JP2001345577A - 多段ラック用サブラックの構造 - Google Patents
多段ラック用サブラックの構造Info
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Abstract
42、43とから構成し、左右両側板の各内壁に前方か
ら奥方へ向けて所要ピッチで突設した複数のガイド突起
45から成るガイド突起横列45Rを設け、更に、両側
板の同じ高さ位置にある該ガイド突起横列にトレイ板5
0の左右端縁を支持させてサブラックの前方から奥方へ
スライド自在に支持した。ガイド突起横列を構成する個
々のガイド突起は、両側板の一部を切り絞り方法によっ
て内側へ円弧状に突出させることによって形成されてい
る。 【解決手段】 ガイド突起自体の上下方向幅を狭くする
ばかりでなく、上下位置関係にあるガイド突起同士の間
隔を狭く設定するとともに、個々のガイド突起の機械的
強度を高くすることができる。
Description
される多段ラックに用いられるサブラックの改良に関
し、特に、個々のサブラック内に1又は2以上のトレイ
板を略水平に装着することによって、個々のトレイ板上
に各種機器類、プリント基板等を組み込むことを可能と
した場合に、サブラック側板によって支持されるトレイ
板の高さ位置を可能な限り短いピッチにて微調整可能に
構成した多段ラック用サブラックの構造に関する。
端局装置などの電気通信機器は、通信機器用キャビネッ
ト筐体(ラック本体)内に、機能ブロック単位に応じて
多段状に積層収容した架構成をとり、機能ブロック単位
を形成する棚段はシェルフ筐体(サブラック)内に構成
されている。例えば、前記サブラック内に、複数のプリ
ント基板パッケージ(モジュールユニット、プラグイン
カード等とも称する)、各種電子機器等を実装すること
により機能ブロック単位を構成する。ところで、近年に
あっては、インターネットに代表されるように、通信シ
ステムのネットワーク化が進み、上記した電気通信機器
等を設置する者が、自己のネットワーク(以下、LA
N;Local Area Networkという)に
電気通信機器を接続し、運用監視することが行なわれて
いる。このLANの種類には、従来のX.25パケット
網などに加え、更に、イーサネットLAN(IEEE8
02.3)、高速イーサネットLAN(IEEE80
2.3u)、トークンバスLAN(IEEE802.
4)、トークンリングLAN(IEEE802.5)、
無線LAN(IEEE802.11)、100VG−A
nyLAN(IEEE802.12)、FDD−I L
AN、ATM LANなど多種多様のものがあると同時
に、これらを提供するLAN機器は、特に、高速化、高
機能化、及び短薄軽小化が目まぐるしく変化しているこ
とから、電気通信機器等を設置する者も必要に応じて電
気通信機器に搭載するLAN機器の交換を行なう必要に
迫られる。そのため、電気通信機器のラック本体のLA
N機器収容構造はLAN機器の形状変化に対応可能なよ
うにしておくことが必要となる。
レイ板を取付けるようにし、ラック本体の規格に則った
高さ方向のピッチ間隔、例えば、インチやミリ単位(例
えば、25mm単位)にて、トレイ板の取付け高さを任
意に変更するようにした従来例が知られている。しかし
ながら、このようにラック本体にトレイ板を支持せんと
すると、トレイ板の前端部とラック本体の前端部とをネ
ジ止め等によって固定することとなり、充分な重量強度
を発揮することが困難であった。このため、ラック本体
の両側板の内面にもトレイ板の左右両端部を支持する為
の保持金具が必要となる。この保持金具は、ラック本体
の側板に設けた係着穴等に対して着脱自在に装着される
金具であり、金具を取り付ける係着穴の位置を変更する
ことによって、金具により支持されるトレイ板の高さ位
置を変更することができる。しかし、この方法では、ト
レイ板の位置を変更する際に、保持金具の位置までも移
動する手間が生じてしまい不便であり、この点の改善が
強く望まれていた。また、この方法では、上記した25
mm単位のピッチよりも狭い間隔での位置調整をするこ
とができなかった。このようなところから、ラック本体
に対して引出し式に多段状に収容されるサブラック内に
複数のトレイ板を多段状に組み込んで、各トレイ板上に
各種LAN機器等を収容して機能ブロックを構築した電
気通信機器が開発されている。即ち、上記した電気通信
機器、例えばデジタル通信回線の多重分離装置等は、図
10に示すように通信機器用キャビネット筐体(以下、
ラック本体、という)1内に備えた複数の収容部2内に
引出し式のシェルフ筐体(以下、サブラック、という)
10を収容固定した構成を備えている。ラック本体1の
前面には必要に応じて仕切部材3が所定間隔で配置さ
れ、仕切部材3間に画成された収容部2の両側板の内壁
にはサブラック本体10を引出し式に着脱可能とするた
めの図示しないガイド部材が設けられている。各収容部
2に対応するラック本体1の背面は少なくとも一部が開
放しており、該開放部から各収容部内に装着したサブラ
ック10の背面が露出した状態となり、サブラック10
の背面に設けた図示しないコネクタピン群がコネクタ枠
体(アダプタ)等を介して外部ケーブルコネクタと着脱
自在に接続される。外部ケーブルコネクタは、同一のサ
ブラックの他のコネクタピン群との間、或は他のサブラ
ックとの間、或は外部機器との間を接続する手段であ
る。
組み付けて前面だけを開放した構成を備えている。サブ
ラック10は、底板11と、底板11の左右両側端縁か
ら直角に立設した左右両側板12、13と、天井板14
と、サブラック10の両側板12、13の外側面前部に
固定された固定用ブラケット15と、両側板12、13
の内側面に切り起こし形成されたガイド突起16によっ
て左右両端部を支持された状態でサブラック内に出入れ
自在に差し込まれるトレイ20と、を有する。固定用ブ
ラケット15は各側板12、13にネジ等により固定さ
れる基部15aと、基部15aから直角に屈曲した固定
片15bと、固定片15bに形成した穴15cとを有し
ている。サブラック10を収容部2の前面開口から引出
し式に差し込んで、サブラックの奥端部を収容部2の奥
部にまでセットした状態では、固定用ブラケット15の
固定片15bに設けた穴15cがラック本体1の縦架1
aに設けた固定穴1bと連通状態となるように予め設計
されている為、両穴15cと1bをネジ17により固定
することにより、サブラック10の固定が完了する。サ
ブラック10の両側板12、13に形成したガイド突起
16は、図11(a)(b)に示すように側板の適所をコ字状
に切り込んで切り込み線により囲われた矩形部分を内側
へ向けて直角に切り起こしたものである。具体的には、
ガイド突起16は所定の間隔Gを隔てて上下位置関係で
対向配置された2つのガイド突起から成り、上側と下側
の各ガイド突起をサブラックの前方から奥方へ向けて夫
々水平に配列したガイド突起横列によってトレイ板20
がスライド自在に支持される。この例に示すように、サ
プラックの両側面板に、上下に向かい合わせてコの字状
に切り欠き、コの字状の内壁をサプラックの内側に織り
込むことによりガイドレールを形成していた。このよう
なことから、トレイ板の高さ位置を更に細かく調整でき
るよう、スロットガイドレール(案内溝)を設けたサブ
ラックを用い、このサブラックにLAN機器を収容する
よう構成した。
を形成するガイド突起16の突出長さを充分に確保して
トレイ板の支持安定性を高めるためには、コの字状切り
欠きの高さ方向の長さを多くしなければならない。する
と、トレイ板20の高さ位置調整のピッチ間隔が広がっ
てしまう。更に、サブラックの軽量化(部品点数の削
減)を図るために、天井面板14を無くしたいが、これ
を実行すると底板11による両側板12、13の支持強
度が低下し、側板上部が小さな力が加わっただけでも広
がってしまうため、ガイド突起16の突出長を更に長く
しなければ、トレイ板が落下してしまう虞がある。しか
し、ガイド突起を長くすると、必然的に上下位置関係に
あるガイド突起の間隔が拡大する為、トレイ板の高さ位
置調整のピッチ間隔が広がるという不具合が発生する。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、電気通信機
器に使用される多段ラックに用いられるサブラックにお
いて、個々のサブラック内に1又は2以上のトレイ板を
略水平に装着することによって、個々のトレイ板上に各
種機器類、プリント基板等を組み込む場合に、サブラッ
ク側板によって支持されるトレイ板の高さ位置を可能な
限り短いピッチにて微調整可能に構成した多段ラック用
サブラックの構造を提供することを目的としている。具
体的には、サブラックの天井板を省略したとしても底板
による両側板の機械的強度を十分に確保してトレイ板を
支持する際の安定性を高めることができ、更に側板を部
分的に変形させて内側へ突出させることによってガイド
突起を形成する際に、側板に大きな切り込みを形成せず
に十分に大きな突出長を備え、且つ高さ方向ピッチが小
さいガイド突起を形成することができる多段ラック用サ
ブラックの構造を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、内部に電装部品を収容した箱体状の
サブラックと、前面開口から内部へ向けて該サブラック
をスライド自在に支持する収容部を備えたラック本体
と、を備えた多段ラックにおいて、前記サブラックは、
底板と、該底板の左右両側縁から夫々立設した左右両側
板と、左右両側板の各内壁に前方から奥方へ向けて所要
ピッチで突設した複数のガイド突起から成るガイド突起
横列と、両側板の同じ高さ位置にある該ガイド突起横列
に左右端縁を支持されてサブラックの前方から奥方へス
ライド自在に支持されるトレイ板と、から成り、前記ガ
イド突起横列を構成する個々のガイド突起は、両側板の
一部を切り絞り方法によって内側へ円弧状に突出させる
ことによって形成されることを特徴とする。請求項2の
発明は、前記ガイド突起横列は、所定の上下間隔を隔て
て近接配置された2列を一組とし、該2列のガイド突起
横列間に形成される案内溝によって前記トレイ板の両端
縁をスライド自在にガイドしたことを特徴とする。請求
項3の発明は、前記一組のガイド突起横列を、各側板内
面に上下方向に所要の間隔を隔てて複数列平行に配置し
たことを特徴とする。請求項4の発明は、前記サブラッ
クの少なくとも一方の側板の奥端部に、トレイ板の奥端
部に設けた嵌合手段と嵌合する被嵌合手段を設け、トレ
イ板をガイド突起横列に沿ってサブラックの奥部まで装
着したときに嵌合手段が被嵌合手段に嵌合することによ
り、両側板の側方への変形を防止したことを特徴とす
る。請求項5の発明は、前記トレイ板をガイド突起横列
により支持した時に、当該トレイ板の脱落を防止する脱
落防止手段を備えたことを特徴とする。
の形態により詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る電気通信機器、例えばデジタル通信回線の多重
分離装置の構成を示す正面図であり、この多重分離装置
は、通信機器用キャビネット筐体(以下、ラック本体、
という)31内に備えた複数の収容部32内に引出し式
のシェルフ筐体(以下、サブラック、という)30を収
容固定した構成を備えている。ラック本体1の前面には
必要に応じて仕切部材33が所定間隔で配置され、仕切
部材33間に画成された収容部32の両側板の内壁には
サブラック本体30を引出し式に着脱可能とするための
図示しないガイド部材が設けられている。各収容部32
に対応するラック本体31の背面は少なくとも一部が開
放しており、該開放部から各収容部内に装着したサブラ
ック30の背面が露出した状態となり、サブラック30
の背面に設けた図示しないコネクタピン群がコネクタ枠
体(アダプタ)等を介して外部ケーブルコネクタと着脱
自在に接続される。外部ケーブルコネクタは、同一のサ
ブラックの他のコネクタピン群との間、或は他のサブラ
ックとの間、或は外部機器との間を接続する手段であ
る。
クの外観斜視図、図3はその正面図、図4は平面図、図
5は側面図である。本発明のサブラック30は、その左
右側板内壁に夫々上下間隔が狭い複数のガイド突起横列
45Rを備え、各ガイド突起横列によってトレイ板50
の左右両端部を十分な支持強度で着脱自在に支持すると
ともに、天井板を除去したサブラック構造でありながら
底板による左右側板の支持強度を十分に高めた構成が特
徴的である。まず、各図に示すようにこのサブラック3
0は、矩形の金属板である底板41と、底板41の左右
両端縁から夫々直立して一体化された金属製左側板42
及び右側板43と、左右両側板42、43の内壁に夫々
突設されたガイド突起45と、ガイド突起45によって
左右両端縁をスライド自在に支持される金属製トレイ板
50等から概略構成されている。左右両側板42、43
の内壁に夫々突設されたガイド突起45は、図6に示す
ように各側板の両側面から図示しない金型を圧着する
『切り絞り方法』と呼ばれる方法で、円弧状に突出(切
り起し)させるものであり、これは金属の伸びを利用し
ている点で、上述の従来技術とは異なる。このように形
成したガイド突起45は、例えば円弧突起部分の上下方
向幅が最大3mm、最小2mm程度という狭さでありな
がらトレイ板50の左右両端部を十分な強度にて支持す
ることができ、上下2つのガイド突起45a,45bを
トレイ板50の左右両端部の板厚分を少しく上回る間隔
(案内溝=スロットガイドレール)Gだけ隔てて形成す
ることにより,該間隔G内にトレイ板50の左右両端部
をスライド自在に支持することができる。また、個々の
ガイド突起45の上下方向幅G2が狭い分だけ上下位置
関係にあるガイド突起45間の間隔G1を狭く設定する
ことができ、ガイド突起45によって支持されるトレイ
板50の上下間隔を狭くしたり、狭いピッチにて高さ位
置を微調整することができる。この例では、上下2つの
ガイド突起45a,45bを対としているが、一個ずつ
のガイド突起によってトレイ板50を支持するようにし
てもよい。このガイド突起45a,45bは、夫々サブ
ラック30の前方から奥方へ向けてほぼ水平に所定の間
隔を隔てて配列されることによりガイド突起横列45R
a,45Rbを構成し、ガイド突起横列45Ra,45
Rbから成るガイド突起横列45Rは、所要の上下方向
間隔G1を隔てて上下方向に複数配列されている。一つ
のガイド突起横列45R内の各案内溝Gは、前後方向に
直線状に配列されているため、トレイ板50の左右両端
縁をサブラック30の前端部に位置する特定のガイド突
起横列45R内の案内溝G内に差し込みスライドさせる
ことにより、装着を完了することができる。
ガイド突起横列45R間の上下方向間隔PLは、従来の
限界値であった25mmを大幅に下回る十数mm或は1
0mm以下程度まで減縮が可能である。しかも、ステン
レス製側板42、43の肉厚を1mmとした場合に、個
々のガイド突起45a,45bの突出長hを5〜8mm
程度とすれば、トレイ板及びトレイ板上の機器の重量
(例えば、8kg程度まで)を十分に支持することが可
能である。また、各側板42、43の局部に対して両側
面から金型を圧着し、各金型に設けた凹部と突部との間
に側板の局所を挟んで加圧する『切り絞り方法』によ
り、円弧状に突出(切り起し)させた場合、各ガイド突
起45の上下縁に沿って側板が切り込まれるだけであ
り、従来例のように切込み線が大きく上下方向に延びる
ことがないので、各ガイド突起45の上下方向間隔を大
幅に短く設定することが可能となる。なお、ガイド突起
45a,45bの突出形状は、必ずしも円弧状である必
要はなく、三角、矩形、その他種々の形状を適用するこ
とができる。また、ガイド突起45a,45bの上下方
向幅は、均一である必要はなく、長手方向両端部が中央
部よりも狭くなってもよい。
に、トレイ板50は上面に機器類を搭載する為の載置面
51と、載置面51の左右両端縁に位置する被ガイド端
縁52と、載置面51の前端縁に沿って上向き屈曲させ
た前端屈曲片53と、奥角隅部に必要に応じて設けたケ
ーブル挿通用の切欠き54と、2つの奥角隅から奥方へ
夫々突設した嵌合突起(嵌合手段)55とを備えてい
る。前記前端屈曲片53の左右両端部には、夫々穴53
aを貫通形成し、トレイ板50をいずれかのガイド突起
列45R内に挿入して奥までセットしたときに、各穴5
3aと対応する側板42、43の前端面には小面積の受
け板60が設けられ、受け板60に形成したネジ穴60
aと穴53aとが連通状態となる。この状態で、両穴5
3a,60a内にボルト61を螺着することにより、各
側板42、43の前端部に対してトレイ板50の前端部
を固定する作業が完了する。この穴53a,60a,及
びボルト61は、トレイ装着後の脱落防止手段を構成す
る。受け板60は各ガイド突起列45Rに対応して同数
設けられており、各受け板60の上下方向間隔は、トレ
イ板50を前方から差し込むのに支障がないように設定
されている。また、図8(a)(b)はトレイ引出し時の脱落
防止手段であり、この脱落防止手段は、トレイ板50の
奥端縁角隅部近傍位置に屈曲形成した屈曲片65と、屈
曲片65に形成した長穴65aと、屈曲片65の前面に
沿って左右方向へスライド自在に配置された係止片66
と、係止片66に形成した図示しないネジ穴と、長穴6
5aと該ネジ穴を連通させた状態で両穴に螺着されるボ
ルト67とを有する。係止片66は小突起66aを有す
る。ボルト67を弛めた状態ではボルトとともに係止片
66が左右方向へスライド自在であり、トレイ板50を
ガイド突起列45R内に装着する際には図8(a)に示す
ように係止片66をトレイ板内側へ退避させておき、小
突起66aが前記受け板60に引っ掛かって装着作業を
邪魔しないようにする。一方、装着を完了したトレイ板
50をサブラックの前方へ引出し、且つ引き出した状態
で脱落しないように保持する場合には、図8(b)のよう
にボルトを外側へスライドさせた状態で締め付けること
により、小突起66aが側方へ突出するので、トレイ板
50を前方へスライドさせたときに小突起66aが受け
板60に係合してトレイ板の前方への抜落ちが防止され
る。
イ板を装着完了したときに、各側板42、43の後端縁
とトレイ板の一部とが係合状態となってほぼ一体化する
ことにより、各側板42、43を補強するようにした補
強構造を示している。即ち、サブラック30の少なくと
も一方の側板42、43の奥端部に、トレイ板の奥端部
(角隅部)に設けた嵌合突起(嵌合手段)55と嵌合す
る嵌合穴(被嵌合手段)70を設け、トレイ板をガイド
突起横列に沿ってサブラックの奥部まで装着したときに
嵌合突起55が嵌合穴70内に嵌合することにより、前
記底板に対する両側板の支持強度を高めている。嵌合穴
70は、側板42、43の後端縁を内側に屈曲させた屈
曲片71に、各ガイド突起列45Rの案内溝Gと対応す
る位置に貫通形成されたスリット状の穴であり、この嵌
合穴70に嵌合突起55が嵌合することにより、側板4
2、43の左右方向への変形が防止される。一つのサブ
ラック内にトレイ板を複数枚装着することにより、側板
の補強は更に強力となる。なお、各側板42、43の外
側面に設けたガイド部材75は、ラック本体31の個々
の収容部32の側内壁に設けたガイド部に沿ってサブラ
ック30を装着するための手段である。符号76は、各
側板42、43の奥部にまたがってコ字状に固定された
ケーブル集束用バーであり、サブラックから延びるケー
ブルをこのケーブル集束用バー76に引っ掛けてまとめ
る。符号77は補強用の金具であり、両側板42、43
が側方へ変形することを防止する。符号78は、各側板
42、43の前部外側に固定されたL字板であり、この
L字板78はサブラック30をラック本体31に固定す
る手段である。また、符号80は底板41の奥部上面に
設けたコンセントであり、符号81は電源入力用の端子
台である。コンセント80に対してケーブルを接続する
際の障害とならないようにトレイ板50には、前記切欠
き54を形成してもよい。次に、符号85は、各トレイ
板50上に載置した機器類を固定する為のベルトであ
り、ベルトの端部同士はマジックテープ(登録商標)等
により着脱可能に構成する。
底板41と左右側板42、43、及び複数枚のトレイ板
50を備える。言い換えれば、前面(正面)板と、後面
(背面)板と、天井板がない。そのため、従来品に比べ
て部品点数が少なくなり、製造工程の短縮と、低コスト
化を実現できる。また、前後面と上面が開放している
為、通気性がよくなり放熱性が高まると同時に、軽量化
の面でも有利である。また、トレイ板50をサブラック
の両側板42、43に形成した案内溝(スロットガイド
レール)Gに挿入することで、LAN機器搭載スベース
の高さ方向を容易に変更することができる。また、本発
明では、案内溝Gの形成の仕方に特徴がある。つまり、
各側板42、43の局所に対して両面側から金型を圧着
する『切り絞り』と呼ばれるプレス加工方法により、側
板の局所を円弧状、その他の形状に突出させるものであ
り、金属の伸びを利用している。このため、側板に形成
される切り込み線は個々のガイド突起の上下辺に沿って
横方向に延びるだけであり、従来例のように大きく上下
方向に切り込み線が延びることはない。従って、切り込
み線に干渉されることなくガイド突起間の上下間隔を大
幅に短くすることができる。また、トレイ板50と側板
42、43とを締結する嵌合手段及び被嵌合手段を設け
て、天井板がなくとも側板が側方に変形しないようにし
たので、軽量で放熱性が高いという利点を備えながら
も、機械的強度を高めることができる。また、トレイ板
50と側板42、43とに脱落防止手段を設けたので、
トレイ板を案内溝Gに沿って装着完了したときに、前方
への脱落が防止される。また、トレイ板を案内溝に沿っ
て前方へ引き出した時の脱落を防止することもできる。
機器に使用される多段ラックに用いられるサブラックに
おいて、個々のサブラック内に1又は2以上のトレイ板
を略水平に装着することによって、個々のトレイ板上に
各種機器類、プリント基板等を組み込む場合に、サブラ
ック側板によって支持されるトレイ板の高さ位置を可能
な限り短いピッチにて微調整可能に構成することができ
る。また、サブラックの天井板を省略したとしても、ト
レイ板を装着することにより両側板の機械的強度を十分
に確保して両側板の側方への変形を防止し、トレイ板を
支持する際の安定性を高めることができ、更に側板を局
所的に変形(切り絞り)させて内側へ突出させることに
よってガイド突起を形成する際に、側板に上下方向へ延
びる大きな切り込みを形成せずにガイド突起の突出長を
十分に大きく確保し、且つ高さ方向ピッチが小さいガイ
ド突起を形成することができる。即ちまず請求項1の発
明は、サブラックを、底板と、左右両側板とから構成
し、左右両側板の各内壁に前方から奥方へ向けて所要ピ
ッチで突設した複数のガイド突起から成るガイド突起横
列を設け、更に、両側板の同じ高さ位置にある該ガイド
突起横列にトレイ板の左右端縁を支持させてサブラック
の前方から奥方へスライド自在に支持した。このガイド
突起横列を構成する個々のガイド突起は、両側板の一部
を切り絞り方法によって内側へ円弧状に突出させること
によって形成されているので、ガイド突起自体の上下方
向幅を狭くするばかりでなく、上下位置関係にあるガイ
ド突起同士の間隔を狭く設定するとともに、個々のガイ
ド突起の機械的強度を高くすることができる。請求項2
の発明では、前記ガイド突起横列は、所定の上下間隔を
隔てて近接配置された2列を一組とし、該2列のガイド
突起横列間によって前記トレイ板の両端縁をスライド自
在にガイドしたので、トレイ板の端縁を安定してガイド
し、支持することができる。請求項3の発明では、前記
一組のガイド突起横列を、各側板内面に上下方向に所要
の間隔を隔てて複数列平行に配置したので、従来よりも
大幅に短いピッチにてトレイ板の高さ位置を微調整する
ことが可能となる。請求項4の発明では、前記サブラッ
クの少なくとも一方の側板の奥端部に、トレイ板の奥端
部に設けた嵌合手段と嵌合する被嵌合手段を設け、トレ
イ板をガイド突起横列に沿ってサブラックの奥部まで装
着したときに嵌合手段が被嵌合手段に嵌合するようにし
たので、両側板の側方への変形を防止し、トレイの支持
強度を高めることができる。請求項5の発明では、前記
トレイ板をガイド突起横列により支持した時に、当該ト
レイ板の脱落を防止する脱落防止手段を備えたので、ト
レイ板を案内溝に沿って装着完了したときに、前方への
脱落が防止され、トレイ板を案内溝に沿って前方へ引き
出した時の脱落を防止することもできる。
のデジタル通信回線の多重分離装置の構成を示す正面
図。
示す平面図、正面図、A−A断面図、及び側面図。
作説明図。
図、(b)はそのA−A断面図。
(通信機器用キャビネット筐体)、32 収容部、33
仕切部材、41 底板、42 金属製左側板、43
右側板、45,45a,45b ガイド突起、45R、
45Ra,45Rb ガイド突起横列、50 トレイ
板、G 案内溝、51 載置面、52 被ガイド端縁、
53 前端屈曲片、53a 穴、54 切欠き、55
嵌合突起(嵌合手段)、60 受け板、60a ネジ
穴、65 屈曲片、65a 長穴,66係止片,66a
小突起、67 ボルト,70 嵌合穴(被嵌合手
段)、71 屈曲片、75 ガイド部材、76 ケーブ
ル集束用バー、77 補強用の金具、78 L字板、8
0 コンセント、81 電源入力用の端子台。
Claims (5)
- 【請求項1】 内部に電装部品を収容するための箱体状
のサブラックと、前面開口から内部へ向けて該サブラッ
クをスライド自在に支持する収容部を備えたラック本体
と、を備えた多段ラックにおいて、 前記サブラックは、底板と、該底板の左右両側縁から夫
々立設した左右両側板と、左右両側板の各内壁に前方か
ら奥方へ向けて所要ピッチで突設した複数のガイド突起
から成るガイド突起横列と、両側板の同じ高さ位置にあ
る該ガイド突起横列に左右端縁を支持されてサブラック
の前方から奥方へスライド自在に支持されるトレイ板
と、から成り、 前記ガイド突起横列を構成する個々のガイド突起は、両
側板の一部を切り絞り方法によって内側へ円弧状に突出
させることによって形成されることを特徴とする多段ラ
ック用サブラックの構造。 - 【請求項2】 前記ガイド突起横列は、所定の上下間隔
を隔てて近接配置された2列を一組とし、該2列のガイ
ド突起横列間に形成される案内溝によって前記トレイ板
の両端縁をスライド自在にガイドしたことを特徴とする
請求項1記載の多段ラック用サブラックの構造。 - 【請求項3】 前記一組のガイド突起横列を、各側板内
面に上下方向に所要の間隔を隔てて複数列平行に配置し
たことを特徴とする請求項1又は2記載の多段ラック用
サブラックの構造。 - 【請求項4】 前記サブラックの少なくとも一方の側板
の奥端部に、トレイ板の奥端部に設けた嵌合手段と嵌合
する被嵌合手段を設け、トレイ板をガイド突起横列に沿
ってサブラックの奥部まで装着したときに嵌合手段が被
嵌合手段に嵌合することにより、両側板の側方への変形
を防止したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載
の多段ラック用サブラックの構造。 - 【請求項5】 前記トレイ板をガイド突起横列により支
持した時に、当該トレイ板の脱落を防止する脱落防止手
段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、又は4
記載の多段ラック用サブラックの構造。
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JP2016051490A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | シャープ株式会社 | Hddトレイの取付構造及び情報処理端末装置 |
JP2021129062A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | 日東工業株式会社 | 電気電子機器収納用キャビネットの台板の取付構造 |
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2000
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