JP2001344660A

JP2001344660A - セルフ精算用ショッピングカート

Info

Publication number: JP2001344660A
Application number: JP2000161338A
Authority: JP
Inventors: Makoto Nishida; 眞西田
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 2000-05-31
Filing date: 2000-05-31
Publication date: 2001-12-14
Anticipated expiration: 2020-05-31
Also published as: JP4413377B2

Abstract

(57)【要約】【課題】商品販売店において、買い物の途中であって
もカゴに入った商品の合計価格を知ることができ、ま
た、精算カウンタに商品を持って行かずに商品の精算を
行うことが可能なセルフ精算用ショッピングカートを提
供すること。【解決手段】通常のショッピングカートに、商品に付
されている商品情報を読取る商品情報読取手段と、前記
商品情報を用いて商品の合計価格を算出する合計価格算
出手段と、前記合計価格を表示する表示手段と、前記合
計価格を支払うための支払手段と、前記支払手段によっ
て前記合計価格が支払われたことを確認する支払確認手
段と、前記支払確認手段によって支払いが確認された商
品の支払確認情報を記憶する支払確認情報記憶手段とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、デパートやショ
ッピングセンタなどで商品の持運びをするショッピング
カートに関し、特に、商品の精算を行うことができる機
能を備えたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、デパートやショッピングセンタに
おいて、購入者は、ショッピングカートなどを利用して
購入する商品を持運び、商品を精算する場合には、商品
の精算を行う精算カウンタに商品を持っていき、そこ
で、購入者毎に従業員が精算機に商品価格を一品ずつ入
力して合計価格を求め、合計価格の支払い、釣りや商品
の受け渡しなど、従業員と購入者とのやりとりで精算作
業を行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなやり方では、従業員の手により価格を入力したり、
購入者毎に精算作業を行うので、購入する商品の数が多
く、さらに、購入者の数が多いときには処理に時間がか
かり、精算を待って並ぶ購入者の列が長くなる一方であ
った。

【０００４】また、購入者は、自分で計算しない限り、
買い物の途中で購入する商品の合計価格を知ることがで
きないため、予算に合わせて購入する商品の選定をする
ことが困難であった。そこで本発明は、上記問題に鑑
み、商品の精算を、該商品を精算カウンタに持って行か
ずに、購入者自身が一人で行え、さらに、買い物の途中
で購入する商品の合計価格を知ることができる機能を備
えたセルフ精算用ショッピングカートを提供することを
目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のセルフ精算用ショッピングカートは、デパ
ートやショッピングセンタなどで購入する商品を持運び
するためのショッピングカートに、該ショッピングカー
トに備え付けのカゴに入れられた商品に予め付されてい
る商品情報を読取る商品情報読取手段と、前記商品情報
読取手段によって読取られた前記商品情報を用いて商品
の合計価格を算出する合計価格算出手段と、前記合計価
格算出手段によって算出された前記合計価格を表示する
表示手段と、前記合計価格を支払うための支払手段と、
前記支払手段によって前記合計価格が支払われたことを
確認する支払確認手段と、前記支払確認手段によって支
払いが確認された商品の支払確認情報を記憶する支払確
認情報記憶手段とを備えた。

【０００６】購入者が、ショッピングカートに備え付け
のカゴに商品を入れると、商品情報読取手段により、予
め商品に付されている商品情報を読取る。商品情報の読
取りは、センサなどにより行い、前記カゴに新しく商品
が入れられるとすぐに同カゴ内の全商品の商品情報を読
取れるようにする。次に、合計価格算出手段は、商品情
報読取手段によって読取られた商品情報を受け取り、そ
れを用いて商品の合計価格を算出する。合計価格の算出
は、購入者が次の商品を選定する前にその時点での合計
価格がわかるように十分な速度で行い、算出した合計価
格は、算出とほぼ同時に表示手段に表示するようにす
る。

【０００７】そして、購入する商品の選定を全て終えた
ら、購入者は、支払い手段によって表示手段に表示され
ている合計価格の支払いを行う。支払い手段には、現金
受入口、カード受入口、釣り受渡口などを備えて、購入
者が現金やクレジットカードなどで一人で支払いを行え
るようにする。購入者が支払いをすると、支払確認手段
によって、支払い内容が条件を満たしているかどうかを
確認し、条件を満たしている場合には支払確認情報を、
支払確認情報記憶手段により記憶する。記憶された支払
確認情報は、主に万引きを防止するために使用される。

【０００８】従って、精算カウンタにわざわざ商品を持
って行って商品の精算を行う必要がなくなるので、列に
並んで商品の精算を待つ煩わしさが無くなり、且つ商品
の選定中に合計価格を知ることができるので、予算を考
慮した買い物を行い易くなる。また、商品の精算を購入
者が一人で行うので、従業員を必要とせず、人件費の削
減になる。

【０００９】さらに、支払確認情報を記憶しているの
で、同情報が記憶されていない商品を検出して、警告を
与える防犯装置を出入口に設置することにより、万引き
を防止して、売上損失を防ぐこともできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。図１は、商品販売店において、本発
明に係るセルフ精算用ショッピングカートを用いた実施
の形態を示す図である。先ず、構成を説明すると、セル
フ精算用ショッピングカート７は、スーパーマーケット
やショッピングセンタなどで使用されているショッピン
グカートに、商品情報読取装置１と、精算装置２と、タ
ッチパネル３とを備えた構成になっている。また、商品
には予めタグ６が取り付けられている。

【００１１】商品情報読取装置１は、送信機能と、受信
機能とを備えていて、受信機能により商品情報を取得
し、送信機能により支払確認情報の送信を行う。商品情
報読取装置１は請求項１記載の商品情報読取手段に対応
する。精算装置２は、制御装置と、合計価格算出装置
と、支払確認装置とを内蔵し、また、外部にカード受入
口４を有し、さらに、タッチパネル３及び商品情報読取
装置１とデータの送受信が可能なように、図示しないデ
ータ伝送路によって接続されている。また、精算装置２
に内蔵された制御装置に組み込まれているプログラムに
より、商品情報読取装置１、タッチパネル３の制御も行
っている。合計価格算出装置、カード受入口４、支払確
認装置は、請求項１記載の合計価格算出手段、支払手
段、支払確認手段に夫々対応している。

【００１２】タッチパネル３は、精算装置２の指示によ
り、算出された合計価格、支払い時の案内などを表示し
て、購入者が、タッチパネル３に表示されたメニューに
指で触れることによって商品選定後の精算作業を行える
ようにしている。タッチパネル３は、請求項１記載の表
示手段に対応している。タグ６は、送受信装置と、解除
装置と、警告装置とを内蔵し、さらに、商品に該タグ６
を取付けるための紐体を有している。

【００１３】次に、上記実施の形態の動作を説明する
と、購入者が、選定した商品をカゴ８に入れると、商品
情報読取装置１が、タグ６に内蔵された送受信装置から
電磁波として送信される商品情報を受信して、その情報
を、図示しないデータ伝送路により精算装置２へと送
る。精算装置２は、商品情報を受け取ると、内蔵された
合計価格算出装置が、該商品情報に含まれる価格情報を
用いて合計価格を算出し、タッチパネル３に表示する。

【００１４】ここで、商品情報読取装置１は、カゴ８に
入れられた商品の商品情報を、常に読取るようにしてい
て、読取るとすぐに精算装置２に商品情報を送ってい
る。対して精算装置２では、購入者が、新しい商品をカ
ゴ８に入れるとすぐに商品の合計価格がわかるように、
一定の短い時間間隔で合計価格の算出を行っており、算
出とほぼ同時に合計価格を表示装置に表示するようにし
ている。即ち、この場合には、新しい商品がカゴ８に入
れられなくても、一定時間毎に、カゴ８内の商品の合計
価格を算出して表示することになる。

【００１５】そして、購入者が、商品の選定を終えて購
入する商品を全てカゴ８に入れたら、図示しないタッチ
パネル３に表示されている「商品選定終了」のメニュー
に触れることで、精算装置２に購入する商品の選定が終
了したことを登録する。登録が確認されると、タッチパ
ネル３に支払い方法を選択するメニューが表示され、そ
の画像に触れることで支払い方法を選択して、カード受
入口４に選択した支払い方法に対応したカードを投入す
ることで支払いを行う。

【００１６】この実施の形態では、会員カード、クレジ
ットカード、デビットカード、電子マネーカードによる
合計価格の支払いを可能としている。カード受入口４に
上記カードのいずれかが投入されると、精算装置２に内
蔵された支払確認装置が、そのカードの番号などをチェ
ックして支払いが可能であるかを確認する。

【００１７】精算装置２は、支払確認装置により支払い
を確認すると、商品情報読取装置１に支払確認情報を送
信するように要求し、同読取装置１は要求を受けると、
カゴ８に向けて支払確認情報を送信する。そして、送信
された支払確認情報は、タグ６の送受信装置により受信
され、該タグ６に内蔵された解除装置のメモリに記憶さ
れる。該解除装置は記憶された支払確認情報に間違いが
ないことを確認すると、タグ６を商品から取り外せるよ
うにする。また、商品から取外したタグ６は、購入者
に、図示しない専用のタグ置き場に返却してもらうよう
にして、再利用する。ここで、解除装置は、請求項１記
載の支払確認情報記憶手段も兼ねている。

【００１８】タグ６は、前記紐体をはさみなどで切られ
て商品から無理矢理外された場合に、該タグ６に内蔵し
た警告装置が、該紐体の切断を検知して警告音を発す
る。また、タグ６から送信される商品情報を検出して検
出信号を送信する図示しない検出装置を出入口に設置し
て、タグ６が付いたままの商品を店の外に持ち出そうと
した場合に、タグ６が前記検出信号を受信して上記タグ
６を無理矢理外した場合と同様に、内蔵した警告装置に
よって警告音を発するようにしている。

【００１９】以上より、上記実施の形態におけるセルフ
精算用ショッピングカートは、一定時間毎にカゴ８に入
った商品の合計価格を算出してタッチパネル３に表示し
ているので、タッチパネル３を見るだけで、買い物の途
中に商品の合計価格を知ることができる。また、購入者
は、商品の選定後にタッチパネル３に表示された画面案
内に従って精算装置２のカード受入口４にクレジットカ
ードなどを挿入して、一人で合計価格の支払いをするの
で、商品をわざわざ精算カウンタまで持っていって精算
をする必要が無くなり、また、商品の精算に従業員を必
要としないので人件費の削減にもなる。

【００２０】そして、タグ６の紐体を無理矢理外した場
合、また、タグ６の付いた商品を店の外に持ち出そうと
した場合に、警告音を発するようにしているので、万引
きを防止して売上損失を低減することができる。なお、
上記実施の形態では、送受信装置内蔵のタグを商品に取
付けて商品情報の取得をしているが、これに限らず、バ
ーコードや、送受信装置の代わりに電磁波吸収装置を内
蔵したタグなどを商品に取り付けて、磁気情報や、減衰
した電磁波などをバーコードリーダや受信装置により読
取り、直接的に、あるいは、データ−ベースなどを介し
て間接的に、商品情報を読取るようにしてもよい。

【００２１】精算装置２では、商品の合計価格の算出
を、一定時間毎に行うようにしているが、商品情報読取
装置１が、一度読取った商品情報を記憶しておき、常に
読取っている商品情報と比較をして、例えば、新しい商
品がカゴ８に入れられたとき、または、カゴ８に入って
いる商品を商品棚に戻したとき、即ち、記憶されている
商品情報と、受信した商品情報とを比較して、違いが発
生するときだけ合計価格を算出するようにしてもよい。
このようにすれば、一定時間毎に合計価格を算出するの
に比べて、前記合計価格算出装置の消費電力を押さえる
ことができる。

【００２２】また、タッチパネル３により商品の合計価
格の表示や、精算作業の進行をしているが、ノートパソ
コンや、他の専用コントローラにより合計価格の表示
や、精算作業の進行をするようにしてもよい。例えば、
専用のコントローラを製造して用いる場合には、「買い
物終了」、「現金支払」、「カード支払」などの専用ボ
タンを必要最小限に設け、さらに、カードの自動判別や
音声案内などの機能も加えて、コントローラの操作をな
るべく簡単にして、購入者が商品の精算を行うのに迷わ
ないような工夫をしたり、汎用のノートパソコンを利用
することでコストを低減したりする。

【００２３】そして、合計価格の支払いは、上記したよ
うに各種カードによる支払いのみを可能としているが、
それ以外のカードによる支払いや、精算装置２に、カー
ド受入口４の他に、現金受入口及び釣り受渡口などを設
けて、現金による支払いを可能としてもよい。さらに、
万引きかどうかの判断を、タグ６が商品に付いているか
いないかで行い、また、再利用可能なタグを用いている
が、これに限らず、使い捨てのタグを使用して、商品か
らタグを外さずに支払確認情報の記憶されていない商品
を出入口で検出して警告を与えるようにしたり、さら
に、バーコードを使用した場合は、該バーコードに記憶
された支払確認情報を読取り、該支払確認情報を読取る
ことができない商品に対して警告を与えるようにしても
よい。この場合は、出入口に設置した未購入商品の検出
装置自体に警告をさせるようにする。

【００２４】なお、上記実施の形態では、タグが常に商
品情報を送信しているため、商品情報読取装置１が、近
くにいる他の購入者の商品に取り付けられたタグや、商
品棚に置いてある商品のタグからも商品情報を受信して
しまうおそれがあるので、商品棚から商品を取り出さな
いと、タグが商品情報の送信をしないようにしたり、シ
ョッピングカートのカゴを、外部からの電磁波を遮断す
るものにしてもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のセルフ精
算用ショッピングカートによれば、買い物の途中であっ
てもカゴに入った商品の合計価格を知ることができるの
で、予算を考慮した買い物を容易にすることができ、ま
た、精算カウンタに商品を持って行かずに商品の精算を
することが可能となるので、列に並んで精算を待つ煩わ
しさがなくなるとともに、商品の精算に従業員を必要と
しないので、人件費の削減になり、さらに、支払確認情
報を記憶するようにしているので、この記憶情報を利用
して万引きを防止し、売上損失を低減することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】商品販売店において、本発明に係るセルフ精算
用ショッピングカートを用いた実施の形態を示す図。

【符号の説明】

１商品情報読取装置２精算装置３タッチパネル４カード受入口６タグ７セルフ精算用ショッピングカート８カゴ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】デパートやショッピングセンタなどで購
入する商品を持運びするためのショッピングカートに、
該ショッピングカートに備え付けのカゴに入れられた商
品に予め付されている商品情報を読取る商品情報読取手
段と、前記商品情報読取手段によって読取られた前記商
品情報を用いて商品の合計価格を算出する合計価格算出
手段と、前記合計価格算出手段によって算出された前記
合計価格を表示する表示手段と、前記合計価格を支払う
ための支払手段と、前記支払手段によって前記合計価格
が支払われたことを確認する支払確認手段と、前記支払
確認手段によって支払いが確認された商品の支払確認情
報を記憶する支払確認情報記憶手段とを備えたことを特
徴とするセルフ精算用ショッピングカート。