JP2001345228A - ディスク巻線変圧器 - Google Patents

ディスク巻線変圧器

Info

Publication number
JP2001345228A
JP2001345228A JP2000161496A JP2000161496A JP2001345228A JP 2001345228 A JP2001345228 A JP 2001345228A JP 2000161496 A JP2000161496 A JP 2000161496A JP 2000161496 A JP2000161496 A JP 2000161496A JP 2001345228 A JP2001345228 A JP 2001345228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
wire
shielded
insulating spacer
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000161496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotada Uchijiyou
潔忠 内城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2000161496A priority Critical patent/JP2001345228A/ja
Publication of JP2001345228A publication Critical patent/JP2001345228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク巻線のセクション間の絶縁距離を拡
大することなくセクション間の電界集中を緩和する。 【解決手段】 ディスク巻線変圧器は、巻心2に設けら
れている縦ダクトと巻線4のセクション4Sを絶縁する
絶縁スペーサと巻線内側電線5の角部間のトリプルジャ
ンクション部に電界が集中する。このディスク巻線のセ
クション4S間にシールド電線11を挿入して電位分布
を変え、上記電界集中を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク巻線の
セクション間の電界集中を緩和しうるようにしたディス
ク巻線変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク巻線変圧器は図9、図10に示
すように、ディスク巻線4は複数のセクション4Sで構
成されており、その巻心2は巻線の冷却及び絶縁のため
外面に冷却媒体が流れる縦ダクト2aを有し、セクショ
ン4S間は半径方向の絶縁スペーサ6が挿入され、セク
ション4S間にも冷却媒体が流れるようになっている。
なお、巻線4には図11に示すように絶縁被覆5aされ
た帯状電線5が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにディスク
巻線のセクション4S間には絶縁スペーサ6が挿入さ
れ、巻心2には縦ダクト2aが設けられている。これに
伴い図11、図12に示すように、絶縁スペーサ6と縦
ダクト2aと巻線4の内法側電線5の角部によって形成
されるトリプルジャンクションによる微小ギャップaが
形成される。
【0004】絶縁油に比誘電率は約2.3、絶縁スペー
サ(プレスボード)6の比誘電率は約4.5、巻線の被
覆(テーピング材)5aの比誘電率は約3.0で、比誘電
率の低い絶縁油が入り込んでいる微小ギャップaに電界
が集中する。−方、巻線4のライン側の端子にパルスが
印加された場合、巻線位置に対する最大対地電位の関係
は図8の曲線Aのようになる。微小ギャップaは電線5
の上側角部にも形成されるが、電位分布は図13のよう
になり、電線5の下側角部の微小ギャップaに電界が集
中する。
【0005】上記電界の集中はセクション4S間の絶縁
距離を拡大すること、即ち絶縁スペーサの厚さを増加さ
せることで緩和できるが、巻線4の半径方向や軸方向が
大きくなり、変圧器の体格が拡大しコストアップとな
る。
【0006】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、ディスク巻線のセ
クション間の絶縁距離を拡大することなくセクション間
の電界集中を緩和できるディスク巻線変圧器を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、 外側に縦
ダクトを有する巻心と、この巻心の外側に縦方向に重ね
て設けられた複数のセクションからなるディスク巻線
と、この巻線のセクション間に設けられた半径方向の複
数の絶縁スペーサを有するディスク巻線変圧器におい
て、絶縁スペーサの巻線内法より若干外側位置に横方向
のシールド電線嵌入孔を設け、この孔にシールド電線を
嵌入固定し、絶縁スペーサと縦ダクトと巻線の電線角部
によって形成されるトリプルジャンクション部の電界集
中を緩和させる。
【0008】または、上記絶縁スペーサのシールド電線
嵌入孔をシールド電線の巻線内法側にオイルギャップが
形成されるように設け、シールド電線と絶縁スペーサに
よって形成される微小ギャップによる電界集中をなくす
る。
【0009】または、上記絶縁スペーサのシールド電線
嵌入孔をシールド電線より若干大きめに形成し、絶縁ス
ペーサとシールド電線間の微小ギャップを軟質な低誘電
率絶縁物で充填し、絶縁強度を向上させる。
【0010】上記シールド電線の角部には電界を緩和さ
せる適度な曲率を付するとよい。
【0011】上記シールド電線は、絶縁スペーサと縦ダ
クトと巻線の電線角部によって形成されるトリプルジャ
ンクション部のみに配置する。または、上記シールド電
線を全周に亘って配置する。この場合、巻線の直列静電
容量が増加して巻線の電位分布が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について図
面を用いて説明する。なお各図において、従来図8〜図
11に示したものと同一構造部分は、同一符号を付して
その重複する説明を省略する。
【0013】実施例1 図1、図2について、ディスク巻線変圧器におけるディ
スク巻線4のセクション4S間に設けられる絶縁スペー
サ6の巻線内法側より若干外側に断面長方形の孔6aを
設け、この孔6aに偏平で絶縁被覆されているシールド
電線11を挿入して固定した。このシールド電線11の長
さは絶縁スペーサの幅より少し長めにしてある。
【0014】この変圧器は、上記シールド電線11の挿
入により、等電位線の分布が従来図13の状態から図3
のように変わるので、絶縁スペーサ6と巻心2の縦ダク
ト2aとセクション4Sの巻線内法側電線5の角部に形
成されるトリプルジャンクション部の電界集中が緩和さ
れる。このため、巻線位置に対する最高対地電位特性は
図8の曲線Bのように改善される。
【0015】したがって、ディスク巻線4のセクション
4S間の絶縁距離を拡大することなく、トリプルジャン
クション部の絶縁を強化することができる。
【0016】実施例2 図4について、ディスク巻線4のセクション4S間に設
けられた絶縁スペーサ6の巻線内法側より若干外側に、
シールド電線11固定用孔部6b’とこの孔部6b’か
ら巻線内法間に至るオイルギャップ用孔部6b’’から
なるシールド電線用孔6bを設け、この孔6bの孔部6
b’にシールド電線11を挿入し固定する。
【0017】この変圧器は、冷却媒体が絶縁スペーサ6
の孔6bに流入しオイルギャップ用孔部6b’’により
シールド電線11の巻線内法側にオイルギャップが形成
される。そのため、シールド電線11と絶縁スペーサ6
間に形成される微小ギャップが無くなり、図1の場合よ
り絶縁強度が向上する。
【0018】実施例3 図5について、絶縁スペーサ6にシールド電線11の断
面の大きさよりも若干大きなシールド電線取付孔6cを
設け、シールド電線11に軟質の低誘電率絶縁物13を
巻きつけてシールド電線11と絶縁スペーサ6との間に
微小ギャップが無くなるようにシールド電線11を絶縁
スペーサ6の孔6cに挿通固定する。
【0019】このシールド電線11を設けたディスク巻
線変圧器は、シールド電線11と絶縁スペーサによって
形成される微小ギャップをシールド電線11に巻きつけ
た軟質な低誘電率絶縁物(冷却媒体に近い比誘電率を有
する絶縁物)によって充填されるので、図1の場合より
絶縁強度が向上する。
【0020】実施例4 図6について、ディスク巻線4のを絶縁する絶縁スペー
サ6の巻線内法側に実施例1と同様な孔6aを設け、こ
の孔6aを通し全周に亘るシールド電線11を短絡コイ
ルとならない様に設けた。
【0021】変圧器の巻線の等価回路は、巻線のインダ
クタンスと、巻線各部と大地間の並列静電容量と、巻線
各部間の直列静電容量で表される。
【0022】この変圧器は、ディスク巻線4の各セクシ
ョン4S間に全周に亘るシールド電線11が設けられて
いるので、巻線の直列静電容量が増加し巻線の電位分布
が向上するので、ディスク巻線4のセクション4S間の
絶縁距離縮小化が可能となる。このシールド電線の取り
付けは絶縁スペーサの孔の形状を変えて実施例2,3の
場合と同様に取り付けてもよい。
【0023】実施例5 図7について、上記図1におけるシールド電線11に代
えて、巻線内法側下面に曲面Rを付けたシールド電線1
1’を用いた。その他の構成は図1と同じである。
【0024】この変圧器は、シールド電線11aに曲率
Rが付けられているので、等電位線の分布が滑らかとな
り、微小ギャップa部分の電界が図1の場合よりさらに
緩和される。なお、上記実施例2〜4のシールド電線11も
曲面を付けたシールド電線11’とすることができる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、上述のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。 (1)巻線のセクション間の電界分布が均一な状態にな
り絶縁強度が向上するので、セクション間の絶縁寸法の
縮小化ができる。 (2)巻線の直列静電容量が増加するので、巻線内の電
界分布が良好になり、セクション間の絶縁寸法の縮小化
ができる。 (3)セクション間の絶縁寸法の縮小化を行うことによ
り変圧器の小型化とコストダウンができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は実施例1にかかるシールド電線の配置
を示す変圧器の要部側断面図、(B)はシールド電線が
取り付けられた絶縁スペーサを示す斜視図。
【図2】実施例1にかかるシールド電線の配置を示す変圧
器の要部上面図。
【図3】実施例1における電位分布説明図。
【図4】実施例2にかかるシールド電線の配置を示す変圧
器の要部側断面図。
【図5】実施例3にかかるシールド電線の配置を示す変圧
器の要部側断面図。
【図6】実施例4にかかるシールド電線の配置を示す変圧
器の要部上面図。
【図7】実施例5にかかるシールド電線と電位分布の説明
図。
【図8】巻線位置に対する最高対地電位の関係を示す曲
線図。
【図9】従来例にかかるディスク巻線変圧器巻線部の上
面図。
【図10】図9のA−A断面図。
【図11】同A−A断面詳細図。
【図12】トリプルジャンクション部の詳細図。
【図13】従来例にかかるディスク巻線変圧器要部の電
位分布説明図。
【符号の説明】
2…巻心 2a…縦ダクト 4…巻線 4S…巻線のセクション 5…巻線の電線 6…絶縁スペーサ 6a〜6c…シールド電線取付孔 11…シールド電線 13…低誘電率絶縁物(充填材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側に縦ダクトを有する巻心と、この巻
    心の外側に縦方向に重ねて設けられた複数のセクション
    からなるディスク巻線と、この巻線のセクション間に設
    けられた半径方向の複数の絶縁スペーサを有するディス
    ク巻線変圧器において、 絶縁スペーサの巻線内法より若干外側位置に横方向のシ
    ールド電線嵌入孔を設け、この孔にシールド電線を嵌入
    固定し、絶縁スペーサと縦ダクトと巻線の電線角部によ
    って形成されるトリプルジャンクション部の電界集中を
    緩和したことを特徴とするディスク巻線変圧器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 絶縁スペーサのシールド電線嵌入孔をシールド電線の巻
    線内法側にオイルギャップが形成されるように設け、シ
    ールド電線と絶縁スペーサによって形成される微小ギャ
    ップによる電界集中をなくしたことを特徴とするディス
    ク巻線変圧器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 絶縁スペーサのシールド電線嵌入孔をシールド電線より
    若干大きめに形成し、絶縁スペーサとシールド電線間の
    微小ギャップを軟質な低誘電率絶縁物で充填し、絶縁強
    度を向上させたことを特徴とするディスク巻線変圧器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3において、 シールド電線の角部に電界を緩和させる適度な曲率を付
    したことを特徴とするディスク巻線変圧器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つにおい
    て、 シールド電線は、絶縁スペーサと縦ダクトと巻線の電線
    角部によって形成されるトリプルジャンクション部のみ
    に配置されていることを特徴とするディスク巻線変圧
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1つにおい
    て、 シールド電線を全周に亘って配置し、巻線の直列静電容
    量を増加させて巻線の電位分布を向上させたことを特徴
    とするディスク巻線変圧器。
JP2000161496A 2000-05-31 2000-05-31 ディスク巻線変圧器 Pending JP2001345228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161496A JP2001345228A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ディスク巻線変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000161496A JP2001345228A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ディスク巻線変圧器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345228A true JP2001345228A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18665512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000161496A Pending JP2001345228A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ディスク巻線変圧器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001345228A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037756A1 (en) * 2005-09-29 2007-04-05 Abb Technology Ltd. Oil filled transformer with spacers and spacers for separating and supporting stacked windings

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037756A1 (en) * 2005-09-29 2007-04-05 Abb Technology Ltd. Oil filled transformer with spacers and spacers for separating and supporting stacked windings
US8183972B2 (en) 2005-09-29 2012-05-22 Abb Technology Ltd. Oil filled transformer with spacers and spacers for separating and supporting stacked windings

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8866577B2 (en) Coil component
EP3382723B1 (en) Transformer and method for manufacturing transformer
JP2001345228A (ja) ディスク巻線変圧器
JP3593484B2 (ja) 静止誘導電器の円板巻線
JP6631386B2 (ja) ノイズフィルタ付き導電路
CA1306291C (en) Noise supressing isolation transformer
JP3592183B2 (ja) 静止誘導電器
JPS62180Y2 (ja)
JPH0452975Y2 (ja)
KR200343466Y1 (ko) 전력선용 차폐변압기
JPH0883722A (ja) 箔巻線変圧器
JP3058187U (ja) 大電流用平面インダクター
JPS6138171Y2 (ja)
JPS5818270Y2 (ja) 絶縁リ−ド線支持装置
JP2548875B2 (ja) 変圧器
JP2510163Y2 (ja) シ―ト巻線変圧器
JPS6311687Y2 (ja)
JPS6317230Y2 (ja)
JPH0624992Y2 (ja) 油入誘導電器の円板巻線
JPH0351935Y2 (ja)
JP2004311759A (ja) トランス
JPH0341449Y2 (ja)
JP2839656B2 (ja) 静止誘導電気機器
JPH0546014U (ja) カツプリングコイル
JPS61218123A (ja) 静止誘導電器巻線