JP2001349060A - 養生材、養生方法及び被覆材、並びに、養生用被覆体 - Google Patents

養生材、養生方法及び被覆材、並びに、養生用被覆体

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JP2001349060A
JP2001349060A JP2001079574A JP2001079574A JP2001349060A JP 2001349060 A JP2001349060 A JP 2001349060A JP 2001079574 A JP2001079574 A JP 2001079574A JP 2001079574 A JP2001079574 A JP 2001079574A JP 2001349060 A JP2001349060 A JP 2001349060A
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curing
water
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concrete
aqueous emulsion
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JP2001079574A
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Shohei Okizaki
昌平 沖崎
Koji Sasayama
広治 笹山
Hiroshi Nonome
洋 野々目
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CI Kasei Co Ltd
Toda Corp
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Toda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な施工場所においても、簡易な方法によ
ってコンクリートやモルタル等の十分な養生を可能とす
る養生材および養生方法。また、散水できない状況にお
いても使用することができ、簡易な方法によってコンク
リートやモルタル等の十分な養生を可能とする養生用被
覆体。 【解決手段】 水性エマルションと保水性物質とを含有
する養生材を用いた。天井や垂直壁、複雑な形状を有し
て養生シートを設けにくい場所においても、簡易な塗布
工程による塗膜によってコンクリートを適当な温度及び
湿度に保つ保温湿潤養生を行うことができる。また、本
発明の養生材は、保水量が高いので、高温下または長期
にわたる養生にも対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートやモル
タルの養生等の施工に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート等の施工には、打設後、所
定時間、適当な湿度を保つ養生が欠かせない。そこで、
コンクリートの打設面に、重布や不織布等からなる養生
シートを敷設することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た養生シートを敷設する方法は、比較的小面積で平坦な
床面等であればよいが、垂直面や天井等または複雑な形
状を有する場所においての敷設は困難で、また、敷設で
きたとしてもコンクリートに満遍に密着させることは困
難であることから湿潤状態に保ちにくい。例えば、トン
ネルの内壁面、ダムやフーチング等のマスコンクリート
構造物、橋梁スラブの水平面、ダムの上下流面、アンカ
レイジ、ケーソン等のマスコンクリート構造物、カルバ
ートボックス、各種構造物躯体の上面以外、橋脚鉛直面
等においては、養生シートを敷設することは困難であ
り、または養生シートを敷設しても乾燥してしまうこと
があるので、一定時間毎に、ホース等を用いて散水する
ことで水分の急激な乾燥を防ぐことが行われている。し
かしながら、状況によっては散水回数が頻繁となり、こ
のような人為的な散水手段では、甚だ手間がかかるもの
であった。また、散水が必要であっても、やむを得ない
理由等により散水できないこともある。そこで、散水管
を用いて機械的に散水することも行われるが、その管理
は困難で、養生を必要としない箇所にも水が流れ、カビ
や水苔の発生、濁水の処理等の問題が生じることがあっ
た。また、壁面や天井等においては、散水しても直ぐに
垂れてくるので、乾燥防止効果は小さい。そこで、水を
保水する軟質ウレタンフォーム等をシート状に成形した
発泡体で養生シートを構成したものもあるが、保水量が
十分でなく、また、敷設も困難を要する。また、トンネ
ルの内壁面の施工においては、コンクリートの打設後、
約1週間でセントル(型枠)を移動する為、十分な期
間、治具等によって養生シートを添設し続けることは工
事の遅延原因になりかねない。
【0004】また、例えばダム建設において、特にその
最下部で岩盤上にコンクリートを打設する際には、不都
合な風化岩を除去した後にコンクリートの打設が行なわ
れる。この際、ある程度まとまった範囲の風化岩を一度
に除去し、直ぐにコンクリートを打設しない部分につい
ては、モルタルで薄く覆い、再風化を防ぎ、その後、そ
のモルタルを除去してコンクリートを打設することがあ
る。しかしながら、このようなモルタルによる被覆ない
し除去は容易ではなく、コンクリートの施工効率の低下
原因の一つとされている。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、様々な施工場所においても、簡易な方法によ
ってコンクリートやモルタル等の十分な養生を可能とす
る養生材および養生方法を目的とするものである。ま
た、一時的なモルタル施工等に起因する施工効率の低下
を防止することを目的とする。また、散水が必要であっ
ても、都市構造物やトンネル内面など、やむを得ない理
由等により散水できないこともある。そのような状況に
おいても使用することができ、簡易な方法によってコン
クリートやモルタル等の十分な養生を可能とする養生用
被覆体および養生方法も目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の養生材は、水性
エマルションと保水性物質とを含有することを特徴とす
るものである。保水性物質としては無機保水性物質が望
ましい。この際、無機充填材を含有させることが望まし
い。無機保水性物質と無機充填材の総量は水性エマルシ
ョンの固形分100重量部に対して、20〜300重量
部が望ましい。また、保水性物質が有機保水性物質であ
り、かつ、無機充填材を含有させたものも望ましい。さ
らに、繊維質物質を含有することが望ましい。その際、
繊維質物質の配合量は水性エマルションの固形分100
重量部に対して0〜100重量部であることが望まし
い。請求項8に係る養生方法は、上述した養生材に水を
添加した水性塗料を吹き付けて塗膜を形成する工程と、
該塗膜を剥離する工程とを有することを特徴とするもの
である。具体的には、コンクリートの打設から1〜3日
後に、該コンクリート表面に、上記養生材に水を添加し
た水性塗料を吹き付けて塗膜を形成する工程と、コンク
リートの打設から4週間以上経過後に、該塗膜を剥離す
る工程とを有する方法や、型枠を用いたコンクリートの
打設から1週間以上経過後に、該型枠を除去し、コンク
リート表面に、上記養生材に水を添加した水性塗料を吹
き付けて塗膜を形成する工程と、コンクリートの打設か
ら4週間以上経過後に、該塗膜を剥離する工程とを有す
る方法が挙げられる。その際、塗膜を柱状体に巻き付け
ながら剥離することが望ましい。本発明の被覆材は、上
記養生材からなる塗膜である。
【0007】本発明の養生用被覆体は、水性エマルショ
ンと保水性物質とを含有する保水層と、その外側に設け
られた水性エマルションを含有する被覆層とを有するこ
とを特徴とするものである。この場合、保水層が繊維質
物質を含有することが望ましい。繊維質物質の配合量が
水性エマルションの固形分100重量部に対して0〜1
00重量部であることが望ましい。水性エマルションと
して生分解性ラテックスを含有することが望ましい。
【0008】請求項17に係る養生方法は、水性エマル
ションと保水性物質とを含有する養生材に水を添加した
水性塗料にて塗膜を形成する保水層の成膜工程と、保水
層上に水性エマルションからなる塗膜を形成する被覆層
の成膜工程とを有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】[養生材]本発明の養生材は、水
性エマルションと保水性物質とを必須成分とする。水性
エマルションとしては、アクリルエマルション等の各種
樹脂のエマルション、BR、SBR、NBR、天然ゴム
等の各種のラテックスが挙げられる。本発明において水
性エマルションは、他の成分を保持する成膜作用を発揮
する。また、界面活性剤を添加しておくことでコンクリ
ートからの剥離性及び吸水性の向上を図ることができ
る。
【0010】保水性物質とは、高い吸水性を発揮し、保
水し、かつ、成膜状態において少しづつコンクリートに
給水する作用を発揮するもので、コンクリートを適当な
湿潤状態に保つことができる。保水性物質としては無機
保水性物質と有機保水性物質がある。無機保水性物質と
しては、例えば、ベントナイト、マグネシウムシリケー
ト粉等が挙げられる。有機保水性物質としては、でんぷ
ん系、セルロース系、合成ポリマー系、ポリアクリル酸
系、ポバール系、ポリオキシエチレン系等の各種の公知
の高吸水性ポリマーが挙げられ、例えば、デンプンのア
クリル酸グラフト重合物やポリアクリル酸塩の架橋物等
のアクリル酸系吸水樹脂、ケナフなどがある。保水性物
質の添加量(固形分)は、水性エマルションの100重
量部(固形分)に対して、無機保水性物質では20〜2
00重量部が好ましく、40〜100重量部がより好ま
しく、50〜60重量部がさらに好ましい。同様に、有
機保水性物質では5〜30重量部が好ましく、10〜2
0重量部がより好ましい。
【0011】本発明の養生材には、無機充填材を添加し
ておくことが望ましい。無機充填材が添加されているこ
とにより、成膜後の給水時に、保水性物質への給水性が
より向上するからである。無機充填材としては、炭酸カ
ルシウム、パーライト、珪砂、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、シラスバルーン、発泡ガラス粉等が挙げ
られる。無機保水性物質は、保水機能を発揮しつつ、こ
の無機充填材としての機能をも少なからず発揮し、兼用
できることから、無機保水性物質を用いる場合には必ず
しも必要ではない。しかし、保水性物質として有機保水
性物質を用いる場合には特に、この無機充填材を添加し
ておくことが望ましい。無機充填材の添加量は、水性エ
マルションの100重量部(固形分)に対して、無機保
水性物質を用いている場合には、0〜100重量部が好
ましく、20〜60重量部がより好ましい。同様に、有
機保水性物質を用いている場合には、10〜100重量
部が好ましく、30〜80重量部がより好ましい。ま
た、作業性の点で無機保水性物質と無機充填材の総量を
20〜300重量部とすることが好ましく、中でも12
0重量部以下が好ましい。また、粒径は2mm以下であ
ることが好ましい。
【0012】本発明の養生材には、繊維質物質を添加し
ておくことが望ましい。繊維質物質を添加しておくこと
により、膜強度を高めることができ、養生中における塗
膜の脱落を防止できると共に、養生後、塗膜を除去する
際の剥離作業をより容易に行うことができるようにな
る。また、繊維質物質を添加することで、養生中の保温
効果を高めることもできる。但し、その量は、水性エマ
ルションの100重量部(固形分)に対して、100重
量部以下が適当で、5〜20重量部が好ましい。繊維質
物質としては、例えば、紙や古紙等のパルプ系繊維、綿
や麻等の天然繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維
等の合成樹脂繊維などの各種繊維からなる織布又は不織
布の溶解物が挙げられる。このように古紙等を適用でき
ることから、本発明の養生材は、安価であるばかりか、
廃棄物の再利用に貢献でき、リサイクル性に富み、環境
上の点においても優れている。
【0013】本発明の養生材の製造は、上述した成分を
混合すればよく、周知の種々の技術を適宜、適用すれば
よい。
【0014】本発明の養生材を用いてコンクリートの養
生を行う方法を説明する。まず、通常通り、コンクリー
トを打設する。そして、スプレー等を用いて塗布作業が
できるように、本発明の養生材に水を加えて水性塗料と
する。水の添加量は水性エマルションの100重量部
(固形分)に対して、60〜900重量部が適当で、1
00〜800重量部が好ましく、200〜700重量部
がより好ましく、300〜600重量部がさらに好まし
い。通常、コンクリートの打設から1〜3日が経過した
後、打設したコンクリートの表面に上記調製した水性塗
料を吹き付けて塗膜を形成する。塗膜は、コンクリート
が露出しない程度に、かつ、できるだけ均一な膜厚とす
ることが好ましい。この際、図1に示すように、予めコ
ンクリートの表面10上にテープ14を貼着し、一定面
積毎に区画しておくと、後の剥離作業が容易になる。
尚、塗膜の形成は、吹き付けに限られるものではなく、
刷毛塗り等を適宜利用できる。そして、この状態のま
ま、所定時間、放置してコンクリートを養生する。所定
時間(通常、コンクリートの打設から4週間以上)が経
過したら、養生材からなる塗膜を剥離する。塗膜の剥離
は、ブレード等を用いて掻き落としてもよいが、本発明
の養生材であると、柱状体に巻き付けて剥離することが
可能である。即ち、テープ14を剥がし、図2に示すよ
うに、その剥がした部分16の縁にて塗膜20を円柱等
の柱状体(管状を含む)18に添わせ、柱状体18を芯
として回転させることによって塗膜20を柱状体に巻き
付けることができ、塗膜20をコンクリートの表面から
剥離することができる。このように、柱状体18に巻き
取らせる方法であると、塗膜20をきれいに剥離するこ
とが容易にできる。また、この剥離工程の際には、その
柱状体18の長さに対応して、図3に示すように、塗膜
20にカッター等で事前に切れ込み24を形成しておく
ことが好ましい。切れ込み24を形成しておくことで、
より容易に塗膜20を柱状体18に巻き取ることができ
る。
【0015】また、コンクリートの打設時に型枠を用い
ている場合には、通常、その1週間経過後に、型枠をス
ライドする等により除去し、現れたコンクリート表面
に、上記水性塗料を吹き付けて塗膜を形成することが行
われる。
【0016】本発明によれば、天井や垂直壁、複雑な形
状を有して養生シートを設けにくい場所においても、簡
易な塗布工程による塗膜によってコンクリートを適当な
温度及び湿度に保つ保温湿潤養生を行うことができる。
また、本発明の養生材は、保水量が高い。従って、長期
にわたる養生にも対応できる。その上、一度乾燥して
も、その保水性能を複数回にわたって発揮でき、再生、
再利用が可能である。従って、乾燥度の高い環境下など
においては、塗膜を形成した後においても、該塗膜表面
に外方から散水することにより、吸水し、再び、水分保
有量の多い塗膜に再生することができ、高温若しくは乾
燥した条件下における長期の養生にも対応できる。しか
も、そのような養生中に給水を必要とする場合であって
も、その散水頻度は従来の養生シートの場合に比べて遙
かに少ない。しかも、養生に供し、剥離した回収物を再
び養生材として再使用することも可能である。また、予
めシート状とされたものでなく、現場にて適宜塗布すれ
ばよいので、重量のある又は嵩張るシートを運搬する等
の不便を要しない。また、治具を利用する等の手間を要
する設置作業や取り外し作業も要せず、作業性がきわめ
て高い。さらに、本発明の養生材をコンクリートの表面
から剥離すると、コンクリート表面上の粉塵やカビ等の
汚れも同時に除去され、剥離後のコンクリート表面に対
して清浄効果も発揮され、コンクリート表面から養生材
を剥離した部分22はきれいになる。
【0017】尚、コンクリートの施工場所によっては、
例えば外観等が問題とならない場所もある。そのような
場合であっても、従来の養生シート、特に養生シートを
特別な治具等で固定している場合には、養生シートの回
収工程が必要とされる。しかしながら、本発明によれ
ば、敢えて回収する必要もなく、状況によっては、塗膜
の剥離工程を省略することも可能で、コンクリートの施
工効率を高めることができ、作業コストを格段に削減で
きる。
【0018】また、上述した養生材は、単にコンクリー
ト等の養生目的だけでなく、各種の被覆材として利用で
きる。即ち、岩盤等に対して、塗膜の形成及び剥離が容
易にできることから、岩盤等の風化防止の為に、これら
を被覆し、所定時に剥離して岩盤表面を露出してコンク
リートの打設を行うことができる。このような被覆材を
使用することにより、一時的なモルタル施工等を省略す
ることができ、施工効率の向上を図ることができる。
【0019】[養生用被覆体]本発明の養生用被覆体
は、水性エマルションと保水性物質とを含有する保水層
と、水性エマルションを含有する被覆層とを有する。こ
のような少なくとも2層の積層構成の養生用被覆体は、
水性エマルションと保水性物質とを含有する養生材から
なる保水層上に、水性エマルションからなる被覆層を形
成することで構成される。保水層の水性エマルション
と、被覆層のエマルションとは同じものでも又は異なる
ものでも良いが、層間の接着強度や生産性(コスト)等
から同種のものが望ましい。水性エマルションとして
は、上述した養生材に使用するものを適用できる。
【0020】また、水性エマルションとして、生分解性
ラテックスを含有させることも望ましい。尚、本発明に
おいて生分解性とは、経時変化により、自然界に存在す
る微生物の働きによって低分子化合物に分解され、最終
的に炭酸ガスや水などの無機物に分解される性質を云
う。
【0021】また、保水層には、上記生分解性ラテック
ス以外にも他の生分解性成分を含有させておくことも望
ましい。そのような生分解性成分としては、例えば、キ
サンタンガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリアニオニックセルロー
ス、デンプン、グアーガム、グアーガム誘導体、デンプ
ン系樹脂、ポリアクリル酸、アクリルアミド/アクリル
酸塩共重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルア
ルコール、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン等が挙げられ
る。また、水溶性又は水分散性生分解性樹脂も適用で
き、例えば、脂肪族ポリエステル等が挙げられる。この
ような生分解性成分は、エマルションや粉状物として生
分解性ラテックス等と混練してもよいが、繊維状とした
上で配合することで、後述する繊維質物質としての機能
を発揮することもでき、別個に繊維質物質の添加を省略
することもできるので望ましい。保水層中の全生分解性
成分中、生分解性ラテックスが70〜100重量%、生
分解性ラテックス以外の生分解性成分が30〜0重量%
が好ましく、より好ましくは、生分解性ラテックスが8
0〜100重量%、他の生分解性成分が0〜20重量%
である。生分解性ラテックスが70重量%未満になる
と、粘度が高くなって、水性塗料として塗布しずらくな
り、また、塗膜が固く、脆くなり、後述する巻取りによ
る剥離がしずらくなるからである。
【0022】保水性物質には、上述した養生材に使用す
る保水性物質と同様のものを適用できる。但し、保水性
物質の添加量(固形分)は、水性エマルションの100
重量部(固形分)に対して、無機保水性物質では5〜2
00重量部が好ましく、20〜100重量部がより好ま
しく、50〜60重量部がさらに好ましい。同様に、有
機保水性物質では5〜200重量部が好ましく、20〜
100重量部がより好ましい。
【0023】この保水層にも、無機充填材を添加してお
くことができる。無機充填材としては、上述した養生材
に使用する無機充填材を適用できる。
【0024】この保水層にも、繊維質物質を添加してお
くことが望ましい。繊維質物質としては、上述した養生
材に使用する繊維質物質を適用できる。また、上述した
ように、生分解性繊維を用いることにより、生分解性成
分と繊維質物質とを兼用することができる。
【0025】この保水層を形成するための材料の製造
は、上述した成分を混合すればよく、周知の種々の技術
を適宜、適用すればよい。
【0026】養生用被覆体によってコンクリートの養生
を行う方法を説明する。まず、通常通り、コンクリート
を打設する。そして、スプレー等を用いて塗布作業がで
きるように、本発明での養生材に水を加えて水性塗料と
する。水の添加量は水性エマルションの100重量部
(固形分)に対して、60〜900重量部が適当で、1
00〜800重量部が好ましく、200〜700重量部
がより好ましく、300〜600重量部がさらに好まし
い。通常、コンクリートの打設から1〜3日が経過した
後、打設したコンクリートの表面に上記調製した水性塗
料を吹き付けて塗膜を形成し、保水層を成膜する。塗膜
は、コンクリートが露出しない程度に、かつ、できるだ
け均一な膜厚とすることが好ましい。保水層は、0.4
〜1.2kg/m2が適当である。吹き付けには、モルタ
ル吹付け機等が利用できるので、既存の設備等をそのま
ま流用できる。次に、その成膜された保水層上に、所定
の水性エマルションを含有する塗膜を形成して被覆層を
成膜し、保水層が表面に露出しないようにしてコンクリ
ート上に養生用被覆体を形成する。被覆層の成膜工程
は、保水層を成膜した後、被覆層の成膜工程で保水層の
成膜状体が崩れない程度に保水層が硬化した後であるこ
とが望ましく、通常、4〜5時間後が適当である。被覆
層は、0.2〜0.8kg/m2が適当である。
【0027】養生用被覆体の形成にあたっては、図1に
示すように、予めコンクリートの表面10上にテープ1
4を貼着し、一定面積毎に区画しておくと、後の剥離作
業が容易になる。尚、塗膜の形成は、吹き付けに限られ
るものではなく、刷毛塗り等を適宜利用できる。そし
て、この状態のまま、所定時間、放置してコンクリート
を養生する。その後は、上述した養生材による場合と同
様に、必要に応じて、所定の方法により剥離する。
【0028】この養生用被覆体によれば、天井や垂直
壁、複雑な形状を有して養生シートを設けにくい場所に
おいても、簡易な塗布工程による塗膜によってコンクリ
ートを適当な温度及び湿度に保つ保温湿潤養生を行うこ
とができる。しかも、保水量が高く、特に、被覆層が形
成されて保水層が露出していないことから、保水層から
外部への水分の蒸発が削減され、長期に渡って保水さ
れ、予め養生用被覆体がもっている水分だけで長期養生
にも対応できる。従って、散水が困難な用途に特に望ま
れる。しかも、養生に供し、剥離した回収物を再び養生
材として再使用することも可能である。また、予めシー
ト状とされたものでなく、現場にて適宜塗布すればよい
ので、重量のある又は嵩張るシートを運搬する等の不便
を要しない。また、治具を利用する等の手間を要する設
置作業や取り外し作業も要せず、作業性がきわめて高
い。さらに、本発明の養生用被覆体をコンクリートの表
面から剥離すると、コンクリート表面上の粉塵やカビ等
の汚れも同時に除去され、剥離後のコンクリート表面に
対して清浄効果も発揮され、コンクリート表面から養生
用被覆体を剥離した部分22はきれいになる。
【0029】尚、コンクリートの施工場所によっては、
例えば外観等が問題とならない場所もある。そのような
場合であっても、従来の養生シート、特に養生シートを
特別な治具等で固定している場合には、養生シートの回
収工程が必要とされる。しかしながら、本発明によれ
ば、敢えて回収する必要もなく、状況によっては、塗膜
の剥離工程を省略することも可能で、コンクリートの施
工効率を高めることができ、作業コストを格段に削減で
きる。
【0030】特に、生分解性ラテックスを使用したもの
であると、時間の経過により、自然に消失する。従っ
て、上記塗膜の剥離工程を省略する状況が格段に増加
し、施工効率の向上率がアップする。また、回収するに
しても、生分解が進むことにより、剥離しやすくなって
いるか又はその剥離量の減量化が期待でき、剥離作業が
より容易化される。さらに、回収した養生材を廃棄処分
するにしても、生分解性であるので、その処理は容易で
あり、環境保護の観点からも優れたものである。
【0031】
【実施例】[養生材] 〈実施例A〉表1に示すように各成分を配合(重量部)
して養生材を調製し、水を添加してスプレーできるよう
な水性塗料とした。表中、各成分には次のものを用い
た。 水性エマルション(A):変性天然ゴムラテックス「ポ
リゾールOLX-7515-1」昭和高分子(株)製 水性エマルション(B):変性天然ゴムラテックス「ポ
リゾールOLX-7515-2」昭和高分子(株)製 水性エマルション(C):アクリルエマルション:「ポ
リゾールSTP-30」昭和高分子(株)製 ベントナイト(A):細粒タイプ(250メッシュパス
(0.06mm)90%以上) ベントナイト(B):粗粒タイプ(200メッシュパス
(0.075mm)15%以下、10メッシュオン(2
mm)1%以下) シラスバルーン(A):「シラックスPB-20」(株)シ
ラックスウ製、粒径;2mmPass シラスバルーン(B):「シラックスPB-20」(株)シ
ラックスウ製、粒径;1mmPass
【0032】得られた水性塗料をコンクリート板(表面
温度:15℃)上に、ノズル径が4mmのスプレー器を
用いて塗布した(スプレー圧:7kg/cm2)。約5
℃で28日間放置した後、直径が5cmの円柱状体に巻
回して剥離した。吹き付け作業性、コンクリート付着
性、コンクリート剥離性を評価した。下記基準で評価し
た。 吹付け作業性: ○;ノズルに詰まりは生じなかった。 △;時々、詰まった。 ×;詰まって吹き付けられなかった。 コンクリート付着性: ○;良好に付着した。 △;所々、付着しなかった。 ×;全く付着しなかった。 コンクリート剥離性: ○;良好に剥離できた。 △;部分的に剥離できなかった。 ×;剥離できなかった。
【0033】
【表1】
【0034】本実施例の養生材は、吹付け作業が行いや
すく、コンクリートに付着し、かつ、良好に剥離できる
ものであることがわかる。特に、無機充填材の粒径は小
さい方が望ましい。
【0035】〈実施例B〉表2に示すように各成分を配
合(重量部)して養生材を調製し、水を添加してスプレ
ーできるような水性塗料とし、得られた水性塗料をコン
クリート板(表面温度:15℃)上に、ノズル径が4m
mのスプレー器を用いて塗布した(スプレー圧:7kg
/cm2)。約5℃で28日間放置した後、直径が約1.
5cmの円柱状体に巻回して剥離した。吹き付け作業
性、柔軟性及び折曲性を評価した。柔軟性及び折曲性
は、柱状体に巻回することによる剥離作業に対する指標
となるものである。柔軟性及び折曲性は下記基準で評価
した。 柔軟性:円柱状体に巻回して剥離した際、 ○;何ら不都合無く巻き付けられた。 △;若干の抵抗が感じられたが、巻き付けられた。 ×;割れてしまった。 折曲性:塗膜を180゜折り曲げた際、 ○;何ら不都合なくシート形状を維持した。 △;白化ないし亀裂が生じた。 ×;破断した。
【0036】
【表2】
【0037】〈実施例C〉表3示すように各成分を配合
(重量部)して養生材を調製し、水を添加してスプレー
できるような水性塗料とし、得られた水性塗料をコンク
リート板(表面温度:15℃)上に、ノズル径が4mm
のスプレー器を用いて塗布した(スプレー圧:7kg/
cm2)。約5℃で28日間放置した後、直径が約5c
mの円柱状体に巻回して剥離した。吹き付け作業性、吸
水性、コンクリート剥離性を評価した。 吸水性:塗膜を水中に浸漬して吸水させ、その吸水時間
に対する吸水量の変化を測定した。また、一度吸水させ
たものを乾燥させ、再び、水中に浸漬して吸水させた際
における吸水時間に対する吸水量の変化も測定した。 a:1時間で0.2L/m2以上の水を吸水し、良好 b;不良
【0038】
【表3】
【0039】実施例11〜15の養生材は、吹き付けし
易く、かつ、コンクリートからの剥離も容易であった。
但し、実施例11よりは実施例12〜15の方がコンク
リートからより剥離し易かった。さらに、吸水速度が速
い上に、繰り返して吸水性能を発揮した。また、細粒タ
イプのベントナイト(A)は吸水速度が速い特徴があ
り、粗粒タイプのベントナイト(B)は繰り返しての吸
水性に適している特徴があった。
【0040】[養生用被覆体] 〈実施例D〉表4に示す実施例16〜18の各成分を配
合(重量部)して水性塗料を調製し、アクリル板(30
×30cm)上に塗布して保水層(塗布量:0.8kg
/m2)を形成した。そして、6時間後にその保水層上
に同じ水性エマルション(D)のみを塗布して被覆層
(塗布量:0.4kg/m2)を形成した。
【0041】
【表4】
【0042】そして、24時間毎に重さを計量して保水
量を調べた。結果を図4に示した。また、各実施例に対
して、被覆層を形成を形成しなかったこと以外は同様に
したものをそれぞれの比較例として併記した。比較例1
は実施例16に、比較例2は実施例17に、比較例3は
実施例18にそれぞれ対応する。図4から明らかなよう
に、比較例では、48時間後には保水量がいずれも10
0g/cm2以下となってしまったが、実施例であれば
高い保水量を維持している。
【0043】〈実施例E〉型枠(15×22.3×6.7
cm)の内面に塩化ビニル製板を貼り付けて水分が散逸
しないようにし、モルタルを打設した。そして、打設翌
日に、表4に示す実施例19の各成分を配合(重量部)
して調製した水性塗料を上面に塗布して保水層(塗布
量:0.8kg/m2)を形成した。そして、5時間後に
その保水層上に同じ水性エマルション(D)のみを塗布
して被覆層(塗布量:0.4kg/m2)を形成した。そ
して、24時間毎に重さを計量して減水量の変化を調べ
た。結果を図5に示した。また、比較のために、被覆層
を形成を形成しなかったこと以外は同様にしたものを比
較例4、何も被覆せずモルタルを露出させたものを比較
例5として同様に試験して、結果を図5中に併記した。
図5における経過日数は、成膜時からの日数である。図
5から明らかなように、実施例19であれば、長期に渡
って減水量が抑制されていることがわかる。
【0044】〈実施例F〉コンクリートに対しての保湿
性を試験した。恒温室内で、50×50×50cmの立
方体状にコンクリートを打設する共に、その上面に湿度
センサが挿入できる穴(深さ15mm)を穿設し、湿度
センサを挿入、設置した。そして、上面の上に、表4に
示す実施例20の水性塗料を塗布して保水層(塗布量:
0.8kg/m2)を形成し、5時間後にその保水層上に
水性エマルション(NR変性ラテックス:「N456-B」
(株)イーテック製、N.V.53%)を塗布して被覆層
(塗布量:0.4kg/m2)を形成した。そして、30
分毎に湿度センサにて湿度を測定した。比較のために、
何も被覆せずコンクリートが露出しているものについて
も同様に試験した。測定結果を図6に示す。図6に示さ
れているように、比較例6では次第に乾燥していくが、
実施例20のものでは、長期に渡って高い保湿性能を発
揮した。
【0045】
【発明の効果】本発明の養生材によれば、天井や垂直
壁、複雑な形状を有して養生シートを設けにくい場所に
おいても、簡易な塗布工程による塗膜によってコンクリ
ートを適当な温度及び湿度に保つ保温湿潤養生を行うこ
とができる。また、本発明の養生材は、保水量が高いの
で、高温下または長期にわたる養生にも対応できる。そ
の上、一度乾燥しても、その保水性能を複数回にわたっ
て発揮でき、再生、再利用が可能である。従って、乾燥
度の高い環境下などにおいては、逐次、外方から散水す
ることにより、吸水し、再び、水分保有量の多い塗膜に
再生することができ、高温若しくは乾燥した条件下にお
ける長期の養生にも対応できる。しかも、そのような養
生中に給水を必要とする場合であっても、その散水頻度
は従来の養生シートの場合に比べて遙かに少ない。しか
も、養生に供した後、剥離した回収物を再び養生材とし
て再使用することも可能である。また、予めシート状と
されたものでなく、現場にて適宜塗布すればよいので、
重量のある又は嵩張るシートを運搬する等の不便を要し
ない。また、治具を利用する等の手間を要する設置作業
や取り外し作業も要せず、作業性がきわめて高い。さら
に、本発明の養生材をコンクリートの表面から剥離する
と、コンクリート表面上の粉塵やカビ等の汚れも同時に
除去され、剥離後のコンクリート表面に対して清浄効果
も発揮され、コンクリート表面から養生材を剥離した部
分はきれいになる。また、単にコンクリート等の養生目
的だけでなく、各種の被覆材として利用でき、岩盤等の
風化防止用の被覆材として使用することにより、施工効
率の向上を図ることができる。
【0046】本発明の養生用被覆体によれば、天井や垂
直壁、複雑な形状を有して養生シートを設けにくい場所
や、大型構造物に対しても、簡易な塗布作業等の施工に
よってコンクリートを適当な温度及び湿度に保つ保温湿
潤養生を行うことができる。従って、乾燥収縮ひび割れ
の低減と若材齢時における強度発現の遅れを防止でき
る。また、特に高い保水量が維持されるので、散水せず
とも保水養生ができ、高温下または長期にわたる養生に
も対応できる。また、回収が容易であり、しかも、養生
に供した後、剥離した回収物を再び養生材として再使用
することも可能である。また、予めシート状とされたも
のでなく、現場にて適宜塗布すればよいので、重量のあ
る又は嵩張るシートを運搬する等の不便を要しない。ま
た、治具を利用する等の手間を要する設置作業や取り外
し作業も要せず、作業性がきわめて高い。さらに、本発
明の養生用被覆体をコンクリートの表面から剥離する
と、コンクリート表面上の粉塵やカビ等の汚れも同時に
除去され、剥離後のコンクリート表面に対して清浄効果
も発揮され、コンクリート表面から養生用被覆体を剥離
した部分はきれいになる。
【0047】さらに、生分解性ラテックスを使用したも
のであると、養生用被覆体の剥離、回収工程の省略化を
図りやすく、作業コストを格段に削減できる。また、回
収するにしても、生分解が進むことにより、剥離しやす
くなっているか又はその剥離量の減量化が期待でき、剥
離作業がより容易化される。さらに、回収した養生用被
覆体を廃棄処分するにしても、生分解性であるので、そ
の処理は容易であり、環境保護の観点からも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンクリートの表面を示す正面図である。
【図2】 塗膜の剥離工程の一例を示す斜視図である。
【図3】 塗膜の一例を示す正面図である。
【図4】 実施例Dにおいて保水量の経時変化を示すグ
ラフである。
【図5】 実施例Eにおいて水分減少量の経時変化を示
すグラフである。
【図6】 実施例Fにおいて相対湿度の経時変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 コンクリートの表面 14 テープ 18 柱状体 20 塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹山 広治 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 野々目 洋 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性エマルションと保水性物質とを含有
    することを特徴とする養生材。
  2. 【請求項2】 前記保水性物質が無機保水性物質である
    ことを特徴とする請求項1記載の養生材。
  3. 【請求項3】 無機充填材を含有することを特徴とする
    請求項2記載の養生材。
  4. 【請求項4】 前記保水性物質が有機保水性物質であ
    り、かつ、無機充填材を含有することを特徴とする請求
    項1記載の養生材。
  5. 【請求項5】 無機保水性物質と無機充填材の総量が水
    性エマルションの固形分100重量部に対して、20〜
    300重量部であることを特徴とする請求項3記載の養
    生材。
  6. 【請求項6】 繊維質物質を含有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の養生材。
  7. 【請求項7】 繊維質物質の配合量が水性エマルション
    の固形分100重量部に対して0〜100重量部である
    ことを特徴とする請求項6記載の養生材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の養生材
    に水を添加した水性塗料を吹き付けて塗膜を形成する工
    程と、 該塗膜を剥離する工程とを有することを特徴とする養生
    方法。
  9. 【請求項9】 コンクリートの打設から1〜3日後に、
    該コンクリート表面に、請求項1〜7のいずれかに記載
    の養生材に水を添加した水性塗料を吹き付けて塗膜を形
    成する工程と、 コンクリートの打設から4週間以上経過後に、該塗膜を
    剥離する工程とを有することを特徴とする養生方法。
  10. 【請求項10】 型枠を用いたコンクリートの打設から
    1週間以上経過後に、該型枠を除去し、コンクリート表
    面に、請求項1〜7のいずれかに記載の養生材に水を添
    加した水性塗料を吹き付けて塗膜を形成する工程と、 コンクリートの打設から4週間以上経過後に、該塗膜を
    剥離する工程とを有することを特徴とする養生方法。
  11. 【請求項11】 前記塗膜を柱状体に巻き付けながら剥
    離することを特徴とする請求項8、9、10のいずれか
    に記載の養生方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7のいずれかに記載の養生
    材からなる塗膜であることを特徴とする被覆材。
  13. 【請求項13】 水性エマルションと保水性物質とを含
    有する保水層と、その外側に設けられた水性エマルショ
    ンを含有する被覆層とを有することを特徴とする養生用
    被覆体。
  14. 【請求項14】 保水層が繊維質物質を含有することを
    特徴とする請求項13に記載の養生用被覆体。
  15. 【請求項15】 繊維質物質の配合量が水性エマルショ
    ンの固形分100重量部に対して0〜100重量部であ
    ることを特徴とする請求項14記載の養生用被覆体。
  16. 【請求項16】 前記水性エマルションとして生分解性
    ラテックスを含有することを特徴とする請求項13、1
    4、15のいずれかに記載の養生用被覆体。
  17. 【請求項17】 水性エマルションと保水性物質とを含
    有する養生材に水を添加した水性塗料にて塗膜を形成す
    る保水層の成膜工程と、 該保水層上に水性エマルションからなる塗膜を形成する
    被覆層の成膜工程とを有することを特徴とする養生方
    法。
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