JP2001347249A - 有機廃棄物高速処理方法 - Google Patents

有機廃棄物高速処理方法

Info

Publication number
JP2001347249A
JP2001347249A JP2000172654A JP2000172654A JP2001347249A JP 2001347249 A JP2001347249 A JP 2001347249A JP 2000172654 A JP2000172654 A JP 2000172654A JP 2000172654 A JP2000172654 A JP 2000172654A JP 2001347249 A JP2001347249 A JP 2001347249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic waste
fermenter
temperature
main body
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000172654A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yamashiro
眞 山城
Shuichi Goto
修一 後藤
Mitsuo Suzuki
光雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIYOMOTO BIO CO Ltd
Original Assignee
KIYOMOTO BIO CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIYOMOTO BIO CO Ltd filed Critical KIYOMOTO BIO CO Ltd
Priority to JP2000172654A priority Critical patent/JP2001347249A/ja
Publication of JP2001347249A publication Critical patent/JP2001347249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M27/00Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
    • C12M27/02Stirrer or mobile mixing elements
    • C12M27/06Stirrer or mobile mixing elements with horizontal or inclined stirrer shaft or axis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • C12M29/26Conditioning fluids entering or exiting the reaction vessel
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/12Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature
    • C12M41/18Heat exchange systems, e.g. heat jackets or outer envelopes
    • C12M41/20Heat exchange systems, e.g. heat jackets or outer envelopes the heat transfer medium being a gas
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/12Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature
    • C12M41/18Heat exchange systems, e.g. heat jackets or outer envelopes
    • C12M41/22Heat exchange systems, e.g. heat jackets or outer envelopes in contact with the bioreactor walls

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発酵槽が所定温度まで達するのに要する時間
を短縮させ、発酵処理能力を高めることができる高温有
機廃棄物処理装置を用いて、窒素をアミノ酸に同化し、
廃棄物を有益な資源に高速に変換する方法を提供する。 【解決手段】 有機廃棄物及び窒素同化機能を有した高
温耐熱性菌が投入される発酵槽本体2の外周に蒸気ジャ
ケット3を設ける。また、発酵槽本体2内に設けた攪拌
軸6の内部に蒸気供給通路6を形成する。この蒸気供給
通路6と蒸気ジャケット3に高温の水蒸気を供給するこ
とで、発酵槽本体2を内外両側から所定温度まで短時間
で昇温させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ゴミ等の有機廃
棄物を処理する有機廃棄物高速処理方法に関し、特に一
定の高温状態下にて加熱攪拌しつつ、有機廃棄物の菌体
肥料化及び飼料化を行うようにした有機廃棄物高速処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生ゴミや畜産糞尿等を処理する有
機廃棄物処理装置では、有機廃棄物を発酵槽内で加熱攪
拌しつつ発酵処理するようにしたものが普及している。
これは、有機廃棄物を発酵微生物と共に発酵槽に投入
し、有機廃棄物を攪拌軸で攪拌しながら、発酵槽内に熱
風を循環供給して発酵処理するようにしたものである。
この発酵処理方式は、有機廃棄物の分解発酵を比較的短
時間で処理できるので、近年多くの注目を集めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱攪拌型の発
酵処理機は、臭いの問題がある。すなわち、アンモニア
やアミン類が発生する。また、最終的に高温で殺菌する
と有益な微生物が死滅してしまうので、得られた処理物
は種菌として利用できなくなってしまう。また、装置に
は以下のような課題がある。この発酵処理を行うにあた
って、有機廃棄物と発酵微生物は、予め、発酵処理に適
した水分率40〜60%に調整される。そのときの有機
廃棄物の温度は常温であるが、分解発酵の速度を増大さ
せるには、有機廃棄物の温度を約60℃まで極力早く昇
温させる必要がある。つまり、昇温時間が短いほど処理
時間を短くできるので、単位時間あたりの処理能力(発
酵処理効率)を増大させることができる。したがって、
発酵処理効率を一層高めるためには、発酵槽内の温度を
如何に早く昇温させるかが課題になっている。本発明
は、上記課題に鑑みなされたもので、悪臭が発生せず、
得られた処理物には有益な微生物が生き残っており、更
に、有機廃棄物の昇温時間をより短くして、発酵処理効
率を高めることができる高温廃棄物処理装置を用いて窒
素をアミノ酸に同化し有機廃棄物を有益な資源に変換す
る方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に用い
る発酵微生物は、高温下でも死滅しないでしかも窒素を
アミノ酸に同化する機能を有しており、処理装置は、所
定の温度で加熱攪拌しながら有機廃棄物を発酵処理する
高温廃棄物処理装置であって、有機廃棄物及び高温耐熱
性菌が投入される発酵槽本体と、該発酵槽本体の内部に
回転可能に設けられた中空の攪拌軸とを備え、該攪拌軸
の中空部及び発酵槽本体の周部に、所定の温度に加熱さ
れた熱媒が供給される加熱部を設けたことを特徴とす
る。
【0005】攪拌軸は正転及び逆転方向に回転可能に設
け、攪拌軸及び羽根は熱媒通路を備えた中空構造とす
る。また、発酵槽本体の周部にも加熱用ジャケットなど
の熱媒加熱部を形成するが、この場合、発酵槽本体の周
壁の外側もしくは内側に沿って熱媒加熱部を配設でき
る。熱媒としては、ボイラやヒータなどの加熱手段によ
り加熱された蒸気を使用でき、熱媒の加熱温度は、概ね
100℃〜170℃であり、有機廃棄物の温度は発酵処
理中は約60℃に維持され、乾燥工程では必要に応じて
80℃〜100℃まで加熱される。さらに、発酵槽本体
内に熱風を循環供給するため、発酵槽本体に熱風供給管
を連結することができる。
【0006】本発明は、生ゴミ等の有機廃棄物に高温耐
熱性菌を混ぜて発酵処理する。高温耐熱性菌としては、
「窒素同化の機能を有する高温耐熱性菌」(本願では窒
素同化高温耐熱性菌ともいう。)を用いる。この菌群
は、有機性廃棄物の窒素をアミノ酸として菌体内外に同
化し、たとえば土壌中でアミノ酸を供給し、還元型の菌
体肥料(種菌)として使用しうる。高温耐熱性菌を用い
るのは、発酵熱によって死滅しないで生き残るメリット
があるからである。
【0007】本発明では、有機廃棄物と高温耐熱性菌を
加熱攪拌しながら発酵処理する。高温下に発酵処理する
と、菌群が高速で増殖し、その過程でアミノ酸化が進行
し、これにより、アンモニア、アミン、硫化物等の発生
が抑制される。つまり、アミノ酸化により、発酵時に悪
臭の原因となる有害物質の発生を抑制することができ
る。また、蛋白合成に係わるアミノ酸化は、作物の生命
活動を活性化させるため、アミノ酸化した有機肥料を用
いて栽培した農作物は、害虫を寄せつけなかったり、鮮
度保持に優れて商品価値が高いという利点がある。
【0008】一方、アミノ酸化の進行と同時に、有機廃
棄物に対する発酵分解の処理が開始するが、発酵槽内で
増殖した菌群の働きにより、発酵分解の処理がさらに促
進され、従来に比べて短時間で中熟肥料が生成される。
加えて、菌群が高温で増殖したのち、さらに高い温度、
例えば80℃〜100℃まで昇温して乾燥させると、雑
菌が死滅して窒素同化高温耐熱性菌だけが生き残るよう
になる。そのため、生成した肥料を自然冷却して得られ
た製品は、安全なボカシ肥料として有効に利用すること
できる。
【0009】従来の有機廃棄物処理装置を用いた場合、
上記一連の発酵処理を完了させるのに少なくとも24時
間以上要していたが、実験によると、本発明の有機廃棄
物処理装置を用いたときは、24時間以下に短縮させる
ことができた。また、従来装置では、有機廃棄物が所要
温度約60℃まで到達するのに時間が長くかかり、場合
によっては所要温度に到達しないことが少なくなかった
が、本発明装置では、到達時間を短くできるうえに、そ
れ以上の高温80℃〜100℃まで短時間に加熱昇温さ
せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に示す実施例により説明する。図1は本発明に係る有
機廃棄物高速処理方法に用いる処理装置の一実施例を示
す概念構成図、図2は本発明方法に用いる処理装置の脱
臭システム及び熱交換システムを示す概念構成図であ
る。
【0011】
【実施例1】図1において、2は、横置きタイプの円筒
形の発酵槽本体で、発酵槽本体2の上部には、有機廃棄
物及び高温耐熱性菌が投入される原料投入口1が設けら
れている。発酵槽本体2の外周部には、その外表面全域
に沿って蒸気ジャケット(第1の熱媒加熱部)3が付設
されている。蒸気ジャケット3には、加熱ボイラ(加熱
手段)16から配管13を介して、加熱用の高温蒸気
(熱媒)が供給可能とされている。この蒸気ジャケット
3により、発酵槽本体2の外周部に所要温度の高温蒸気
を供給することで、特に発酵槽本体2内の有機廃棄物の
温度を60〜100℃範囲の一定値に速やかに設定調整
できるようになっている。蒸気ジャケット3の下部には
ドレン用の配管15が取り付けられている。
【0012】9は、発酵槽本体2の一端側上部に連結さ
れた熱風供給管で、熱風供給管9の先端部は熱風発生手
段18に連結されている。熱風供給管9により、発酵槽
本体2内に温度60℃以上の熱風を供給できるようにな
っている。また、発酵槽本体2の一側上部には排気管1
0が連結され、この排気管10により、発酵槽本体2内
のガスを排出できるようになっている。
【0013】発酵槽本体2の内部には、一対の軸受7を
介して攪拌軸4が正逆回転可能に設けられ、攪拌軸4は
中空構造であって水平方向に延びている。攪拌軸4に
は、複数枚の攪拌羽根5が等間隔おきに設けられてい
る。攪拌軸4の中空部は蒸気供給通路(第2の熱媒加熱
部)6とされ、蒸気供給通路6の他側部には、加熱ボイ
ラ16から配管13を介して、加熱用の高温蒸気が供給
可能とされている。この蒸気供給通路6により、攪拌軸
4の中空部に蒸気を供給することで、特に発酵槽本体2
内の中央部(軸周り部)の有機廃棄物の温度を60〜1
00℃範囲の一定値に速やかに設定調整できるようにな
っている。また、特に図示していないが、攪拌羽根5の
内部にも攪拌軸4の中空部6に繋がっている蒸気供給通
路があり、攪拌羽根5の周辺部の有機廃棄物の加熱に役
立っている。蒸気供給通路6の一側下部にはドレン用の
配管14が取り付けられている。
【0014】8は、攪拌軸4の一側端部に設けられたチ
ェーンスプロケットで、チェーンスプロケット8を駆動
運転することで、攪拌軸4を正逆両方向に適宜回転させ
ることができるようになっている。11は、発酵槽本体
2の下部に設けられたスクリューコンベアで、スクリュ
ーコンベア11は、有機廃棄物を発酵処理して得られた
処理製品を発酵槽本体2の外に排出するものである。ス
クリューコンベア11の先端部には、チェーンスプロケ
ット12が設けられ、チェーンスプロケット12を駆動
運転することで、スクリューコンベア11を回転させる
ことができるようになっている。
【0015】この廃棄物処理装置では、発酵槽本体2内
に高温の熱風を供給できるうえに、蒸気ジャケット3と
蒸気供給通路6に供給される加熱用高温蒸気によって、
発酵槽本体2の内部の有機廃棄物等を内外両側の部分か
ら効率よく加熱することができる。したがって、発酵槽
本体2の内部全域を所定温度までムラなく高速に昇温さ
せることができる。実際に、本装置を用いて、下記の手
順で有機廃棄物の発酵処理を行った。まず、内容積10
00リットルの発酵槽本体2に生ゴミ等の有機廃棄物及
び窒素同化高温耐熱性菌を投入した。この投入物の組成
とその含水率を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】次いで、発酵槽本体2内の有機廃棄物の温
度が60℃になるように設定した。具体的には蒸気圧7
kg/cmの飽和水蒸気が蒸気ジャケット3及び蒸気
供給通路6に供給され、有機廃棄物は60℃まで加熱さ
れる。60℃に到達すると、蒸気供給ラインに設けられ
た蒸気供給用自動調節弁17が自動的に開閉して発酵中
は有機廃棄物の温度が60℃に維持される。一方、同時
にチェーンスプロケット8の駆動により攪拌軸4の正転
及び逆転を繰り返し行った。この加熱攪拌を開始した後
約1時間経過すると、発酵槽本体2内の温度が60℃に
達した。その後、この温度状態を6時間維持した。する
と、窒素同化高温耐熱性菌が増殖すると共に、生ゴミ等
の有機廃棄物のアミノ酸化処理が速やかに進行した。
【0018】この後、今回は、発酵槽本体2内部の設定
温度を85℃に調整した。約1時間後には85℃に到達
し、更に約3時間後には乾燥が終了した。次いで、蒸気
ジャケット3及び蒸気供給通路6内の蒸気を排出し、発
酵機本体2及び内部処理物を2時間自然冷却した。
【0019】これにより、投入物の発酵分解処理が完了
し、窒素同化高温耐熱性菌を種菌とする処理製品が得ら
れた。得られた処理製品の重量は294kgであり、そ
の水分率は9.3%であった。このとき、発酵槽本体2
内のアンモニア及びジエチルアミン等の臭気成分の濃度
を検出したところ、これらの成分は検出されず(濃度0
ppm)悪臭はなかった。
【0020】実施例1で得られた処理製品を牛糞に混入
したところ、牛糞の表面から放線菌が増殖し始め、40
日後には良好な堆肥が得られた。又、この肥料の臭いを
調べたところ、牛糞堆肥に独特の臭いが大幅に減少し
た。得られた肥料を、野菜栽培が困難なシラス大地に散
布したところ、野菜の栽培が可能になった。例えば小松
菜の栽培では、小松菜の生育状態が極めて良好となり、
間引きを行う必要がなくなった。また、スイカの栽培で
は、追肥をしなくとも根が丈夫に張って糖度が高くなっ
た。
【0021】
【実施例2】次に、発酵槽本体2の内容積を変えて、有
機廃棄物の発酵処理を行った。まず、内容積14000
リットルの発酵槽本体2内に、カンパチ死魚等の有機廃
棄物及び窒素同化高温耐熱性菌を投入した。この投入物
の組成は、カンパチ死魚及び調理後のアラ4トン、大豆
ミール2トン及窒素同化高温耐熱性菌10kgであっ
た。投入後、実施例1と同じ設定温度及び処理時間のプ
ログラムに沿って発酵処理した。但し、冷却に5時間を
要し、15時間後に3.6トンの飼料が処理製品として
得られた。
【0022】得られた処理製品を養殖魚の飼料として使
用し、魚、たとえばハマチ100匹を育てた。その結
果、背曲がりの魚は1匹も見られず、すべての魚がなん
ら異状なく健康に育った。
【0023】発酵槽本体2内に、種々の有機廃棄物と共
に高温耐熱性菌を投入し、高温条件下の加熱攪拌する
と、発酵分解を短時間のうちに効率よく処理でき、良好
な中熟肥料及び飼料が得られた。つまり、有機廃棄物の
種類や組成が変わっても、上記同様に高品質の製品が得
られた。
【0024】本発明は上記実施例に限定されない。例え
ば実施例1では、処理製品を牛糞に混入して堆肥を得た
が、豚糞などの他の畜産糞尿に処理製品を混入した場合
でも、表面から放線菌が顕著に増殖して、悪臭のない良
質の堆肥が得られた。
【0025】図2は、本発明方法に用いる処理装置の脱
臭システム及び熱交換システムを示す概念構成図であ
る。本システムは、発酵槽本体2で処理中に発生する有
機廃棄物の臭気を含んだ排気ガスを、脱臭燃焼炉21で
焼却脱臭処理するものであるが、本発明装置の脱臭シス
テムでは、発酵槽本体2と脱臭燃焼炉21との間に熱交
換器20を介在させている。そして、発酵槽本体2で発
生する臭気を含んだ排気ガスは、先ず、蒸気抜きファン
19により熱交換器20に送られ、これを通過する際に
予熱されて脱臭焼却炉21に入り、バーナー22でもっ
て燃焼脱臭される。この脱臭処理された高温の燃焼ガス
は、再び熱交換器20に戻されて前述の発酵槽本体2か
ら排出される排気ガスを予熱するための熱源にされる。
このように脱臭焼却炉21内の雰囲気温度を上げること
で、脱臭焼却炉21内の温度を上昇させるのに必要なバ
ーナーの所要熱量を少なくすることができるので、ラン
ニングコストを大幅に削減できる。尚、熱源として利用
された後の排気ガスは、エジェクターファン23により
外気中に排出される。
【0026】また、発酵槽本体2には、排出される排気
ガスに見合った量の新鮮な外気が供給されるが、これを
熱交換器20を介して予熱して供給することにより、発
酵槽本体2内の温度低下を防止することができる。以
上、要するに、本発明の脱臭システムは、処理装置と脱
臭焼却炉との間に熱交換器を介在させ、処理装置本体か
ら処理中に発生する有機廃棄物の臭気を含んだ排気を脱
臭燃焼炉で焼却する際に、その排気ガスの熱を利用し
て、該有機廃棄物の臭気を含んだ排気を予熱し、同時に
処理装置に供給する新規空気を予熱することで、ランニ
ングコストを大幅に削減することができると共に、1台
の熱交換器でこれを兼用させることができ、設備費が安
価になりシステムがコンパクトになる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、以
下の優れた効果がある。 (1)加熱用熱媒によって発酵槽本体を内外両側から加
熱するようにしたことにより、発酵槽本体内の有機廃棄
物を所定温度までムラなく速やかに昇温でき、従来に比
べ発酵処理能力を2倍以上に高めることができるという
優れた効果がある。また、窒素同化機能を有する高温耐
熱性菌により有機廃棄物を効率よく肥料化又は飼料化で
きるだけでなく、得られた処理製品は悪臭が殆どない上
に、アミノ酸に富んでいるので野菜や養殖魚を健全に生
長させることができる。 (2)燃焼排気ガスの熱を利用して発酵槽からの排気ガ
スを予熱すると、脱臭炉の中の温度を高くするのに必要
なバーナーの所要燃焼熱量を少なくすることができ、ラ
ンニングコストを大幅に削減できる。また、発酵処理機
からの排出ガスに見合った量の新規空気が大気から供給
されるが、その際に予熱して発酵処理機に供給しないと
発酵処理機内の温度が低下してしまう。その予熱に高温
の燃焼排気ガスを用いることにより、ランニングコスト
を大幅に削減できる。しかも、1台の熱交換器でこの両
方の予熱を行うので、設備費が安くでき、コンパクトに
なるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機廃棄物高速処理方法に用いる
処理装置の一実施例を示す概念構成図である。
【図2】本発明方法に用いる処理装置の脱臭システム及
び熱交換システムを示す概念構成図である。
【符号の説明】
1 原料投入口 2 発酵槽本体 3 蒸気ジャケット(第1の熱媒加熱部) 4 攪拌軸 5 攪拌羽根 6 蒸気供給通路(第2の熱媒加熱部) 7 軸受 8 チェーンスプロケット 9 熱風供給管 10 排気管 11 スクリューコンベア 12 チェーンスプロケット 13 配管 14 配管 15 配管 16 加熱ボイラ(加熱手段) 17 蒸気供給用自動調節弁 18 熱風発生手段 19 蒸気抜きファン 20 熱交換器 21 脱臭焼却炉 22 バーナー 23 エジェクターファン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/00 F23G 5/46 ZABA F23G 5/46 ZAB 7/06 ZABF 7/06 ZAB B09B 3/00 ZABD Fターム(参考) 3K065 AA18 AB02 AC01 BA05 JA05 JA20 3K078 AA05 BA11 CA21 4B029 AA03 BB01 EA10 EA11 EA12 4B065 AA99X AC02 BC32 BC34 BC35 BD08 CA49 CA55 4D004 AA03 BA04 CA19 CA22 CA48 CB04 CB06 CB28 CB34 CB36 CC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度で加熱攪拌しながら有機廃棄
    物を発酵処理する有機廃棄物高速処理方法であって、有
    機廃棄物及び窒素同化機能を有した高温耐熱性菌が投入
    される発酵槽本体と、該発酵槽本体の内部に回転可能に
    設けられた中空の攪拌軸とを備え、該攪拌軸の中空部及
    び発酵槽本体の周部に、所定の温度に加熱された熱媒が
    供給される加熱部を設けた処理装置を用いて窒素をアミ
    ノ酸に同化し、有機廃棄物を有益な資源に変換すること
    を特徴とする有機廃棄物高速処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有機廃棄物高速処理方法
    において、発酵槽本体に熱風を供給する熱風供給管を連
    結したことを特徴とする高温有機廃棄物処理装置を用い
    た有機廃棄物高速処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の有機廃棄物高速処理方法
    において、処理装置本体から処理中に発生する有機廃棄
    物の臭気を含んだ排気を脱臭燃焼炉で焼却する際に、そ
    の排気ガスの熱を利用して、該有機廃棄物の臭気を含ん
    だ排気を予熱し、同時に該処理装置に供給する新規空気
    を予熱する熱交換器を設けたことを特徴とする高温有機
    廃棄物処理装置を用いた有機廃棄物高速処理方法。
JP2000172654A 2000-06-08 2000-06-08 有機廃棄物高速処理方法 Pending JP2001347249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172654A JP2001347249A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 有機廃棄物高速処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172654A JP2001347249A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 有機廃棄物高速処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001347249A true JP2001347249A (ja) 2001-12-18

Family

ID=18675020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000172654A Pending JP2001347249A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 有機廃棄物高速処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001347249A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004202413A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Kiyomoto Bio Co Ltd 有機性廃棄物の再資源化処理方法及びその装置
JP2013017926A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Syudensya Co Ltd 有機性廃棄物処理装置
CN106085814A (zh) * 2016-08-24 2016-11-09 张�林 一种固态发酵酿醋罐的换热系统
JP2018057378A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社バイオジェノミクス 善玉菌生産物質の製造方法及び食品
WO2022092358A1 (ko) * 2020-10-28 2022-05-05 바이오레스텍 (주) 유기성 폐기물 발효 부산물을 이용한 고형연료 제조 시스템
TWI809847B (zh) * 2022-04-27 2023-07-21 金威生物科技股份有限公司 用於去除生物廢棄物之臭味的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004202413A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Kiyomoto Bio Co Ltd 有機性廃棄物の再資源化処理方法及びその装置
JP2013017926A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Syudensya Co Ltd 有機性廃棄物処理装置
CN106085814A (zh) * 2016-08-24 2016-11-09 张�林 一种固态发酵酿醋罐的换热系统
JP2018057378A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 株式会社バイオジェノミクス 善玉菌生産物質の製造方法及び食品
WO2022092358A1 (ko) * 2020-10-28 2022-05-05 바이오레스텍 (주) 유기성 폐기물 발효 부산물을 이용한 고형연료 제조 시스템
TWI809847B (zh) * 2022-04-27 2023-07-21 金威生物科技股份有限公司 用於去除生物廢棄物之臭味的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001068563A1 (fr) Procede et appareil de production d'un fertilisant organique
KR101276399B1 (ko) 축인분을 이용한 유기질 비료의 제조장치
CN111153749A (zh) 一种农业废弃物处理加工工艺
CN106542933A (zh) 一种发酵床废弃垫料制备有机肥的方法
JPS61281091A (ja) 有機廃棄物を急速発酵処理し堆肥化する方法及びその装置
JP2001347249A (ja) 有機廃棄物高速処理方法
KR100479836B1 (ko) 축산분뇨의 비료화 처리장치 및 그 방법
AU774236B2 (en) Method for treating organic waste
JP2004300014A (ja) 有機性廃棄物を原料とした有機肥料の製造方法及びその装置
JP2002143896A (ja) 有機系廃棄物並びに下水汚泥若しくは畜糞又は下水汚泥及び畜糞の処理方法
JP2020080707A (ja) 発酵処理物の製造方法
CN1287677C (zh) 利用油类生产清酒曲饲料组合物的方法
JP2004136262A (ja) ハウス型・有機物発酵処理システム
KR200417001Y1 (ko) 유기물을 함유한 폐기물 및 배설물 처리 장치
CN107793229A (zh) 一种稻壳活性炭负载土霉素有机肥的制备方法
JP3753627B2 (ja) 有機性廃棄物の処理方法
JP2003235464A (ja) 油脂を利用した飼料の製造方法
JP2002037686A (ja) 有機肥料の製造方法とその装置
KR20050079874A (ko) 계분, 돈분, 우분 등의 축산 분뇨(糞尿)를 포함하는유기물과, 탄소율(c/n)이 높은 목재류를 이용하여 토양을개량하는, 물리성(物理性)과 비효성(肥效性)을 모두 갖춘미생물발효퇴비 제조방법 및 그 장치
JP2525563B2 (ja) 有機質肥料の製造方法及びその装置
TWI809847B (zh) 用於去除生物廢棄物之臭味的方法
JP3681724B2 (ja) 有機性廃棄物の再資源化処理方法
JP4122763B2 (ja) 動物排泄物の処理方法及び処理装置
JP3913524B2 (ja) コンポストの製造方法
JPS6197181A (ja) 有機堆肥の製造方法