JP2001346863A - ガス滅菌器 - Google Patents
ガス滅菌器Info
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- JP2001346863A JP2001346863A JP2000174784A JP2000174784A JP2001346863A JP 2001346863 A JP2001346863 A JP 2001346863A JP 2000174784 A JP2000174784 A JP 2000174784A JP 2000174784 A JP2000174784 A JP 2000174784A JP 2001346863 A JP2001346863 A JP 2001346863A
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- tank
- gas
- sterilized
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 滅菌処理量を増加させることができると
ともに、作業者が滅菌ガスに晒される危険のないガス滅
菌器を提供すること。 【解決手段】 滅菌槽2と、滅菌ガス除去槽3と、前記
滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間で被滅菌物を移
送する手段4とを備えた構成である。
ともに、作業者が滅菌ガスに晒される危険のないガス滅
菌器を提供すること。 【解決手段】 滅菌槽2と、滅菌ガス除去槽3と、前記
滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間で被滅菌物を移
送する手段4とを備えた構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化エチレンガ
スなどの滅菌ガスによって、医療用具などの被滅菌物を
滅菌するガス滅菌器に関するものである。
スなどの滅菌ガスによって、医療用具などの被滅菌物を
滅菌するガス滅菌器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス滅菌器の1つに、酸化エチレンガス
を滅菌ガスとして用いるガス滅菌器がある。このガス滅
菌器における滅菌作業では、滅菌物を滅菌槽内に収容し
た後、前記滅菌槽内の空気を排除する空気排除工程,前
記滅菌槽内へ滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給工程,前
記滅菌槽内を所定濃度の滅菌ガスを充満させた状態で所
定時間維持する滅菌工程,前記滅菌槽内から滅菌ガスを
排出する排出工程および前記滅菌槽に対して清浄空気の
導入と排出とを所定回数繰り返すことによって被滅菌物
を洗浄する洗浄工程が行われている。
を滅菌ガスとして用いるガス滅菌器がある。このガス滅
菌器における滅菌作業では、滅菌物を滅菌槽内に収容し
た後、前記滅菌槽内の空気を排除する空気排除工程,前
記滅菌槽内へ滅菌ガスを供給する滅菌ガス供給工程,前
記滅菌槽内を所定濃度の滅菌ガスを充満させた状態で所
定時間維持する滅菌工程,前記滅菌槽内から滅菌ガスを
排出する排出工程および前記滅菌槽に対して清浄空気の
導入と排出とを所定回数繰り返すことによって被滅菌物
を洗浄する洗浄工程が行われている。
【0003】ところで、前記ガス滅菌器において、洗浄
工程を行ったとしても被滅菌物から滅菌ガスを完全に除
去することは難しく、被滅菌物には滅菌ガスが残留して
しまう。この滅菌ガスは、人体にとってもきわめて有害
であり、被滅菌物における残留濃度をさらに低下させる
必要がある。たとえば、米国食品医薬品局(FDA)に
よる医療用具における酸化エチレンの残留量の規制案で
は、医療器具の種類に応じた酸化エチレンの残留限度が
提案されている。そして、日本国内においては、このF
DAによる規制案に準じて、被滅菌物における酸化エチ
レンガスの残留量が前記残留限度以下となるように、酸
化エチレンの除去を行うことが推奨されている。
工程を行ったとしても被滅菌物から滅菌ガスを完全に除
去することは難しく、被滅菌物には滅菌ガスが残留して
しまう。この滅菌ガスは、人体にとってもきわめて有害
であり、被滅菌物における残留濃度をさらに低下させる
必要がある。たとえば、米国食品医薬品局(FDA)に
よる医療用具における酸化エチレンの残留量の規制案で
は、医療器具の種類に応じた酸化エチレンの残留限度が
提案されている。そして、日本国内においては、このF
DAによる規制案に準じて、被滅菌物における酸化エチ
レンガスの残留量が前記残留限度以下となるように、酸
化エチレンの除去を行うことが推奨されている。
【0004】そこで、前記ガス滅菌器においては、被滅
菌物における滅菌ガスの残留濃度を前記残留限度以下と
するために、滅菌作業後、エアレーション作業を行って
いる。このエアレーション作業は、たとえば前記滅菌槽
内に滅菌処理後の被滅菌物を収容したまま、前記滅菌槽
に対して清浄空気の導入と排出とを同時に行う,いわゆ
るパージ操作によって行われる。しかし、エアレーショ
ン作業は、滅菌作業に比べて長時間必要である。すなわ
ち、滅菌作業の所要時間が数時間であるのに対し、エア
レーション作業の所要時間は、10時間以上必要であ
り、被滅菌物の種類によっては、48時間以上必要であ
る。したがって、前記ガス滅菌器においては、滅菌作業
が終了しても、エアレーション作業を行う必要があるた
め、すぐにつぎの滅菌作業を行うことができず、1日の
滅菌処理量が少なくなる。とくに、前記のように、エア
レーション作業が48時間以上必要な被滅菌物の場合、
その間、前記ガス滅菌器において、つぎの滅菌作業を行
うことができない。
菌物における滅菌ガスの残留濃度を前記残留限度以下と
するために、滅菌作業後、エアレーション作業を行って
いる。このエアレーション作業は、たとえば前記滅菌槽
内に滅菌処理後の被滅菌物を収容したまま、前記滅菌槽
に対して清浄空気の導入と排出とを同時に行う,いわゆ
るパージ操作によって行われる。しかし、エアレーショ
ン作業は、滅菌作業に比べて長時間必要である。すなわ
ち、滅菌作業の所要時間が数時間であるのに対し、エア
レーション作業の所要時間は、10時間以上必要であ
り、被滅菌物の種類によっては、48時間以上必要であ
る。したがって、前記ガス滅菌器においては、滅菌作業
が終了しても、エアレーション作業を行う必要があるた
め、すぐにつぎの滅菌作業を行うことができず、1日の
滅菌処理量が少なくなる。とくに、前記のように、エア
レーション作業が48時間以上必要な被滅菌物の場合、
その間、前記ガス滅菌器において、つぎの滅菌作業を行
うことができない。
【0005】そこで、滅菌処理量を増加させるために、
エアレーション作業を行う専用の装置,すなわちエアレ
ータ装置が用いられることがある。このエアレータ装置
を用いる場合、滅菌処理後の被滅菌物を前記ガス滅菌器
から前記エアレータ装置へ移し替える作業が必要とな
る。この移し替え作業では、滅菌ガスが残留している被
滅菌物を取り扱うため、作業者が滅菌ガスに晒されると
いう危険がある。
エアレーション作業を行う専用の装置,すなわちエアレ
ータ装置が用いられることがある。このエアレータ装置
を用いる場合、滅菌処理後の被滅菌物を前記ガス滅菌器
から前記エアレータ装置へ移し替える作業が必要とな
る。この移し替え作業では、滅菌ガスが残留している被
滅菌物を取り扱うため、作業者が滅菌ガスに晒されると
いう危険がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、滅菌処理量を増加させることができると
ともに、作業者が滅菌ガスに晒される危険のないガス滅
菌器を提供することである。
とする課題は、滅菌処理量を増加させることができると
ともに、作業者が滅菌ガスに晒される危険のないガス滅
菌器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、滅菌槽と、滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記滅
菌ガス除去槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備え
たことを特徴としている。
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、滅菌槽と、滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記滅
菌ガス除去槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備え
たことを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、滅菌槽と、複数
の滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去
槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備えたことを特
徴としている。
の滅菌ガス除去槽と、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去
槽との間で被滅菌物を移送する手段とを備えたことを特
徴としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、前記移
送手段の移送経路が、外気から遮断されていることを特
徴としている。
送手段の移送経路が、外気から遮断されていることを特
徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明は、酸化エチレンガスなどの
滅菌ガスを用いるガス滅菌器において好適に実施するこ
とができる。
ついて説明する。この発明は、酸化エチレンガスなどの
滅菌ガスを用いるガス滅菌器において好適に実施するこ
とができる。
【0011】この発明に係るガス滅菌器は、滅菌槽と、
滅菌ガス除去槽と、被滅菌物を移送する手段(以下、
「移送手段」という)とを備えている。前記滅菌槽は、
滅菌ガスを導入することにより、内部に収容した被滅菌
物を滅菌するための容器である。また、前記滅菌ガス除
去槽は、清浄空気などの洗浄用流体を用いることによ
り、滅菌処理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するため
の容器である。前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽
は、それぞれ独立した容器として、または1つの容器を
区画することによって構成する。
滅菌ガス除去槽と、被滅菌物を移送する手段(以下、
「移送手段」という)とを備えている。前記滅菌槽は、
滅菌ガスを導入することにより、内部に収容した被滅菌
物を滅菌するための容器である。また、前記滅菌ガス除
去槽は、清浄空気などの洗浄用流体を用いることによ
り、滅菌処理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するため
の容器である。前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽
は、それぞれ独立した容器として、または1つの容器を
区画することによって構成する。
【0012】さらに、前記移送手段は、滅菌処理後の被
滅菌物を前記滅菌槽内から前記滅菌ガス除去槽内へ移送
するための手段である。前記移送手段は、前記滅菌槽,
前記滅菌ガス除去槽,前記滅菌槽と前記滅菌ガス除去槽
との間のうちの少なくとも1箇所に設ける。ここで、前
記移送手段としては、コンベア,リフト,プッシャなど
の物品移送手段を用いることができる。
滅菌物を前記滅菌槽内から前記滅菌ガス除去槽内へ移送
するための手段である。前記移送手段は、前記滅菌槽,
前記滅菌ガス除去槽,前記滅菌槽と前記滅菌ガス除去槽
との間のうちの少なくとも1箇所に設ける。ここで、前
記移送手段としては、コンベア,リフト,プッシャなど
の物品移送手段を用いることができる。
【0013】ここにおいて、前記移送手段による被滅菌
物の移送経路は、移送中の被滅菌物を外気から遮断し得
るように構成する。すなわち、前記滅菌槽からの被滅菌
物の出口と前記滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが
共通の閉鎖部材で閉鎖される場合には、前記移送経路
は、前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽の内側に形成
される。また、前記滅菌槽からの被滅菌物の出口と前記
滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが別の閉鎖部材で
閉鎖される場合には、前記移送経路は、前記滅菌槽およ
び前記滅菌ガス除去槽の外側に形成される。
物の移送経路は、移送中の被滅菌物を外気から遮断し得
るように構成する。すなわち、前記滅菌槽からの被滅菌
物の出口と前記滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが
共通の閉鎖部材で閉鎖される場合には、前記移送経路
は、前記滅菌槽および前記滅菌ガス除去槽の内側に形成
される。また、前記滅菌槽からの被滅菌物の出口と前記
滅菌ガス除去槽への被滅菌物の入口とが別の閉鎖部材で
閉鎖される場合には、前記移送経路は、前記滅菌槽およ
び前記滅菌ガス除去槽の外側に形成される。
【0014】以上の構成により、前記ガス滅菌器におい
ては、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌
ガス除去槽へ移送し、前記滅菌ガス除去槽においてエア
レーション作業を行い、前記滅菌槽内へは新たな被滅菌
物を収容して滅菌作業を行うことができる。したがっ
て、前記滅菌槽における滅菌作業効率を向上することが
できるため、前記ガス滅菌器における滅菌処理量を増加
させることができる。さらに、前記ガス滅菌器によれ
ば、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌ガ
ス除去槽へ、外気から遮断した状態で移送することがで
きるため、作業者が滅菌ガスに晒される危険性をなくす
ることができる。
ては、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌
ガス除去槽へ移送し、前記滅菌ガス除去槽においてエア
レーション作業を行い、前記滅菌槽内へは新たな被滅菌
物を収容して滅菌作業を行うことができる。したがっ
て、前記滅菌槽における滅菌作業効率を向上することが
できるため、前記ガス滅菌器における滅菌処理量を増加
させることができる。さらに、前記ガス滅菌器によれ
ば、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記滅菌ガ
ス除去槽へ、外気から遮断した状態で移送することがで
きるため、作業者が滅菌ガスに晒される危険性をなくす
ることができる。
【0015】さらに、この発明に係るガス滅菌器は、前
記滅菌ガス除去槽を複数とすることができる。この場合
において、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去槽との間で
被滅菌物を移送する移送手段を設ける。この場合におい
ても、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅
菌ガス除去槽へ移送することにより、前記滅菌槽内へ新
たな被滅菌物を収容してつぎの滅菌作業を行うことがで
きる。しかも、前記滅菌ガス除去槽を複数備えているた
め、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌
ガス除去槽へ順次移送することにより、多量の被滅菌物
を滅菌処理することができる。
記滅菌ガス除去槽を複数とすることができる。この場合
において、前記滅菌槽と前記各滅菌ガス除去槽との間で
被滅菌物を移送する移送手段を設ける。この場合におい
ても、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅
菌ガス除去槽へ移送することにより、前記滅菌槽内へ新
たな被滅菌物を収容してつぎの滅菌作業を行うことがで
きる。しかも、前記滅菌ガス除去槽を複数備えているた
め、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌
ガス除去槽へ順次移送することにより、多量の被滅菌物
を滅菌処理することができる。
【0016】ここで、前記滅菌槽および前記各滅菌ガス
除去槽は、直列的または並列的に配置することができ
る。まず、前記滅菌槽に対して前記滅菌ガス除去槽を直
列的に配置する場合は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅
菌槽から前記各滅菌ガス除去槽のうちの1つの滅菌ガス
除去槽へ移送し、さらにこの滅菌ガス除去槽からつぎの
滅菌ガス除去槽へ順次移送するように配置する。この場
合においては、前記各滅菌ガス除去槽間において被滅菌
物を移送する手段を設ける。また、前記滅菌槽に対し、
前記各滅菌ガス除去槽を並列的に配置する場合は、滅菌
処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去
槽のそれぞれへ移送するように配置する。
除去槽は、直列的または並列的に配置することができ
る。まず、前記滅菌槽に対して前記滅菌ガス除去槽を直
列的に配置する場合は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅
菌槽から前記各滅菌ガス除去槽のうちの1つの滅菌ガス
除去槽へ移送し、さらにこの滅菌ガス除去槽からつぎの
滅菌ガス除去槽へ順次移送するように配置する。この場
合においては、前記各滅菌ガス除去槽間において被滅菌
物を移送する手段を設ける。また、前記滅菌槽に対し、
前記各滅菌ガス除去槽を並列的に配置する場合は、滅菌
処理後の被滅菌物を前記滅菌槽から前記各滅菌ガス除去
槽のそれぞれへ移送するように配置する。
【0017】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、図
面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るガス滅
菌器の第一実施例の概略構成を示す断面説明図であり、
また図2は、図1のII−II線に沿う断面説明図である。
この第一実施例は、滅菌ガスとして酸化エチレンガスを
用いるガス滅菌器である。
面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るガス滅
菌器の第一実施例の概略構成を示す断面説明図であり、
また図2は、図1のII−II線に沿う断面説明図である。
この第一実施例は、滅菌ガスとして酸化エチレンガスを
用いるガス滅菌器である。
【0018】図1および図2において、ガス滅菌器1
は、滅菌槽2,滅菌ガス除去槽3および被滅菌物の移送
手段4とを備えている。前記滅菌槽2および前記滅菌ガ
ス除去槽3のそれぞれは、この第一実施例においては、
1つの容器5を隔壁6によって区画することによって形
成されている。
は、滅菌槽2,滅菌ガス除去槽3および被滅菌物の移送
手段4とを備えている。前記滅菌槽2および前記滅菌ガ
ス除去槽3のそれぞれは、この第一実施例においては、
1つの容器5を隔壁6によって区画することによって形
成されている。
【0019】まず、前記滅菌槽2は、医療用具などの被
滅菌物を収容し、滅菌処理を行うための容器であって、
被滅菌物の入口7と、この入口7を気密に閉鎖する第一
扉8とを備えている。さらに、前記滅菌槽2には、滅菌
ガス供給ライン9と、空気エゼクタのような真空吸引手
段(符号省略)を備えた第一真空吸引ライン10と、第
一清浄空気導入ライン11とが接続されている。
滅菌物を収容し、滅菌処理を行うための容器であって、
被滅菌物の入口7と、この入口7を気密に閉鎖する第一
扉8とを備えている。さらに、前記滅菌槽2には、滅菌
ガス供給ライン9と、空気エゼクタのような真空吸引手
段(符号省略)を備えた第一真空吸引ライン10と、第
一清浄空気導入ライン11とが接続されている。
【0020】つぎに、前記滅菌ガス除去槽3は、滅菌処
理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するための容器であ
って、滅菌ガス除去後の被滅菌物の出口12と、この出
口12を気密に閉鎖する第二扉13とを備えている。さ
らに、前記滅菌ガス除去槽3には、前記第一真空吸引ラ
イン10と同様の構成の第二真空吸引ライン14と、前
記第一清浄空気導入ライン11と同様の構成の第二清浄
空気導入ライン15とが接続されている。
理後の被滅菌物から滅菌ガスを除去するための容器であ
って、滅菌ガス除去後の被滅菌物の出口12と、この出
口12を気密に閉鎖する第二扉13とを備えている。さ
らに、前記滅菌ガス除去槽3には、前記第一真空吸引ラ
イン10と同様の構成の第二真空吸引ライン14と、前
記第一清浄空気導入ライン11と同様の構成の第二清浄
空気導入ライン15とが接続されている。
【0021】つぎに、前記隔壁6は、前記滅菌槽2と前
記滅菌ガス除去槽3との間の出入口を閉鎖する閉鎖部材
として構成されている。すなわち、前記隔壁6は、前記
滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3が適宜連絡可能と
なるように、前記容器5に対して引き戸形式に移動可能
に設けられている。そして、前記隔壁6は、図1に実線
で示す閉鎖位置とし、前記滅菌槽2と前記滅菌ガス除去
槽3との間を区画した状態においては、前記滅菌槽2お
よび前記滅菌ガス除去槽3との間の気密が維持されるよ
うに構成されている。さらに、前記隔壁6は、前記閉鎖
位置と図1に二点鎖線で示す開放位置との間での移動に
際しても、前記容器5との間の気密が保たれるように構
成されている。
記滅菌ガス除去槽3との間の出入口を閉鎖する閉鎖部材
として構成されている。すなわち、前記隔壁6は、前記
滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3が適宜連絡可能と
なるように、前記容器5に対して引き戸形式に移動可能
に設けられている。そして、前記隔壁6は、図1に実線
で示す閉鎖位置とし、前記滅菌槽2と前記滅菌ガス除去
槽3との間を区画した状態においては、前記滅菌槽2お
よび前記滅菌ガス除去槽3との間の気密が維持されるよ
うに構成されている。さらに、前記隔壁6は、前記閉鎖
位置と図1に二点鎖線で示す開放位置との間での移動に
際しても、前記容器5との間の気密が保たれるように構
成されている。
【0022】つぎに、前記移送手段4は、この第一実施
例のガス滅菌器1においては、コンベアとしてあり、前
記滅菌槽2内および前記滅菌ガス除去槽3内のそれぞれ
の底部に取り付けられている。したがって、この第一実
施例においては、前記容器5の内側,すなわち前記滅菌
槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に、被滅菌物の
移送経路16が形成される。
例のガス滅菌器1においては、コンベアとしてあり、前
記滅菌槽2内および前記滅菌ガス除去槽3内のそれぞれ
の底部に取り付けられている。したがって、この第一実
施例においては、前記容器5の内側,すなわち前記滅菌
槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に、被滅菌物の
移送経路16が形成される。
【0023】つぎに、前記ガス滅菌器1における制御構
成について説明する。まず、前記ガス滅菌器1において
は、前記ガス滅菌器1の自動運転を可能とするための各
種検出手段が設けられている。すなわち、前記滅菌槽2
には、前記滅菌槽2内の圧力を検出するために、圧力検
出手段17が設けられている。また、前記各真空吸引ラ
イン10,14のそれぞれには、排気中の滅菌ガス濃度
に基づいて、被滅菌物における滅菌ガスの残留状態を監
視する濃度検出手段18,18が設けられている。
成について説明する。まず、前記ガス滅菌器1において
は、前記ガス滅菌器1の自動運転を可能とするための各
種検出手段が設けられている。すなわち、前記滅菌槽2
には、前記滅菌槽2内の圧力を検出するために、圧力検
出手段17が設けられている。また、前記各真空吸引ラ
イン10,14のそれぞれには、排気中の滅菌ガス濃度
に基づいて、被滅菌物における滅菌ガスの残留状態を監
視する濃度検出手段18,18が設けられている。
【0024】そして、前記各移送手段4,前記隔壁6,
前記各ライン9〜11,14,15および前記各検出手
段17,18は、回線(図示省略)を介してそれぞれ制
御器(図示省略)に接続されている。そして、前記制御
器は、予め設定されたプログラムにしたがい、前記各検
出手段17,18からの検出値に基づいて、前記ガス滅
菌器1を制御する。
前記各ライン9〜11,14,15および前記各検出手
段17,18は、回線(図示省略)を介してそれぞれ制
御器(図示省略)に接続されている。そして、前記制御
器は、予め設定されたプログラムにしたがい、前記各検
出手段17,18からの検出値に基づいて、前記ガス滅
菌器1を制御する。
【0025】つぎに、前記ガス滅菌器1の運転につい
て、図1および図2を参照しながら説明する。ここで、
前記ガス滅菌器1の運転開始時には、前記滅菌槽2内に
は、被滅菌物が収容されており、前記滅菌ガス除去槽3
内は空の状態とする。
て、図1および図2を参照しながら説明する。ここで、
前記ガス滅菌器1の運転開始時には、前記滅菌槽2内に
は、被滅菌物が収容されており、前記滅菌ガス除去槽3
内は空の状態とする。
【0026】前記ガス滅菌器1における滅菌作業は、通
常、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排出
工程および洗浄工程が行われる。
常、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排出
工程および洗浄工程が行われる。
【0027】そして、前記滅菌槽2における滅菌作業が
終了すると、前記隔壁6を開き、前記各移送手段4を作
動させることにより、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌
槽2から前記滅菌ガス除去槽3へ移送する。被滅菌物の
移送後、前記隔壁6を閉じ、前記第二真空吸引ライン1
4および前記第二清浄空気導入ライン15を作動させる
ことにより、前記滅菌ガス除去槽3内においてエアレー
ション作業を行う。前記滅菌ガス除去槽3におけるエア
レーション作業は、作業開始から所定時間経過し、さら
に前記第二真空吸引ライン14における排気中の滅菌ガ
ス濃度が所定値以下となるまで継続する。一方、空とな
った前記滅菌槽2内へは、新たな被滅菌物を収容し、つ
ぎの滅菌作業を開始する。すなわち、前記滅菌槽2にお
ける滅菌作業と、前記滅菌ガス除去槽3におけるエアレ
ーション作業とを並行して行う。
終了すると、前記隔壁6を開き、前記各移送手段4を作
動させることにより、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌
槽2から前記滅菌ガス除去槽3へ移送する。被滅菌物の
移送後、前記隔壁6を閉じ、前記第二真空吸引ライン1
4および前記第二清浄空気導入ライン15を作動させる
ことにより、前記滅菌ガス除去槽3内においてエアレー
ション作業を行う。前記滅菌ガス除去槽3におけるエア
レーション作業は、作業開始から所定時間経過し、さら
に前記第二真空吸引ライン14における排気中の滅菌ガ
ス濃度が所定値以下となるまで継続する。一方、空とな
った前記滅菌槽2内へは、新たな被滅菌物を収容し、つ
ぎの滅菌作業を開始する。すなわち、前記滅菌槽2にお
ける滅菌作業と、前記滅菌ガス除去槽3におけるエアレ
ーション作業とを並行して行う。
【0028】そして、前記滅菌ガス除去槽3においてエ
アレーション作業が終了すれば、前記第二扉13を開い
て前記滅菌ガス除去槽3から被滅菌物を取り出す。そし
て、前記滅菌ガス除去槽3には、前記滅菌槽2において
滅菌処理後の被滅菌物を移送し、新たにエアレーション
作業を開始する。
アレーション作業が終了すれば、前記第二扉13を開い
て前記滅菌ガス除去槽3から被滅菌物を取り出す。そし
て、前記滅菌ガス除去槽3には、前記滅菌槽2において
滅菌処理後の被滅菌物を移送し、新たにエアレーション
作業を開始する。
【0029】以上のように、この第一実施例のガス滅菌
器1においては、前記滅菌槽2における滅菌作業と、前
記滅菌ガス除去槽3におけるエアレーション作業とを並
行して行うことができるため、滅菌作業効率が著しく向
上し、滅菌処理量が増加する。しかも、前記滅菌槽2か
ら前記滅菌ガス除去槽3への被滅菌物の移送は、前記容
器5内において行われるため、滅菌処理後の被滅菌物が
外気に晒されることがなく、したがって作業者が滅菌ガ
スに晒されるといった危険がなくなる。
器1においては、前記滅菌槽2における滅菌作業と、前
記滅菌ガス除去槽3におけるエアレーション作業とを並
行して行うことができるため、滅菌作業効率が著しく向
上し、滅菌処理量が増加する。しかも、前記滅菌槽2か
ら前記滅菌ガス除去槽3への被滅菌物の移送は、前記容
器5内において行われるため、滅菌処理後の被滅菌物が
外気に晒されることがなく、したがって作業者が滅菌ガ
スに晒されるといった危険がなくなる。
【0030】つぎに、この発明に係るガス滅菌器の第二
実施例および第三実施例について、図3および図4を参
照しながら説明する。ここで、第二実施例および第三実
施例のそれぞれを示す図3および図4においては、前記
第一実施例における前記各ライン9〜11,14,15
および前記各検出手段17,18の図示を省略してい
る。また、これらの第二実施例および第三実施例のガス
滅菌器1は、前記第一実施例と同様に、滅菌ガスとして
酸化エチレンガスを用いるガス滅菌器である。
実施例および第三実施例について、図3および図4を参
照しながら説明する。ここで、第二実施例および第三実
施例のそれぞれを示す図3および図4においては、前記
第一実施例における前記各ライン9〜11,14,15
および前記各検出手段17,18の図示を省略してい
る。また、これらの第二実施例および第三実施例のガス
滅菌器1は、前記第一実施例と同様に、滅菌ガスとして
酸化エチレンガスを用いるガス滅菌器である。
【0031】まず、図3に示す第二実施例のガス滅菌器
1は、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽
3,3を直列的に配置した構成となっている。すなわ
ち、前記滅菌槽2および前記各滅菌ガス除去槽3は、1
つの容器5を開閉可能な2つの隔壁6,6によって区画
し、前記容器5の一側,たとえば図3における左側の区
画を前記滅菌槽2とし、前記容器5の中央および右側の
区画を前記各滅菌ガス除去槽3としている。
1は、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽
3,3を直列的に配置した構成となっている。すなわ
ち、前記滅菌槽2および前記各滅菌ガス除去槽3は、1
つの容器5を開閉可能な2つの隔壁6,6によって区画
し、前記容器5の一側,たとえば図3における左側の区
画を前記滅菌槽2とし、前記容器5の中央および右側の
区画を前記各滅菌ガス除去槽3としている。
【0032】この第二実施例のガス滅菌器1において
は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記各滅
菌ガス除去槽3へ順次移送し、前記各滅菌ガス除去槽3
においてエアレーション作業を行う。すなわち、まず滅
菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記容器5中央
の滅菌ガス除去槽3を介して前記容器5右側の滅菌ガス
除去槽3へ移送し、前記滅菌槽2には、新たな被滅菌物
を収容してつぎの滅菌作業を行う。そして、つぎの滅菌
処理後の被滅菌物を前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3
へ移送する。さらに、前記容器5右側の滅菌ガス除去槽
3において、エアレーション作業が終了すれば、被滅菌
物を取り出し、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3から
被滅菌物を移送する。したがって、この第二実施例のガ
ス滅菌器1においては、1つの滅菌槽2に対して複数の
滅菌ガス除去槽3を設けているため、前記滅菌槽2にお
ける滅菌作業効率をより高めることができる。
は、滅菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記各滅
菌ガス除去槽3へ順次移送し、前記各滅菌ガス除去槽3
においてエアレーション作業を行う。すなわち、まず滅
菌処理後の被滅菌物を前記滅菌槽2から前記容器5中央
の滅菌ガス除去槽3を介して前記容器5右側の滅菌ガス
除去槽3へ移送し、前記滅菌槽2には、新たな被滅菌物
を収容してつぎの滅菌作業を行う。そして、つぎの滅菌
処理後の被滅菌物を前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3
へ移送する。さらに、前記容器5右側の滅菌ガス除去槽
3において、エアレーション作業が終了すれば、被滅菌
物を取り出し、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3から
被滅菌物を移送する。したがって、この第二実施例のガ
ス滅菌器1においては、1つの滅菌槽2に対して複数の
滅菌ガス除去槽3を設けているため、前記滅菌槽2にお
ける滅菌作業効率をより高めることができる。
【0033】ここで、この第二実施例のガス滅菌器1に
おいては、前記各滅菌ガス除去槽3における滅菌ガスの
残留濃度の設定値を前記容器5の右側の滅菌ガス除去槽
3ほど低く設定することができる。そして、前記各滅菌
ガス除去槽3において、エアレーション作業による残留
濃度が各設定値に達すれば、前記各滅菌ガス除去槽3か
ら取り出すか、または隣の滅菌ガス除去槽3へ移送す
る。この場合、前記各滅菌ガス除去槽3においては、被
滅菌物における滅菌ガスの残留限度に応じたエアレーシ
ョン作業を行うことができる。
おいては、前記各滅菌ガス除去槽3における滅菌ガスの
残留濃度の設定値を前記容器5の右側の滅菌ガス除去槽
3ほど低く設定することができる。そして、前記各滅菌
ガス除去槽3において、エアレーション作業による残留
濃度が各設定値に達すれば、前記各滅菌ガス除去槽3か
ら取り出すか、または隣の滅菌ガス除去槽3へ移送す
る。この場合、前記各滅菌ガス除去槽3においては、被
滅菌物における滅菌ガスの残留限度に応じたエアレーシ
ョン作業を行うことができる。
【0034】つぎに、図4に示す第三実施例のガス滅菌
器1は、前記第一実施例および前記第二実施例のよう
に、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に
前記移送経路16を形成する代わりに、前記滅菌槽2お
よび前記滅菌ガス除去槽3の外側に通路区画19を設け
ることによって移送経路16を形成した構成である。
器1は、前記第一実施例および前記第二実施例のよう
に、前記滅菌槽2および前記滅菌ガス除去槽3の内側に
前記移送経路16を形成する代わりに、前記滅菌槽2お
よび前記滅菌ガス除去槽3の外側に通路区画19を設け
ることによって移送経路16を形成した構成である。
【0035】この第三実施例のガス滅菌器1において
は、滅菌槽2および滅菌ガス除去槽3,3を前記第二実
施例と同様の配置としている。すなわち、この第三実施
例のガス滅菌器1においては、1つの容器5を2つの隔
壁6,6によって区画し、前記容器5の一側,たとえば
図3における左側の区画を前記滅菌槽2とし、前記容器
5の中央および右側の区画を前記各滅菌ガス除去槽3と
している。
は、滅菌槽2および滅菌ガス除去槽3,3を前記第二実
施例と同様の配置としている。すなわち、この第三実施
例のガス滅菌器1においては、1つの容器5を2つの隔
壁6,6によって区画し、前記容器5の一側,たとえば
図3における左側の区画を前記滅菌槽2とし、前記容器
5の中央および右側の区画を前記各滅菌ガス除去槽3と
している。
【0036】前記滅菌槽2は、前記第一扉8と対面する
側面に設けられた搬出口20と、搬出口20を気密に閉
鎖する第三扉21とを備えている。また、前記各滅菌ガ
ス除去槽3のそれぞれは、前記第二扉13と対面する側
面に設けられた搬送口22と、この搬送口22を気密に
閉鎖する第四扉23とを備えている。さらに、前記通路
区画19は、前記容器5の外側において、前記搬出口2
0および前記各搬送口22を取り囲んでいる。そして、
前記通路区画19の内部には、外気から遮断された状態
で、前記移送経路16が形成されている。
側面に設けられた搬出口20と、搬出口20を気密に閉
鎖する第三扉21とを備えている。また、前記各滅菌ガ
ス除去槽3のそれぞれは、前記第二扉13と対面する側
面に設けられた搬送口22と、この搬送口22を気密に
閉鎖する第四扉23とを備えている。さらに、前記通路
区画19は、前記容器5の外側において、前記搬出口2
0および前記各搬送口22を取り囲んでいる。そして、
前記通路区画19の内部には、外気から遮断された状態
で、前記移送経路16が形成されている。
【0037】この第三実施例のガス滅菌器1において
は、滅菌処理後の被滅菌物は、前前記滅菌槽2の搬出口
20から前記通路区画19内へ移送され、前記通路区画
19から前記各滅菌ガス除去槽3のうちのいずれかの1
つの滅菌ガス除去槽3,たとえば前記容器5中央の滅菌
ガス除去槽3へ向けて移送される。そして、滅菌処理後
の被滅菌物は、前記滅菌ガス除去槽3の搬送口22から
その内部へ収容され、エアレーション作業が行われる。
また、この被滅菌物は、被滅菌物における滅菌ガスの残
留限度に応じて、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3か
ら前記容器5右側の滅菌ガス除去槽3へ移送され、さら
にエアレーション作業が行われる。したがって、この第
三実施例のガス滅菌器1においても、前記各実施例と同
様に、前記滅菌槽2における滅菌作業効率を高めること
ができる。
は、滅菌処理後の被滅菌物は、前前記滅菌槽2の搬出口
20から前記通路区画19内へ移送され、前記通路区画
19から前記各滅菌ガス除去槽3のうちのいずれかの1
つの滅菌ガス除去槽3,たとえば前記容器5中央の滅菌
ガス除去槽3へ向けて移送される。そして、滅菌処理後
の被滅菌物は、前記滅菌ガス除去槽3の搬送口22から
その内部へ収容され、エアレーション作業が行われる。
また、この被滅菌物は、被滅菌物における滅菌ガスの残
留限度に応じて、前記容器5中央の滅菌ガス除去槽3か
ら前記容器5右側の滅菌ガス除去槽3へ移送され、さら
にエアレーション作業が行われる。したがって、この第
三実施例のガス滅菌器1においても、前記各実施例と同
様に、前記滅菌槽2における滅菌作業効率を高めること
ができる。
【0038】ここで、前記第二実施例および前記第三実
施例においては、前記容器5の一側の区画を滅菌槽2と
することにより、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガ
ス除去槽3を直列的に配置しているが、前記容器5の中
央の区画を滅菌槽2とし、その両側の区画を滅菌ガス除
去槽3,3とすることもできる。すなわち、1つの滅菌
槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽3,3を並列的に配
置した構造である。この場合には、滅菌処理後の被滅菌
物は、前記滅菌槽2から前記各滅菌ガス除去槽3のそれ
ぞれへ適宜振り分けるように移送する。
施例においては、前記容器5の一側の区画を滅菌槽2と
することにより、1つの滅菌槽2に対して2つの滅菌ガ
ス除去槽3を直列的に配置しているが、前記容器5の中
央の区画を滅菌槽2とし、その両側の区画を滅菌ガス除
去槽3,3とすることもできる。すなわち、1つの滅菌
槽2に対して2つの滅菌ガス除去槽3,3を並列的に配
置した構造である。この場合には、滅菌処理後の被滅菌
物は、前記滅菌槽2から前記各滅菌ガス除去槽3のそれ
ぞれへ適宜振り分けるように移送する。
【0039】さらに、以上の各実施例における滅菌作業
では、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排
出工程および洗浄工程を行っているが、洗浄工程を省略
することができる。
では、空気排除工程,滅菌ガス供給工程,滅菌工程,排
出工程および洗浄工程を行っているが、洗浄工程を省略
することができる。
【0040】また、以上の各実施例においては、1つの
容器5を区画することによって前記滅菌槽2および前記
滅菌ガス除去槽3を形成しているが、前記滅菌槽2と前
記各滅菌ガス除去槽3とをそれぞれ独立の容器として構
成することができるし、また前記各槽2,3のすべてを
それぞれ独立の容器として構成することができる。
容器5を区画することによって前記滅菌槽2および前記
滅菌ガス除去槽3を形成しているが、前記滅菌槽2と前
記各滅菌ガス除去槽3とをそれぞれ独立の容器として構
成することができるし、また前記各槽2,3のすべてを
それぞれ独立の容器として構成することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、滅菌作業とエアレー
ション作業とを並行して行うことができるため、滅菌作
業の効率化を図ることができ、さらに滅菌槽と滅菌ガス
除去槽との間での被滅菌物の移送を外気と遮断した状態
で行うことができるため、作業者が滅菌ガスに晒される
危険性をなくすることができる。
ション作業とを並行して行うことができるため、滅菌作
業の効率化を図ることができ、さらに滅菌槽と滅菌ガス
除去槽との間での被滅菌物の移送を外気と遮断した状態
で行うことができるため、作業者が滅菌ガスに晒される
危険性をなくすることができる。
【図1】この発明に係るガス滅菌器の第一実施例の概略
構成を示す断面説明図である。
構成を示す断面説明図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面説明図である。
【図3】この発明に係るガス滅菌器の第二実施例の概略
構成を示す断面説明図である。
構成を示す断面説明図である。
【図4】この発明に係るガス滅菌器の第三実施例の概略
構成を示す断面説明図である。
構成を示す断面説明図である。
2 滅菌槽 3 滅菌ガス除去槽 4 移送手段 16 移送経路
Claims (3)
- 【請求項1】 滅菌槽2と、滅菌ガス除去槽3と、前記
滅菌槽2と前記滅菌ガス除去槽3との間で被滅菌物を移
送する手段4とを備えたことを特徴とするガス滅菌器。 - 【請求項2】 滅菌槽2と、複数の滅菌ガス除去槽3
と、前記滅菌槽2と前記各滅菌ガス除去槽3との間で被
滅菌物を移送する手段4とを備えたことを特徴とするガ
ス滅菌器。 - 【請求項3】 前記移送手段4の移送経路16が、外気
から遮断されていることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のガス滅菌器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000174784A JP2001346863A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ガス滅菌器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000174784A JP2001346863A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ガス滅菌器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001346863A true JP2001346863A (ja) | 2001-12-18 |
Family
ID=18676755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000174784A Pending JP2001346863A (ja) | 2000-06-12 | 2000-06-12 | ガス滅菌器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001346863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205067A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Earekkusu:Kk | 除染装置、及び除染方法 |
-
2000
- 2000-06-12 JP JP2000174784A patent/JP2001346863A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205067A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Earekkusu:Kk | 除染装置、及び除染方法 |
JP4584598B2 (ja) * | 2004-01-26 | 2010-11-24 | 株式会社エアレックス | 除染装置、及び除染方法 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090318 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090901 |