JP2001345098A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2001345098A
JP2001345098A JP2000239644A JP2000239644A JP2001345098A JP 2001345098 A JP2001345098 A JP 2001345098A JP 2000239644 A JP2000239644 A JP 2000239644A JP 2000239644 A JP2000239644 A JP 2000239644A JP 2001345098 A JP2001345098 A JP 2001345098A
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Japan
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negative electrode
aqueous electrolyte
electrolyte battery
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active material
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JP2000239644A
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English (en)
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Hirotaka Inagaki
浩貴 稲垣
Norio Takami
則雄 高見
Ryuko Kono
龍興 河野
Tomokazu Morita
朋和 森田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Secondary Cells (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な負極材料の開発により、高い放電容量
と優れたサイクル寿命特性の両立を可能にする非水電解
質電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は負極6の負極活物質が式(1)
で表される化合物であることを特徴とする非水電解質電
池である。 AMX 式(1) (Aはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、Mは
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Mgから選ばれる
少なくとも1種の元素、XはB、N、Al、Si、P、
Ga、Ge、As、In、Sn、Sb、Pb、Biから
選ばれる少なくとも1種の元素、0≦z≦20、0.2
≦y≦6)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム金属、リチウム合金、リチウム
化合物、炭素材料などを負極活物質に用いた非水電解質
二次電池は、高エネルギー密度電池として期待され、盛
んに研究開発が進められている。これまでに、正極活物
質として、LiCoO、LiMnなどを用い、
負極活物質としてリチウムを吸蔵・放出する炭素材料を
用いたリチウムイオン電池が広く実用化さている。
【0003】一方、リチウム金属、リチウム合金、リチ
ウム化合物を負極活物質に用いた二次電池は高容量を示
すことが期待されているが、未だ実用化されていない。
この主な理由は、リチウム金属を用いた場合、非水電解
液とリチウム金属との反応によるリチウムの劣化と、充
放電の繰り返しによるデンドライト状(樹枝状)のリチ
ウムの発生による脱離が起きるため内部短絡やサイクル
寿命が短いという問題点を有しているためである。この
ような問題点を解決するためにリチウム合金やリチウム
化合物を負極に用いる研究がなされた。しかしながら特
にリチウム−アルミニウム合金などの合金においては、
非水電解液との反応性が抑制され充放電効率は改善され
るものの、深い充放電を繰り返すと電極の微粉化が生じ
るため、サイクル寿命特性の改善は充分ではない。
【0004】また、負極高容量化の観点から、負極活物
質に酸化物などのカルコゲン化合物を用いる提案がなさ
れている。例えば、SnO、SnO、さらにSnSi
やSnSi1−Xなどの非晶質酸化物でサ
イクル特性を改善する提案がなされている(特開平7−
288123号公報)。しかし、これらのカルコゲン化
合物においても未だ十分にサイクル寿命特性と容量の改
善がなされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、高容量で充放
電サイクル性能に優れた新規負極活物質を用いることに
より高容量でサイクル寿命の優れた非水電解質電池の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の非水電解質電池は、正極と、アルカリ金属
を吸蔵・放出する負極活物質を備える負極と、非水電解
質を具備した非水電解質電池において、前記負極活物質
が式(1)で表される化合物であることを特徴とする。
【0007】AMX … 式(1) ただし、Aはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1
種、MはTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Mgから選
ばれる少なくとも1種の元素、XはB、N、Al、S
i、P、Ga、Ge、As、In、Sn、Sb、Pb、
Biから選ばれる少なくとも1種の元素、0≦z≦2
0、0.2≦y≦6。
【0008】請求項2の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)で表される化合物は、MがCo、F
e、Ni、Cu、Crから選ばれる少なくとも1種の元
素であり、XがAl、P、As、Sb、Biから選ばれ
る少なくとも1種の元素であることを特徴とする。
【0009】請求項3の非水電解質電池は、請求項2に
おいて、式(1)で表される化合物は、XがSbを主成
分として含むことを特徴とする。
【0010】請求項4の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)で表される化合物は、NiAs型構
造,FeS型構造,CoAs型構造から選ばれる少
なくとも1種の構造を有していることを特徴とする。
【0011】請求項5の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)において、zの範囲は、0.01≦z
≦10の範囲である事を特徴とする。
【0012】請求項6の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)において、yの範囲は0.2≦y≦
3.2の範囲である事を特徴とする。
【0013】請求項7の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)において、yの範囲は0.8≦y≦
3.2の範囲である事を特徴とする。
【0014】請求項8の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、式(1)で示される前記化合物は、LiNi
Fe1−xSb、LiNiFe1−x−wCo
Sb、LiCoNi1−xSb、LiCo
Fe1−xSb、LiCoBi1−ySb、L
CoSi、LiCoAlから選ばれる1つで
ある事を特徴とする(ただし、0≦x≦1、0≦w≦1
である。)。
【0015】請求項9の非水電解質電池は、請求項1に
おいて、負極活物質は、平均粒径が0.01μm以上1
00μm以下の範囲である事を特徴とする。
【0016】請求項10の非水電解質電池は、請求項1
において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結着
剤から構成され、前記結着剤が、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)、フッ素系ゴム、エチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、及びカルボキシメチルセルロース(CMC)から
選ばれる材料である事を特徴とする。
【0017】請求項11の非水電解質電池は、請求項1
において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結着
剤から構成され、前記導電材が、アセチレンブラック、
カーボンブラック、及び黒鉛から選ばれる事を特徴とす
る。
【0018】請求項12の非水電解質電池は、請求項1
において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結着
剤から構成され、前記負極活物質、導電剤及び結着剤の
配合比は、負極活物質が70重量%以上95重量%以
下、導電剤が0重量%以上25重量%以下、結着剤が2
重量%以上10重量%以下の範囲である事を特徴とす
る。
【0019】請求項13の非水電解質電池は、請求項1
において、式(1)で表される化合物は、その平均結晶
粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下であることを
特徴とする。
【0020】 3.0/[(V−V)/V [nm] … 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
の化合物の体積) 請求項14の非水電解質電池は、請求項1において、負
極は、前記式(1)で表される化合物と、式(3)で表
される窒化物とを含むことを特徴とする。
【0021】 A'M'N … 式(3) (A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、M'
はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくと
も1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1) 請求項15の非水電解質電池は、正極と、アルカリ金属
を吸蔵・放出する負極活物質を備える負極と、非水電解
質を具備した非水電解質電池において、前記負極活物質
がLiNiFe1−xSb、LiNiFe
1−x−wCoSb、LiCoNi1−xSb
、LiCoFe1−xSb、Li CoBi
1−ySb、LiCoSi、LiCoAl
ら選ばれる1つであることを特徴とする非水電解質電池
(ただし、0≦z≦20、0.2≦y≦6、0≦x≦
1、0≦w≦1である)。
【0022】請求項16の非水電解質電池は、請求項1
5において、負極活物質は、平均粒径が0.01μm以
上100μm以下の範囲であることを特徴とする。
【0023】請求項17の非水電解質電池は、請求項1
5において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結
着剤から構成され、前記結着剤が、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVd
F)、フッ素系ゴム、エチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、及びカルボキシメチルセルロース(CMC)から
選ばれる材料である事を特徴とする。
【0024】請求項18の非水電解質電池は、請求項1
5において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結
着剤から構成され、前記導電材が、アセチレンブラッ
ク、カーボンブラック、及び黒鉛から選ばれる事を特徴
とする。
【0025】請求項19の非水電解質電池は、請求項1
5において、負極は、前記負極活物質、導電材、及び結
着剤から構成され、前記負極活物質、導電剤及び結着剤
の配合比は、負極活物質が70重量%以上95重量%以
下、導電剤が0重量%以上25重量%以下、結着剤が2
重量%以上10重量%以下の範囲である事を特徴とす
る。
【0026】請求項20の非水電解質電池は、請求項1
5において、式(1)で表される化合物は、その平均結
晶粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下であること
を特徴とする。
【0027】 3.0/[(V−V)/V [nm] … 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
の化合物の体積) 請求項21の非水電解質電池は、請求項15において、
負極は、式(1)で表される化合物と、式(3)で表さ
れる窒化物とを含むことを特徴とする。
【0028】 A'M'N … 式(3) (ただし、A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも
1種、M'はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれ
る少なくとも1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1)
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係わる非水電解質電池
は、正極と、アルカリ金属を吸蔵・放出する負極活物質
を備える負極と、非水電解質を具備した非水電解質電池
において、前記負極活物質が式(1)で表される化合物
であることを特徴とする非水電解質電池である。
【0030】 AMX 式(1) (Aはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、Mは
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Mgから選ばれる
少なくとも1種の元素、XはB、N、Al、Si、P、
Ga、Ge、As、In、Sn、Sb、Pb、Biから
選ばれる少なくとも1種の元素、0≦z≦20、0.2
≦y≦6) 前記式(1)で表される化合物を負極活物質に用いるこ
とより、Liなどのアルカリ金属を大量に吸蔵し、かつ
吸蔵・放出反応の可逆性が高く、充放電サイクルに伴う
微粉化の問題が解決され、長寿命、高容量な電池を得る
ことができる。これは、前記式(1)で表される化合物
はアルカリ金属を吸蔵してもM原子の存在で構造的に安
定なため構造変化による結晶の微粉化が抑制されるため
である。
【0031】特に、高容量化と長寿命化の観点から、M
がCo、Fe、Ni、Cu、Crから選ばれる少なくと
も1種の元素であることが望ましい。また、高容量化と
長寿命化の観点からXがAl、P、As、Sb、Biか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であることが望まし
い。
【0032】また、前記式(1)で表される化合物にお
いて、XはSbを主要成分として含むことが高容量化と
長寿命化の観点から望ましい。
【0033】また、長寿命化の観点から、前記式(1)
で表される化合物は、NiAs型構造,FeS型構
造,CoAs型構造から選ばれる少なくとも1種の構
造を有していることが望ましい。この結晶構造を有する
ことにより、アルカリ金属を吸蔵時の体積膨張が特に抑
制され、結晶の微粉化が抑えられる。
【0034】また、前記式(1)で表される化合物は、
その平均結晶粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下
であることが望ましい。
【0035】 3.0/[(V−V)/V [nm] 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
の化合物の体積) この結晶粒子径に制御することにより、アルカリ金属を
吸蔵・放出する際の体積変化が緩和されて、長寿命化が
達成される。
【0036】また、前記式(1)で表される化合物は、
その平均粒径が0.01μm以上、かつ100μm以下
であることが望ましい。平均粒径が0.01μmより小
さいと負極活物質を電極面に均一分散させることが難し
く、100μmより大きいと電極面が粗面化してしま
い、短絡や寿命低下の要因となる。従って、この結晶粒
子径に制御することにより、アルカリ金属を吸蔵・放出
する際の体積変化が緩和されて、長寿命化が達成され
る。
【0037】また、前記非水電解質電池の負極は、前記
式(1)で表される化合物に、式(4)で表される窒化
物を含むことが好ましい。
【0038】 A'M'N 式(4) (A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、M'
はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくと
も1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1) 式(4)で表される窒化物を添加することにより、アル
カリ金属を吸蔵する際の体積膨張が緩和されて、長寿命
化が達成されると共に、初期クーロン効率が向上する。
【0039】以下、本発明に係わる非水電解質電池(例
えば円筒形非水電解質二次電池)を図1を参照して詳細
に説明する。
【0040】例えば、ステンレスからなる有底円筒状の
容器1は、底部に絶縁体2が配置されている。電極群3
は、前記容器1に収納されている。前記電極群3は、正
極4、セパレータ5、負極6及セパレータ5を積層した
帯状物を前記セパレータ5が外側に位置するように渦巻
き状に捲回した構造になっている。
【0041】前記容器1内には、電解液が収容されてい
る。中央部が開口された絶縁紙7は、前記容器1内の前
記電極群3の上方に配置されている。絶縁封口板8は、
前記容器1の上部開口部に配置され、かつ前記上部開口
部付近を内側にかしめ加工することにより前記封口板8
は前記容器1に固定されている。正極端子9は、前記絶
縁封口板8の中央に嵌合されている。正極リード10の
一端は、前記正極4に、他端は前記正極端子9にそれぞ
れ接続されている。前記負極6は、図示しない負極リー
ドを介して負極端子である前記容器1に接続されてい
る。
【0042】次に、前記正極4、前記セパレータ、前記
負極6及び前記非水電解質について詳しく説明する。 1) 正極 正極は、例えば、正極活物質に導電剤および結着剤を適
当に溶媒に懸濁し、この懸濁物をアルミニウム箔などの
集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることに
より作製される。
【0043】前記正極活物質は、種々の酸化物、硫化物
が挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO)、
リチウムマンガン複合酸化物(例えばLiMn
たはLiMnO)、リチウムニッケル複合酸化物(例
えばLiNiO)、リチウムコバルト複合酸化物(L
iCoO)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物
(例えばLiNi1−xCo)、リチウムマンガ
ンコバルト複合酸化物(例えばLiMnCo1−x
)、バナジウム酸化物(例えばV)などが挙げ
られる。また、導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポ
リマー材料などの有機材料も挙げられる。より好ましい
正極は、電池電圧が高いリチウムマンガン複合酸化物
(LiMn)、リチウムニッケル複合酸化物(L
iNiO)、リチウムコバルト複合酸化物(LiCo
)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(LiN
0.8Co0.2)、リチウムマンガンコバルト
複合酸化物(LiMnCo1−x)などが挙げら
れる。
【0044】前記導電剤としては、例えばアセチレンブ
ラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができ
る。
【0045】前記結着剤としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
【0046】前記正極活物質、導電剤及び結着剤の配合
比は、正極活物質80〜95重量%、導電剤3〜20重
量%、結着剤2〜7重量%の範囲にすることが好まし
い。 2) セパレータ 前記セパレータとしては、例えば合成樹脂製不織布、ポ
リエチレン多孔質フィルム、ポリプロピレン多孔質フィ
ルムなどを挙げることができる。 3) 負極 前記負極は、例えば、負極活物質、導電材、結着剤を適
当な溶媒に懸濁し、銅箔などの金属箔に塗布、乾燥、プ
レスして負極活物質、導電材、結着剤から構成される帯
状電極にすることにより作製される。
【0047】前記負極活物質は少なくとも式(1)で表
される化合物を使用する。
【0048】 AMX 式(1) (Aはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、Mは
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Mgから選ばれる
少なくとも1種の元素、XはB、N、Al、Si、P、
Ga、Ge、As、In、Sn、Sb、Pb、Biから
選ばれる少なくとも1種の元素、0≦z≦20、0.2
≦y≦6) 式(1)において、Aとしてはエネルギー密度が高いた
めLiが望ましい。また長寿命、高容量化の観点からM
はCo、Fe、Ni、Cu、Crから選ばれる少なくと
も1種の元素であることが望ましい。また長寿命、高容
量化の観点からXはAl、P、As、Sb、Biから選
ばれる少なくとも1種の元素であることが望ましい。特
にXは少なくともSbを必須成分として含むことが望ま
しい。
【0049】特に好ましくは、MがNi、Co、Feか
ら選ばれる少なくとも1種の元素であり、XがSbであ
る組み合わせである。この組み合わせは特に寿命・容量
が高く望ましい。特にMはNiが最も好ましく、次にC
o、その次にFeの順で望ましい。
【0050】また式(1)において、0≦z≦20、
0.2≦y≦6であるが、特にzの範囲は、0.01≦
z≦10の範囲であることが長寿命化の観点から望まし
い。また、yの範囲は0.2≦y≦3.2の範囲である
ことが高容量及び長寿命化の観点から望ましい。さらに
望ましいyの範囲は0.8≦y≦3.2である。
【0051】アルカリ金属を含有する式(1)で示され
る化合物のうち、とくに望ましい化合物はLiNi
Fe1−xSb、LiNiFe1−x−wCo
Sb 、LiCoNi1−xSb、LiCo
Fe1−xSb、LiCoBi1−ySb、Li
CoSi、LiCoAlが挙げられる。(ただ
し、これらの化学式において0≦z≦20、0.2≦y
≦6、0≦x≦1、0≦w≦1である。) アルカリ金属を含有する式(1)で表される化合物中で
具体的にはLiNi Fe1−xSb、LiNi
Fe1−x−wCoSb、LiCoNi
1−xSb、LiCoFe1−xSb、Li
NiFe1−xSb、LiNiFe1−x−w
CoSb、LiCoNi1−xSb 、Li
CoFe1−xSbが望ましい。(ただし、これら
の化学式において0≦z≦20、0≦x≦1、0≦w≦
1である。) また、アルカリ金属Aを含有してない式(1)で表され
る化合物中で具体的にはNiSbが最も望ましい。次
にCoSb、次にFeSb、次にFe0. Ni
0.5Sb、次にCoSbがこの順で望ましい。
【0052】また、式(1)で表わされる化合物は、基
本構造としてNiAs型構造,FeS型構造,CoA
型構造から選ばれるいずれかの構造を有しているこ
とが望ましい。この結晶構造を有することにより、アル
カリ金属を吸蔵時の体積膨張が特に抑制され、結晶は微
粉化が抑えられるためである。
【0053】電池が非水電解質二次電池の場合、正極に
あらかじめアルカリ金属A(例えばLi)を含有する化
合物(例えばLiCoOやLiMnO、LiNiO
等)を用いた場合は、負極活物質としてz=0である
MX化合物を用いると電池初充電時に正極から負極へ
アルカリ金属A(例えばLi)が移動して、MX化合
物がAMX(LiMX)となり、アルカリ金属
を可逆に吸蔵・放出することにより二次電池の負極とし
て機能する。また、充放電サイクルを安定させるため、
上記アルカリ金属Aを含有する化合物を正極として用い
た場合であっても負極活物質として0<z≦20の範囲
でアルカリ金属Aを含有する化合物を用いることが望ま
しい。また、正極活物質にあらかじめアルカリ金属Aを
含有しない化合物(例えばCoOやMnO、NiO
等)を用いた場合は、負極活物質としてあらかじめア
ルカリ金属を含有するAMX(LiMX)(0
<z≦20かつ0.8≦y≦6)を用いるかあるいはア
ルカリ金属とz=0であるMXを貼りあわせるなどし
て電気化学的にAMXを生成したものを用いてもよ
い。
【0054】また、電池が非水電解質電池の一次電池で
あった場合、正極にあらかじめアルカリ金属を含有しな
い化合物を用い、負極に0<z≦20の範囲でアルカリ
金属を含有する式(1)で表される化合物を用いること
が望ましい。
【0055】前記負極活物質の平均結晶粒子径は、その
平均結晶粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下であ
ることが望ましい。
【0056】 3.0/[(V−V)/V [nm] 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
の化合物の体積) この結晶粒子径に制御することにより、アルカリ金属を
吸蔵・放出する際の体積変化が緩和されて、長寿命化が
達成される。
【0057】従来、合金負極などで問題とされていた微
紛化の問題は、Liなどのアルカリ金属を大量に吸蔵
し、かつ吸蔵・放出反応が繰返されると、体積変化に伴
って粒子内部にクラックが発生し、集電効率が著しく低
下するものである。この体積変化が繰返されてもクラッ
クが入らなければ微紛化の問題が生じることはない。熱
力学的な応力解析を行って、結晶粒子径を制御すること
によってクラックの発生を抑制することを見出した。
【0058】その方法を以下に記載する。
【0059】粒子の持つエネルギーは(10)式で表す
ことができる。
【0060】 Utotal=U−Ustrain+Usurface (10) (ここで、Utotalは全体のエネルギー、Uは粒
子の持つ内部エネルギー、Ustrainは粒子内部の
歪みエネルギー、Usurfaceは粒子の表面エネル
ギー。) 粒子の形状を12面体に近似すると(10)式は(1
1)式のように変形できる。
【0061】 Utotal=U−7.66NUstrain+20.65Nγd ( 11) (ここで、Nは粒子数、γは粒子の表面エネルギー、d
は粒子径。) よって、破壊限界の粒子径dcriticalは(1
2)式で与えられ、粒子径がdcriticalより小
さければ粒子内にクラックは発生しないことになる。
【0062】 dcritical=1.80γ/Ustrain (12) また、Ustrain=σ/2E、σ=[E/3(1
−2ν)][(V−V)/V]で与えられるか
ら、(12)式は最終的に(13)式のように改められ
る。 dcritical=32.4γ(1−2ν)/[E{(V−V)/V ] [m] (13) したがって、(13)式で表せられるd
criticalより小さい粒子径にすれば、微紛化が
抑制されて、活物質の長寿命化が可能になる。
【0063】この(13)式に一般的な化合物の物性値
を代入すれば(2)式が成立する。
【0064】前記負極活物質は、アルカリ金属Aを含ま
ない場合は、MとXの粉末を所定化学量論比になるよう
に混合し、不活性ガス雰囲気下、還元雰囲気下または真
空下で400〜1000℃、より好ましくは400℃〜
800℃の温度で熱処理することにより得られる。40
0℃より低温での熱処理では、反応して化合物を形成す
るまでに長時間を要するため生産性に乏しく、1000
℃を越える高温では、蒸気圧の高いX原子の蒸発散逸が
著しく、粉末混合時から組成が大きく変化してしまう。
【0065】前記負極活物質は、アルカリ金属Aを含む
場合は、AXとMとXの粉末を所定化学量論比になる
ように混合し、不活性ガス雰囲気下、還元雰囲気下また
は真空下で400〜1000℃、より好ましくは400
℃〜800℃の温度で熱処理することにより得られる。
【0066】前記負極活物質は、上記した方法以外で
も、例えばアーク溶解法、高周波溶解法等を適用して合
成することができ、ボールミル、振動ミル、遊星ボール
ミル、ジェットミル等の方法で粉砕することもできる。
また、液相急冷法やメカニカルアロイ法、めっき法、蒸
着法、スパッタリング法、CVD法等を用いても良い
し、これらの方法と熱処理を組合せても良い。
【0067】また、前記非水電解質電池の負極は、前記
式(1)で表される化合物に、式(3)で表される窒化
物を含むことが好ましい。
【0068】 A'M'N 式(3) (A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、M'
はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくと
も1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1) 式(3)で表される窒化物を添加することにより、充放
電時に前記式(1)の化合物で生じる体積変化を式
(3)の窒化物が緩和して、負極の長寿命化が達成され
る。さらに、式(3)の窒化物の添加により、予め負極
内にアルカリ金属を安定に存在させておくことができる
ことから、式(1)の化合物の初期クーロン効率を大幅
に改善することができる。
【0069】また、前記式(3)で表される物質は、b
が小さすぎると導電性が低下し、電池特性が劣化する恐
れがあり、大きすぎると遷移金属の固溶が困難になって
くるため、bの範囲は0.1≦b≦0.8であることが
好ましい。また、結晶構造の安定性を高めて優れたサイ
クル寿命を維持するために、1.5≦a≦3とすること
が好ましい。
【0070】前記式(3)で表される物質の製造方法
も、特に限定されないが、例えば固相反応法で作製する
ことができる。出発原料として、LiN粉末と遷移金
属元素粉末を用い、目的とする物質の組成に合せて所定
量混合した後、高純度の窒素雰囲気下で熱処理すること
で得られる。熱処理条件は、400〜800℃で1〜1
00時間程度が適当である。
【0071】また、前記式(1)の物質と前記式(3)
の物質の組合せは、電位平坦部を合せるため、式(1)
の物質はSbを必須成分として含み、式(3)の物質は
Co、Cuを必須成分として含むことが好ましい。な
お、式(1)の物質と式(3)の物質の混合比は、各々
の物質の初期クーロン効率とアルカリ金属含有量によっ
て適宜選択できるが、体積エネルギー密度の観点から、
式(3)の添加量は0.1〜30重量%とすることが好
ましい。
【0072】前記導電剤としては、例えばアセチレンブ
ラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができ
る。
【0073】前記結着剤としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、フッ素系ゴム、エチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)
などが挙げられる。
【0074】前記負極活物質、導電剤及び結着剤の配合
比は、負極活物質70〜95重量%、導電剤0〜25重
量%、結着剤2〜10重量%の範囲にすることが好まし
い。 4) 非水電解質 前記非水電解質は、非水溶媒に電解質を溶解することに
より調製される液体状電解液または、高分子材料に前記
非水溶媒と前記電解質を含有した高分子ゲル状電解質、
前記電解質だけを含有した高分子固体電解質、リチウム
イオン伝導性を有する無機固体電解質が挙げられる。
【0075】液状電解質としては、リチウム電池の非水
溶媒に電解質としてリチウム塩を溶解したもので公知の
非水溶媒を用いることができ、エチレンカーボネート
(EC)やプロピレンカーボネート(PC)などの環状
カーボネートや、環状カーボネートと環状カーボネート
より低粘度の非水溶媒(以下第2の溶媒)との混合溶媒
を主体とする非水溶媒を用いることが好ましい。
【0076】第2の溶媒としては、例えばジメチルカー
ボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボ
ネートなどの鎖状カーボネート、γ−ブチロラクトン、
アセトニトリル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エ
チル、環状エーテルとしてテトラヒドロフラン、2−メ
チルテトラヒドロフランなど、鎖状エーテルとしてジメ
トキシエタン、ジエトキシエタンなどが挙げられる。
【0077】電解質としては、アルカリ塩が挙げられる
が、とくにリチウム塩が挙げられる。リチウム塩とし
て、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、ホウフッ
化リチウム(LiBF)、六フッ化ヒ素リチウム(L
iAsF)、過塩素酸リチウム(LiClO)、ト
リフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF
)などが挙げられる。とくに、六フッ化リン酸リチ
ウム(LiPF)、ホウフッ化リチウム(LiB
)が好ましい。前記電解質の前記非水溶媒に対する
溶解量は、0.5〜2.0モル/lとすることが好まし
い。
【0078】ゲル状電解質として前記溶媒と前記電解質
を高分子材料に溶解しゲル状にしたもので、高分子材料
としてはポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポ
リフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンオキシ
ド(PECO)などの単量体の重合体または他の単量体
との共重合体が挙げられる。
【0079】固体電解質としては、前記電解質を高分子
材料に溶解し、固体化したものである。高分子材料とし
てはポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン(P
VdF)、ポリエチレンオキシド(PEO)などの単量
体の重合体または他の単量体との共重合体が挙げられ
る。また、無機固体電解質として、リチウムを含有した
セラミック材料が挙げられる。なかでもLiN、Li
PO−LiS−SiSガラスなどが挙げられ
る。
【0080】なお、前述した図1において、円筒形非水
電解質二次電池に適用した例を説明したが、角型非水電
解質電池、ボタン型非水電解液電池等他の形状の電池に
も同様に適用できる。また、前記電池の容器内に収納さ
れる電極群は、渦巻形に限らず、正極、セパレータ及び
負極をこの順序で積層した形態にしてもよい。
【0081】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図1を参照
して説明する。実施例 1―実施例 58: <正極の作製>まず、正極活物質のリチウムコバルト酸
化物(LiCoO)粉末91重量%をアセチレンブラ
ック2.5重量%、グラファイト3重量%、ポリフッ化
ビニリデン(PVdF)4重量%と、N−メチルピロリ
ドン(NMP)溶液を加えて混合し、厚さ15μmのア
ルミニウム箔の集電体に塗布し、乾燥後、プレスするこ
とにより電極密度3.0g/cmの正極を作製した。 <負極の作製> (実施例1の負極の作成)純度99%,平均粒径20μ
mのCo粉末と、純度99.9%,平均粒径20μmの
Sb粉末を、原子当量比で1:3になるように混合し、
Vミキサーを用いて十分攪拌した。十分に攪拌した混合
粉末をアルミナ坩堝に充填し、アルゴンガス気流中、6
00℃で24時間熱処理し、これらの粉末を反応させ
た。熱処理した物質をXRD分析したところ、スクッテ
ルダイト構造を持つCoSb相のピークのみが確認さ
れ、この物質がCoSb構造であることが分かった。
反応して凝集した反応物を瑪瑙乳鉢を用いて粉砕し、平
均粒径20μmのCoSb粉末を得た。
【0082】このCoSb粉末85重量%に、グラフ
ァイト5重量%、アセチレンブラック3重量%、PVd
F7重量%とNMP溶液とを加えて混合し、厚さ12μ
mの銅箔からなる集電体に塗布し、乾燥し、プレスする
ことにより負極を作製した。 (実施例2の負極の作成)325メッシュ(平均粒径2
0μm)のCo粉末と、325メッシュ(平均粒径w0
μm)のNi粉末と、325メッシュ(平均粒径20μ
m)のFe粉末と、325メッシュ(平均粒径20μ
m)のSb粉末の所定モル比に混合し、アルゴン雰囲気
下、600℃で24時間熱処理を行い、平均粒径20μ
mのCo0. Ni0.25Fe0.25Sb粉末を
得た。
【0083】このCo0.5Ni0.25Fe0.25
Sb粉末重量85重量%にグラファイト5重量%、ア
セチレンブラック3重量%、PVdF7重量%とNMP
溶液とを加えて混合し、厚さ12μmの銅箔からなる集
電体に塗布し、乾燥し、プレスすることにより負極を作
製した。 (実施例44の負極の作成)純度99%,平均粒径20
μmのMn粉末と、純度99.9%,平均粒径20μm
のSb粉末を、原子当量比で2:1になるように混合
し、Vミキサーを用いて十分攪拌した。十分に攪拌した
混合粉末をアルミナ坩堝に充填し、アルゴンガス気流
中、600℃で120時間熱処理し、これらの粉末を反
応させた。熱処理した物質をXRD分析したところ、C
Sb型構造を持つMnSb相のピークのみが確認
され、この物質がMnSb単相であることが分かっ
た。反応して凝集した反応物を瑪瑙乳鉢を用いて粉砕
し、平均粒径20μmのMnSb粉末を得た。
【0084】このCoSb粉末85重量%に、グラフ
ァイト5重量%、アセチレンブラック3重量%、PVd
F7重量%とNMP溶液とを加えて混合し、厚さ12μ
mの銅箔からなる集電体に塗布し、乾燥し、プレスする
ことにより負極を作製した。 <電極群の作製>前記正極、ポリエチレン製多孔質フィ
ルムからなるセパレータ、前記負極、及び前記セパレー
タをそれぞれこの順序で積層した後、前記負極が最外周
に位置するように渦巻き状に捲回して電極群を作製し
た。 <非水電解液の調整>さらに、六フッ化リン酸リチウム
(LiPF)をエチレンカーボネート(EC)とメチ
ルエチルカーボネート(MEC)の混合溶媒に(混合体
積比率1:2)に1.0モル/l溶解して非水電解液を
調製した。
【0085】前記電極群及び前記電解液をステンレス製
の有底円筒状容器内にそれぞれ収納して前述した図1に
示す実施例1と実施例2の円筒形非水電解質二次電池を
2種組み立てた。
【0086】以下、実施例3〜43、実施例44〜5
8、及び比較例1〜9、として表1、表2、表3に示す
負極活物質を用いる以外、実施例1と同様な非水電解質
二次電池を組み立てた。
【0087】上述した実施例或いは後述する実施例で説
明していない電極などの構成部分については、実施例1
と材料のみ異なるだけで製造方法等については、実施例
1と同一なので説明を省略している。
【0088】得られた実施例1〜43、実施例44〜5
8、及び比較例1〜9(実施例1と材料のみ異なる)の
電池を0.5Cで4Vの定電圧充電を3時間行った後、
0.5C放電(放電終止電圧2.4V)での容量を求
め、1サイクル目の容量を基準にして、80%の容量に
なるサイクルをサイクル寿命とした。以上の結果を表
1、表2、表3にまとめた。
【表1】
【表2】
【表3】 この結果から、本発明の負極活物質は、高容量、かつ優
れた充放電サイクル特性の非水電解質二次電池を与える
ことが分かる。 実施例59 負極活物質として、平均結晶粒子径が(A)10μm
(B)1μm(C)100nm(D)10nm(E)5
nmのNiMnSbを用いて作製した電池を0.5C
で4Vの定電圧充電を3時間行った後、0.5C放電
(放電終止電圧2.4V)での容量を求め、1サイクル
目の容量を基準にして、80%の容量になるサイクルを
サイクル寿命とし、サイクル寿命が100回未満の場合
をc、100〜300回の場合をb、300〜500回
の場合をa、500回以上の場合をaaで表した。以上
の結果を表4にまとめた。
【表4】 (A)〜(E)のNiMnSb負極に対して、充電前
後での格子定数変化をX線回折で測定し、単位格子の体
積変化(充電前の体積V,充電後の体積V)を計算
したところ、(V-V/V)の値は約0.06で
あった。この値を(2)式に代入すると0.83μmと
なり、この値より小さければサイクル寿命が改善される
とした本発明を支持する結果が得られた。 実施例60 実施例59と同様に、平均結晶粒子径が(F)100μ
m(G)10μm(H)1μm(I)100nm(J)
10nmのCuMgSbを合成し、電池を作製した。作
製した電池に対して、実施例59と同条件でサイクル試
験を行い、その結果を表5にまとめた。
【表5】 (F)〜(J)のCuMgSb負極に対して、充電前後
での格子定数変化をX線回折で測定し、単位格子の体積
変化(充電前の体積V,充電後の体積V)を計算し
たところ、(V-V/V)の値は約0.048で
あった。この値を(2)式に代入すると1.3μmとな
り、この値より小さければサイクル寿命が改善されると
した本発明を支持する結果が得られた。 実施例61 <電極の作製>純度99%,平均粒径20μmのCo粉
末と、純度99.9%,平均粒径20μmのSb粉末
を、原子当量比で1:3になるように混合し、Vミキサ
ーを用いて十分攪拌した。十分に攪拌した混合粉末をア
ルミナ坩堝に充填し、アルゴンガス気流中、600℃で
120時間熱処理し、これらの粉末を反応させた。熱処
理した物質をXRD分析したところ、CoAs型構造
を持つCoSb相のピークのみが確認され、この物質
がCoSb単相であることが分かった。反応して凝集
した反応物を瑪瑙乳鉢を用いて粉砕し、平均粒径20μ
mのCoSb相粉末を得た。
【0089】次に、純度99%、平均粒径20μmのL
Nと、純度99%、平均粒径20μmのCo粉末
を、LiとCoの原子比が2.6:0.4となるように
混合し、充分攪拌した後、これらを瑪瑙に入れて、高純
度(99.9%)窒素雰囲気中、700℃で8時間焼成
してLi2.6Co0.4N粉末を作製した。
【0090】このCoSb相粉末72.3重量%に、
Li2.6Co0.4N粉末12.7重量%、グラファ
イト5重量%、アセチレンブラック3重量%、PVdF
7重量%とNMP溶液とを加えて混合し、厚さ12μm
の銅箔からなる集電体に塗布し、乾燥し、プレスするこ
とにより負極を作製した。
【0091】同様な手法で、CoSb相粉末を76.
5〜85重量%に、Li2.6Co 0.4N粉末8.5
〜0重量%まで配合比率を変えた電極を作製した。 <電池の作製>上記電極を用いて、図2に示すような直
径20mm、厚み1.6mmのコイン型電池を作製し
た。図2において、21は電池ケース、22は集電体、
23は電極、24はセパレータ、25は金属Li電極、
26は封口板、27はガスケットである。電池ケース2
1の内面には、ステンレス鋼製のエキスパンドメタルか
らなる集電体22が溶接され、この上に直径15mmの
円盤状に加工した電極23が圧着される。電極23上に
電解液を注入した後、ポリプロピレン製のセパレータ2
4と共に、内側に対極となる円盤状の金属Li電極25
を圧着した封口板26をガスケット27を介して覆い、
ケース端をかしめて封口し、コイン型電池を完成させ
た。なお、電解液には、六フッ化リン酸リチウム(Li
PF)1.0モル/lをエチレンカーボネート(E
C)とメチルエチルカーボネート(MEC)の混合溶媒
に(混合体積比率1:2)に溶解して非水電解液を用い
た。 <試験方法>上記方法で作製したコイン型電池を、0.
5mA/cmの定電流で充放電した(上限カット電圧
を2.0V、下限カット電圧を0.1V)。なお、本電
池は、予想される電極容量に対して対極の金属Liを過
剰に充填した設計であるため、基本的に充放電特性は試
験電極のみに依存することになる。
【表6】 実施例62 活物質にNiSbとLi2.6Cu0.4Nを用いる
こと以外は実施例61と同様な方法で電池を作製し、評
価した。
【表7】 実施例63 活物質にNiMnSbとLi2.6Co0.4Nを用
いること以外は実施例61と同様な方法で電池を作製
し、評価した。
【表8】 以上の結果から、本発明によってリチウム化合物の初期
クーロン効率が改善されることが分かる。
【0092】
【発明の効果】本発明によって高放電容且つサイクル寿
命の優れた非水電解質電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関わる非水電解質電池の実施例(円
筒形非水電解質二次電池)を示す断面図。
【図2】 本発明に関わる非水電解質電池の実施例(コ
イン形電池)を示す断面図。
【符号の説明】
1 有底円筒状の容器 2 絶縁体 3 電極群 4 正極 5 セパレータ 6 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 19/07 C22C 19/07 M 21/00 21/00 N 30/00 30/00 30/02 30/02 30/04 30/04 38/00 302 38/00 302Z 38/60 38/60 H01M 4/02 H01M 4/02 D 4/58 4/58 10/40 10/40 Z (72)発明者 河野 龍興 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 森田 朋和 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AL01 AL11 AL12 AL18 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ03 BJ14 DJ16 DJ17 HJ01 HJ02 HJ05 5H050 AA07 AA08 BA17 CA08 CB01 CB12 CB29 DA03 DA10 DA11 EA09 EA10 EA23 EA24 FA17 FA19 HA01 HA02 HA05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、アルカリ金属を吸蔵・放出する
    負極活物質を備える負極と、非水電解質を具備した非水
    電解質電池において、前記負極活物質が式(1)で表さ
    れる化合物であることを特徴とする非水電解質電池。 AMX … 式(1) (Aはアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種の元
    素、MはTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
    u、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Mgから選
    ばれる少なくとも1種の元素、XはB、N、Al、S
    i、P、Ga、Ge、As、In、Sn、Sb、Pb、
    Biから選ばれる少なくとも1種の元素、0≦z≦2
    0、0.2≦y≦6)
  2. 【請求項2】 前記式(1)で表される化合物は、Mが
    Co、Fe、Ni、Cu、Crから選ばれる少なくとも
    1種の元素であり、XがAl、P、As、Sb、Biか
    ら選ばれる少なくとも1種の元素であることを特徴とす
    る請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 前記式(1)で表される化合物は、Xが
    Sbを主成分として含むことを特徴とする請求項2記載
    の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 前記式(1)で表される化合物は、Ni
    As型構造,FeS型構造,CoAs型構造から選
    ばれる少なくとも1種の構造を有していることを特徴と
    する請求項1記載の非水電解質電池。
  5. 【請求項5】 前記式(1)において、zの範囲は、
    0.01≦z≦10の範囲である事を特徴とする請求項
    1記載の非水電解質電池。
  6. 【請求項6】 前記式(1)において、yの範囲は0.
    2≦y≦3.2の範囲である事を特徴とする請求項1記
    載の非水電解質電池。
  7. 【請求項7】 前記式(1)において、yの範囲は0.
    8≦y≦3.2の範囲である事を特徴とする請求項1記
    載の非水電解質電池。
  8. 【請求項8】 前記式(1)で示される前記化合物は、
    LiNiFe1−xSb、LiNiFe
    1−x−wCoSb、LiCoNi1−xSb
    、LiCoFe1−xSb、LiCoBi
    1−ySb、LiCoSi、LiCoAl
    ら選ばれる1つである事を特徴とする請求項1記載の非
    水電解質電池(ただし、0.2≦y≦6、0≦x≦1、
    0≦w≦1である)。
  9. 【請求項9】 前記負極活物質は、平均粒径が0.01
    μm以上、100μm以下の範囲である事を特徴とする
    請求項1記載の非水電解質電池。
  10. 【請求項10】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記結着剤が、ポリテト
    ラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデ
    ン(PVdF)、フッ素系ゴム、エチレン−ブタジエン
    ゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CM
    C)である事を特徴とする請求項1記載の非水電解質電
    池。
  11. 【請求項11】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記導電材が、アセチレ
    ンブラック、カーボンブラック、及び黒鉛から選ばれる
    材料である事を特徴とする請求項1記載の非水電解質電
    池。
  12. 【請求項12】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記負極活物質、導電剤
    及び結着剤の配合比は、負極活物質が70重量%以上9
    5重量%以下、導電剤が0重量%以上25重量%以下、
    結着剤が2重量%以上10重量%以下の範囲である事を
    特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。
  13. 【請求項13】 前記式(1)で表される化合物は、そ
    の平均結晶粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の非水電解質電池。 3.0/[(V−V)/V [nm] … 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
    の化合物の体積)
  14. 【請求項14】 前記負極は、前記式(1)で表される
    化合物と、式(3)で表される窒化物とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の非水電解質電池。 A'M'N … 式(3) (A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも1種、M'
    はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくと
    も1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1)
  15. 【請求項15】 正極と、アルカリ金属を吸蔵・放出す
    る負極活物質を備える負極と、非水電解質を具備した非
    水電解質電池において、前記負極活物質がLiNi
    Fe1−xSb、LiNiFe1−x−wCo
    Sb、LiCoNi1−xSb、LiCo
    Fe1−xSb、LiCoBi1−ySb、Li
    CoSi、LiCoAlから選ばれる1つであ
    ることを特徴とする非水電解質電池(ただし、0≦z≦
    20、0.2≦y≦6、0≦x≦1、0≦w≦1であ
    る)。
  16. 【請求項16】 前記負極活物質は、平均粒径が0.0
    1μm以上100μm以下の範囲であることを特徴とす
    る請求項15記載の非水電解質電池。
  17. 【請求項17】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記結着剤が、ポリテト
    ラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデ
    ン(PVdF)、フッ素系ゴム、エチレン−ブタジエン
    ゴム(SBR)、及びカルボキシメチルセルロース(C
    MC)から選ばれる材料である事を特徴とする請求項1
    5記載の非水電解質電池。
  18. 【請求項18】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記導電材が、アセチレ
    ンブラック、カーボンブラック、及び黒鉛から選ばれる
    材料である事を特徴とする請求項15記載の非水電解質
    電池。
  19. 【請求項19】 前記負極は、前記負極活物質、導電
    材、及び結着剤から構成され、前記負極活物質、導電剤
    及び結着剤の配合比は、負極活物質が70重量%以上9
    5重量%以下、導電剤が0重量%以上25重量%以下、
    結着剤が2重量%以上10重量%以下の範囲である事を
    特徴とする請求項15記載の非水電解質電池。
  20. 【請求項20】 前記式(1)で表される化合物は、そ
    の平均結晶粒子径が1nm以上で、かつ式(2)以下で
    あることを特徴とする請求項15記載の非水電解質電
    池。 3.0/[(V−V)/V [nm] … 式(2) (ただし、Vは充電前の化合物の体積、Vは充電後
    の化合物の体積)
  21. 【請求項21】 前記負極は、前記式(1)で表される
    化合物と、式(3)で表される窒化物とを含むことを特
    徴とする請求項15記載の非水電解質電池。 A'M'N … 式(3) (ただし、A'はアルカリ金属から選ばれる少なくとも
    1種、M'はMn、Fe、Co、Ni、Cuから選ばれ
    る少なくとも1種の元素、0<a≦3、0≦b≦1)
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