JP2001349350A - ワンウェイラチェットクラッチ機構 - Google Patents

ワンウェイラチェットクラッチ機構

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JP2001349350A
JP2001349350A JP2001108863A JP2001108863A JP2001349350A JP 2001349350 A JP2001349350 A JP 2001349350A JP 2001108863 A JP2001108863 A JP 2001108863A JP 2001108863 A JP2001108863 A JP 2001108863A JP 2001349350 A JP2001349350 A JP 2001349350A
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JP
Japan
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claw
clutch mechanism
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pawl
inner race
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Application number
JP2001108863A
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English (en)
Inventor
Daniel P Costin
ダニエル・ピー・コースティン
Nirmal R Pavangat
ニーマル・アール・パヴァンガット
James R Wells
ジェイムス・アール・ウェルズ
Gerald F Beno
ジェラルド・エフ・ビーノ
Ronald F Green
ロナルド・エフ・グリーン
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BorgWarner Inc
Original Assignee
BorgWarner Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/12Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来のワンウェイクラッチ組立体は、負荷伝
連能力を更に増すにはスペース上の制約があり、コスト
も懸かった。 【解決手段】 ラチェット型ワンウェイクラッチ機構3
00、である。該機構は、複数の切欠き312、を有す
る内側レース部材302、と、複数の空所310、を有
する外側部材304、と、切欠きと係合し得るように空
所内に配置された複数の爪部材306、と、爪部材を係
合位置に向けて偏倚させるばね偏倚部材308とを有す
る。外側部材は、ステータ部材又は外側レース部材30
4とすることができる。リテーナ部材314、は爪を空
所内で軸方向に保持する。内側レース部材、外側部材及
びリテーナ部材の上の支承面が支承支持体を提供する。
爪部材及び爪の空所の大きい半径R1は、摩耗を少なく
し且つ二次的機械加工工程のコストを最小にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は、1997年8月2
7日付けで出願され、現在、米国特許第5,947,2
45号となっている米国特許出願第08/917,88
0号の一部継続出願である、1999年2月25日付け
で出願された、米国特許出願第09/257,028号
の一部継続出願であり、上記の米国特許出願第08/9
17,880号は、1996年9月3日付けで出願さ
れ、現在、米国特許第5,853,073号となってい
る米国特許出願第08/707,104号の一部継続出
願であり、上記の出願の全ては、当該出願の譲受人に譲
渡され且つ参考として引用し、本出願に含めてある。
【0002】本発明は、ラチェットワンウエイクラッチ
機構に関する。
【0003】
【従来の技術】今日、種々の型式のワンウェイクラッチ
組立体が使用されている。 かかるクラッチ組立体は、ス
プラグ型、ローラ型、及び爪ラチェット型の組立体を含
む。これらワンウェイクラッチ組立体の全ては、これら
組立体が使用される特定の用途に対応して満足し得るよ
うに機能する。
【0004】特定の伝動装置において、ワンウェイクラ
ッチ組立体について大きいトルク能力が必要とされる。
更に、スペース上の制約のため、クラッチ組立体の寸法
を特定の制限値内に保つことも必要である。スプラグ又
はローラを有する現在のワンウェイクラッチ組立体は、
負荷伝達能力を更に増し、しかもスペース上の制約を満
たすには不十分であることがしばしばである。
【0005】爪ワンウェイクラッチ組立体は、所定の配
置寸法にて公称負荷能力を更に増すことができる。ラチ
ェット型爪クラッチ組立体の設計上の制約は、爪とレー
スとの間の接触応力及び/又はレース内にて発生される
曲げ応力、せん断応力及びフープ応力によって決まる。
【0006】ラチェット組立体は、2つの切欠き付き又
は空所付きレースを共に一方向に係止し、反対方向に自
由に回転させる働きをする少なくとも1つの爪を有して
いる。一般に、公知のラチェット組立体間の相違点は、
爪の動作を制御し且つその動作に対する遠心力の影響を
制御する点にある。ラチェットクラッチ組立体は、例え
ば、米国特許第2,226,247号、同第3,55
4,340号、及び同第5,449,057号に記載さ
れている。別のラチェットクラッチ組立体は、英国特許
第2116号に図示されている。幾つかのラチェットク
ラッチ組立体は、外側レース部材に代えて、外側部材を
ステータ部材として利用する。
【0007】幾つかの現在の爪クラッチは、オーバラン
ニング速度能力及び反復的なトルク負荷に対する耐久性
の点にて制限されている。また、クラッチ組立体の外側
部材に対して使用されているステータは、通常、鋳造過
程のため、必ずしも、爪部材が適正に機能する上で十分
な爪空所の幾何学的形態を提供するとは限らない鋳造ア
ルミニウムで出来ている。空所の幾何学的形態を正確に
制御するため二次的な機械作用が通常、必要とされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、改良されたラチェットワンウェイクラッチ組立体を
提供することである。本発明の別の目的は、公知の組立
体よりも経済的で且つ軽量であり、しかも、作用及び性
能の点にて同等である、改良されたラチェットクラッチ
組立体を提供することである。
【0009】本発明の更に別の目的は、堅牢で、耐久性
があり且つ軽量であるプラスチック又はアルミニウムの
ような、非鉄材料で出来たラチェットワンウェイクラッ
チ組立体を提供することである。本発明の更に別の目的
は、係合方向に向けて爪に傾動力を加えるためばねを利
用するラチェットワンウェイクラッチ組立体を提供する
ことである。
【0010】本発明の更に1つの目的は、高速度にて改
良された作用を有し且つ反復的なトルク負荷に対してよ
り大きい耐久性及びより大きい負荷に対する能力の双方
又はその何れか一方を有するラチェットクラッチ組立体
を提供することである。本発明の更に別の目的は、爪空
所における二次的な機械作用を最小にし又は解消し、こ
れにより、製造及び組み立ての時間及びコストを削減す
るラチェットクラッチ組立体を提供することである。
【0011】公知のラチェットワンウェイクラッチ組立
体に優る本発明によって、本発明の上記及びその他の目
的が実現される。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるワンウェイ
ラチェットクラッチ機構は、複数の空所と、該空所に隣
接する第一の半径方向支承面とを有する外側部材と、複
数の切欠きと、該切欠きに隣接する第二及び第三の半径
方向支承面とを有する内側レース部材と、爪部材の1つ
が前記空所の各々内に配置された複数の爪部材と、前記
爪部材を前記切欠きとの係合位置に向けて偏倚させるば
ね手段と、前記爪部材、ばね手段及び前記内側レース部
材を軸方向に保持し、第四の半径方向支承面を有するリ
テーナ部材と、前記爪部材の各々が、リッジを有し、前
記空所の各々が前記リッジと合わさる相応する凹所を有
することと、前記クラッチ機構が組み立てられたとき、
前記第一及び第四の半径方向支承面が前記第二及び第三
の支承面と合わさることとを備えて構成されている。
【0013】本発明は、外側レース部材、又はステータ
若しくは、反作用部材における空所内に配置された複数
の爪を有するラチェットワンウェイクラッチ組立体を提
供するものである。複数の相応する歯付き切欠きは、内
側レース部材の外周に配置されており、外側部材及び内
側レース部材が一方向に相対的に回転する間、爪と係止
係合状態にて合わさる。切欠きは、外側レース部材の外
側に歯を有しており、該歯は、外側部材が一方向に回転
するのを防止するが、反対方向に自由回転するのを許容
する形状とされている。内側レース部材の内径は、車両
の伝動装置の静止支持軸のような、支持軸と合わさり且
つ該支持軸に対して確実に配置され得るようにしてあ
る。
【0014】1つ又は2つ以上の軸方向リテーナ部材又
は装置が爪を軸方向に回り止めし且つレースを共に、相
対的な回転を許容しつつ、軸方向に且つ半径方向に整合
状態に保持する。また、リテーナ装置は、スラスト軸受
としても作用し、爪の過度の磨耗を防止するのに必要な
潤滑剤を保持することができる。本発明の好ましい実施
の形態によれば、内側レース部材は、外側部材及びリテ
ーナ部材上における相応する支承面と合わさる、切欠き
の一側部又は両側部における支承面を有する。このこと
は、大きい半径方向負荷が存在するときに必要とされる
追加的な支承支持体を提供する。
【0015】爪は、外側レース又はステータ部材におけ
る空所の回動リッジ又は凹所と合わさる頂部又はリッジ
を有する。クラッチが回転するとき、質量中心に作用す
る遠心力によって爪が係合位置又は非係合位置に向けて
動くように爪の質量中心を作用可能に配置することがで
きる。
【0016】ばね部材が、ステータすなわち外側レース
部材内に配置され且つ爪と係合して、該爪が内側レース
部材の切欠きと係合する方向に偏倚されるようにされて
いる。この機能を果たすため、色々な型式のばね機構を
使用することができるが、ばね部材は、爪部材の幅を伸
長させる幅の広いZ字形のばねであることが好ましい。
【0017】好ましくは、ステータ部材が利用されるな
らば、このステータ部材は、クラッチ組立体、特に、外
側レース部材に対して従来から使用されている材料より
も軽量である非鉄材料で出来たものとする。非鉄材料
は、アルミニウムのような金属材料、又はポリエチレン
のようなプラスチック材料とすることができ、これらの
材料は、クラッチ組立体の用途に必要な耐久性及び強度
基準を満たすものとする。クラッチ組立体の外側レース
部材を不要にし且つ爪及び爪空所をステータ部材又はそ
の他の同様の部材に直接、組み込むことにより、材料及
び製造手順のコストが削減される。
【0018】外側レースの空所のリッジは、係合力を制
御し得るように爪の質量中心に関して配置されている。
このことは、高速度の耐久性にとって必要である。この
点に関して、本発明の1つの代替的な実施の形態に従
い、爪が係合位置に向けて付勢されるように、又は係合
状態にも非係合状態にもならない「中立位置」とさえな
るように、質量中心を配置することが可能である。
【0019】本発明と共に使用することのできるその他
のばね部材は、ガーターばね、コイルばね及びリボンば
ねを含む。ばね力は、爪部材の中央溝又は1つ又は2つ
以上の側部溝に付与することができ、又は、ばね力は、
爪部材自体に加え或いは爪の長さに沿って軸方向に伸び
る凹所に加えることができる。
【0020】爪部材における回動半径、及び外側部材に
おける合わさる回動半径は、従来技術のラチェットクラ
ッチの場合よりも著しく大きい。このことは、磨耗を少
なくし、反復的なトルク負荷に対する耐久性及び高負荷
に対する能力を大きくし又はその何れか一方を可能に
し、また、二次的機械作用のコストを削減する。
【0021】内側レース部材の外周又は縁部と接触する
爪部材の底面は、湾曲した形態を有する。このことは、
爪部材と内側レース部材との間の隙間を小さくすること
を可能にする。更に、爪部材の底部の半径は、内側レー
ス部材の合わさる面の半径よりも大きくすることがで
き、このことは、自由回転するとき、爪の安定性を増す
ことになる。
【0022】また、外側レース部材すなわちステータ部
材の空所領域の損傷を防止するため、保護部材を使用す
ることもできる。構成要素の耐久性を増すため、空所領
域内にてプラスチック又は複合的な外側部材内に鋼製す
なわち硬いインサートを成形することができる。
【0023】内側レース部材は、共に固着し又は積層し
た一連の薄板にて形成することもできる。薄板は、異な
る型式のものとし、一方が切欠きを有し、他方が支持面
を有するようにすることができる。部分的な切欠き部分
(「エンボス加工部」)のような積重ね機構を使用し
て、溶接前に、積重ねた板を共に整合させ且つ保持し
て、内側レース部材の強度を増すことができる。
【0024】本発明のラチェットワンウェイクラッチ組
立体は、車両の伝動装置及びトルクコンバータに特に使
用可能であり、また、双方のレースが回転する環境にて
又はレースの一方が固定された環境にて使用することが
できる。本発明は、また、エスカレータ機構等のよう
な、意図しない逆回転又は後方回転を防止するため確実
な逆回転ストッパが望まれる任意の機構にて使用するこ
ともできる。
【0025】本発明のその他の特徴、有利な点及び利点
は、添付した図面及び請求の範囲を参照しつつ、本発明
の以下の説明から明らかになるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】図1には、ラチェットワンウェイ
クラッチ組立体20が概略図で示してある。この組立体
20は、内側レース22と、外側レース24と、複数の
個々の爪部材25とを備えている。この爪部材25は、
外側レース部材の空所26内に配置されている。複数の
切欠き28が内側レース22の外周又は周縁に配置され
ている。切欠きは、2つのレースが互いに対して一方向
に回転するのを防止するが、反対方向への回転を許容す
る形状とされた歯を提供する。
【0027】外側レース部材24に関して内側レース2
2が図1で時計方向に向けて動くならば、内側レースは
自由回転する。外側レース部材24に関し内側レース部
材22が相対的に反時計方向に動くならば、内側レース
及び外側レースは、爪25の1つにより共に係止され
る。この点に関して、図1において、係止した爪は、参
照番号25´で示してある。爪25´は、内側レースの
空所26及び内側レースの切欠き28を通じて力を伝達
する。
【0028】図1に示した、クラッチ組立体において、
10個の空所26と、10個の爪部材25が、内側レー
ス22の11個の切欠き28と共に示してある。図1に
図示した実施の形態は係合した1つの図面25´のみを
示すが、爪及び切欠きの相対的な数及び位置に依存し且
つ製造許容公差に依存して同時に1つ以上の爪部材が係
合するようにすることができる。算数的に、爪及び切欠
きの数が共に完全に1以外の共通の分母で割ることがで
きるならば、1つ以上の爪部材が係合可能である。
【0029】図2は、図1に示したクラッチ組立体の一
部分の拡大図である。図2に示した爪25は、自在回転
位置にて示してある。本発明によれば、爪25の断面
は、略平坦な2つの側面32、34が交差することによ
り形成された頂部又は回動リッジ30を有している。こ
の断面の頂部30は、爪を受け入れ得る形状とされた外
側レースの空所26と共に、回動リッジを形成する。こ
の点に関して、空所26は、略直線状の側面36、3
7、38、39を有している。
【0030】図2に示された例によれば、爪25の質量
中心(CM)は、回動リッジ30の左側に配置される。
このようにして、クラッチ組立体20が回転するとき、
質量中心(CM)に加わる遠心力(CF)により、爪2
5は係合位置、すなわち爪25が内側レース22の切欠
き28に係合する位置に向けて動く。爪25に加わるト
ルクは、リッジ30から離れるCMの接線方向距離に比
例する。
【0031】図1及び図2に示した本発明の実施の形態
は、外側レースの空所と共に、質量中心が配置された爪
部材が示されており、この場合、爪は係合位置に向けて
動く傾向となるが、本発明に従って、他の実施の形態も
利用することもできる。例えば、爪の幾何学的形態は、
爪が非係合状態となる傾向となるように変更することが
できる。このように、CMは、回動リッジ30の右側に
配置することも可能である。
【0032】外側レースの空所26は、更に、爪部材2
5の回動リッジ30に合わさる頂部又は凹所40をも有
している。この空所内の頂部40は、空所内にて自在に
動き得るように爪25を適正な周方向位置に保持する。
このことは、爪部材25の端部41、43が空所の側部
36、39にそれぞれ接触するのを防止する。爪の端部
が外側レースの空所の隣接する領域に接触するならば、
摩擦のため、爪が係合位置に向けて動くのが遅くなる。
好ましくは、爪は、可能な限り迅速に内側レースと係合
するように回転する必要がある。
【0033】本発明によれば、爪上のリッジは、外側レ
ースに関する爪の正確な位置に関係無く、爪の質量中心
に対して正確に配置される。このことは、係合力を正確
に制御することを可能にし、このことは、高速運転にと
って好ましいことである。このことは又、車軸、別個の
回動部材等を含まない比較的簡単な幾何学的形態にても
実現される。更に、外側レースの空所は、爪を該空所内
の正確な位置に保持する対応する頂部又は凹所を有する
ような形状とされている。この位置は、爪が係合位置に
向けて回転するとき、該爪が空所の側部又は端部に接触
するのを防止する。
【0034】該爪部材25は、好ましくは、硬化された
鋼材料で出来ており且つ絞り成形ワイヤーを切断した部
片で形成される。このことは、爪の幾何学的形態を正確
に制御することを可能にし、また、頂部すなわち回動リ
ッジ30に対する質量中心を正確に制御することをも可
能にする。この点に関して、本発明によれば、質量中心
を0.0254mm(0.001インチ)の許容公差範
囲内に制御することが可能である。
【0035】本発明の別の実施の形態が図3乃至図8に
図示されている。この実施の形態は、図面において全体
として参照番号50で示してある。ワンウェイラチェッ
トクラッチ組立体50において、回転止め部材を係合位
置に向けて傾動する力を提供するために、ばねが使用さ
れる。遠心力により非係合状態とされる爪にとって外側
レースが静止しているときに係合しなければならない、
係合する爪にとってばねが特に必要である。図3乃至図
8において、組立体50は、外側レース部材52と、内
側レース部材54と、複数の爪部材56と、一対のガー
ターばね58、60とを備えている。また、図3に図示
した実施の形態おいて、一対の保持座金62、64が設
けられており、これらについて更に以下に説明する。
【0036】図7により具体的に図示するように、爪部
材56は、外側レース部材52の空所66内に配置さ
れ、内側レース54の切欠き68に係合し得るようにさ
れている。一方のみを図7に図示したガーターばね5
8、60は、細いワイヤーコイルで出来ており且つ市販
のものである。2つのガーターばね58、60を利用す
る図3に図示した実施の形態の場合、図8に図示するよ
うに、爪部材56が利用される。該爪部材56は、一対
の凹所、すなわち側部溝70、72を有している。ガー
ターばね58、60は、爪部材が外側レース内に配置さ
れたとき、溝70、72内に配置される。爪部材56の
他のものは、図1及び図2に関して上述した爪部材25
と同様の寸法及び形状をしている。この点に関して、爪
部材は、空所66内の頂部又は凹所76に合わさる回動
リッジ74を有している。
【0037】ばね部材58、60の作動状態は、図7の
ばね58及び爪部材56に関連して示してある。この点
に関して、爪部材がその非係合位置にあるとき、ガータ
ーばね58は、外側レース部材に向けて、このため、爪
部材の係合位置に向けた力を提供する。このばねは、爪
部材の各々の表面80に力Fを作用する(図7に図示す
るように)。爪部材56がその係合位置にあるとき、す
なわち内側レースの切欠き68と合わさっているとき、
ばね部材58は弛緩しており、爪部材にばね力を付与し
ない。この状態は、図7の中央の爪部材56に関して示
してある。
【0038】また、このばね力は、爪の幾何学的形態の
単一の側部溝又は中央溝に作用し得るように配置するこ
ともできる。この状態は、図9及び図10にそれぞれ図
示されており、この場合、爪部材は、それぞれ参照番号
82、84で表示してある。ガーターばねは仮想線で且
つ参照番号86で示してある。図9及び図10に図示し
た爪の実施の形態の何れかを図3乃至図7に図示した本
発明の実施の形態と共に利用する場合、これに対応して
リボンばねの位置及び提供されるリボンばねの数が調節
される。
【0039】図面(図6)の開口部すなわち穴81は、
ワンウェイクラッチ組立体50が利用される伝伝動装置
又はその他の機構を潤滑する注入穴を提供する。好まし
くは幾つかの接近穴すなわちアクセス開口がクラッチ組
立体に形成される。
【0040】また、爪部材に対し別の方法にてばね力を
付与することもできる。図11及び図12に図示するよ
うに、爪部材90は、長手方向に又は軸方向に伸長する
溝92を有している。矢印96の方向に向けてばね力
(SF)を提供すべく小型のリボンばね94が利用され
る。該リボンばね94は、ばね鋼材料で出来た細いスト
リップを切ったものであることが好ましく、また、爪部
材90の係合位置に向けて力SFを提供し得るように溝
92内に配置されることが好ましい。
【0041】座金62、64は、軸方向保持装置又は保
持部材としても公知であり、本発明の作用を改良し又は
向上させるために使用することができる。部材62、6
4は、爪部材をクラッチ組立体内にて軸方向に(長手方
向に)保持する。また、保持部材は、内側レース及び外
側レースを、相対的な自在回転を許容しつつ軸方向に整
合した位置に保持する。更に、軸方向の保持部材は、ク
ラッチ組立体に対して回転し且つ組立体を通じて軸方向
負荷を支承しなければならない機構の外部部品とクラッ
チ組立体の間のスラスト軸受として機能する。最後に、
軸方向保持部材(座金)62、64は、爪部材の過剰な
磨耗を防止するために必要とされる、クラッチ組立体内
の潤滑状態を保つことができる。
【0042】座金62、64は、プレス嵌め、かしめ、
溶接又は機械的な締結法を通じて任意の従来の方法にて
外側レースに接続することができる。また、射出成形し
たプラスチック製のリテーナ部材を利用することもでき
る。かかる部材100は、図13乃至図17に図示され
ている。これら図面において、ワンウェイラチェットク
ラッチ組立体は、全体として参照番号102で示す。リ
テーナ部材100と共に、組立体102は、外側レース
部材104と、内側レース部材106と、複数の爪部材
108と、ガーターばね部材110と、第二のリテーナ
部材112とを備えている。
【0043】この点に関して、図13乃至図17に図示
した本発明の実施の形態において、爪部材108は、図
示し且つ上述した型式の任意のものとすることが出来
る。更に、爪部材108は、外側レース部材の空所12
0内に保持されており、また、図1ないし12に関して
上述したのと同一の方法にて、内側レース部材の切欠き
122に係合する。
【0044】リテーナ部材100は、内側レース106
と外側レース104との間にてそれぞれ環状スペース内
に配置される位置に設けられた複数のフランジ又は直立
の円弧状の案内部材118を有している。該リテーナ部
材100は、爪及びレース部材に対する半径方向軸受リ
テーナであり、潤滑のための潤滑油溜めとしても機能す
る。リテーナ部材100、112は、クラッチ組立体を
共に軸方向に保持し得るように共に取り付けられること
が好ましい。また、リテーナ部材は、クラッチ組立体
と、該クラッチ組立体に対して回転する機構の部品との
間のスラスト軸受としても機能し、該クラッチ組立体を
介して軸方向負荷を支承する。該リテーナ部材100
は、射出成形したプラスチック材料で出来ていることが
好ましく、また、規則的な鋼対鋼(steel−on−
steel)の軸受にて優れた軸受機能を発揮し得るよ
うに低摩擦率を有することが好ましい。リテーナ部材1
00、112は、プレス嵌め、かしめ、超音波溶接、機
械的な締結等のような従来の任意の方法にて共に接続す
ることができる。
【0045】本発明による別のリボンばねの実施の形態
が図18及び図19に示してある。この実施の形態にお
いて、上述した爪部材90と同一の爪部材90´が利用
される。該爪部材90′は、軸方向溝92′を有し、軸
方向溝92′を有している。リボンばね部材130は、
円環状の形状をしており、クラッチ組立体の内側レース
部材と外側レース部材との間に嵌まり得るようにされて
いる。このばね部材130は、ばね鋼で出来ていること
が好ましく、各々がタブ部材134を有する複数の開口
部又は窓部132(その1つのみを図示)を有してい
る。爪部材90′は、開口部132内に配置され、タブ
部材は、溝92′内に配置される。リボンばね部材13
0は、タブ部材134を通じて、内側レース部材の切欠
きと係合する位置に向けて爪部材90′に偏倚力を作用
させる。また、図18に図示したタブ部材134は窓部
132の幅及び爪90′の幅の僅かな部分のみを覆う
が、窓部及び爪部材の幅の殆ど又は全体に亙って伸びる
タブをばね部材130に設けることができることを理解
すべきである。
【0046】本発明の精神及び範囲に従って、爪部材を
内側レースの切欠きと係合する位置に向けて偏倚させる
ばね機構は、多岐に亙る形態とすることができる。上述
したガーターばね及びリボンばね以外に、コイルばね、
板ばね等のような他のばね部材を利用することができ、
これらは、本発明の範囲に属するものである。例えば、
この点に関して、コイルばね機構の実施の形態が図20
及び図21に図示されている。外側レース部材146の
空所144に接続する凹所又は穴142内に、1つ以上
のコイルばね140が配置されている。該コイルばね1
40は、爪部材148を内側レース部材に向けて半径方
向内方に偏倚させる。
【0047】本発明と共に使用される別の実施の形態が
図22乃至図28に図示されている。これらの実施の形
態は、コスト、製造及び組立方法の点にて経済性を増す
ものであり、また、性能を改善することができる。
【0048】図22及び図23に示すように、爪空所部
材は、トルクコンバータ等に対するステータ又は反作用
部材150の一部分として直接、組み込まれている。部
材150は、ワンウェイクラッチ機構を必要とする任意
の一体形の部品とすることができる。この部材150
は、鋳造し且つ比較的容易に機械加工できるアルミニウ
ム、プラスチック又は別の材料で出来たものであること
が好ましい。複数の空所部材152が部材150の内径
面154に直接、形成し且つ/又は機械加工されてい
る。空所152内に配置される爪部材156は、本明細
書に示し且つ記載した型式の任意のものとすることので
きる、質量中心CMを所定位置に位置決めすることによ
り、又は種々の型式のばね部材又は機構の1つによって
係合位置に向けて付勢することができる。これらは全て
上述した通りである。
【0049】内側部材160は、その外周164の周り
に配置された複数の係止切欠き162を有する、上述し
た型式の任意の典型的な内側レース部材とすることがで
きる。これと代替的に、合わさる歯又はスプライン部材
166等によって内側レース部材と典型的に合わさる中
心軸部材は、軸の外周に直接、機械加工し又は形成され
た切欠きを有し、これにより、内側レース部材を不要に
することができる。かかる実施の形態は、図27に図示
されており、この場合、複数の切欠き162´が典型的
に中空である軸部材170に形成されており、このと
き、軸部材は、外側レース部材、ステータ又は反作用部
材等とすることのできる部材172と合わさる。軸部材
170は、例えば、車の伝動装置の一部分とすることが
できる。
【0050】クラッチ設計者の所望に応じて且つ/又は
クラッチ機構の作動特性並びにそのパラメータに従っ
て、任意の数の空所及び切欠きを提供することができ
る。図22及び図23に示した実施の形態において、3
つの空所及び爪部材が外側部材150の内周/内径部の
周りに均一な間隔にて設けられている。この数の爪部材
と効果的に且つ効率的に合わさり、また、クラッチ機構
が僅かなバックラッシュ(例えば、12°)を伴って所
望の時点にてロックアップするのを許容するため、内側
部材には、10個の切欠きが設けられることが好まし
い。
【0051】図24乃至図26には、インサート部材1
80が提供される、本発明の1つの代替的な実施の形態
が図示されている。このインサート部材180は、鋼又
は別の硬質若しくは硬化材料で出来ており且つクラッチ
機構が利用されるとき、外側ステータ、反作用部材又は
その他の部材150に利用されるであろうより柔軟な材
料の損傷を防止するために使用される。該インサート
は、プレス成形鋼等で製造することができる。
【0052】部材150内の空所部材182には、その
内部にインサート部材180を配置し得るようにより大
きいスペース又は領域が付与されている。該インサート
部材は、空所182内にプレス嵌め、据え込み又はその
他の恒久的な方法で固着されている。爪部材156は、
図示するように、カップ形のインサート部材の内部に配
置されている。
【0053】本発明の別の好適な実施の形態が図28に
図示されている。この実施の形態において、爪部材20
0は、上述した爪部材と異なる寸法及び形状をしてい
る。特に、爪部材200は、半径方向へのより高い高さ
Hを有している。これは、クラッチ機構の負荷伝達能力
を増大させるためである。
【0054】上述したその他の実施の形態の場合と同様
に、爪部材200は、外側レース、ステータ又は反作用
部材等とすることのできる外側部材204の空所202
内に配置される。爪部材200の質量中心CMは、図示
するように、頂部又は回動リッジ206に対し配置し、
外側部材204が回転したとき、爪の係合力が発生され
るようにすることが好ましい。同様に、内側レース、軸
部材等とすることのできる内側部材212に複数の切欠
き210が形成されている。
【0055】係合位置に向けて爪部材200に傾動力を
提供するのを支援し得るように、上述した型式及び実施
の形態のばね部材又は機構の1つを利用することも可能
である。また、図28に図示したラチェットワンウェイ
クラッチ機構の一側部又はより多くの側部に保持座金又
はスラスト軸受を使用することも可能である。クラッチ
技術にて便宜に利用されているように、適当な潤滑通路
及び開口部を設けることも更に可能である。
【0056】1つの更なる実施の形態として、ステー
タ、反作用部材又はその他の機械的な部材と組み合わさ
れたインサートとして外側部材を提供することも可能で
ある。このことは、図29に示してある。外側部材22
0は、環状の形状をしており、ステータ、反作用部材又
はその他の部材224のキャビティ又は凹所222内に
嵌まり得るようにされている。金属材料で出来ているこ
とが好ましい外側部材220は、部材224にプレス嵌
めし、又はキー部材226によりキー止めすることがで
きる。このようにして、部材224は、プラスチック材
料のようなより低コストの材料で製造することができ
る。内側部材160、爪部材156等を含むクラッチ機
構のその他の部分は上述したものと同一である。
【0057】本発明の更なる実施の形態が図30乃至図
32に図示されており、全体として参照番号250で示
してある。爪型ワンウェイクラッチ機構のこの実施の形
態は、ステータ部材252と、内側レース部材254
と、複数の爪部材256と、複数のばね部材258とい
う、基本的に4つの部品を有している。
【0058】ステータ部材252の内径260は、好ま
しくは極めて小さい隙間(0.0254乃至0.127
mm(0.001乃至0.005インチ)程度)にて内
側レース部材254を受け入れ得るように機械加工され
ている。また、ステータは、爪部材256を収容し得る
ように内径部に形成された複数の空所262も有してい
る。爪部材及び空所は、爪部材が非係合状態に向けて偏
倚されるように空所のリッジ264に対して質量中心
(CM)が配置される点を除いて、上述した爪部材及び
空所と同様に形成される。
【0059】内側レース部材254は、その外径部すな
わち面268に形成された複数の切欠き266を有して
いる。切欠きは、爪部材に係合し且つステータ部材25
2が内側レース部材254に対して一方向に回転するの
を防止するために使用される複数の歯270を提供し得
るように形成されている。2つの部材252、254
は、反対方向に自在に、すなわち自由回転することを許
容される。内側レース部材254の内径部272は、例
えば、伝動装置に固着された静止支持軸部材274と合
わさる従来のスプライン付き形態を有する。
【0060】ばね部材258は、鋼のようなばね型金属
材料の折り畳んだ部分から形成された板ばね部材であ
る。この材料は、Z字形ばねの形態に折り畳まれ、ばね
部材の長さ方向280は、クラッチ機構の軸方向に配置
され、ばね部材の折り畳み端部282及び自由端部28
4は、爪部材の軸方向長さの端部又はその付近に配置さ
れている。この点に関して、ばね部材258は、爪部材
256の実質的に全長に亙って伸び且つ爪部材を均一に
亙って係合偏倚力を提供することが好ましい。
【0061】ばね部材258は、ステータ部材252に
形成され且つ交差しすなわち爪空所262内に開放する
凹所すなわち空所290内に配置されている。凹所29
0は、ばね部材258を圧縮状態又は偏倚状態に保持す
るのに充分な高さ「h」を有し、このため、ばねは爪部
材に偏倚力を提供する。凹所290は、爪部材の長さに
実質的に等しい長さ「L」を有する。
【0062】図30乃至図32に図示した実施の形態に
おいて、4つの爪部材及び18個の切欠きが設けられて
いる。現在の好ましい実施の形態において、4つの爪部
材及び10個の切欠きが設けられている。上述したよう
に、ワンウェイクラッチ組立体の設計及びその所期の用
途及び環境に依存して、その他の個数の爪部材及び切欠
きを設けることもできる。好ましくは、2つの爪部材が
同時に係合してクラッチ機構の回転を防止し得るよう
に、爪部材及び切欠きが配置され且つ位置決めされるよ
うにする。
【0063】空所262は、所望に応じてフライス削り
加工又はブローチング加工によりステータ部材252に
機械加工することができる。空所は、ステータが鋳造さ
れるとき、ステータに形成してもよい。好ましくは、鋳
造方法は、空所を最終寸法まで仕上げ機械加工すること
を不要にし得るように正確な寸法及び直径の空所を提供
するようにする。
【0064】図30乃至図32に図示した好ましい実施
の形態において、内側レースは、従来から公知であるよ
うに鋼材料にて形成することができる。しかし、外側部
材は、アルミニウム又はプラスチック材料のような非鉄
金属で出来ていることが好ましい。これらの材料は、鋼
よりも軽量であり、好ましくは、ワンウェイクラッチ機
構の仕様及び必要な性能に適合するのに充分な強度及び
耐久性を備えることが好ましい。ばね部材及び爪部材
は、鋼のような、現在のワンウェイクラッチ機構に対し
て使用される任意の従来の材料にて形成することができ
る。
【0065】ステータ部材に対しアルミニウム金属材料
が好ましいが、その他の非鉄金属材料を利用してもよ
い。これらには、チタン、亜鉛、ニッケル及びガスター
ビンエンジンのような高温度エンジンの用途に一般に使
用される超合金を含む。
【0066】ステータ部材252に対して利用可能であ
るプラスチック材料は、今日、高熱及び高応力用途にて
使用される任意の材料を含むことが好ましい。該材料
は、大きい引張り及び曲げ強度を有し且つ車両又はエン
ジンの伝動装置にて一般に使用される液圧流体又はその
他の流体の存在下にて構造的一体性を備えるものでなけ
ればならない。
【0067】熱硬化性及び熱可塑性材料の双方を検討す
ることができる。ポリプロピレン、ポリエチレン(高密
度であることが好ましい)、ナイロン及びポリ塩化ビニ
ル(高分子量であることが好ましい)のようなポリマー
は、適当なプラスチック材料として検討することができ
る。当業者は、色々な設計パラメータが可塑剤、熱安定
化剤、フィラー、潤滑剤等をポリマーに添加することに
より調節可能であることが、容易に理解されよう。ま
た、プラスチック材料は、ガラス繊維等によって強化す
ることもできる。最後に、その開示内容を参考として引
用し本明細書に含めた、米国特許第5,121,686
号に開示されたように、デューロプラスト(Durop
last)という商標名で公知のフェノール系樹脂プラ
スチックは自動車のクラッチ組立体の製造に使用され且
つ本明細書にて説明したステータ部材の製造にも適して
いる。
【0068】クラッチ機構の係合に起因して爪に作用す
る力、従って、ステータ部材の空所壁に加わる力が空所
又はステータ部材を損傷させないことを確実にするた
め、空所の各々内により硬い材料から成るインサートを
提供することが可能である。このように、図24乃至図
26に関して上述した型式のインサート部材を提供する
ことができる。同様に、空所の壁は、図31に破線29
2で示すように、より硬い被覆又は材料でライニングし
てもよい。
【0069】非鉄のステータ部材を利用する好ましい実
施の形態において、爪部材を係合位置に向けて偏倚させ
る機構としてすなわち図30乃至図32に図示したZ字
形板ばね部材の代替例として、その他のばね部材を利用
することも可能である。この目的のため、図3乃至図7
に図示したように、1つ又は2つ以上のガーターばね部
材を利用してもよい。かかるばね部材の場合、図8乃至
図10に図示するような凹所を有する相応する爪部材を
利用してもよい。
【0070】図33及び図34には、本発明によるラチ
ェットクラッチ組立体の更に別の実施の形態が図示され
ている。クラッチ組立体は、全体として、参照番号30
0で示してある。組立体300は、内側レース部材30
2と、外側部材304と、リテーナ部材314と、複数
の個々の爪部材306と、複数のZ字形ばね部材308
とを備えている。爪部材306は、外側部材304の空
所310内に配置され、複数の切欠き312は内側レー
ス部材302の外周すなわち周縁に配置されている。切
欠きは、2つのレースが一方向に互いに回転するのを防
止するが、反対方向への回転は許容し得るような形状と
されている。また、内側レース部材の切欠きの前縁31
3は、係止する間、爪部材がより迅速に且つより効率的
に入るのを容易にし且つ切欠きの縁部311が外面レー
スを傷付けるのを防止し得るように丸味を付けた形態と
することができる。
【0071】構成要素を共に軸方向に保持するため、リ
テーナ部材314が設けられている。リテーナ部材は、
外側部材304の凹所316内に配置され且つ外側部材
304に対して方向決めし得るよう複数のタブ部材31
7を有している。また、組立体300の両側部にリテー
ナ部材を設けることも可能である(図43及び図44に
図示するように)。
【0072】図33及び図34に図示した実施の形態に
て示すように、外側部材304及びリテーナ部材314
は、半径方向支承面305及び315を、それぞれ有し
ている。半径方向支承面305、315は内側レース部
材302の半径方向支承面303及び307と、それぞ
れ合わさる。図33及び図34に図示したクラッチ組立
体の図から明らかであるように、半径方向支承面30
3、305、307、315は環状の形状をしている。
【0073】内側レース部材302が外側部材304に
対して図33の反時計回り方向に動くとき、内側レース
は回転自在である。内側レース部材302が外側部材3
04に対して反対方向(時計回り方向)に動くとき、内
側レース部材及び外側部材は、1つ又は2つ以上の爪部
材306により共に係止される。係止された爪部材は外
側部材の空所310及び内側レース部材の切欠き312
を通じて力を伝達する。
【0074】図33及び図34に図示したクラッチ組立
体において、4個の空所310及び4つの爪部材306
は、10個の切欠き312と共に設けられることが好ま
しい。図33に図示した実施の形態において、2つの爪
部材が係合した状態で図示されている。ワンウェイラチ
ェットクラッチにおいて、爪及び切欠きの相対的な数及
び位置並びに製造許容公差に依存して、1つ又は2つ以
上の爪部材が任意の時点で同時に係合することができ
る。算数的に、爪及び切欠きの数の双方が1以外の共通
の分母で完全に割ることができるならば、1つ以上の爪
部材を係合させることができる。爪及び切欠きの数が1
によってのみ完全に割ることができるならば、1つの爪
のみが任意の時点で同時に係合する。
【0075】内側レース部材及び外側部材の同心性は、
図33及び図34に図示した実施の形態において、爪部
材306の両側部に軸方向に配置された支承面により制
御される。図33及び図34に図示した実施の形態にお
ける支承面の半径方向位置は、内側レース部材の外径す
なわち外周から内方にあるが、内側レース部材における
支承面は代替的に、内側レース部材の外径すなわち外周
にあるようにすることができる。更に、支承面は、内側
レース部材を適正な方向に向けて取り付けることを許容
する異なる寸法を有するようにすることができる。
【0076】リテーナ部材314及び外側部材304
は、また、内側レース部材を軸方向に保持すべく接触面
320及び322をそれぞれ保持している。リテーナ部
材は、かしめ、溶接、機械的締結又は任意のその他の従
来の手段により外側部材に取り付けられている。リテー
ナ部材の面320及び外側部材の面322は、相対的な
自由回転を許容しつつ、内側レース部材を軸方向に整合
した状態に保つ。また、リテーナ部材及び外側部材は、
組立体内で爪部材及びばね部材を保持する。特定の適用
例において、ラチェット部材及び外側部材は、爪部材、
内側レース部材及び外側部材の過度の磨耗を防止し得る
ように組立体300内に潤滑剤を保持する。
【0077】図33及び図34に図示した実施の形態
は、組立体300の一側部に1つのリテーナ部材314
のみを使用することを図示しているが、本発明は、図4
3及び図44に図示するように、爪部材の各側部にそれ
ぞれ1つのリテーナを設けて一対のリテーナを備えるよ
うに形成することもできる。この点に関して、図43の
組立体300′は、外側レース部材304′と、内側レ
ース部材302′と、2つのリテーナ部材314、31
4′とを備えている。この実施の形態において、リテー
ナ部材314、314′により内側レース部材の上に何
ら支承面は存在しない。その代わり、爪の空所の間の外
側レース部材の上の環状の周縁領域(例えば、図33の
領域321)は支承領域として機能する。図44におい
て、組立体300″は、外側レース部材304″及び内
側レース部材302″に隣接して配置された一対のリテ
ーナ部材319、319′を備えている。この実施の形
態において、その双方のリテーナ部材に支承面が存在す
る。
【0078】リテーナ部材が、アルミニウム及び青銅材
料は鋼と合わさったとき、優れた支承特性及び耐熱性を
有するため、使用可能であるが、射出成形したプラスチ
ック材料で出来ていることが好ましい。更に、特に、リ
テーナがプラスチック材料で出来ている場合、爪がリテ
ーナを損傷させるのを防止し得るようにリテーナ部材と
爪部材との間に座金を配置することができる。この点に
関して、プラスチックよりも硬い鋼又は金属材料のよう
な硬い材料で出来たリテーナ部材であることが好まし
い。
【0079】図35及び図36は、図33及び図34に
図示したクラッチ組立体300の一部分の拡大図であ
り、作動中の爪部材の係合位置及び非係合位置を示す。
爪部材306は、実質的に平坦な2つの面326、32
8が交差することにより形成された頂部又は回動リッジ
324を有している。頂部324は、爪部材を受け入れ
得る形状とされた外側部材304の空所310と共に回
動リッジを形成する。この点に関して、空所310は、
実質的に直線状の側部330、331、332、333
を有する。空所の面331は、Z字形のばね部材308
を保持するばね空所334により中断されている。ばね
部材308は、爪部材306に対し係合位置に向けた傾
動力を提供するために使用される。ばね部材は、遠心力
により非係合状態となる爪部材に対して特に必要であ
る。
【0080】図35の実施の形態にて図示するように、
爪部材306の質量中心(CM)は回動リッジ324の
左側に配置されている。このようにして、クラッチ組立
体300は回転すると、CMに作用する遠心力により爪
部材が非係合位置に向けて移動する。この位置におい
て、図36に図示するように、爪部材306は、内側レ
ース部材302の切欠き312から非係合状態となり、
空所310内に引込む。爪部材に作用するトルクは、C
Mがリッジ324から接線方向に離れる距離に比例す
る。
【0081】図33乃至図36に図示した本発明の実施
の形態は、CMが外側部材の空所と共に配置され、爪が
非係合位置に向けて動く傾向を有する爪部材を図示する
が、本発明に従ってその他の実施の形態も利用可能であ
る。例えば、爪に対し係合する傾向を付与し得るように
爪部材の幾何学的形態を変化させることができる。この
ようにして、CMは、回動リッジ324の右側に配置す
ることができる。
【0082】本発明によれば、爪部材のリッジは、外側
部材に対する爪の正確な位置に関係なく、爪部材の質量
中心に対して正確に配置される。このことは、非係合力
を正確に制御することを許容し、このことは、高速度作
動にとって好ましいことである。このことは、また、
軸、別個の回動部材等を備えない比較的簡単な幾何学的
形態で実現することができる。更に、外側部材の空所
は、爪部材を空所内で正確な位置に保持する相応する凹
所の頂部を有するような形状とされている。
【0083】ばねの硬さ及び爪部材の質量中心の位置
は、爪部材におけるばね力及び遠心力による非係合力が
外側部材(ステータ/反作用部材又はレース)の通常の
作動速度よりも遅い回転速度(RPM)にて釣合うよう
に、選ぶことができる。
【0084】好ましくは、爪部材306は、引抜き加工
ワイヤーから切断した材料片で形成された焼入れ鋼材料
で出来ているものとする。このことは、爪部材の幾何学
的形態を正確に制御し且つ頂部又は回動リッジ324に
対して質量中心を正確に制御することも許容する。この
点に関して、本発明の場合、質量中心を0.0254m
m(0.001インチ)の許容公差範囲内で制御するこ
とが可能である。
【0085】好ましくは、内側レース部材302は鋼材
料で作られる。特に、内側レース部材を粉体金属材料で
形成することがしばしば可能である。粉体金属成形法
は、通常、二次的工程を必要とせずに切欠き凹所を形成
し、また、この幾何学的形態の鋼製の構成要素を製造す
るその他の方法よりも経済的である。また、スプライ
ン、キー又はその他の同様の機構を介して軸又はその他
の伝動構成要素に接続された別個の内側レース部材を備
える代わり、軸又はその他の伝動構成要素と一体の内側
部材を形成することも可能である。
【0086】好ましくは、外側部材304は、ステータ
又は反作用部材であるとき、鋳造アルミニウムで作られ
る。また、外側部材を射出成形プラスチックで形成する
ことも可能であり、また、外側部材の空所及び支承面を
硬い材料で被覆することが可能である。所望であるなら
ば、外側部材の空所及び支承面は、硬さ及び耐久性を増
し得るようにショットピーン加工することができるが、
これは金属製の外側レース部材に対してより効果的であ
ろう。外側部材は、また、2つの材料にて形成し、大き
い負荷が加わる部分にはより強力な材料を使用し、より
小さい負荷が加わる部分にはより柔軟な材料を使用する
ことができる。かかる外側部材は、プラスチック製の射
出成形ハウジング又はステータ部材に挿入された金属製
の外側レース部材を使用して製造することができる。ま
た、本発明に従い、外側部材は、クラッチ組立体300
の用途及び適用例に依存してステータ又は反作用部材或
いは外側レース部材の何れかとすることができる。
【0087】図35及び図36に図示するように、爪部
材306の頂部又は回動リッジ324の半径R1は、こ
の型式の従来の爪部材よりも大きく或いはより徐々に変
化する。例えば、図28に図示した爪部材と比較すると
よい。少なくとも1.0mmの半径R1を有する頂部3
24のより大きい半径は、外側部材304の相応的な半
径の摩耗を少なくする効果がある。また、爪空所310
及び爪部材306の湾曲部分340及び342は、それ
ぞれ少なくとも1.0mmの半径を有し且つ従来の爪部
材よりも曲率が遥かに大きい。この場合にも、例えば、
先に図示した爪部材を参照するとよい。参照番号34
0、342で図示した領域は、爪部材と空所との間の接
触応力の大きい領域である。より大きい半径は、強度を
増し且つ合わさり、作用するためのより正確な面が得ら
れるようにするより効率的な二次的作用を可能にする。
例えば、より大きい半径340、342の場合、正確な
空所の幾何学的形態が得られるようにし且つ組立て体を
強化するため、材料を可塑的に変形させるべく、サイジ
ング工程を使用することができる。このことは、外側部
材を製造するために通常使用される鋳造工程が望ましい
程に精密ではないため、有用である。また、余剰な材料
を除去し且つより大きい半径の空所及び爪部材を有する
より正確な幾何学的形態を形成するために機械加工工程
を使用することができる。空所の半径が充分に大きく、
すなわち、少なくとも1.0mm以上の場合、これら工
程の双方はより容易に行われる。
【0088】また、図35及び図36に図示するよう
に、爪部材306の底面344は、平坦面すなわち平面
状面を有することに代えて、湾曲させてある。この湾局
面は、爪部材と内側レース部材との間の隙間を少なくし
且つクラッチ機構が自由回転する間、爪部材を安定化さ
せる。また、爪部材の底面344の曲率半径R2は、内
側レース部材302の合わさる面の曲率半径R3よりも
少なくとも5.0mmだけ大きいことが好ましい。この
ことは、また、自由回転する間、爪部材を安定化させ易
くなる。
【0089】図37には、代替的な保護空所インサート
部材350を利用する、本発明の1つの代替的な実施の
形態が図示されている。保護部材350は、空所の面及
び壁に加えられた係合力が外側部材304を損傷させな
いことを確実にする。この点に関して、保護部材350
は、図24乃至図26に関して上述した保護部材180
と同様であり且つ該保護部材と同様の材料で形成するこ
とができる。
【0090】本発明の別の代替的な実施の形態は、図3
8及び図39に図示されている。このラチェットワンウ
ェイクラッチ組立体360は、積層した内側レース部材
を利用する。図38及び図39に図示するように、保持
部材すなわち座金366により軸方向に所定の位置に配
置された内側レース部材364の周りに外側ステータ部
材362が配置されている。爪部材368は、ステータ
部材362の空所370内に配置されている。一方向に
回転する間、爪部材368に係合し且つクラッチ機構を
係止し得るように、内側レース部材364の外周、すな
わち周縁に複数の切欠き372が設けられている。
【0091】ステータ部材362は、図30乃至図32
のステータ部材252に関して上述した材料と同様の非
鉄材料で出来ていることが好ましい。この実施の形態に
おいて、内側レース部材364は、積層されている、す
なわち、レース部材は、図40A及び図40B、図41
A及び図41Bにそれぞれ図示したディスク部材37
6、378のような複数の別個の平坦なディスク部材又
は積層体から成っている。内側レース部材364を形成
するため、積層体又はディスク部材を相互に溶接するこ
とが好ましいが、機械的締結法、ろう付け、接着等のよ
うなその他の従来の締結手段を利用することができる。
【0092】内側レース部材364は、部材364を形
成し得るように共に積み重ねた2つの型式のディスク部
材376、378から成ることが好ましい。ディスク部
材376(図40A及び図40B)は、爪部材368に
隣接してディスク部材の積重ね体の中央部分又は一部分
に配置され、該ディスク部材は、共に、係止目的のた
め、内側レース部材より幅の広い切欠き372を形成す
る複数の切欠き372´をその外周の周りに有してい
る。ディスク部材又は積層体378(図41A及び図4
1B)は、外側部材362及びリテーナ部材366の隣
接する半径方向支承面362´及び366´とそれぞれ
合わさる半径方向支承面として機能する平滑な外周すな
わち周縁380を有する。ディスク部材378は、ディ
スク部材の積重ね体の一端又は両端(両側部)に配置さ
れ、支承面は、図33及び図34に関して上述したもの
と実質的に同一であり、また、同一の目的及び同一の仕
方にて機能し得るように設けられている。
【0093】溶接し又は機械的に締結する前に、ディス
ク部材を組み立て且つ整合させるため、ディスク37
6、378の各々には、複数のエンボス加工部(図40
Bの下部で断面で示されているように、ディスクの一方
の表面に凸部を形成すると共に他方の表面にその突起が
入り得る同じ形状でほぼ同じ大きさの凹部を形成した部
分を言う)382が設けられている。エンボス加工部
は、材料の他の部分から切断されたが、途中までのみ押
し出されたディスクの部分である。このようにして、組
立て工程中、ディスクを共に機械的に嵌めることができ
る。このことは、溶接又は機械的締結の前に部品は共に
保持されるため、組立て工程を簡略化する。また、エン
ボス加工部は、ディスクを整合させ、全ての切欠き及び
その他の作用部分が溶接前に正確な位置にあるようにす
る。更に、エンボス加工部は、クラッチに負荷が加わっ
たとき、金属製ディスクの間にて全てのせん断荷重を支
持することができる。ディスクを共に保持し且つ固着す
るために使用される締結方法は、それらを必要とせずに
作用可能であるのに充分に強力であるならば、エンボス
加工部は内側レース部材の構成要素から省略することが
でき、整合及び組立て工程は適当な組立体の固定により
対処することができる。
【0094】図42において、ラチェットワンウェイク
ラッチ組立体400が図示されている。該組立体400
は、図38乃至図41Bに関して上述した内側レース部
材364と同様の複数の積層ディスク部材から成る内側
レース部材402と、外側レース部材404とを備えて
いる。外側レース部材404は複数のスプライン部40
6を備え、そのスプライン部材は、部材を所定の位置に
保持し得るようにクラッチ機構400を伝動装置等内に
組み付けるために使用される。
【0095】図45A及び図45B、図46A及び図4
6B、図47A及び図47Bには、本発明の代替的な形
態すなわち実施の形態が図示されている。図45A及び
図45Bにおいて、ワンウェイ爪クラッチ機構500
は、外側レース部材502と、内側レース部材504
と、複数のばね偏倚式爪部材506と、一対の座金すな
わち軸方向リテーナ部材508、510とを備えてい
る。この実施の形態500において、リテーナ部材51
0のみが内側レース部材の支承面を提供する形態とされ
ている。この点に関して、リテーナ部材510の環状面
512は、内側レース部材の環状面514と合わさる。
【0096】図46A及び図46Bに図示した機構60
0において、内側レース部材、爪部材及びばね部材を所
定の位置に軸方向に保持するため、レース部材の一側部
に単一のリテーナ部材608が設けられている。リテー
ナ部材608は、この実施の形態において、内側レース
の上に支承支持体を提供しない。その代わりに、爪空所
612の間の外側レース部材602の領域610により
支承支持体が提供される。
【0097】図47A及び図47Bに図示するように、
本発明は、伸長した長さのブレード部材704と共にス
テータ部材702を使用することをも許容する。本発明
を実施する最良の形態に関して本明細書にて詳細に説明
したが、本発明の技術分野の当業者は請求の範囲に記載
した本発明を実施する種々の代替的な設計及び実施の形
態が認識されよう。請求の範囲の意義に属するこれら実
施の形態及び変形例の全ては本発明の範囲に包含される
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラチェットワンウェイクラッチ組
立体の図である。
【図2】図1に図示したクラッチ組立体の一部分の拡大
図である。
【図3】ばね部材を利用する本発明の1つの代替的な実
施の形態の分解図である。
【図4】ばね部材を利用する本発明の1つの代替的な実
施の形態の平面図である。
【図5】図4の線5-5に沿って且つ矢印の方向に見た
図4に示した実施の形態の部分断面図である。
【図6】図4の線6-6に沿って且つ矢印の方向に見た
図4に示した実施の形態の部分断面図である。
【図7】図4に図示したクラッチ組立体の実施の形態の
一部分の拡大図である。
【図8】本発明のばね型式の第一の実施の形態と共に使
用される爪部材の1つの実施の形態を示す図である。
【図9】図8と別の実施の形態の爪部材を示す図であ
る。
【図10】図8と別の実施の形態の爪部材を示す図であ
る。
【図11】本発明のばね型式の第二の実施の形態と共に
使用される爪部材の実施の形態を示す図である。
【図12】本発明のばね型式の第二の実施の形態と共に
使用される爪部材の実施の形態を示す図11と別の図で
ある。
【図13】本発明の更なる実施の形態を示す分解平面図
である。
【図14】本発明の更なる実施の形態を示す平面図であ
る。
【図15】図14の線15−15に沿い且つ矢印の方向
に見た図14に図示したクラッチ組立体の部分断面図で
ある。
【図16】図14の線16-16に沿い且つ矢印の方向
に見た図14に図示したクラッチ組立体の部分断面図で
ある。
【図17】図14に図示したクラッチ組立体の実施の形
態における一部分の拡大図である。
【図18】本発明の別の実施の形態におけるリボンばね
を示す図である。
【図19】本発明の別の実施の形態におけるリボンばね
を示す図18と別の図である。
【図20】本発明によるコイルばねの実施の形態の図で
ある。
【図21】本発明によるコイルばねの実施の形態の図2
0と別の図である。
【図22】ステータ/反作用部材組立体中に爪空所を直
接、組み込んだ、本発明の一実施の形態の図である。
【図23】図22の線23-23に沿って且つ矢印方向
に見た組立体の断面図である。
【図24】図22及び図23に示した組立体の別の実施
の形態を示す図である。
【図25】図24に示した組立体の一部分の拡大図であ
る。
【図26】図24及び図25に示した実施の形態にて利
用される補強部材の斜視図である。
【図27】爪部材の係合切欠きを軸部材に直接、組み込
んだ、本発明の実施の形態を示す図である。
【図28】本発明と共に使用される爪及び空所部材の1
つの好適な実施の形態を示す図である。
【図29】本発明の更に別の代替的な実施の形態を示す
図である。
【図30】本発明の別の好ましい実施の形態を示す図で
ある。
【図31】図30の別の好ましい実施の形態の図であ
る。
【図32】図30の別の好ましい実施の形態の図であ
る。
【図33】本発明の1つの好ましい実施の形態による別
のラチェットワンウェイクラッチ組立体の図である。
【図34】図33の線34−34に沿い且つ矢印の方向
に見た図33に図示したクラッチ組立体の断面図であ
る。
【図35】本発明による爪部材の1つの好ましい実施の
形態の図である。
【図36】本発明による爪空所の1つの好ましい実施の
形態の図である。
【図37】爪空所用の保護部材の1つの代替的な実施の
形態の図である。
【図38】複数の金属ディスク部材から製造される内側
レース部材を備える本発明の1つの代替的な実施の形態
の正面図である。
【図39】図38の線39−39に沿い且つ矢印の方向
に見た内側レース部材の断面図である。
【図40】40Aは、切欠きを有するディスク部材の図
である。40Bは、図40Aのディスク部材の側面図で
ある。
【図41】41Aは、支承領域を有するディスク部材の
図である。41Bは、図41Aのディスク部材の側面図
である。
【図42】内側レース部材が複数のディスク部材から製
造される一方、外側部材がスプライン部を有する外側レ
ース部材である本発明の1つの実施の形態の図である。
【図43】本発明の更に別の実施の形態の図である。
【図44】図43の実施の形態の図である。
【図45】45Aは、本発明の追加的な実施の形態の図
である。45Bは、図45Aの実施の形態の図である。
【図46】46Aは、本発明の更に別の実施の形態の図
である。46Bは、図46Aの実施の形態の図である。
【図47】47Aは、本発明の別の実施の形態の図であ
る。47Bは、図47Aの実施の形態の図である。
【符号の説明】
20 ラチェットワンウェイクラッチ組立体 22 内側レース部材 24 外側レース部
材 25 爪部材 25´ 爪 26 外側レースの空所 28 切欠き 30 爪の頂部/回動リッジ 32、34 爪の断
面の側面 36、37、39 空所の側面 40 凹所 41、43 爪部材の端部 36、39 空所の
側部 50 ワンウェイラチェットクラッチ組立体 52 外側レース部材 54 内側レース部
材 56 爪部材 58、60 ガータ
ばね 62、64 保持座金 66 外側レース部
材の空所 68 切欠き 70、72 側部溝 74 回動リッジ 76 凹所 80 爪部材の表面 81 開口部/穴 82、84 爪部材 86 ガータばね 90 爪部材 92 溝 94 リボンばね 96 ばね力の方向 100 リテーナ部材 102 ワンウェイラチェットクラッチ組立体 104 外側レース部材 106 内側レース
部材 108 爪部材 110 ガーターば
ね部材 112 第二のリテーナ部材 130 リボンばね
部材 132 窓部 134 タブ部材 140 コイルばね 142 凹所又は穴 144 空所 146 外側レース
部材 148 爪部材 150 外側ステー
タ又は反作用部材 152 空所部材 154 内径面 156 爪部材 160 内側部材 162 係止切欠き 162´ 切欠き 164 外周 166 スプライン
部材 170 軸部材 172 外側レース
部材 180 保護部材/インサート部材 182 空所 200 爪部材 202 空所 204 外側部材 206 回動リッジ 210 切欠き 212 内側部材 220 外側部材 222 キャビティ又は凹所 224 部材 226 キー部材 250 爪型湾ウェ
イクラッチ機構 252 ステータ部材 254 内側レース
部材 256 爪部材 258 ばね部材 260 ステータ部材の内径 262 空所 264 リッジ 266 切欠き 270 歯 272 内側レース
部材の内径部 274 静止支持軸部材 280 ばね部材の
長さ方向 282 折り畳み端部 284 自由端部 290 凹所 292 ライニング 300、300´ ラチェットクラッチ組立体 302、302´、302´´ 内側レース部材 303、307 内側レース部材の半径方向支承面 304、304´、404´´ 外側部材 305、315 半径方向支承面 306 爪部材 308 Z字形ばね
部材 310 空所 311 切欠きの端
部 312 切欠き 313 切欠きの前
端 314、314´ リテーナ部材 316 凹所 317 タブ部材 319、319´
リテーナ部材 320 リテーナ部材の接触面 322 外側部材の
接触面 321 周縁領域 324 回動リッ
ジ 340、342 湾曲部分 344 爪部材の
底面 350 保護空所インサート部材 360 ワンウェイラチェットクラッチ組立体 362 ステータ部材 362´、366´
半径方向支承面 364 内側レース部材 366 座金/リテ
ーナ部材 368 爪部材 370 ステータ部
材の空所 372 切欠き 376、378 デ
ィスク部材/積層体 382 エンボス加工部 400 ラチェットワンウェイクラッチ組立体 402 内側レース部材 404 外側レース
部材 406 スプライン部材 500 ワンウェイ
爪クラッチ機構 502 外側レース部材 504 内側レース
部材 506 ばね偏倚式爪部材 508、510 座金/軸方向リテーナ部材 512 環状面 600 機構 602 外側レース部材 610 外側レース
部材の領域 608 リテーナ部材 612 爪空所 702 ステータ部材 704 ブレード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニーマル・アール・パヴァンガット アメリカ合衆国ミシガン州48309,ロチェ スター・ヒルズ,パディングトン・コート 3346 (72)発明者 ジェイムス・アール・ウェルズ アメリカ合衆国ミシガン州48313,スター リング・ハイツ,コービン・ドライブ 12924 (72)発明者 ジェラルド・エフ・ビーノ アメリカ合衆国ミシガン州48362,レイ ク・オリオン,ルックアウト・レーン 207 (72)発明者 ロナルド・エフ・グリーン アメリカ合衆国ミシガン州48310,スター リング・ハイツ,ルーサーン・ドライブ 4774

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイラチェットクラッチ機構30
    0において、 複数の空所310と、該空所に隣接する第一の半径方向
    支承面305とを有する外側部材302と、 複数の切欠き312と、該切欠きに隣接する第二及び第
    三の半径方向支承面303、307とを有する内側レー
    ス部材302と、 爪部材の1つが前記空所の各々内に配置された複数の爪
    部材306と、 前記爪部材を前記切欠きとの係合位置に向けて偏倚させ
    るばね手段308と、 前記爪部材、ばね手段及び前記内側レース部材を軸方向
    に保持し、第四の半径方向支承面315を有するリテー
    ナ部材314と、 前記爪部材の各々が、リッジ324を有し、前記空所の
    各々が前記リッジと合わさる相応する凹所を有すること
    と、 前記クラッチ機構が組み立てられたとき、前記第一及び
    第四の半径方向支承面が前記第二及び第三の支承面と合
    わさることとを備える、ワンウェイラチェットクラッチ
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記爪部材の各々が、前記外側部材が
    回転したとき、爪部材が前記内側レース部材の前記切欠
    きとの非係合位置に向けて移動するように前記リッジ3
    24に対して配置された質量中心CMを有する、ワンウ
    ェイラチェットクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記ばね手段308が、前記爪部材の
    各々と作用可能に係合する位置に配置されたZ字形のば
    ね部材を備える、ワンウェイラチェットクラッチ機構。
  4. 【請求項4】 請求項3のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記Z字形のばね部材が、前記爪部材
    の長さと実質的に等しい幅を有する、ワンウェイラチェ
    ットクラッチ機構。
  5. 【請求項5】 請求項3のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記外側部材の通常の作動速度よりも
    遅い回転速度にて、ばね力及び遠心力による非係合力が
    釣合うように前記ばね手段308の硬さ及び前記爪部材
    306の前記質量中心CMが選ばれる、ワンウェイラチ
    ェットクラッチ機構。
  6. 【請求項6】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記空所の各々内に保護手段350を
    更に備える、ワンウェイラチェットクラッチ機構。
  7. 【請求項7】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記空所内の外側部材304の材料の
    耐久性が、硬い被覆、ショットピーニング又はサイジン
    グ工程を施すことにより向上されている、ワンウェイラ
    チェットクラッチ機構。
  8. 【請求項8】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記第二及び第三の半径方向支承面が
    異なる寸法である、ワンウェイラチェットクラッチ機
    構。
  9. 【請求項9】 請求項1のワンウェイラチェットクラッ
    チ機構において、前記内側レース部材364が、別個の
    ディスク部材376、378の積重ね体から成る、ワン
    ウェイラチェットクラッチ機構。
  10. 【請求項10】 請求項9のワンウェイラチェットクラ
    ッチ機構において、前記別個のディスク部材364の積
    重ね体が、少なくとも2つの異なる型式のディスク部材
    から成る、ワンウェイラチェットクラッチ機構。
  11. 【請求項11】 請求項9のワンウェイラチェットクラ
    ッチ機構において、前記ディスク部材376、378の
    各々が、該ディスク部材の積重ね体を共に整合し且つ保
    持するために使用されるエンボス加工部382を有す
    る、ワンウェイラチェットクラッチ機構。
  12. 【請求項12】 ワンウェイラチェットクラッチ機構3
    60において、 複数の空所370と、該空所に隣接する第一の半径方向
    支承面とを有し、非鉄材料で出来たステータ部材362
    と、 複数の切欠き372と、該切欠きに隣接する第二及び第
    三の半径方向支承面とを有する内側レース部材364
    と、 爪部材の1つが前記空所の各々内に配置された複数の爪
    部材368と、 前記爪部材を前記切欠きとの係合位置に向けて偏倚させ
    得るように前記爪部材の各々と作用可能に係合する位置
    に配置された、Z字形のばね部材308と、 前記爪部材、ばね部材及び前記内側レース部材を軸方向
    に保持し、第四の半径方向支承面を有するリテーナ部材
    366とを備える、ワンウェイラチェットクラッチ機
    構。
  13. 【請求項13】 ワンウェイラチェットクラッチ機構3
    60において、 複数の空所370を有する外側部材362と、 複数の切欠き372を有する内側レース部材364と、 爪部材の1つが前記空所の各々内に配置された複数の爪
    部材368と、 前記爪部材を前記切欠きとの係合位置に向けて偏倚させ
    るばね手段と、 前記内側レース部材364が、積み重ねられ且つ共に固
    着された複数の別個のディスク部材376、378を備
    えることと、を備える、ワンウェイラチェットクラッチ
    機構。
  14. 【請求項14】 ワンウェイラチェットクラッチ機構3
    60において、 複数の空所を有するステータ部材362と、 複数の切欠きを有する内側レース部材364と、 爪部材の1つが前記空所の各々内に配置された複数の爪
    部材368と、 前記爪部材を前記切欠きとの係合位置に向けて偏倚させ
    るばね手段と、 前記爪部材、ばね手段及び前記内側レース部材を軸方向
    に保持するリテーナ部材366と、 前記爪部材の各々が、リッジを有し、前記空所の各々が
    該リッジと合わさる相応する凹所を有することと、 前記爪部材の各々が、前記内側レース部材に隣接する湾
    曲面を有し、高応力領域内の前記爪部材及び空所の半径
    が1mm以上であることを備える、ワンウェイラチェッ
    トクラッチ機構。
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