JP2001347667A - インク記録装置 - Google Patents

インク記録装置

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JP2001347667A
JP2001347667A JP2001088014A JP2001088014A JP2001347667A JP 2001347667 A JP2001347667 A JP 2001347667A JP 2001088014 A JP2001088014 A JP 2001088014A JP 2001088014 A JP2001088014 A JP 2001088014A JP 2001347667 A JP2001347667 A JP 2001347667A
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recording
ink
electrode
electrodes
pulse
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JP2001088014A
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English (en)
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Koji Kawaguchi
幸治 川口
Shige Sato
樹 佐藤
Seiji Kuwabara
誠治 桑原
Shunichi Tanaka
俊一 田中
Hiroyuki Muramatsu
博之 村松
Atsuya Akase
篤也 赤瀬
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドにおいて低電圧、乃至は高速な駆
動をすることで電源の小型化、乃至は記録速度の高速化
が図り、また出力画像としてカスレのない高品質な印字
が維持できる記録装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 記録紙を搬送するインターバル時間に全
ての録電電極15に電荷供給パルス305を印加して、
両電極間に一様な電位差を与えることにより、インクメ
ニスカスに予め電荷を供給する構成とした。これにより
インクドットが吸引飛翔するのに十分なクーロン力が得
られるので駆動時の印加エネルギーを低く抑えることが
でき、またどのような状況下においてもインク面の電荷
を保持できるのでバラツキなく安定してインクドットを
飛翔させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、高品質画像の高
速出力が要求される印刷業界から、オフィス、パーソナ
ルな要求に基づくプリンタ業界、多種多用な記録紙を用
いる低価格な汎用出力機器等を求める民生品業界までの
広範なニーズに対応可能な出力画像を記録紙に得るため
のインク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置として、特開昭56−1
67465号公報に開示されているような静電力(以下
クーロン力)を用いたインクジェット記録方式が提案さ
れている。これは記録画素単位に記録電極を配置した下
基板と、絶縁性の上基板で構成した単一のスリット状の
開口部にインクを充填し、前記記録電極と、前記開口部
より微小間隙を介して配置された対向電極間に電圧パル
スを印加することによりインクにクーロン力を与えて対
向電極に向けて飛翔させる方式である。したがって、記
録ヘッドの構造は簡素であり記録電極のパターン配列だ
けでよく、またインクの飛翔は記録電極と対向電極間に
発生する電界の電気力線に沿って、帯電したインクがク
ーロン力を受けて飛翔するため記録ヘッドの開口部をノ
ズルで区切る必要がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の記録
装置においては、スリット構造の開口部においても任意
の位置からインクを飛翔させることができ、さらに構造
が簡素であるため製造コストを低く抑えることができ
る。しかしながらこの方式を用いた記録装置において
は、以下のような問題があった。 (1)印字開始時にはその時点まで互いに対向する電極
間に電位差を発生させる電圧パルス(記録パルス)が印
加されていないために、インクはほとんど帯電していな
い状態である。また、記録動作がある程度行われた後、
あるいはその最中ではインクの電荷が徐々に蓄積された
状態となる。したがって初期状態と、記録動作がある程
度行われた後の状態とではインクの帯電量が異なり、こ
の状態で記録パルスを印加すればインクに働くクーロン
力も異なることになる。そのため、インクドットの大き
さにばらつきが発生する。特に、初期状態においてイン
クドットが飛翔しなかったり(以下、ぬけ)、または、
ドット径が小さくなったりして、出力としては不均一な
インクドットが記録紙上に形成されてしまい、出力とし
てむらやかすれの発生の原因となっていた。 (2)また、記録ヘッドを一定周期で駆動している最中
に、例えば紙送り走査やヘッドのシリアル走査などの機
械的駆動による長いインターバル時間が所々に設けられ
るとインクの帯電量は大きく減衰してしまう。したがっ
て(1)と同様にこの後に記録パルスを印加してもイン
クの電荷量が不足して、十分なクーロン力が得られず、
インクドットが飛翔しにくくなり、出力画像としてイン
クドットのぬけやむらが発生してしまい、印字品質が保
証できなくなる。 (3)また、記録パルスと次に印加される記録パルスの
微小な間隔においても、インクメニスカス表面に残留す
る電荷は減衰してしまう為、記録パルスは常にこの減衰
した状態からインクを安定して飛翔させる為のエネルギ
ーを常に保持しなければならない。よって記録パルスの
電圧値を高く設定するか、パルス幅を長く設定して必要
なエネルギーを確保しなければならなかった。その為、
記録ヘッドにおける駆動電圧の低電圧化、つまりは電源
の小型化や省電力化を図ることが困難であり、またパル
ス幅短縮による駆動時間の短縮、つまりは記録速度の高
速化に対して大きな障害となっていた。
【0004】そこで本発明においては、小型で低い消費
電力、あるいは記録速度の高速化が図れ、さらには出力
画像としてドットぬけによるかすれやむらのない高品質
な印字が維持できる記録装置を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインク記録装置
は、静電気力によりインクを開口部から外部に引き出
し、被記録媒体に記録を行うインク記録装置であって、
開口部の付近に配置された複数の記録電極と、記録電極
と微小間隔を介して対向する位置に配置した対向電極
と、記録電極に対し選択的に記録パルスを印加する駆動
回路と、開口部近傍のインクに対して所望の電荷を供給
する電荷供給手段とを備えることとした。さらに、対向
電極と開口部との間に配置される被記録媒体を搬送する
搬送機構を備え、電荷供給手段は搬送手段により被記録
媒体を走査させる時間に、記録電極と対向電極の間に一
様な電位差を与えることで開口部のインクに対し予め所
望の電荷を供給することとした。また、電荷供給手段は
記録パルスを印加する直前に、記録電極と対向電極間に
一様な電位差を与える電圧パルスを少なくとも1回印加
させて開口部のインクに対し予め所望の電荷を供給する
構成とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について図
面を参照して説明する。 (実施例1)本発明に関する記録ヘッドおよび記録装置
の構成を図1に基づいて説明する。
【0007】記録ヘッドは絶縁性のヘッド下板13に複
数の記録電極15を等間隔で配置して、少なくとも一方
が開放となったスペーサ12をヘッド下板13上に設け
スペーサ12の上にヘッド上板10を設ける構成となっ
ている。このような構成とすることで記録ヘッド端面に
はスリット開口部17が形成され、またヘッド下板13
とヘッド上板10間にはインク室が形成される。そして
ヘッド上板10にはインク供給用入口18が設けてあ
り、図示しないインク供給手段によりインクが注入さ
れ、また常時適当な圧力を受ける。よってインクはイン
ク室に連通してスリット開口部17に充填し、凸状のイ
ンクメニスカスを形成する。また、記録電極15は駆動
回路35を介して記録電極用電圧源14に接続されてい
る。駆動回路35は制御回路36からの命令をうけて記
録動作を行うよう設定されている。また、記録電極15
には電荷供給手段32が接続されている。駆動回路35
は制御回路36からの命令をうけて記録動作と同期して
動作するように設定されている。本実施例では電荷供給
手段32は定電圧パルスを発生するパルス発生回路から
構成される。そして、電荷供給手段32は、各記録電極
15a〜hに対して所望の電位で電圧パルスを印加で
き、後述の対向電極20とは異なる電位に設定すること
で両電極間に一様な電位差を与えることが可能となる。
【0008】以上のような記録ヘッドの構成によりそれ
ぞれの記録電極15は所望の画像データに応じて選択的
に電圧パルスが印加(記録動作)でき、また電荷供給の
ための電圧パルスが印加できるようになっている。
【0009】そして記録ヘッドのスリット開口部17に
対向して約0.5〜1.5mm程度の一定の間隔を空け
て対向電極を設け、この間隔に搬送手段20により送ら
れてくる記録紙19を配置する。搬送手段20はローラ
ー対によるフリクションフィード機構などを用いた搬送
手段であり、記録紙19を記録ヘッドと対向電極20が
形成する微小間隙に介入させ、記録位置を設定後、記録
ヘッドの記録動作と同期して副走査動作を行う。
【0010】また前記対向電極11は駆動回路35を介
して対向電極用電圧源16に接続していて、前記記録電
極15とは異なる電位の電圧パルスを、前記記録電極の
記録動作と同期して前記対向電極11に印加する設定と
なっている。
【0011】以上のように構成された記録ヘッドおよび
記録装置の動作について以下に説明する。
【0012】まず、基本的な1ライン分の記録動作につ
いて以下に説明する。
【0013】画像信号データは所望のデータ変換をうけ
て駆動回路35に入力され、駆動回路内35では記録1
ライン分のデータがシフトレジスタにセットされ、制御
回路36からの制御信号により駆動動作を行う。そして
この駆動動作により記録電極15には画像信号に応じた
所望の電圧パルスが選択的に印加されることとなる。こ
のとき記録電極15に印加される電圧パルスの電位と対
向電極11の電位は異なるように設定されるため、両電
極間では電界が発生し、この静電場に合わせて両電極間
に介在するインクは分極してその表面に電荷が蓄積され
る。同時に両電極間で発生する電界によりインクにはク
ーロン力が働き、電界に沿って対向電極に引きつけら
れ、その途中にある被記録媒体上に付着し、ドット記録
を行うこととなる。このような原理でスリット開口部1
7の任意の位置よりインクが飛翔して、記録紙19上に
1ライン分のインクドットを記録する。
【0014】そして1ライン分の記録が終わると、制御
回路36は搬送手段20に制御信号を送って搬送手段2
0を動作させ、記録紙19を副走査方向に所定量だけ移
動させる。この間同時に制御回路36は電荷供給手段3
2に制御信号を送り、インクの帯電量が減衰しないよう
全記録電極に電荷供給パルスを印加し、次のライン記録
が始まるまでインクに対し一定の帯電量を維持させる。
【0015】以下に、この記録動作における記録ヘッド
の駆動動作について図2および図3に基づいて詳しく説
明する。
【0016】図2は本発明におけるインクを飛翔させる
ための基本的な駆動動作を示す説明図である。図2
(a)は記録したいドット記録画像の1主走査方向分を
示しており、この例では位置201の部分はドット記録
が行われず、位置202の部分にドット記録が行われる
ものとする。また、図2(b)は対向電極の電圧を表
し、時間軸(t)方向の電圧の変化を211で表してい
る。図2(c)は非選択位置201に相当する電極位置
の電圧を表し、時間軸(t)方向の電圧の変化を212
によって表している。図2(d)は、選択位置202に
相当する電極位置の電圧を表し、時間軸(t)方向の電
圧の変化を213によって表している。
【0017】記録時間214の間において、選択電極と
対向電極との間の電位差(213−211)を、非選択
電極と対向電極との間の電位差(212−211)と異
なる電位差とすることによって、選択電極202位置で
は周囲の電極から作られる電界の平衡状態が崩れるため
ドットが飛翔し記録が行われる。
【0018】図3は本発明の実施例1における記録ヘッ
ドの一連の駆動動作を示すタイミングチャートであり、
図3に基づいて以下にその動作を説明する。
【0019】ただし、本記録ヘッドのようにインクを飛
翔させる開口部がスリット状に開放されている構造の場
合、隣接間での干渉をうけやすく、1ラインを1回の動
作で行おうとするとインクの飛翔特性が不安定となる。
このため本発明においては、隣接した電極を同時に選択
電極とせず、たとえば主走査方向のすべてのドット記録
を行う場合は、奇数番目の電極を選択電極としたドット
記録を行い、次に偶数番目の電極を選択電極としたドッ
ト記録を行う。ただし分割の回数はこれに限定されるこ
とはない。
【0020】本実施例1における記録ヘッドの駆動動作
は、前記と同様に偶数番目の記録電極と奇数番目の記録
電極とで時間差を設けて駆動する、つまり1ラインを2
回に分割して駆動を行う例で示す。
【0021】図3(a)は記録動作時における非選択電
極の記録電極15の電圧パルスを示し、これを記録パル
スとする。ここでは、記録電極の奇数番目の記録電極を
駆動する記録パルスを記録パルス301と表し、偶数番
目の記録電極を駆動する記録パルスを記録パルス302
と表す。時間軸(t)方向の電圧の変化を303によっ
て表している。また、搬送手段20による副走査動作を
待って次のライン記録に移行するまでの時間的間隔をイ
ンターバル時間304とする。
【0022】図3(b)は実施例1の電荷供給手段32
における動作方法であって、ここでは、全記録電極に与
える電荷供給のための電圧パルスを電荷供給パルス30
5とし、時間軸(t)方向の電圧の変化を306によっ
て表している。図示するように、電荷供給パルス305
はインターバル時間304の間に印加される。
【0023】次に、その動作について説明する。
【0024】まずヘッドの1ライン分の記録動作として
記録パルス301、記録パルス302が印加され、この
1ライン分の記録動作が終了すると、搬送手段20によ
り記録紙19を副走査動作させ、次の記録位置に記録紙
19をセットする。この間のインターバル時間304に
おいて、インク表面の電荷を保持するために電荷供給手
段32によって全記録電極に電荷供給パルス305を印
加して、記録電極15と対向電極11間に一様な電界を
発生させる。そして次のラインの記録直前にこの電荷供
給パルス305を切り、再び次ラインの記録動作を行
う。以上の動作を繰り返すことにより、インク飛翔に必
要な表面電荷はほとんど減衰することなく常に保持され
た状態となるため、安定したインクが飛翔しドットのぬ
けやむらのない高品質な出力を実現する。
【0025】本実施例では1ラインと次のラインの記録
動作間において電荷供給を行う方法を示したが、当然印
字開始時の初期状態においても同様にインクはほとんど
帯電していないため、同様の動作を行うことで1ライン
目から安定した印字が可能となる。したがってイニシャ
ル動作として、印字直前に電荷供給のための電荷供給パ
ルス305を印加する構成とすることが望ましい。
【0026】また、本実施例では副走査動作時のインタ
ーバル時間に全記録電極に電圧を与える方法を用いた
が、記録電極15および対向電極11間に一様の電位差
が与えられれば、この静電場に合わせてインクは分極し
てその表面に電荷が蓄積されるため、例えば電荷供給手
段32を対向電極11に接続し、対向電極11に記録電
極とは異なる電位の電圧パルスを印加する方法を用いて
も同等の効果を奏する。当然、記録電極11と対向電極
15の両者にそれぞれ電荷供給手段を設けて電圧を印加
しても構わない。
【0027】さらには電荷供給手段32の構成および方
法において、定電圧パルスを発生する電荷供給手段32
を独立に設けて制御回路36からの信号に従い全記録電
極に電荷供給パルス305を印加する構成としている
が、このようなものを設けなくても、例えば本実施例に
おいては画像データを加工して、全記録電極に電圧パル
スが印加されるようなデータを次のライン記録に移行す
るまでのインターバル時間に介入させて記録ヘッドを駆
動させることにより、容易に実現できる。
【0028】また、実施例1では説明を簡単にするた
め、記録ヘッドを1つとして1色のみのインク記録装置
の例を示したが、例えば前記記録ヘッドを複数個用いて
積層させて所望のインクをそれぞれ封入させ、色分解さ
れた画像データに各々を対応させて独立に制御すること
でカラーの記録も実現でき、またこの時も高品質なカラ
ー出力を得ることができる。またこれは以降の実施例に
おいても同様である。 (実施例2)本発明の実施例2における記録ヘッドの一
連の駆動動作を示すタイミングチャートを図4に示す。
図4に基づいて以下にその動作を説明する。記録ヘッド
および記録装置の構成については実施例1と同等なので
ここでは説明を省略する。また、記録ヘッドの駆動動作
は、1ラインを4回に分割し4本おきに順次駆動(以下
4分割駆動)させることを前提としている。さらに、説
明を簡単にするために図4では記録電極15aから15
dを代表して抜き出し、全ての記録電極15よりインク
を飛翔させる場合を示す。以下にその動作について説明
する。
【0029】図4(a)は記録動作時における非選択電
極の記録電極15の記録パルスを示している。記録パル
ス401は記録動作時における1番目、つまり記録電極
15aの位置を駆動するための記録パルスを表す。同様
に、記録パルス402は2番目(つまり記録電極15b
の位置)を駆動するための記録パルスを、記録パルス4
03は3番目(つまり記録電極15cの位置)を駆動す
るための記録パルスを、記録パルス404は4番目(つ
まり記録電極15dの位置)を駆動するための記録パル
スを表している。また、これらは時間軸(t)方向の電
圧の変化を405によって表されている。
【0030】図4(b)は本実施例における電荷供給手
段における動作を示すタイミングチャートであって、電
荷供給パルス305は全記録電極15に与える電荷供給
パルスを表し、時間軸(t)方向の電圧の変化を406
によって表している。そして電荷供給パルス305は記
録動作時に各記録電極15a〜dの位置を駆動するため
の記録パルスが印加される直前にそれぞれ順次印加され
るよう駆動する。
【0031】以上のような構成で記録ヘッドを駆動する
ことにより、記録ヘッドに記録パルスが印加される前に
介入する電荷供給パルス305でインクに電荷が供給さ
れるためインク飛翔に必要なインクの電荷は常に保持さ
れた状態となり、その結果、安定してインクが飛翔しド
ットのぬけやむらのない高品質な出力を実現する。さら
に、インクはすでに帯電した状態となっているため、記
録パルスは従来よりも低いエネルギーでインクは飛翔す
る。したがって、電圧値を低くして低電圧駆動を図る、
あるいはパルス幅を短縮することで記録速度の高速化を
図ることが可能となる。
【0032】本実施例では記録パルスと次に印加される
記録パルスとの間隔で全記録電極に電圧を与える方法を
用いたが、記録電極15と対向電極11間に一様の電位
差が与えられれば、この静電場に合わせてインクは分極
してその表面に電荷が蓄積されるため、例えば電荷供給
手段32を対向電極11に接続し、対向電極11に記録
電極とは異なる電位の電圧パルスを印加する方法を用い
ても同等の効果を奏する。当然、記録電極11と対向電
極15の両者にそれぞれ電荷供給手段を設けて電圧を印
加しても構わない。
【0033】本実施例では電荷供給手段32の構成およ
び方法において、定電圧パルスを発生する電荷供給手段
32を独立に設けて制御回路36からの信号に従い全記
録電極に電荷供給パルス305を印加する構成としてい
るが、このようなものを設けなくても、例えば画像デー
タを加工して、全記録電極に電圧パルスが印加されるよ
うなデータを記録パルスと次の記録パルスまでの時間に
介入させて記録ヘッドを駆動させることにより、容易に
実現できる。
【0034】また、実施例1を併用することも可能であ
り、これにより、記録の一連の動作において常にインク
の帯電量が維持されるために安定した出力が得られる。 (実施例3)本発明の実施例3における記録ヘッドの一
連の駆動動作を表すタイミングチャートを図5に示す。
図5に基づいて以下にその動作を説明する。
【0035】ここで記録ヘッドの駆動動作は、実施例2
と同様に4分割駆動を前提とし、説明を簡単にするため
に図5では実施例2と同様に記録電極15aから15d
を代表して抜き出し、全ての記録電極15よりインクを
飛翔させる場合を示す。
【0036】以下にその動作について説明する。
【0037】図5(a)は記録動作時における非選択電
極の記録電極15の記録パルスを示し、実施例2と同様
に各記録パルス401〜404はそれぞれ記録動作時に
おける1番目〜4番目(つまり記録電極15aの位置か
ら15dの位置)を駆動するための記録パルスを表す。
また、時間軸(t)方向の電圧の変化を405によって
表している。
【0038】図5(b)は本実施例における電荷供給手
段における動作を示すタイミングチャートであって、電
荷供給パルス305は全記録電極15に与える電荷供給
パルスを表し、時間軸(t)方向の電圧の変化を406
によって表している。そして電荷供給パルス305は記
録動作時に各記録電極15a〜dの位置を駆動するため
の記録パルスが印加される直前にそれぞれ順次印加され
るよう駆動する。そして本実施例における電荷供給パル
ス305はその電圧パルスを細分化して微小なパルス幅
に設定し、実施例2と同様に記録パルスが印加される直
前のタイミングで前記微小電荷供給パルス305を複数
回重畳して印加する。
【0039】このようにパルス幅を微小化して連続的に
複数与えることにより、インクメニスカス表面の電荷量
を微細にコントロールできる。また電荷供給パルス30
5のパルス数の調整によりドット径を変化させることが
でき、例えば出力画像の濃度を調整したりすることがで
きる。さらに静電力を用いたインクジェットの場合は温
度湿度などの環境状態に影響をうけやすいため、その環
境状態や、インクメニスカス面の帯電状態を表面電位セ
ンサ等を用いてフィードバックして制御し、前記電荷供
給パルス305の印加数をコントロールし、適正な印字
とすることが可能である。
【0040】本実施例3では実施例2と同様に記録パル
スと次に印加される記録パルスとの間隔において全記録
電極に電圧を与える方法を用いたが、例えば電荷供給手
段32を対向電極11に接続し、対向電極11に記録電
極とは異なる電位の電圧パルスを印加する方法を用いて
も同等の効果を奏し、当然、記録電極11と対向電極1
5の両者にそれぞれ電荷供給手段を設けて電圧を印加し
ても構わない。
【0041】また実施例1と併用することも可能であ
り、これにより、記録の一連の動作において常にインク
の帯電量が維持されるために安定した出力が得られる。 (実施例4)図6は本発明に関する記録ヘッドおよび記
録装置の構成の別例を示す説明図である。まず図6に基
づいて本実施例4における記録ヘッドおよび記録装置の
構成を説明する。
【0042】記録ヘッドは絶縁性のヘッド下板13に複
数の記録電極15を等間隔で配置して、少なくとも一方
が開放となったスペーサ12をヘッド下板13上に設け
スペーサ12の上にヘッド上板10を設ける構成となっ
ている。このような構成とすることで記録ヘッド端面に
はスリット開口部17が形成され、またヘッド下板13
とヘッド上板10間にはインク室が形成される。そして
絶縁性のヘッド上板10のインク室内面側には電荷供給
用の補助電極40が設けてあり、開口部近辺に少なくと
も印字可能な開口幅にわたって配置されている。そして
補助電極はパルス発生回路からなる電荷供給手段32に
接続されており、制御回路36からの命令により記録電
極の駆動と同期して所望の電圧パルスが印加できる構成
となっている。
【0043】このように構成された記録ヘッドは、補助
電極に対し電荷供給パルスを印加できるようにし、実施
例1から3に示すようなタイミングで動作させること
で、それぞれにおける効果を奏することができる。さら
には、記録ヘッドの開口の長手方向に対して間隔を設け
て順次配置されている記録電極とは異なり、本実施例の
補助電極はスリット開口部17のほぼ全面を途切れなく
配置できるため、インクに対して均一な電荷供給を行う
ことができる。またインクとの接触面積も柔軟に変える
ことができるため電荷供給の効率も適正に調整すること
が可能となる。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、記録パ
ルスを印加する直前に、前記全ての記録電極と対向電極
間に一様な電位差を与える電荷供給手段を設ける構成と
したので以下のような効果が得られる。 (1)記録時のインターバル時間において、予めインク
に電荷を供給することを可能にする為に、駆動時の印加
エネルギーを低く抑えることが出来る。したがって、記
録パルスの電圧値を低く設定したり、またはパルス幅を
短縮できたりすることもでき、この結果、電源の小型化
による装置としての小型化や省電力化、あるいは記録速
度の高速化を図ることが出来る。 (2)どのような状況においても記録前にインクメニス
カスに電荷を供給してから記録を行う為、記録パルス印
加前のインクの帯電量が常に一定に保持される。したが
って、記録時にはバラツキなく安定してインクドットが
飛翔することとなり、どのような状況下においても出力
画像としてむらやかすれ等のない高品質な印字を行い、
かつ維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に関する記録ヘッドおよび記録装
置の構成を示す説明図である。
【図2】図2は本発明におけるインクを飛翔させるため
の基本的な駆動動作を示す説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1における記録ヘッドの
一連の駆動動作を示すタイミングチャートである。
【図4】図4は本発明の実施例2における記録ヘッドの
一連の駆動動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図5は本発明の実施例3における記録ヘッドの
一連の駆動動作を示すタイミングチャートである。
【図6】図6は本発明に関する記録ヘッドおよび記録装
置の構成の別例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ヘッド上板 11 対向電極 12 スペーサ 13 ヘッド下板 14 記録電極用電圧源 15 記録電極 16 対向電極用電圧源 17 スリット開口部 18 インク供給用入口 19 記録紙 20 搬送手段 32 電荷供給手段 35 駆動回路 36 制御回路 211 対向電極の電圧変化 212 ドット記録が行われない記録電極の電圧変化 213 ドット記録が行われる記録電極の電圧変化 214 ドット記録時間 301 記録電極奇数番目位置を駆動するための記録パ
ルス 302 記録電極偶数番目位置を駆動するための記録パ
ルス 303 電圧の変化 304 搬送手段により次のライン記録に移行するまで
のインターバル時間 305 電荷供給パルス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 誠治 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 田中 俊一 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 村松 博之 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 赤瀬 篤也 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF01 AF21 AF54 AF55 AG22 BD05 BD11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電気力によりインクを開口部から外部
    に引き出し、被記録媒体に記録を行うインク記録装置に
    おいて、 前記開口部の付近に配置された複数の記録電極と、 前記記録電極と微小間隔を介して対向する位置に配置し
    た対向電極と、 前記記録電極に対し選択的に記録パルスを印加する駆動
    回路と、 前記開口部近傍のインクに対して所望の電荷を供給する
    電荷供給手段と、を備えることを特徴とするインク記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記対向電極と前記開口部との間に配置
    される前記被記録媒体を搬送する搬送機構を有するとと
    もに、前記電荷供給手段は前記搬送手段により前記被記
    録媒体を走査させる時間に、前記記録電極と前記対向電
    極の間に一様な電位差を与えることで前記開口部のイン
    クに対し予め所望の電荷を供給することを特徴とする請
    求項1に記載のインク記録装置。
  3. 【請求項3】 前記電荷供給手段は前記記録パルスを印
    加する直前に、前記記録電極と前記対向電極間に一様な
    電位差を与える電圧パルスを印加させて前記開口部近傍
    のインクに対し予め所望の電荷を供給することを特徴と
    する請求項1または2に記載のインク記録装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷供給手段は全ての記録電極に対
    して対向電極とは異なる電位の電圧パルスを印加して、
    両電極間に一様な電位差を与える構成であることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインク記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記電荷供給手段は対向電極に対して記
    録電極の電位とは異なる電圧パルスを印加して、両電極
    間に一様な電位差を与える構成であることを特徴とする
    請求項1から3のいずれか一項に記載のインク記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記電荷供給手段は全記録電極に対して
    同電位の電圧パルスを印加し、対向電極には前記記録電
    極に与える電圧パルスの電位とは異なる電圧パルスを同
    時に印加して、両電極間に一様な電位差を与える構成で
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載のインク記録装置。
  7. 【請求項7】 開口部近傍のインクと接触する面に電荷
    を供給するための給電電極を設けるとともに、前記電荷
    供給手段は前記給電電極に対して対向電極とは異なる電
    位の電圧パルスを印加して、両電極間に一様な電位差を
    与えることを特徴とする請求項1または3に記載のイン
    ク記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録電極のうち、隣接する電極を同
    時に選択電極としないことを特徴とする請求項1から7
    のいずれか一項に記載のインク記録装置。
  9. 【請求項9】 前記選択電極と前記対向電極間の電位差
    を、前記選択電極以外の電極と前記対向電極間の電位差
    と異なる電位差にすることによって記録を行うことを特
    徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のインク
    記録装置。
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