JP2001347393A - はんだ合金 - Google Patents

はんだ合金

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JP2001347393A
JP2001347393A JP2001117658A JP2001117658A JP2001347393A JP 2001347393 A JP2001347393 A JP 2001347393A JP 2001117658 A JP2001117658 A JP 2001117658A JP 2001117658 A JP2001117658 A JP 2001117658A JP 2001347393 A JP2001347393 A JP 2001347393A
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Japan
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weight
solder
alloy
solder alloy
soldering
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JP2001117658A
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Yoshinori Sakai
良典 酒井
Kenichiro Suetsugu
憲一郎 末次
Atsushi Yamaguchi
敦史 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子部品のはんだ付けにおいて、
はんだ接合部に鉛を含まないようにするとともに、接合
部の合金組織を微細化し、高温環境下でのくり返し熱疲
労特性にも優れたはんだ合金を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 主要構成成分がSn、Ag、Bi、Cu
及びInから構成されるはんだ合金であって、各成分の
重量比が、下記の範囲を満たすものであるはんだ合金。 81≦Sn≦91重量% 3.0≦Ag≦6.0重量%(但し4.0重量%以下を
除く) 5≦Bi≦10重量% 0.1≦Cu≦2.0重量% 0.1≦In≦1.0重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板へ部
品実装を行うための電子部品接合用のはんだ合金に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子部品実装技術において、電子
部品を搭載実装した電子回路基板を用いた商品が増加し
てきている。それに伴い、はんだ付け部の機械的接合強
度の向上や、熱衝撃強度の向上等の高信頼化への要求が
高まってきている。一方、地球環境保護への関心が高ま
る中、電子回路基板などの産業廃棄物の処理について法
的規制が検討されている。
【0003】以下、従来の電子部品のはんだ付け接合用
電極表面のはんだ合金及びそのはんだ付け方法の概要に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は従来の電
子部品接合用電極の電極構成を示す概要図で、図2は従
来の電子部品接合用電極の接合界面における金属組織図
である。図1において、3はSn・Pb、4はNi、5
はAgであって、これらは、はんだ合金で、電子部品7
の電極を構成している。特に、電極表面材料にはSn、
Pb合金が使われている。図2の電子部品接合用電極の
接合界面の金属組織図において、1はα固溶体でSnリ
ッチ相である。2はβ固溶体でPbリッチ相である。以
上のような従来のはんだ合金は、電極表面における金属
組成がSn90重量%及びPbを10重量%からなるも
のが用いられおり、その融点は183℃〜210℃であ
る。この電極に接合用金属であるはんだ合金によりはん
だ付けを行うと、その合金組織は、α固溶体1とβ固溶
体2がラメラ状となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のはんだ付けにお
いて、電子部品のはんだ付け接合用電極のはんだ合金
は、接合用はんだ合金によりはんだ付けを行うと、その
合金組織がラメラ状となり、特に、高温環境下において
繰り返し晒されると、その組織の肥大化が生じ、はんだ
に応力がかかると、その組織界面ですべりが生じ、はん
だクラックが生じるという問題点を有していた。
【0005】また、環境保護の立場から、はんだ合金
(Sn−Pb合金)中に含まれる鉛の規制が進みつつあ
り、従来のはんだ合金によりはんだ付けされた電子回路
基板の廃棄物は、酸性雨に晒されると、鉛が大量に溶出
し、その溶出物質が人体に悪影響を与えるという問題点
が指摘されている。本発明は上記問題点に鑑み、電子部
品のはんだ付けにおいて、はんだ接合部に鉛を含まない
ようにするとともに、接合部の合金組織を微細化し、高
温環境下でのくり返し熱疲労特性にも優れたはんだ合金
による電子部品の電極表面構成を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、主要構成成分
がSn、Ag、Bi、Cu及びInから構成されるはん
だ合金であって、各成分の重量比が、Snが81〜91
重量%、Agが3.0〜6.0重量%(4.0重量%以
下を除く)、Biが5〜10重量%、Cuが0.1〜
2.0重量%、Inが0.1〜1.0重量%からなるは
んだ合金である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、主要構成成分がSn、Ag、Bi,Cu及びInか
ら構成されるはんだ合金であって、各成分の重量比が、
Snが81.0〜91重量%、Ag3.0〜6.0重量
%(4.0重量%以下を除く)、Biが5〜10重量
%、Cuが0.1〜2.0重量%、Inが0.1〜1.
0重量%からなるはんだ合金であり、また請求項2に記
載の発明は、融点が220℃以上250℃以下であるこ
とを特徴とする請求項1記載のはんだ合金であって、S
nを主成分とするはんだに、Agを少量添加することに
より微細な合金組織を有する耐熱疲労特性に優れた合金
を得るととも、融点を上げることができる。但し先願発
明として特願平8−23547号があり、本願請求項1
に記載の発明では先願発明との重複範囲については除外
している。さらに、Cuを少量添加することにより、金
属間化合物の生成がはかられ、機械的接合強度が向上す
る。またBiを少量添加することにより、濡れ性を改善
することができる。さらに、Inを少量添加することに
より、合金の伸び特性及び耐熱疲労特性を改善すること
ができる。
【0008】以下、本発明の実施形態について説明す
る。本発明においてはんだ合金の組成を上述のように限
定した理由を説明する。Agは、耐熱疲労特性を改善さ
せるが、その添加量が3.0重量%よりも少なければそ
の効果は十分ではない。また、220℃以上250℃以
下の融点を確保するためには、6.0重量%以下としな
ければならない。それを越えて添加すると融点は急激に
上昇してしまうので好ましくない。よって、Agの好適
な添加量は3.0〜6.0重量%である。
【0009】Biは、濡れ性を改善するが、添加量が5
重量%よりも少なければその効果は十分ではない。ま
た、18重量%を越えるとはんだ付け強度が得られなく
なるので好ましくない。よって、Biの添加量は5〜1
8重量%が好適である。Cuは、高温特性を改善し、接
合材料として、機械的強度を向上する効果があるが、
0.1重量%よりも少ない添加ではその効果は現れず、
2.0重量%を越えて添加すると硬く、脆くなり、特性
を劣化させてしまう。よって、Cuの好適な添加量は
0.1〜2.0重量%である。
【0010】Inは、伸び特性、濡れ性及び耐熱疲労特
性を改善させる効果があるが、0.1重量%よりも少な
い添加ではその効果が現れず、1.0重量%を越えて添
加する合金の機械的強度を劣化させる。そのため、In
の好適な添加量は0.1〜1.0重量%である。以下、
実施の形態を、表1、及び表2に基づき具体的に説明す
る。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1は本発明の実施例1、2におけるはん
だ合金と比較例1、2のはんだ合金についてその組成、
融点、濡れ性、接合強度、及び熱衝撃特性について比較
したものである。融点は、それぞれのはんだ合金を熱分
析により測定した。また、濡れ性、接合強度、熱衝撃試
験は、それぞれのはんだ合金を大気用RMAタイプのク
リームはんだにしたものを作製しそれを用いて行った。
【0014】濡れ性については、0.5mmピッチのO
FPを実装後、その1リードあたりのピーリング強度を
測定した。熱衝撃試験は、気相式熱衝撃試験機により、
試験条件;−40℃(30分)〜常温(5分)〜80℃
(30分)、500サイクルで行い、クラックの有無で
評価した。
【0015】上記のはんだ合金をクリームはんだにする
場合、フラックスの種類は特に限定されることはなく、
大気リフロー対応、窒素リフロー対応、RA、RMA等
のフラックスの使用が可能であった。好ましくは、活性
力があり、かつ比較的腐食性にも優れる大気用RMAタ
イプのフラックスが適していた。なお、比較例1は、S
n96.5重量%、Ag3.5重量%のはんだ合金であ
り、比較例2は、Sn63重量%、Pb37重量%のは
んだ合金である。
【0016】また、接合用金属としてのはんだ合金は、
表2に示すはんだ合金を使用した。実施例1のはんだ合
金は、Sn94.5重量%、Ag5.0重量%、Cu
0.5重量%の三成分はんだ合金である。このはんだ合
金を大気用RMAのフラックスを用いてクリームはんだ
とし、その融点、濡れ性、接合強度、熱衝撃試験を行っ
た。その結果は表1に示すとおりである。また、表1に
記載していないが、はんだの引張り強度試験を行った結
果、8.3kgf/mm2 であった。比較例2の同試験
結果が6.5kgf/mm2 であったことと比較する
と、引張り強度の点でも顕著な向上があった。
【0017】次に、はんだ付け時の凝固過程において、
急冷凝固させると、金属間化合物(Ag3 Sn)の成長
が抑制され、これを微細分散させるので、機械的強度の
上昇、耐熱疲労特性の向上を図ることができた。前記の
α固溶体、β固溶体においても、同様に組織の微細化を
実現できた。なお、急冷凝固手段としては、冷風吹付け
法を用い、約10℃/秒の冷却速度ではんだ付け部を冷
却した。実施例2のはんだ合金は、Sn89.5重量
%、Ag3重量%、Bi5重量%、Cu1.5重量%、
In1重量%の五成分はんだ合金である。
【0018】各試験結果は表1に示すとおりであるが、
実施例1に比較し、融点の低下及び接合強度の向上を図
ることができた。この実施例2のはんだ合金について
も、はんだ付け時に、急冷凝固させた。その結果、参考
例1と同様に機械的強度の上昇、耐熱疲労特性の向上を
図ることができた。
【0019】なお、急冷凝固手段としては、実施例1に
おいて記載したように、冷風吹付法が好適であり、その
冷却速度は5〜15℃/秒、特に10℃/秒前後が好適
である。さらに、急冷凝固によって、Ag3 Sn、Cu
3 Sn及びCu6 Sn5 等の生成される金属酸化物を微
細分散させるので、機械的強度及び耐熱疲労特性を向上
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明は、S
nを主成分とするはんだに、Agを少量添加することに
より、合金組織を微細にし、組織変化を少なくすること
が可能で、耐熱疲労特性に優れた合金を得ることができ
る。さらに、Biを少量添加することにより、濡れ性を
改善することができる。また、Cuを少量添加すること
により、金属間化合物を生成し接合強度を改善する。ま
た、Inを少量添加することにより、合金の伸び特性を
改善して耐熱疲労特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子部品接合用電極の電極構成を示す概
要図である。
【図2】従来の電子部品接合用電極の接合界面における
金属組織図である。
【符号の説明】
1 固溶体 2 β固溶体 3 Sn・Pb合金 6 電子部品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要構成成分がSn、Ag、Bi、Cu
    及びInから構成されるはんだ合金であって、各成分の
    重量比が、下記の範囲を満たすものであるはんだ合金。 81≦Sn≦91重量% 3.0≦Ag≦6.0重量%(但し4.0重量%以下を
    除く) 5≦Bi≦10重量% 0.1≦Cu≦2.0重量% 0.1≦In≦1.0重量%
  2. 【請求項2】 融点が220℃以上250℃以下である
    ことを特徴とする請求項1記載のはんだ合金。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11285569B2 (en) 2003-04-25 2022-03-29 Henkel Ag & Co. Kgaa Soldering material based on Sn Ag and Cu

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11285569B2 (en) 2003-04-25 2022-03-29 Henkel Ag & Co. Kgaa Soldering material based on Sn Ag and Cu

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210