JP2001347850A - 追従走行装置 - Google Patents

追従走行装置

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JP2001347850A
JP2001347850A JP2000168636A JP2000168636A JP2001347850A JP 2001347850 A JP2001347850 A JP 2001347850A JP 2000168636 A JP2000168636 A JP 2000168636A JP 2000168636 A JP2000168636 A JP 2000168636A JP 2001347850 A JP2001347850 A JP 2001347850A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常の追従走行性能を損ねることなく、先行車
の急ブレーキにも対応して停止できるようにする。 【解決手段】ECU3は、先行車の加速度及び減速度の
検出を繰り返し行い、先行車の及び最大加速度の最大減
速度を導出し、先行車の最大減速度と自車の発生最大減
速度との差を加味して目標車間距離を設定する。また、
ECU3は、検出した最大加速度が自車のエンジン性能
等に基づく発生最大加速度よりも大きいかどうか判断
し、大きいと判断できるときには、設定した目標車間距
離を大きな値に補正すると共に、緊急制動に早期介入す
べくハイドロリックユニット7が作動するマスタシリン
ダ圧のしきい値を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車間距離センサ
により自車と同一車線を走行する先行車との車間距離を
検出し、制御部より自動制動手段を制御して車間距離を
所定の目標車間距離に保持する追従走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される安全走行の補助装置
のひとつとして、車間距離制御型定速走行装置と称され
る追従走行装置がある。この種の追従走行装置は、従
来、例えば自車速が50km/hの時には60m、10
0km/hの時には100mというように、自車の車速
に応じて目標車間距離を決定し、自車と同一車線を走行
する先行車との車間距離を、車間距離センサにより検出
し、その車間距離が目標車間距離よりも小さければスロ
ットルバルブを閉じたり、自動制動をかける等して減速
し、車間距離を目標車間距離以上に保持すべく制御する
ようになっている。尚、車間距離に代えて車間時間で制
御するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は上記
したように、自車の車速に応じて目標車間距離の設定し
ているため、例えば自車が制動時に発生可能な最大減速
度に比べて、先行車の最大減速度の方が勝っている場合
には、先行車が急ブレーキをかけたときに、自車は所定
の車間距離を保って停止することが困難になるおそれが
ある。
【0004】一方、このような急ブレーキを想定して目
標車間距離を大きめに設定すると、常時、大きな目標車
間距離を基準として追従走行することになるため、ドラ
イバが先行車との車間距離を取りすぎと感じることもあ
り、通常の追従走行性能を損ねるといった不都合も生じ
る。
【0005】そこで、本発明は、通常の追従走行性能を
損ねることなく、先行車の急ブレーキにも対応して停止
できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、車間距離センサにより自車と同一車
線を走行する先行車との車間距離を検出し、制御部より
自動制動手段を制御して前記車間距離を所定の目標車間
距離に保持する追従走行装置において、前記先行車の加
速度及び減速度を検出する加減速度検出部と、前記加減
速度検出部により検出される前記先行車の最大減速度と
自車の発生最大減速度との差を加味して前記目標車間距
離を設定する設定部と、前記加減速度検出部により検出
される前記先行車の最大加速度が自車の発生最大加速度
よりも大きいかどうか判断する判断部と、前記判断部に
より前記先行車の最大加速度が自車の発生最大加速度よ
りも大きいと判断されるときに前記目標車間距離を大き
な値に補正する補正部とを備えていることを特徴として
いる。
【0007】このような構成によれば、加減速度検出部
により検出される先行車の最大加速度が自車の発生最大
加速度よりも大きいと判断されるときには、設定部によ
り設定された目標車間距離が補正部により大きい値に補
正される。
【0008】従って、先行車の最大加速度が自車の発生
最大加速度よりも大きいときには、先行車の全体的な性
能が自車よりも高いと判断できることから、このような
ときに目標車間距離を大きめに補正しておけば、先行車
が急ブレーキをかけても、自車は十分な車間距離を保っ
て停止することができる。
【0009】また、本発明は、前記制御部が、前記判断
部により前記先行車の最大加速度が自車の発生最大加速
度よりも大きいと判断されるときに緊急制動に早期介入
すべく前記自動制動手段の作動しきい値を下げることを
特徴としている。
【0010】このような構成によれば、先行車の最大加
速度が自車の発生最大加速度よりも大きいときには、先
行車の制動性能が自車よりも高いと判断できることか
ら、先行車が急ブレーキをかけた場合に、自車は十分な
車間距離を保って停止することができる。
【0011】また、本発明は、前記加減速度検出部が、
前記車間距離センサと、自車速を検出する車速センサ
と、前記車間距離センサによる前記車間距離の時間変化
と前記車速センサによる自車速とから、前記先行車の加
速度及び減速度を検出することを特徴としている。
【0012】このような構成によれば、先行車の発生最
大加速度、減速度を検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1及び図2を参照して説明する。但し、図1は構成を示
す概略図、図2は動作説明用フローチャートである。
【0014】図1に示すように、例えばスキャンレーザ
レーダから成る車間距離センサ1により、自車の前方に
レーザ光が照射されると共に所定角度(例えば0.1
°)ずつ水平方向にスキャンされ、その反射光が受光器
により受光されてレーザ光の照射から反射光の受光まで
の時間から、自車と同一車線を走行する先行車との車間
距離が検出される。このような1回の車間距離の検出処
理に要する時間は、約100msec程度の非常に短い
時間であり、このような検出が一定時間毎に繰り返され
る。
【0015】また、車速センサ2は自車速が検出され、
検出された自車速データ及び車間距離センサ1による車
間距離データが、電子制御ユニット(以下、これをEC
Uという)3に入力され、このECU3により、これら
自車速データ及び車間距離データに基づき、先行車の加
速度及び減速度が検出される。ここで、車間距離センサ
1及び車速センサ2により加減速度検出部が構成され
る。
【0016】更に、図1に示すように、マスタシリンダ
5にブレーキペダル6が連動、連結されており、ドライ
バのブレーキペダル6の踏込み操作に応じてマスタシリ
ンダ5からマスタシリンダ圧(ブレーキ液圧)がブレー
キ系統を介してハイドロリックユニット7に出力され
る。
【0017】このハイドロリックユニット7は、ブレー
キ系統を介して各車輪8に装着された各ホイルシリンダ
に接続されている。このとき、マスタシリンダ5におい
て発生されたマスタシリンダ圧がマスタシリンダ圧セン
サ9により検出され、検出されたマスタシリンダ圧デー
タがECU3に出力され、ECU3からインタフェース
(以下、I/Fと称する)10を介して各ホイルシリン
ダ8に伝達される指令にしたがい、適当な配分比で配分
されて各ホイルシリンダ8に伝達され、各ホイルシリン
ダ8の圧力に応じた制動力を発揮する。
【0018】ところで、自動ブレーキの場合、ECU3
により先行車との車間距離が目標車間距離以下に低下し
たと判断されると、上記したように、マスタシリンダ5
からマスタシリンダ圧がハイドロリックユニット7に出
力されるのと同様に、その目標車間距離を保持すべく、
I/F10を介してハイドロリックユニット7に自動ブ
レーキのためのマスタシリンダ圧が出力され、自動ブレ
ーキがかかるのである。このようなECU3による自動
ブレーキ処理が制御部に相当し、ハイドロリックユニッ
ト7及び各ホイルシリンダ8により自動制動手段が構成
される。
【0019】また、ECU3は、先行車の加速度及び減
速度の検出を繰り返し行い、先行車の最大加速度及び最
大減速度を導出する。そして、ECU3は、先行車の最
大減速度と自車の発生最大減速度との差を加味して目標
車間距離を設定する。ここで、各自車速における先行車
の最大減速度と自車の発生最大減速度との差の関係をテ
ーブル化し、これを予めECU3の内蔵メモリ等に格納
しておくことにより、このような目標車間距離の設定を
容易に実現することができる。このECU3による目標
車間距離の設定処理が設定部に相当する。
【0020】更に、ECU3は、検出した最大加速度が
自車のエンジン性能等に基づく発生最大加速度よりも大
きいかどうか判断し、大きいと判断できるときには、設
定した目標車間距離を大きな値に補正すると共に、緊急
制動に早期介入すべくハイドロリックユニット7が作動
するマスタシリンダ圧のしきい値を下げる。このECU
3による判断処理が判断部に相当し、目標車間距離の補
正処理が補正部に相当する。
【0021】次に、動作について図2のフローチャート
を参照して説明する。いま、図2に示すように、前方を
走行中の車両が自車と同一車線を走行する先行車か否か
の判定がなされ(S1)、この判定結果がNOであれば
判定結果がYESになるまでこの判定が繰り返され、判
定結果がYESになれば、その先行車が加速しているの
か、或いは減速しているのかが判定される(S2)。
【0022】そして、先行車が減速していると判定され
ると、その先行車の減速度が検出され(S3)、検出さ
れた減速度が最大減速度か否かの判定がなされ(S
4)、ECU3の内蔵メモリ等に格納されていたそれま
での先行車に関する最大減速度データが更新され(S
5)、更新された先行車の最大減速度と、自車が発生可
能な最大減速度との差ΔGdが所定値G1よりも大きい
か否かの判定がなされ(S6)、この判定結果がNOで
あれば上記したステップS1に戻り、判定結果がYES
であれば後述するステップS11に移行する。
【0023】一方、上記したステップS2の判定によ
り、先行車が加速していると判定されると、その先行車
の加速度が検出され(S7)、検出された加速度が最大
加速度か否かの判定がなされ(S8)、ECU3の内蔵
メモリ等に格納されていたそれまでの先行車に関する最
大加速度データが更新され(S9)、更新された先行車
の最大加速度Gaが、自車のエンジン性能等に基づく発
生最大加速度に相当する基準値G2よりも大きいか否か
の判定がなされる(S10)。
【0024】そして、ステップS10の判定結果がNO
であれば、上記したステップS1に戻り、判定結果がY
ESであれば、ECU3により設定された目標車間距離
が大きな値に補正されると共に、緊急制動に早期介入す
べくハイドロリックユニット7が作動するマスタシリン
ダ圧のしきい値が低く変更され(S11)、その後ステ
ップS1に戻る。
【0025】従って、上記した実施形態によれば、先行
車の最大加速度が自車の発生最大加速度よりも大きいと
きには、先行車の全体的な性能が自車よりも高いと判断
しても差し支えないことから、先行車の最大加速度が自
車の発生最大加速度よりも大きいと判断されるときに
は、設定された目標車間距離を大きい値に補正すること
により、先行車と自車との相対的な制動特性の差を考慮
したより安全な車間距離の設定を行うことができると共
に、先行車が急ブレーキをかけても、自車は十分な車間
距離を保って停止することが可能になる。
【0026】また、先行車の最大加速度が自車の発生最
大加速度よりも大きいと判断されるときには、緊急制動
に早期介入すべくハイドロリックユニット7が作動する
マスタシリンダ圧のしきい値が低く変更されるため、先
行車の急ブレーキに対応して、より安全な車間距離を保
って停止することができる。
【0027】なお、上記した実施形態では、加減速度検
出部を構成する車間距離センサ1をレーザレーダにより
構成した場合について説明したが、車間距離センサ1は
レーザレーザに限定されるものでないのは勿論である。
【0028】更に、上記した実施形態では、加減速度検
出部は、特に上記した車間距離センサ1及び車速センサ
2により構成されるものに限定されるものではない。
【0029】また、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、先行車の最大加速度が自車の発生最大加速度よ
りも大きいときには、先行車の全体的な性能が自車より
も高いと判断しても差し支えないことから、先行車の最
大加速度が自車の発生最大加速度よりも大きければ、目
標車間距離を大きい値に補正することによって、先行車
と自車との相対的な制動特性の差を考慮したより安全な
車間距離の設定を行うことができると共に、先行車が急
ブレーキをかけても、通常の追従走行性能を損ねること
なく、自車は十分な車間距離を保って停止することが可
能になり、機能の優れた追従走行装置を提供することが
できる。
【0031】また、請求項2に記載の発明によれば、先
行車の最大加速度が自車の発生最大加速度よりも大きい
ときには、先行車の制動性能が自車よりも高いと判断で
きることから、先行車が急ブレーキをかけた場合に、自
車は十分な車間距離を保って停止することが可能にな
る。
【0032】また、請求項3に記載の発明によれば、先
行車の発生最大加速度、減速度を検出することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の構成を示す概略図であ
る。
【図2】この発明の一実施形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 車間距離センサ(加減速度検出部) 2 車速センサ(加減速度検出部) 3 ECU(制御部、設定部、判断部、補正部) 7 ハイドロリックユニット(自動制動手段) 8 ホイルシリンダ(自動制動手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車間距離センサにより自車と同一車線を
    走行する先行車との車間距離を検出し、制御部より自動
    制動手段を制御して前記車間距離を所定の目標車間距離
    に保持する追従走行装置において、 前記先行車の加速度及び減速度を検出する加減速度検出
    部と、 前記加減速度検出部により検出される前記先行車の最大
    減速度と自車の発生最大減速度との差を加味して前記目
    標車間距離を設定する設定部と、 前記加減速度検出部により検出される前記先行車の最大
    加速度が自車の発生最大加速度よりも大きいかどうか判
    断する判断部と、 前記判断部により前記先行車の最大加速度が自車の発生
    最大加速度よりも大きいと判断されるときに前記目標車
    間距離を大きな値に補正する補正部とを備えていること
    を特徴とする追従走行装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部が、前記判断部により前記先
    行車の最大加速度が自車の発生最大加速度よりも大きい
    と判断されるときに緊急制動に早期介入すべく前記自動
    制動手段の作動しきい値を下げることを特徴とする請求
    項1に記載の追従走行装置。
  3. 【請求項3】 前記加減速度検出部が、前記車間距離セ
    ンサと、自車速を検出する車速センサと、前記車間距離
    センサによる前記車間距離の時間変化と前記車速センサ
    による自車速とから、前記先行車の加速度及び減速度を
    検出することを特徴とする請求項1または2に記載の追
    従走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005126060A (ja) * 2003-09-30 2005-05-19 Autoliv Development Ab 追突危険性判定装置
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CN116834729A (zh) * 2023-08-28 2023-10-03 常州星宇车灯股份有限公司 车辆辅助驾驶的横纵向联合控制系统及控制方法

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