JP2001343915A - カード型表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯型端末機器の拡大ディスプレイ手段とし
て使用可能なカード型表示手段の提供。 【構成】 母機１５のディスプレイ手段１６よりもサイ
ズの大きい表示面１１を有しており、母機から独立して
おり、母機１５に設けられた接続部１７へ直接又はアダ
プターを介して間接接続され、電気的に導通して信号を
受けるデータバス１２を有するカード型の本体から成る
表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は携帯型端末機器を母
機として接続し、ディスプレイ手段として使用可能な表
示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】携帯型端末機器例えば携帯電話には表示
部が操作釦と共に設けられており、その表示部は次第に
大型化して番号以外の様々な情報を表示することが一般
的に行われるようになった。しかし電話機本体には小型
化の要求が普遍的にある反面、それに伴い表示部も小型
化せざるを得ないという二律背反的状態に陥ることとな
っている。表示情報量は増やしたいのに表示画面に制限
があると、文字や描画が小さくなり、却って使いにくい
ものとなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであって、その課題は、携帯型端末
機器の拡大ディスプレイ手段として使用可能なカード型
表示装置を提供することである。また本発明は携帯型端
末機器に備わっている表示部での表示と同じ内容又は別
異な内容を拡大表示可能とすることを一つの目的として
有する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明は、母機のディスプレイ手段よりもサイズの大
きい表示面を有しており、母機から独立しており、母機
に設けられた接続部へ直接又はアダプターを介して間接
接続され、電気的に導通して信号を受けるデータバスを
有するカード型の本体から成る、カード型表示装置を構
成するという手段を講じている。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明に係るカード型表示装置
は、携帯電話その他の携帯型端末機器を母機として、そ
の表示部を拡大表示するために使用することができる、
ディスプレイ手段の一つである。

【０００６】このカード表示装置は、以下の要件、即ち ・母機のディスプレイ手段よりもサイズの大きい表示面
を有すること、 ・母機から独立していること、 ・母機に設けられた接続部へ直接、又はアダプターを介
して間接に接続されること、 ・上記接続によって電気的に導通して信号を受けるため
のデータバスを有すること、 ・カード型の本体から成ること、 を満足することが望ましい。

【０００７】母機のディスプレイ手段よりサイズの大き
い表示面を有することにより、使用者は表示内容をより
明瞭に理解することができる。表示面＝ディスプレイ手
段を何によって形成するかが問題となるが、本発明で
は、エレクトロルミネセント・パネルの使用を予定して
いる。エレクトロルミネセント・パネルは、蒸着法等に
よって有機薄膜を生成し、これを基板と組み合わせるな
どしてパネル化するので十分薄く作ることができ、曲げ
変形に或る程度耐えることができ、角度によって見ずら
いという問題がない。また表示面が半透明のため携帯電
話に重ねても操作部を透視することが可能である。

【０００８】板状ディスプレイとして従来から使用され
ている液晶パネルを本発明における表示面に適用するこ
とも可能である。しかし、液晶の特性上、曲げに弱く、
また発光体ではないため、バックライトを必要とする場
合にはその分厚くなり、かつ構造が複雑化することを考
慮に入れなければならない。

【０００９】このようなエレクトロルミネセント・パネ
ルや液晶パネルから成る表示面は、本発明に係る装置の
カード型の本体を構成し得る。カード型の本体なので軽
く、プラスチックケース等で保護すれば外力に対しても
強く、携帯性も良くなり、母機への取り付け時は、特別
の重量支持構造を用意する必要がない。

【００１０】母機への接続には、母機に接続部を設け
て、カード型の本体の一部を差し込むことにより直接、
接続することができる。また母機の接続部にアダプター
を介して間接に接続することもできる。アダプターの中
にはケーブルやインターフェースを含む。この接続によ
って電気的に導通し信号を受けるためのデータバスが接
続部に設けられる。バスは信号を受けるだけでなく、授
受双方に使用される。

【００１１】

【実施例】図示の実施例を参照して本発明をより詳細に
説明する。図１は本発明を携帯電話に適用した実施例１
に関するものであり、カード型表示装置１０は、母機１
５のディスプレイ手段１６の数倍のサイズを持ってお
り、カード型の本体のほぼ全面に匹敵する表示面１１を
有する。表示面１１はエレクトロルミネセント・パネル
より成り、本体一辺を母機１５への接続部としている。

【００１２】接続部にはデータバス１２が設けてあり、
かつ凹凸係合のための凸部１３が併設されている。カー
ド型の本体の一辺部を差し込んで直接接続するために、
スロット状の接続部１７の範囲に凹部１８が設けられ、
カード側の凸部１３との係合により、接続位置を決め、
かつ機械的結合によりぐらつきを防いでいる。

【００１３】上記突出した部分はそれだけのために設け
る必要はなく、ＲＯＭやＲＡＭ等の記憶装置、或いは、
制御回路等を構成するチップを利用して凸部１３とする
ことができる。接続部１７は母機上面のほか、上部の端
部又は下方の端部でも良く、接続したままで通話が可能
である。図中、１４はストラップ取り付け穴、１９は数
字釦等が並んだ操作面を示す。

【００１４】これに対して、図２に示した実施例２は、
母機１５とカード型表示装置１０の本体とをケーブル２
０によって接続したもので、接続部２１、２２には着脱
機構が備わっている。ケーブル２０はバスラインでもあ
り、実施例１の場合と同様に信号の授受が行われる。他
の構成については、実施例１の場合と同様であるので符
号を援用し詳細な説明を省略する。

【００１５】カード型表示装置１０は母機１５のディス
プレイ手段１６の表示を拡大してそのまま表示できるこ
とが望ましい。しかし、母機１５の表示とは異なる表示
をも可能なものであればさらに良い。さらにカードの裏
面には印刷を施して装飾等を設けることができる。例え
ば様々な広告等の印刷、人気キャラクターの印刷、その
他ファッション性を高める図柄の印刷等は好ましい例で
ある。

【００１６】図３は、携帯電話から表示面１１を直接取
り出した例であり、実施例１及び２のどちらにも可能で
ある。この構成により携帯電話の画面の拡大表示、電子
メールの内容表示、その他の拡大表示が可能である。ま
た図４は携帯電話から表示面１１とともに記憶装置を取
り出した例、図５はカード型記憶装置を携帯電話端末と
して利用する例である。

【００１７】これから、例えば携帯電話を用いてインタ
ーネットに接続し、ＲＯＭに書かれた個有の識別番号を
使用して電子商取り引きを行い、サーバーは該当識別番
号の残金その他の情報を収集しておく、というような使
用法が可能となる。ゲームでは、ＲＯＭに書かれている
プログラムを起動するか、或いはインターネット上のプ
ログラム等をダウンロードして、ゲームを楽しむことが
できる。さらにカードを接続するとＲＯＭに書かれたＵ
ＲＬに接続して企業広告が開かれ、その後通常の用法と
なる、という使用法が可能である。また、ＲＡＭは、個
人電話帳として使用したり、或いは断片的な情報を溜め
ておき、ネットサーフィンを便利にするというような使
用法が可能となる。

【００１８】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するものであるから、携帯電話等携帯型端末機器のディ
スプレー手段として、小さな母機の表示を拡大して明瞭
に表示することができるので、母機の機能は損なわず特
に視認性が改善され、大変使い勝手の良いものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るカード型表示装置の実施例１を示
す斜視図。

【図２】同じく実施例２を示す上面図。

【図３】本発明に係る表示装置と母機との接続例１を示
すブロック図。

【図４】同じく接続例２を示すブロック図。

【図５】同じく接続例３を示すブロック図。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話その他の携帯型端末機器を母機
   として接続し、ディスプレイ手段として使用可能な表示
   装置であって、母機のディスプレイ手段よりもサイズの
   大きい表示面を有しており、母機から独立しており、母
   機に設けられた接続部へ直接又はアダプターを介して間
   接接続され、電気的に導通して信号を受けるデータバス
   を有するカード型の本体から成ることを特徴とするカー
   ド型の表示装置。
2. 【請求項２】 母機はカード型の本体の辺部を差し込ん
   で直接接続可能なスロット状の接続部を有しており、ス
   ロット状の接続部に凹部があり、その凹部と係合可能な
   凸部が上記の本体に設けられていて、その凸部がＲＯ
   Ｍ、ＲＡＭ等の記憶装置及び制御回路を構成するチップ
   から成る請求項１記載のカード型表示装置。
3. 【請求項３】 表示面はエレクトロルミネセント・パネ
   ルから成る請求項１記載のカード型表示装置。