JP2001347881A - 運転者の顔方向検出装置 - Google Patents

運転者の顔方向検出装置

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JP2001347881A
JP2001347881A JP2000171632A JP2000171632A JP2001347881A JP 2001347881 A JP2001347881 A JP 2001347881A JP 2000171632 A JP2000171632 A JP 2000171632A JP 2000171632 A JP2000171632 A JP 2000171632A JP 2001347881 A JP2001347881 A JP 2001347881A
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light
driver
face
emitting element
lamp
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Tsutomu Yamamoto
勉 山本
Koji Oe
幸司 大江
Hisao Hirata
久生 平田
Koichi Nakadate
弘一 中館
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成により、運転者の見て
いる方向を検出し得るようにした、運転者の顔方向検出
装置,車載機器及び照射方向可変ヘッドランプ装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 運転者の顔に配設された受光素子11
と、車室内の複数箇所に設けられた発光素子12と、発
光素子を発光させる駆動回路13と、受光素子の検出信
号を処理して、運転者の顔の向きを決定する処理回路1
4と、を含むように、運転者の顔方向検出装置10を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の顔の方向
を検出するようにした運転者の顔方向検出装置と、この
運転者の顔方向検出装置を備えた照明付き車載機器及び
照射方向可変ヘッドランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の安全性を高めるために、
ヘッドランプ装置において、道路状況に合わせて、ラン
プの光照射方向を横方向に移動させる照射方向可変ヘッ
ドランプ装置が開発されてきている。この場合、道路状
況の検出方法は、例えばステアリング角度を検出した
り、カーナビゲーションシステムと連動させたり、ある
いはアイカメラを使用して、運転者の瞳方向を検出する
ことにより、行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステアリン
グ角度の検出による方法では、例えば直進時に路肩を照
明したり、あるいは右折時に左方を照明することができ
ない。このため、路肩歩行者や道路標識等の視認対象物
を照明することができない。また、カーナビゲーション
システムと連動して、道路状況を検出する方法では、カ
ーナビゲーションシステムに登録されてない場所例えば
駐車場内や、地下道では、道路状況を検出することがで
きない。
【0004】これに対して、アイカメラを使用して運転
者の瞳方向を検出する方法は、運転者が見たい方向にラ
ンプの光照射方向を移動させることができるので、最も
好ましい方法であるが、装置自体が大きく且つ重いこと
から、テスト時にアイカメラを一時的に装着することは
できても、常用するには不適である。
【0005】また、上述した照射方向可変ヘッドランプ
装置は、運転者の視認性を高めるためのものであって、
対向車に対する安全性を考慮していない。
【0006】本発明は、以上の点から、簡単な構成によ
り、運転者の見ている方向を検出し得るようにした、運
転者の顔方向検出装置と、この運転者の顔方向検出装置
を備えた車載機器及び照射方向可変ヘッドランプ装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の第
一の態様によれば、運転者の顔に配設された発光素子ま
たは受光素子と、車室内の複数箇所に設けられた受光素
子または発光素子と、発光素子を発光させる駆動回路
と、受光素子の検出信号を処理して、運転者の顔の向き
を決定する処理回路と、を含んでいる、ことを特徴とす
る、運転者の顔方向検出装置により、達成される。
【0008】この第一の態様では、運転者の顔に配設さ
れた発光素子または受光素子と、車室内の複数箇所に設
けられた受光素子または発光素子と、により、発光素子
を発光させて、受光素子により受光することにより、処
理回路により運転者の顔の向きを検出することができ
る。この場合、運転者は、直接には、例えばメガネに取
り付けられた発光素子または受光素子を装着すればよい
ので、従来のアイカメラのような大きく且つ重い物体を
装着する必要はなく、通常の運転を妨げることはないの
で、運転者の顔方向検出装置を不自由なく常用すること
ができる。
【0009】本発明の第二の態様による運転者の顔方向
検出装置は、前記第一の態様による運転者の顔方向検出
装置において、発光素子が運転者の顔に発光素子が設け
られていて、受光素子が、車室内の複数箇所に設けられ
ており、処理回路が、最大受光量の受光素子の位置に基
づいて、運転者の顔の向きを決定する。この第二の態様
では、車室内の複数箇所に設けられた受光素子のうち、
運転者の顔の向いた方向に位置する受光素子が、運転者
の顔に配設された発光素子からの光を最も多く受光する
ことから、当該受光素子の位置に基づいて、処理回路
が、運転者の顔の向きを決定することができる。
【0010】本発明の第三の態様による運転者の顔方向
検出装置は、前記第一の態様による運転者の顔方向検出
装置において、受光素子が運転者の顔に設けられてい
て、発光素子が、車室内の複数箇所に設けられており、
駆動回路が、各発光素子をそれぞれ個別の周波数で点灯
させ、処理回路が、受光素子の検出信号を周波数分解し
て、最大パワーを与える周波数を選出して、当該周波数
で点灯する発光素子の位置に基づいて、運転者の顔の向
きを決定する。この第三の態様では、互いに異なる周波
数で発光する車室内の複数箇所に設けられた発光素子の
うち、運転者の顔の向いた方向に位置する発光素子から
の光が、運転者の顔に配設された受光素子に対して最も
多く受光されることから、当該発光素子の位置に基づい
て、処理回路が、運転者の顔の向きを決定することがで
きる。
【0011】また、上記目的は、本発明の第四の態様に
よれば、自動車の車室内に設けられていて、車室内に露
出した表面パネルを照明する光源と、光源を発光させる
電源と、電源から光源への給電をオンオフさせる照明ス
イッチと、運転者の顔方向検出装置と、を備えている車
載機器であって、上記運転者の顔方向検出装置が、運転
者の顔に配設された発光素子または受光素子と、当該車
載機器の表面パネルに設けられた受光素子または発光素
子と、発光素子を発光させる駆動回路と、受光素子の検
出信号を処理して、運転者の顔の向きを決定する処理回
路と、を含んでおり、上記照明スイッチが、上記処理回
路が決定した運転者の顔の向きに基づいて、当該車載機
器の表面パネルに運転者の顔が向いている場合に、夜間
等の暗いときにのみ、オンされることを特徴とする、照
明付き車載機器により、達成される。
【0012】この第四の態様では、運転者の顔に配設さ
れた発光素子または受光素子と、車載機器の表面パネル
に設けられた受光素子または発光素子と、により、発光
素子を発光させて、受光素子により受光することによ
り、処理回路により運転者の顔の向きを検出して、当該
車載機器の表面パネルに運転者の顔が向いている場合
に、夜間等の暗いときにのみ、照明スイッチをオンし
て、電源から光源への給電を行ない、当該車載機器の表
面パネルを照明する。これにより、運転者は当該車載機
器を操作しようとして、当該車載機器の表面パネルに顔
を向けることにより、照明が必要な程度に暗いとき、表
面パネルが照明される。従って、運転者は手を使わずに
当該車載機器の照明をオンすることができ、操作性が向
上すると共に、運転者の顔が当該車載機器の表面パネル
に向いていない場合には、照明がオフされることにな
り、省電力が実現されることになる。
【0013】さらに、上記目的は、本発明の第五の態様
によれば、ほぼ垂直な回転軸の周りに揺動可能に支持さ
れたランプと、上記ランプを回転軸の周りに揺動させる
駆動手段と、ランプに電力を供給する点灯装置と、運転
者の顔方向検出装置と、を備えている照射方向可変ヘッ
ドランプ装置であって、上記運転者の顔方向検出装置
が、運転者の顔に配設された発光素子または受光素子
と、フロントウィンドウまたはサイドウィンドウの複数
箇所に設けられた受光素子または発光素子と、発光素子
を発光させる駆動回路と、受光素子の検出信号を処理し
て、運転者の顔の向きを決定する処理回路と、を含んで
おり、上記駆動手段が、運転者の顔方向検出装置により
決定された運転者の顔の向きに基づいて制御され、運転
者の顔方向に応じて、回転軸を回転駆動することを特徴
とする、照射方向可変ヘッドランプ装置により、達成さ
れる。
【0014】この第五の態様では、運転者の顔に配設さ
れた発光素子または受光素子と、フロントウィンドウま
たはサイドウィンドウの複数箇所に設けられた受光素子
または発光素子と、により、発光素子を発光させて、受
光素子により受光することにより、処理回路により運転
者の顔の向きを検出して、運転者の顔の向きに合わせ
て、ランプの光照射方向を移動させることにより、運転
者の顔の向いた方向を照明することができる。この場
合、自動車の直進時や右折,左折時であっても、運転者
が顔を向けることにより、路肩や反対側を照明すること
ができると共に、ステアリング角度検出による場合より
も迅速に、必要な方向を照明することができるので、運
転者の見たい方向を最適に照明することが可能になる。
【0015】本発明の第六の態様による照射方向可変ヘ
ッドランプ装置は、前記第五の態様による照射方向可変
ヘッドランプ装置において、さらに、ランプは、駆動手
段により回転軸の周りに左右に揺動される際、所定角度
以上の揺動の場合に、その照射光が白色から淡黄色に変
化する。この第六の態様では、道路状況に応じて、運転
者が道路のセンターラインまたは道路脇のガードレール
を見ていると、その顔の向きに従って、ランプの光照射
方向が横方向に移動するが、その際例えばカーブの半径
が所定値以下の場合に、ランプの揺動角度が大きくなっ
て、その照射光が白色から淡黄色に変化することによ
り、対向車が、この淡黄色の照明光を視認して、他の道
路照明灯等の照明光とは異なる色の照明光により、車両
の存在を確認することができる。特に交差点における左
折または右折時には、直進時とは異なる照明光の色によ
り、他車に対して左折または右折の意志表示を行なうこ
とができる。
【0016】本発明の第七の態様による照射方向可変ヘ
ッドランプ装置は、前記第六の態様による照射方向可変
ヘッドランプ装置において、ランプの前方に前面レンズ
が配設されていて、ランプがリフレクタと一体に構成さ
れており、前面レンズが、ランプの所定角度以上の揺動
の際のランプの光照射方向の領域が、淡黄色に着色され
ている。この第七の構成では、ランプが運転者の顔方向
検出装置により決定された運転者の顔方向に基づいて駆
動手段により揺動される際、揺動角が所定角度以上にな
ると、ランプから出射する光が、前面レンズの淡黄色の
領域を通過することにより、淡黄色に変化することにな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図9を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0018】図1及び図2は、本発明による運転者の顔
方向検出装置の第一の実施形態の構成を示している。図
1及び図2において、運転者の顔方向検出装置10は、
運転者の顔に配設された受光素子11と、車室内、例え
ばフロントウィンドウまたはサイドウィンドウ付近及び
メータパネル付近の複数箇所に設けられた発光素子12
と、駆動回路13及び処理回路14と、から構成されて
いる。
【0019】上記受光素子11は、例えば運転者15が
装着するメガネ16に取り付けられている。これに対し
て、各発光素子12は、図示の場合、フロントウィンド
ウ17の上縁に沿って、運転者の視界を妨げないように
配設されているが、サイドウィンドウ(図示せず)の上
縁に沿っても配設されていると共に、メータパネル18
もしくはステアリング19に配設されている。ここで、
各発光素子12は、その光が運転者の運転を妨げないよ
うに、例えば赤外発光素子として構成されている。
【0020】上記駆動回路13は、発光素子12毎に設
けられており、それぞれ互いに異なる周波数f1,f
2,・・・,fnで各発光素子12を駆動させるように
なっている。上記処理回路14は、各発光素子12から
の光を受光する受光素子11の検出信号を周波数分解し
て、最大パワーを与える周波数fiを選出し、この周波
数fiで駆動される発光素子12の位置に基づいて、運
転者の顔の向きを決定し、その方向(角度)を示す信号
を送出する。尚、各発光素子12の位置、即ち運転者1
5から各発光素子12への方向は、前以て処理回路14
に入力されている。
【0021】このような構成の運転者の顔方向検出装置
10は、以下のように動作する。即ち、運転者15は、
受光素子11が設けられたメガネ16を装着し、受光素
子11を受光状態に設定すると共に、各発光素子12を
それぞれ駆動回路13により所定周波数で発光させる
と、各発光素子12から出射する光が、運転者15の顔
に設けられた受光素子11に入射する。
【0022】これにより、処理回路14は、受光素子1
1からの検出信号を周波数解析することにより、最大パ
ワーを与える周波数fiを選出し、この周波数で点灯す
る発光素子12の位置に基づいて、運転者の顔の向きを
決定し、この方向(角度)を出力する。
【0023】また、図3及び図4は、本発明による運転
者の顔方向検出装置の第二の実施形態の構成を示してい
る。運転者の顔方向検出装置20は、運転者の顔に配設
された発光素子21と、車室内、例えばフロントウィン
ドウまたはサイドウィンドウ付近及びメータパネル付近
の複数箇所に設けられた受光素子22と、駆動回路23
及び処理回路24と、から構成されている。
【0024】上記発光素子21は、例えば運転者25が
装着するメガネ26に取り付けられている。ここで、発
光素子21は、その光が運転者の運転を妨げないよう
に、例えば赤外発光素子として構成されている。これに
対して、各受光素子22は、図示の場合、フロントウィ
ンドウ27の上縁に沿って、運転者の視界を妨げないよ
うに配設されているが、サイドウィンドウ(図示せず)
の上縁に沿っても配設されていると共に、メータパネル
28もしくはステアリング29にも配設されている。
【0025】上記駆動回路23は、発光素子21を連続
点灯または間欠的に点灯させるように、発光素子21を
駆動制御する。上記処理回路24は、各受光素子22か
ら検出信号A1,A2,A3,・・・Anが入力される
ことにより、最高レベルの検出信号Ajを選出し、当該
検出信号に対応する受光素子22の位置に基づいて、運
転者の顔の向きを決定し、その方向(角度)を示す信号
を送出する。尚、各受光素子22の位置、即ち運転者2
5から各受光素子22への方向は、前以て処理回路24
に入力されている。
【0026】このような構成の運転者の顔方向検出装置
20は、以下のように動作する。即ち、運転者25は、
発光素子21が設けられたメガネ26を装着し、受光素
子22を受光状態に設定すると共に、発光素子21を駆
動回路23により発光させると、発光素子21から出射
する光が、フロントウィンドウまたはサイドウィンドウ
付近及びメータパネル28の複数箇所に設けられた各受
光素子22に入射する。このとき、発光素子21の発光
特性が光軸方向に指向性を有していることから、運転者
25の顔の向いた方向に位置する受光素子22には、発
光素子21からの入射光量が多くなり、検出信号が最大
レベルになる。
【0027】これにより、処理回路24は、各受光素子
22からの検出信号を比較することにより、最大レベル
の検出信号Ajに対応する受光素子22の位置に基づい
て、運転者の顔の向きを決定し、この方向(角度)を出
力する。
【0028】図5及び図6は、図1の顔方向検出装置を
備えた照射方向可変ヘッドランプ装置の一実施形態を示
している。図5及び図6において、照射方向可変ヘッド
ランプ装置30は、運転者の顔方向検出装置10を備え
ていると共に、自動車の前部の両側にそれぞれ配設され
ており、(図5及び図6には、一側のヘッドランプ装置
のみが示されている。)それぞれランプ31を備えてい
る。尚、照射方向可変ヘッドランプ装置30は、顔方向
検出装置として、図1に示した顔後方検出装置10を備
えているが、これに限らず、図3に示した顔方向検出装
置20を備えていてもよいことは明らかである。
【0029】このランプ31は、所謂スイブルランプで
あって、ハウジング32内にて、ほぼ垂直に延びる回転
軸33の周りに揺動可能に支持されている。回転軸33
は、駆動手段としてのモータ34により回転駆動され
る。
【0030】ここで、モータ34は、制御手段としての
制御回路35により駆動制御されるようになっている。
さらに、制御回路35は、運転者の顔方向検出装置10
により決定された顔方向を示す信号が入力されるように
なっている。
【0031】これにより、ランプ31は、点灯装置36
から電力を供給されると共に、運転者の顔方向に応じ
て、回転軸33の周りに揺動されることにより、運転者
の顔の向いている方向に向けて、光を照射するようにな
っている。
【0032】ここで、ランプ31は、図6に詳細に示す
ように、後側がリフレクタ31aにより覆われていると
共に、ハウジング32の前面が前面レンズ32aとして
構成されている。上記リフレクタ31aは、ランプ31
と共に、回転軸33の周りに回動可能に支持されてい
る。また、前面レンズ32aは、全体が無色透明な材料
から構成されていると共に、外側の領域32bが淡黄色
に着色されている。ここで、上記領域32bは、例えば
曲率半径が100m以下の右カーブの道路にて、運転者
が例えば路肩を見ている場合に、これに対応してランプ
31が右方に移動されたとき、ランプ31からの照射光
が淡黄色に着色されるように、設定されている。
【0033】これにより、ランプ31が図6にて実線で
示すように真っ直前に向いている場合には、ランプ31
から出射した光は、直接にまたはリフレクタ31aによ
り反射されて前面レンズ32aの無色の領域を通過し
て、白色光として前方を照明する。
【0034】これに対して、ランプ31が図6にて点線
で示すように横向きに揺動されると、ランプ31から出
射した光は、直接にまたはリフレクタ31aにより反射
されて前面レンズ32aの淡黄色領域32bを通過し
て、淡黄色光に変化して、斜め前方を照明する。
【0035】このような構成の照射方向可変ヘッドラン
プ装置30によれば、以下のように動作する。即ち、ラ
ンプ31は、通常の走行時、即ち運転者が前方を見てい
る場合には、運転者の顔方向は前方であることから、図
6にて実線(図7にてA)で示すように、前方に向かっ
て白色光を照射している。ここで、自動車が例えば曲率
半径100m以下のコーナーを走行する場合、運転者は
道路のセンターラインまたは道路脇のガードレール,路
肩,縁石等を見ることになる。例えば、右カーブの場
合、図7に示すように、運転者が前方のやや右側を見る
ことになる。従って、運転者の顔方向検出装置10は、
運転者の顔方向を検出し、制御回路35に顔方向を示す
信号を送出する。これにより、制御回路35は、この顔
方向を示す信号に対応して、モータ34を駆動制御する
ことにより、回転軸33が回転駆動され、ランプ31が
回転軸33の周りに回動される。
【0036】従って、ランプ31の右方への揺動によっ
て、ランプ31の光照射方向は、図7にて符号Aで示す
位置から符号Bで示すように右方に移動し、道路のカー
ブに沿って照明することになる。その際、ランプ31か
らの照射光が淡黄色に変化することから、対向車Xの運
転車は、道路照明灯等とは異なる色の淡黄色の照射光を
視認することにより、道路のカーブにより直接には見え
ない当方車Yを確認することができる。
【0037】また、交差点を右折する場合には、図8に
示すように、運転者が右折のために右方を見ることによ
り、運転者の顔方向検出装置10が運転者の顔方向を検
出して、ランプ31の光照射方向を符号Aで示す位置か
ら符号Cで示すように右方に移動させると共に、ランプ
31の照射光が淡黄色に変化する。これにより、右方か
ら交差点に接近する車Zの運転者は、道路照明灯等とは
異なる色の淡黄色の照射光を視認することにより、交差
点に位置する当方車Yが直進せず右折することを確認す
ることができる。
【0038】図9は、図1の顔方向検出装置を備えた車
載機器の一実施形態を示している。図9において、車載
機器40は、図示の場合、自動車のメータパネル18
(図1参照)であって、メータパネル18を内部から照
明する光源41と、光源41を点灯させる電源及びスイ
ッチを内蔵した制御回路42と、運転者の顔方向検出装
置10と、を含んでいる。尚、車載機器40は、顔方向
検出装置として、図1に示した顔方向検出装置10を備
えているが、これに限らず、図2に示した顔方向検出装
置20を備えていてもよいことは明らかである。
【0039】この制御回路42は、前以て車載機器40
(メータパネル18)の運転者からの方向が設定されて
おり、運転者の顔方向検出装置10により決定された顔
方向を示す信号が入力されると共に、この顔方向が当該
メータパネル18の設定方向と一致した場合に、夜間等
の周囲が暗いときにのみ、光源41を駆動発光させるよ
うに構成されている。これにより、光源41は、制御回
路42から駆動電力が供給されることになり、メータパ
ネル18を内部から照明する。
【0040】このような構成の車載機器40によれば、
通常の走行時、即ち運転者が前方を見ている場合には、
運転者の顔方向は前方であることから、運転者の顔方向
検出装置10により決定された顔方向は前方である。従
って、この顔方向を示す信号が制御回路42に入力され
ても、制御回路42は、光源41を点灯しない。これに
より、運転者が見ていない場合には、メータパネル18
の照明は行なわれず、省電力が実現できる。
【0041】ここで、運転者が当該車載機器40即ちメ
ータパネル18を見ると、顔方向検出装置10は、図1
のメータパネル18上の発光素子12からの光を受光素
子11が最大パワーで受光するので、この発光素子12
の方向を運転者の顔方向として検出し、制御回路42に
顔方向を示す信号を送出する。これにより、制御回路4
2は、この信号による顔方向が前以て設定されたメータ
パネル18の方向と一致していることから、夜間等の周
囲が暗いときには、光源41に対応して電力を供給し、
光源41を点灯させる。これにより、メータパネル18
が光源41により照明されることになる。従って、運転
者は光源41により照明されたメータパネル18を見る
ことになり、メータパネル18を容易に視認することが
できる。尚、制御回路42は、この信号による顔方向が
前以て設定されたメータパネル18の方向と一致してい
る場合であっても、周囲が明るいときには、光源41に
対応して電力を供給せず、従って、メータパネル18は
光源41により照明されない。これは、周囲が明るい場
合には、メータパネル18の照明は不要であるからであ
る。
【0042】尚、上述した説明においては、車載機器4
0は一つだけ示されているが、これに限らず、複数の車
載機器が設けられていてもよく、その場合、各車載機器
に、発光素子12が備えられることにより、各車載機器
の照明が、運転者の顔方向に対応して、オンオフされる
ことになる。
【0043】このようにして、本発明による運転者の顔
方向検出装置10,20によれば、運転者の顔方向を検
出して、この顔方向に対応して、照射方向可変ヘッドラ
ンプ装置30にて、ランプ31の光照射方向を横方向に
移動させ、あるいは車載機器40にて、照明のオンオフ
を行なうことができる。
【0044】上述した実施形態においては、顔方向検出
装置10,20により検出した運転者の顔方向に基づい
て、照射方向可変ヘッドランプ装置30,車載機器4を
制御する場合について説明したが、これに限らず、他の
各種機器を制御することも可能である。また、上述した
実施形態においては、車載機器40としてメータパネル
18の場合について説明したが、これに限らず、他の車
載機器、例えばオーディオ機器やカーナビゲーションシ
ステム等の照明付きの各種車載機器の照明のオンオフを
行なうことも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、運
転者の顔に配設された発光素子または受光素子と、車室
内の複数箇所に設けられた受光素子または発光素子と、
により、発光素子を発光させて、受光素子により受光す
ることにより、処理回路により運転者の顔の向きを検出
することができる。この場合、運転者は、直接には、例
えばメガネに取り付けられた発光素子または受光素子を
装着すればよいので、従来のアイカメラのような大きく
且つ重い物体を装着する必要はなく、通常の運転を妨げ
ることはないので、運転者の顔方向検出装置を不自由な
く常用することができる。このようにして、本発明によ
れば、簡単な構成により、運転者の見ている方向を検出
し得るようにした、極めて優れた運転者の顔方向検出装
置,車載機器及び照射方向可変ヘッドランプ装置が提供
され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による運転者の顔方向検出装置の第一の
実施形態を示す概略図である。
【図2】図1の運転者の顔方向検出装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明による運転者の顔方向検出装置の第二の
実施形態を示す概略図である。
【図4】図3の運転者の顔方向検出装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明による運転者の顔方向検出装置を備えた
照射方向可変ヘッドランプ装置の一実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図6】図5の照射方向可変ヘッドランプ装置の要部の
構成を示す概略平面図である。
【図7】図5の照射方向可変ヘッドランプ装置によるカ
ーブ走行時の状態を示す概略平面図である。
【図8】図5の照射方向可変ヘッドランプ装置による交
差点右折時の状態を示す概略平面図である。
【図9】本発明による運転者の顔方向検出装置を備えた
車載機器の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,20 運転者の顔方向検出装置 11,22 受光素子 12,21 発光素子 13,23 駆動回路 14,24 処理回路 15,25 運転者 16,26 メガネ 17,27 フロントウィンドウ 18,28 メータパネル(車載機器) 30 照射方向可変ヘッドランプ装置 31 ランプ 32 ハウジング 32a 前面ランプ 32b 淡黄色領域 33 回転軸 34 モータ(駆動手段) 35 制御回路(制御手段) 40 車載機器 41 光源 42 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中館 弘一 東京都目黒区中目黒2−9−13 スタンレ ー電気株式会社内 Fターム(参考) 3K039 AA01 AA03 CC01 CC08 CC10 DA02 DB02 FD01 FD05 FD12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の顔に配設された発光素子または
    受光素子と、 車室内の複数箇所に設けられた受光素子または発光素子
    と、 発光素子を発光させる駆動回路と、 受光素子の検出信号を処理して、運転者の顔の向きを決
    定する処理回路と、を含んでいる、ことを特徴とする、
    運転者の顔方向検出装置。
  2. 【請求項2】 発光素子が運転者の顔に発光素子が設け
    られていて、 受光素子が、車室内の複数箇所に設けられており、 処理回路が、最大受光量の受光素子の位置に基づいて、
    運転者の顔の向きを決定することを特徴とする、請求項
    1に記載の運転者の顔方向検出装置。
  3. 【請求項3】 受光素子が運転者の顔に設けられてい
    て、 発光素子が、車室内の複数箇所に設けられており、 駆動回路が、各発光素子をそれぞれ個別の周波数で点灯
    させ、 処理回路が、受光素子の検出信号を周波数分解して、最
    大パワーを与える周波数を選出して、当該周波数で点灯
    する発光素子の位置に基づいて、運転者の顔の向きを決
    定することを特徴とする、請求項1に記載の運転者の顔
    方向検出装置。
  4. 【請求項4】 自動車の車室内に設けられていて、車室
    内に露出した表面パネルを照明する光源と、光源を発光
    させる電源と、電源から光源への給電をオンオフさせる
    照明スイッチと、運転者の顔方向検出装置と、を備えて
    いる車載機器であって、 上記運転者の顔方向検出装置が、運転者の顔に配設され
    た発光素子または受光素子と、当該車載機器の表面パネ
    ルに設けられた受光素子または発光素子と、発光素子を
    発光させる駆動回路と、受光素子の検出信号を処理し
    て、運転者の顔の向きを決定する処理回路と、を含んで
    おり、 上記照明スイッチが、上記処理回路が決定した運転者の
    顔の向きに基づいて、当該車載機器の表面パネルに運転
    者の顔が向いている場合に、夜間等の暗いときにのみ、
    オンされることを特徴とする、照明付き車載機器。
  5. 【請求項5】 ほぼ垂直な回転軸の周りに揺動可能に支
    持されたランプと、上記ランプを回転軸の周りに揺動さ
    せる駆動手段と、ランプに電力を供給する点灯装置と、
    運転者の顔方向検出装置と、を備えている照射方向可変
    ヘッドランプ装置であって、 上記運転者の顔方向検出装置が、運転者の顔に配設され
    た発光素子または受光素子と、フロントウィンドウまた
    はサイドウィンドウの複数箇所に設けられた受光素子ま
    たは発光素子と、発光素子を発光させる駆動回路と、受
    光素子の検出信号を処理して、運転者の顔の向きを決定
    する処理回路と、を含んでおり、 上記駆動手段が、運転者の顔方向検出装置により決定さ
    れた運転者の顔の向きに基づいて制御され、運転者の顔
    方向に応じて、回転軸を回転駆動することを特徴とす
    る、照射方向可変ヘッドランプ装置。
  6. 【請求項6】 さらに、ランプは、駆動手段により回転
    軸の周りに左右に揺動される際、所定角度以上の揺動の
    場合に、その照射光が白色から淡黄色に変化することを
    特徴とする、請求項5に記載の照射方向可変ヘッドラン
    プ。
  7. 【請求項7】 ランプの前方に前面レンズが配設されて
    いて、ランプがリフレクタと一体に構成されており、 前面レンズが、ランプの所定角度以上の揺動の際のラン
    プの光照射方向の領域が、淡黄色に着色されていること
    を特徴とする、請求項6に記載の照射方向可変ヘッドラ
    ンプ装置。
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