JP2001347370A - 吐出装置 - Google Patents

吐出装置

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JP2001347370A
JP2001347370A JP2000172086A JP2000172086A JP2001347370A JP 2001347370 A JP2001347370 A JP 2001347370A JP 2000172086 A JP2000172086 A JP 2000172086A JP 2000172086 A JP2000172086 A JP 2000172086A JP 2001347370 A JP2001347370 A JP 2001347370A
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solder
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molten
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Tsukasa Funasaka
司 舩坂
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、高温の溶融物質を正確に吐出
することができる圧電素子を用いた吐出装置を提供する
こと。 【解決手段】 圧電素子112bを用いて、対象物20
0等に対して高温の溶融物質114を吐出させる吐出装
置であって、前記圧電素子に対して前記高温の溶融物質
の影響が及ばないように緩衝部112cが設けられてい
ることで吐出装置100を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物である例え
ば配線基板に対して溶融物質である例えば溶融半田を吐
出するための吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント配線基板上の配線パ
ターン上に搭載した電子部品等のリード端子、電極等を
半田接続するための半田塗布装置が知られている。
【0003】具体的には、このような半田塗布装置は、
電子部品等が搭載されたプリント配線基板を搬送するた
めにコンベアを有している。このコンベアによって搬送
される電子部品等が搭載されたプリント配線基板は、先
ず、半田を塗布する部分にフラックスが塗布される。
【0004】このため、この半田塗布装置にはフラック
ス塗布部が設けられている。このようにフラックスを塗
布することで、半田塗布時に半田ブリッジ等が生じるの
を防ぐことができる。
【0005】フラックスが前記半田塗布部分に塗布され
た後、このプリント配線基板は、前記コンベアで移動さ
れ、半田塗布装置に設けられた予備加熱部で予備加熱さ
れることになる。この予備加熱部としては、例えば電熱
器等が用いられる。
【0006】このように加熱されたプリント配線基板の
半田塗布部分に対して、半田塗布装置に設けられた噴流
式の半田塗布部から溶融半田が膨出され、半田が塗布さ
れるようになっている。このとき、溶融半田がプリント
配線基板の半田塗布部のみに塗布されるように、例えば
ガス等を半田塗布部とは別のノズルから吐出するなどし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の半田
塗布装置では、半田塗布に際して特別な装置を設計し、
製造しなければならずコスト増となっていた。また、溶
融半田を前記プリント配線基板の半田塗布部分に正確に
塗布するには、上述のガス等を吐出するノズル等を設け
る必要があり、部品点数が増加するだけでなく、ガス等
の吐出も正確に制御する必要がある等の問題があった。
【0008】一方、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等
の圧電素子を用いれば、溶融半田を吐出量を制御するこ
とはできるが、このような圧電素子は熱に弱いという問
題があった。また、溶融半田は粘度が高いため、吐出の
制御が難しいという問題もあった。
【0009】そこで、本発明は、簡単な構成で、高温の
溶融物質を正確に吐出することができる圧電素子を用い
た吐出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、圧電素子を用いて、対象物に対して高温
の溶融物質を吐出させる吐出装置であって、前記圧電素
子に対して前記高温の溶融物質の影響が及ばないように
緩衝部が設けられている吐出装置により、達成される。
【0011】前記構成によれば、前記圧電素子に対して
前記高温の溶融物質の影響が及ばないように緩衝部が設
けられているので、熱に弱い前記圧電素子の機能を損な
うことのない吐出装置となる。
【0012】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記緩衝部が断熱物質からなる
吐出装置である。
【0013】前記構成によれば、前記緩衝部が断熱物質
からなるので、この断熱物質により前記圧電素子を熱に
よる影響を軽減することができる。
【0014】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項1又は請求項2の構成において、前記高温の溶融物
質を収容する収容部に加熱部が設けられている吐出装置
である。
【0015】前記構成によれば、高温の溶融物質を加熱
する加熱部からの熱の影響を軽減することができる。
【0016】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項1乃至請求項3のいずれかの構成において、前記収
容部のうち、前記加熱部が設けられている側に振動部が
設けられ、この振動部に対して前記断熱物質を介して前
記圧電素子が配置されている吐出装置である。
【0017】前記構成によれば、前記収容部のうち、前
記加熱部が設けられている側に振動部が設けられ、この
振動部に対して前記断熱物質を介して前記圧電素子が配
置されているので、前記加熱部からの熱が前記振動部を
介して前記圧電素子に影響するのを前記断熱物質により
軽減することができる。
【0018】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項1乃至請求項4のいずれかの構成において、前記断
熱物質がセラミック、テフロン(登録商標)又は放熱板
を備えた金属である吐出装置である。
【0019】前記構成によれば、前記断熱物質がセラミ
ック、テフロン又は放熱板を備えた金属であるので、前
記セラミック、テフロン又は断熱板を備えた金属によっ
て、前記圧電素子を熱から有効に保護することができ
る。
【0020】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記溶
融物質が溶融半田である吐出装置である。
【0021】前記構成によれば、前記溶融物質が溶融半
田であるので、溶融半田の熱による影響を軽減すること
ができる吐出装置となる。
【0022】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項1乃至請求項6の構成において、前記圧電素子がチ
タン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる吐出装置であ
る。
【0023】前記構成によれば、前記圧電素子がチタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)からなるので、このチタン酸
ジルコン酸鉛(PZT)を熱の影響から保護することが
できる。
【0024】好ましくは、請求項8の発明によれば、請
求項1乃至請求項4の構成において、前記断熱物質が熱
電素子である吐出装置となる。
【0025】前記構成によれば、前記断熱物質が例えば
ビスマス・テルル系等の熱電素子であるため、いわゆる
ゼーベック効果により、加熱側が高温となると前記圧電
素子を貼り付けた側は低温となる。よって、断熱物質の
厚さは薄くとも前記圧電素子側に高温がかからないとい
う利点がある。
【0026】好ましくは、請求項9の発明によれば、請
求項4の構成において、前記振動部と前記溶融物質を吐
出させる吐出口の流路の間に他の圧電素子及び他の断熱
物質を配置することにより弁部が形成される吐出装置で
ある。
【0027】前記構成によれば、前記振動部と前記溶融
物質を吐出させる吐出口の流路の間に他の圧電素子及び
他の断熱物質を配置することにより弁部が形成されるの
で、吐出時には前記弁部を開くことで高精度の溶融物質
を吐出することができると共に、吸引時には、前記弁部
を閉じることにより、前記吐出口からの溶融物質の逆流
が防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づき説明する。
【0029】図1は、本発明の実施の形態に係る溶融半
田吐出装置100を示す概略図である。この溶融半田吐
出装置100には、溶融物質である例えば、溶融半田を
吐出する対象物である、プリント配線基板200を載置
するためにテーブル120を有している。
【0030】このテーブル120に配置されるプリント
配線基板200は、その上に配線パターン210が形成
されており、この配線パターン210上に電子部品等が
搭載されている。そして、この電子部品等には、リード
端子や電極が設けられている。この電子部品等のリード
端子や電極を配線パターン210に対して半田接続する
ために、溶融半田吐出装置100を用いることになる。
【0031】ところで、このようなプリント配線基板2
00に対して溶融半田を吐出するためにヘッド部110
が設けられている。
【0032】ヘッド部110は、図2に示すように、溶
融半田を収容するためのタンク111とこのタンク11
1内の溶融半田を引き込んで、電子部品等のリード等に
対して溶融半田を吐出する吐出用ヘッド112とを有し
ている。
【0033】この吐出用ヘッド112は、具体的には図
3に示すように構成されている。図3は、吐出用ヘッド
112の概略断面図である。図3に示すように、吐出用
ヘッド112は、圧電素子である例えばチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)112bを固定するための固定部11
2aを有している。この固定部112aに固定されてい
るチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bは、圧電セ
ラミックの一種で、電圧が印加されると、その印加され
た電圧に対応して振動を変化させる構造となっている。
【0034】このように振動するチタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)112bは、図3に示すように断熱物質11
2cを介してキャビティ113の振動板113bにその
振動を伝達するようになっている。
【0035】この断熱物質112cは、例えばセラミッ
ク、テフロン又は放熱板を備えた金属等により構成さ
れ、図3におけるキャビティ113側から伝わってくる
熱が,そのまま、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)に伝
わるのを阻止するようになっている。
【0036】一方、振動板113aは、例えばセラミッ
ク等により形成されており、図3に示す耐熱物質からな
る基板113cと共にキャビティ113を形成するよう
になっている。このキャビティ113内には、図におい
て左から溶融半田がタンク111から供給され、キャビ
ティ113に満たされる構成となっている。
【0037】さらに、このキャビティ113の図3にお
ける右側にはノズル113aが設けられており、振動板
113bの振動に従い溶融半田の半田滴が外部に吐出さ
れることになる。
【0038】このようなヘッド部110の構造は、プリ
ンタのプリンタヘッドの構造と近似しているが、本実施
の形態においては、以下の点で大きくことなる。
【0039】すなわち、図3に示すように、振動板11
3bの下側、すなわち、キャビティ113の内側にヒー
タ112dが設けられている。このヒータ112dは、
具体的には、Ni−Cr合金又はFe−Cr−Al合金
等により形成されており、キャビティ113内に収容さ
れてる溶融半田を高温のまま保持する役割を果たしてい
る。
【0040】このように振動板113bの下側にヒータ
112bが設けらているため、このヒータ112bの熱
がセラミック製の振動板113bを介して、図3におけ
るチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112b側に伝わる
ことになる。このとき、このチタン酸ジルコン酸鉛(P
ZT)112bのキューリー温度が150度程度である
ため、ヒータ112bから150度以上の温度が、チタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bに伝わると、この
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bは、圧電素子
として機能しなくなってしまうことになる。
【0041】そこで、本実施の形態に係るヘッド部11
0には、上述のような断熱物質が設けられている。この
ように、従来のプリンタのプリンタヘッドと異なりヒー
タ112d及び断熱物質112cが設けられている点
で、構成上、著しい差異を成すものである。
【0042】これら断熱物質112cとチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)112b及び振動板113bとの接続
は、耐熱性の接着剤等を用いて行われる。また、ヒータ
112dと振動板113bとの接続も同様に耐熱性の接
着剤等を用いて行われる。この耐熱性の接着剤の代わり
に直接接合等によって接続しても構わない。
【0043】以上のように構成されている吐出用ヘッド
112のノズル113aは、例えば図4に示すように形
成されている。図4は図3の吐出用ヘッド112を図に
おいて右方向から見た図である。図4に示すように、吐
出用ヘッド112には、ノズル113aが複数個、例え
ば5個配置されている。このノズル113aの数は、5
個に限らず適宜、その数を増減することができる。
【0044】図1に示すヘッド部110は、以上のよう
に構成されているが、このヘッド部110が、図1にお
けるプリント配線基板200の配線パターン210上の
任意の部分に移動可能なように、X軸コントローラ13
1とY軸コントローラ130にX軸131aとY軸13
0aを介して接続されている。
【0045】すなわち、X軸コントローラ131とY軸
コントローラ130は、その内部にモータ等を備え、そ
の動力で、それぞれX軸131aとY軸130aとを動
かして、プリント配線基板200上のXY座標の任意の
点にヘッド部110を動かすことになる。
【0046】これらX軸コントローラ131とY軸コン
トローラ130は、XYコントローラ制御部140で制
御されるが、このXYコントローラ制御部140は、コ
ンピュータ等で形成されている。また、このXYコント
ローラ制御部140は、コンピュータ等で構成されてい
る制御部150で制御されており、この制御部150に
は、データ管理部160が接続されている。
【0047】この制御部150は、また、コンピュータ
等で構成されているヘッド制御部170に接続されてお
り、制御部150の指示に従い、ヘッド部110の吐出
用ヘッド112からの溶融半田の吐出量を制御するよう
に構成されている。
【0048】さらに、制御部150は、半田供給部18
0とも接続されている。したがって、ヘッド部110の
タンク111内の溶融半田が減少した場合、タンク11
1に設けられた図示しないセンサーからの信号を受け
て、制御部150は、ヘッド部110のタンク111に
溶融半田を補充するように、半田供給部180に指示す
ることになる。
【0049】本実施の形態に係る溶融半田吐出装置10
0は、以上のように構成されているが、以下のように動
作等することになる。
【0050】先ず、配線パターン210が設けられたプ
リント配線基板200に電子部品を搭載した状態で、図
1に示すテーブル120上に載置する。
【0051】このとき、テーブル120上に載置された
プリント配線基板200上の配線パターン210の形状
の情報や、この配線パターン210上に搭載される電子
部品のリード端子の位置情報等が図1のデータ管理部1
60に予め保存されている。
【0052】この位置情報は、プリント配線基板200
上に想定されるXY座標上で特定されるようになってい
る。
【0053】この状態で、制御部150は、データ管理
部160内の電子部品のリード端子等の位置情報を取り
出し、その位置にヘッド部110のノズル113aが配
置されるように、XYコントローラ制御部140に指示
を与える。
【0054】XYコントローラ制御部140は、X軸コ
ントローラ131とY軸コントローラ130のモータ等
を動作させて、データ管理部160から取り出した位置
情報の部分にヘッド部110のノズル113aが位置す
るようにヘッド部110を移動させる。
【0055】ヘッド部110のノズル113aが配線パ
ターン210上の電子部品のリード端子上に配置された
ら、制御部150は、ヘッド制御部170に所定の量の
溶融半田をノズル113aから吐出するために必要な電
圧を図示しない電源からチタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)112bに印加する。すると、このチタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)が振動し、この振動が断熱物質112
cを介して振動板113bに達することになる。
【0056】この振動板113bは、溶融半田を収容し
ているキャビティ113を内側に押すように振動するた
め、その圧力でノズル113aから必要な量の溶融半田
の半田滴114が前記電子部品のリード端子に吐出さ
れ、リード端子と配線パターン210と半田接続される
ことになる。
【0057】このとき、吐出される溶融半田の半田滴1
14の量は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112b
の振動によって制御することができ、この振動は、この
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bへ印加される
電圧によって制御できる。
【0058】したがって、チタン酸ジルコン酸鉛(PZ
T)112bへ印加される電圧を制御することで、ヘッ
ド部110のノズル113cから吐出される溶融半田の
量も容易に制御できることになる。
【0059】ところで、このヘッド部には、タンク11
1が設けられ、このタンク111内には、上述のように
半田供給部180から供給された溶融半田が収容されて
いる。そして、このタンク111から図3に示す、吐出
用ヘッド112のキャビティ113内に溶融半田が導か
れることになる。
【0060】このとき、溶融半田の温度が下がってしま
うと、ノズル113aから溶融半田の半田滴114が正
確に吐出されなくなってしまうため、キャビティ113
内には、上述のようにヒータ112bが設けられてい
る。
【0061】具体的には、キャビティ113内の振動板
113bに接着等により取付られている。このヒータ1
12bは、上述のようにNi−Cr合金又はFe−Cr
−Al合金で形成され、図示しない電源より電流が供給
されることにより加熱する構成となっている。したがっ
て、このヒータ112bの加熱によりキャビティ113
内の溶融半田は加熱され、ノズル113aから半田滴1
14として吐出するに適した温度で保持されることにな
る。
【0062】この場合において、ヒータ112bが加熱
されると、キャビティ113内だけでなく、このヒータ
112bが接着されている振動板113bも加熱するこ
とになる。この振動板113bは、上述のようにセラミ
ックで形成されているが、ヒータ112bの熱の一部
が、振動板112bと接着されている断熱物質112c
へ伝わることになる。
【0063】この断熱物質112cは、上述のようにセ
ラミック、テフロン又は放熱板を設けた金属等で形成さ
れるため、振動板113bで吸収できなかった熱を、こ
の断熱物質112cで吸収する。したがって、ヒータ1
12dで生じた熱を高温のまま、この断熱物質112c
に接着されているチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)11
2bに伝えることがない。
【0064】このチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)11
2bは、上述のようにキューリー温度が150度程度と
低く、高温に弱いため、このように断熱物質112cで
ヒータ112dの生じる熱を遮断することで、高温によ
る不具合を未然に防止することができる。
【0065】また、この断熱物質112cをビスマス・
テルル系等の熱電素子とすると、いわゆるゼーベック効
果により、断熱物質112cの加熱側が高温となると、
断熱物質112cの圧電素子を貼り付けた側は低温とな
る。よって、断熱物質112cの厚さは薄くとも圧電素
子であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112b側に
高温がかからないという利点がある。
【0066】以上のようにデータ管理部160のXY座
標の位置情報に従い、プリント配線基板200の配線パ
ターン210に搭載された電子部品のリード端子等の個
々にに対して、吐出用ヘッド112を移動し、溶融半田
を吐出し、配線パターン210と半田接続することにな
る。このようにして、すべての半田接続が終了するまで
同様の動作を継続することとなる。
【0067】ところで、この動作の中で、ヘッド部11
0のタンク111内に収容している溶融半田が減少して
きたときは、このタンク111内のセンサーが感知し、
信号を制御部150に送ることになる。この信号を受け
た制御部150は、図1の半田供給部180に指示し、
溶融半田をヘッド部110のタンク111内に補充する
ことになる。
【0068】以上のように本実施の形態によれば、高温
の溶融半田を必要な量だけ、精度良く電子部品のリード
端子等に吐出させることができるため、高精度な半田接
続が可能となる。また、高温に弱い圧電素子であるチタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bに対しては、ヒー
タ112dの熱を断熱物質112cで遮断するため、高
温によってチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)112bの
機能を阻害することがない。
【0069】したがって、連続使用によって、溶融半田
の吐出量が狂うことはなく、連続して高精度な半田接続
が可能な溶融半田吐出装置100である。
【0070】また、本装置100のヘッド部110の構
造は、プリンタのプリンタヘッドと共通する構成が多い
ため、新たにヘッド部110を設計等する必要がないの
で、コストアップにならずに、高精度な溶融半田吐出装
置100を提供することができる。
【0071】(本実施の形態の変形例)図5(a)及び
(b)は、本実施の形態に係る吐出用ヘッド112の変
形例に係る吐出用ヘッド212を示す図である。
【0072】本変形例にかかる吐出用ヘッド212は、
ヒータ112dと吐出口213との間の流路に他の断熱
物質212cと他の圧電素子である他のPZT212b
が形成されており、これによって弁部を構成されてい
る。
【0073】すなわち、図5(a)は、吐出用ヘッド2
12の吐出動作を示しているが、図示するように、他の
PZT212bは、PZT112bが吐出動作をしてい
るときは、通常の位置を保ち、流路を開放しているの
で、吐出口213から半田滴114が吐出される。
【0074】一方、図5(b)は、吐出用ヘッド212
の吸引動作を示しているが、図示するように、PZT1
12bが吸引動作に入ると、他のPZT212bは流路
を閉じる方向に変形し、吐出口213からの半田の逆流
が少なくなり、吸入口224からの半田の吸入が円滑に
行われることになる。
【0075】本変形例の吐出用ヘッド212は、高粘度
の液体である半田等の場合、特にその吸入口224から
の吸入を円滑に行うことができると共に、吐出口213
からの半田の逆流も有効に防止することができる。
【0076】また、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を
行うことができる。また、前記実施の形態の各構成は、
その一部を省略したり、上述していない他の任意の組み
合わせに変更することもできる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成で、高温の溶融物質を正確に吐出することがで
きる圧電素子を用いた吐出装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る溶融半田吐出装置の
概要を示す概略図である。
【図2】図1のヘッド部を示す概略図である。
【図3】図2の吐出用ヘッドの構成を示した概略断面図
である。
【図4】図2の吐出用ヘッドの構成を示した他の概略断
面図である。
【図5】(a)本実施の形態の吐出用ヘッドの変形例を
示す概略断面図である。(b)本実施の形態の吐出用ヘ
ッドの変形例を示す他の概略断面図である。
【符号の説明】
100・・・溶融半田吐出装置 110・・・ヘッド部 111・・・タンク 112、212・・・吐出用ヘッド 112a・・・固定部 112b・・・チタン酸ジルコン酸鉛(PZT) 112c・・・断熱物質 112d・・・ヒータ 113・・・キャビティ 113a・・・ノズル 113b・・・振動板 113c・・・基板 114・・・半田滴 120・・・テーブル 130・・・Y軸コントローラ 131・・・X軸コントローラ 200・・・プリント配線基板 210・・・配線パターン 212b・・・他のPZT 212c・・・他の断熱物質 213・・・吐出口 224・・・吸入口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 505 B23K 101:42 // B23K 101:42 B41J 3/04 101Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子を用いて、対象物に対して高温
    の溶融物質を吐出させる吐出装置であって、 前記圧電素子に対して前記高温の溶融物質の影響が及ば
    ないように緩衝部が設けられていることを特徴とする吐
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部が断熱物質からなることを特
    徴とする請求項1に記載の吐出装置。
  3. 【請求項3】 前記高温の溶融物質を収容する収容部に
    加熱部が設けられていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記収容部のうち、前記加熱部が設けら
    れている側に振動部が設けられ、この振動部に対して前
    記断熱物質を介して前記圧電素子が配置されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱物質がセラミック、テフロン又
    は放熱板を備えた金属であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4に記載の吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記溶融物質が溶融半田であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の吐出
    装置。
  7. 【請求項7】 前記圧電素子がチタン酸ジルコン酸鉛
    (PZT)からなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれかに記載の吐出装置。
  8. 【請求項8】 前記断熱物質が熱電素子であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4に記載の吐出装置。
  9. 【請求項9】 前記振動部と前記溶融物質を吐出させる
    吐出口の流路の間に他の圧電素子及び他の断熱物質を配
    置することにより弁部が形成されることを特徴とする請
    求項4に記載の吐出装置。
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