JP2001346749A - トイレ清掃具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】清掃する場所に応じて柄を持ち替えることな
く、常に清掃部が清掃する面に沿ってくまなく洗えるト
イレ清掃具を提供すること。 【解決手段】清掃部の終端と柄の重心点との間におい
て、柄の直径より少なくとも細く構成された芯部と複数
の板状リブを一定の間隔を隔てて該芯部の周囲に設ける
ことにより可撓性及び撓曲制限手段を有する頸部を形成
すること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、主にトイレで使用され
る棒状柄の一端に植毛ブラシや不織布等の清掃部を有す
る清掃具に属する。

【０００２】

【従来の技術】従来トイレの便器清掃として使用される
清掃具は、図７に示されるように、棒状柄の一端に合成
繊維等を植毛したブラシ状のものや、合成樹脂の不織布
を取り付けた払拭型のものなどが提供されている。

【０００３】そしてこれら柄の頸部は清掃する場所に応
じて予め所定の角度を設けたものが慣例となっている。

【０００４】しかしながらこれら頸部の角度は固定式の
ものであり、例えば便器の内面を清掃する場合などは形
状が複雑で、清掃部を清掃する面に沿わせて洗う際には
いちいち柄の方向を持ち替えて清掃部の接地角度を変更
する煩雑さがあった。

【０００５】また通常清掃具の容器は蓋を有する不透光
な隠蔽性のものが多く、例え頸部に工夫があっても販売
時において特異性が判別しにくいといった不都合があっ
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は、清掃する場所に応じて柄を持ち替え
ることなく、清掃部が清掃する面に沿ってくまなく洗え
るトイレ清掃具あるいはその容器を提供することであ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの具体的手段として本発明は、清掃部の終端と柄の重
心点との間において、柄の直径より少なくとも細く構成
された芯部と複数の板状リブを一定の間隔を隔てて該芯
部の周囲に設けることにより可撓性及び撓曲制限手段を
有する頸部を形成することである。

【０００８】あるいは清掃部の終端と柄の重心点との間
において直線状あるいはコイル状の鋼製弾性体をインサ
ート成形することにより可撓性を有する頸部を形成する
ことである。

【０００９】そして柄の任意の地点に板状の鍔部を連設
すると共に、開口部の少なくとも一部は透光性を有し且
つ該鍔部を支持することにより柄部を略垂直に保持でき
る手段を有する容器とから構成される構造とすることで
ある。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に実施例によって発明実施の態
様を図面に従い説明するが、例示は単に説明用のもので
あって、後述する具体的構成に限定されるものではな
く、必要に応じ適宜構成を変形、追加又は削除した構成
としても良い。

【００１１】図１、図２に本発明に係るトイレ清掃具の
第一の実施例を示す。

【００１２】本発明に係るトイレ清掃具は、棒状柄１の
一端に合成繊維等を植毛したブラシ状あるいは合成樹脂
の不織布を取り付けた払拭型の清掃部４０を有する。

【００１３】この時において清掃部の形状は特に限定す
るものではないが、本考案の作用を鑑みてブラシ状ある
いは不織布等の払拭型に拘らず清掃部が清掃部基部の全
周囲に形成されるのが望ましい。

【００１４】そして清掃部４０の終端と柄の重心点Ｐと
の間において柄１の直径より少なくとも細く構成された
芯部５と複数の板状リブ４を一定の間隔を隔てて該芯部
の周囲に設けることにより可撓性を有する頸部３を形成
する構造となる。

【００１５】複数の板状リブ４は頸部３がたわむ時にお
いて、リブ４の先端同士が触突し合って頸部の過度の撓
曲を制限し、芯部５へのダメージを及ぼさない効果が得
られる。

【００１６】次に図３、図４に本発明に係るトイレ清掃
具の第二の実施例を示す。

【００１７】本発明に係るトイレ清掃具は、棒状柄１１
の一端に合成繊維等を植毛したブラシ状あるいは合成樹
脂の不織布を取り付けた払拭型の清掃部５０を有する。

【００１８】なおこの時においても清掃部の形状は特に
限定するものではないが、好ましくは本考案の作用を鑑
みてブラシ状あるいは不織布等の払拭型に拘らず清掃部
が清掃部基部の全周囲に形成されるのが良い。

【００１９】そして清掃部５０の終端と柄の重心点Ｐ’
との間において直線状あるいはコイル状の鋼製弾性体２
０をインサート成形することにより可撓性を有する頸部
１３を形成する構造となる。

【００２０】第二の実施例の場合においては柄部１１及
び清掃部基部１６は硬質の熱可塑性合成樹脂による成形
が望ましく、第一の実施例においては頸部となる樹脂自
体に弾性作用が現れるため、比較的軟質の単量体、例え
ばエチレンを共重合させたポリマーが理想的である。

【００２１】またその他の実施例として図５に示すよう
に柄部１または１１の任意の地点Ｑにおいて鍔部６０を
連設すれば清掃時の汚水跳ね除けとなり、さらに図６に
示すように例えば鍔部より小寸の内径と、該内径部より
上方に位置する鍔部より大寸の外径を有する容器の開口
部に鍔部６０を支持させると、清掃具の柄部１が略垂直
に保持でき、且つ清掃部４０乃至５０が容器３０の底部
３２乃至３３に接触することなく収納することができ
る。

【００２２】このとき容器３０の開口部３１の少なくと
も一部を、透光性を有する構造とすれば、販売時点にお
いて本清掃具の特異性が収納状態において露呈できる。

【００２３】

【発明の効果】以上の構成によれば、本トイレ清掃具は
可撓性を有する頸部を形成する構造のため、清掃する場
所の形状に応じて頸部がたわみ、手を持ち替えることな
く常に清掃部が清掃する面に沿い、くまなく洗えるとい
った効果が得られる。

【００２４】またその他の実施例によれば柄の任意の地
点に鍔部を設けることにより清掃時の汚水跳ね防止とな
ると共に、鍔部を容器の開口部に支持させれば清掃具の
柄部が略垂直に保持でき、且つ清掃部が容器の底部に接
触することなく該清掃具を収納することができ衛生的で
ある。

【００２５】なおこの実施例における容器は、例えば開
口部の少なくとも一部を透光性を有する構成にすれば、
該清掃具の特異性を容器に収納したままで露呈でき、販
売時において多大な訴求力を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるトイレ清掃具の、第一の実施例を
示す斜視図である。

【図２】本考案によるトイレ清掃具の、第一の実施例を
示す断面図である。

【図３】本考案によるトイレ清掃具の、第二の実施例を
示す斜視図である。

【図４】本考案によるトイレ清掃具の、第二の実施例を
示す断面図である。

【図５】本考案によるトイレ清掃具の、その他の実施例
を示す斜視図である。

【図６】本考案によるトイレ清掃具の、その他の実施例
を示す斜視図である。

【図７】従来のトイレ清掃具を示す斜視図である。

【符号の説明】

１、１１ 柄部 ２、１２ 把持部 ３、１３ 頸部 ４ 板状リブ ５ 芯部 ６、１６ 清掃部基部 ７、１７ 懸吊孔 ２０ 鋼製弾性体 ３０ 容器 ４０、５０ 清掃部 ６０ 鍔部 Ｐ、Ｐ’ 重心点 Ｑ 柄上の任意の地点

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも一部は合成樹脂で成形された棒
   状柄の一端に清掃部を有する清掃具であって、清掃部の
   終端と柄の重心点との間において、柄の直径より少なく
   とも細く構成された芯部と複数の板状リブを一定の間隔
   を隔てて該芯部の周囲に設けることにより可撓性及び撓
   曲制限手段を有する頸部を形成することを特徴とするト
   イレ清掃具。
2. 【請求項２】少なくとも一部は合成樹脂で成形された棒
   状柄の一端に清掃部を有する清掃具であって、清掃部の
   終端と柄の重心点との間において直線状あるいはコイル
   状の鋼製弾性体をインサート成形することにより可撓性
   を有する頸部を形成することを特徴とするトイレ清掃
   具。
3. 【請求項３】柄の任意の地点に板状の鍔部を連設すると
   共に、開口部の少なくとも一部は透光性を有し且つ該鍔
   部を支持することにより柄部を略垂直に保持できる手段
   を有する容器とから構成されることを特徴とする請求項
   １または２に記載のトイレ清掃具。