する
第1のポート6、第2のポート8、第3のポート10が
形成されている。この実施形態では、第3のポート10
が弁室4の下方に設定され、第1及び第2のポート6、
8は弁室4を挟んで変位し、第1及び第3のポート6、
10の間隔を壁面部12を以て第2及び第3のポート
8、10の間隔より大きく設定している。ポート6は、
その内側に径小部14とともにその内側に流量を調整す
るオリフィス16が形成されて弁室4に通じており、ま
た、ポート8はその内側に半円状の開口部18が形成さ
れて弁室4に通じている。即ち、オリフィス16によっ
てポート6の弁室4側の開口面積が狭められ、また、開
口部18によってポート8側の開口面積が狭められ、こ
のような開口面積の調整によってポート6、8の流量比
率が例えば、1:2に設定される。そして、第1のポー
ト6には第1の流体、第2のポート8には第2の流体が
加えられ、第3のポート10からこれら流体の混合流体
が取り出される。
【0020】弁室4は例えば、円筒状であって、ポート
6側の弁室4の内壁部に第1の弁座20、第2のポート
8側の弁室4の内壁部に第2の弁座22、第3のポート
10側の弁室4の内壁部に第3の弁座23が形成される
とともに、その径小壁部24に第4の弁座25が形成さ
れている。そして、弁室4には、回転及び進退によって
各弁座20、22、23、25に対応する弁体26が設
置されており、この弁体26の周面及び底面側には、弁
座20、22に選択的に接する第1の弁部28、弁座2
3に対応する第2の弁部30、弁座25に対応する第3
の弁部32が形成されているとともに、ポート6、8に
対応して弁室4内に通水路を形成する曲面状の径小面か
らなる径小面部34が形成されている。弁部30は、気
密性を保持するゴム等の弾性材料で形成されたシール部
材35が全周に亘って設置され、閉止状態で弁座23と
密着してポート10を完全閉止状態となる。
【0021】弁体26の中心には軸36が貫通してお
り、この軸36の先端部分に固定された係止手段として
のCリング38によって弁体26が軸36に係止されて
いる。また、軸36の中途部に取り付けたフランジ40
は弁体26の内部に挿入され、また、弁体26にはガイ
ド孔42が形成され、このガイド孔42にはガイド体4
4が摺動可能かつ回転可能に挿入されている。ガイド体
44の周面にはOリング46が嵌合されており、このO
リング46を以てガイド体44とガイド孔42との気密
性が保持されている。また、ガイド体44にはOリング
48が取り付けられ、ガイド体44と軸36との間の気
密性が保持されるとともに、ガイド体44とフランジ4
0との間には反発力を付与する手段としてコイルスプリ
ング50が挿入されている。即ち、軸36を中心にして
ガイド体44と弁体26との間には両者を引き離す方向
の力がコイルスプリング50によって付与されている。
【0022】ガイド体44の中心部には、軸36を中心
にねじ孔52が形成され、このねじ孔52のねじと噛み
合って回転によって摺動する摺動体54が軸36に取り
付けられている。即ち、軸36及び摺動体54は、軸3
6及びその貫通部分の径を異ならせて両者間の位置決め
を行うとともに、軸36の後端に取り付けた係止手段と
してのCリング56によって軸36に摺動体54が固定
されている。即ち、軸36には、前端側に弁体26、そ
の後端側に摺動体54が固定され、この摺動体54のね
じ部58がガイド体44のねじ孔52に係合しており、
ガイド体44と弁体26とは摺動可能に設定されてい
る。
【0023】ガイド体44は、そのフランジ60を弁本
体2の上面側に重ね合わせて弁本体2の内部に挿入さ
れ、フランジ60と弁本体2との間に貫通させた固定手
段である複数のビス62を以て固定されるとともに、弁
本体2の内面部側にはガイド体44の周壁部に形成され
た凹部にOリング64が取り付けられ、弁本体2とガイ
ド体44との気密が保持されている。
【0024】そして、摺動体54の径小部66には軸3
6に回転力を伝達するための歯車68が取り付けられ、
この歯車68には駆動手段であるモータ70の回転力が
回転力伝達手段である歯車機構72を通して加えられ
る。また、図示しないが、モータ70によって回転する
弁体26の角度は、その検出手段として設置された複数
のリミットスイッチによって検出することができる。
【0025】次に、動作を混合すべき第1の流体として
水W、第2の流体として湯HWを例に取って説明する。
モータ70を駆動して弁体26をその回転角度θ=0°
から回転させると、軸36の回転に従って摺動体54が
軸36とともに回転して下降し、摺動体54の下降とと
もに軸36を下降させる。回転角度が0°≦θ≦40°
では、初期モードM1となり、図1及び図5はθ=40
°の弁体26の位置を示している。この初期モードM1
ではポート10が閉止状態に置かれるが、弁体26の弁
部32と弁座25とは金属間接触であるため、完全閉止
状態とはならず、漏れによってポート10側に僅かな一
定量の水量が得られる。
【0026】軸36を回転させると、摺動体54が回転
して下降し、軸36とともに弁体26を下降させるとと
もに、弁体26を回転させる。弁体26の回転角度が4
0°<θ≦160°では、混合調整モードM2となり、
図6はθ=120°の弁体26の位置を示している。こ
の混合調整モードM2では、ポート6とポート10、ポ
ート8とポート10がそれぞれ連通状態に置かれ、水W
と湯HWとの混合が生じ、ポート10から混合水MW
(=W+HW)が得られる。
【0027】更に、軸36の回転を進めると、摺動体5
4が回転してより下降し、軸36とともに弁体26を下
降させるとともに、弁体26を回転させる。即ち、弁体
26の回転角度160°<θ<180°では中間モード
MNとなり、この中間モードMNから弁体26の回転角
度が180°≦θ≦320°で選択調整モードM3とな
り、図7はθ=200°の弁体26の位置を示してい
る。この選択調整モードM3では、ポート6側が閉止状
態、ポート8とポート10が連通状態に置かれ、ポート
8の湯HWがポート10に流れる。この場合、この選択
調整モードM3ではポート6側が閉止状態に置かれる
が、弁体26の弁部28と弁座20とは金属間接触であ
るため、完全閉止状態とはならず、漏れによってポート
10側に僅かな一定量の水Wが流れており、ポート10
にはこの水Wが混合された混合水MWが流れる。
【0028】そして、軸36の回転角度が最大角度に到
達すると、摺動体54が下死点に到達し、軸36及び弁
体26の下降が停止され、弁体26の回転も停止する。
即ち、弁体26の回転角度がθ=320°となると、初
期モードM1とは異なり、弁部30がシール部材35で
構成されているため、弁体26の弁部30と弁座23と
が密着状態となり、ポート10は弁体26によって完全
閉止状態に移行する。図8はθ=320°の弁体26の
位置を示している。この場合、ポート10が完全閉止状
態となるので、湯HW及び水Wの混合及びポート10側
に水流は生じない。
【0029】図9は、横軸に弁体26の回転角度θ
(°)、縦軸に流量(L/min )を以て示した流量線図
であって、Xはポート6側の水Wの流量、Yはポート8
側の湯HWの流量、Zはポート10における混合水MW
又は湯HWの総流量である。初期モードM1(0°≦θ
<40°)では、この実施形態の場合、ポート10が閉
止状態にあるが、漏れによってポート10に僅かな一定
量の混合水MWが流れる。
【0030】また、混合調整モードM2(40°≦θ≦
160°)においては、水Wは、弁体26の角度40°
≦θ≦160°の範囲で一次関数的に増加する。一方、
湯HWは、弁体26の角度40°<θ<140°の範囲
で一次関数的に増加するが、その増加傾斜は水W側より
大きく、その角度140°≦θ≦160°の範囲で定量
となる。この結果、ポート10に得られる混合水MWの
総流量は、40°<θ<140°で増加し、140°≦
θ≦160°の範囲で緩やかに増加する。この混合調整
モードM2(40°≦θ≦160°)において、nは中
間水量位置を示し、mは最大水量位置を示している。こ
の実施形態では、水Wと湯HWの水量比率が1:2に設
定されており、最小水量から最大水量まで水量調整を行
うことができ、即ち、弁体26の回転角度40°≦θ≦
160°の範囲で最小水量から最大水量までを弁体26
の回転により連続的に調整することができる。
【0031】ところで、中間モードMNは、混合調整モ
ードM2から選択調整モードM3への切換え状態の過渡
領域であって、水Wは、弁体26の角度160°<θ<
180°の範囲で閉止状態となり、一方、湯HWは、弁
体26の角度160°<θ<180°の範囲で僅かに増
加している。この結果、ポート10に得られる混合水M
Wの総流量は、160°<θ<180°の範囲で水Wの
減少に伴って大幅に減少する。この中間モードMN(1
60°<θ<180°)において、pは湯側最大水量位
置を示している。
【0032】そして、選択調整モードM3(180°≦
θ≦320°)においては、ポート6は閉止状態を維持
し、水Wは、180°≦θ<320°の範囲で僅かな漏
れ状態を維持し、一定量の水Wがポート10側に流れ
る。湯HWは、弁体26の角度180°≦θ<200°
の範囲で一次関数的に僅かに減少した後、その角度20
0°≦θ<300°の範囲で一次関数的に大幅な減少傾
向を呈し、また、その角度300°≦θ<320°の範
囲で減少する。この結果、ポート10にはポート8側の
湯HWが流れ、僅かな漏れ量である水Wとの混合水MW
の総流量は、湯HWの減少傾向と比例し、180°≦θ
<200°、200°≦θ<300°、300°≦θ<
320°の範囲で傾斜角度を異ならせて連続的に減少す
る。そして、弁体26の角度θ=300°からθ=32
0°で完全閉止状態に移行する。即ち、角度θ=320
°において、弁体26のシール部材35からなる弁部3
0が弁座23に完全密着状態となって完全閉止状態を呈
し、湯HWの水量が零、その結果、混合水MWの総流量
は皆無となる。この選択調整モードM3(180°≦θ
≦320°)において、qはポート10の全閉位置であ
る。
【0033】このようにして、初期モードM1ではポー
ト10に僅かな一定水量が得られ、混合調整モードM2
では弁体26の回転角度によって傾斜角度を異ならせて
連続的に増加し、又は減少する水量がポート10に得ら
れ、また、選択調整モードM3では弁体26の回転角度
によって傾斜角度を異ならせて連続的に減少する流量が
ポート10に得られる。なお、この実施形態では、弁体
26の回転角度θについて具体的な数値を示している
が、混合弁としての機能は、このような角度に限定され
るものではなく、また、ポート8側に湯HWに代えて水
Wを加え、選択調整モードM3で水Wをポート10側に
流し、その流量調整を行うことも可能である。また、ポ
ート10側の閉止状態を弁体26の弁部32と弁座2
5、弁部30と弁座23をシール部材35の有無によっ
て閉止状態を異ならせているが、弁部32側にも同様の
シール部材を設置して弁部32と弁座25とを完全密着
状態になるように構成し、ポート6側の水W又はポート
8側の湯HWを完全停止状態にしてもよい。
【0034】次に、図10は、本発明の給湯装置の一実
施形態を示している。この給湯装置には、一例として示
した装置本体80の内部に燃焼室82が設けられ、この
燃焼室82には加熱手段ないし燃焼手段としてバーナ8
4が設置され、燃焼室82の下側にはバーナ84に燃焼
空気Eを供給する給気手段として給気ファン86が設置
されている。バーナ84には、管路88を通じて燃料ガ
スGが供給され、管路88には燃料元弁90及び燃料比
例弁92が設けられている。バーナ84に対する燃料ガ
スGの供給又はその供給遮断は燃料元弁90の開閉によ
って行われ、燃料元弁90が開いているとき、バーナ8
4には燃料比例弁92の開度に応じた燃料ガスGが供給
される。また、バーナ84の近傍には点火手段としてイ
グナイタ94、炎検出手段としてフレームロッド96が
設置されている。
【0035】燃焼室82の上方には燃焼排気EGを流す
排気通路98が形成され、この排気通路98は排気口1
00を通じて外気に開放されている。また、燃焼室82
の内外には熱交換管102を通じて燃焼排気EGから顕
熱等を回収し、給水を加熱する給水加熱手段として熱交
換器104が設置されている。
【0036】熱交換器104の給水側には水経路として
管路106が接続されており、この管路106を通じて
水Wを流し込む。管路106には、その途上に温度セン
サ108、水量センサ110が設置されており、温度セ
ンサ108によって給水温度、水量センサ110によっ
て給水量が検出される。
【0037】また、熱交換器104の出湯側には湯経路
として管路112が接続されており、管路112を通じ
て湯HWが得られる。この管路112と、給水側の管路
106から分岐した水経路としての管路114との間に
合流部116が設けられており、この合流部116には
水Wと湯HWとを混合して所望温度の温水を得る混合手
段として混合弁118が設置されており、混合弁118
の出口側には混合管路120が接続されている。そし
て、管路112には温度センサ122、混合管路120
には温度センサ124が設置され、温度センサ122に
よって熱交換器104の出口側の温水温度、温度センサ
124によって混合水MWの出湯温度が検出される。
【0038】混合弁118では、初期モードM1、水W
と湯HWとを混合して混合水MWを出湯する混合調整モ
ードM2、湯HWを出湯する選択調整モードM3の3つ
のモードが選択的に切り換えられるとともに、混合調整
モードM2及び選択調整モードM3では水量調整が可能
である。
【0039】この給湯装置の制御装置について説明する
と、装置本体80側には図11及び図12に示すよう
に、制御部130が設置されるとともに、この制御部1
30と有線又は無線で連係されるリモコン装置132が
設置されている。制御部130は、燃焼動作を含む給湯
制御を行い、リモコン装置132は浴室、台所等に設置
されて制御部130に運転指令等の各種指令を付与す
る。
【0040】制御部130には制御演算部134が設け
られ、制御演算部134には制御動作を演算、実行する
CPU136、制御データの一時記憶を行うRAM13
8、制御プログラム、制御データを格納したROM14
0、時間計測のためのTIMER142、アナログデー
タをディジタルデータに変換するA/D変換器144、
各種センサ入力を接続する入力ポート146、制御出力
を出力する出力ポート148が設置されている。温度セ
ンサ108、122、124の各検出温度は検出回路1
50を通してA/D変換器144に加えられている。ま
た、水量センサ110、フレームロッド96、混合弁1
18の弁体26の回転角度を検出する角度センサとして
設置されたリミットスイッチ152、154、156、
158の各検出出力は検出回路160を介して入力ポー
ト146に加えられる。この場合、リミットスイッチ1
52では混合弁118の弁体26の中間水量位置n(図
9)、リミットスイッチ154では最大水量位置m(図
9)、リミットスイッチ156では湯側最大水量位置p
(図9)、リミットスイッチ158では最小水量位置q
(ポート10の全閉位置)が検出される。
【0041】また、混合弁118のモータ70、燃料元
弁90、燃料比例弁92、イグナイタ94、給気ファン
86のファンモータ162に対する各駆動出力は、出力
ポート148からの制御出力に基づいて駆動回路164
から出力される。そして、送受信回路166は入力ポー
ト146、出力ポート148に接続されており、リモコ
ン装置132側の送受信回路168との制御信号の送受
が行われる。
【0042】また、リモコン装置132は制御演算部1
70を備えており、この制御演算部170には制御動作
を司るCPU172、一時記憶のためのRAM174、
制御プログラム、制御データを格納するROM176、
入力ポート178、出力ポート180が設置されてい
る。入力ポート178には検出回路182を通して温度
設定スイッチ184、運転スイッチ186、湯張りスイ
ッチ187等の各種スイッチからの入力が加えられてい
る。また、出力ポート180には駆動装置188を介し
て表示装置190、増幅器192を介してスピーカ、ブ
ザー等の発声器194が接続されている。また、入力ポ
ート178と出力ポート180には送受信回路168が
接続され、この送受信回路168は電線、光ファイバ等
の通信ケーブル196を介して送受信回路166と連結
されている。通信媒体としては通信ケーブル196に代
えて電波、光による無線通信手段を用いてもよい。
【0043】この給湯装置の制御動作を図13に示すフ
ローチャートを参照して説明すると、リモコン装置13
2からの設定温度として所望の温度、例えば、55℃の
設定温度である場合、ステップS1では、設定温度が5
5℃以上であるか否かが判断される。その温度以上が設
定されている場合、ステップS2に移行し、ステップS
2では混合弁118の弁体26を回転させ、選択調整モ
ードM3の湯側最大水量位置pに移行させ、リミットス
イッチ156がその角度を検出するまでモータ70を駆
動し、弁体26を回転させる。
【0044】ステップS3では、カラン、給湯栓が開栓
されたか否かを判断するルーチンである。即ち、開栓に
よって上水の流入が開始し、水流の有無を水量センサ1
10の検出出力から判断する。水流が検出されたときは
ステップS4に移行し、このステップS4では、混合弁
118の選択調整モードM3にて水量制御を行う。ステ
ップS5では、燃料比例弁92を動作させることによ
り、55℃以上の高温の設定温度の給湯制御を行う。即
ち、高温給湯モードが実行される。
【0045】また、ステップS1で設定温度が55℃未
満であると判断された場合には、ステップS6に移行
し、給湯を停止してから所定時間経過したか否かを判定
する。即ち、熱交換器104内に高温水が滞留している
不都合を回避するため、所定時間だけ待機させる。そこ
で、この所定時間を経過し、熱交換器104の熱交換管
102内の湯水温度が低下しているとき、ステップS7
からのルーチンを実行する。即ち、ステップS7では混
合調整モードM2に移行し、弁体26を最大水量位置m
に移動させる。即ち、リミットスイッチ154が最大水
量位置mを検出するまでモータ70を駆動し、弁体26
を最大水量位置mに移動させる。
【0046】そして、ステップS8では、カラン、給湯
栓が開栓されたか否かを判断するルーチンである。即
ち、開栓によって上水の流入が開始し、水流の有無を水
量センサ110の検出出力より判断し、水流が検出され
たときはステップS9に移行する。即ち、ステップS9
では、混合弁118の混合調整モードM2にて水量制御
を行う。ステップS10では、燃料比例弁92の開度を
調整し、55℃未満の設定温度での給湯制御を行う。即
ち、低温給湯モードが実行される。
【0047】また、ステップS6で給湯を停止してから
所定時間経過していない場合、ステップS11に移行
し、熱交換器104内に高温の湯水が滞留しているとき
の状態での制御ルーチンを実行する。このステップS1
1では、弁体26を混合調整モードM2に移行し、弁体
26を中間水量位置nに移動させる。即ち、リミットス
イッチ152が中間水量位置nを検出するまで、モータ
70を駆動し、弁体26を中間水量位置nに移動させ
る。これにより、給湯時に熱交換器104の熱交換管1
02内に滞留する高温水と水Wが混合されて適温の出湯
が得られ、その後の燃焼制御によって給湯温度が安定す
るまで給湯温度変動を抑制させることができる。
【0048】ステップS12では、カラン、給湯栓が開
栓されたか否かを判断するルーチンである。即ち、開栓
によって水Wの流入が開始され、その水流の有無を水量
センサ110の検出出力により判断する。水量が検出さ
れたときはステップS13に移行し、即ち、ステップS
13では、混合弁118の混合調整モードM2にて水量
制御を行う。ステップS14では、燃料比例弁92の開
度を調整し、55℃未満の設定温度の給湯制御を行う。
即ち、低温再給湯モードが実行される。
【0049】次に、図13に示したフローチャートにお
けるステップS4、S5、S9、S10、S13、S1
4の各ルーチンの実行動作を図14を参照して説明す
る。図14は、水量制御動作及び燃焼制御動作のフロー
チャートを示している。
【0050】給湯制御は、ステップS21で運転スイッ
チ186、湯張りスイッチ187のオン入力とカラン等
の開栓とともに開始され、ステップS22ではバーナ8
4の燃焼のフィードフォワード制御が実行される。この
フィードフォワード制御は、設定温度、給水温度、給湯
量から設定温度に到達させる燃料供給量を演算し、この
燃料供給量に予め燃料比例弁92を制御して燃焼させる
制御である。燃料供給量は号数で表され、1号は1分間
に1リットルの水を25℃温度上昇させる能力であり、
その号数は、式(1)から求められる。 号数=給水量×(設定温度−給水温度)/25 ・・・(1)
【0051】ステップS23では設定温度で給湯できる
最大水量を演算し、その最大水量は以下の式(2)から
求める。 最大水量=最大燃焼可能号数×25/(設定温度−給水温度) ・・・(2) この演算結果は、RAM138に記憶する。
【0052】そして、ステップS24では現在の水量が
最大水量より多いか否かを比較演算し、小さい場合に
は、ステップS25に移行し、現在の水量を維持する。
この場合、高温給湯モードでは湯側水量が最大水量位置
pに保持され、低温給湯モードでは最大水量位置mに保
持され、低温再給湯モードでは湯水混合の中間水量位置
nに弁体26が保持される。また、現在の水量が最大水
量より多い場合には、ステップS26に移行し、RAM
138に記憶されている最大水量が水量センサ110で
検出されるまで弁体26を回転させ、給湯量を制限す
る。
【0053】ステップS27では、バーナ燃焼制御をフ
ィードバック制御に移行させる。即ち、設定温度と給湯
温度(混合湯温)との偏差が最小となるように燃料比例
弁92の開度調整を行う。
【0054】ステップS28では、給湯温度が設定温度
より低いか否かを判定し、給湯温度が設定温度より低い
場合には、ステップS29に移行し、設定温度と給湯温
度との偏差が最小となるまで給湯量を制限し、ステップ
S30のように給湯温度の安定化が図られる。
【0055】そして、このような給湯制御において、図
15は、混合弁118を用いた給湯制御特性を示し、W
Tは給水温度、Tmは設定温度(給湯温度)、HWTは
熱交換器104からの出湯温度即ち、湯HWの温度、M
WTは混合水MWの温度、M2は混合調整モード、M3
は選択調整モードを示している。
【0056】設定温度Tmを設定するとともに、湯HW
及び水Wの混合割合を例えば、2:1に設定し、給水温
度WTにより熱交換器104からの出湯温度を決定す
る。設定温度Tmの上昇に伴い、出湯温度が上昇し、沸
騰温度に近付く。このため、例えば設定温度55℃を境
界とし、55℃未満では湯HWと水Wとの混合による給
湯制御を行い、設定温度が55℃以上のときには、湯H
W側の給湯制御に切り換えるため、混合弁118の弁体
26の開度、即ち、角度を制御する。なお、給水温度の
上昇によって混合調整モードM2で出湯温度が例えば8
0℃を越えたときには、燃料元弁90を閉止させてバー
ナ84を消火させ、出湯温度が低下した時点でバーナ8
4の再点火を行う燃焼制御を繰り返すものとする。
【0057】このような給湯制御において、混合調整モ
ードM2では、出湯温度の安定化のため、流量制御が可
能となり、出湯性能を向上させることができる。また、
選択調整モードM3では、熱交換手段側の水量を多くで
きるので、熱交換手段側の沸騰防止を図ることができ
る。
【0058】また、浴槽等へ所定量の給湯が終了する
と、発声器194により音声で「お風呂に入れます。蛇
口を閉めてから湯張りスイッチをオフにして下さい。」
と告知し、弁体26を角度320°の閉止位置まで移動
させることにより、水流を停止させることができる。こ
こで、所定時間経過して湯張りスイッチ187にオフ入
力がなければ、発声器194により音声で「お風呂に入
れます。蛇口を閉めてから、湯張りスイッチをオフにし
て下さい。」と告知する。そして、湯張りスイッチ18
7のオフ入力により浴槽以外の蛇口、カラン等からの給
湯のために、弁体26を最大水量位置mに移動させ、再
び水流が検出されたときには発声器194により音声で
「蛇口が開いています。」と使用者に浴槽の蛇口の閉止
の再確認を促すことができる。これらの告知によって、
浴槽の蛇口等を確実に閉止させ、浴槽以外の蛇口、カラ
ン等との給湯を併用することができる。
【0059】なお、実施形態では、混合流体として湯と
水とを例に取って説明したが、本発明の混合弁はこれ以
外の複数の流体を混合することに利用でき、湯水混合装
置に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a 本発明の混合弁によれば、構成部品を削減して水及
び湯等の流体を所望の比率で混合させることができる。 b 本発明の給湯装置によれば、湯と水の混合比率を固
定し、給湯量の制御を行うことができ、且つ湯側の給湯
が可能であり、給湯装置に使用する部品点数が削減さ
れ、設計の自由度が増大するとともに、給湯制御動作が
燃焼量の制御に依存でき安定した出湯を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合弁の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図2】混合弁の要部拡大断面図である。
【図3】第1のポート側から見た混合弁の側面図であ
る。
【図4】第2のポート側から見た混合弁の側面図であ
る。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】弁体を120°に設定した混合弁の部分断面図
である。
【図7】弁体を200°に設定した混合弁の部分断面図
である。
【図8】弁体を320°に設定した混合弁の部分断面図
である。
【図9】混合弁の流量線図である。
【図10】本発明の給湯装置の実施形態を示す配管図で
ある。
【図11】給湯装置の制御装置の本体側制御部を示すブ
ロック図である。
【図12】リモコン装置を示すブロック図である。
【図13】給湯制御を示すフローチャートである。
【図14】水量制御動作及び燃焼制御動作を示すフロー
チャートである。
【図15】給湯制御特性を示す図である。
【符号の説明】
2 弁本体 4 弁室 6 第1のポート 8 第2のポート 10 第3のポート 26 弁体 36 軸 104 熱交換器(熱交換手段) 106 管路(水経路) 112 管路(湯経路) 114 管路(水経路) 116 合流部 118 混合弁 M1 初期モード M2 混合調整モード M3 選択調整モード
フロントページの続き Fターム(参考) 3H062 AA02 AA15 BB30 CC01 CC07 DD01 EE08 HH07 3H067 AA01 CC32 DD03 DD12 DD32 EA14 EA33 FF02 GG13 3L034 CA04 DA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のポート、第2のポート及び第3の
    ポートが形成された弁本体と、 この弁本体に形成されて前記第1のポート、前記第2の
    ポート及び前記第3のポートに連通させた弁室と、 前記弁本体に回転可能に支持されて回転により進退可能
    な軸と、 この軸に支持されて前記弁室に設置され、前記軸の進退
    及び回転に応じて初期モード、混合調整モード又は選択
    調整モードの何れかに切り換えられ、前記初期モードで
    は前記第3のポートの流量を皆無ないし最小限にし、前
    記混合調整モードでは前記第1及び第2のポートと前記
    第3のポートとの間を連通させて前記第1及び第2のポ
    ート側の流体を前記第3のポートに流すとともにその流
    量を調整し、前記選択調整モードでは前記第2のポート
    側の流体のみ又は主として前記流体を前記第3のポート
    に流し、その流量を調整する弁体と、 を備えてなることを特徴とする混合弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体に前記第1のポートと前記第3
    のポートを連通させて前記第1のポート側の流体のみ又
    は主として前記流体を前記第3のポートに流し、その流
    量を調整可能な選択調整モードを有する弁体を用いたこ
    とを特徴とする請求項1記載の混合弁。
  3. 【請求項3】 前記軸に回転力を付与する駆動手段を前
    記弁本体に備えたことを特徴とする請求項1記載の混合
    弁。
  4. 【請求項4】 前記第1ポートに水を流し、前記第2ポ
    ートに湯を流し、前記混合調整モードで前記湯と前記水
    とを混合し、その混合水を前記第3のポートに流すとと
    もに、その水量を調整し、前記選択調整モードで前記湯
    のみ又は主として前記湯を前記第3のポートに流すとと
    もに、その水量を調整することを特徴とする請求項1記
    載の混合弁。
  5. 【請求項5】 水を流す水経路と、 熱交換手段によって前記水を加熱する湯経路と、 この湯経路の湯と前記水経路の前記水とを合流させる合
    流部と、 前記湯と前記水の混合水又は前記湯を出湯させる出湯経
    路と、 前記合流部に設置され、前記水経路から前記水を第1の
    ポートに受け、前記湯経路側から前記湯を受ける第2の
    ポートに受け、第3のポートを前記出湯経路に接続し、
    弁体の回転を以て、初期モード、混合調整モード又は選
    択調整モードに切り換えられ、前記初期モードでは前記
    第3のポートの水量を皆無ないし最小限にし、前記混合
    調整モードでは前記湯と前記水とを混合して前記第3の
    ポートから前記出湯経路に混合水を流すとともに、その
    流量を調整し、前記選択調整モードでは前記湯のみ又は
    主として前記湯を前記第3のポートから前記出湯経路に
    流すとともに、その流量を調整する混合弁と、 を備えたことを特徴とする給湯装置。
  6. 【請求項6】 前記混合弁を前記第2のポートと前記第
    3のポート又は前記第1のポートと前記第3のポートを
    選択的に連通させる選択調整モードを備えることによ
    り、前記選択調整モードでは前記湯又は前記水の何れか
    一方のみ又は主として前記湯又は前記水の何れか一方を
    前記出湯経路に流すようにしたことを特徴とする請求項
    5記載の給湯装置。
  7. 【請求項7】 設定温度に応じて前記熱交換手段を加熱
    するバーナの燃料供給量を制御するとともに、出湯可能
    な最大水量を演算して前記混合弁からの出湯量を制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の給
    湯装置。
  8. 【請求項8】 設定温度に応じて前記混合弁を前記混合
    調整モード又は前記選択調整モードに切り換えることに
    より、出湯量を制御することを特徴とする請求項5記載
    の給湯装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007024063A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Inax Corp パイロット式流調弁装置
JP2010007725A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Yjs:Kk 電動弁
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CN106524519A (zh) * 2015-09-15 2017-03-22 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 一种方便控制的热水器

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