JP2001346394A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001346394A
JP2001346394A JP2001100865A JP2001100865A JP2001346394A JP 2001346394 A JP2001346394 A JP 2001346394A JP 2001100865 A JP2001100865 A JP 2001100865A JP 2001100865 A JP2001100865 A JP 2001100865A JP 2001346394 A JP2001346394 A JP 2001346394A
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adjustment time
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pulse signal
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JP2001100865A
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Makoto Goto
誠 後藤
Masaaki Ochi
正明 越智
Hideaki Mori
英明 森
Hideki Nishino
英樹 西野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 位置検出素子を用いないで所定方向に回転駆
動する、電力効率の良いモータを提供する。 【解決手段】 状態遷移部19は、検出パルス信号の到
来から調整時間だけ遅延させたタイミング信号を発生す
る。タイミング信号の到来により保持状態を遷移させ、
保持状態に応動した区間信号を出力する。スイッチング
制御部22は、電流検出信号と指令信号の比較結果に応
動してPWMパルス信号を作る。通電制御部32は、状
態遷移部19の区間信号に応動して電力供給部20の電
界効果型パワートランジスタの通電区間を決め、スイッ
チング制御部22のPWMパルス信号に応動して電界効
果型パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチ
ング動作させる。また、指令信号が所定値よりも大きい
場合に、状態遷移部19の調整時間とロータの回転速度
の乗算値が小さくなるように調整時間を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出素子を用
いないで複数個のトランジスタにより電子的に電流路を
切り換えるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器やAV機器の駆動用モー
タとして、複数個のトランジスタにより電子的に電流路
を切り換えるモータが広く使用されている。光ディスク
装置(DVD装置、CD装置、等)や磁気ディスク装置
(HDD装置、FDD装置、等)などのディスク装置で
は、このようなモータを含んで構成されている。このよ
うなモータの例として、PNP型パワートランジスタと
NPN型パワートランジスタを用いてコイルへの電流路
を切り換えるモータがある。図28に従来のモータを示
し、その動作について説明する。ロータ2011は永久
磁石による界磁部を有し、位置検出器2041はロータ
2011の界磁部の磁界を3個の位置検出素子で検出す
る。すなわち、ロータ2011の回転に応動した3個の
位置検出素子の3相の出力信号から、位置検出器204
1は2組の3相の電圧信号Kp1,Kp2,Kp3とK
p4,Kp5,Kp6を発生する。第1の分配器204
2は電圧信号Kp1,Kp2,Kp3に応動した3相の
下側信号Lp1,Lp2,Lp3を作りだし、下側のN
PN型パワートランジスタ2021,2022,202
3の通電を制御する。第2の分配器2043は電圧信号
Kp4,Kp5,Kp6に応動した3相の上側信号Mp
1,Mp2,Mp3を作りだし、上側のPNP型パワー
トランジスタ2025,2026,2027の通電を制
御する。これにより、コイル2012,2013,20
14に3相の駆動電圧を供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、パワ
ートランジスタにおける電力損失が大きく、問題になっ
ていた。NPN型パワートランジスタ2021,202
2,2023およびPNP型パワートランジスタ202
5,2026,2027は、そのエミッタ−コレクタ間
の電圧をアナログ的に制御し、コイル2012,201
3,2014に必要な振幅の駆動電圧を供給している。
そのため、各パワートランジスタの残留電圧が大きく、
残留電圧とコイルへの駆動電流の積によって大きな電力
損失・発熱が生じていた。このような電力損失を低減す
るためにPWM駆動(パルス的な駆動電圧をコイルに供
給)を行うことが知られている。米国特許第5,98
2,118に、2個のセンサ出力を用いてパワートラン
ジスタをPWM制御し、電力損失を低減する例が記載さ
れている。
【0004】しかし、上述の従来例および米国特許第
5,982,118では、ロータの回転位置を検出する
3個または2個の位置検出素子を含んでいるため、位置
検出素子を取り付けるスペースや配線等が煩雑であり、
コストアップを生じていた。位置検出素子を無くすため
に、センサレス駆動を行うことは知られている。例え
ば、米国特許第5,122,715や米国特許第5,4
73,232に、コイルの端子電圧を検出し、検出タイ
ミングに応動してコイルへの電流路を切り換えるモータ
が記載されている。米国特許第5,122,715で
は、通電幅が120度であり、振動・騒音が大きいとい
う欠点がある。また、スイッチングレギュレータを用い
た複雑な構成になっている。米国特許第5,473,2
32では、パワートランジスタをPWM動作させて電力
損失を低減するようにしているが、各パワートランジス
タの通電幅が120度であり、振動・騒音が大きいとい
う欠点がある。本発明の目的は、上記の課題を解決した
モータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成のモータで
は、磁石磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステ
ータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)の
コイルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電
圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端へ
の電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートラン
ジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子側から
前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界
効果型パワートランジスタを含んで構成された電力供給
手段と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信
号を作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出
パルス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手
段と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力
供給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジ
スタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手
段の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動
した指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指
令信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個の
パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング
動作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータ
であって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保
持状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第
2の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果
型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パ
ワートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電
気角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング
動作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパル
ス信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
ジスタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラ
ンジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周
波スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前
記検出パルス信号の発生から調整時間後にタイミング信
号を作成する調整手段と、前記タイミング信号に応動し
て保持状態を遷移させる遷移保持手段と、前記指令信号
が所定値よりも大きい場合に前記調整手段の前記調整時
間と前記ロータの回転速度の乗算値を小さくするように
前記調整時間を切り換える調整切換手段と、を含んで構
成している。
【0006】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、タイミング信号の出
力までの調整時間と回転速度の乗算値を小さくするよう
に調整時間を切り換え、各電界効果型パワートランジス
タの通電区間(電気角で見た通電角度)を短くなるよう
にした。これにより、ロータの加速動作中において指令
信号が所定値より大きくなるので、電界効果型パワート
ランジスタの通電区間が短くなり、電圧検出手段におけ
るコイルの端子電圧の誤検出を防止し、安定な加速動作
を実現できる。また、負荷トルクが大きくて指令信号が
所定値よりも大きい場合にも、電界効果型パワートラン
ジスタの通電区間が短くなり、電圧検出手段におけるコ
イルの端子電圧の誤検出を防止し、回転動作が安定にな
る。さらに、速度制御状態では指令信号が所定値よりも
小さくなり、調整時間が長くなる。これにより、各電界
効果型パワートランジスタの通電区間が電気角で360
/Q度よりもかなり長くできるので、コイルへの通電幅
を広くでき、モータの騒音や振動を小さくできる。ま
た、指令信号に応動して切換動作を行っているので、速
度制御回路などの指令手段から新たな信号線を出力する
必要がなく、モータ構成は簡素になる。その結果、本発
明に基づいて、電力損失が小さく、振動・騒音が小さ
く、安定なセンサレス動作を行うモータを低コストに実
現できる。
【0007】また、本発明の別の観点のモータは、磁石
磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステータに配
設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)のコイル
と、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電圧供給
手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端への電力
供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートランジスタ
および前記電圧供給手段の第2の出力端子側から前記コ
イルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界効果型
パワートランジスタを含んで構成された電力供給手段
と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を
作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出パル
ス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手段
と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供
給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジス
タとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの
通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手段
の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動し
た指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指令
信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個のパ
ワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング動
作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータで
あって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持
状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2
の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型
パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワ
ートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気
角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング動
作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパルス
信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワートラ
ンジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジ
スタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラン
ジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周波
スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前記
検出パルス信号の発生から第1の調整時間後に第1のタ
イミング信号を作成し、前記検出パルス信号の発生から
第2の調整時間[第2の調整時間]>[第1の調整時
間] 後に第2のタイミング信号を作成する調整手段
と、前記第1のタイミング信号に応動して前記保持状態
を第1状態から第2状態に遷移させ、前記第2のタイミ
ング信号に応動して前記保持状態を前記第2状態から第
3状態に遷移させる遷移保持手段と、前記指令信号が所
定値よりも大きい場合に前記調整手段の少なくとも前記
第2の調整時間と前記ロータの回転速度の乗算値を小さ
くするように前記第2の調整時間を切り換える調整切換
手段と、を含んで構成している。
【0008】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、第2のタイミング信
号の出力までの第2の調整時間と回転速度の乗算値を小
さくさせるように第2の調整時間を切り換え、各電界効
果型パワートランジスタの通電区間(電気角で見た通電
角度)を短くするようにした。これにより、加速動作中
および負荷トルクが大きい場合には指令信号が所定値よ
りも大きくなり、電圧検出手段におけるコイルの端子電
圧の誤検出を防止し、安定な加速動作および回転動作を
実現できる。さらに、速度制御状態では指令信号が所定
値よりも小さくなり、第2の調整時間が長くなる。これ
により、各電界効果型パワートランジスタの通電区間が
電気角で360/Q度よりもかなり長くできるので、コ
イルへの通電幅を広くでき、モータの騒音や振動を小さ
くできる。また、指令信号に応動して切換動作を行って
いるので、速度制御回路などの指令手段から新たな信号
線を出力する必要がなく、モータ構成は簡素になる。そ
の結果、本発明に基づいて、電力損失が小さく、振動・
騒音が小さく、安定なセンサレス動作を行うモータを低
コストに実現できる。
【0009】また、本発明のさらに別の観点のモータ
は、磁石磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステ
ータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)の
コイルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電
圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端へ
の電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートラン
ジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子側から
前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界
効果型パワートランジスタを含んで構成された電力供給
手段と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信
号を作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出
パルス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手
段と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力
供給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジ
スタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手
段の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動
した指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指
令信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個の
パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング
動作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータ
であって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保
持状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第
2の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果
型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パ
ワートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電
気角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング
動作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパル
ス信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
ジスタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラ
ンジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周
波スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前
記通電制御手段と協同して動作し、前記指令信号が所定
値よりも大きい場合にQ相の第1の通電制御信号とQ相
の第2の通電制御信号の通電区間を電気角で小さくなる
ように切り換えながらも、各通電区間を電気角で360
/Q度よりも大きくしている。
【0010】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、第1の通電制御信号
と第2の通電制御信号の通電区間(電気角で見た通電角
度)を電気角360/Q度よりも大きい範囲で小さくな
るように切り換え、各電界効果型パワートランジスタの
通電区間(電気角で見た通電角度)を短くするようにし
た。これにより、加速動作中や負荷トルクが大きい場合
であっても、電圧検出手段におけるコイルの端子電圧の
誤検出を防止し、安定な加速動作および回転動作を実現
できる。さらに、速度制御状態では指令信号が所定値よ
りも小さくなり、第1の通電制御信号と第2の通電制御
信号の通電区間が長くなる。これにより、各電界効果型
パワートランジスタの通電区間が電気角で360/Q度
よりもかなり長くできるので、コイルへの通電幅を広く
でき、モータの騒音や振動を小さくできる。また、指令
信号に応動して切換動作を行っているので、速度制御回
路などの指令手段から新たな信号線を出力する必要がな
く、モータ構成は簡素になる。その結果、本発明に基づ
いて、電力損失が小さく、振動・騒音が小さく、安定な
センサレス動作を行うモータを低コストに実現できる。
【0011】また、本発明のさらに別の観点のモータ
は、磁石磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステ
ータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)の
コイルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電
圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端へ
の電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートラン
ジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子側から
前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界
効果型パワートランジスタを含んで構成された電力供給
手段と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信
号を作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出
パルス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手
段と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力
供給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジ
スタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手
段の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動
した指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指
令信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個の
パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング
動作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータ
であって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保
持状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第
2の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果
型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パ
ワートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電
気角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング
動作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパル
ス信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
ジスタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラ
ンジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周
波スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前
記検出パルス信号の発生から調整時間後にタイミング信
号を作成し、前記検出パルス信号の発生から他の調整時
間後に他のタイミング信号を作成する調整手段と、前記
タイミング信号に応動して保持状態を遷移させる遷移保
持手段と、前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前
記調整時間と前記ロータの回転速度の乗算値および前記
他の調整時間と前記ロータの回転速度の乗算値を小さく
するように前記調整時間および前記他の調整時間を切り
換える調整切換手段と、を含んで構成され、前記電圧検
出手段は、前記調整手段の前記他のタイミング信号によ
り前記検出パルス信号の発生から前記他の調整時間まで
の間前記検出パルス信号の検出動作を停止させ、前記他
の調整時間は前記調整時間よりも大きくさせられてい
る。
【0012】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、タイミング信号の出
力までの調整時間と回転速度の乗算値を小さくするよう
に調整時間を切り換え、各電界効果型パワートランジス
タの通電区間(電気角で見た通電角度)を短くなるよう
にした。さらに、指令手段の指令信号が所定値よりも大
きくなると、他のタイミング信号の出力までの他の調整
時間と回転速度の乗算値を小さくするように他の調整時
間を切り換え、電圧検出手段の検出パルス信号の検出動
作の停止区間(電気角で見た停止角度)を短くなるよう
にした。これにより、加速動作中には電界効果型パワー
トランジスタの通電区間や検出動作の停止区間が短くな
り、電圧検出手段におけるコイルの端子電圧の誤検出を
防止し、安定な加速動作を実現できる。さらに、速度制
御状態では指令信号が所定値よりも小さくなり、調整時
間および他の調整時間が長くなる。これにより、各電界
効果型パワートランジスタの通電区間が電気角で360
/Q度よりもかなり長くできるので、コイルへの通電幅
を広くでき、モータの騒音や振動を小さくできる。ま
た、指令信号に応動して切換動作を行っているので、速
度制御回路などの指令手段から新たな信号線を出力する
必要がなく、モータ構成は簡素になる。その結果、本発
明に基づいて、電力損失が小さく、振動・騒音が小さ
く、安定なセンサレス動作を行うモータを低コストに実
現できる。
【0013】また、本発明のさらに別の観点のモータ
は、磁石磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステ
ータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)の
コイルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電
圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端へ
の電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートラン
ジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子側から
前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界
効果型パワートランジスタを含んで構成された電力供給
手段と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信
号を作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出
パルス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手
段と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力
供給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジ
スタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手
段の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動
した指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指
令信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個の
パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング
動作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータ
であって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保
持状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第
2の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果
型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パ
ワートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電
気角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング
動作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパル
ス信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
ジスタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラ
ンジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周
波スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前
記検出パルス信号の発生から第1の調整時間後に第1の
タイミング信号を作成し、前記検出パルス信号の発生か
ら第2の調整時間後[第2の調整時間]>[第1の調整
時間] に第2のタイミング信号を作成し、前記検出
パルス信号の発生から第3の調整時間後 [第3の調
整時間]>[第2の調整時間] に第3のタイミング
信号を作成する調整手段と、前記第1のタイミング信号
に応動して前記保持状態を第1状態から第2状態に遷移
させ、前記第2のタイミング信号に応動して前記保持状
態を前記第2状態から第3状態に遷移させる遷移保持手
段と、前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前記調
整手段の少なくとも前記第3の調整時間と前記ロータの
回転速度の乗算値を小さくするように前記第2の調整時
間よりも大きな範囲で前記第3の調整時間を切り換える
調整切換手段と、を含んで構成され、前記電圧検出手段
は、前記調整手段の前記第3のタイミング信号により前
記検出パルス信号の発生から前記第3の調整時間までの
間前記検出パルス信号の検出動作を停止させている。
【0014】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、第3のタイミング信
号の出力までの第3の調整時間と回転速度の乗算値を小
さくさせるように第3の調整時間を切り換え、電圧検出
手段の検出パルス信号の検出動作の停止区間(電気角で
見た停止角度)を短くなるようにした。これにより、加
速動作中には第3の調整時間が短くなり、電圧検出手段
におけるコイルの端子電圧の誤検出を防止し、安定な加
速動作および回転動作を実現できる。さらに、速度制御
状態では指令信号が所定値よりも小さくなり、第3の調
整時間が長くなり、電圧検出手段の検出パルス信号の検
出動作の停止区間は長くなる。これにより、各電界効果
型パワートランジスタの通電区間が電気角で360/Q
度よりもかなり長くできるので、コイルへの通電幅を広
くでき、モータの騒音や振動を小さくできる。また、指
令信号に応動して切換動作を行っているので、速度制御
回路などの指令手段から新たな信号線を出力する必要が
なく、モータ構成は簡素になる。その結果、本発明に基
づいて、電力損失が小さく、振動・騒音が小さく、安定
なセンサレス動作を行うモータを低コストに実現でき
る。
【0015】また、本発明のさらに別の観点のモータ
は、磁石磁束を発生する界磁部を有するロータと、ステ
ータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整数)の
コイルと、直流電圧を供給する電圧供給手段と、前記電
圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの一端へ
の電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワートラン
ジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子側から
前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2の電界
効果型パワートランジスタを含んで構成された電力供給
手段と、前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信
号を作成する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出
パルス信号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手
段と、前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力
供給手段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジ
スタとQ個の前記第2の電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を制御する通電制御手段と、前記電圧検出手
段の出力パルス信号により前記ロータの回転速度に応動
した指令信号を出力する指令手段と、前記指令手段の指
令信号に応動して前記電力供給手段の少なくとも1個の
パワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング
動作させるスイッチング動作手段と、を具備するモータ
であって、前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保
持状態に応動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第
2の通電制御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果
型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パ
ワートランジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電
気角で360/Q度よりも大きくし、前記スイッチング
動作手段は、前記指令信号に応動したスイッチングパル
ス信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
ジスタのうちで少なくとも1個の電界効果型パワートラ
ンジスタを前記スイッチングパルス信号に応動して高周
波スイッチング動作を行わせ、前記状態遷移手段は、前
記通電制御手段と協同して動作し、前記指令信号が所定
値よりも大きい場合にQ相の第1の通電制御信号とQ相
の第2の通電制御信号の通電区間を電気角で小さくなる
ように切り換えながらも、各通電区間を電気角で360
/Q度よりも大きくし、前記電圧検出手段は、前記検出
信号の発生から調整時間までの間前記検出パルス信号の
検出動作を停止させ、前記指令信号が所定値よりも大き
い場合に前記調整時間と前記ロータの回転速度との乗算
値を小さくするように前記調整時間は切り換えさせられ
ている。
【0016】このように構成することにより、スイッチ
ング動作手段が電力供給手段の電界効果型パワートラン
ジスタを高周波スイッチングさせているので、電力供給
手段の電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅
に低減でき、モータの電力効率を大幅に向上させること
ができる。また、電圧検出手段や状態遷移手段や通電制
御手段は、コイルの端子電圧を検出した検出パルス信号
に応動してコイルへの通電相を遷移させ、所定方向への
回転を行わせている。そのため、位置検出素子が不要に
なり、モータ構成は簡素になる。また、指令手段の指令
信号が所定値よりも大きくなると、第1の通電制御信号
と第2の通電制御信号の通電区間を電気角360/Q度
よりも大きい範囲で小さくなるように切り換え、各電界
効果型パワートランジスタの通電区間(電気角で見た通
電角度)を短くするようにした。さらに、指令手段の指
令信号が所定値よりも大きくなると、調整時間と回転速
度の乗算値を小さくさせるように調整時間を切り換え、
電圧検出手段の検出パルス信号の検出動作の停止区間
(電気角で見た停止角度)を短くなるようにした。これ
により、加速動作中には第1の通電制御信号と第2の通
電制御信号の通電区間や検出動作の停止区間が短くな
り、電圧検出手段におけるコイルの端子電圧の誤検出を
防止し、安定な加速動作および回転動作を実現できる。
さらに、速度制御状態では指令信号が所定値よりも小さ
くなり、第1の通電制御信号と第2の通電制御信号の通
電区間を電気角360/Q度よりもかなり大きくなり、
電圧検出手段の検出パルス信号の検出動作の停止区間は
長くなる。これにより、各電界効果型パワートランジス
タの通電区間が電気角で360/Q度よりもかなり長く
できるので、コイルへの通電幅を広くでき、モータの騒
音や振動を小さくできる。また、指令信号に応動して切
換動作を行っているので、速度制御回路などの指令手段
から新たな信号線を出力する必要がなく、モータ構成は
簡素になる。その結果、本発明に基づいて、電力損失が
小さく、振動・騒音が小さく、安定なセンサレス動作を
行うモータを低コストに実現できる。これらおよびその
他の構成や動作については、実施の形態の説明において
詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0018】《実施の形態1》図1から図12に本発明
の実施の形態1のモータを示す。図1に全体構成を示
す。ロータ11には、磁石磁束により複数極の界磁磁束
を発生する界磁部を取り付けられている。ここでは、2
極の永久磁石磁束による界磁部を示したが、一般に、磁
石磁束による多極の界磁部が構成可能である。3相のコ
イル12,13,14は、ステータに配設され、ロータ
11との相対関係に関して、電気的に120度相当ずら
されて配置されている。ここに、電気角の360度はロ
ータ11のN極とS極の1組の角度幅に相当する。各コ
イル12,13,14の一端は共通接続され、他の一端
は電力供給端子として電力供給部20の出力端子側に接
続されている。3相のコイル12,13,14は3相の
駆動電流I1,I2,I3により3相磁束を発生し、ロ
ータ11の界磁部との相互作用によって駆動力を発生
し、ロータ11を回転駆動する。
【0019】図1の電力供給部20は、通電制御部32
の下側通電制御信号M1,M2,M3と上側通電制御信
号N1,N2,N3に応動して電圧供給部25から3相
のコイル12,13,14への電流路を形成し、コイル
12,13,14への電力供給を行っている。図2に電
力供給部20の具体的な構成を示す。図2に示された電
力供給部20は、電圧供給部25の負極端子側(アース
側)とコイル12,13,14の各電力供給端子側の間
の電力供給路を形成する3個の下側電界効果型パワート
ランジスタ101,102,103と、電圧供給部25
の正極端子側(Vm側)とコイル12,13,14の各
電力供給端子側の間の電力供給路を形成する3個の上側
電界効果型パワートランジスタ105,106,107
を含んで構成されている。上側電界効果型パワートラン
ジスタ105,106,107には並列に上側パワーダ
イオード105d,106d,107dが逆接続され、
下側電界効果型パワートランジスタ101,102,1
03には並列に下側パワーダイオード101d,102
d,103dが逆接続されている(下側パワーダイオー
ドは無くしても良い)。
【0020】ここでは、下側電界効果型パワートランジ
スタ101,102,103や上側電界効果型パワート
ランジスタ105,106,107にNチャンネルMO
S構造の電界効果型パワートランジスタを使用し、下側
電界効果型パワートランジスタ101,102,103
や上側電界効果型パワートランジスタ105,106,
107の電流流出端子側から電流流入端子側に向けて逆
接続されて形成された寄生ダイオードを下側パワーダイ
オード101d,102d,103dや上側パワーダイ
オード105d,106d,107dとして使用してい
る。なお、下側電界効果型パワートランジスタや上側電
界効果型パワートランジスタは、同極性の電界効果型ト
ランジスタに限らず、異極性の電界効果型トランジスタ
を使用しても良い。たとえば、上側電界効果型パワート
ランジスタにPチャンネルMOS構造の電界効果型パワ
ートランジスタを使用し、下側電界効果型パワートラン
ジスタにNチャンネルMOS構造の電界効果型パワート
ランジスタを使用できる。また、IGBTトランジスタ
は飽和電圧が大きく、動作速度がやや遅いという欠点は
あるが、IGBTトランジスタの内部動作としては電界
効果を利用して出力電流を制御している。従って、ここ
での電界効果型パワートランジスタとしては純粋な電界
効果型トランジスタにより構成されるだけでなく、IG
BTトランジスタにより構成することも可能である。
【0021】電力供給部20の下側動作回路111,1
12,113は、下側通電制御信号M1,M2,M3に
応動して下側電界効果型パワートランジスタ101,1
02,103のオン・オフ動作を行わせる。下側電界効
果型パワートランジスタ101,102,103は、コ
イル12,13,14への駆動電流I1,I2,I3の
負極側電流を供給する電流路を形成する。下側通電制御
信号M1,M2,M3は、各通電区間においてディジタ
ル的なPWM信号(パルス幅変調信号)になっており、
下側電界効果型パワートランジスタ101,102,1
03はオン・オフの高周波スイッチング動作する。たと
えば、下側電界効果型パワートランジスタ101がオン
のときにはコイル12の端子電圧V1は0Vもしくは略
0Vになり、コイル12に負極性の駆動電流I1を供給
する。下側電界効果型パワートランジスタ101がオフ
に変わると、上側パワーダイオード105dが活性にな
り、コイル12の端子電圧V1はVm以上もしくは略V
mになり、コイル12に負極性の駆動電流I1を連続的
に供給する。これにより、コイル12の端子電圧V1は
略0Vと略Vmの間をディジタル的に変化するPWM電
圧になる。その結果、下側電界効果型パワートランジス
タ101,102,103のそれぞれの通電区間におい
て、コイル12,13,14の端子電圧V1,V2,V
3はそれぞれPWM電圧になる。
【0022】電力供給部20の上側動作回路115,1
16,117は、上側通電制御信号N1,N2,N3に
応動して上側電界効果型パワートランジスタ105,1
06,107のオン・オフ動作を行わせる。上側電界効
果型パワートランジスタ105,106,107は、コ
イル12,13,14への駆動電流I1,I2,I3の
正極側電流を供給する電流路を形成する。なお、上側電
界効果型パワートランジスタにNチャンネルMOS−F
ETトランジスタを使用する場合には、電圧供給部の正
極電位Vmよりも所定値だけ高い高電位を用いて、上側
動作回路は上側電界効果型パワートランジスタを動作さ
せる制御信号を出力する。これにより、上側動作回路
は、Nチャンネルの電界効果型パワートランジスタをフ
ルオン動作させることができる。また、オン・オフの高
周波スイッチング動作する下側電界効果型パワートラン
ジスタと同相の上側電界効果型パワートランジスタを相
補的にオフ・オンの同期整流スイッチング動作させるこ
とにより、上側パワーダイオードの電力損失を低減する
ことも可能である。
【0023】電流検出部21は、電流検出用の抵抗12
5を含んで構成され、下側電界効果型パワートランジス
タ101,102,103によってコイル12,13,
14に供給する合成供給電流Igに比例した電流検出信
号Adを出力する。下側電界効果型パワートランジスタ
はオン・オフの高周波スイッチング動作するので、合成
供給電流Igや電流検出信号Adはパルス信号になる。
図1の電圧検出部23は、コイルの端子電圧を検出し、
検出パルス信号を出力する。電圧検出部23には、3相
のコイル12,13,14の一端に生じる3相の端子電
圧V1,V2,V3、および、コイル12,13,14
の共通接続された中点端子の共通電圧Vcが入力され
る。図3または図4に電圧検出部23の具体的な構成を
示す。
【0024】図3の電圧検出部23の3個のコンパレー
タ回路151,152,153は、3相の端子電圧V
1,V2,V3と共通電圧Vcを比較し、比較結果に応
動した3相の比較パルス信号b1,b2,b3を出力す
る。信号選択回路155は、コイルへの通電状態に応じ
て比較パルス信号b1,b2,b3のうちのいずれか1
個の立ち上がりエッジもしくは立ち下がりエッジを選択
検出し、その検出エッジを合成した検出パルス信号Dt
を出力する。また、信号選択回路155は、1相の端子
電圧V1から得られる比較パルス信号b1の立ち上がり
エッジに対応した速度パルス信号Dpを出力する。図1
3に電圧比較部23の動作説明用波形を示す。図13
(a),(b),(c)に示した3相の比較パルス信号
b1,b2,b3に対して、各エッジを選択検出して合
成した検出パルス信号Dtを図13(d)に示し、比較
パルス信号b1に対応した速度パルス信号Dpを図13
(e)に示す。なお、電力供給部のPWM動作によって
生じるPWMノイズは省略した。実際には、信号選択回
路155にPWMノイズを除去するノイズ除去回路を含
ませている。また、信号選択回路155は、後述の遷移
保持器31の保持状態に応動して信号選択動作を行って
いる。
【0025】図4に電圧検出部23の別の構成を示す。
電圧検出部の合成電圧回路160は、3相の端子電圧V
1,V2,V3を抵抗161,162,163により合
成した合成共通電圧Vcrを作りだしている。第1の信
号選択回路170は、コイルへの通電状態に応じて端子
電圧V1,V2,V3のいずれかをアナログ的に選択し
た選択出力信号b5として出力し、コンパレータ回路1
71に供給する。コンパレータ回路171は、選択され
た端子電圧を合成共通電圧Vcrと比較し、比較パルス
信号b6を出力する。第2の信号選択回路172は、コ
イルへの通電状態に応じて比較パルス信号b6の検出エ
ッジを選択し、検出パルス信号Dtと速度パルス信号D
pを出力する。実際には、第2の信号選択回路172に
PWMノイズを除去するノイズ除去回路を含ませてい
る。また、第1の信号選択回路170と第2の信号選択
回路172は、後述の遷移保持器31の保持状態に応動
して信号選択動作を行っている。
【0026】図1の指令部26は、たとえば速度制御回
路を含んで構成され、電圧検出部23の速度パルス信号
Dpによりロータ11の回転速度を検出し、目標速度と
の差に応動した指令信号Acを出力する。ここでは、指
令信号Acは速度制御回路によって作り出された電圧信
号である。図1の状態遷移部19は、調整器35と調整
切換器36を有する調整動作器27と、遷移保持器31
と、を含んで構成されている。調整器35は、電圧検出
部23の検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジの到来
毎に、第1の調整時間T1だけ遅延した第1のタイミン
グ信号F1と、第2の調整時間T2だけ遅延した第2の
タイミング信号F2を出力する。調整切換器36は、指
令部26の指令信号Acに応じたディジタル的な調整切
換信号Ftを出力する。遷移保持器31は、調整器35
の第1のタイミング信号F1や第2のタイミング信号F
2の到来に応動して保持状態を遷移し、その保持状態に
応動した3相の下側区間信号P1,P2,P3と3相の
上側区間信号Q1,Q2,Q3を出力する。図5に調整
切換器36の具体的な構成を示し、図6に調整器35の
具体的な構成を示す。
【0027】図5の調整切換器36のコンパレータ回路
211は、指令信号Acを基準電圧源212の基準電圧
Brと比較し、比較結果である調整切換信号Ftを出力
する。指令信号Acが基準電圧Brよりも小さい場合に
調整切換信号Ftは“L”であり、指令信号Acが基準
電圧Brよりも大きい場合に調整切換信号Ftは“H”
になる。図6の調整器35は、時間計測回路201と第
1の調整回路202と第2の調整回路203を含んで構
成されている。時間計測回路201は、検出パルス信号
Dtの立ち上がりエッジの時間間隔T0を計測し、その
時間間隔T0に対応した計数データ信号Dbを出力す
る。第1の調整回路202は、検出パルス信号Dtの立
ち上がりエッジの発生時点における計数データ信号Db
を入力し、この計数データDbに比例もしくは略比例し
た第1の調整時間T1だけ遅延させた第1のタイミング
信号F1を出力する。同様に、第2の調整回路203
は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジの発生時点
における計数データDbを入力し、この計数データ信号
Dbに比例もしくは略比例した第2の調整時間T2だけ
遅延させた第2のタイミング信号F2を出力する。
【0028】時間計測回路201は、たとえばアップ型
カウンタであり、検出パルス信号Dtの到来毎に内部状
態をリセットし、その後クロックパルスをカウントアッ
プする。第1の調整回路202は、たとえばダウン型カ
ウンタであり、検出パルス信号Dtの到来時に計数デー
タ信号Dbを入力し、その後第1のクロックパルスによ
りダウンカウントする。第2の調整回路203はたとえ
ばダウン型カウンタであり、検出パルス信号Dtの到来
時に計数データ信号Dbを入力し、その後第2のクロッ
クパルスによりダウンカウントする。また、第1の調整
回路202の第1のクロックパルスを第2の調整回路2
03の第2のクロックパルスよりも高速にすることによ
り、 [第2の調整時間T2>第1の調整時間T1]
に設定されている。第2の調整回路203は、調整
切換器36の調整切換信号Ftに応じて第2の調整時間
T2を切り換えている。調整切換信号Ftが“L”の場
合に比較して、調整切換信号Ftが“H”になると、第
2の調整時間とロータの回転速度の乗算値を小さくする
ように、第2の調整時間を切り換えるようにしている。
すなわち、調整切換信号Ftが“H”の場合の乗算値を
調整切換信号Ftが“L”の場合の乗算値よりも小さく
なるようにしている。このような切換動作は、第2の調
整回路203の第2のクロックパルスを切り換えること
により、容易に実現できる。たとえば、調整切換信号F
tが”H”になると第2のクロックパルスの周波数を5
/4倍すれば、第2の調整時間T2は4/5倍に小さく
なる。このとき、第2の調整時間T2は検出パルス信号
Dtの時間間隔T0に比例または略比例している。な
お、調整切換器36の調整切換信号Ftに応じて第1の
調整回路202の第1の調整時間を切り換えても良い。
すなわち、調整切換信号Ftが“L”の場合に比較し
て、調整切換信号Ftが“H”になると、第1の調整時
間とロータの回転速度の乗算値を小さくするように、第
1の調整時間をに切り換えることができる。このとき、
[第2の調整時間T2]>[第1の調整時間T1]
の関係を保つようにして、第1のタイミング信号F1の
後で第2のタイミング信号F2が発生するように構成さ
れている。
【0029】これらの信号波形の関係を図14に例示す
る。図14(a)の検出パルス信号Dtの立ち上がりエ
ッジ間の時間間隔T0に対応したカウント値が、時間計
測回路201に計数される。第1の調整回路202は、
時間間隔T0に比例または略比例した第1の調整時間T
1(T1<T0)だけ遅延して第1のタイミング信号F
1を出力する(図14(b)参照)。すなわち、第1の
タイミング信号F1は、検出パルス信号Dtの立ち上が
りエッジ発生時点から、時間間隔T0に応動した第1の
調整時間T1だけ遅延したパルス信号になる。第2の調
整回路203は、時間間隔T0に比例または略比例した
第2の調整時間T2(T2<T0)だけ遅延して第2の
タイミング信号F2を出力する(図14(c)参照)。
すなわち、第2のタイミング信号F2は、検出パルス信
号Dtの立ち上がりエッジ発生時点から、時間間隔T0
に応動した第2の調整時間T2(T1<T2<T0)だ
け遅延したパルス信号になる。
【0030】調整切換器36の調整切換信号Ftが
“L”から“H”に変わると、第2の調整回路203の
第2の調整時間は短くなり、T2からT2’に切り換わ
る。すなわち、第2の調整回路203は時間間隔T0に
比例または略比例した第2の調整時間T2’(T2’<
T2<T0)だけ遅延して第2のタイミング信号F2を
出力する(図14(d)参照)。なお、調整切換器36
の調整切換信号Ftが“L”から“H”に変わると、第
1の調整回路202の第1の調整時間も短くし、T1か
らT1’(T1’<T1)に変化させても良い。調整切
換器36の調整切換信号Ftによって調整時間が変化し
た場合でも、第2の調整時間は第1の調整時間よりも大
きくなるようにされ、第2のタイミング信号F2は第1
のタイミング信号F1よりも遅れて発生するようにして
いる。
【0031】図1の状態遷移部19の遷移保持器31
は、調整器35の第1のタイミング信号F1や第2のタ
イミング信号F2の到来に対応して保持状態を遷移する
状態保持回路を含んでいる。遷移保持器31は、第1の
タイミング信号F1と第2のタイミング信号F2に応動
して保持状態を遷移させ、保持状態に対応した3相の下
側区間信号P1,P2,P3と3相の上側区間信号Q
1,Q2,Q3を出力する。すなわち、第1のタイミン
グ信号F1の到来によって、下側区間信号P1,P2,
P3と上側区間信号Q1,Q2,Q3のうちで1個の信
号を、“L”から“H”に変化させ、対応する電界効果
型パワートランジスタの通電を開始させる。また、第2
のタイミング信号F2の到来によって、下側区間信号P
1,P2,P3と上側区間信号Q1,Q2,Q3のうち
で1個の信号を、“H”から“L”に変化させ、対応す
る電界効果型パワートランジスタの通電を終了させる。
遷移保持器31の下側区間信号P1,P2,P3の
“H”状態になる期間は、それぞれ電力供給部20の下
側電界効果型パワートランジスタ101,102,10
3の通電区間であり、コイル12,13,14に駆動電
流I1,I2,I3の負極側電流を供給する通電区間に
相当する。遷移保持器31の上側区間信号Q1,Q2,
Q3の“H”状態になる期間は、それぞれ電力供給部2
0の上側電界効果型パワートランジスタ105,10
6,107の通電区間であり、コイル12,13,14
に駆動電流I1,I2,I3の正極側電流を供給する通
電区間に相当する。図7に遷移保持器31の具体的な構
成を示す。
【0032】図7の遷移保持器31は状態保持器301
と区間信号作成器302を含んで構成されている。状態
保持器301は、第1のタイミング信号F1と第2のタ
イミング信号F2の到来に応動して保持状態を遷移さ
せ、第1の状態保持信号G1,G2,G3,G4,G
5,G6と第2の状態保持信号H1,H2,H3,H
4,H5,H6を出力する。ここに、状態遷移部19の
遷移保持器31の保持状態とは、第1の状態保持信号G
1,G2,G3,G4,G5,G6と第2の状態保持信
号H1,H2,H3,H4,H5,H6の全体の状態を
意味する。区間信号作成器302は、第1の状態保持信
号G1〜G6と第2の状態保持信号H1〜H6を合成し
て、下側区間信号P1,P2,P3と上側区間信号Q
1,Q2,Q3を出力する。図8に状態保持器301の
具体的な構成を示し、図9に区間信号作成器302の具
体的な構成を示す。
【0033】図8の状態保持器301は、第1の状態保
持回路320と第2の状態保持回路330により構成さ
れている。第1の状態保持回路320は、6個のD形フ
リップフロップ321,322,323,324,32
5,326を含み、いずれか1個のフリップフロップが
“H”状態になり、他のフリップフロップは“L”状態
になるようにしている。第1のタイミング信号F1の立
ち上がりエッジにおいて、フリップフロップ321,3
22,323,324,325,326の状態は遷移
し、リングカウンタのように“H”状態が順繰りに移動
する。第1の状態保持回路320は、6個のフリップフ
ロップ321,322,323,324,325,32
6の内部状態を第1の状態保持信号G1〜G6として出
力する。第2の状態保持回路330は、6個のD形フリ
ップフロップ331,332,333,334,33
5,336により構成され、フリップフロップ331,
332,333,334,335,336のデータ入力
端子に第1の状態保持信号G1〜G6がそれぞれ入力さ
れている。第2のタイミング信号F2の立ち上がりエッ
ジにおいて、フリップフロップ331,332,33
3,334,335,336は第1の状態保持信号G
1,G2,G3,G4,G5,G6を内部状態に入力
し、その出力を変化させる。第2の状態保持回路330
は、6個のフリップフロップ331,332,333,
334,335,336の内部状態を第2の状態保持信
号H1,H2,H3,H4,H5,H6として出力す
る。
【0034】図9の区間信号作成器302は下側区間信
号作成回路340と上側区間信号作成回路350を含ん
で構成されている。下側区間信号作成回路340は、状
態保持器301の第1の状態保持信号G1〜G6と第2
の状態保持信号H1〜H6に応動した下側区間信号P
1,P2,P3を作り出す。下側区間信号P1,P2,
P3の“H”状態になる期間は、電力供給部20の下側
電界効果型パワートランジスタ101,102,103
の通電区間に相当する。上側区間信号作成回路350
は、状態保持器301の第1の状態保持信号G1〜G6
と第2の状態保持信号H1〜H6に応動した上側区間信
号Q1,Q2,Q3を作り出す。上側区間信号Q1,Q
2,Q3の“H”状態になる期間は、電力供給部20の
上側電界効果型パワートランジスタ105,106,1
07の通電区間に相当する。従って、各電界効果型パワ
ートランジスタの通電区間は、第1の状態保持信号と第
2の状態保持信号によって決められる。
【0035】下側区間信号P1,P2,P3と上側区間
信号Q1,Q2,Q3と第1の状態保持信号G1〜G6
と第2の状態保持信号H1〜H6の信号関係を図15に
示す。図15の横軸は時間である。第1の状態保持信号
G1〜G6は、第1のタイミング信号F1の発生タイミ
ング毎に“H”となる信号がシフトする6相の信号であ
る(図15(a)〜(f)参照)。第2の状態保持信号
H1〜H6は、第2のタイミング信号F2の発生タイミ
ング毎に“H”となる信号がシフトする6相の信号であ
る(図15(g)〜(l)参照)。下側区間信号P1,
P2,P3は、第1の状態保持信号G1〜G6と第2の
状態保持信号H1〜H6を論理合成して作成され、電気
角で120度よりも大きな “H”区間を持つ3相信号
に形成されている(図15(p)〜(r)参照)。具体
的には、下側区間信号P1,P2,P3は約140度の
“H”区間を有する3相信号に形成されている。ここ
に、電気角360度はロータのN極とS極の1組の回転
角度に相当している。同様に、上側区間信号Q1,Q
2,Q3は、第1の状態保持信号G1〜G6と第2の状
態保持信号Q1〜Q6を論理合成して作成され、電気角
で120度よりも大きな“H”区間を持つ3相信号に形
成されている(図15(m)〜(o)参照)。具体的に
は、上側区間信号Q1,Q2,Q3は約140度の
“H”区間を有する3相信号に形成されている。
【0036】図16に調整切換信号Ftが“L”の場合
のタイミング信号と区間信号の関係を示す。図16
(a)に示した検出パルス信号Dtに対して、第1のタ
イミング信号F1は第1の調整時間T1だけ遅延して出
力され(図16(b)参照)、第2のタイミング信号F
2は第2の調整時間T2だけ遅延して出力される(図1
6(c)参照)。状態遷移部19の遷移保持器31は、
第1のタイミング信号F1と第2のタイミング信号F2
の到来毎に保持状態を遷移し、12の保持状態を循環的
に繰り返す。これにより、図16(d),(e),
(f)に示した3相の下側区間信号P1,P2,P3と
図16(g),(h),(i)に示した3相の上側区間
信号Q1,Q2,Q3を作り出す。たとえば、第1のタ
イミング信号F1の到来により下側区間信号P1が
“L”から“H”に変化して下側電界効果型パワートラ
ンジスタ101が通電開始になり、第2のタイミング信
号F2の到来により下側区間信号P3が“H”から
“L”に変化して下側電界効果型パワートランジスタ1
03が通電終了になり、次の第1のタイミング信号F1
の到来により上側区間信号Q3が“L”から“H”に変
化して上側電界効果型パワートランジスタ107が通電
開始になり、次の第2のタイミング信号F2の到来によ
り上側区間信号Q2が“H”から“L”に変化して上側
電界効果型パワートランジスタ106が通電終了にな
る。さらに、第1のタイミング信号F1の到来により下
側区間信号P2が“L”から“H”に変化して下側電界
効果型パワートランジスタ102が通電開始になり、第
2のタイミング信号F2の到来により下側区間信号P1
が“H”から“L”に変化して下側電界効果型パワート
ランジスタ101が通電終了になり、次の第1のタイミ
ング信号F1の到来により上側区間信号Q1が“L”か
ら“H”に変化して上側電界効果型パワートランジスタ
105が通電開始になり、次の第2のタイミング信号F
2の到来により上側区間信号Q3が“H”から“L”に
変化して上側電界効果型パワートランジスタ107が通
電終了になる。このようにして、状態遷移部19の遷移
保持器31は3相の下側区間信号P1,P2,P3と3
相の上側区間信号Q1,Q2,Q3を出力し、電力供給
部20の下側電界効果型パワートランジスタ101,1
02,103と上側電界効果型パワートランジスタ10
5,106,107の通電区間を決める。図16から理
解されるように、検出パルス信号Dtの発生から第1の
調整時間T1後の第1のタイミング信号に応動して、あ
る1個の電界効果型パワートランジスタの通電が開始さ
れ、検出パルス信号Dtの発生から第2の調整時間T2
後の第2のタイミング信号F2に応動して、ある1個の
電界効果型パワートランジスタの通電が終了する。
【0037】その結果、下側区間信号P1,P2,P3
は、電気角で120度よりも大きな“H”区間を持つ3
相信号になる(図16(d)〜(f)参照)。具体的に
は、下側区間信号P1,P2,P3は約140度の
“H”区間を有する3相信号にしている。同様に、上側
区間信号Q1,Q2,Q3は、電気角で120度よりも
大きな “H”区間を持つ3相信号になる(図16
(g)〜(i)参照)。具体的には、上側区間信号Q
1,Q2,Q3は約140度の“H”区間を有する3相
信号にしている。また、同一相の下側区間信号と上側区
間信号は、電気角で180度の位相差のある逆相信号に
なされている。さらに、 [第2の調整時間T2]>
[第1の調整時間T1] であるから、ロータの回転
に伴って、2相のコイルへの通電と3相のコイルへの通
電を交互に行わせ、駆動電流の脈動を小さくしている。
【0038】図17に調整切換信号Ftが“H”の場合
のタイミング信号と区間信号の関係を示す。図17
(a)に示した検出パルス信号Dtに対して、第1のタ
イミング信号F1は第1の調整時間T1だけ遅延して出
力され(図17(b)参照)、第2のタイミング信号F
2は第2の調整時間T2’だけ遅延して出力される(図
17(c)参照)。ここでは、第2の調整時間だけが短
くなるように切り換えられた場合を示した。状態遷移部
19の遷移保持器31は、第1のタイミング信号F1と
第2のタイミング信号F2の到来毎に保持状態を遷移
し、12の保持状態を循環的に繰り返す。これにより、
図17(d),(e),(f)に示した3相の下側区間
信号P1,P2,P3と図17(g),(h),(i)
に示した3相の上側区間信号Q1,Q2,Q3を作り出
す。
【0039】遷移保持器31は3相の下側区間信号P
1,P2,P3と3相の上側区間信号Q1,Q2,Q3
を出力し、電力供給部20の下側電界効果型パワートラ
ンジスタ101,102,103と上側電界効果型パワ
ートランジスタ105,106,107の通電区間を決
める。図17から理解されるように、検出パルス信号D
tの発生から第1の調整時間T1後の第1のタイミング
信号に応動して、ある1個の電界効果型パワートランジ
スタの通電が開始され、検出パルス信号Dtの発生から
第2の調整時間T2’後の第2のタイミング信号F2に
応動して、ある1個の電界効果型パワートランジスタの
通電が終了する。従って、調整切換信号Ftが”L”か
ら“H”に変化すると、下側区間信号P1,P2,P3
や上側区間信号Q1,Q2,Q3の通電区間、すなわ
ち、下側電界効果型パワートランジスタ101,10
2,103と上側電界効果型パワートランジスタ10
5,106,107の通電区間は小さくなるように切り
換えられている。しかし、T2’>T1であるから、下
側区間信号P1,P2,P3や上側区間信号Q1,Q
2,Q3の通電区間は電気角で120度よりも大きくさ
れ、ロータの回転に伴って、2相のコイルへの通電と3
相のコイルへの通電を交互に行わせている。
【0040】図1の通電制御部32は、状態遷移部19
の遷移保持器31の下側区間信号P1,P2,P3と上
側区間信号Q1,Q2,Q3に応動した下側通電制御信
号M1,M2,M3と上側通電制御信号N1,N2,N
3を出力する。従って、コイルへの通電区間は、下側区
間信号と上側区間信号によって決められる。また、通電
制御部32は、スイッチング制御部22のスイッチング
パルス信号Wpに応動して下側通電制御信号M1,M
2,M3をスイッチングパルス化している。図10に通
電制御部32の具体的な構成を示す。図10の通電制御
部32は下側通電回路250と上側通電回路251を含
んで構成されている。下側通電回路250は、スイッチ
ング制御部22のスイッチングパルス信号Wpと下側区
間信号P1,P2,P3をそれぞれ論理合成し、通電区
間内をパルス化した下側通電制御信号M1,M2,M3
を出力する。上側通電回路251は、上側区間信号Q
1,Q2,Q3から上側通電制御信号N1,N2,N3
を出力する。
【0041】図1のスイッチング制御部22は、電流検
出部21の電流検出信号Adと指令部26の指令信号A
cを比較し、比較結果に応動したスイッチングパルス信
号Wpを出力する。スイッチング制御部22のスイッチ
ングパルス信号Wpは通電制御部32に入力される。下
側電界効果型パワートランジスタ101,102,10
3は、その通電区間においてスイッチングパルス信号W
pによって同時にオン・オフの高周波スイッチング動作
する。たとえば、下側区間信号P1とP2が“H”でP
3が“L”の時には、下側電界効果型パワートランジス
タ101と102がスイッチングパルス信号Wpに応動
して同時にオン・オフする。特に、電流検出信号Adが
指令信号Acに等しくなった時にスイッチングパルス信
号Wpが“L”になるので、下側電界効果型パワートラ
ンジスタによってコイル12,13,14に供給される
合成供給電流パルスIgのピーク値は指令信号Acに比
例または略比例して変化する。その結果、コイル12,
13,14への駆動電流I1,I2,I3の振幅は、指
令信号Acに応動して電流制御される。図11と図12
にスイッチング制御部22の具体的な構成を2例示す。
【0042】図11のスイッチング制御部22は、比較
回路411とPWMパルス回路412により構成されて
いる。比較回路411は、指令信号Acと電流検出信号
Adを比較し、電流検出信号Adが指令信号Acよりも
大きくなると比較信号Apを“H”に変化させる。PW
Mパルス回路412のスイッチングパルス信号Wp(P
WMパルス信号Wp)は、比較信号Apの立ち上がりエ
ッジの到来をトリガーとして所定時間Tfの間“L”に
なり、所定時間Tfが経過すると“H”に変化する。図
18(a),(b)に比較信号Apとスイッチングパル
ス信号Wpの信号関係を示す。比較信号Apは、電流検
出信号Adが指令信号Acよりも小さい時に“L”であ
り、電流検出信号Adが指令信号Acよりも大きくなる
と“H”に変わる。比較信号Apが“H”に変化した時
点から所定時間Tfの間、スイッチングパルス信号Wp
は“L”になる。スイッチングパルス信号Wpが“L”
になると、下側電界効果型パワートランジスタによる通
電が停止され、電流検出信号Adは零になり、比較信号
Apは“L”になる。所要時間Tfが経過すると、スイ
ッチングパルス信号Wpが“H”に変わり、下側電界効
果型パワートランジスタによるコイルへの通電を再開す
る。このようにして、スイッチングパルス信号Wpは電
流検出信号Adと指令信号Acの比較結果に応動したP
WM信号(パルス幅変調信号)になる。
【0043】図12に示した別種の構成のスイッチング
制御部22は、比較回路421と基準パルス回路422
とPWMパルス回路423により構成されている。比較
回路421は、指令信号Acと電流検出信号Adを比較
し、電流検出信号Adが指令信号Acよりも大きくなる
と比較信号Apを“H”に変化させる。基準パルス回路
422は、所定時間間隔に基準パルス信号Arを出力す
る。PWMパルス回路423は、たとえばフリップフロ
ップを含んで構成され、基準パルス信号Arの立ち上が
りエッジの発生により内部状態を“H”にし、スイッチ
ングパルス信号Wp(PWMパルス信号Wp)を“H”
にする。PWMパルス回路423は、比較信号Apの立
ち上がりエッジの発生により内部状態を“L”にし、ス
イッチングパルス信号Wpを“L”にする。図19
(a)〜(c)に基準パルス信号Arと比較信号Apと
スイッチングパルス信号Wpの信号関係を示す。基準パ
ルス信号Arの立ち上がりエッジ発生時点においてスイ
ッチングパルス信号Wpは“H”になり、比較信号Ap
の立ち上がりエッジ発生時点においてスイッチングパル
ス信号Wpは“L”になる。このようにして、スイッチ
ングパルス信号Wpは電流検出信号Adと指令信号Ac
の比較結果に応動したPWM信号になる。
【0044】次に、実施の形態1のモータの全体的な動
作および利点について説明する。状態遷移部19の遷移
保持器31の下側区間信号P1,P2,P3と上側区間
信号Q1,Q2,Q3に応動して、通電制御部32は下
側通電制御信号M1,M2,M3と上側通電制御信号N
1,N2,N3を出力し、通電すべきコイルを選択す
る。電力供給部20は、通電制御部32の下側通電制御
信号M1,M2,M3と上側通電制御信号N1,N2,
N3に応動して下側電界効果型パワートランジスタ10
1,102,103と上側電界効果型パワートランジス
タ105,106,107をオン・オフ動作させ、3相
のコイル12,13,14への電力供給を行う。スイッ
チング制御部22と電流検出部21によって形成された
スイッチング動作ブロックは、3相のコイル12,1
3,14にPWM化されたパルス的な駆動電圧V1,V
2,V3を供給するように動作する。スイッチング制御
部22のスイッチングパルス信号Wpに応動して、通電
制御部32の下側通電制御信号M1,M2,M3がスイ
ッチングパルス信号になる。通電制御部32の下側通電
制御信号M1,M2,M3によって選択された1個また
は2個の下側電界効果型パワートランジスタは同時にオ
ン・オフの高周波スイッチング動作し、コイル12,1
3,14に駆動電流I1,I2,I3の負極側電流を供
給する。電力供給部20の下側電界効果型パワートラン
ジスタ101,102,103がオフになった時には、
コイル12,13,14のインダクタンス作用により、
通電相のコイルに接続されている1個または2個の上側
パワーダイオード105d,106d,107dがオン
に変わり、連続的な負極側の駆動電流I1,I2,I3
をコイル12,13,14に供給する。その結果、3相
のコイル12,13,14への駆動電圧V1,V2,V
3はPWM電圧になる。これにより、電力供給部20の
下側電界効果型パワートランジスタ101,102,1
03の電力損失が大幅に小さくなる。
【0045】電力供給部20の上側電界効果型パワート
ランジスタ105,106,107は、3相のコイル1
2,13,14に駆動電流I1,I2,I3の正極側電
流を供給する。通電制御部32の上側通電制御信号N
1,N2,N3によって選択された1個または2個の上
側電界効果型パワートランジスタを同時にオンにし(P
WM動作はしない)、コイル12,13,14に駆動電
流I1,I2,I3の正極側電流を供給する。これによ
り、ロータ11の回転に伴って、3相のコイル12,1
3,14には正極性と負極性に交番する両方向の駆動電
流I1,I2,I3が供給される。また、電力供給部2
0の上側電界効果型パワートランジスタ105,10
6,107の電力損失は大幅に小さくなる。
【0046】電流検出部21は、電力供給部20の3個
の下側電界効果型パワートランジスタ101,102,
103を介して電圧供給部25がコイル12,13,1
4に供給する合成供給電流Igを検出し、電流検出信号
Adを出力する。この合成供給電流は、3相のコイル1
2,13,14への3相の駆動電流I1,I2,I3の
負極側電流の合成値に相当する。スイッチング制御部2
2は、電流検出信号Adと指令信号Acを比較し、その
比較結果に応動したスイッチングパルス信号Wpを出力
する。電力供給部20の下側電界効果型パワートランジ
スタ101,102,103はスイッチングパルス信号
Wpに応動してオン・オフのスイッチング動作する。そ
の結果、合成供給電流Igは指令信号Acに応動して電
流制御される。これにより、3相のコイル12,13,
14への駆動電流I1,I2,I3を指令信号Acに応
動して正確に電流制御でき、発生駆動力の脈動を低減で
きる。また、電力供給部20の下側電界効果型パワート
ランジスタは、スイッチング制御部22の単一のパルス
信号であるスイッチングパルス信号Wpに応動して同時
にオン・オフの高周波スイッチング動作しているので、
その構成は簡素になる。また、電力供給部20の上側電
界効果型パワートランジスタはPWM動作しないので、
その通電切換は極めて容易である。
【0047】電圧検出部23は、3相の駆動電圧V1,
V2,V3と共通電圧Vcまたは合成共通電圧Vcrを
比較する。これらの比較結果である比較パルス信号を、
例えば下側区間信号P1,P2,P3や上側区間信号Q
1,Q2,Q3に応動して選択し、検出パルス信号Dt
および速度パルス信号Dpを出力する。すなわち、ロー
タ11が回転することによって、コイル12,13,1
4に誘起される逆起電力に応動した検出パルス信号Dt
と速度パルス信号Dpが得られる。なお、電力供給部2
0のパワートランジスタが単一のパルス信号であるスイ
ッチングパルス信号Wpに応動してスイッチング動作し
ているので、電圧検出部23は必要に応じてPWMノイ
ズの影響を容易に除去することができる。状態遷移部1
9の調整器35は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエ
ッジの到来を検出し、時間計測回路201により検出パ
ルス信号Dtのエッジ間隔T0を計測する。第1の調整
回路202は、検出パルス信号Dtのエッジ発生時点か
らエッジ間隔T0に応動した第1の調整時間T1だけ遅
延させた第1のタイミング信号F1を出力する。また、
第2の調整回路203は、検出パルス信号Dtのエッジ
発生時点からエッジ間隔T0に応動した第2の調整時間
T2だけ遅延させた第2のタイミング信号F2を出力す
る。ここに、T1<T2<T0である。この関係は、調
整切換器36の調整切換信号Ftが“L”の場合も
“H”の場合も保たれている。
【0048】状態遷移部19の遷移保持器31は、第1
のタイミング信号F1に応動して保持状態を遷移させ、
下側区間信号と上側区間信号のうちで1個の区間信号を
通電開始(“H”)にする。また、遷移保持器31は、
第2のタイミング信号F2に応動して保持状態を遷移さ
せ、下側区間信号と上側区間信号のうちで1個の区間信
号を通電終了(“L”)にする。第1のタイミング信号
F1と第2のタイミング信号F2の到来毎に、遷移保持
器31の保持状態は順次シフトしていく(12の保持状
態のうちで順次遷移する)。下側区間信号P1,P2,
P3はそれぞれ下側電界効果型パワートランジスタ10
1,102,103の通電区間を決め、上側区間信号Q
1,Q2,Q3はそれぞれ上側電界効果型パワートラン
ジスタ105,106,107の通電区間を決める。
【0049】通電制御部32の下側通電回路250は、
状態遷移部19の遷移保持器31の下側区間信号P1,
P2,P3とスイッチング制御部22のスイッチングパ
ルス信号Wpを論理合成して下側通電制御信号M1,M
2,M3を作りだし、電力供給部20の下側電界効果型
パワートランジスタ101,102,103をオン・オ
フの高周波スイッチング動作させる。これにより、下側
電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅に低減
し、モータの電力効率を向上させる。通電制御部32の
上側通電回路251は、状態遷移部19の遷移保持器3
1の上側区間信号Q1,Q2,Q3をバッファ出力して
上側通電制御信号N1,N2,N3を作りだし、電力供
給部20の上側電界効果型パワートランジスタ105,
106,107をオン・オフ動作させる。これにより、
上側電界効果型パワートランジスタの電力損失を大幅に
低減し、モータの電力効率を向上させる。
【0050】指令部26は、電圧検出部23の速度パル
ス信号Dpによりロータ11の回転速度を検出し、目標
速度と実際の回転速度との差に応動した指令信号Acを
出力する。ロータ11が目標回転速度で制御されている
場合には、指令信号Acは小さな値になる。その結果、
電力供給部20の下側電界効果型パワートランジスタ1
01,102,103のうちで少なくとも1個の電界効
果型パワートランジスタを指令信号Acに応動して高周
波スイッチング動作させながら、指令信号Acに比例し
た小さな合成供給電流Igを電圧供給部25から3相の
コイル12,13,14に供給する。ロータ11が速度
制御されている場合には、指令信号Acは基準電圧Br
よりも小さいので、状態遷移部19の調整切換器36の
調整切換信号Ftは“L”になる。従って、状態遷移部
19の調整器35は第1の調整時間T1の遅延を行った
第1のタイミング信号F1と第2の調整時間T2の遅延
を行った第2のタイミング信号F2を出力する。これに
より、下側区間信号P1,P2,P3や上側区間信号Q
1,Q2,Q3の通電区間(電気角で見た通電角度)を
電気角で360/3=120°よりもかなり大きくで
き、3相の下側通電制御信号M1,M2,M3や3相の
上側通電制御信号N1,N2,N3の通電区間(電気角
で見た通電角度)を電気角で360/3=120°より
もかなり大きくできる。その結果、コイル12,13,
14への駆動電流は120度よりも大幅に広幅の通電に
なり、モータ振動や騒音を小さくしている。本実施の形
態においては、3相の下側通電制御信号M1,M2,M
3や3相の上側通電制御信号N1,N2,N3の通電区
間を電気角で140度程度にしている。
【0051】また、回転速度が目標回転速度よりも小さ
くてロータ11を加速している場合には、指令部26の
指令信号Acは大きくなり、電力供給部20の下側電界
効果型パワートランジスタ101,102,103のう
ちの少なくとも1個の電界効果型パワートランジスタを
指令信号Acに応動して高周波スイッチング動作させな
がら、指令信号Acに比例した大きな合成供給電流Ig
を電圧供給部25から3相のコイル12,13,14に
供給する。これにより、ロータ11の急速な加速動作を
行わせる。このとき、指令部26の指令信号Acは基準
電圧Brよりも大きくなり、状態遷移部19の調整切換
器36の調整切換信号Ftは“H”になる。従って、状
態遷移部19の調整器35は少なくとも第2の調整時間
を短くし、短くした第2の調整時間の遅延を行った第2
のタイミング信号F2を出力する。これにより、下側区
間信号P1,P2,P3や上側区間信号Q1,Q2,Q
3の通電終了が早めになり、3相の下側通電制御信号M
1,M2,M3や3相の上側通電制御信号N1,N2,
N3の通電区間(電気角で見た通電角度)は短くなる。
その結果、電界効果型パワートランジスタの通電区間
(電気角で見た通電角度)が短くなり、電圧検出部23
の電圧検出動作が安定になる。これについて説明すれ
ば、第2の調整時間T2が直前の検出パルス信号Dtの
エッジ間隔T0に比例しているので、ロータ11が加速
しているときには第2のタイミング信号F2が遅れぎみ
に発生する。第2のタイミング信号F2の遅れが大きす
ぎると、電圧検出部23の端子電圧の検出に遅れを生
じ、加速回転動作を不安定にする。そこで、指令信号A
cが大きい場合に、少なくとも第2の調整時間を短くし
て第2のタイミング信号F2を早めにし、電圧検出部2
3の電圧検出を安定に行わせ、スムーズな加速動作を実
現した。なお、第2の調整時間を短くしたときにおいて
も、3相の下側通電制御信号と3相の上側通電制御信号
の通電区間や電界効果型パワートランジスタの通電区間
は電気角で120°よりも大きくしている。
【0052】このような効果は、モータの負荷トルクが
大きい場合にも得られる。すなわち、負荷トルクが大き
い場合には指令信号Acが基準電圧Brよりも大きくな
り、調整切換信号Ftは”H”になる。従って、調整動
作器27の調整器35は第2の調整時間を短くし、短く
した第2の調整時間の遅延を行った第2のタイミング信
号F2を出力する。これにより、下側区間信号P1,P
2,P3や上側区間信号Q1,Q2,Q3の通電終了が
早めになり、3相の下側通電制御信号M1,M2,M3
や3相の上側通電制御信号N1,N2,N3の通電区間
が電気角換算で短くなる。その結果、電界効果型パワー
トランジスタの通電区間が短くなり、電圧検出部23の
電圧検出動作が安定になる。
【0053】本実施の形態では、上述の説明にて理解さ
れるように、コイルの端子電圧を検出して電流路を切り
換えることにより、ロータの回転位置を検出するための
位置検出素子を不要にした。また、コイルに両方向の駆
動電流を供給する電界効果型パワートランジスタをオン
・オフの高周波スイッチング動作させ、電力損失を大幅
に低減した。すなわち、下側電界効果型パワートランジ
スタをオン・オフの高周波スイッチング動作させ、下側
電界効果型パワートランジスタの電力損失を著しく小さ
くした。上側電界効果型パワートランジスタをオン・オ
フして電流路を切り換え、上側電界効果型パワートラン
ジスタの電力損失を小さくした。これにより、電界効果
型パワートランジスタの電力損失が大幅に低減され、モ
ータの電力効率は大幅に向上した。特に、下側電界効果
型パワートランジスタや上側電界効果型パワートランジ
スタをフルオン状態とオフ状態において動作させている
ので、電界効果型パワートランジスタにおける電力損失
は極めて小さくなる。
【0054】また、本実施の形態では、3個の下側電界
効果型パワートランジスタのうちで1個または2個のパ
ワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング動
作させ、1相分のコイルの端子電圧を高周波スイッチン
グさせる第1のスイッチング動作と2相分のコイルの端
子電圧を高周波スイッチングさせる第2のスイッチング
動作を実現し、ロータの回転に伴って第1のスイッチン
グ動作と第2のスイッチング動作を交互に行わせた。こ
れにより、電流路の切り換わりをオーバーラップさせる
ことができ、駆動電流の脈動が小さくなる。その結果、
モータの発生駆動力の脈動が小さくなり、振動・騒音が
小さくなる。ここでは、上側電界効果型パワートランジ
スタや下側電界効果型パワートランジスタの通電区間を
電気角で140度程度にした。この通電区間は、140
度に限らず、振動・騒音を低減するために180度以内
で大きくすることができる。
【0055】また、本実施の形態では、指令信号に応動
した単一のスイッチングパルス信号を作成し、この単一
のスイッチングパルス信号に応動して下側電界効果型パ
ワートランジスタをオン・オフの高周波スイッチング動
作させた。特に、電圧供給部25から3相のコイルへの
供給電流に応動した電流検出信号を作成し、電流検出信
号と指令信号を比較し、比較結果に応動した単一のスイ
ッチングパルス信号を作成した。このスイッチングパル
ス信号に応動して下側電界効果型パワートランジスタを
同時にオン・オフの高周波スイッチング動作させること
により、簡単な高周波スイッチング動作によって、コイ
ルへの駆動電流の大きさを指令信号に応動して正確に電
流制御した。その結果、駆動電流の脈動を大幅に低減で
き、指令信号に応動した正確な駆動力を発生させ、モー
タの振動・騒音を大幅に低減している。
【0056】また、本実施の形態では、指令信号が所定
値よりも大きい場合に少なくとも第2の調整時間とロー
タの回転速度の乗算値を小さくするように第2の調整時
間を切り換えて、3相の下側通電制御信号と3相の上側
通電制御信号の通電区間(電気角で見た通電角度)を小
さくなるように切り換えた。これにより、加速動作時に
おいて電圧検出部の安定な電圧検出動作を実現し、か
つ、定常的な速度制御時において電界効果型パワートラ
ンジスタの通電区間を電気角換算で360/3=120
度よりも大幅に広幅にすることを実現した。すなわち、
モータ加速状態における安定なモータ加速動作と定常速
度制御状態における低騒音・低振動なモータ回転動作の
両方を可能にした。通常、電力供給部20,電流検出部
21,スイッチング制御部22,電圧検出部23,状態
遷移部19,通電制御部32は1チップの集積回路(I
C)に形成され、指令部26は速度制御用のマイコンで
実施される。本実施の形態では、指令信号の大きさによ
り調整時間の切換動作を行わせるようにしたので、速度
制御を行う指令部26と1チップの集積回路の接続が容
易になる。すなわち、接続線数が少なくなり、モータ構
成が簡素になる。また、指令信号に応動して電界効果型
パワートランジスタを高周波スイッチング動作を行わ
せ、指令信号に比例もしくは略比例した駆動電流をコイ
ルに供給している。これにより、加速動作時および重負
荷時に指令信号が確実に大きくなるので、指令信号によ
り正確に調整時間の切換動作ができる。特に、光ディス
ク装置のスピンドルモータでは、速度制御の目標速度が
ディスク再生位置によって変化する。このような場合に
は、指令信号に応動して切り換え動作を行うことによ
り、構成を簡素にして確実な動作を行わせるることがで
きる。
【0057】加速時における調整時間の切換動作は、ロ
ータの回転速度を検出しても行うことが可能である。図
20にロータの回転速度を比較する調整切換器436を
示す。調整切換器436は、電圧検出部23の出力信号
である検出パルス信号Dtの周期または周波数を用いて
ロータ11の回転速度を検出し、ロータ11の回転速度
と所定の値とを比較し、比較結果に応動して調整切換信
号Ftを変化させる。この調整切換器436は図1の調
整切換器36を置き換えるものである。これにより、ロ
ータ11の回転速度が所定値よりも低い場合に調整切換
信号Ftは”H”になり、状態遷移部19の調整器35
は少なくとも第2の調整時間を短くし、第2の調整時間
と回転速度の乗算値を小さくし、第2のタイミング信号
F2を早めに出力する。これにより、ロータ11の回転
速度が所定値よりも低い場合に、3相の下側通電制御信
号と3相の上側通電制御信号の通電区間を電気角換算で
小さくなるように切り換える。各電界効果型パワートラ
ンジスタの通電区間は短くなり(電気角換算)、電圧検
出部23の電圧検出動作を安定にする。その結果、加速
時でも安定にモータの回転動作を行わせることができ
る。なお、加速時の各電界効果型パワートランジスタの
通電区間は電気角で120度より広くされている。
【0058】ロータ11の回転速度が所定値よりも高い
場合に調整切換信号Ftは”L”になり、状態遷移部1
9の調整器35は第2の調整時間を所要の値(検出パル
ス信号Dtの発生間隔T0に比例)にし、適切なタイミ
ングにて第2のタイミング信号F2を発生する。その結
果、速度制御時の各パワートランジスタの通電区間は適
切な広幅(電気角で120度よりもかなり大きい)にな
り、発生駆動力の脈動が小さくなる。すなわち、速度制
御時の振動・騒音の小さいモータになる。その他の構成
および動作は、前述の図1に示したモータと同様であ
り、詳細な説明を省略する。このような構成は、ハード
ディスク装置のスピンドルモータのように速度制御の目
標速度が単一の場合に使用しやすい。
【0059】《実施の形態2》図21から図23に本発
明の実施の形態2のモータを示す。図21に実施の形態
2のモータの全体構成を示す。本実施の形態では、前述
の実施の形態1の構成をベースにして電圧検出部523
と状態遷移部519の調整動作器527の調整器535
を変えたものである。なお、前述の実施の形態1と同様
なものには同一の番号を付し、説明を省略する。図21
の状態遷移部519の調整器535は、電圧検出部52
3の検出パルス信号Dtの到来に応動して、第1の調整
時間T1後に第1のタイミング信号F1を出力し、第2
の調整時間T2(T2>T1)後に第2のタイミング信
号F2を出力し、第3の調整時間T3(T3>T2)後
に第3のタイミング信号F3を出力する。第3のタイミ
ング信号F3は電圧検出部523に入力される。電圧検
出部523は、検出パルス信号Dtの発生後に端子電圧
の検出動作を一時的に停止し、第3のタイミング信号F
3の到来後に端子電圧の検出動作を再開する。そして、
検出する相の端子電圧と共通電圧が一致したときに、検
出パルス信号Dtを発生させ、かつ、次の第3のタイミ
ング信号F3が来るまで端子電圧の検出動作を一時的に
停止する。以後、この動作を繰り返す。従って、第3の
調整時間T3は電圧検出部523の検出動作の停止区間
(電気角で見た停止角度)を決める。図22に状態遷移
部519の調整器535の具体的な構成を示し、図23
に電圧検出部523の具体的な構成を示す。
【0060】図22の調整器535は、時間計測回路2
01と第1の調整回路202と第2の調整回路203と
第3の調整器604を含んで構成されている。時間計測
回路201は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジ
の時間間隔T0を計測し、その時間間隔T0に対応した
計数データ信号Dbを出力する。第1の調整回路202
は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジの発生時点
における計数データ信号Dbを入力し、時間間隔T0
(計数データDb)に比例もしくは略比例した第1の調
整時間T1だけ遅延させた第1のタイミング信号F1を
出力する。同様に、第2の調整回路203は、検出パル
ス信号Dtの立ち上がりエッジの発生時点における計数
データDbを入力し、時間間隔T0(計数データDb)
に比例もしくは略比例した第2の調整時間T2だけ遅延
させた第2のタイミング信号F2を出力する。同様に、
第3の調整回路604は、検出パルス信号Dtの立ち上
がりエッジの発生時点における計数データDbを入力
し、時間間隔T0(計数データDb)に比例もしくは略
比例した第3の調整時間T3だけ遅延させた第3のタイ
ミング信号F3を出力する。ここにおいては、 [第
1の調整時間T1]<[第2の調整時間T2]<[第3
の調整時間T3] の関係を有している。
【0061】第1の調整回路202や第2の調整回路2
03や第3の調整回路604は、調整切換器36の調整
切換信号Ftに応じて第1の調整時間T1や第2の調整
時間T2や第3の調整時間T3を切り換えている。すな
わち、調整切換信号Ftが“L”の場合に比較して、調
整切換信号Ftが“H”になると、第1の調整時間とロ
ータの回転速度の乗算値を小さくするように、第1の調
整時間を切り換えている。調整切換信号Ftが“L”の
場合に比較して、調整切換信号Ftが“H”になると、
第2の調整時間とロータの回転速度の乗算値を小さくす
るように、第2の調整時間を切り換えている。調整切換
信号Ftが“L”の場合に比較して、調整切換信号Ft
が“H”になると、第3の調整時間とロータの回転速度
の乗算値を小さくするように、第3の調整時間を切り換
えている。このとき、 [第1の調整時間T1]<
[第2の調整時間T2]<[第3の調整時間T3]
の関係を保つように設定されており、第1のタイミング
信号F1の後で第2のタイミング信号F2が発生し、第
2のタイミング信号F2の後で第3のタイミング信号F
3を発生するように構成されている。
【0062】調整切換信号Ftが“L”の場合における
これらの信号波形の関係を図24に例示する。図24
(a)の検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジ間の時
間間隔T0に対応したカウント値が、時間計測回路20
1に計数される。第1の調整回路202は、時間間隔T
0に比例または略比例した第1の調整時間T1(T1<
T0)だけ遅延して第1のタイミング信号F1を出力す
る(図24(b)参照)。すなわち、第1のタイミング
信号F1は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジ発
生時点から、時間間隔T0に応動した第1の調整時間T
1だけ遅延したパルス信号になる。第2の調整回路20
3は、時間間隔T0に比例または略比例した第2の調整
時間T2(T2<T0)だけ遅延して第2のタイミング
信号F2を出力する(図24(c)参照)。すなわち、
第2のタイミング信号F2は、検出パルス信号Dtの立
ち上がりエッジ発生時点から、時間間隔T0に応動した
第2の調整時間T2(T1<T2<T0)だけ遅延した
パルス信号になる。第3の調整回路604は、時間間隔
T0に比例または略比例した第3の調整時間T3(T3
<T0)だけ遅延して第3のタイミング信号F3を出力
する(図24(d)参照)。すなわち、第3のタイミン
グ信号F3は、検出パルス信号Dtの立ち上がりエッジ
発生時点から、時間間隔T0に応動した第3の調整時間
T3(T1<T2<T3<T0)だけ遅延したパルス信
号になる。
【0063】調整切換器36の調整切換信号Ftが
“L”から“H”に変わると、第1の調整時間と第2の
調整時間と第3の調整時間はそれぞれ短くなり、第1の
タイミング信号F1と第2のタイミング信号F2と第3
のタイミング信号F3はそれぞれ早く発生する。調整切
換信号Ftが“H”の場合におけるこれらの信号波形の
関係を図25に例示する。第1の調整回路202は時間
間隔T0に比例または略比例した第1の調整時間T1’
(T1’<T1<T0)だけ遅延して第1のタイミング
信号F1を出力する(図25(b)参照)。第2の調整
回路203は時間間隔T0に比例または略比例した第2
の調整時間T2’(T2’<T2<T0)だけ遅延して
第2のタイミング信号F2を出力する(図25(c)参
照)。第3の調整回路604は時間間隔T0に比例また
は略比例した第3の調整時間T3’(T3’<T3<T
0)だけ遅延して第3のタイミング信号F3を出力する
(図25(d)参照)。このとき、 [第1の調整時
間T1’]<[第2の調整時間T2’]<[第3の調整
時間T3’] の関係を保つように設定されている。
【0064】図23の電圧検出部523は、3個のコン
パレータ回路151,152,153と信号選択回路6
55を含んで構成されている。3個のコンパレータ回路
151,152,153は、3相の端子電圧V1,V
2,V3と共通電圧Vcを比較し、比較結果に応動した
3相の比較パルス信号b1,b2,b3を出力する。信
号選択回路655は、コイルへの通電状態すなわち遷移
保持器31の保持状態に応じて比較パルス信号b1,b
2,b3のうちのいずれか1個の立ち上がりエッジもし
くは立ち下がりエッジを選択検出する。信号選択回路6
55は、直前の検出パルス信号Dtの発生後から状態遷
移部519の調整器535の第3のタイミング信号F3
の到来までの停止区間において検出動作を一時的に停止
させる。そして、第3のタイミング信号F3の到来の後
に、選択した比較パルス信号のエッジ発生を待ち受け、
比較パルス信号のエッジ発生により検出パルス信号Dt
を作成する。図24(e)または図25(e)に第3の
タイミング信号F3から検出パルス信号Dtの検出まで
の間を表すウインドウ信号Wfを示す。ウインドウ信号
Wfの”L”区間は検出動作の停止区間を表し、ウイン
ドウ信号Wfの”H”区間は検出動作の実行区間に相当
する。すなわち、検出パルス信号Dtの検出動作は、こ
のウインドウ信号Wfが”H”の期間に行われる。
【0065】これにより、比較パルス信号に含まれる誤
ったパルスによって検出パルス信号Dtを発生するとい
う電圧検出部523の誤動作を防止している。その結
果、電圧検出部523は端子電圧に応動した正確なタイ
ミングにて検出パルス信号Dtを作成できるので、コイ
ルへの通電切り換え動作が安定になる。すなわち、電圧
検出部523の誤検出によるモータ回転の乱調や異常停
止を防止できる。また、調整切換信号Ftに応じて第3
の調整時間を切り換えて停止区間を短くし、加速動作時
において第3のタイミング信号F3を早く発生させて、
検出パルス信号Dtを正確な発生タイミングにて生じる
よう構成されている。
【0066】その他の構成および動作については、前述
の実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、状態遷移部の調整器の第3のタイミ
ング信号F3を用いることにより、電圧検出部は第3の
調整時間に相当する停止区間において検出動作を一時的
に停止させる。すなわち、検出パルス信号の発生後から
第3のタイミング信号F3が到来するまでの間、電圧検
出部は検出動作を停止させる。これにより、電界効果型
パワートランジスタが電流路を切り換えてから所要の時
間(T3−T2)経過してから、電圧検出部は次の端子
電圧の検出動作を行うようにしている。これにより、電
圧検出部の端子電圧の検出動作が安定になり、検出パル
ス信号に応動した電流路の切り換えタイミングが正確に
なり、モータ回転の乱調を防止できる。また、指令信号
が所定値よりも大きくなった場合に、少なくとも第3の
調整時間を切り換えて、第3の調整時間と回転速度の乗
算値を小さくし、検出動作の停止区間(電気角で見た停
止角度)を小さくしている。これにより、加速動作時に
も正確なタイミングで検出パルス信号Dtを得ることで
き、スムーズな加速動作を行わせることができる。
【0067】また、加速動作時などのように指令信号が
所定値よりも大きい場合に(Ft=”H”)、少なくと
も第2の調整時間とロータの回転速度の乗算値を小さく
するように第2の調整時間を切り換えて、状態遷移部5
19と通電制御部32は3相の下側通電制御信号と3相
の上側通電制御信号の通電区間(電気角で見た通電角
度)を小さくなるように切り換えた。これにより、加速
動作時において電圧検出部の安定な電圧検出動作を実現
した。このとき、3相の下側通電制御信号と3相の上側
通電制御信号の通電区間や電界効果型パワートランジス
タの通電区間(電気角で見た通電角度)は、360/3
=120度よりも少し広めにされている。また、安定な
速度制御時のように指令信号が所定値よりも小さい場合
に(Ft=”L”)、第2の調整時間はかなり大きな電
気角相当値になっている。これにより、3相の下側通電
制御信号と3相の上側通電制御信号の通電区間(電気角
で見た通電角度)はかなり大きな値になる。その結果、
電界効果型パワートランジスタの通電区間(電気角で見
た通電角度)は、定常的な速度制御時において360/
3=120度よりも大幅に広幅になる。これにより、定
常的な速度制御時において低騒音・低振動なモータを実
現できる。
【0068】また、安定な速度制御時のように指令信号
が所定値よりも小さい場合に(Ft=”L”)、第3の
調整時間はかなり大きな電気角相当値になっている。こ
れにより、電圧検出部の停止区間はかなり大きくなる。
そのため、3相の下側通電制御信号と3相の上側通電制
御信号の通電区間および電界効果型パワートランジスタ
の通電区間を360/3=120度よりも大幅に広幅に
できる。すなわち、定常的な速度制御時において低騒音
・低振動なモータを実現できる。従って、センサを用い
ないで、加速動作時に安定なモータ加速動作を行わせ、
定常的な速度制御時に低騒音・低振動なモータ回転動作
の両方を実現できる。
【0069】また、指令信号に応動して少なくとも1個
の電界効果型パワートランジスタを高周波スイッチング
動作を行わせながら、指令信号に比例もしくは略比例し
た駆動電流をコイルに供給している。これにより、加速
動作時および重負荷時に指令信号が確実に大きくなるの
で、指令信号にもとづいて調整時間の切換を行わせるこ
とにより、確実な切り換え動作を実現できる。そのた
め、電圧検出部の動作を含む、センサレスのモータ回転
動作を安定に行わせることができる。なお、第1の調整
時間が初めから短い場合には、それ以上短くすることは
不要であり、第1の調整時間の切換動作は必要に応じて
無くしても良い。その他、本実施の形態においても、前
述の実施の形態1と同様な多くの作用効果を得ることが
できる。
【0070】また、図20に示した調整切換器436を
図21の調整切換器36の代わりに使用することができ
る。調整切換器436は、検出パルス信号Dtの周期ま
たは周波数を利用してロータ11の回転速度を検出す
る。調整切換器436は、ロータ11の回転速度が所定
値よりも低いときに、調整器535の第1の調整時間と
ロータの回転速度の乗算値を小さくするように第1の調
整時間を切り換え、第1のタイミング信号F1の発生を
早くする。調整器535の第2の調整時間とロータの回
転速度の乗算値を小さくするように第2の調整時間を切
り換え、第2のタイミング信号F2の発生を早くする。
調整器535の第3の調整時間とロータの回転速度の乗
算値を小さくするように第3の調整時間を切り換え、第
3のタイミング信号F3の発生を早くする。その結果、
加速動作時にも正確なタイミングで検出パルス信号Dt
を得ることができ、安定にモータの加速動作を行わせる
ことができる。なお、加速時の各電界効果型パワートラ
ンジスタの通電区間は電気角で120度より広くされて
いる。
【0071】ロータ11の回転速度が所定値よりも高く
なると、第1の調整時間とロータの回転速度の乗算値や
第2の調整時間とロータの回転速度の乗算値や第3の調
整時間とロータの回転速度の乗算値はそれぞれ所要の値
になり、適切なタイミングにて第1のタイミング信号F
1と第2のタイミング信号F2と第3のタイミング信号
F3が発生する。その結果、速度制御時の各電界効果型
パワートランジスタの通電区間は適切な広幅(電気角で
120度よりもかなり大きい)になり、発生駆動力の脈
動が小さくなる。すなわち、速度制御時の振動・騒音の
小さいモータになる。その他の構成および動作は、前述
の図21に示したモータと同様であり、詳細な説明を省
略する。
【0072】《実施の形態3》図26から図27に本発
明の実施の形態3のモータを示す。図26に全体構成を
示す。本実施の形態では、前述の実施の形態1または実
施の形態2における調整動作器と遷移保持器と通電制御
部とスイッチング制御部と指令部を、マイコン部701
のハード・ソフト内に構成したものである。なお、前述
の実施の形態1または実施の形態2と同様なものには同
一の番号を付し、説明を省略する。ロータ11の回転に
伴って、電力供給部20はコイル12,13,14への
通電状態を変化させていく。電圧検出部700は、コイ
ル12,13,14の端子電圧を検出し、端子電圧に応
動した比較パルス信号Y1,Y2,Y3をマイコン部7
01に出力する。図27に電圧検出部700の具体的な
構成を示す。図27の電圧検出部は、抵抗711〜71
6によりコイルの端子電圧V1,V2,V3を分圧し、
分圧端子電圧V11,V22,V33を作り出す。合成
電圧回路720は、分圧端子電圧V11,V22,V3
3を抵抗721,722,723により合成し、合成共
通電圧Vcrを作り出す。コンパレータ回路731,7
32,733は、それぞれ分圧端子電圧V11,V2
2,V33と合成共通電圧Vcrを比較し、比較結果に
応動した比較パルス信号Y1,Y2,Y3を出力する。
【0073】図26のマイコン部701は、電圧検出部
700の比較パルス信号Y1,Y2,Y3を入力し、P
WMノイズの影響を除去しながら、コイルへの通電状態
に対応した比較パルス信号の変化を検出する。この検出
動作に基づいて、第1の調整時間や第2の調整時間や第
3の調整時間の遅延動作を行い、保持状態の遷移を行
う。この保持状態に基づいて、下側通電制御信号M1,
M2,M3と上側通電制御信号N1,N2,N3の通電
区間(電気角で見た通電角度)を決める。これにより、
各電界効果型パワートランジスタの通電区間を電気角で
120度よりも大きくしている。また、マイコン部70
1は、電流検出部21の電流検出信号AdをAD変換し
た電流ディジタル信号として入力し、電流ディジタル信
号と指令ディジタル信号を比較する。この比較結果に応
動したPWMパルス信号を作りだし、上述の下側通電制
御信号M1,M2,M3をPWMパルス化する。ここ
で、マイコン部701は、電圧検出部700の比較パル
ス信号にもとづいてロータ11の回転速度を検出し、目
標回転速度との差に応動した指令信号を作っている。な
お、電流検出信号Adと指令信号Acをアナログ的に比
較するようにしても良い。また、マイコン部701は、
指令信号が所定値よりも大きい場合に、第1の調整時間
と回転速度の乗算値や第2の調整時間と回転速度の乗算
値や第3の調整時間と回転速度の乗算値をそれぞれ小さ
くするように切り換えている(前述の状態遷移部519
の調整器535の動作)。これにより、各パワートラン
ジスタの通電区間を短くし、加速動作時および重負荷時
にモータが安定に回転動作するようにしている。これら
の動作は、マイコン部701のソフトウェアに限らず、
ハードウェアによって実行しても良い。本実施の形態に
おいても、前述の実施の形態1または実施の形態2と同
様な作用効果を得ることができる。
【0074】なお、前述の各実施の形態の具体的な構成
については、各種の変形が可能である。たとえば、各相
のコイルは複数個の部分コイルを直列もしくは並列に接
続して構成しても良い。3相のコイルはスター結線に限
らず、デルタ結線であってもよい。また、コイルの相数
は3相に限定されない。一般に、複数相のコイルを有す
る構成を実現できる。また、ロータの界磁部の磁極数も
2極に限定されるものではなく、多極にしても良い。ま
た、前述の各実施の形態では、電流検出部を1個の電流
検出用の抵抗によって簡単に実現したが、本発明はその
ような場合に限らず、各種の電流検出方法が使用可能で
ある。たとえば、3相の駆動電流の負極側電流値を合成
した電流を検出する場合に限らず、正極側電流値を合成
した電流を検出しても良い。さらに、下側電界効果型パ
ワートランジスタや上側電界効果型パワートランジスタ
をマルチ出力にして、その一端に出力される電流を検出
しても良い。
【0075】また、前述の各実施の形態では、電力供給
部のパワートランジスタに電界効果型パワートランジス
タを用いて、指令信号に応動した高周波スイッチング動
作を容易に行うようにした。これにより、パワートラン
ジスタの電力損失・発熱を低減し、他のトランジスタや
抵抗をパワートランジスタと一緒に集積回路化すること
を容易にした。なお、IGBTトランジスタは電界効果
を用いて増幅する電界効果型トランジスタの一種である
から、オン時の飽和電圧が大きいという欠点はあるが、
IGBTトランジスタを本発明の電界効果型パワートラ
ンジスタとして使用することも可能である。また、電力
供給部は電界効果型パワートランジスタをオン・オフの
高周波スイッチング動作させているが、その動作はフル
オン・オフのPWM動作だけではなく、ハーフオンを含
んだオン・オフのPWM動作を行わせても良い。
【0076】また、前述の各実施の形態では、コイルの
電力供給端子側の端子電圧を検出するようにしたが、そ
のような場合に限らず、コイルの共通接続端子側の端子
電圧を検出するようにしても良い。また、前述の各実施
の形態では、下側電界効果型パワートランジスタのみが
高周波スイッチング動作するように構成したが、本発明
はそのような場合に限らず、上側電界効果型パワートラ
ンジスタのみが高周波スイッチング動作したり、下側電
界効果型パワートランジスタと上側電界効果型パワート
ランジスタが同時に高周波スイッチング動作したり、下
側電界効果型パワートランジスタと上側電界効果型パワ
ートランジスタが区間を変えて交互に高周波スイッチン
グ動作するようにしても良い。
【0077】また、オン・オフ動作する下側電界効果型
パワートランジスタと同一相の上側電界効果型パワート
ランジスタを、下側電界効果型パワートランジスタのオ
ン・オフのスイッチング動作に相補的にオフ・オンのス
イッチング動作させても良い。これにより、上側パワー
ダイオードで生じる電力損失を低減し、モータの電力効
率をさらに向上させることができる。このとき、電力供
給部の一方の側の電界効果型パワートランジスタを単一
のスイッチングパルス信号に応動して高周波スイッチン
グ動作させるならば、他方の側の電界効果型パワートラ
ンジスタを容易に相補的に高周波スイッチング動作でき
る。すなわち、スイッチングの隙間時間を容易に設ける
ことができ、下側電界効果型パワートランジスタと上側
電界効果型パワートランジスタの同時オンを簡単に防止
できる。その他、本発明の主旨を変えずして種々の変形
が可能であり、本発明に含まれることはいうまでもな
い。
【0078】
【発明の効果】本発明のモータでは、コイルの端子電圧
に応動して通電状態を遷移させることにより、位置検出
素子を用いることなく、ロータを所定方向に回転させる
構成した。また、下側電界効果型パワートランジスタや
上側電界効果型パワートランジスタは高周波スイッチン
グ動作を含むオン・オフ動作を行っているので、パワー
トランジスタの電力損失を低減することができ、モータ
の電力効率が大幅に向上した。従って、本発明によれ
ば、電力効率の良い、簡単な構成を有するモータを実現
することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における全体構成を示す
図である。
【図2】実施の形態1における電力供給部20と電流検
出部21の回路図である。
【図3】実施の形態1における電圧検出部23の回路図
である。
【図4】実施の形態1における電圧検出部23の別の構
成の回路図である。
【図5】実施の形態1における状態遷移部19の調整切
換器36の回路図である。
【図6】実施の形態1における状態遷移部19の調整器
35の回路図である。
【図7】実施の形態1における遷移保持器31の回路図
である。
【図8】実施の形態1における遷移保持器31の状態保
持器301の回路図である。
【図9】実施の形態1における遷移保持器31の区間信
号作成器302の回路図である。
【図10】実施の形態1における通電制御部32の回路
図である。
【図11】実施の形態1におけるスイッチング制御部2
2の回路図である。
【図12】実施の形態1におけるスイッチング制御部2
2の別の構成の回路図である。
【図13】実施の形態1における電圧検出部23の動作
を説明するための波形図である。
【図14】実施の形態1における状態遷移部19の調整
器35の動作を説明するための波形図である。
【図15】実施の形態1における遷移保持器31の状態
保持器301と区間信号作成器302の動作を説明する
ための波形図である。
【図16】実施の形態1における遷移保持器31の動作
を説明するための波形図である。
【図17】実施の形態1における遷移保持器31の動作
を説明するための別の波形図である。
【図18】実施の形態1における図11に示したスイッ
チング制御部の動作を説明するための波形図である。
【図19】実施の形態1における図12に示したスイッ
チング制御部の動作を説明するための波形図である。
【図20】実施の形態1における状態遷移部19の調整
切換器36の代わりに使用できる調整切換器436の回
路図である。
【図21】本発明の実施の形態2における全体構成を示
す図である。
【図22】実施の形態2における状態遷移部519の調
整器535の回路図である。
【図23】実施の形態2における電圧検出部523の回
路図である。
【図24】実施の形態2における状態遷移部519の調
整器535の動作を説明するための波形図である。
【図25】実施の形態2における状態遷移部519の調
整器535の動作を説明するための別の波形図である。
【図26】本発明の実施の形態3における全体構成を示
す図である。
【図27】実施の形態3における電圧検出部700の回
路図である。
【図28】従来のモータの構成を示す図である。
【符号の説明】
11 ロータ 12,13,14 コイル 19,519 状態遷移部 20 電力供給部 21 電流検出部 22 スイッチング制御部 23,523,700 電圧検出部 25 電圧供給部 26 指令部 27,527 調整動作器 31 遷移保持器 32 通電制御部 35,535 調整器 36 調整切換器 701 マイコン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 英明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西野 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロー
    タと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出パルス信号に応動して保持状態
    を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信号の発生から調
    整時間後にタイミング信号を作成する調整手段と、前記
    タイミング信号に応動して保持状態を遷移させる遷移保
    持手段と、前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前
    記調整手段の前記調整時間と前記ロータの回転速度の乗
    算値を小さくするように前記調整時間を切り換える調整
    切換手段と、を含んで構成されたモータ。
  2. 【請求項2】 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信
    号の到来から第1の調整時間後に第1の保持状態から第
    2の保持状態に遷移し、前記検出パルス信号の到来から
    第2の調整時間 [第2の調整時間]>[第1の調整
    時間] 後に前記第2の保持状態から第3の保持状態
    に遷移し、前記第1の調整時間と前記第2の調整時間を
    前記検出パルス信号の時間間隔に実質的に比例させ、 前記調整切換手段は、前記指令信号が所定値よりも大き
    い場合に少なくとも前記第2の調整時間と前記ロータの
    回転速度の乗算値を小さくするように前記第1の調整時
    間よりも大きい範囲で前記第2の調整時間を切り換えた
    請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロー
    タと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出パルス信号に応動して保持状態
    を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信号の発生から第
    1の調整時間後に第1のタイミング信号を作成し、前記
    検出パルス信号の発生から第2の調整時間[第2の調整
    時間]>[第1の調整時間] 後に第2のタイミング
    信号を作成する調整手段と、前記第1のタイミング信号
    に応動して前記保持状態を第1状態から第2状態に遷移
    させ、前記第2のタイミング信号に応動して前記保持状
    態を前記第2状態から第3状態に遷移させる遷移保持手
    段と、前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前記調
    整手段の少なくとも前記第2の調整時間と前記ロータの
    回転速度の乗算値を小さくするように前記第2の調整時
    間を切り換える調整切換手段と、を含んで構成されたモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記状態遷移手段は、前記第1の調整時
    間と前記第2の調整時間を前記検出パルス信号の時間間
    隔に実質的に比例させた請求項2または請求項3のいず
    れかに記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記状態遷移手段は、前記指令信号が所
    定値よりも大きい場合にQ相の前記第1の通電制御信号
    とQ相の前記第2の通電制御信号の通電区間を電気角で
    小さくなるように切り換えながらも、各通電区間を電気
    角で360/Q度よりも大きくさせた請求項1から請求
    項4のいずれかに記載のモータ。
  6. 【請求項6】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロー
    タと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出パルス信号に応動して保持状態
    を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記通電制御手段と協同して動作
    し、前記指令信号が所定値よりも大きい場合にQ相の第
    1の通電制御信号とQ相の第2の通電制御信号の通電区
    間を電気角で小さくなるように切り換えながらも、各通
    電区間を電気角で360/Q度よりも大きくするよう構
    成したモータ。
  7. 【請求項7】 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信
    号の発生から第1の調整時間後に第1のタイミング信号
    を作成し、前記検出パルス信号の発生から第2の調整時
    間 [第2の調整時間]>[第1の調整時間] 後
    に第2のタイミング信号を作成し、前記第1の調整時間
    と前記第2の調整時間を前記検出パルス信号の時間間隔
    に実質的に比例させ、前記第2の調整時間を前記第1の
    調整時間よりも大きくする調整手段と、 前記第1のタイミング信号に応動して前記保持状態を第
    1状態から第2状態に遷移させ、前記第2のタイミング
    信号に応動して前記保持状態を前記第2状態から第3状
    態に遷移させる遷移保持手段と、 前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前記調整手段
    の少なくとも前記第2の調整時間と前記ロータの回転速
    度の乗算値を小さくするように前記第2の調整時間を前
    記第1の調整時間よりも大きい範囲で切り換える調整切
    換手段と、を含んで構成された請求項6に記載のモー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記スイッチング動作手段は、前記電圧
    供給手段から前記Q相のコイルへの合成供給電流に応動
    した電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記電流
    検出信号と前記指令信号を比較し、その比較結果に応動
    して前記スイッチングパルス信号を作成するスイッチン
    グ制御手段と、を含んで構成された請求項1から請求項
    7のいずれかに記載のモータ。
  9. 【請求項9】 前記電圧検出手段は、前記検出パルス信
    号の発生から他の調整時間までの間前記検出パルス信号
    の検出動作を停止させ、 前記他の調整時間は、前記調整時間よりも大きくされ、
    かつ、前記検出パルス信号の時間間隔に実質的に比例す
    るよう構成された請求項1から請求項8のいずれかに記
    載のモータ。
  10. 【請求項10】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロ
    ータと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出パルス信号に応動して保持状態
    を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信号の発生から調
    整時間後にタイミング信号を作成し、前記検出パルス信
    号の発生から他の調整時間後に他のタイミング信号を作
    成する調整手段と、前記タイミング信号に応動して保持
    状態を遷移させる遷移保持手段と、前記指令信号が所定
    値よりも大きい場合に前記調整時間と前記ロータの回転
    速度の乗算値および前記他の調整時間と前記ロータの回
    転速度の乗算値を小さくするように前記調整時間および
    前記他の調整時間を切り換える調整切換手段と、を含ん
    で構成され、 前記電圧検出手段は、前記調整手段の前記他のタイミン
    グ信号により前記検出パルス信号の発生から前記他の調
    整時間までの間前記検出パルス信号の検出動作を停止さ
    せ、前記他の調整時間は前記調整時間よりも大きくなる
    よう構成されたモータ。
  11. 【請求項11】 前記状態遷移手段は、前記検出パルス
    信号の到来から第1の調整時間後に第1の保持状態から
    第2の保持状態に遷移し、前記検出パルス信号の到来か
    ら第2の調整時間 [第2の調整時間]>[第1の調
    整時間]後に前記第2の保持状態から第3の保持状態に
    遷移し、前記第1の調整時間と前記第2の調整時間を前
    記検出パルス信号の時間間隔に実質的に比例させ、 前記調整切換手段は、前記指令信号が所定値よりも大き
    い場合に少なくとも前記第2の調整時間と前記ロータの
    回転速度の乗算値を小さくするように前記第1の調整時
    間よりも大きい範囲で前記第2の調整時間を切り換える
    よう構成された請求項10に記載のモータ。
  12. 【請求項12】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロ
    ータと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出パルス信号に応動して保持状態
    を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記検出パルス信号の発生から第
    1の調整時間後に第1のタイミング信号を作成し、前記
    検出パルス信号の発生から第2の調整時間[第2の調整
    時間]>[第1の調整時間] 後に第2のタイミング
    信号を作成し、前記検出パルス信号の発生から第3の調
    整時間 [第3の調整時間]>[第2の調整時間]
    後に第3のタイミング信号を作成する調整手段と、前記
    第1のタイミング信号に応動して前記保持状態を第1状
    態から第2状態に遷移させ、前記第2のタイミング信号
    に応動して前記保持状態を前記第2状態から第3状態に
    遷移させる遷移保持手段と、前記指令信号が所定値より
    も大きい場合に前記調整手段の少なくとも前記第3の調
    整時間と前記ロータの回転速度の乗算値を小さくするよ
    うに前記第2の調整時間よりも大きな範囲で前記第3の
    調整時間を切り換える調整切換手段と、を含んで構成さ
    れ、 前記電圧検出手段は、前記調整手段の前記第3のタイミ
    ング信号により前記検出パルス信号の発生から前記第3
    の調整時間までの間前記検出パルス信号の検出動作を停
    止させるよう構成されたモータ。
  13. 【請求項13】 前記状態遷移手段は、前記第1の調整
    時間と前記第2の調整時間と前記第3の調整時間を前記
    検出パルス信号の時間間隔に実質的に比例させるよう構
    成された請求項12に記載のモータ。
  14. 【請求項14】 前記状態遷移手段は、前記指令信号が
    所定値よりも大きい場合にQ相の前記第1の通電制御信
    号とQ相の前記第2の通電制御信号の通電区間を電気角
    で小さくなるように切り換えながらも、各通電区間を電
    気角で360/Q度よりも大きくなるよう構成した請求
    項10から請求項13のいずれかに記載のモータ。
  15. 【請求項15】 磁石磁束を発生する界磁部を有するロ
    ータと、 ステータに配設されたQ相(ここに、Qは3以上の整
    数)のコイルと、 直流電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段の第1の出力端子側から前記コイルの
    一端への電力供給を行うQ個の第1の電界効果型パワー
    トランジスタおよび前記電圧供給手段の第2の出力端子
    側から前記コイルの一端への電力供給を行うQ個の第2
    の電界効果型パワートランジスタを含んで構成された電
    力供給手段と、 前記コイルの端子電圧に応動した検出パルス信号を作成
    する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出パルス信
    号に応動して保持状態を遷移させる状態遷移手段と、 前記状態遷移手段の保持状態に応動して前記電力供給手
    段のQ個の前記第1の電界効果型パワートランジスタと
    Q個の前記第2の電界効果型パワートランジスタの通電
    区間を制御する通電制御手段と、 前記電圧検出手段の出力パルス信号により前記ロータの
    回転速度に応動した指令信号を出力する指令手段と、 前記指令手段の指令信号に応動して前記電力供給手段の
    少なくとも1個のパワートランジスタをオン・オフの高
    周波スイッチング動作させるスイッチング動作手段と、 を具備するモータであって、 前記通電制御手段は、前記状態遷移手段の保持状態に応
    動したQ相の第1の通電制御信号とQ相の第2の通電制
    御信号を作成し、Q個の前記第1の電界効果型パワート
    ランジスタとQ個の前記第2の電界効果型パワートラン
    ジスタの通電区間を制御し、各通電区間を電気角で36
    0/Q度よりも大きくし、 前記スイッチング動作手段は、前記指令信号に応動した
    スイッチングパルス信号を作成し、Q個の前記第1の電
    界効果型パワートランジスタとQ個の前記第2の電界効
    果型パワートランジスタのうちで少なくとも1個の電界
    効果型パワートランジスタを前記スイッチングパルス信
    号に応動して高周波スイッチング動作を行わせ、 前記状態遷移手段は、前記通電制御手段と協同して動作
    し、前記指令信号が所定値よりも大きい場合にQ相の第
    1の通電制御信号とQ相の第2の通電制御信号の通電区
    間を電気角で小さくなるように切り換えながらも、各通
    電区間を電気角で360/Q度よりも大きくし、 前記電圧検出手段は、前記検出信号の発生から調整時間
    までの間前記検出パルス信号の検出動作を停止させ、前
    記指令信号が所定値よりも大きい場合に前記調整時間と
    前記ロータの回転速度との乗算値を小さくするように前
    記調整時間は切り換えるよう構成されたモータ。
  16. 【請求項16】 前記状態遷移手段は、前記検出パルス
    信号の発生から第1の調整時間後に第1のタイミング信
    号を作成し、前記検出パルス信号の発生から第2の調整
    時間 [第2の調整時間]>[第1の調整時間]
    に第2のタイミング信号を作成し、前記第1の調整時間
    と前記第2の調整時間を前記検出パルス信号の時間間隔
    に実質的に比例させ、前記第2の調整時間を前記第1の
    調整時間よりも大きくする調整手段と、 前記第1のタイミング信号に応動して前記保持状態を第
    1状態から第2状態に遷移させ、前記第2のタイミング
    信号に応動して前記保持状態を前記第2状態から第3状
    態に遷移させる遷移保持手段と、 前記指令信号が所定値よりも大きい場合に前記調整手段
    の少なくとも前記第2の調整時間と前記ロータの回転速
    度の乗算値を小さくするように前記第2の調整時間を前
    記第1の調整時間よりも大きい範囲で切り換える調整切
    換手段と、を含んで構成された請求項15に記載のモー
    タ。
  17. 【請求項17】 前記スイッチング動作手段は、前記電
    圧供給手段から前記Q相のコイルへの合成供給電流に応
    動した電流検出信号を出力する電流検出手段と、前記電
    流検出信号と前記指令信号を比較し、比較結果に応動し
    て前記スイッチングパルス信号を作成するスイッチング
    制御手段と、を含んで構成された請求項10から請求項
    16のいずれかに記載のモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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