JP2001344810A - 光情報記録媒体 - Google Patents

光情報記録媒体

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JP2001344810A
JP2001344810A JP2000166761A JP2000166761A JP2001344810A JP 2001344810 A JP2001344810 A JP 2001344810A JP 2000166761 A JP2000166761 A JP 2000166761A JP 2000166761 A JP2000166761 A JP 2000166761A JP 2001344810 A JP2001344810 A JP 2001344810A
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JP2000166761A
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Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録感度及び記録特性(ジッタ)の良好な光情
報記録媒体を提供する。 【解決手段】溝深さが200〜350nmのプレグルー
ブが形成された透明基板上に、厚さが30〜120nm
であり、且つ記録レーザ波長での消衰係数kが0.05
〜0.15となるように選択された有機色素を含有する
ことにより情報の記録が可能な色素記録層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体に
関し、特に、レーザ光を用いて情報の記録及び再生を行
うことができる追記型の光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光により一回限りの情報の
記録が可能な追記型光情報記録媒体(光ディスク)は、
CD−Rと称され、広く知られている。このCD−R型
の光情報記録媒体の代表的な構造は、記録時に照射され
るレーザ光をトラッキングするための案内溝(プレグル
ーブ)が形成された透明な円盤状基板上に、有機色素か
らなる色素記録層、金などの金属からなる光反射層、さ
らに樹脂製の保護層をこの順に積層したものである。そ
してこの光ディスクへの情報の記録は、近赤外域のレー
ザ光(通常は780nm付近の波長のレーザ光)を光デ
ィスクに照射することにより行われ、色素記録層の照射
部分がその光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的ま
たは化学的変化(例えば、ピットなどの生成)によりそ
の部分の光学的特性が変化し、情報が記録される。一
方、情報の再生は、通常、記録用のレーザ光と同じ波長
のレーザ光を光ディスクに照射して、色素記録層の光学
的特性が変化した部位(記録部分)と変化していない部
位(未記録部分)との反射率の違いを検出することによ
り行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CD−
Rは簡便な記録装置を用いユーザサイドで情報を記録す
るシステムを前提とした媒体である。そのため、ROM
型媒体の場合と比較して、ピットの形成精度が低くなっ
てしまう。この結果、ジッタと呼んでいるピット長さの
ばらつきが増大し、例えば再生装置の再生精度が低下し
ている場合等に再生不良が発生する、といった問題があ
る。
【0004】これに対し、発明者等はジッタを改善する
方法を種々検討し、色素記録層の層厚を薄くすることに
よりジッタが改善されることを見出したが、単に色素記
録層の層厚を薄くするだけでは記録感度の低下を招く、
という問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、本発明の目的は、記録感度及び記録特性(ジッ
タ)の良好な光情報記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光情報記録媒体は、溝深さが200〜35
0nmのプレグルーブが形成された透明基板上に、厚さ
が30〜120nmであり、且つ記録レーザ波長での消
衰係数kが0.05〜0.15となるように選択された
有機色素を含有することにより情報の記録が可能な色素
記録層を形成したことを特徴とする。
【0007】本発明の光情報記録媒体においては、色素
記録層の厚さを30〜120nmと薄くしても、色素記
録層に含有される有機色素を記録レーザ波長での消衰係
数kが0.05〜0.15となるように選択すること
で、良好な記録感度で情報を記録することができる。ま
た、色素記録層の厚さと消衰係数kとを上記の通り組合
せるのみではジッタが十分には改善されないが、さらに
透明基板上に形成されるプレグルーブの溝深さを200
〜350nmとすることで、良好なジッタを得ることが
できる。
【0008】上記光情報記録媒体において、プレグルー
ブの溝深さは、210〜320nmが好ましく、220
〜300nmより好ましい。また、プレグルーブの溝幅
は、400〜630nmが好ましく、420〜600n
mがより好ましく、450〜580nmが特に好まし
い。色素記録層の記録レーザ波長での消衰係数kは、
0.06〜0.12の範囲が好ましく、0.07〜0.
10の範囲がより好ましい。色素記録層の厚さは、40
〜110nmの範囲が好ましく、50〜100nmの範
囲がより好ましい。
【0009】本発明の光情報記録媒体は、透明基板のプ
レグルーブが形成されている側の表面に、色素濃度が
0.5〜1.5g/100mlの塗布液を塗布して塗膜
を形成し、形成された塗膜を乾燥することにより色素記
録層を形成して製造することができる。
【0010】上記製造方法において、塗布溶剤として
は、2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなどの
フッ素系溶剤が好ましい。また、塗布方法としてはスピ
ンコート法が好ましく、スピンコート法で色素記録層を
形成する場合、塗布液の供給量は1枚当り0.1〜1.
0mlが好ましく、塗布液供給時の回転数は100〜5
00rpmが好ましい。塗布液を供給後は徐々に回転数
を上げて乾燥を行うが、乾燥時の回転数は1500〜8
000rpmが好ましく、回転数を上げる加速度は、1
0〜3000rpm/s2の範囲が好ましい。また、塗
布開始から乾燥終了までに要する時間は、短過ぎると均
一な膜厚分布を得ることができず、長すぎると生産性が
低下するので、3〜15秒の範囲が好ましい。
【0011】また、本発明の光情報記録媒体には、色素
記録層上に光反射層を設けることが好ましく、基板と反
対側の表面には保護層を設けることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光情報記録媒体の
実施の形態について詳細に説明する。
【0013】本発明の実施の形態に係るCD−R型の光
情報記録媒体は、図1に示すように、中心部にセンター
ホールが形成されたディスク状の透明基板10上に、色
素記録層12、光反射層14、及び保護層16をこの順
に設けた構造とすることができる。また、後述するよう
に必要に応じて中間層等を設けてもよい。
【0014】本発明では、(1)透明基板上に形成され
たプレグルーブの溝深さが200〜350nmであり、
(2)色素記録層の厚さが30〜120nmであり、且
つ(3)色素記録層の記録レーザ波長での消衰係数kが
0.05〜0.15であることを特徴とするものであ
り、(1)〜(3)の3つの要件を満たすことにより、
良好な記録感度と良好な記録特性(ジッタ)とを両立す
ることができる。
【0015】以下、各層の構成を詳細に説明する。
【0016】透明基板10には、トラッキング用溝また
はアドレス信号等の情報を表す溝(プレグルーブ)が所
定のトラックピッチで形成されている。図2は、プレグ
ルーブの形状を表す概略断面図である。Dは溝深さであ
り、溝形成前の基板表面から溝の最も深い箇所までの距
離である。Wは溝幅であり、D/2の深さでの溝の幅で
ある。
【0017】本発明においては、図2において「D」で
表されるプレグルーブの溝深さを200〜350nmの
範囲とすることが必要である。溝深さが200nmより
小さいとジッタが大きくなって記録特性が低下し、溝が
浅過ぎる場合にはトラッキング不良が発生する。一方、
溝深さが350nmより大きいと記録光や再生光に対す
る反射率が低下し、記録再生特性が低下する。
【0018】溝深さが大きくなるほど溝の作製は困難に
なるので、ジッタ改善の程度と作製の容易さとのバラン
スを考慮すると、溝深さの上限を350nmとしたと
き、溝深さの下限は210nmがより好ましく、220
nmがさらに好ましい。溝深さの下限を200nmとし
たとき、溝深さの上限は320nmがより好ましく、3
00nmがさらに好ましい。また、溝深さの上限を32
0nmとしたとき、溝深さの下限は210nmがより好
ましく、220nmがさらに好ましい。溝深さの下限を
210nmとしたとき、溝深さの上限は320nmがよ
り好ましく、300nmがさらに好ましい。さらに、溝
深さの上限を300nmとしたとき、溝深さの下限は2
10nmがより好ましく、220nmがさらに好まし
い。溝深さの下限を220nmとしたとき、溝深さの上
限は320nmがより好ましく、300nmがさらに好
ましい。
【0019】また、図2において「W」で表されるプレ
グルーブの溝幅は400〜630nmの範囲が好まし
い。溝幅が400nm未満または630nmより大きい
と、ジッタが低下する傾向が見られる。トラッキングエ
ラーの発生を抑制するために、溝幅の上限を630nm
としたとき、溝幅の下限は420nmがより好ましく、
450nmがさらに好ましい。また、クロストークの発
生を抑制するために、溝幅の下限を400nmとしたと
き、溝幅の上限は600nmがより好ましく、580n
mがさらに好ましい。
【0020】また、溝幅の上限を600nmとしたと
き、溝幅の下限は420nmがより好ましく、450n
mがさらに好ましい。溝幅の下限を420nmとしたと
き、溝幅の上限は600nmがより好ましく、580n
mがさらに好ましい。さらに、溝幅の上限を580nm
としたとき、溝幅の下限は420nmがより好ましく、
450nmがさらに好ましい。溝幅の下限を450nm
としたとき、溝幅の上限は600nmがより好ましく、
580nmがさらに好ましい。
【0021】また、プリグルーブのトラックピッチは、
0.1〜50μmの範囲が好ましく、より好ましくは
0.2〜30μm、さらに好ましくは0.3〜10μm
である。
【0022】透明基板10はディスク状の透明樹脂基板
であり、直径が120±3mmで厚みが0.6±0.1
mm、あるいはその直径が80±3mmで厚みが0.6
±0.1mmの円盤状基板が一般に用いられる。なお、
ここでいう「透明」とは、記録光及び再生光に対して透
明であることを意味する。
【0023】透明基板10の材料としては、例えば、ガ
ラス;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート等
のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体
等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポ
リオレフィンおよびポリエステル等を挙げることができ
る。また、所望によりそれらを併用してもよい。上記材
料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点か
らポリカーボネートが好ましい。
【0024】上述の所定形状のプレグルーブは、ポリカ
ーボネートなどの樹脂材料を射出成形あるいは押出成形
する際に、直接、透明基板10上に形成することができ
る。また、プレグルーブの形成をプレグルーブ層を設け
ることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材料とし
ては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリエ
ステルおよびテトラエステルのうち少なくとも一種のモ
ノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との混合物
を用いることができる。プレグルーブ層の形成は、例え
ば、まず精密に作られた母型(スタンパ)上に上記のア
クリル酸エステルおよび重合開始剤からなる混合液を塗
布し、更にこの塗布液層上に基板を載せたのち、基板ま
たは母型を介して紫外線を照射することにより塗布層を
硬化させて基板と塗布層とを固着させる。次いで、基板
を母型から剥離することによりプレグルーブを得ること
ができる。プレグルーブ層の層厚は、一般に0.05〜
100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μm
の範囲である。
【0025】色素記録層12が設けられる側の透明基板
10の表面には、平面性の改善および接着力の向上およ
び色素記録層の変質防止などの目的で、下塗層を設ける
ことができる。下塗層の材料としては例えば、ポリメチ
ルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合
体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルア
ルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・
ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレ
ン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩
化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高
分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質
剤をあげることができる。下塗層は、上記物質を適当な
溶剤に溶解または分散して塗布液を調製したのち、この
塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルー
ジョンコートなどの塗布法を利用して基板表面に塗布す
ることにより形成することができる。下塗層の層厚は一
般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは
0.01〜10μmの範囲である。
【0026】透明基板10(又は下塗層)のプレグルー
ブが形成されているその表面上には、有機色素を含有す
ることにより情報の記録が可能な色素記録層12が設け
られている。なお、色素記録層12は単層でも重層でも
よい。
【0027】本発明においては、この色素記録層12の
記録レーザ波長での消衰係数kが0.05〜0.15の
範囲となるように、含有される有機色素が選択される。
消衰係数kが0.05より小さいと記録感度が低下し、
消衰係数kが0.15より大きいと記録光や再生光に対
する反射率が低下する。
【0028】上記の通り記録感度と反射率とが競合する
ので、消衰係数kの上限を0.15としたとき、消衰係
数kの下限は0.06がより好ましく、0.07がさら
に好ましい。消衰係数kの下限を0.05としたとき、
消衰係数kの上限は0.12がより好ましく、0.10
がさらに好ましい。また、消衰係数kの上限を0.12
としたとき、消衰係数kの下限は0.06がより好まし
く、0.07がさらに好ましい。消衰係数kの下限を
0.06nmとしたとき、消衰係数kの上限は0.12
がより好ましく、0.10がさらに好ましい。さらに、
消衰係数kの上限を0.10としたとき、消衰係数kの
下限は0.06がより好ましく、0.07がさらに好ま
しい。消衰係数kの下限を0.07としたとき、消衰係
数kの上限は0.12がより好ましく、0.10がさら
に好ましい。
【0029】なお、色素記録層の消衰係数kとは、記録
レーザ波長に対する色素記録層の複素屈折率の虚数部の
絶対値であり、光吸収率の指標となる値であるが、本発
明においては、記録レーザ波長に対する色素記録層の透
過率及び反射率の測定値から下記の方法に従い求めた値
を意味する。
【0030】消衰係数kは、一般に吸収係数αを用いて
下記式(1)により表される。
【0031】k=αλ/4π・・ 式(1) (式中、λは記録レーザ波長である。) 一方、色素記録層の吸収係数αと膜厚dの積である光学
濃度αdは、実際に測定した色素記録層側からの入射光
に対する透過率T0および反射率R0、色素記録層側とは
反対側からの入射光に対する反射率R0´、基板のみで
の反射率Rsを用い、下記式(2)により求めることが
できる。
【0032】 αd=ln(1/T0)+ln(1-R0)+ln(1-R0´+1/2Rs) ・・式(2) 従って、記録レーザ波長に対する色素記録層の消衰係数
kは、式(1)に式(2)を代入した下記式(3)によ
り求めることができる。
【0033】 k=λ[ln(1/T0)+ln(1-R0)+ln(1-R0´+1/2Rs)]/4πd・・式(3) なお、基板のみでの反射率Rsは、記録媒体の内、色素
記録層が設けられていない部分での反射率である。
【0034】有機色素は、色素記録層の消衰係数kが所
望の値となるように、シアニン系色素、アゾ系色素、フ
タロシアニン系色素、オキソノール系色素、ピロメテン
系色素等から適宜選択される。また、色素記録層の消衰
係数kが所望の値となるように、これらの色素を適宜組
み合わせて使用してもよい。
【0035】また、本発明においては、色素記録層の厚
さを30〜120nmの範囲とすることが必要である。
図3は、透明基板10の表面に設けられた色素記録層1
2の形状を表す概略断面図である。本発明において「色
素記録層の厚さ」とは、溝が形成された部分での色素記
録層の厚さを意味し、図3において「A」で示すよう
に、溝が形成された部分での色素記録層の表面から溝の
最も深い箇所までの距離のことである。
【0036】従来、色素記録層はグルーブ上で200n
m程度の層厚で形成されるのが一般的であるが、本発明
では色素記録層の厚さを30〜120nmと従来のCD
−Rより薄くした点に特徴がある。色素記録層の厚さが
30nmより小さいと感度が低下して記録不能となり、
色素記録層の厚さが120nmより大きいとジッタが大
きくなって記録再生特性が低下する。
【0037】上記の通り記録感度とジッタとが競合する
ため、色素記録層の厚さの上限を120nmとしたと
き、色素記録層の厚さの下限は40nmがより好まし
く、50nmがさらに好ましい。色素記録層の厚さの下
限を30nmとしたとき、色素記録層の厚さの上限は1
10nmがより好ましく、100nmがさらに好まし
い。また、色素記録層の厚さの上限を110nmとした
とき、色素記録層の厚さの下限は40nmがより好まし
く、50nmがさらに好ましい。色素記録層の厚さの下
限を40nmとしたとき、色素記録層の厚さの上限は1
10nmがより好ましく、100nmがさらに好まし
い。さらに、色素記録層の厚さの上限を100nmとし
たとき、色素記録層の厚さの下限は40nmがより好ま
しく、50nmがさらに好ましい。色素記録層の厚さの
下限を50nmとしたとき、色素記録層の厚さの上限は
110nmがより好ましく、100nmがさらに好まし
い。
【0038】上記色素記録層12は、上述の有機色素の
他、所望により退色防止剤及び結合剤などを溶剤に溶解
して塗布液を調製し、次いで、この塗布液を透明基板の
プレグルーブが形成されているその表面に塗布して塗膜
を形成し、形成された塗膜を乾燥することにより形成す
ることができる。塗布液中の色素濃度は、薄膜を形成す
るために、0.5〜1.5g/100mlの範囲とする
ことが好ましく、0.6〜1.1g/100mlの範囲
がより好ましい。色素濃度の高い塗布液を用いることに
より、より薄膜の色素記録層を得ることができる。
【0039】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。スピンコート法で色素記録層を形成する
場合、従来公知のスピンコート塗布装置を使用して、色
素記録層の薄膜を形成することができる。塗布液の供給
量は1枚当り0.1〜1mlが好ましく、0.2〜0.
5mlがより好ましい。塗布液供給時の回転数は100
〜500rpmが好ましく、200〜400rpmがよ
り好ましい。塗布液を供給後は徐々に回転数を上げて乾
燥を行うが、乾燥時の回転数は1500〜8000rp
mが好ましく、2000〜6000rpmがより好まし
く、3000〜5000rpmが特に好ましい。回転数
を上げる加速度は、10〜3000rpm/s2の範囲
が好ましく、50〜1000rpm/s2の範囲がより
好ましい。塗布開始から乾燥終了までに要する時間は、
短過ぎると均一な膜厚分布を得ることができず、長すぎ
ると生産性が低下するので、3〜15秒の範囲が好まし
く、5〜10秒の範囲とするのがより好ましい。以上の
条件下でスピンコートを行うことにより、120nm以
下の薄膜を形成することができる。
【0040】塗布溶剤としては、酢酸ブチル、セロソル
ブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロ
ホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドな
どのアミド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒ
ドロフラン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテ
ル;エタノ−ル、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアル
コール;2,2,3,3−テトラフロロプロパノールな
どのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエ
ーテル類などを挙げることができるが、薄膜を形成する
ために、2,2,3,3−テトラフロロプロパノールな
どのフッ素系溶剤が特に好ましい。上記溶剤は使用する
化合物の溶解性を考慮して単独または二種以上を組み合
わせて用いることができる。塗布液中には更に酸化防止
剤、UV吸収剤、可塑剤、及び潤滑剤などの各種の添加
剤を目的に応じて添加してもよい。
【0041】退色防止剤の代表的な例としては、ニトロ
ソ化合物、金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩
を挙げることができる。これらの例は、例えば、特開平
2−300288号、同3−224793号、及び同4
−146189号等の各公報に記載されている。
【0042】本発明においては、下記一般式(1)で表
される退色防止剤が好ましい。
【0043】
【化1】
【0044】上記一般式(1)のR11、R12はそれぞれ
独立に水素原子または一価の置換基を表す。R11および
12で表される置換基は、ハロゲン原子、または炭素原
子、酸素原子、窒素原子又は硫黄原子が組み合わされて
なる置換基であり、具体的には、アルキル基、アルケニ
ル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、ニトロ基、メルカプト基、ヒドロキ
シ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アシルオキシ基、アミノ基、アル
キルアミノ基、アミド基、スルホンアミド基、スルファ
モイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アル
コキシスルホニルアミノ基、ウレイド基、チオウレイド
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、アルキルスルホニル基、アルキルスルフィニル基、
スルファモイル基、カルボキシル基(塩を含む)、スル
ホ基(塩を含む)を挙げることができる。これらは、更
に、これらの置換基で置換されていてもよい。
【0045】R11、R12は、各々独立に水素原子、炭素
数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、炭素
数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ
基、炭素数1〜6のアミド基、炭素数1〜6のスルホン
アミド基、炭素数1〜6のウレイド基、炭素数1〜6の
アシル基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、炭
素数1〜6のカルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル
スルホニル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基
が好ましく、炭素原子数4以下のアルコキシ基がより好
ましく、メトキシ基、エトキシ基が特に好ましい。
【0046】退色防止剤を使用する場合には、その使用
量は、色素の量に対して、通常0.1〜50質量%の範
囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、更
に好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に5〜25質
量%の範囲である。
【0047】結合剤の例としては、例えばゼラチン、セ
ルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天
然有機高分子物質;およびポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン
等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビ
ニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
メチルなどのアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩
素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴ
ム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬
化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙げるこ
とができる。色素記録層の材料として結合剤を併用する
場合に、結合剤の使用量は、色素100重量部に対して
0.2〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部、
更に好ましくは1〜5重量部である。
【0048】また、色素記録層12と光反射層14との
間には、反射率向上と感度向上のために、中間層を設け
てもよい。中間層に用いられる材料としては、Si
2、SiN、MgF2、TiO2等の無機物質、ブタジ
エンゴム等の有機物質を挙げることができる。この中間
層は、真空成膜やスピンコート等を利用して形成するこ
とができる。
【0049】色素記録層12の上には、反射率の向上を
目的として、光反射層14が設けられている。光反射層
14の材料は、レーザ光に対する反射率が高い光反射性
物質であればよく、その材料の反射率が30%以上ある
ことが好ましく、50%以上がより好ましく、70%以
上がさらに好ましい。その例としては、Mg、Se、
Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、S
n、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を
挙げることができる。これらのうちで好ましいものは、
Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステン
レス鋼である。これらの物質は単独で用いてもよく、二
種以上の組み合わせて用いてもよい。また、合金として
用いることもできる。光反射層14の材料としては、A
u、Ag、Alもしくはその合金が特に好ましい。光反
射層14は、例えば、色素記録層12上に上記光反射性
物質を蒸着、スパッタリング、またはイオンプレーティ
ングすることにより形成することができる。光反射層1
4の厚さは、一般的には10〜800nmの範囲であ
り、好ましくは20〜500nmの範囲、更に好ましく
は50〜300nmの範囲である。
【0050】光反射層14の上には、色素記録層などを
物理的および化学的に保護する目的で保護層16が設け
られている。耐傷性、耐湿性を高める目的で、透明基板
10の色素記録層12が設けられていない側に同様の保
護層を設けてもよい。保護層16に用いられる材料とし
ては、例えば、SiO、SiO2、MgF2、SnO2
Si34などの無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができ
る。
【0051】保護層16は、たとえばプラスチックの押
出加工で得られたフィルムを接着層を光反射層14上及
び/または透明基板10上にラミネートすることにより
形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリ
ング、塗布等の方法により設けられてもよい。また、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な
溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗
布し、乾燥することによっても形成することができる。
UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶
剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布
し、UV光を照射して硬化させることによっても形成す
ることができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止
剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応
じて添加してもよい。
【0052】保護層16の硬度は、ピットの保護層方向
への不均一な広がりを防止するため、鉛筆の引掻き硬度
でF以上であることが好ましく、H以上がより好まし
い。保護層の層厚は2.5〜23μmの範囲にあること
が好ましく、より好ましくは3.5〜20μm、さらに
好ましくは4.0〜15μmである。
【0053】また、光反射層14と保護層16との間に
は、反射率の向上等、光学特性を調整するために、中間
層を設けてもよい。中間層に用いられる材料としては、
例えば、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、Si3
4などの無機物質を挙げることができる。また、この中
間層は、蒸着、スパッタリング等の真空成膜により形成
することができる。
【0054】上記光情報記録媒体への情報の記録は、例
えば、次のように行われる。本発明の光情報記録媒体
は、通常のCDフォーマットの場合の1倍速(1.2〜
1.4m/秒)を始めとして、4倍速、6倍速、もしく
はそれ以上の高速記録にも利用できる。まず、光情報記
録媒体を所定の線速度(CDフォーマットの場合は1.
2〜1.4m/秒)又は所定の定角速度にて回転させな
がら、基板側から半導体レーザ光などの記録用の光を照
射する。この光の照射により、色素記録層がその光を吸
収して局所的に温度上昇し、例えば、ピットが生成して
その光学特性を変えることにより情報が記録される。上
記のように記録された情報の再生は、光情報記録媒体を
所定の定線速度で回転させながら半導体レーザ光を基板
側から照射して、その反射光を検出することにより行う
ことができる。
【0055】以上説明したように、本実施の形態に係る
CD−R型の光情報記録媒体は、(1)透明基板上に形
成されたプレグルーブの溝深さが200〜350nmで
あり、(2)色素記録層の厚さが30〜120nmであ
り、且つ(3)色素記録層の記録レーザ波長での消衰係
数kが0.05〜0.15である、という3つの要件を
満たすことにより、良好な記録感度と良好な記録特性
(ジッタ)とを両立することができる。
【0056】また、色素記録層の厚さを薄くしたことに
より、色素記録層の形成に要する時間(例えば、スピン
コート時間等の塗布や乾燥に要する時間)が短縮され、
光情報記録媒体の製造効率を向上させることができ、コ
ストダウンを図ることができる。
【0057】なお、上記では光反射層、保護層を備えた
CD−R型の光情報記録媒体の例について説明したが、
これらの層は任意の構成要素であり、これらの層が設け
られていない構成とすることもできる。
【0058】また、上記ではCD−R型の光情報記録媒
体の例について説明したが、本発明の光情報記録媒体
を、より高密度記録が可能なDVD−R型の光情報記録
媒体に適用することもできる。DVD−R型の光情報記
録媒体は、透明基板に形成されるプレグルーブのトラッ
クピッチが0.6〜0.9μmとCD−R型に比べて狭
いこと以外は、基本的にはCD−R型の光情報記録媒体
と同様の構成を有している。
【0059】また、上述のCD−R型の光情報記録媒体
と同様にして形成した透明基板、色素記録層、光反射
層、及び保護層からなる積層体を2枚用意し、用意した
2枚の積層体を各々の色素記録層が内側となるように接
着剤等で貼り合わせることにより、二つの色素記録層を
持つ貼り合せ構造のDVD−R型の光情報記録媒体とす
ることができる。また、積層体とこの積層体の基板と略
同じ寸法の円盤状保護基板とを、その色素記録層が内側
となるように接着剤等で貼り合わせることにより、片側
のみに色素記録層を持つDVD−R型の光情報記録媒体
を製造することができる。なお、貼り合わせ構造とする
場合、透明基板の直径が120±3mmで厚みが0.6
±0.1mmのものが一般に用いられ、貼り合わせ後の
光情報記録媒体の厚みが1.2±0.2mmとなるよう
に調整される。
【0060】本発明の光情報記録媒体を、DVD−R型
媒体として使用すると更にその特徴が現れる。即ち、D
VD−R型媒体の場合、CD−R型媒体に比較して更に
高密度の記録が要求されるが、本発明では色素記録層の
膜厚は従来のものよりかなり薄いので高密度記録に好適
である。
【0061】
【実施例】以下、本発明の光情報記録媒体を実施例に基
づき具体的に説明する。 [実施例1]射出成形により表面にスパイラルプレグル
ーブを形成したポリカーボネート基板(厚さ:1.2m
m、外径:120mm、内径:15mm、帝人(株)
製、商品名「パンライトAD5503」)を作製した。
プレグルーブの溝深さは250nmであり、溝幅は55
0nmであり、トラックピッチ1600nmである。
【0062】下記色素(A)1gを、2,2,3,3−
テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに2時間
超音波照射して溶解し、この色素記録層形成用塗布液
を、得られた基板のプレグルーブ面に、回転数を300
〜3000rpmまで変化させながらスピンコート法に
より塗布し、乾燥して色素記録層を形成した。色素記録
層の厚さは、色素記録層の断面を走査型電子顕微鏡(S
EM)により観察して計測したところ65nmであっ
た。また、色素記録層の780nmのレーザ光に対する
消衰係数kは0.08であった。
【0063】
【化2】
【0064】次いで、アルゴン雰囲気中での、DCスパ
ッタリングにより、色素記録層上に厚さ約80nmの銀
(Ag)からなる光反射層を形成した。更に、光反射層
上に、UV硬化性樹脂(商品名「SD−318」、大日
本インキ化学工業(株)製)を回転数を300rpm〜
4000rpmまで変化させながらスピンコートにより
塗布した。塗布後、その上から高圧水銀灯により紫外線
を照射して硬化させ、層厚8μmの保護層を形成した。
保護層の表面硬度は鉛筆の引っかき硬度で2Hであっ
た。
【0065】以上の工程により、基板、色素記録層、光
反射層及び保護層からなる実施例1のCD−R型光ディ
スクを作製した。 [実施例2]色素記録層の厚さを80nmとした以外
は、実施例1と同様にして本発明に従うCD−R型光デ
ィスクを作製した。 [実施例3]プリグルーブの溝幅を370nmとした以
外は、実施例1と同様にして本発明に従うCD−R型光
ディスクを作製した。 [実施例4]プリグルーブの溝深さを230nmとした
以外は、実施例1と同様にして本発明に従うCD−R型
光ディスクを作製した。 [実施例5]プリグルーブの溝深さを280nmとした
以外は、実施例1と同様にして本発明に従うCD−R型
光ディスクを作製した。 [比較例1]色素を下記に示す色素(B)とした以外
は、実施例1と同様にして比較用のCD−R型光ディス
クを作製した。このとき色素記録層の780nmのレー
ザ光に対する消衰係数kは0.04であった。
【0066】
【化3】
【0067】[比較例2]色素を下記に示す色素(C)
とした以外は、実施例1と同様にして比較用のCD−R
型光ディスクを作製した。このとき色素記録層の780
nmのレーザ光に対する消衰係数kは0.18であっ
た。
【0068】
【化4】
【0069】[比較例3]色素記録層の層厚を20nm
とした以外は、実施例1と同様にして比較用のCD−R
型光ディスクを作製した。 [比較例4]色素記録層の層厚を160nmとした以外
は、実施例1と同様にして比較用のCD−R型光ディス
クを作製した。 [比較例5]プレグルーブの溝深さを175nmとした
以外は、実施例1と同様にして比較用のCD−R型光デ
ィスクを作製した。 [比較例6]プレグルーブの溝深さを400nmとした
以外は、実施例1と同様にして比較用のCD−R型光デ
ィスクを作製した。 [光ディスクとしての評価]上記実施例及び比較例のC
D−R型光ディスクに、評価機「OMT2000」(パ
ルステック社製)を用いてレーザ光の波長780nmで
記録した後、記録後の光ディスクについて、3Tピット
ジッターを測定した。3Tピットジッタの値が小さい程
ピットのバラツキが少ないことを意味し、ジッタの値が
35以下であれば記録再生特性は良好であると言える。
また、最適なジッタを示すときの記録パワーを測定し
た。この記録パワーが記録感度を表し、7mW以下であ
れば記録感度は良好であると言える。得られた結果を表
1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】表1の結果から、本発明に従うCD−R型
光ディスク(実施例1〜6)の場合には、3Tピットジ
ッターの値がいずれも31以下と小さく、良好な記録再
生特性が得られると共に、記録パワーがいずれも7mW
未満であり、良好な記録感度を有していることがわか
る。一方、比較用のCD−R型光ディスク(比較例1、
2、4、5)の場合には、3Tピットジッターの値がい
ずれも37以上と大きく、従ってデジタル信号の読み誤
りが生じ易くなるなど、満足できる記録再生特性が得ら
れないことがわかる。また、比較用のCD−R型光ディ
スク(比較例1、2、4、5)の場合には、必要とされ
る記録パワーが大きすぎ通常の記録条件では記録できな
いことが分かる。なお、色素記録層の層厚が薄すぎる場
合には、レーザ光が十分に吸収されず、感度が極端に低
くなり、ピットの形成が困難であった(比較例3)。ま
た、プレグルーブの溝深さが深すぎる場合には、トラッ
キングが十分に行えず記録ができなかった(比較例
6)。
【0072】
【発明の効果】本発明の光情報記録媒体は、記録感度が
良好であり、且つ記録特性(ジッタ)が良好である、と
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るCD−R型の光情報
記録媒体の積層構造を示す概略構成図である。
【図2】プレグルーブの形状を表す概略断面図である。
【図3】色素記録層の形状を表す概略断面図である。
【符号の説明】
D 溝深さ W 溝幅 10 透明基板板 12 色素記録層 14 光反射層 16 保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溝深さが200〜350nmのプレグルー
    ブが形成された透明基板上に、厚さが30〜120nm
    であり、且つ記録レーザ波長での消衰係数kが0.05
    〜0.15となるように選択された有機色素を含有する
    ことにより情報の記録が可能な色素記録層を形成した光
    情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9324356B2 (en) 2002-06-18 2016-04-26 Koninklijke Philips N.V. Optical data storage medium and use of such medium

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