JP2001346442A - きのこ栽培施設及びきのこ栽培方法 - Google Patents

きのこ栽培施設及びきのこ栽培方法

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JP2001346442A
JP2001346442A JP2000165604A JP2000165604A JP2001346442A JP 2001346442 A JP2001346442 A JP 2001346442A JP 2000165604 A JP2000165604 A JP 2000165604A JP 2000165604 A JP2000165604 A JP 2000165604A JP 2001346442 A JP2001346442 A JP 2001346442A
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JP
Japan
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container
mushroom cultivation
moving
horizontal
moving unit
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JP2000165604A
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English (en)
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Mitsuharu Ariga
光治 有賀
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KARUCHIA MACHINE KK
Original Assignee
KARUCHIA MACHINE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数本のきのこ栽培瓶11が収納されたコン
テナ10を、効率良く搬出入及び移動することができる
こと。 【解決手段】 複数本のきのこ栽培瓶11が収納された
コンテナ10を搬出入し、きのこの人工栽培を行うきの
こ栽培施設において、栽培室12と、その栽培室12内
に複数列且つ複数段に設けられた多数の棚14と、その
棚14に対して前記コンテナ10を出入すべく、そのコ
ンテナ10を保持して水平方向及び上下方向へ移動させ
る移動部22を備えるクレーン装置20と、位置情報手
段40及び検知手段42、或いは複数の列センサー及び
複数の段センサーと、検知した位置情報に基づいて、移
動部22を次の所定の位置へ移動させるように、クレー
ン装置20を制御する位置制御手段50とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本のきのこ栽
培瓶が収納されたコンテナを搬出入し、きのこの人工栽
培を行うきのこ栽培施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数本のきのこ栽培瓶が収納され
たコンテナを、多数収納するための自動化施設として、
自動倉庫の機構をそのまま流用したものが使用されてい
る。このきのこ栽培施設によれば、コンテナの搬出入
を、自動搬送装置であるクレーン装置を用いて自動的に
行うことができるため、省力化ができる。このため、き
のこを、効率良く、低コストで生産することができる。
なお、人工栽培されるきのこには、えのきたけ、しめ
じ、なめこ、等々があり、一般的な栽培方法については
公知であり、その説明を省略する。また、コンテナと
は、通常、きのこ栽培瓶を縦横4列ずつ16本収納する
籠状のもので、上端縁が鍔状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動倉庫の機構を用いたものでは、コンテナを栽培室の
出入口である原点位置から、栽培室内における各棚の収
納位置との間で移動させて、そのコンテナの搬出入を行
っている。また、栽培室内でコンテナを移動させるた
め、入れ替えを行う作業でも、棚から取り出して原点位
置へ移動し、その原点位置で仮置きし、持ち直して次の
所定の収納位置(次の棚)へ収納している。つまり、自
動倉庫の構造と同じため、品物を搬出入する際の動作と
全く同様に、一旦原点位置に戻す動作を行ってから、所
定の棚の位置へコンテナを移動させている。このよう
に、従来の自動倉庫の機構を用いたきのこ栽培施設で
は、原点位置と各棚の収納位置の間を、クレーン装置が
行き来してコンテナを移動するものである。このため、
特に、同一の栽培室内でコンテナを移動する作業を、効
率良く行うことができないという課題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、複数本のきのこ
栽培瓶が収納されたコンテナを、効率良く搬出入及び移
動することができるきのこ栽培施設を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かるきのこ栽培施設は、複数本のきのこ栽培瓶が収納さ
れたコンテナを搬出入し、きのこの人工栽培を行うきの
こ栽培施設において、栽培室と、該栽培室内に複数列且
つ複数段に設けられた多数の棚と、該棚に対して前記コ
ンテナを出入すべく、該コンテナを保持して水平方向及
び上下方向へ移動させる移動部を備えるクレーン装置
と、前記棚毎に、又は複数の棚による群毎に設けられた
位置情報手段と、該位置情報手段による位置情報を読み
取るべく、前記移動部に設けられた検知手段と、該検知
手段によって検知した位置情報に基づいて、前記移動部
を次の所定の位置へ移動させるように、前記クレーン装
置を制御する位置制御手段とを具備する。
【0006】また、本発明は、複数本のきのこ栽培瓶が
収納されたコンテナを搬出入し、きのこの人工栽培を行
うきのこ栽培施設において、栽培室と、該栽培室内に複
数列且つ複数段に設けられた多数の棚と、該棚に対して
前記コンテナを出入すべく、該コンテナを保持して水平
方向及び上下方向へ移動させる移動部を備えるクレーン
装置と、前記棚の水平方向の列毎に、又は複数の棚によ
る水平方向の列の群毎に対応して設けられ、前記移動部
の水平位置を検出する列センサーと、前記棚の上下方向
の段毎に、又は複数の棚による上下方向の段の群毎に対
応して設けられ、前記移動部の上下位置を検出する段セ
ンサーと、前記列センサー及び前記段センサーの位置検
出によって定まる位置情報に基づいて、前記移動部を次
の所定の位置へ移動させるように、前記クレーン装置を
制御する位置制御手段とを具備することを特徴とするき
のこ栽培施設にもある。
【0007】また、前記クレーン装置が、水平方向に直
線状に延設されたレールと、該レールに沿って移動自在
に設けられた水平動本体と、該水平動本体を水平方向へ
移動させる水平動駆動装置と、該水平動本体上に上下方
向に柱状に立設され、前記移動部の上下方向の移動を案
内する案内柱と、前記移動部を上下方向へ移動させる上
下動駆動装置と、前記移動部に設けられ、前記コンテナ
を前記棚に対して出入させる出入手段とを備えること
で、コンテナを効率良く搬出入及び移動することができ
る。
【0008】また、前記コンテナを前記水平方向へ送る
ように前記レールと平行に配され、前記コンテナを前記
移動部との間で給排可能に設けられたコンベア装置を備
えることで、前記クレーン装置と共動し、コンテナを効
率良く搬出入及び移動することができる。
【0009】また、前記出入手段が、前記レールに沿っ
て水平方向へ移動する際には収縮し、前記コンテナを前
記棚に対して出入する際には、前記レールの方向とは直
交する水平方向へ、収縮した状態に比べ倍以上の長さと
なるまで伸長するように、二段の伸縮構造を備えること
で、最小のスペースでコンテナを好適に搬出入及び移動
することができる。
【0010】また、前記水平動本体上に、作業者が保守
点検用に搭乗できるように、上下方向に昇降可能な昇降
機能を有する搭乗装置が設けられたことで、きのこ栽培
施設のメンテナンスを好適に行うことができる。
【0011】また、以上のきのこ栽培施設を用いるきの
こ栽培方法であって、きのこの栽培条件を均一化すべ
く、前記コンテナを、前記栽培室内の複数の棚間で定期
的に順次移動させることで、好適なきのこ栽培施設を用
いるため、コンテナを効率良く移動することができると
共に、きのこを均一に生育させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
の形態を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明
にかかるきのこ栽培施設の一実施例(第1実施例)を示
す正面図であり、図2は、作業者用の搭乗装置が設けら
れたクレーン装置を示す第1実施例の側面図である。ま
た、図3はきのこ栽培施設にかかる建物全体の一実施例
を示す正面図であり、図4は図3の実施例の平面見取り
図である。なお、図1では、コンテナ10が載置される
移動部22を、上下方向の3箇所の位置に記載して説明
してあるが、実際は一本の案内柱26について一つの移
動部22が設けられている。このきのこ栽培施設は、複
数本のきのこ栽培瓶11が収納されたコンテナ10を搬
出入し、きのこの人工栽培を行うための施設である。
【0013】12は栽培室であり、きのこの栽培条件に
合わせて、温度と湿度が好適にコントロールされてい
る。14は棚であり、栽培室12内に複数列且つ複数段
に、多数が立体的に設けられている。例えば、本実施例
のように、上下に10段(図1参照)で、水平方向であ
る奥行き方向に2列のユニットが25列(図3参照)配
設されている。そして、各棚14は、奥行き方向に直交
する方向に、コンテナ10が2列ずつ入るように形成さ
れている。また、本実施例の各棚14は、コンテナ10
の底面両側部に対応し、そのコンテナ10を支持する一
対の断面L字状の支持部材によって構成されている。す
なわち、各支持部材のL字の内側でコンテナ10を受け
て支持し、コンテナ10の底面中央部に対応する部分は
開口されている。
【0014】20はクレーン装置であり、棚14に対し
てコンテナ10を出入すべく、コンテナ10を保持して
水平方向及び上下方向へ移動させる移動部22を備え
る。本実施例のクレーン装置20は次の構成を備える。
18はレールであり、床面16上に、水平方向に直線状
に延設されて固定されている。図3に示すレール18
(中心線)のように、通常、一つのクレーン装置20を
有効に効率良く作動させるため、間口に比べて非常に奥
行きのある建物内に、その奥行き方向に沿って配設され
ている。
【0015】24は水平動本体であり、レール18に沿
って移動自在に設けられている。そして、25は水平動
駆動装置であり、水平動本体24を水平方向へ移動させ
る。本実施例の水平動駆動装置25では、サーボモータ
25aを動力源として、ローラ25bがレール18上で
回転することによって、走行するように構成されてい
る。なお、水平動本体24を移動させる手段としては、
本実施例のレール18とローラ25bというような構成
に限定されるものではなく、ラック・ピニオン機構や、
他の公知の運動機構を採用できるのは勿論である。
【0016】26は案内柱であり、水平動本体24上に
上下方向に柱状に立設され、移動部22の上下方向の移
動を案内する。この案内柱26は、水平動本体24と一
体的に設けられており、その一部ということもできる。
すなわち、案内柱26の下端は水平動本体24に固定さ
れており、上端26aは建物の天井19に設けられた直
線状のガイド19aによって案内されている。これによ
り、案内柱26は上下の2点で保持された状態となり、
水平動駆動装置25の動力によって、ぐらつくことなく
好適に水平方向へ移動できる。
【0017】そして、28は上下動駆動装置であり、搬
送のため、コンテナ10が載置される移動部22を案内
柱26に沿って上下方向へ移動させる。本実施例の上下
動駆動装置28では、サーボモータ28aを動力源とし
て、図2に示すように、チェーン28bで移動部22を
吊り上げている。チェーン28bは、スプロケット28
cに掛け回されており、一端が移動部22に固定され、
他端がウエイト28dに固定されている。従って、スプ
ロケット28cをサーボモータ28aの動力で回転させ
ることで、移動部22を好適に上下動させることができ
る。また、27は案内ローラであり、案内柱26に沿っ
て移動部22がスムーズに移動できるように、複数が配
設されている。なお、移動部22を移動させる手段とし
ては、本実施例のチェーンの吊り下げ機構というような
構成に限定されるものではなく、ラック・ピニオン機構
や、他の公知の運動機構を採用できるのは勿論である。
【0018】30は出入手段であり、移動部22に設け
られ、コンテナ10を棚14に対して出入させる。この
出入手段30としては、例えば、図1に示すように、移
動部22がレール18に沿って水平方向へ移動する際に
は収縮し、コンテナ10を棚14に対して出入する際に
は、レール18の方向とは直交する水平方向へ、収縮し
た状態に比べて倍以上の長さとなるまで伸長するよう
に、二段の伸縮構造を備える。図1の下段に記載した出
入手段30は右側に伸びた状態となっており、上段に記
載した出入手段30は左側に伸びた状態となっている。
また、中段に記載した出入手段30は収縮して畳まれた
状態になっている。
【0019】そして、2段目の伸縮部36は、コンテナ
10が載置される被載置部となっている。この2段目の
伸縮部36の幅は、平面正方形のコンテナ10の幅より
も短く形成されている。このため、2段目の伸縮部36
は、棚14に設けられた一対の前記L字状の支持部材間
に設けられた中央開口15内に進退可能、且つ、その中
央開口15内で上下動可能になっている。従って、2段
目の伸縮部36は、スライドして各棚14の上に移動し
た後、その2段目の伸縮部36と共に移動部22が下降
することで、コンテナ10が一対の前記L字状の支持部
材によって受けられる。これによって、コンテナ10が
棚14上に載置された状態に支持される。
【0020】この出入手段30によれば、最小のスペー
スでコンテナ10を好適に搬出入及び移動することがで
きる。従って、効率の良い搬送作業を行うことができ
る。また、この出入手段30としては、移動部22の本
体23に固定されたベース部32に対する1段目の伸縮
部34の伸縮と共に、その1段目の伸縮部34に対する
2段目の伸縮部36の伸縮が同時になされる機構を採用
すれば、より効率的に作動させることができる。また、
出入手段30を伸縮させる動力としては、駆動モータ、
シリンダ装置を採用できる。さらに、駆動機構として
は、ラックピニオン機構、タイミングベルト機構、チェ
ーン機構、ネジ駆動機構、リンク機構、ワイヤ機構等を
適宜採用すればよい。
【0021】40は位置情報手段であり、棚14毎に、
又は複数の棚14による群毎に設けられている。この位
置情報手段40としては、例えば、バーコードを採用す
ることができる。バーコードには、所定の位置を識別す
るため、識別番号等の記号の役割と、バーコードの所定
の部分等を位置の基準とする役割とを持たせることがで
きる。また、位置情報手段40としては、バーコードの
他に、色によって識別されるもの、ICチップ、磁気テ
ープなどの磁気によって記憶されるもの、画像処理の対
象とされる文字、記号、或いは図形等の被識別手段、等
々を利用することが可能である。
【0022】42は検知手段であり、位置情報手段40
による位置情報を読み取るべく、移動部22に設けられ
ている。この検知手段42によれば、特定の棚14の位
置を、正確に認識でき、移動部22の現在位置を好適に
確認することができる。例えば、バーコードが位置情報
手段40である場合には、公知のバーコードリーダーを
用いればよい。なお、色で棚の位置を識別する場合は、
例えばプリズムで屈折させて、その色による屈折角度の
違い利用して情報を読み取る方式を採用することが可能
である。
【0023】50は位置制御手段であり、検知手段42
によって検知した位置情報を認識し、その情報に基づい
て移動部22を次の所定の位置へ移動させるように、ク
レーン装置20を制御する。この位置制御手段50は、
リレー回路やコンピュータを用いたシーケンス制御をす
ることが可能なものであればよい。詳細には、水平動駆
動装置25のサーボモータ25a、及び上下動駆動装置
28のサーボモータ28aが、位置制御手段50に接続
されている。このため、検知手段42によって受けた情
報に基づいて位置制御手段50で演算処理がなされ、各
サーボモータ25a、28aがエンコーダを介した数値
制御によって作動されることで、移動部22の位置修正
がなされ、また、次の位置への移動がなされる。
【0024】このように受け手側である棚14の側に位
置情報を持たせると共に移動部22の側に検知手段42
を設けることで、移動部22が各棚14の位置へ移動す
ると、その都度、その移動部22の位置を確認でき、そ
の位置を修正できる。このため、原点に戻ることなく、
移動部22を、ある棚14からある他の棚14へ次々と
移動させても、その都度誤差を解消できるから、累積誤
差が生じることがない。すなわち、本発明によれば、一
々原点位置まで戻って位置確認をすることを要せず、移
動部を多数の棚14間で次々と精度良く送ることができ
る。従って、コンテナ10を、効率良く搬出入及び移動
することができるという著効を奏する。なお、従来の自
動倉庫を流用したものでは、原点に戻らないで次々と移
動していると、停止する毎に発生した誤差が累積してし
まうため、そのような使用方法では好適な移動ができな
かった。
【0025】次に、以上のクレーン装置20からなる搬
出入装置に加えて、建物の奥行き方向へコンテナ10を
搬送するコンベア装置52を併設した場合(図1及び図
4参照)について説明する。このコンベア装置52は、
コンテナ10を水平方向へ送るようにレール18と平行
に配され、コンテナ10を移動部22との間で給排可能
に設けられている。本実施例のコンベア装置52は、ク
レーン装置20が面する棚14列の一方のみに配されて
いる。すなわち、図1の図面上では、右側の一対の棚1
4から成る棚ユニットの最下段分の位置に、奥行き方向
へ貫通して配されてコンベア装置52が組み込まれてい
る。
【0026】このコンベア装置52は、コンテナ10を
水平方向へ一列に順次送ることができ、間欠的に適宜所
定の位置で停止できるように設けられている。このよう
にコンベア装置52を用いることにより、コンテナ10
を、クレーン装置20が稼働中でも、そのクレーン装置
20の近傍に運ぶことができる。従って、クレーン装置
20は、無駄な運動を行うことなく、短い移動で効率よ
く、コンテナ10の棚14に対する出入を行うことがで
きる。そして、クレーン装置は、前述したように原点位
置に戻ることなく、誤差が累積しないように制御されて
いるため、コンテナ10の棚14に対する出入は精度良
く行われる。すなわち、コンベア装置52を併用するこ
とで、クレーン装置20と共動し、コンテナ10を効率
良く搬出入及び移動することができる。
【0027】また、このコンベア装置52の付帯機構と
して、所定の位置で停止したコンテナ10を、コンベア
装置52上から移動部22上へ移動させる載せ替え機構
54が設けられている。この載せ替え機構54によれ
ば、掬い片55の水平動及び上昇動によって、コンテナ
10の鍔部10aに下から当接し、そのコンテナ10を
掬い上げ、移動部22の上面である載置面22aが下方
に来た時点で下降する。これにより、コンテナを好適に
移動部22へ載せ替えることができる。また、その載せ
替え機構54を同様に作動させれば、コンテナ10を移
動部22からコンベア装置52上に戻すことも可能であ
る。なお、載せ替え機構はこれに限定されず、コンテナ
10を押し出したり、引き寄せたりしてスライドさせて
載せ替えることも可能で、適宜、公知の技術を採用可能
であることは勿論である。
【0028】また、56は搭乗装置であり、水平動本体
24上に、作業者Mが保守点検用に搭乗できるように、
上下方向に昇降可能な昇降機能を有する。これによれ
ば、クレーン装置20の駆動機構が搭乗装置56の駆動
機構として兼用できる。特別な駆動源を設ける必要がな
く、装置の複雑化を避けることができる。また、昇降機
能はパンタグラフ状の昇降機構57が採用されており、
簡単な機構で限定されたスペースで安定的な動作を得る
ことができる。従って、このような搭乗装置56が設け
られたことで、きのこ栽培施設のメンテナンスを好適に
行うことができる。
【0029】以上に説明したきのこ栽培施設を用いれ
ば、きのこの栽培条件を均一化すべく、前記コンテナ
を、前記栽培室内の複数の棚間で定期的に順次移動させ
ることが、容易且つ好適にできる。すなわち、位置情報
手段40を検知して位置を確認しながらコンテナ10の
出入及び移動を自動的に行うことができ、原点位置に一
々戻ることを要せず、コンテナ10を効率よく確実に移
動することができる。このように効率化できることか
ら、コンテナ10の位置替えを頻繁に行うことができ、
きのこの生育をより最適化すると共に均一化することが
可能で、高収量の安定的な栽培が可能になる。
【0030】例えば、きのこの菌掻きを行った直後で子
実体を発生させる芽出しの時期では、その後の均し段階
や抑制段階に比べて高い温度を必要とする。従って、そ
の芽出しの時期には、コンテナ10を一般的に温度が高
くなる上層の棚14へ移動する。そして、均し段階や抑
制段階では、一般的に温度が低くなる下層の棚14へ移
動すればよい。このような栽培室12内におけるコンテ
ナ10最適位置への移動を、本発明にかかるきのこ栽培
施設では、自由度が高く理想的に行うことができる。つ
まり、コンテナ10の位置を、きめ細かく棚14に差し
替えて変更できるため、より好適なきのこの栽培ができ
る。
【0031】また、本発明にかかるきのこ栽培施設によ
れば、棚14を形成するための柱が、建物の構造強度を
高める材料として機能するため、建設費用を低減でき
る。また、以上に説明したようにクレーン装置20及び
コンテナ10を出入及び移動することができ、また、図
4に示すように出入用のコンベア装置58を設けること
ができる。従って、従来のようなフォークリフトを使用
してコンテナ10を差し替えするようなスペースを必要
とせず、きのこ栽培施設のスペースを全体的に小さくす
ることが可能である。
【0032】次に本発明にかかる第2実施例について図
5に基づいて説明する。先ず、移動部22の水平位置を
検出する列センサー60を、棚14の水平方向の列毎
に、又は複数の棚14による水平方向の列の群毎に対応
して設ける。例えば、図4に示すように、水平方向に多
数列の棚14を有する場合、個々の棚列毎にセンサーを
1個ずつ配設する。又は、所定の間隔毎、例えば、2つ
の棚列毎にセンサーを1個ずつ配設してもよい。また、
この列センサー60は、移動部22の水平位置を直接検
出することに限らず、クレーン装置20に係る例えば水
平動本体24又は案内柱26の水平方向の位置を検出す
ることで、間接的に移動部22の水平方向の位置を検出
してもよい。また、この列センサー60は、棚14に設
けることに限らない。例えば、水平動本体24の走行す
る通路の近傍に、その水平動本体24の位置を検出すべ
く、棚14の水平方向の位置に対応させ、一定の高さの
位置で水平方向に所定の間隔をおいて一列に適宜設けれ
ばよい。
【0033】また、移動部22の上下位置を検出する段
センサー62を、棚14の上下方向の段毎に、又は複数
の棚14による上下方向の段の群毎に対応して設ける。
例えば、図1に示すように、上下方向に多数段の棚14
を有する場合、個々の棚段毎に対応して案内柱26に、
複数のセンサー62を配設する。つまり、例えば、10
段の棚14については棚段の間隔に合わせ、10個のセ
ンサーを、案内柱26に縦一列に配する。又は、所定の
間隔毎、例えば、2つの棚段毎に対応させてセンサーを
案内柱26に複数配設してもよい。
【0034】以上のように列センサー60及び段センサ
ー62を設けることによって、2つの軸方向(2軸座
標)について移動部22の位置が定まるため、移動部2
2の位置を好適に特定することができる。そして、位置
制御手段64によれば、前記列センサー60及び前記段
センサー62の位置検出によって定まる位置情報に基づ
いて、移動部22を次の所定の位置へ移動させるよう
に、クレーン装置20を制御することができる。従っ
て、この第2実施例によれば、第1実施例と同様、移動
部22の位置修正が可能であり、一々原点位置まで戻っ
て位置確認をすることを要せず、移動部を多数の棚14
間で次々と精度良く送ることができる。
【0035】また、第2実施例によれば、所定の位置に
配されたセンサーによって位置情報を検出することにな
るため、簡易な認識手段で好適に移動部22の位置を特
定できる。また、以上の列センサー60或いは段センサ
ー62としては、信頼性が高く、汎用性があって安価な
公知の光電センサー或いは磁気センサー等を好適に用い
ることができる。従って、信頼性が高く安価なシステム
を好適に構築できる。
【0036】以上、本発明につき好適な実施例を挙げて
種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの
改変を施し得るのは勿論のことである。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、棚毎に、
又は複数の棚による群毎に設けられた位置情報手段によ
る位置情報を、移動部に設けられた検知手段で読み取
り、その検知手段によって検知した位置情報に基づい
て、クレーン装置を制御することができる。また、請求
項2に係る発明によれば、水平方向と上下方向のそれぞ
れに設けられた列センサー及び段センサーによって検出
される位置情報に基づいて、移動部を次の所定の位置へ
移動させるように、クレーン装置を制御することができ
る。このため、以上の発明によれば、移動部の位置修正
が可能であり、一々原点位置まで戻って位置確認をする
ことを要せず、移動部を多数の棚間で次々と精度良く送
ることができる。従って、以上の発明によれば、コンテ
ナを、効率良く搬出入及び移動することができるという
著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるきのこ栽培施設の一実施例(第
1実施例)を示す正面図である。
【図2】作業者用の搭乗装置が設けられたクレーン装置
を示す第1実施例の側面図である。
【図3】きのこ栽培施設にかかる建物全体の一実施例を
示す正面図である。
【図4】図3の実施例の平面見取り図である。
【図5】本発明にかかるきのこ栽培施設の第2実施例を
示す正面図である。
【符号の説明】
10 コンテナ 11 きのこ栽培瓶 12 栽培室 14 棚 18 レール 20 クレーン装置 22 移動部 24 水平動本体 25 水平動駆動装置 26 案内柱 28 上下動駆動装置 30 出入装置 32 ベース部 34 1段目の伸縮部 36 2段目の伸縮部 40 位置情報手段 42 検知手段 50 位置制御手段 52 コンベア装置 54 載せ替え機構 56 搭乗装置 57 昇降機構 60 列センサー 62 段センサー 64 位置制御手段 M 作業者

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のきのこ栽培瓶が収納されたコン
    テナを搬出入し、きのこの人工栽培を行うきのこ栽培施
    設において、 栽培室と、 該栽培室内に複数列且つ複数段に設けられた多数の棚
    と、 該棚に対して前記コンテナを出入すべく、該コンテナを
    保持して水平方向及び上下方向へ移動させる移動部を備
    えるクレーン装置と、 前記棚毎に、又は複数の棚による群毎に設けられた位置
    情報手段と、 該位置情報手段による位置情報を読み取るべく、前記移
    動部に設けられた検知手段と、 該検知手段によって検知した位置情報に基づいて、前記
    移動部を次の所定の位置へ移動させるように、前記クレ
    ーン装置を制御する位置制御手段とを具備することを特
    徴とするきのこ栽培施設。
  2. 【請求項2】 複数本のきのこ栽培瓶が収納されたコン
    テナを搬出入し、きのこの人工栽培を行うきのこ栽培施
    設において、 栽培室と、 該栽培室内に複数列且つ複数段に設けられた多数の棚
    と、 該棚に対して前記コンテナを出入すべく、該コンテナを
    保持して水平方向及び上下方向へ移動させる移動部を備
    えるクレーン装置と、 前記棚の水平方向の列毎に、又は複数の棚による水平方
    向の列の群毎に対応して設けられ、前記移動部の水平位
    置を検出する複数の列センサーと、 前記棚の上下方向の段毎に、又は複数の棚による上下方
    向の段の群毎に対応して設けられ、前記移動部の上下位
    置を検出する複数の段センサーと、 前記列センサー及び前記段センサーの位置検出によって
    定まる位置情報に基づいて、前記移動部を次の所定の位
    置へ移動させるように、前記クレーン装置を制御する位
    置制御手段とを具備することを特徴とするきのこ栽培施
    設。
  3. 【請求項3】 前記クレーン装置が、 水平方向に直線状に延設されたレールと、 該レールに沿って移動自在に設けられた水平動本体と、 該水平動本体を水平方向へ移動させる水平動駆動装置
    と、 該水平動本体上に上下方向に柱状に立設され、前記移動
    部の上下方向の移動を案内する案内柱と、 前記移動部を上下方向へ移動させる上下動駆動装置と、 前記移動部に設けられ、前記コンテナを前記棚に対して
    出入させる出入手段とを備えることを特徴とする請求項
    1又は2記載のきのこ栽培施設。
  4. 【請求項4】 前記コンテナを前記水平方向へ送るよう
    に前記レールと平行に配され、前記コンテナを前記移動
    部との間で給排可能に設けられたコンベア装置を備える
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のきのこ栽培
    施設。
  5. 【請求項5】 前記出入手段が、前記レールに沿って水
    平方向へ移動する際には収縮し、前記コンテナを前記棚
    に対して出入する際には、前記レールの方向とは直交す
    る水平方向へ、収縮した状態に比べ倍以上の長さとなる
    まで伸長するように、二段の伸縮構造を備えることを特
    徴とする請求項3又は4記載のきのこ栽培施設。
  6. 【請求項6】 前記水平動本体上に、作業者が保守点検
    用に搭乗できるように、上下方向に昇降可能な昇降機能
    を有する搭乗装置が設けられたことを特徴とする請求項
    3、4又は5記載のきのこ栽培施設。
  7. 【請求項7】 前記請求項1、2、3、4、5又は6記
    載のきのこ栽培施設を用いるきのこ栽培方法であって、 きのこの栽培条件を均一化すべく、前記コンテナを、前
    記栽培室内の複数の棚間で定期的に順次移動させること
    を特徴とするきのこ栽培方法。
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