JP2001345179A - 発光装置およびその作製方法 - Google Patents

発光装置およびその作製方法

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舜平 山崎
正明 ▲ひろ▼木
Masaaki Hiroki
Kenji Fukunaga
健司 福永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な画素部を有する発光装置を提供す
る。 【解決手段】 絶縁体101の上に陽極102、陽極1
02と直交するバンク104が設けられている。バンク
104の一部(制御バンク104b)は金属膜からな
り、これに電圧を印加することで電場を形成し、電荷を
帯びたEL材料の軌道を制御することができる。これを
利用してEL層の成膜位置を精密に制御することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極間に発光性材
料を挟んだ素子(以下、発光素子という)を有する装置
(以下、発光装置という)およびその作製方法に関す
る。特に発光性材料としてEL(Electro Luminescenc
e)が得られる発光性材料(以下、EL材料という)を
利用した発光素子(以下、EL素子という)を用いた発
光装置(以下、EL発光装置)に関する。なお、有機E
Lディスプレイや有機発光ダイオード(OLED:Orga
nic Light Emitting Diode)は本発明の発光装置に含ま
れる。
【0002】また、本発明に用いることのできるEL材
料は、一重項励起もしくは三重項励起または両者の励起
を経由して発光(燐光および/または蛍光)するすべて
の発光性材料を含む。
【0003】
【従来の技術】EL発光装置は、陽極と陰極との間にE
L材料を挟んだ構造のEL素子を有した構造からなる。
この陽極と陰極との間に電圧を加えてEL材料中に電流
を流することによりキャリアを再結合させて発光させ
る。即ち、EL発光装置は発光素子自体に発光能力があ
るため、液晶表示装置に用いるようなバックライトが不
要である。さらに視野角が広く、軽量であるという利点
をもつ。
【0004】このときEL材料を成膜してEL層を形成
するには、様々な成膜方法が採用されている。特に、低
分子系有機EL材料の成膜には蒸着法が用いられ、高分
子系有機EL材料の成膜にはスピンコーティング法もし
くはインクジェット法が用いられている。
【0005】いずれの成膜方法にも一長一短があるが、
蒸着法の場合はEL材料の利用効率が悪いという問題が
ある。蒸着法の場合、抵抗加熱や電子ビーム加熱により
気化したEL材料を飛散させて成膜するが、被膜形成面
に成膜される分以外にも蒸着マスク(シャドーマスク)
や蒸着室内壁に成膜されてしまう分の損失が大きかっ
た。現状ではEL材料の単価が高いため、このような問
題は製造コストの増大を招く結果となってしまう。
【0006】また、インクジェット法の場合、ノズル先
端から吐出されたEL材料を含む液滴の軌道の制御が難
しく、液滴の着弾点(EL層を成膜する部分)を正確に
制御することが難しかった。この着弾点がずれてしまう
と、となりの画素に液滴が混入されてしまうといった問
題が起こり得た。この問題は高精細な画素部を有する発
光装置を作製する上で特に顕著な問題となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、EL材料を
成膜するにあたって成膜位置を精密に制御するための技
術を提供することを課題とする。そして、高精細な画素
部を有する発光装置を得ることを課題とする。さらに、
その発光装置を表示部として用いた表示品質の高い電気
器具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、画素を区分
するバンクの一部に金属膜を用い、該金属膜に電圧をか
ける(負もしくは正に帯電させる)ことで電界を形成
し、その電界によりEL材料の軌道を制御することを特
徴としている。従って、本明細書において「電界を加え
る」とは、「荷電粒子の向きを制御する」と同義であ
る。
【0009】なお、本明細書中において「バンク」と
は、画素電極を囲むように設けられた絶縁膜と導電膜と
の積層体を指し、個々の画素を区分する役割を担う。ま
た、本明細書中では、発明を明確にする便宜上、部位に
分けて「支持バンク」と「制御バンク」という名称で区
別している。
【0010】上記構成により蒸着法、イオンプレーティ
ング法もしくはインクジェット法のように被膜形成面の
上方もしくは下方からEL材料が飛んできて付着するよ
うな成膜方法において、EL材料の成膜位置を精密に制
御することが可能となり、高精細な画素部を有する発光
装置を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の発光装置の構造について
図1(A)、(B)を用いて説明する。なお、図1
(A)は画素部の上面図であり、図1(B)は図1
(A)をA−A’で切断した断面図である。但し、ここ
で示す発光装置は発光素子を封止する前の状態である。
【0012】本発明の発光装置は、まず絶縁体101上
にTFT102が設けられている。絶縁体101はガラ
ス基板、プラスチック基板(プラスチックフィルムを含
む)、金属基板もしくはセラミックス基板の上に絶縁膜
を設けたものを用いても良いし、石英基板をそのまま用
いても良い。
【0013】TFT(薄膜トランジスタ)102は公知
の構造のnチャネル型TFTもしくはpチャネル型TF
Tを用いれば良く、トップゲート構造(代表的にはプレ
ーナ型TFT)であってもボトムゲート構造(代表的に
は逆スタガ型TFT)であっても良い。また、TFTの
配置にも限定はないが、典型的には本出願人による特開
平5−107561号公報に記載の画素構造を採用すれ
ば良い。
【0014】このTFT102は層間絶縁膜103に覆
われ、層間絶縁膜103を挟んで画素電極104が電気
的に接続されている。層間絶縁膜103としては、珪素
を含む絶縁膜、代表的には酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒
化酸化珪素膜もしくは炭化珪素膜を用いることができ
る。また、樹脂膜を用いることもできるし、樹脂膜と珪
素を含む絶縁膜とを組み合わせることもできる。
【0015】また、ここでは画素電極104として仕事
関数の大きい導電膜が用いられ、典型的には可視光に対
して透明な酸化物導電膜が用いられる。酸化物導電膜と
しては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛もしくは
これらの化合物からなる導電膜を用いることができる。
さらに、これらの酸化物導電膜にガリウムを添加したも
のであっても良い。
【0016】また、画素電極104を囲むようにしてバ
ンク105が設けられている。バンク105は絶縁膜か
らなる支持バンク105aとその上に設けられた金属膜
からなる制御バンク105bを含む。このとき、制御バ
ンク105bの線幅は支持バンク105aの線幅よりも細
くなっている。さらに、支持バンク105aおよび制御
バンク105bはテーパー形状を有していることが好ま
しい。本発明では制御バンク105bに画素電極と極性
の異なる電圧をかけて負もしくは正に帯電させ、EL材
料に電界を加えることによりEL材料の飛行軌道を制御
することが可能となる。
【0017】さらに、バンク105で囲まれた画素内に
はEL層106が設けられ、バンク105およびEL層
106を覆うように陰極107が設けられている。
【0018】なお、本明細書においてEL層とは、EL
素子において陽極と陰極との間に設けられた絶縁層を指
し、様々な有機膜もしくは無機膜を組み合わせて形成さ
れる層である。典型的には、EL層は少なくとも発光層
を含み、発光層に電荷注入層や電荷輸送層を組み合わせ
て用いられる。また、EL層106としては、有機EL
材料、無機EL材料もしくはそれらを組み合わせたEL
材料を用いる。また、有機EL材料を用いる場合、低分
子材料を用いても高分子材料を用いても良く、公知の如
何なる材料を用いても良い。
【0019】また、陰極107は仕事関数の小さい導電
膜が用いられ、典型的には周期表の1族もしくは2族に
属する元素を含む導電膜が用いられる。代表的にはマグ
ネシウム、リチウム、セシウム、ベリリウム、カリウム
もしくはカルシウムを含む合金膜が用いられる。また、
ビスマス膜を用いることもできる。
【0020】以上の画素電極(陽極)104、EL層1
06および陰極107がEL素子100を形成する。実
際には、EL素子100の上に樹脂膜を封止材として設
けるか、EL素子100の上に密閉空間を作るかして、
EL素子100を外気から保護する。これはEL層10
6や陰極107が酸化することで劣化してしまうため、
酸素および水に極力触れないようにするためである。
【0021】以上にような構造を含む本発明の発光装置
は、蒸着法、イオンプレーティング法もしくはインクジ
ェット法のように、上方もしくは下方からEL材料が飛
んできて付着することにより成膜される手法を用いる場
合において、バンクの一部である金属膜を用いてEL材
料に電界を加え、その電界により成膜位置の制御を行う
ことを特徴とするものである。
【0022】本発明を実施することで、精密な位置制御
を行いながらEL材料を成膜することが可能となり、高
精細な画素部を有する発光装置を実現することができ
る。
【0023】
【実施例】〔実施例1〕図1に示した構造の発光装置を
作製する際のEL層の成膜過程について図2を用いて説
明する。なお、一部、図1の符号を参照して説明する。
【0024】図2(A)において、絶縁体101の上に
はTFT102が形成され、TFT102を覆って形成
された層間絶縁膜103の上には画素電極(ここでは陽
極として機能する)104が形成されている。さらに、
画素電極104を囲むように支持バンク105aおよび
制御バンク105bを含むバンク105が形成されてい
る。
【0025】そして、この状態でまず画素電極104を
正に帯電させる。これは画素電極104に正電圧を印加
しても良いし、正に帯電したイオンシャワーを浴びせる
ことで帯電させることも可能である。正電圧を印加する
場合はTFT102を動作させて印加すれば良い。そし
て、制御バンク105bは負に帯電させる。これは制御
バンク105bに負電圧を印加することで可能である。
負電圧の大きさは実施者が適宜決定すれば良い。
【0026】この状態でEL材料(本明細書ではEL材
料を含む溶液も含めてEL材料という)201を蒸着
法、イオンプレーティング法もしくはインクジェット法
により積層する。このとき、本発明ではEL材料201
を、制御バンク105bと同じ極性に帯電させる点に特
徴がある。即ち、本実施例の場合は、制御バンク105
bが負に帯電しているため、EL材料201も負に帯電
させる。これによりEL材料201は制御バンク105
bの周囲に形成された電界に反発し、制御バンク105b
を避けるような軌道を描く。
【0027】さらに、本実施例では画素電極104が正
に帯電しているため、負に帯電したEL材料201を引
き寄せる方向に働く。
【0028】以上のように、EL材料201は制御バン
ク105bを避けて画素電極104へ積層される。こう
して画素の部分にEL層202が形成される。即ち、特
にシャドーマスク等を設けることなく、EL材料を集中
的に画素に成膜することができ、EL材料の利用効率を
大幅に向上させることが可能となる。
【0029】また、本発明は画素ピッチが数十μmとい
った非常に微細な画素部においても何ら問題なく実施す
ることが可能である。シャドーマスクを用いてEL材料
を積層する手法はシャドーマスクのアライメント精度が
問題となり、高精細な画素部を形成するには不適当であ
る。そのような場合に、本発明を実施することは非常に
有効であると言える。
【0030】〔実施例2〕本実施例では、蒸着法により
EL材料を成膜する際に本発明を実施する場合について
図3に示す。
【0031】図3において、301は蒸着室であり、蒸
着室の隔壁302は負の電圧が印加される負電源303
に接続されている。また、蒸着室301の内部には蒸着
ボート304が設置され、その中には固体EL材料30
5が備えられている。この蒸着ボート304は支持台3
06に接続された電源307a、307bを用いて加熱さ
れる。即ち、本実施例では抵抗加熱による蒸着源を用い
ている。
【0032】また、蒸着ボート304に設けられた孔
(気体となったEL材料が蒸着ボート外に出るための
孔)のすぐ外に、孔から出た気体となったEL材料(以
下、気体EL材料という)を取り囲むように配置された
リング状電極320が設けられている。このリング状電
極320は負電源308に接続され、リング状電極32
0の内側に電場を形成して、気体EL材料を負に帯電さ
せる。即ち、蒸着ボート304から飛び出した気体EL
材料は、飛散中に電場を通過させることで帯電する。こ
のとき、蒸着室の隔壁302は負に帯電しているため、
隔壁302に付着するEL材料を最小限に抑えることが
できる。
【0033】こうして飛散した気体EL材料309は制
御バンク310が形成する電界を避けるようにして画素
電極311に積層される。制御バンク310には負電源
312が接続され、これにより電界が形成される。な
お、図示されていないが全ての制御バンクは同電位とな
るように電気的に接続されている。
【0034】また、このとき画素電極311が接続され
たTFT313のソース配線には正電源314が接続さ
れ、画素電極311に正電圧を印加できるようになって
いる。また、TFT313を有した基板315はサセプ
タ316に保持される。このサセプタ316を成膜時に
負に帯電させておいても良い。
【0035】画素電極311は電気的に接続されたTF
T313を動作させることにより正の電圧を印加され、
正に帯電する。即ち、本実施例ではTFT313を動作
させた状態でEL材料を積層する点にも特徴がある。も
ちろん、必ずしもTFT313を動作させる必要はな
い。
【0036】以上のような構成とすることで、蒸着する
気体EL材料309の利用効率を高め、必要最小限の量
で所望のEL層を形成することが可能となる。従って、
EL材料の消費量が大幅に削減されるため、製造コスト
を低減することができる。
【0037】なお、蒸着源として抵抗加熱を例にとった
が、電子ビーム(EB)加熱であっても構わない。
【0038】また、本実施例では気体EL材料を負に帯
電させる例を示しているが、正に帯電させることも可能
である。その場合、隔壁302、蒸着ボート304およ
び制御バンク310を正に帯電させ、画素電極311を
負に帯電させれば良い。
【0039】〔実施例3〕本実施例では、インクジェッ
ト法によりEL材料を塗布する際に本発明を実施する場
合について図4に示す。なお、図4(A)、(B)はい
ずれも不活性雰囲気中(窒素ガスもしくは希ガス中)で
行われる。
【0040】図4(A)において、401はガラス基
板、402はTFT、403は陽極として機能する画素
電極であり、TFT402のソース配線には正電源40
4が接続されている。また、本実施例では制御バンク4
05に負電源406を接続する。この場合、図示されな
いが全ての制御バンクは同電位となるように電気的に接
続されている。
【0041】また、基板401の上方にはインクジェッ
ト方式でEL材料を積層するための薄膜形成装置のヘッ
ド407〜409が配置されている。ヘッド407の中
には赤色発光のためのEL材料を含む溶液410が備え
られ、ヘッド408の中には緑色発光のためのEL材料
を含む溶液411が備えられ、ヘッド409の中には青
色発光のためのEL材料を含む溶液412が備えられて
いる。これらのEL材料を含む溶液はピエゾ素子を用い
て吐出される。もちろん、バブルジェット(登録商標)
方式を用いても良い。
【0042】本実施例では、ヘッド407〜409の各
々に負電源413〜415を接続し、EL材料410〜
412を負に帯電させている。この状態で吐出されたE
L材料を含む溶液は点線で示される軌道に沿って落下
し、バンクの間に露出した画素電極403上に塗布され
る。即ち、負に帯電したEL材料を含む溶液410〜4
12は、やはり負に帯電した制御バンク405を避けて
画素内に塗布される。
【0043】こうして画素内には赤色発光に対応するE
L層416、緑色発光に対応するEL層417および青
色発光に対応するEL層418が形成される。なお、こ
こでは三つの画素しか図示されないが、一画素ずつ成膜
しても良いし、三つ以上の複数の画素に同時に成膜する
ことも可能である。
【0044】また、図4(B)に示したのは、ヘッド4
07〜409の吐出口付近にEL材料を含む溶液を帯電
させるための電極を設けた例である。本実施例では、引
出電極421、加速電極422および制御電極423を
設けている。また、各々には電源424が接続されてい
る。
【0045】引出電極421はヘッド407〜409か
らEL材料を含む溶液を引き出すための電界を形成する
電極である。また、加速電極422は引き出されたEL
材料を加速させるための電界を形成する電極であり、制
御電極423は最終的にEL材料の落下する位置を制御
するための電界を形成する電極である。もちろん、これ
ら三つを常に用いる必要はなく、この組み合わせに限定
する必要はない。
【0046】図4(B)に示す構成の場合、これら三つ
の電極のいずれかを用いてEL材料を含む溶液を負に帯
電させている。従って、ヘッド407〜409に特に電
源を設ける必要がなく、吐出されたEL材料を含む溶液
自体を直接帯電させることができる。この場合も、図4
(A)の場合と同様にEL材料を含む溶液は点線で示さ
れる軌道に沿って落下し、バンクの間に露出した画素電
極403上に塗布される。即ち、負に帯電したEL材料
409〜411は、やはり負に帯電した制御バンク40
4を避けて画素内に塗布される。
【0047】以上のような構成とすることで、インクジ
ェット法によりEL材料を塗布する際に軌道がずれてし
まう可能性が大幅に減り、歩留まりを向上させることが
可能となる。そのため製造コストを低減することができ
る。
【0048】なお、本実施例ではEL材料を含む溶液を
負に帯電させる例を示しているが、正に帯電させること
も可能である。その場合、制御バンク405およびEL
材料を含む溶液410〜412を正に帯電させ、画素電
極403を負に帯電させれば良い。
【0049】〔実施例4〕本実施例では、イオンプレー
ティング法によりEL層を成膜する際に本発明を実施す
る場合について図5に示す。
【0050】図5において、501は蒸着室であり、蒸
着室の隔壁502は正の電圧が印加される正電源503
に接続されている。また、蒸着室501の内部には蒸着
ボート504が設置され、その中には固体EL材料50
5が備えられている。この蒸着ボート504は支持台5
06に接続された電源507a、507bを用いて加熱さ
れる。即ち、本実施例では抵抗加熱による蒸着源を用い
ている。
【0051】また、蒸着ボート504の上には導体をら
せん状に巻いたアンテナ508が設けられている。アン
テナ508には高周波電源508aが接続されており、
高真空中にて高周波が印加され、電波(典型的にはマイ
クロ波)を発生させることができる。本実施例ではこの
電波を気化した気体EL材料509に加えて正に帯電さ
せる。このとき、アンテナ508の間にプラズマを発生
させても良い。このプラズマはアルゴンガスもしくはネ
オンガスといった希ガスを用いて形成すれば良い。この
とき、蒸着室の隔壁502は正に帯電しているため、隔
壁502に付着するEL材料を最小限に抑えることがで
きる。
【0052】こうして飛散した気体EL材料509は、
制御バンク510が形成する電界を避けるようにして画
素電極511に積層される。制御バンク510には正電
源512が接続され、これにより電界が形成される。な
お、図示されていないが全ての制御バンクは同電位とな
るように電気的に接続されている。
【0053】また、このとき画素電極511が接続され
たTFT513のソース配線には負電源514が接続さ
れ、画素電極511に負電圧を印加できるようになって
いる。また、TFT513を有した基板515はサセプ
タ516に保持される。このサセプタ516を成膜時に
負に帯電させておいても良い。
【0054】画素電極511は電気的に接続されたTF
T513を動作させることにより負の電圧を印加され、
負に帯電する。即ち、本実施例ではTFT513を動作
させた状態でEL材料を積層する点にも特徴がある。も
ちろん、必ずしもTFT513を動作させる必要はな
い。
【0055】以上のような構成とすることで、蒸着する
気体EL材料509の利用効率を高め、必要最小限の量
で所望のEL層を形成することが可能となる。従って、
EL材料の消費量が大幅に削減されるため、製造コスト
を低減することができる。
【0056】なお、本実施例では電極508aと508b
との間に形成された電界を気体EL材料509に加えて
正に帯電させる方式としたが、陽極511と蒸着ボート
504との間にバイアス電圧をかけて正に帯電させるこ
ともできる。
【0057】また、本実施例では気体EL材料を正に帯
電させる例を示しているが、負に帯電させることも可能
である。その場合、隔壁502、蒸着ボート504およ
び制御バンク510を負に帯電させ、陽極511を正に
帯電させれば良い。
【0058】〔実施例5〕本発明の発光装置における画
素部の断面図を図6に、その上面図を図7(A)に、そ
の回路構成を図7(B)に示す。実際には画素がマトリ
クス状に複数配列されて画素部(画像表示部)が形成さ
れる。従って図6及び図7で共通の符号を用いているの
で、適宜両図面を参照すると良い。また、図7の上面図
では二つの画素を図示しているが、どちらも同じ構造で
ある。
【0059】図6において、11は基板、12は下地と
なる絶縁膜(以下、下地膜という)である。基板11と
してはガラス、ガラスセラミックス、石英、シリコン、
セラミックス、金属若しくはプラスチックでなる基板を
用いることができる。
【0060】また、下地膜12は特に可動イオンを含む
基板や導電性を有する基板を用いる場合に有効である
が、石英基板には設けなくても構わない。下地膜12と
しては、珪素(シリコン)を含む絶縁膜を用いれば良
い。また、下地膜12に放熱効果を持たせることにより
TFTの発熱を発散させることはTFTの劣化又はEL
素子の劣化を防ぐためにも有効である。放熱効果を持た
せるには公知のあらゆる材料を用いることができる。
【0061】ここでは画素内に二つのTFTを形成して
いる。601はスイッチング用TFTであり、nチャネ
ル型TFTで形成され、602は電流制御用TFTであ
り、pチャネル型TFTで形成されている。
【0062】ただし、本発明において、スイッチング用
TFTをnチャネル型TFT、電流制御用TFTをpチ
ャネル型TFTに限定する必要はなく、スイッチング用
TFTをpチャネル型TFT、電流制御用TFTをnチ
ャネル型TFTにしても良いし、両方ともnチャネル型
又pチャネル型TFTを用いることも可能である。
【0063】スイッチング用TFT601は、ソース領
域13、ドレイン領域14、LDD領域15a〜15d、
高濃度不純物領域16及びチャネル形成領域17a、1
7bを含む活性層、ゲート絶縁膜18、ゲート電極19
a、19b、第1層間絶縁膜20、ソース配線21並びに
ドレイン配線22を有して形成される。
【0064】また、図7に示すように、ゲート電極19
a、19bは別の材料(ゲート電極19a、19bよりも低
抵抗な材料)で形成されたゲート配線611によって電
気的に接続されたダブルゲート構造となっている。勿
論、ダブルゲート構造だけでなく、シングルゲートもし
くはトリプルゲート構造といったいわゆるマルチゲート
構造(直列に接続された二つ以上のチャネル形成領域を
有する活性層を含む構造)であっても良い。マルチゲー
ト構造はオフ電流値を低減する上で極めて有効であり、
本発明では画素のスイッチング素子601をマルチゲー
ト構造とすることによりオフ電流値の低いスイッチング
素子を実現している。
【0065】また、活性層は結晶構造を含む半導体膜で
形成される。即ち、単結晶半導体膜でも良いし、多結晶
半導体膜や微結晶半導体膜でも良い。また、ゲート絶縁
膜18は珪素を含む絶縁膜で形成すれば良い。また、ゲ
ート電極、ソース配線若しくはドレイン配線としてはあ
らゆる導電膜を用いることができる。
【0066】さらに、スイッチング用TFT601にお
いては、LDD領域15a〜15dは、ゲート絶縁膜18
を挟んでゲート電極19a、19bと重ならないように設
ける。このような構造はオフ電流値を低減する上で非常
に効果的である。
【0067】なお、チャネル形成領域とLDD領域との
間にオフセット領域(チャネル形成領域と同一組成の半
導体層でなり、ゲート電圧が印加されない領域)を設け
ることはオフ電流値を下げる上でさらに好ましい。ま
た、二つ以上のゲート電極を有するマルチゲート構造の
場合、チャネル形成領域の間に設けられた高濃度不純物
領域がオフ電流値の低減に効果的である。
【0068】次に、電流制御用TFT602は、ソース
領域31、ドレイン領域32及びチャネル形成領域34
を含む活性層、ゲート絶縁膜18、ゲート電極35、第
1層間絶縁膜20、ソース配線36並びにドレイン配線
37を有して形成される。なお、ゲート電極35はシン
グルゲート構造となっているが、マルチゲート構造であ
っても良い。
【0069】図7(A)に示すように、スイッチング用
TFTのドレインは電流制御用TFT602のゲートに
接続されている。具体的には電流制御用TFT602の
ゲート電極35はスイッチング用TFT601のドレイ
ン領域14とドレイン配線(接続配線とも言える)22
を介して電気的に接続されている。また、ソース配線3
6は電流供給線であり、EL素子に流れる電流の供給源
に接続される。
【0070】電流制御用TFT602はEL素子603
に注入される電流量を制御するための素子であるが、E
L素子の劣化を考慮するとあまり多くの電流を流すこと
は好ましくない。そのため、電流制御用TFT602に
過剰な電流が流れないように、チャネル長(L)は長め
に設計することが好ましい。望ましくは一画素あたり
0.5〜2μA(好ましくは1〜1.5μA)となるよ
うにする。
【0071】また、スイッチング用TFT601に形成
されるLDD領域の長さ(幅)は0.5〜3.5μm、
代表的には2.0〜2.5μmとすれば良い。
【0072】また、図7(A)に示すように電流制御用
TFT602のゲート電極を含む配線35は、50で示
される領域で電流制御用TFT602のソース配線(電
流供給線)36と絶縁膜を挟んで重なる。このとき50
で示される領域では、保持容量(コンデンサ)が形成さ
れる。また、ここではソース配線36と電気的に接続さ
れた半導体膜51、ゲート絶縁膜と同一層の絶縁膜(図
示せず)及び電源供給線36で形成される容量も保持容
量として用いることが可能である。この保持容量50
は、電流制御用TFT602のゲート電極35にかかる
電圧を保持するためのコンデンサとして機能する。
【0073】また、流しうる電流量を多くするという観
点から見れば、電流制御用TFT602の活性層(特に
チャネル形成領域)の膜厚を厚くする(好ましくは50
〜100nm、さらに好ましくは60〜80nm)こと
も有効である。逆に、スイッチング用TFT601の場
合はオフ電流値を小さくするという観点から見れば、活
性層(特にチャネル形成領域)の膜厚を薄くする(好ま
しくは20〜50nm、さらに好ましくは25〜40n
m)ことも有効である。
【0074】また、アナログ階調方式により多階調表示
を行う場合は電流制御用TFT602を飽和領域で動作
させることが好ましい。逆に、デジタル階調方式により
多階調表示を行う場合は電流制御用TFT602を線形
領域で動作させることが好ましい。
【0075】次に、38はパッシベーション膜であり、
膜厚は10nm〜1μm(好ましくは200〜500n
m)とすれば良い。材料としては、珪素を含む絶縁膜
(特に窒化酸化珪素膜又は窒化珪素膜が好ましい)を用
いることができる。
【0076】パッシベーション膜38の上には、各TF
Tを覆うような形で第2層間絶縁膜(平坦化膜と言って
も良い)39を形成し、TFTによってできる段差の平
坦化を行う。第2層間絶縁膜39としては、有機樹脂膜
が好ましく、ポリイミド、ポリアミド、アクリル樹脂、
BCB(ベンゾシクロブテン)等を用いると良い。勿
論、十分な平坦化が可能であれば、無機膜を用いても良
い。
【0077】第2層間絶縁膜39によってTFTによる
段差を平坦化することは非常に重要である。後に形成さ
れるEL層は非常に薄いため、段差が存在することによ
って発光不良を起こす場合がある。従って、EL層をで
きるだけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成する
前に平坦化しておくことが望ましい。
【0078】また、40は透明導電膜でなる画素電極
(EL素子の陽極に相当する)であり、第2層間絶縁膜
39及びパッシベーション膜38にコンタクトホール
(開孔)を開けた後、形成された開口部において電流制
御用TFT602のドレイン配線37に接続されるよう
に形成される。
【0079】本実施例では、画素電極として酸化インジ
ウムと酸化スズの化合物でなる導電膜を用いる。また、
これに少量のガリウムを添加しても良い。さらに酸化イ
ンジウムと酸化亜鉛との化合物や酸化亜鉛と酸化ガリウ
ムの化合物を用いることもできる。
【0080】画素電極を形成したら、樹脂膜からなる支
持バンク41aを形成し、その上に金属膜からなる制御
バンク41bを形成する。また、同時に画素電極40の
コンタクトホールを埋め込むための絶縁膜(以下、埋め
込み材という)42を形成する。本実施例ではバンク4
1aおよび埋め込み材42をアクリルで形成し、制御バ
ンク41bをタングステン膜で形成する。
【0081】このとき、アクリルからなる支持バンク4
1aおよび埋め込み材42の膜厚は300nm以下、好
ましくは100〜200nmとし、エッジ部(端部)が
テーパー形状となるようにすることが好ましい。また、
タングステン膜からなる制御バンク41bもエッジ部が
テーパー形状となるように形成することが好ましい。
【0082】これらの支持バンク41aおよび制御バン
ク41bは、図1(A)に示したように画素電極40の
端部を囲むように形成される。
【0083】次にEL層43が図2〜図5で説明したよ
うな成膜方法により形成される。なお、ここでは一画素
しか図示していないが、R(赤)、G(緑)、B(青)
の各色に対応したEL層が形成される。本実施例では図
2に示した蒸着法を採用し、EL材料としては低分子の
EL材料を用いる。
【0084】なお、本実施例では、EL材料として、赤
色発光用のEL層には、Alqをホスト材料として赤色
の蛍光色素DCMをドープしたものを用いる。また、緑
色発光用のEL層には、アルミニウムの8−ヒドロキシ
キノリン錯体であるAlq3を用い、青色発光用のEL
層には亜鉛のベンズオキサゾール錯体(Zn(oxz)
2)を用いる。
【0085】但し、以上の例は本発明のEL層として用
いることのできるEL材料の一例であって、これに限定
する必要はない。即ち、ここでは述べなかったような高
分子のEL材料を用いることも可能であり、さらに高分
子のEL材料と低分子のEL材料を併用しても良い。
【0086】以上のようにしてEL層43を形成した
ら、次に金属膜からなる陰極44を形成する本実施例で
は陰極44として、アルミニウムにリチウムを添加した
合金膜を用いる。なお、図示しないが陰極44の上に絶
縁膜をパッシベーション膜として形成することも可能で
ある。
【0087】こうして画素電極40、EL層43および
陰極44を含むEL素子603が形成される。実際には
EL素子603を形成した後、EL素子603の上にカ
バー材を設けて不活性雰囲気中に封入するか、全面に樹
脂を設けて封入し、EL素子が外気に触れないような構
造とすることが望ましい。
【0088】また、密閉空間もしくは樹脂の中に除湿剤
(典型的には酸化バリウム)または酸化防止剤を設ける
ことも有効である。
【0089】また、本実施例の発光装置を作製するにあ
たって実施例1〜4のいずれの構成を用いることもでき
る。
【0090】〔実施例6〕本実施例では、画素部とその
周辺に設けられる駆動回路部のTFTを同時に作製する
方法について図8〜図10を用いて説明する。但し、説
明を簡単にするために、駆動回路に関しては基本回路で
あるCMOS回路を図示することとする。
【0091】まず、図8(A)に示すように、ガラス基
板800上に下地膜801を300nmの厚さに形成す
る。本実施例では下地膜801として100nm厚の窒
化酸化珪素膜と200nmの窒化酸化珪素膜とを積層し
て用いる。この時、ガラス基板800に接する方の窒素
濃度を10〜25wt%としておくと良い。もちろん下
地膜を設けずに石英基板上に直接素子を形成しても良
い。
【0092】次に下地膜801の上に50nmの厚さの
非晶質珪素膜(図示せず))を公知の成膜法で形成す
る。なお、非晶質珪素膜に限定する必要はなく、非晶質
構造を含む半導体膜(微結晶半導体膜を含む)であれば
良い。さらに非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶
質構造を含む化合物半導体膜でも良い。また、膜厚は2
0〜100nmの厚さであれば良い。
【0093】そして、公知の技術により非晶質珪素膜を
結晶化し、結晶質珪素膜(多結晶シリコン膜若しくはポ
リシリコン膜ともいう)802を形成する。公知の結晶
化方法としては、電熱炉を使用した熱結晶化方法、レー
ザー光を用いたレーザーアニール結晶化法、赤外光を用
いたランプアニール結晶化法がある。本実施例では、X
eClガスを用いたエキシマレーザー光を用いて結晶化
する。
【0094】なお、本実施例では線状に加工したパルス
発振型のエキシマレーザー光を用いるが、矩形であって
も良いし、連続発振型のアルゴンレーザー光や連続発振
型のエキシマレーザー光を用いることもできる。
【0095】本実施例では結晶質珪素膜をTFTの活性
層として用いるが、非晶質珪素膜を用いることも可能で
ある。また、オフ電流を低減する必要のあるスイッチン
グ用TFTの活性層を非晶質珪素膜で形成し、電流制御
用TFTの活性層を結晶質珪素膜で形成することも可能
である。非晶質珪素膜はキャリア移動度が低いため電流
を流しにくくオフ電流が流れにくい。即ち、電流を流し
にくい非晶質珪素膜と電流を流しやすい結晶質珪素膜の
両者の利点を生かすことができる。
【0096】次に、図8(B)に示すように、結晶質珪
素膜802上に酸化珪素膜でなる保護膜803を130
nmの厚さに形成する。この厚さは100〜200nm
(好ましくは130〜170nm)の範囲で選べば良
い。また、珪素を含む絶縁膜であれば他の膜でも良い。
この保護膜803は不純物を添加する際に結晶質珪素膜
が直接プラズマに曝されないようにするためと、微妙な
濃度制御を可能にするために設ける。
【0097】そして、その上にレジストマスク804
a、804bを形成し、保護膜803を介してn型を付与
する不純物元素(以下、n型不純物元素という)を添加
する。なお、n型不純物元素としては、代表的には15
族に属する元素、典型的にはリン又は砒素を用いること
ができる。なお、本実施例ではホスフィン(PH3)を
質量分離しないでプラズマ励起したプラズマ(イオン)
ドーピング法を用い、リンを1×1018atoms/cm3の濃
度で添加する。勿論、質量分離を行うイオンインプラン
テーション法を用いても良い。
【0098】この工程により形成されるn型不純物領域
805には、n型不純物元素が2×1016〜5×1019
atoms/cm3(代表的には5×1017〜5×1018atoms/c
m3)の濃度で含まれるようにドーズ量を調節する。
【0099】次に、図8(C)に示すように、保護膜8
03およびレジスト804a、804bを除去し、添加
した15族に属する元素の活性化を行う。活性化手段は
公知の技術を用いれば良いが、本実施例ではエキシマレ
ーザー光の照射により活性化する。勿論、パルス発振型
でも連続発振型でも良いし、エキシマレーザー光に限定
する必要はない。但し、添加された不純物元素の活性化
が目的であるので、結晶質珪素膜が溶融しない程度のエ
ネルギーで照射することが好ましい。なお、保護膜80
3をつけたままレーザー光を照射しても良い。
【0100】なお、このレーザー光による不純物元素の
活性化に際して、熱処理による活性化を併用しても構わ
ない。熱処理による活性化を行う場合は、基板の耐熱性
を考慮して450〜550℃程度の熱処理を行えば良
い。
【0101】この工程によりn型不純物領域805の端
部、即ち、n型不純物領域805、の周囲に存在するn
型不純物元素を添加していない領域との境界部(接合
部)が明確になる。このことは、後にTFTが完成した
時点において、LDD領域とチャネル形成領域とが非常
に良好な接合部を形成しうることを意味する。
【0102】次に、図8(D)に示すように、結晶質珪
素膜の不要な部分を除去して、島状の半導体膜(以下、
活性層という)806〜809を形成する。
【0103】次に、図8(E)に示すように、活性層8
06〜809を覆ってゲート絶縁膜810を形成する。
ゲート絶縁膜810としては、10〜200nm、好ま
しくは50〜150nmの厚さの珪素を含む絶縁膜を用
いれば良い。これは単層構造でも積層構造でも良い。本
実施例では110nm厚の窒化酸化珪素膜を用いる。
【0104】次に、200〜400nm厚の導電膜を形
成し、パターニングしてゲート電極811〜815を形
成する。このゲート電極811〜815の端部をテーパ
ー形状にすることもできる。なお、本実施例ではゲート
電極と、ゲート電極に電気的に接続された引き回しのた
めの配線(以下、ゲート配線という)とを別の材料で形
成する。具体的にはゲート電極よりも低抵抗な材料をゲ
ート配線として用いる。これは、ゲート電極としては微
細加工が可能な材料を用い、ゲート配線には微細加工は
できなくとも配線抵抗が小さい材料を用いるためであ
る。勿論、ゲート電極とゲート配線とを同一材料で形成
しても構わない。
【0105】また、ゲート電極は単層の導電膜で形成し
ても良いが、必要に応じて二層、三層といった積層膜と
することが好ましい。ゲート電極の材料としては公知の
あらゆる導電膜を用いることができる。ただし、上述の
ように微細加工が可能、具体的には2μm以下の線幅に
パターニング可能な材料が好ましい。
【0106】代表的には、タンタル(Ta)、チタン
(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、
クロム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素で
なる膜、または前記元素の窒化物膜(代表的には窒化タ
ンタル膜、窒化タングステン膜、窒化チタン膜)、また
は前記元素を組み合わせた合金膜(代表的にはMo−W
合金、Mo−Ta合金)、または前記元素のシリサイド
膜(代表的にはタングステンシリサイド膜、チタンシリ
サイド膜)を用いることができる。勿論、単層で用いて
も積層して用いても良い。
【0107】本実施例では、50nm厚の窒化タンタル
(TaN)膜と、350nm厚のタングステン(W)膜
とでなる積層膜を用いる。これはスパッタ法で形成すれ
ば良い。また、スパッタガスとしてXe、Ne等の不活
性ガスを添加すると応力による膜はがれを防止すること
ができる。
【0108】またこの時、ゲート電極812はn型不純
物領域805の一部とゲート絶縁膜810を挟んで重な
るように形成する。この重なった部分が後にゲート電極
と重なったLDD領域となる。なお、ゲート電極81
3、814は、断面では、二つに見えるが実際には電気
的に接続されている。
【0109】次に、図9(A)に示すように、ゲート電
極811〜815をマスクとして自己整合的にn型不純
物元素(本実施例ではリン)を添加する。こうして形成
される不純物領域816〜823にはn型不純物領域8
05の1/2〜1/10(代表的には1/3〜1/4)
の濃度でリンが添加されるように調節する。具体的に
は、1×1016〜5×1018atoms/cm3(典型的には3
×1017〜3×1018atoms/cm3)の濃度が好ましい。
【0110】次に、図9(B)に示すように、ゲート電
極等を覆う形でレジストマスク824a〜824dを形
成し、n型不純物元素(本実施例ではリン)を添加して
高濃度にリンを含む不純物領域825〜829を形成す
る。ここでもホスフィン(PH3)を用いたイオンドー
プ法で行い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×
1021atoms/cm3(代表的には2×1020〜5×1020a
toms/cm3)となるように調節する。
【0111】この工程によってnチャネル型TFTのソ
ース領域若しくはドレイン領域が形成されるが、スイッ
チング用TFTでは、図9(A)の工程で形成したn型
不純物領域819〜821の一部を残す。この残された
領域が、図6におけるスイッチング用TFT601のL
DD領域15a〜15dに対応する。
【0112】次に、図9(C)に示すように、レジスト
マスク824a〜824dを除去し、新たにレジストマ
スク832を形成する。そして、p型不純物元素(本実
施例ではボロン)を添加し、高濃度にボロンを含む不純
物領域833〜836を形成する。ここではジボラン
(B26)を用いたイオンドープ法により3×1020
3×1021atoms/cm3(代表的には5×1020〜1×1
21atoms/cm3)の濃度となるようにボロンを添加す
る。
【0113】なお、不純物領域833〜836には既に
1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度でリンが添加
されているが、ここで添加されるボロンはその少なくと
も3倍以上の濃度で添加される。そのため、予め形成さ
れていたn型の不純物領域は完全にp型に反転し、p型
の不純物領域として機能する。
【0114】次に、レジストマスク832を除去した
後、それぞれの濃度で添加されたn型またはp型不純物
元素を活性化する。活性化手段としては、ファーネスア
ニール法、レーザーアニール法、またはランプアニール
法で行うことができる。本実施例では電熱炉において窒
素雰囲気中、550℃、4時間の熱処理を行う。
【0115】このとき雰囲気中の酸素を極力排除するこ
とが重要である。なぜならば酸素が少しでも存在してい
ると露呈したゲート電極の表面が酸化され、抵抗の増加
を招くと共に後にオーミックコンタクトを取りにくくな
るからである。従って、上記活性化工程における処理雰
囲気中の酸素濃度は1ppm以下、好ましくは0.1p
pm以下とすることが望ましい。
【0116】次に、活性化工程が終了したら図9(D)
に示すように300nm厚のゲート配線837を形成す
る。ゲート配線837の材料としては、アルミニウム
(Al)又は銅(Cu)を主成分(組成として50〜1
00%を占める。)とする金属を用いれば良い。配置と
しては図7のようにゲート配線611とスイッチング用
TFTのゲート電極19a、19b(図8(E)の81
3、814)が電気的に接続するように形成する。
【0117】このような構造とすることでゲート配線の
配線抵抗を非常に小さくすることができるため、面積の
大きい画像表示領域(画素部)を形成することができ
る。即ち、画面の大きさが対角10インチ以上(さらに
は30インチ以上)の発光装置を実現する上で、本実施
例の画素構造は極めて有効である。
【0118】次に、図10(A)に示すように、第1層
間絶縁膜838を形成する。第1層間絶縁膜838とし
ては、珪素を含む絶縁膜を単層で用いるか、2種類以上
の珪素を含む絶縁膜を組み合わせた積層膜を用いれば良
い。また、膜厚は400nm〜1.5μmとすれば良
い。本実施例では、200nm厚の窒化酸化珪素膜の上
に800nm厚の酸化珪素膜を積層した構造とする。
【0119】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、水素化処理をする。この工程は熱的に励起された水
素により半導体膜の不対結合手を水素終端する工程であ
る。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズ
マ化して生成された水素を用いる)を行っても良い。
【0120】なお、水素化処理は第1層間絶縁膜838
を形成する間に入れても良い。即ち、200nm厚の窒
化酸化珪素膜を形成した後で上記のように水素化処理を
行い、その後で残り800nm厚の酸化珪素膜を形成し
てもよい。
【0121】次に、第1層間絶縁膜838及びゲート絶
縁膜810に対してコンタクトホールを形成し、ソース
配線839〜842と、ドレイン配線843〜845を
形成する。なお、本実施例ではこの電極を、Ti膜を1
00nm、Tiを含むアルミニウム膜を300nm、T
i膜150nmをスパッタ法で連続形成した3層構造の
積層膜とする。勿論、他の導電膜でも良い。
【0122】次に、50〜500nm(代表的には20
0〜300nm)の厚さでパッシベーション膜846を
形成する。本実施例では第1パッシベーション膜846
として300nm厚の窒化酸化珪素膜を用いる。これは
窒化珪素膜で代用しても良い。
【0123】なお、窒化酸化珪素膜の形成に先立ってH
2、NH3等水素を含むガスを用いてプラズマ処理を行う
ことは有効である。この前処理により励起された水素が
第1層間絶縁膜838に供給され、熱処理を行うこと
で、パッシベーション膜846の膜質が改善される。そ
れと同時に、第1層間絶縁膜838に添加された水素が
下層側に拡散するため、効果的に活性層を水素化するこ
とができる。
【0124】次に、図10(B)に示すように有機樹脂
からなる第2層間絶縁膜847を形成する。有機樹脂と
してはポリイミド、ポリアミド、アクリル樹脂、BCB
(ベンゾシクロブテン)等を使用することができる。特
に、第2層間絶縁膜847は平坦化の意味合いが強いの
で、平坦性に優れたアクリル樹脂が好ましい。本実施例
ではTFTによって形成される段差を十分に平坦化しう
る膜厚でアクリル樹脂膜を形成する。好ましくは1〜5
μm(さらに好ましくは2〜4μm)とすれば良い。
【0125】次に、第2層間絶縁膜847及びパッシベ
ーション膜846に対してコンタクトホールを形成し、
ドレイン配線845と電気的に接続される画素電極84
8を形成する。本実施例では酸化インジウム・スズ(I
TO)膜を110nmの厚さに形成し、パターニングを
行って画素電極とする。また、酸化インジウムに2〜2
0%の酸化亜鉛(ZnO)を混合した化合物や、酸化亜
鉛と酸化ガリウムからなる化合物を透明電極として用い
ても良い。この画素電極がEL素子の陽極となる。
【0126】次に、図10(C)に示すように、樹脂か
らなる支持バンク849a及び埋め込み材850を形成
する。これらは500nmのアクリル膜を成膜した後に
エッチングを施して膜厚を200nmとし、パターニン
グして図10(C)に示すような形状にする。
【0127】さらに、支持バンク849aの上には金属
膜からなる制御バンク849bが形成される。本実施例
では金属膜としてタングステン膜を用い、エッチングの
際にテーパー形状とする。テーパーを形成する技術は、
本出願人による特願平11−206954号出願を参照
すると良い。
【0128】次に、EL層851を、図2〜図5に示し
た方法により形成する。なお、ここでは一画素しか図示
していないが、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色に
対応したEL層が形成される。本実施例では、EL材料
として、赤色発光用のEL層には、Alq3をホスト材
料として赤色の蛍光色素DCMをドープしたものを用い
る。また、緑色発光用のEL層には、アルミニウムの8
−ヒドロキシキノリン錯体であるAlq3を用い、青色
発光用のEL層には亜鉛のベンズオキサゾール錯体(Z
n(oxz)2)を用い、各々50nmの厚さに形成す
る。
【0129】なお、本実施例ではEL層851を単層構
造とするが、必要に応じて電子注入層、電子輸送層、正
孔輸送層、正孔注入層、電子阻止層もしくは正孔素子層
を設けても良い。
【0130】EL層851を形成した後、アルミニウム
とリチウムとの合金膜からなる陰極852を真空蒸着法
を用いて形成する。なお、EL層851の膜厚は30〜
100nm(典型的には50〜80nm)、陰極852
の厚さは150〜300nm(典型的には200〜25
0nm)とすれば良い。また、本実施例ではEL素子の
陰極852としてアルミニウムとリチウムとの合金膜を
用いた例を示すが、公知の他の材料であっても良い。
【0131】ここでスイッチング用TFTとして、nチ
ャネル型TFTを用いた場合の断面構造を図11に示
す。まず、図11(A)は、LDD領域15a〜15d
がゲート絶縁膜18を挟んでデート電極19a及び19
bと重ならないように設けられている。このような構造
は、オフ電流値を低減する上で非常に効果的である。
【0132】これに対して、図11(B)には、これら
のLDD領域15a〜15dは設けられていない。図1
1(B)の構造とする場合には、図11(A)の構造を
形成させる場合に比べて工程を減らすことができるので
生産効率を向上させることができる。
【0133】本発明において、スイッチング用TFTと
しては、図11(A)及び図11(B)のどちらの構造
を用いても良い。
【0134】次に、電流制御用TFTとして、nチャネ
ル型TFTを用いた場合の断面構造を図12に示す。ま
ず、図12(A)に示した電流制御用TFTにおいて、
ドレイン領域32とチャネル形成領域34との間にLD
D領域33が設けられる。ここでは、LDD領域33が
ゲート絶縁膜18を挟んでゲート電極35に重なってい
る領域と重なっていない領域とを有する構造を示した
が、図12(B)に示すようにLDD領域33を設けな
い構造としてもよい。
【0135】電流制御用TFTは、EL素子を発光させ
るための電流を供給すると同時に、その供給量を制御し
て階調表示を可能とする。そのため、電流を流しても劣
化しないようにホットキャリア注入による劣化対策を講
じておく必要がある
【0136】ホットキャリア注入による劣化に関して
は、ゲート電極に対してLDD領域が重なった構造が非
常に効果的であることが知られている。そのため、図1
2(A)に示したようにゲート絶縁膜18を挟んでゲー
ト電極35に重なっている領域にLDD領域を設けると
いう構造が適当であるが、ここではオフ電流対策として
ゲート電極に重ならないLDD領域も設けるという構造
を示した。しかし、ゲート電極に重ならないLDD領域
は、必ずしも設けなくて良い。
【0137】また、電流制御用TFTのソース領域とド
レイン領域との間に加わる電圧が10V以下、好ましく
は5V以下となると、ホットキャリア劣化が問題となら
なくなってくるので図12(B)に示すようにLDD領
域を設けなくても良い。
【0138】また、本実施例の場合、図10(C)に示
すように、nチャネル型605の活性層は、ソース領域
855、ドレイン領域856、LDD領域857及びチ
ャネル形成領域858を含み、LDD領域857はゲー
ト絶縁膜810を挟んでゲート電極812と重なってい
る。
【0139】ドレイン領域側のみにLDD領域を形成し
ているのは、動作速度を落とさないための配慮である。
また、このnチャネル型TFT605はオフ電流値をあ
まり気にする必要はなく、それよりも動作速度を重視し
た方が良い。従って、LDD領域857は完全にゲート
電極に重ねてしまい、極力抵抗成分を少なくすることが
望ましい。即ち、いわゆるオフセットはなくした方がよ
い。
【0140】こうして図10(C)に示すような構造の
アクティブマトリクス基板が完成する。本実施例のアク
ティブマトリクス基板は、画素部だけでなく駆動回路部
にも最適な構造のTFTを配置することにより、非常に
高い信頼性を示し、動作特性も向上しうる。
【0141】まず、極力動作速度を落とさないようにホ
ットキャリア注入を低減させる構造を有するTFTを、
駆動回路部を形成するCMOS回路のnチャネル型TF
T605として用いる。なお、ここでいう駆動回路とし
ては、シフトレジスタ、バッファ、レベルシフタ、サン
プリング回路(サンプル及びホールド回路)などが含ま
れる。デジタル駆動を行う場合には、D/Aコンバータ
などの信号変換回路も含まれうる。
【0142】なお、実際には図10(C)まで完成した
ら、さらに外気に曝されないように気密性の高いガラ
ス、石英、プラスチックといったカバー材でパッケージ
ング(封入)することが好ましい。その際、カバー材の
内部に内部に酸化バリウムといった吸湿剤や酸化防止剤
を配置するとよい。
【0143】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、絶縁体上に形成された素子又は回路から
引き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコ
ネクター(フレキシブルプリントサーキット:FPC)
を取り付けて製品として完成する。このような出荷でき
る状態にまでした状態を本明細書中ではEL表示装置
(またはELモジュール)という。
【0144】なお、画素部に信号を伝送する駆動回路や
その他のメモリ、コントロール回路、電源回路等を単結
晶シリコンを用いたICで設けても良い。その場合、I
CはTABもしくはCOGを用いて接続すれば良く、プ
リント配線基盤に実装したICをTABテープで接続す
る方式を採っても良い。
【0145】ここで本実施例の発光装置の構成を図13
の斜視図を用いて説明する。本実施例の発光装置は、ガ
ラス基板1301上に形成された、画素部1302と、
ゲート側駆動回路1303と、ソース側駆動回路130
4を含む。画素部のスイッチング用TFT1305はn
チャネル型TFTであり、ゲート側駆動回路1303に
接続されたゲート配線1306、ソース側駆動回路13
04に接続されたソース配線1307の交点に配置され
ている。また、スイッチング用TFT1305のドレイ
ンは電流制御用TFT1308のゲートに接続されてい
る。
【0146】さらに、電流制御用TFT1308のソー
ス側は電流供給線1309に接続される。また、電流制
御用TFT1308のドレインにはEL素子1310が
接続されている。また、このEL素子1310の陰極に
は所定の電圧が加えられる。
【0147】そして、外部入出力端子となるFPC13
11には駆動回路部まで信号を伝達するための接続配線
1312、1313、及び電流供給線1309に接続さ
れた接続配線1314が設けられている。
【0148】また、図13に示した発光装置の回路構成
の一例を図14に示す。本実施例の発光装置は、ソース
側駆動回路1401、ゲート側駆動回路(A)140
7、ゲート側駆動回路(B)1411、画素部1406
を有している。なお、本明細書中において、駆動回路部
とはソース側処理回路およびゲート側駆動回路を含めた
総称である。
【0149】ソース側駆動回路1401は、シフトレジ
スタ1402、レベルシフタ1403、バッファ140
4、サンプリング回路(トランスファゲート)1405
を備えている。また、ゲート側駆動回路(A)1407
は、シフトレジスタ1408、レベルシフタ1409、
バッファ1410を備えている。ゲート側駆動回路
(B)1411も同様な構成である。
【0150】ここでシフトレジスタ1402、1408
は駆動電圧が5〜16V(代表的には10V)であり、
回路を形成するCMOS回路に使われるnチャネル型T
FTは図10(C)の605で示される構造が適してい
る。
【0151】また、レベルシフタ1403、1409、
バッファ1404、1410はシフトレジスタと同様
に、図10(C)のnチャネル型TFT605を含むC
MOS回路が適している。なお、ゲート配線をダブルゲ
ート構造、トリプルゲート構造といったマルチゲート構
造とすることは、各回路の信頼性を向上させる上で有効
である。
【0152】また、画素部1406は図6に示した構造
の画素を配置する。
【0153】なお、上記構成は、図8〜10に示した作
製工程に従ってTFTを作製することによって容易に実
現することができる。また、本実施例では画素部と駆動
回路部の構成のみ示しているが、本実施例の作製工程に
従えば、その他にも信号分割回路、D/Aコンバータ回
路、オペアンプ回路、γ補正回路など駆動回路以外の論
理回路を同一絶縁体上に形成することが可能であり、さ
らにはメモリ部やマイクロプロセッサ等を形成しうると
考えている。
【0154】さらに、カバー材をも含めた本実施例のE
Lモジュールについて図15(A)、(B)を用いて説
明する。なお、必要に応じて図13、図14で用いた符
号を引用することにする。
【0155】図15(A)は、図10に示した状態にシ
ーリング構造を設けた状態を示す上面図である。点線で
示された1302は画素部、1303はゲート側駆動回
路、1304はソース側駆動回路である。本発明のシー
リング構造は、図10の状態に対して充填材(図示せ
ず)、カバー材1501、シール材(図示せず)及びフ
レーム材1502を設けた構造である。
【0156】ここで、図15(A)をA−A’で切断し
た断面図を図15(B)に示す。なお、図15(A)、
(B)では同一の部位に同一の符号を用いている。
【0157】図15(B)に示すように、基板1301
上には画素部1302、ゲート側駆動回路1303が形
成されており、画素部1302は電流制御用TFT60
2とそれに電気的に接続された画素電極848を含む複
数の画素により形成される。また、ゲート側駆動回路1
303はnチャネル型TFT605とpチャネル型TF
T606とを相補的に組み合わせたCMOS回路を用い
て形成される。
【0158】画素電極848はEL素子の陽極として機
能する。また、画素電極848間の隙間には支持バンク
849a及び制御バンク849bが形成され、支持バン
ク849a及び制御バンク849bの内側にEL層85
1、陰極852が形成される。勿論、EL素子の構造を
反対とし、画素電極を陰極としても構わない。
【0159】本実施例の場合、陰極852は画素列ごと
に共通の配線としても機能し、接続配線1312を経由
してFPC1311に電気的に接続されている。
【0160】次に、EL素子を覆うようにして充填材1
503を設ける。この充填材1503はカバー材150
1を接着するための接着剤としても機能する。充填材1
503としては、PVC(ポリビニルクロライド)、エ
ポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチ
ラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用
いることができる。この充填材1503の内部に乾燥剤
(図示せず)を設けておくと、吸湿効果を保ち続けられ
るので好ましい。このとき、乾燥剤は充填材に添加され
たものであっても良いし、充填材に封入されたものであ
っても良い。
【0161】また、本実施例ではカバー材1501とし
ては、ガラス、プラスチック、およびセラミックスでな
る材料を用いることができる。なお、充填材1503の
内部に予め酸化バリウム等の吸湿剤を添加しておくこと
は有効である。
【0162】次に、充填材1503を用いてカバー材1
501を接着した後、充填材1503の側面(露呈面)
を覆うようにフレーム材1502を取り付ける。フレー
ム材1502はシール材(接着剤として機能する)15
04によって接着される。このとき、シール材1504
としては、光硬化性樹脂を用いるのが好ましいが、EL
層の耐熱性が許せば熱硬化性樹脂を用いても良い。な
お、シール材1504はできるだけ水分や酸素を透過し
ない材料であることが望ましい。また、シール材150
4の内部に乾燥剤を添加してあっても良い。
【0163】以上のような方式を用いてEL素子を充填
材1503に封入することにより、EL素子を外部から
完全に遮断することができ、外部から水分や酸素等のE
L層の酸化による劣化を促す物質が侵入することを防ぐ
ことができる。従って、信頼性の高いEL表示装置を作
製することができる。
【0164】また、本実施例に示した発光装置の表示面
(画像を観測する面)に偏光板を設けても良い。この偏
光板は、外部から入射した光の反射を抑え、観測者が表
示面に映り込むことを防ぐ効果を有する。一般的には円
偏光板が用いられている。但し、EL層から発した光が
偏光板により反射されて内部に戻されることを防ぐた
め、屈折率を調節して内部反射の少ない構造とすること
が望ましい。
【0165】〔実施例7〕実施例1〜6では、絶縁体の
上に陽極、EL層、陰極の順に積層していく場合につい
て主に説明したが、陰極、EL層、陽極および補助配線
の順に積層していくことも可能である。
【0166】前者は絶縁体を通過した光を観測すること
になるのに対して、後者は絶縁体から離れる方向に光が
放射される。
【0167】〔実施例8〕本実施例では、多面取りによ
り1枚の基板から複数の発光装置を作製する場合に本発
明を実施する例について説明する。説明には図16を用
いる。
【0168】ガラス基板1601上には画素部1602
aおよび駆動回路1602bを含む複数の発光装置が形成
されている。本実施例では1枚のガラス基板上に九つの
発光装置が形成されることになる。また、各発光装置の
画素部1602aは図1に示すような構造からなり、各
画素部1602aにはマトリクス状に制御バンク160
3が形成されている。
【0169】本実施例では、制御バンク1603が全て
同電位となるように個々の制御バンクを接続するための
配線(以下、バンク接続配線という)1604が形成さ
れ、パッド部1605に電圧を加えればその電圧が全て
陽極に伝わるようになっている。そして、バンク接続配
線1604を静電対策に活用する点に特徴がある。即
ち、全てが同電位になっていれば突発的に大きな電圧が
配線間に加わることもないため、絶縁破壊等を効果的に
抑制することができる。
【0170】ここで、点線で囲まれた領域1600の拡
大図を図17(A)に示す。図17(A)に示すよう
に、バンク接続配線1604は制御バンク1603と同
時に形成されており、途中にバッファ配線1606で連
結された部分を有する。このバッファ配線1606は画
素電極(本実施例ではEL素子の陽極)と同時に酸化物
導電膜を用いて形成される。
【0171】ここで図17(A)をA−A’で切断した
断面図を図17(B)に示す。なお、1607はTFT
を作製する過程で積層された層間絶縁膜である。
【0172】バッファ配線1606として用いる酸化物
導電膜は金属膜に比べて抵抗値が高いため、バッファ配
線は一種の抵抗体として機能することになる。そのた
め、バンク接続配線1604に大電流が流れたとして
も、バッファ配線で緩衝され、複数の発光装置に被害が
及ぶのを防ぐことが可能となる。
【0173】このように本実施例の構成とすることで、
多面取りプロセスにより一度に複数の発光装置を作製す
る場合にも、複雑な配線を施すことなく、本発明を実施
することが可能となる。
【0174】また、発光装置が完成したら、ダイサーも
しくはスクライバーを用いて基板1601を分断し、発
光装置を個々に分離すれば良い。このとき、バンク接続
配線1604も分断してしまえば、各発光装置は電気的
に孤立した状態となる。なお、本実施例の構成は実施例
1〜7のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施する
ことが可能である。
【0175】〔実施例9〕本実施例では、本発明とシャ
ドーマスクとを組み合わせて用いる場合について説明す
る。説明には図18を用いる。なお、図2に示した構造
と同一の部分は同一の符号を用いて説明する。
【0176】図18では、制御バンク105bの上方
に、さらにシャドーマスク1801を設け、シャドーマ
スク1801を負に帯電させておく。即ち、シャドーマ
スク1801と制御バンク105bを同じ極性に帯電さ
せておく。
【0177】このとき、制御バンク105b間の距離を
1とし、シャドーマスク1801に設けられた開口部
の距離をX2とすると、X1<X2の関係とすることが好
ましい。このようにすると、シャドーマスク1801の
上方から飛んできたEL材料(もしくはEL材料を含む
溶液)201は、まずシャドーマスク1801が形成す
る電界によりシャドーマスク1801の開口部付近に導
かれる。さらに、制御バンク105bが形成する電界に
より画素内へと導かれる。こうしてEL層202が成膜
される。
【0178】本実施例の構成は、特に赤色発光用のEL
材料、緑色発光用のEL材料および青色発光用のEL材
料を分けて成膜する場合のように、異なる種類のEL材
料を複数回に分けて成膜する場合に有効である。
【0179】なお、本実施例の構成は実施例1〜8のい
ずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可能
である。
【0180】〔実施例10〕本実施例では、シャドーマ
スクを用いることなく、本発明の電界制御により赤色発
光用のEL材料、緑色発光用のEL材料および青色発光
用のEL材料を分けて成膜する場合について説明する。
【0181】本実施例の概念を図19(A)、(B)に
示す。図19(A)、(B)では、図示しない絶縁体
(本発明ではTFT上に形成された層間絶縁膜)上に画
素電極1901〜1903が形成され、それらを囲むよ
うにマトリクス状に加工された制御バンク1904が形
成されている。
【0182】本実施例では、まず図19(A)に示すよ
うに、画素電極1902のみ正に帯電させ、他の画素電
極1901、1903を負に帯電させる。さらに制御バ
ンク1904を負に帯電させ、この状態で負に帯電させ
た赤色発光用のEL材料を蒸着法により成膜する。この
とき、負に帯電した画素電極1901、1903上では
EL材料が反発され、殆どが正に帯電した陽極1902
上に成膜される。こうして赤色発光用のEL層1905
が成膜される。
【0183】次に、図19(B)に示すように、画素電
極1901のみ正に帯電させ、他の陽極1902、19
03を負に帯電させる。さらに制御バンク1904を負
に帯電させ、この状態で負に帯電させた緑色発光用のE
L材料を蒸着法により成膜する。このとき、負に帯電し
た画素電極1902、1903上ではEL材料が反発さ
れ、殆どが正に帯電した画素電極1901上に成膜され
る。こうして緑色発光用のEL層1906が成膜され
る。
【0184】さらに、図示しないが、青色発光用のEL
層も同様に画素電極1903のみを正に帯電させ、他の
陽極1901、1902を負に帯電させて青色発光用の
EL材料を成膜すれば良い。
【0185】本実施例の構成では、制御バンク1904
が形成する電界および画素電極1901〜1903が形
成する電界により、EL材料の軌道を決定し、シャドー
マスクを用いずに選択的な成膜を可能とするものであ
る。
【0186】なお、本実施例の構成は実施例1〜8のい
ずれの構成とも自由に組み合わせて実施することが可能
である。
【0187】〔実施例11〕本発明において、三重項励
起子からの燐光を発光に利用できるEL材料を用いるこ
とで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることがで
きる。これにより、EL素子の低消費電力化、長寿命
化、および軽量化が可能になる。ここで、三重項励起子
を利用し、外部発光量子効率を向上させた報告を示す。
(T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Proce
sses in Organized Molecular Systems, ed.K.Honda,
(Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.)上記論文に
報告されたEL材料(クマリン色素)の分子式を以下に
示す。
【0188】
【化1】
【0189】(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shou
stikov, S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Natur
e 395 (1998) p.151.)上記論文に報告されたEL材料
(Pt錯体)の分子式を以下に示す。
【0190】
【化2】
【0191】(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows,
M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (199
9) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T.Wat
anabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi,
Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.) 上記論文に報告されたEL材料(Ir錯体)の分子式を
以下に示す。
【0192】
【化3】
【0193】以上のように三重項励起子からの燐光発光
を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光
を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実
現が可能となる。なお、本実施例の構成は、実施例1〜
実施例9のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施す
ることが可能である。
【0194】〔実施例12〕本発明を実施して形成され
た発光装置は、自発光型であるため液晶表示装置に比べ
て明るい場所での視認性に優れ、しかも視野角が広い。
従って、様々な電気器具の表示部として用いることがで
きる。その際、本発明の発光装置はパッシブ型の発光装
置でありながらも配線抵抗を減らすことで大画面化を可
能としているため、用途も幅広いものとすることができ
る。
【0195】本発明の電気器具としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッド
マウントディスプレイ)、カーナビゲーションシステ
ム、カーオーディオ、ノート型パーソナルコンピュー
タ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュー
タ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍)、記録
媒体を備えた画像再生装置(具体的にはコンパクトディ
スク(CD)、レーザーディスク(登録商標)(LD)
又はデジタルバーサタイルディスク(DVD)等の記録
媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備
えた装置)などが挙げられる。それら電気器具の具体例
を図20、図21に示す。
【0196】図20(A)はELディスプレイであり、
筐体2001、支持台2002、表示部2003を含
む。本発明の発光装置は表示部2003に用いることが
できる。ELディスプレイは自発光型であるためバック
ライトが必要なく、液晶ディスプレイよりも薄い表示部
とすることができる。なお、表示部2003に用いる発
光装置にスティックドライバを設ける場合は、数十個に
分割して設けることが好ましい。
【0197】図20(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いる
ことができる。なお、表示部2102に用いる発光装置
にスティックドライバを設ける場合は、数個に分割して
設けることが好ましい。
【0198】図20(C)はデジタルカメラであり、本
体2201、表示部2202、接眼部部2203、操作
スイッチ2204を含む。本発明の発光装置は表示部2
202に用いることができる。なお、表示部2202に
用いる発光装置にスティックドライバを設ける場合は、
数個に分割して設けることが好ましい。
【0199】図20(D)は記録媒体を備えた画像再生
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体230
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2302、
操作スイッチ2303、表示部(a)2304、表示部
(b)2305を含む。表示部(a)は主として画像情
報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示す
るが、本発明の発光装置はこれら表示部(a)、(b)
に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再
生装置には、CD再生装置、ゲーム機器なども含まれう
る。なお、表示部(a)2304、表示部(b)230
5に用いる発光装置にスティックドライバを設ける場合
は、数十個に分割して設けることが好ましい。
【0200】図20(E)は携帯型(モバイル)コンピ
ュータであり、本体2401、表示部2402、受像部
2403、操作スイッチ2404、メモリスロット24
05を含む。本発明の電気光学装置は表示部2402に
用いることができる。この携帯型コンピュータはフラッ
シュメモリや不揮発性メモリを集積化した記録媒体に情
報を記録したり、それを再生したりすることができる。
なお、表示部2402に用いる発光装置にスティックド
ライバを設ける場合は、数個に分割して設けることが好
ましい。
【0201】図20(F)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2501、筐体2502、表示部2503、
キーボード2504を含む。本発明の発光装置は表示部
2503に用いることができる。なお、表示部2503
に用いる発光装置にスティックドライバを設ける場合
は、数十個に分割して設けることが好ましい。
【0202】なお、将来的にEL材料の発光輝度が高く
なれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡大投
影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用
いることも可能となる。
【0203】また、上記電子装置はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。EL材料の応答速
度は非常に高いため、そのような動画表示を行うに適し
ている。
【0204】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話やカーオーディオのような文字情報を主とす
る表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背
景として文字情報を発光部分で形成するように駆動する
ことが望ましい。
【0205】ここで図21(A)は携帯電話であり、本
体2601、音声出力部2602、音声入力部260
3、表示部2604、操作スイッチ2605、アンテナ
2606を含む。本発明の発光装置は表示部2604に
用いることができる。なお、表示部2604は黒色の背
景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を
抑えることができる。
【0206】また、図21(B)はカーオーディオであ
り、本体2701、表示部2702、操作スイッチ27
03、2704を含む。本発明の発光装置は表示部27
02に用いることができる。また、本実施例では車載用
カーオーディオを示すが、据え置き型のカーオーディオ
に用いても良い。なお、表示部2704は黒色の背景に
白色の文字を表示することで消費電力を抑えられる。な
お、表示部2704に用いる発光装置にスティックドラ
イバを設ける場合は、数個に分割して設けることが好ま
しい。
【0207】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電気器具に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施例1〜10の構成
を自由に組み合わせた発光装置を用いることで得ること
ができる。
【0208】
【発明の効果】本発明を実施することでEL材料を成膜
するにあたって成膜位置を精密に制御することが可能と
なる。そのため高精細な画素部を有する発光装置を作製
することができる。また、必要な部分に優先的にEL材
料を成膜することができるため、EL材料の利用効率が
高まり、製造コストを低減することができる。さらに、
本発明の発光装置を表示部として用いることで高精細な
表示部を有した電気器具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発光装置の上面構造および断面構造を示す
図。
【図2】 EL材料の成膜工程を説明するための図。
【図3】 蒸着法によるEL材料の成膜工程を説明す
るための図。
【図4】 インクジェット法によるEL材料の成膜工
程を説明するための図。
【図5】 イオンプレーティング法によるEL材料の
成膜工程を説明するための図。
【図6】 発光装置の画素部の断面構造を示す図。
【図7】 発光装置の画素部の上面構造および回路構
成を示す図。
【図8】 発光装置の作製方法を示す図。
【図9】 発光装置の作製方法を示す図。
【図10】 発光装置の作製方法を示す図。
【図11】 スイッチング用TFTの構造を示す図。
【図12】 電流制御用TFTの構造を示す図。
【図13】 発光装置の外観を示す図。
【図14】 発光装置の回路構成を示す図。
【図15】 発光装置の上面構造および断面構造を示す
図。
【図16】 多面取りプロセスを説明するための図。
【図17】 多面取りプロセスを説明するための図。
【図18】 EL材料の成膜工程を説明するための図。
【図19】 EL材料の成膜工程を説明するための図。
【図20】 電気器具の一例を示す図。
【図21】 電気器具の一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/22 H05B 33/22 Z // C23C 14/12 C23C 14/12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体の上にTFT、該TFTに電気的に
    接続された陽極、該陽極に対向して設けられた陰極並び
    に前記陽極および前記陰極の間に設けられた発光性材料
    を含む発光装置であって、 前記陽極はバンクに囲まれ、該バンクは一部に金属膜を
    含むことを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】絶縁体の上にTFT、該TFTに電気的に
    接続された陽極、該陽極に対向して設けられた陰極並び
    に前記陽極および前記陰極の間に設けられた発光性材料
    を含む発光装置であって、 前記陽極はバンクに囲まれ、該バンクは絶縁膜および金
    属膜を積層してなることを特徴とする発光装置。
  3. 【請求項3】絶縁体の上にTFT、該TFTに電気的に
    接続された陰極、該陰極に対向して設けられた陽極並び
    に前記陰極および前記陽極の間に設けられた発光性材料
    を含む発光装置であって、 前記陰極はバンクに囲まれ、該バンクは一部に金属膜を
    含むことを特徴とする発光装置。
  4. 【請求項4】絶縁体の上にTFT、該TFTに電気的に
    接続された陰極、該陰極に対向して設けられた陽極並び
    に前記陰極および前記陽極の間に設けられた発光性材料
    を含む発光装置であって、 前記陰極はバンクに囲まれ、該バンクは絶縁膜および金
    属膜を積層してなることを特徴とする発光装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
    て、前記発光性材料とはEL材料であることを特徴とす
    る発光装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
    て、前記金属膜はテーパーを有した形状であることを特
    徴とする発光装置。
  7. 【請求項7】絶縁体の上にTFTを形成する工程と、 前記TFTと電気的に接続された画素電極を形成する工
    程と、 前記画素電極を囲むようにバンクを形成する工程と、 前記バンクの一部を負もしくは正に帯電させながら前記
    画素電極の上方にEL材料を積層する工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。
  8. 【請求項8】絶縁体の上にTFTを形成する工程と、 前記TFTと電気的に接続された画素電極を形成する工
    程と、 前記画素電極を囲むようにバンクを形成する工程と、 前記バンクの一部を負もしくは正に帯電させながら、該
    バンクと同じ極性に帯電させたEL材料を前記画素電極
    の上方に積層する工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。
  9. 【請求項9】絶縁体の上にTFTを形成する工程と、 前記TFTと電気的に接続する画素電極を形成する工程
    と、 前記画素電極を囲むように絶縁膜および金属膜を積層し
    てなるバンクを形成する工程と、 前記金属膜を負もしくは正に帯電させながら前記画素電
    極の上方にEL材料を積層する工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。
  10. 【請求項10】絶縁体の上にTFTを形成する工程と、 前記TFTと電気的に接続する画素電極を形成する工程
    と、 前記画素電極を囲むように絶縁膜および金属膜を積層し
    てなるバンクを形成する工程と、 前記金属膜を負もしくは正に帯電させながら、該金属膜
    と同じ極性に帯電させたEL材料を前記画素電極の上方
    に積層する工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至請求項10のいずれか一に
    おいて、前記EL材料を積層する工程は蒸着法、イオン
    プレーティング法もしくはインクジェット法により行わ
    れることを特徴とする発光装置の作製方法。
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