JP2001348064A - 粘稠液容器 - Google Patents

粘稠液容器

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JP2001348064A
JP2001348064A JP2000165678A JP2000165678A JP2001348064A JP 2001348064 A JP2001348064 A JP 2001348064A JP 2000165678 A JP2000165678 A JP 2000165678A JP 2000165678 A JP2000165678 A JP 2000165678A JP 2001348064 A JP2001348064 A JP 2001348064A
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Atsushi Sada
淳 佐田
Jun Sakuma
順 佐久間
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食品、調味料や接着剤や印刷インキなどの、空
気に触れることを嫌う粘稠液60を、空気に触れない状
態で収容して排出することができる、また排出した後
に、箱体20と汚れた容器体30、蓋板40とを簡単に
分離して、汚れていない箱体20を再利用、再資源化す
ることができる、廃棄時の処理、処分が容易な粘稠液容
器を提供する。 【解決手段】本発明は、剛性を有するトレー状やカップ
状などのフランジ22付の箱体20の内側に、柔軟性を
有する箱体20の内側とほゞ同一形状のフランジ32付
の容器体30を剥離可能に貼着(a)して、この容器体3
0の底面開口34に、口栓体50を箱体20の底面開口
24を貫通させて取付けて、空気に触れることを嫌う粘
稠液60を収容した後に、容器体30のフランジ32の
上面に、柔軟性を有するフィルム状の蓋板40を、空気
を排除して強固に貼着(b)した粘稠液容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、調味料や接
着剤や印刷インキなどの、空気に触れることを嫌う粘稠
液60を、空気に触れない状態で収容して排出すること
ができる、廃棄時の処理、処分が容易な粘稠液容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品、調味料や接着剤などの
粘稠液を収容する、図4Aに示すプラスチック製のマヨ
ネーズ容器のような、倒立して絞り出しが可能なチュー
ブ容器や、図4Bに示すガラス製、プラスチック製のハ
チミツ容器のような、スプーンで掬い出しが可能な広口
ボトル容器などが、粘稠液容器として一般に広く用いら
れている。
【0003】また従来から、特にペースト状のオフセッ
ト印刷インキを収容する、図4Cに示す金属製の、イン
キヘラで掻き出しが可能な丸缶容器が、粘稠液容器とし
てインキ業界、印刷業界で広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の、チュ
ーブ容器や広口ボトル容器や丸缶容器などの、図4A,
B,Cに示す粘稠液容器については、それぞれ絞り出し
や掬い出しや掻き出しなどが可能であるものの、空気に
触れない状態で収容して排出することができない上に、
マヨネーズやハチミツやオフセット印刷インキなどを完
全に排出することが難しいために、排出した後に、汚れ
た粘稠液容器を再利用、再資源化するためには、大変な
手間と費用とを掛けて洗浄する必要があって、廃棄時に
汚れた粘稠液容器を、やむを得ず費用を掛けて焼却処分
などをする必要があった。
【0005】また従来の、特にペースト状のオフセット
印刷インキについては、空気に長く触れると、空気中の
酸素を吸収して硬化する性質があるために、図4Cに示
す丸缶容器に収容した後に、図示していない柔軟性を有
するフィルム状の蓋板を被せて、収容したオフセット印
刷インキの上面に密着させて空気を遮断する必要があっ
て、廃棄時に汚れた蓋板を、余分に焼却処分などをする
必要があるばかりではなくて、蓋板を被せて密着させる
などの、余分な手間を掛ける必要があった。
【0006】ところで、本発明の目的は、食品、調味料
や接着剤や印刷インキなどの、空気に触れることを嫌う
粘稠液60を、空気に触れない状態で収容して排出する
ことができる、また排出した後に、箱体20と汚れた容
器体30、蓋板40とを簡単に分離して、汚れていない
箱体20を再利用、再資源化することができる、廃棄時
の処理、処分が容易な粘稠液容器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の粘稠液容器は、
図1,図3に示すように、剛性を有する段ボール製や板
紙製などの、トレー状(図1を参照)やカップ状(図3
を参照)などのフランジ22付の箱体20の内側に、柔
軟性を有するプラスチック製の、箱体20の内側とほゞ
同一形状のフランジ32付の容器体30を剥離可能に貼
着(a) して、この容器体30の底面開口34に、フラン
ジ52付のスパウト54とキャップ56とから成る口栓
体50を、箱体20の底面開口24を貫通させて取付け
て、空気に触れることを嫌う粘稠液60を収容した後
に、容器体30のフランジ32の上面に、柔軟性を有す
るフィルム状の蓋板40を、空気を排除して強固に貼着
(b)したことを特徴とする粘稠液容器である。
【0008】本発明の粘稠液容器においては、剛性を有
するトレー状やカップ状などのフランジ22付の箱体2
0の内側に、柔軟性を有する箱体20の内側とほゞ同一
形状のフランジ32付の容器体30を剥離可能に貼着
(a) して、食品、調味料や接着剤や印刷インキなどの、
空気に触れることを嫌う粘稠液60を収容した後に、容
器体30のフランジ32の上面に、柔軟性を有するフィ
ルム状の蓋板40を、空気を排除して強固に貼着(b) し
たことによって、図1B,図3Bに示すように、これら
の空気に触れることを嫌う粘稠液60を、空気に触れな
い状態で収容することができる。
【0009】また、本発明の粘稠液容器においては、こ
の容器体30の底面開口34に、フランジ52付のスパ
ウト54とキャップ56とから成る口栓体50を、箱体
20の底面開口24を貫通させて取付けたことによっ
て、図3Cに示すように、そのまま口栓体50のキャッ
プ56を開放して、また図1Cに示すように、適宜の架
台70の上で口栓体50のキャップ56を開放して、必
要に応じてポンプ71で吸引して、収容した空気に触れ
ることを嫌う粘稠液60を、空気に触れない状態で排出
することができる。
【0010】この場合に、収容した粘稠液60が排出さ
れるに伴って、柔軟性を有する蓋板40を強固に貼着
(b) した柔軟性を有する容器体30の容積が減少するた
めに、箱体20の内側とほゞ同一形状の容器体30が、
図1C,図3Cに示すように、剥離可能に貼着(a) した
剛性を有するトレー状やカップ状などの箱体20の内側
から剥離して、蓋板40とともに「しわしわ」に変形、
縮小するものであって、蓋板40を強固に貼着(b) した
容器体30の容積が減少しても、この容器体30の内部
が減圧にならないために、収容した空気に触れることを
嫌う粘稠液60を、口栓体50などから空気が逆流する
ことがなくて、また使い残して途中で排出を止めても空
気が侵入することがなくて、最後まで空気に触れない状
態で排出することができる。
【0011】しかも、収容した粘稠液60を最後まで排
出した後に、箱体20の底面開口24から、貫通させて
容器体30の底面開口34に取付けた口栓体50を、
「しわしわ」に変形、縮小した容器体30、蓋板40と
ともに抜取ることによって、トレー状やカップ状などの
箱体20と、汚れて「しわしわ」に変形、縮小した容器
体30、蓋板40とを、簡単に分離して、汚れていない
箱体20を再利用、再資源化することができる。
【0012】加えて、本発明の粘稠液容器は、図2B,
Cに示すように、前述した口栓体50の、スパウト54
のフランジ52の上面に、放射状に通液溝(c,c,c, …)
を設けたことを特徴とする粘稠液容器である。
【0013】本発明の粘稠液容器においては、後述する
実施例1に示すオフセット印刷インキのような、粘度が
高い空気に触れることを嫌う粘稠液60を収容して、図
1Cに示すように、適宜の架台70の上で口栓体50の
キャップ56を開放して、ポンプ71で吸引して空気に
触れない状態で排出する場合などに、容器体30が、蓋
板40とともに「しわしわ」に変形、縮小して、口栓体
50のスパウト54の上部を塞ぐことがあっても、スパ
ウト54のフランジ52の上面に、放射状に通液溝(c,
c,c, …) を設けたことによって、この粘度が高い粘稠
液60を、この通液溝(c,c,c, …) を通じて上部が塞が
れたスパウト54から、閉塞することなく最後まで排出
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の粘稠液容器における、剛
性を有する段ボール製や板紙製などの、トレー状やカッ
プ状などのフランジ22付の箱体20については、収容
した粘稠液60を最後まで排出した後に、汚れていない
箱体20を再利用、再資源化することが容易な、剛性を
有する段ボール製や板紙製などの、箱体20の内側に、
後述する容器体30を剥離可能に貼着(a) することがで
きる、傾斜付のトレー状(図1を参照)やカップ状(図
3を参照)などのフランジ22付の、また通常の直方ト
レー状や円筒カップ状などのフランジ22付の、箱体2
0の底面板25に、後述する口栓体50を貫通させる底
面開口24を設けた箱体20を、特に制約なく用いるこ
とができる。
【0015】なお、剛性を有するプラスチック製など
の、同様のトレー状やカップ状などのフランジ22付の
箱体20についても、同様に制約なく用いることができ
るものの、収容した粘稠液60を最後まで排出した後
に、汚れていない箱体20を再利用、再資源化すること
ができなかった場合に、焼却処分するなどの、地球環境
に係る廃棄物公害問題が発生するために、プラスチック
製などの箱体20を用いることは、好ましくないもので
ある。
【0016】本発明の粘稠液容器における、柔軟性を有
するプラスチック製の、箱体20の内側とほゞ同一形状
のフランジ32付の容器体30については、収容した粘
稠液60が排出されるに伴って、後述する蓋板40とと
もに「しわしわ」に変形、縮小することが容易な、柔軟
性を有するプラスチック製の、ポリエチレン(PE)やポリ
プロピレン(PP)やポリエステル(PET) などの、包装材料
用の比較的薄い熱融着性プラスチックシート又はその積
層プラスチックシートを用いて、通常の真空、圧空成形
方法などで作製した、またこれらの熱融着性プラスチッ
クビーズ又はその混合プラスチックビーズを用いて、通
常の射出成形方法などで作製した、前述した箱体20の
内側に、剥離可能に貼着(a) することができる、また容
器体30のフランジ32の上面に、蓋板40を強固に貼
着(b) することができる、トレー状やカップ状などの箱
体20の内側とほゞ同一形状のフランジ32付の、容器
体30の底面板35に、後述する口栓体50を取付ける
底面開口34を設けた容器体30を、特に制約なく用い
ることができる。
【0017】本発明の粘稠液容器における、前述した箱
体20の内側に、前述した容器体30を剥離可能に貼着
(a) する方法については、収容する粘稠液60の粘稠性
の程度(粘度)によって、また収容した粘稠液60を自
然排出するか(図3Cを参照)ポンプ71で吸引排出す
るか(図1Cを参照)によって、剥離可能の程度(接着
性)を適正(接着性が強すぎると、引張られた蓋板40
が口栓体50のスパウト54を塞ぐ恐れがある、また接
着性が弱すぎると、容器体30が「しわしわ」になり過
ぎて最後まで排出されない恐れがある)に判断して、前
述した箱体20の内側(及びフランジ22の上面)に、
予め斑点状、万線状の比較的接着力が弱い感熱接着剤を
塗布するなどして、前述した容器体30を、適宜に熱圧
着するなどして剥離可能に貼着(a) することができる。
【0018】本発明の粘稠液容器における、フランジ5
2付のスパウト54とキャップ56とから成る口栓体5
0については、通常の射出成形方法で作製した、円板状
や長方形板状(図2Cを参照)などのフランジ52付の
円筒状のスパウト54と、スクリュー嵌合式などのお碗
状のキャップ56とから成る、通常のプラスチック製の
口栓体50を、特に制約なく用いることができる。
【0019】本発明の粘稠液容器における、前述した容
器体30の底面開口34に、前述した口栓体50を、箱
体20の底面開口24を貫通させて取付ける方法につい
ては、前述した箱体20の内側に剥離可能に貼着(a) す
る前の、前述した容器体30の底面開口34に、前述し
た口栓体50の円筒状のスパウト54を貫通させて、底
面開口34の上面に、口栓体50の円板状や長方形板状
などのフランジ52の下面を熱融着した後に、箱体20
の底面開口24を貫通させて(図1B,Cを参照)、ま
たお碗状のキャップ56を一旦開放して、箱体20の底
面開口24を貫通させてキャップ56を再び締付けて
(図3Bを参照)、それぞれ底面開口34に口栓体50
を取付けることができる。
【0020】本発明の粘稠液容器における、柔軟性を有
するフィルム状の蓋板40については、収容した粘稠液
60が排出されるに伴って、前述した容器体30ととも
に「しわしわ」に変形、縮小することが容易な、柔軟性
を有するフィルム状の、容器体30のフランジ32の上
面に強固に貼着(b) することができる、周辺が容器体3
0のフランジ32と同形の、適宜の熱融着性プラスチッ
ク製又は紙材料やアルミニウム箔などとの積層プラスチ
ック製の蓋板40を、特に制約なく用いることができ
る。
【0021】本発明の粘稠液容器における、空気に触れ
ることを嫌う粘稠液60を収容した後に、前述した容器
体30のフランジ32の上面に、前述した蓋板40を、
空気を排除して強固に貼着(b) する方法については、前
述した箱体20の内側に剥離可能に貼着(a) して、底面
開口34に口栓体50を取付けた容器体30に、空気に
触れることを嫌う粘稠液60を、図1B,図3Bに示す
ように、上部に隙間がないように一杯に収容した後に、
この容器体30のフランジ32の上面に、柔軟性を有す
るフィルム状の蓋板40を被せて、収容した粘稠液60
の上面に密着させるなどして空気を排除して、また必要
に応じて残余の隙間を水蒸気、不活性ガスで置換するな
どして空気を排除して、被せた蓋板40を、周辺を熱融
着して強固に貼着(b) することができる。
【0022】なお、前述した箱体20の内側に剥離可能
に貼着(a) して、底面開口34に口栓体50を取付けた
容器体30に、空気に触れても支障がない粘稠液60や
粘度が低い粘稠液60などを収容する場合には、先に容
器体30のフランジ32の上面に、柔軟性を有するフィ
ルム状の蓋板40を、周辺を熱融着して強固に貼着(b)
して、容器体30を180度倒立して、口栓体50から
粘稠液60を収容することができるものの、後述する実
施例1に示すオフセット印刷インキのような、粘度が高
い空気に触れることを嫌う粘稠液60を収容する場合に
は、口栓体50から粘稠液60を収容する途中に、倒立
した容器体30の上部の底面板35や口栓体50のフラ
ンジ52などの周辺に、残余の隙間が多く発生して、こ
の残余の隙間の空気を口栓体50から排除することが困
難であるために、口栓体50から粘稠液60を収容する
ことは、好ましくないものである。
【0023】本発明の粘稠液容器における、前述した口
栓体50の、スパウト54のフランジ52の上面に、放
射状に設けた通液溝(c,c,c, …) については、前述した
容器体30が、蓋板40とともに「しわしわ」に変形、
縮小して、口栓体50の円筒状のスパウト54の上部を
塞ぐことがあっても、この通液溝(c,c,c, …) を通じて
粘稠液60を排出することができる、例えば図2B,C
に示すU字溝状などの、2本以上の通液溝(c,c,c, …)
を、スパウト54のフランジ52の上面に放射状に設け
ることが好ましい。
【0024】
【実施例】<実施例1>図1Aは、本発明の実施例1に
おける、粘稠液容器の箱体20の斜視図であって、図1
B,Cは、粘稠液60を収容した状態と粘稠液60を排
出する状態とを示す、粘稠液容器の断面説明図である。
また図2Aは、実施例1の粘稠液容器における、箱体2
0のブランクの平面図であって、図2B,Cは、口栓体
50の拡大断面図、斜視図である。
【0025】すなわち、外面に通常の印刷をして、内面
に予め面積率20%の、図示していない斑点状の比較的
接着力が弱い感熱接着剤(適する接着剤名)を塗布し
た、厚さが1.6mmのE段ボール紙を用いて、縦、横
が144×192mmの底面板25の4つの辺に、傾斜
高さが72mmの傾斜側面板26,26,26,26と
幅が10mmのフランジ片22,22,22,22と
を、それぞれ折り目線(符号がない1点鎖線、以下同
じ)と谷折り線(符号がない破線、以下同じ)とを介し
て順に連設して、相対する傾斜側面板26,26の前後
辺に、糊代片27,27,27,27を、それぞれ折り
目線を介して連設して、底面板25の中央部に、摘み孔
(d,d) を有する底面開口24を設けた、図2Aに示す箱
体20のブランクを、通常の打抜型を用いた打抜工程で
作製した。続いて通常の接着剤を用いた製箱工程で、全
ての折り目線を山折りして谷折り線を谷折りして、もう
1組の相対する傾斜側面板26,26の左右端部に、糊
代片27,27,27,27をそれぞれ貼着して、剛性
を有するE段ボール紙製の、図1Aに示す傾斜付のトレ
ー状のフランジ片22,22,22,22付の箱体20
を作製した。
【0026】次に、印刷をしていない透明な熱融着性
の、厚さが150μmのポリプロピレンシートを用い
て、通常の真空、圧空成形方法で、底面板35の中央部
に底面開口34を設けた、底面開口34の周辺を口栓体
50が突出しないように(図1Bを参照)少し持上げた
ほかは、傾斜付のトレー状の箱体20の内側とほゞ同一
形状のフランジ32付の、玉子パックのような僅かな剛
性があって、本質的には柔軟性を有するポリプロピレン
製の容器体30を作製した。そして通常の射出成形方法
で作製した、上面にU字溝状の8本の通液溝(c,c,c,c,
c,c,c,c) を放射状に設けた、縦、横が72×96mm
の長方形板状のフランジ52付の円筒状のスパウト54
と、スクリュー嵌合式のお碗状のキャップ56とから成
る、図2B,Cに示すポリプロピレン製の口栓体50を
用意して、この容器体30の底面開口34に、この口栓
体50の円筒状のスパウト54を貫通させて、少し持上
げた底面開口34の周辺の上面に、口栓体50の長方形
板状のフランジ52のスパウト54の近傍の下面を熱融
着して、柔軟性を有するポリプロピレン製の、図1Bに
示す箱体20の内側とほゞ同一形状のフランジ32付
の、底面開口34に口栓体50を取付けた容器体30を
得ることができた。
【0027】続いて、図2B,Cに示すポリプロピレン
製の口栓体50を、口栓体50が突出しないように箱体
20の底面開口24を貫通させて、内面に予め斑点状の
比較的接着力が弱い感熱接着剤を塗布した、図1Aに示
す剛性を有するE段ボール紙製の箱体20の内面(とフ
ランジ片22,22,22,22の上面と)に、図1B
に示す柔軟性を有するポリプロピレン製の容器体30の
外面(とフランジ32の下面と)を、適宜に熱圧着して
剥離可能に貼着(a) した。この容器体30に、空気に触
れることを嫌う粘稠液60である2kgの粘度が高いオ
フセット印刷インキを、図1Bに示すように、上部に隙
間がないように一杯に収容した後に、念のため酸化防止
液をスプレーして、容器体30のフランジ32の上面
に、外面(上面)に通常の印刷をした紙材料(40g/m2)と
アルミニウム箔(7μm)と熱融着性ポリプロピレン(60 μ
m)との積層ポリプロピレン製の、柔軟性を有するフィル
ム状の、周辺が容器体30のフランジ32と同形の蓋板
40を被せて、収容したオフセット印刷インキ60の上
面に密着させながら空気を排除して、被せた蓋板40
を、周辺を熱融着して強固に貼着(b) したものである。
【0028】本実施例の粘稠液容器においては、剛性を
有するE段ボール紙製の、図1Aに示す傾斜付のトレー
状のフランジ片22,22,22,22付の箱体20の
内側に、柔軟性を有するポリプロピレン製の、図1Bに
示す箱体20の内側とほゞ同一形状のフランジ32付の
容器体30を剥離可能に貼着(a) して、空気に触れるこ
とを嫌う粘度が高いオフセット印刷インキ60を、上部
に隙間がないように一杯に収容した後に、容器体30の
フランジ32の上面に、柔軟性を有するフィルム状の蓋
板40を被せて、収容したオフセット印刷インキ60の
上面に密着させながら空気を排除して、被せた蓋板40
を強固に貼着(b)したことによって、図1Bに示すよう
に、この空気に触れることを嫌うオフセット印刷インキ
60を、空気に触れない状態で収容することができた。
【0029】また、本実施例の粘稠液容器においては、
この容器体30の底面開口34に、長方形板状のフラン
ジ52付の円筒状のスパウト54と、スクリュー嵌合式
のお碗状のキャップ56とから成る、図2B,Cに示す
ポリプロピレン製の口栓体50を、口栓体50が突出し
ない(保管、運搬時に邪魔にならない)ように箱体20
の底面開口24を貫通させて取付けたことによって、図
1Cに示すように、箱体20の底面開口24から口栓体
50を、摘み孔(d,d) から指で摘んで突出させて、適宜
の架台70の上で口栓体50のキャップ56を開放し
て、ホースを接続してポンプ71で吸引して、収容した
空気に触れることを嫌う粘度が高いオフセット印刷イン
キ60を、空気に触れない状態で排出することができ
た。
【0030】この場合に、収容したオフセット印刷イン
キ60が排出されるに伴って、柔軟性を有する蓋板40
を強固に貼着(b) した柔軟性を有する容器体30の容積
が減少するために、箱体20の内側とほゞ同一形状の容
器体30が、図1Cに示すように、剥離可能に貼着(a)
した剛性を有する傾斜付のトレー状の箱体20の内側か
ら剥離して、蓋板40とともに「しわしわ」に変形、縮
小するものであって、蓋板40を強固に貼着(b) した容
器体30の容積が減少しても、この容器体30の内部が
減圧にならないために、収容した空気に触れることを嫌
うオフセット印刷インキ60を、口栓体50などから空
気が逆流することがなくて、最後まで空気に触れない状
態で排出することができた。
【0031】しかも、収容したオフセット印刷インキ6
0を最後まで排出した後に、箱体20の底面開口24か
ら、貫通させて容器体30の底面開口34に取付けた口
栓体50を、「しわしわ」に変形、縮小した容器体3
0、蓋板40とともに抜取ることによって、傾斜付のト
レー状の箱体20と、汚れて「しわしわ」に変形、縮小
した容器体30、蓋板40とを、簡単に分離して、汚れ
ていない箱体20を再利用、再資源化することができ
た。
【0032】加えて、本実施例の粘稠液容器において
は、前述した口栓体50の、円筒状のスパウト54の7
2×96mmの長方形板状のフランジ52の上面に、図
2B,Cに示すU字溝状の8本の通液溝(c,c,c,c,c,c,
c,c) を放射状に設けたことによって、収容したオフセ
ット印刷インキ60が排出されるに伴って、柔軟性を有
する蓋板40を強固に貼着(b) した柔軟性を有する容器
体30が、蓋板40とともに「しわしわ」に変形、縮小
して、口栓体50の円筒状のスパウト54の上部を塞ぐ
ことがあっても、この粘度が高いオフセット印刷インキ
60を、この8本の通液溝(c,c,c,c,c,c,c,c) を通じて
上部が塞がれた円筒状のスパウト54から、閉塞するこ
となく最後まで排出することができた。
【0033】<実施例2>図3Aは、本発明の実施例2
における、粘稠液容器の箱体20の斜視図であって、図
3B,Cは、粘稠液60を収容した状態と粘稠液60を
排出する状態とを示す、粘稠液容器の断面説明図であ
る。
【0034】すなわち、外面に通常の印刷をして、内面
にポリエチレン(30 μm)を積層して、さらに内面に予め
面積率15%の、図示していない万線状の比較的接着力
が弱い感熱接着剤を塗布した、235g/m2 の板紙
(カップ原紙と通称する)を用いて、通常の熱融着式の
カップ成形工程で、上部内径が90mmで深さが126
mmの、底面板25の中央部に底面開口24を設けた、
剛性を有する板紙製の、図3Aに示すカップ状のフラン
ジ22(トップカールと通称する)付の箱体20を作製
した。
【0035】次に、半透明な熱融着性ポリプロピレンビ
ーズを用いて、薄肉用の射出成形方法で、底面板35の
中央部に底面開口34を設けた、カップ状の箱体20の
内側とほゞ同一形状のフランジ32付の、平均厚さが1
00μmの、柔軟性を有するポリプロピレン製の容器体
30を作製して、通常の射出成形方法で作製した、円板
状のフランジ52付の円筒状のスパウト54と、スクリ
ュー嵌合式のお碗状のキャップ56とから成る、通常の
ポリプロピレン製の口栓体50を用意して、実施例1と
同様に、この容器体30の底面開口34に、この口栓体
50の円筒状のスパウト54を貫通させて、底面開口3
4の上面に、口栓体50の円板状のフランジ52の下面
を熱融着して、柔軟性を有するポリプロピレン製の、図
3Bに示す箱体20の内側とほゞ同一形状のフランジ3
2付の、底面開口34に口栓体50を取付けた容器体3
0を得ることができた。
【0036】続いて、この通常のポリプロピレン製の口
栓体50を、お碗状のキャップ56を一旦開放して、箱
体20の底面開口24を貫通させてキャップ56を再び
締付けて、実施例1と同様に、内面に予め万線状の比較
的接着力が弱い感熱接着剤を塗布した、図3Aに示す剛
性を有する板紙製の箱体20の内面(とフランジ22の
上面と)に、図3Bに示す柔軟性を有するポリプロピレ
ン製の容器体30の外面(とフランジ32の下面と)
を、適宜に熱圧着して剥離可能に貼着(a) して、この容
器体30に、空気に触れることを嫌う粘稠液60である
600gの高級食用油を、図3Bに示すように、上部に
隙間がないように一杯に収容した後に、容器体30のフ
ランジ32の上面に、外面(上面)に通常の印刷をした
紙材料(30g/m2)とアルミニウム箔(7μm)と熱融着性ポリ
プロピレン(35 μm)との積層ポリプロピレン製の、実施
例1と同様の柔軟性を有するフィルム状の、周辺が容器
体30のフランジ32と同形の蓋板40を被せて、念の
ため残余の隙間を水蒸気で置換しながら空気を排除し
て、被せた蓋板40を、周辺を熱融着して強固に貼着
(b) したものである。
【0037】なお、本実施例の高級食用油60の粘度が
あまり高くないために、先に容器体30のフランジ32
の上面に、柔軟性を有するフィルム状の蓋板40を、周
辺を熱融着して強固に貼着(b) して、容器体30を18
0度倒立して、口栓体50から高級食用油60を収容す
ることもできるものであったが、口栓体50から高級食
用油60を収容する途中に、倒立した容器体30の上部
の底面板35や口栓体50のフランジ52などの周辺
に、残余の隙間が発生して、この残余の隙間の空気を、
水蒸気で置換しながら口栓体50から排除することが困
難であるために、口栓体50から高級食用油60を収容
することは、好ましくなかった。
【0038】本実施例の粘稠液容器においては、剛性を
有する板紙製の、図3Aに示すカップ状のフランジ22
(トップカール)付の箱体20の内側に、柔軟性を有す
るポリプロピレン製の、図3Bに示す箱体20の内側と
ほゞ同一形状のフランジ32付の容器体30を剥離可能
に貼着(a) して、空気に触れることを嫌う高級食用油6
0を、上部に隙間がないように一杯に収容した後に、容
器体30のフランジ32の上面に、柔軟性を有するフィ
ルム状の蓋板40を被せて、念のため残余の隙間を水蒸
気で置換しながら空気を排除して、被せた蓋板40を強
固に貼着(b)したことによって、図3Bに示すように、
この空気に触れることを嫌う高級食用油60を、空気に
触れない状態で収容することができた。
【0039】また、本実施例の粘稠液容器においては、
この容器体30の底面開口34に、円板状のフランジ5
2付の円筒状のスパウト54と、スクリュー嵌合式のお
碗状のキャップ56とから成る、通常のポリプロピレン
製の口栓体50を、お碗状のキャップ56を一旦開放し
て、箱体20の底面開口24を貫通させてキャップ56
を再び締付けて、口栓体50が突出しない(保管、運搬
時に邪魔にならない)状態で取付けたことによって、図
3Cに示すように、そのまま口栓体50のキャップ56
を開放して、収容した空気に触れることを嫌う高級食用
油60を、空気に触れない状態で排出することができ
た。
【0040】この場合に、収容した高級食用油60が排
出されるに伴って、柔軟性を有する蓋板40を強固に貼
着(b) した柔軟性を有する容器体30の容積が減少する
ために、箱体20の内側とほゞ同一形状の容器体30
が、図3Cに示すように、剥離可能に貼着(a) した剛性
を有するカップ状の箱体20の内側から剥離して、蓋板
40とともに「しわしわ」に変形、縮小するものであっ
て、蓋板40を強固に貼着(b) した容器体30の容積が
減少しても、この容器体30の内部が減圧にならないた
めに、収容した空気に触れることを嫌う高級食用油60
を、口栓体50などから空気が逆流することがなくて、
また使い残して途中で排出を止めても空気が侵入するこ
とがなくて最後まで空気に触れない状態で排出すること
ができた。
【0041】しかも、収容した高級食用油60を最後ま
で排出した後に、箱体20の底面開口24から、貫通さ
せて容器体30の底面開口34に取付けた口栓体50
を、「しわしわ」に変形、縮小した容器体30、蓋板4
0とともに抜取ることによって、カップ状の箱体20
と、汚れて「しわしわ」に変形、縮小した容器体30、
蓋板40とを、簡単に分離して、汚れていない箱体20
を再利用、再資源化することができた。
【0042】
【発明の効果】以上、実施例ほかに示すとおり、本発明
の粘稠液容器においては、食品、調味料や接着剤や印刷
インキなどの、空気に触れることを嫌う粘稠液を、空気
に触れない状態で収容して排出することができる、また
排出した後に、箱体と汚れた容器体、蓋板とを簡単に分
離して、汚れていない箱体を再利用、再資源化すること
ができる、廃棄時の処理、処分が容易な粘稠液容器を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における、図1Aは、粘稠液
容器の箱体の斜視図であって、図1B,Cは、粘稠液を
収容した状態と粘稠液を排出する状態とを示す、粘稠液
容器の断面説明図である。
【図2】実施例1の粘稠液容器における、図2Aは、箱
体のブランクの平面図であって、図2B,Cは、口栓体
の拡大断面図、斜視図である。
【図3】本発明の実施例2における、図3Aは、粘稠液
容器の箱体の斜視図であって、図3B,Cは、粘稠液を
収容した状態と粘稠液を排出する状態とを示す、粘稠液
容器の断面説明図である。
【図4】図4A,B,Cは、従来の粘稠液容器の斜視図
である。
【符号の説明】
20…箱体 22,32,52…フランジ(フランジ片) 24,34…底面開口 25…底面板 26…傾斜側面板 27…糊代片 30…容器体 35…底面板 40…蓋板 50…口栓体 54…スパウト 56…キャップ 60…粘稠液、オフセット印刷インキ、高級食用油 70…架台 71…ポンプ (a) …剥離可能に貼着 (b) …強固に貼着 (c) …通液溝 (d) …摘み孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AB17 BA22 BB07 BC02 BC04 CF02 DA23 EA02 3E064 BA22 BB03 EA21 FA05 HM02 HN65 HS04 3E067 AA04 AB01 AB21 AB28 AB96 BA07C BA10C BA12B BB01C BB02C BB14B BB15B BB16B BC07A CA30 EA04 EB22 EE45 GD08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性を有する段ボール製や板紙製などの、
    トレー状やカップ状などのフランジ22付の箱体20の
    内側に、柔軟性を有するプラスチック製の、箱体20の
    内側とほゞ同一形状のフランジ32付の容器体30を剥
    離可能に貼着(a) して、この容器体30の底面開口34
    に、フランジ52付のスパウト54とキャップ56とか
    ら成る口栓体50を、箱体20の底面開口24を貫通さ
    せて取付けて、空気に触れることを嫌う粘稠液60を収
    容した後に、容器体30のフランジ32の上面に、柔軟
    性を有するフィルム状の蓋板40を、空気を排除して強
    固に貼着(b) したことを特徴とする粘稠液容器。
  2. 【請求項2】前記の口栓体50の、スパウト54のフラ
    ンジ52の上面に、放射状に通液溝(c,c,c, …) を設け
    たことを特徴とする、請求項1に記載の粘稠液容器。
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