JP2001343759A - 光重合性組成物の硬化膜用剥離液 - Google Patents

光重合性組成物の硬化膜用剥離液

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Eiji Kosaka
英治 高坂
Terumi Suzuki
輝美 鈴木
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Nichigo Morton Co Ltd
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Nichigo Morton Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光照射により基板上に形成された光重合性組成
物の硬化膜を、基板から剥離するための剥離液、特に錫
メッキの施された基板上から光重合性組成物の硬化膜を
剥離するための剥離液に関する。 【解決手段】 アルカリ水溶液現像型の光重合性組成物
を基板に塗布又はラミネートした後、活性光線により該
組成物を硬化させて得られる硬化膜を基体から剥離する
際に用いられる剥離液であって、その組成が (a)水 85〜94重量部 (b)水溶性アルカノールアミン 1〜10重量部 (c)第4級アンモニウムハイドロキサイド 0.1〜5重量部 (d)2価の錫イオンを4価の錫イオンに酸化しうる金属イオン 0.001〜0.02重量部 を含有してなる剥離液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光照射により基板上
に形成された光重合性組成物の硬化膜を、基板から剥離
するための剥離液、特に錫メッキの施された基板上から
光重合性組成物の硬化膜を剥離するための剥離液に関す
る。
【0002】
【従来の技術】印刷配線板は一般的には、銅張積層板等
の基板上にアルカリ水溶液可溶性のアクリル系樹脂、エ
チレン性不飽和単量体及び光重合開始剤からなる光重合
性組成物を塗布又はラミネートした後、パターンマスク
を介して露光を行い該組成物を画像的に硬化させ、未硬
化部分を炭酸ソーダ等のアルカリ水溶液で現像除去し、
必要に応じて塩化第二鉄水溶液等によりエッチング処理
工程を経て、不要となった硬化膜を剥離液で除去して製
造される。
【0003】近年、印刷配線板の高密度化やパターンの
細線化に対応するため、上記エッチング法に変えてメッ
キ法が主流となりつつある。この方法は上記の未硬化部
分の現像除去過程の後、硫酸銅等のメッキ液を用いて電
気メッキを施し、次いでそのメッキ部分を保護するため
に金属レジストとしてのはんだメッキを更に行ってか
ら、光重合性組成物の硬化膜を剥離液で除去する方法で
ある。
【0004】かかる方法で使用される剥離液としては、
例えば特公昭64−5695号公報に水、水混和性有機
溶剤及び水可溶性アミン化合物の特定組成からなる溶液
が、特公平7−82238号公報に水溶性アミンと水溶
性プロピレングリコ−ル誘導体との組成物溶液が、特開
平8−202051号公報にアルカノールアミン、酸ア
ミド、糖及び水からなる溶液等が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の剥離液
では光重合性組成物の硬化膜の剥離時間を短縮できた
り、剥離片を細かくして配管等の詰まりを防止できると
いう特徴はあるものの、特に近時の環境問題の対応とし
て、はんだメッキに変えて錫メッキが注目されている現
状において、上記の剥離液では剥離処理中に該液に溶解
する錫が銅面上に再析出してエッチング不良をおこす致
命的な欠陥がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、アルカリ水溶液現像
型の光重合性組成物を基板に塗布又はラミネートした
後、活性光線により該組成物を硬化させて得られる硬化
膜を基板から剥離する際に用いられる剥離液であって、
その組成が (a)水 85〜94重量部 (b)水溶性アルカノールアミン 1〜10重量部 (c)第4級アンモニウムハイドロキサイド 0.1〜5重量部 (d)2価の錫イオンを4価の錫イオンに酸化しうる金属イオン 0.001〜0.02重量部 を含有してなることを特徴とする光重合性組成物の硬化
膜用剥離液がその欠陥を解決できることを見出し本発明
を完成した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の剥離液は(a)(b)
(c)(d)を含有してなる。(a)は85〜94重量
部、好ましくは86〜93重量部、特に好ましくは89
〜93重量部である。(a)が85重量部未満ではエッ
チング不良を起したり、剥離液のコストが高くなり、9
4重量部をこえると剥離液中のアミン化合物の含有量が
少なくなるため剥離時間が長くなったり、エッチング不
良を起すという欠点が顕著になる。(b)は1〜10重
量部、好ましくは2〜8重量部、特に好ましくは3〜7
重量部である。(b)が1重量部未満では剥離時間が長
くなり、10重量部をこえるとはんだメッキもしくは錫
メッキへのアタックが大きくなるという問題がおこる。
(c)は0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜4重量
部、特に好ましくは0.5〜3重量部である。(c)が
0.1重量部未満では剥離性や剥離片の分散性に劣り、
5重量部をこえるとエッチング不良や剥離液のコストが
高くなるという難点がある。(d)は0.001〜0.
02重量部、好ましくは0.005〜0.015重量
部、特に好ましくは0.008〜0.012重量部であ
る。(d)が0.001重量部未満では2価の錫イオン
を4価の錫イオンに酸化する能力に欠け、0.02重量
部をこえると廃液処理が煩雑となると共に、エッチング
不良も起こり易くなる可能性があり好ましくない。
【0008】(b)の水溶性アルカノールアミンとして
は具体的にモノメタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、1,
1,2,2−テトラメチルモノエタノールアミン等が例
示され、モノエタノールアミンが好適に使用される。
【0009】(c)の第4級アンモニウムハイドロキサ
イドの具体的例示としては水酸化アンモニウム、テトラ
メチルアンモニウムハイドロキサイド、テトラエチルア
ンモニウムハイドロキサイド、テトラプロピルアンモニ
ウムハイドロキサイド、テトラブチルアンモニウムハイ
ドロキサイド等があげられ、テトラメチルアンモニウム
ハイドロキサイドの使用が実用的である。
【0010】本発明の特徴点の一つは、近時の環境問題
の対応として、はんだメッキに変えて錫メッキが注目さ
れている現状において、剥離液に溶解する錫が銅面上に
再析出してエッチング不良をおこす欠陥を回避するため
に、(d)2価の錫イオンを4価の錫イオンに酸化しう
る金属イオンを含有させることである。かかる金属イオ
ンとしては鉄3価、セリウム4価、コバルト3価があ
る。又金属イオンは金属錯体イオンの形状であっても良
く、金属錯体イオンとしては[Fe(bpy)33+
[Fe(phen)33+、[FeF63-、[Fe(C
N)63-等が例示される。ここでbpyはビピリジ
ル、phenはフェナントロリンを示す。
【0011】本発明の剥離液には更に、はんだメッキや
錫メッキへのアタックを抑制するために(e)窒素含有
複素環化合物を0.01〜0.5重量部、望ましくは
0.02〜0.2重量部配合することが好ましい。0.
01重量部未満では上記効果が得難く、0.5重量部を
越えると剥離液のコストが高くなる。該(e)窒素含有
複素環化合物としてはベンゾトリアゾール類が代表的に
挙げられ、具体例としては1,2,3−ベンゾトリアゾ
ール、1−クロロ−1,2,3−ベンゾトリアゾール、
4−カルボキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール、5
−カルボキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール、ビス
(N−2−エチルヘキシル)アミノメチレン−1,2,
3−ベンゾトリアゾール、ビス(N−2−エチルヘキシ
ル)アミノメチレン−1,2,3−トリルトリアゾー
ル、ビス(N−2−ヒドロキシエチル)アミノメチレン
−1,2,3−ベンゾトリアゾールが挙げられ、単独で
又は二種以上併用される。中でも1,2,3−ベンゾト
リアゾールが好適に用いられる。上記以外の窒素含有複
素環化合物としては3,5−ジメチルピラゾール等が例
示される。
【0012】更に又、本発明の剥離液には(f)水混和
性有機溶剤を0.01〜0.5重量部好ましくは0.0
5〜0.3重量部配合すると剥離片の分散性が改善され
るので有利となる。0.01重量部未満では上記効果が
得難く、0.5重量部を越えると剥離時間が長くなる傾
向がある。(f)水混和性有機溶剤としてはエチレング
リコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコール
モノアルキルエーテル、トリエチレングリコールモノア
ルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテルが
単独でもしくは混合されて使用される。上記のアルキル
基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチルが例示
される。実用的にはプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルが有用である。
【0013】本発明の剥離液を用いて基板上の光重合性
組成物の硬化膜を剥離するには、剥離液に基板を浸漬し
エアーバブリング、撹拌羽、超音波振動等の撹拌によっ
て剥離液を振動する浸漬方法、剥離液を基板上に流下さ
せる方法、剥離液を基板上にスプレーする方法等が挙げ
られるが、スプレー方法、浸漬方法が特に実用的であ
る。剥離時の液温は30〜70℃好ましくは40〜60
℃が有利である。剥離液の温度が30℃未満では剥離に
要する時間が長くなり好ましくなく、一方70℃を越え
る場合はアミン化合物の蒸発等が起こり不利となる。
【0014】かかる剥離液を用いて硬化膜を剥離する工
程を含めて、フォトレジストフイルムを用いる印刷配線
板の一連の製造工程を以下具体的に順次説明する。使用
され得るフォトレジストフイルムは、支持体フイルム、
光重合性組成物及び保護フイルムを順次積層したもので
ある。支持体フイルムは、光重合性組成物の層を形成す
る際の耐熱性及び耐溶剤性を有するもので、例えばポリ
エステルフイルム、ポリイミドフイルム、アルミニウム
箔などが挙げられ通常は3〜50μm程度の膜厚であ
る。
【0015】光重合性組成物はアルカリ水溶液現像型の
組成物であれば特に制限はなくアルカリ水可溶性のアク
リル系樹脂、エチレン性不飽和単量体及び光重合開始剤
及び必要に応じてその他の助剤を含んでなるものであ
る。以下具体例を挙げる。アルカリ水可溶性のアクリル
系樹脂としては、例えば(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸
メトキシエチル等のアクリル系単量体の単独重合体ある
いは共重合体、必要に応じてスチレン、(メタ)アクリ
ルアミド、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル等の
単量体を更に共重合したものが挙げられる。
【0016】エチレン性不飽和単量体として例えば、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(メタ)ア
クリロキシプロピロキシフェニル]プロパン、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)
アクリロキシエチルホスフェート、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メ
タ)アクリレート、グリセリントリグリシジルエーテル
トリ(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0017】エチレン性不飽和単量体と、アクリル系樹
脂との配合割合(重量比)は10/90〜70/30、
なかんづく30/70〜50/50となるように調整さ
れるのが好ましい。かかる配合割合が前記範囲よりも小
さい場合には、硬化が不充分で満足しうる解像力が得ら
れなくなり、また前記範囲を越える場合には、フォトレ
ジストフイルムをロール状の製品として取り扱う時にロ
ール端部よりブリーディング現象が現れる傾向がある。
【0018】光重合開始剤としては、たとえばベンゾフ
ェノン、ミヒラーズケトン、4,4′−ビス(ジエチル
アミノ)ベンゾフェノン、t−ブチルアントラキノン、
2−エチルアントラキノン、チオキサントン類、ベンゾ
インアルキルエーテル類、ベンジルケタール類などが挙
げられ、これらは単独でまたは混合して用いられる。該
光重合開始剤は、通常光重合性組成物の全固形分中に
0.01〜30重量%含有するように配合される。
【0019】なお、光重合性組成物には、必要により、
例えば光発色剤、重合助剤、染料、密着性付与剤、熱重
合防止剤などの各種添加剤を適宜添加することができ
る。前記光重合性組成物の層の厚さは、あまりにも小さ
い場合には塗工、乾燥する際に、被膜が不均一になった
り、ピンホールが生じやすくなり、またあまりにも大き
い場合には、露光感度が低下し、現像速度が遅くなるた
め、通常5〜300μm、なかんづく10〜50μmで
あることが好ましい。
【0020】保護フイルムは、フォトレジストフイルム
をロール状にして用いる場合に、粘着性を有する光重合
性組成物の層が支持体フイルムに転着したり、光重合性
組成物の層にゴミなどが付着するのを防止する目的で、
光重合性組成物の層に積層して用いられる。かかる保護
フイルムとしては、例えばポリエステルフイルム、ポリ
エチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、テフロン
(登録商標)フイルムなどが挙げられるが、かかる例示
のみに限定されるものではない。なお、該保護フイルム
の厚さについてはとくに限定はなく、通常10〜50μ
m、なかんづく20〜40μmであればよい。
【0021】かかるフォトレジストフイルムを基板の面
にラミネートし、ついで露光、現像を行う。フォトレジ
ストフイルムのラミネート方法としては、まず保護フイ
ルムを剥離後ホットロールラミネーターを用いて光重合
性組成物の層を基板へラミネートする。使用されるホッ
トロールラミネーターは、一般的に、上下一対の加熱ロ
ールが、上段加熱ロールの両端に1個ずつ設けたエアー
シリンダーにより加圧されるようになっており、加熱ロ
ールを所定の速度で回転させることにより、基板の両面
に光硬化性樹脂積層体を積層することができる。ラミネ
ートの圧力はエアシリンダーのエア圧力により調整され
る。
【0022】かかるラミネート条件としては、圧力0.
3〜50kg/cm2、好ましくは1〜10kg/c
2、ラミネート速度0.1〜10m/min、好まし
くは0.5〜5m/min、ロール温度は70〜200
℃が適当である。基板としては、例えば銅板、鉄板、ア
ルミニウム板、ステンレス鋼板などをはじめ、電気絶縁
性を有する無機または有機基板の表面に銅箔やアルミニ
ウム箔などを積層したものなどが挙げられる。かかる方
法によりラミネートが終了した後、支持体フイルム上に
パターンマスクを密着させ、パターンマスクを通して紫
外線などの活性光で露光する。
【0023】露光された基板上のフォトレジストフイル
ムに現像液を噴霧または浸漬して光重合組成物の層を現
像することにより画像が形成される。現像液としては、
例えば炭酸ソーダ、炭酸カリなどのアルカリ水溶液が使
用される。
【0024】現像され基板上に存在する光重合性組成物
の硬化膜をメッキ用として用いる場合には、まず必要な
前処理を行った後、基板の凹部に硫酸銅メッキ、ピロリ
ン酸銅メッキなどのメッキを行い、続いてそのメッキ部
を保護するために錫メッキを施す。その後本発明の剥離
液を用いて光重合性組成物の硬化膜を除去する。さらに
露呈した基板の金属部分を、アルカリ性アンモニアなど
の溶液でエッチング除去して印刷配線板が製造される。
【0025】現像され基板上に存在する光重合性組成物
の硬化膜をエッチング用として用いる場合には、塩化第
二鉄、塩化第二銅、過酸化水素−硫酸、アルカリ性アン
モニアなどのエッチング液で露呈した基板上の金属部を
除去してから、本発明の剥離液を用いて光重合性組成物
の硬化膜を除去して印刷配線板が製造される。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実例を挙げて詳述する。
「%」「部」は重量基準である。
【0027】実施例1 (フォトレジストフイルムの製造)次の組成を有するア
ルカリ現像可能な光重合性組成物溶液を調製した。 ・メタクリル酸メチル/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸(重量比 が57/20/23)の組成を有し、重量平均分子量が68,000 の共重合体の40%メチルエチルケトン/イソプロピルアル コール(重量比が90/10)溶液 145部 ・トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加トリアクリレート 8部 (但しエチレンオキサイド3モル付加) ・テトラエチレングリコールジメタクリレート 11部 ・2,2’−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル) プロパン 16部 ・2,2’−ビス(O−クロロフェニル)−4,5,4’,5’− テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール 3部 ・4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.15部 ・ロイコクリスタルバイオレット 0.3部 ・p−トルエンスルホンアミド 3.5部 ・マラカイトグリーン 0.05部
【0028】厚み23μmのポリエチレンテレフタレー
トフイルム上に乾燥後の厚みが40μmとなるように該
溶液を塗工し、室温で90秒放置した後、60℃、90
℃、110℃のオーブンでそれぞれ2分間乾燥した。つ
いで得られた光重合性組成物の層の上に25μmのポリ
エチレンフイルムを重ね合わせてフォトレジストフイル
ムを得た。
【0029】 (剥離液の調製) (a)水 92.79部 (b)モノエタノールアミン 5.5部 (c)テトラメチルアンモニウムハイドロキサイド 1.5部 (d)[Fe(bpy)33+ 0.01部 (e)1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.05部 (f)プロピレングリコールモノメチルエーテル 0.15部 を混合して剥離液を調製した。 (印刷配線板の製造及び剥離液の性能評価)かかるフォ
トレジストフイルムからポリエチレンフイルムを剥離
し、光重合性組成物の層を銅張り積層板にホットロール
ラミネータ(VAII−700、大成ラミネーター(株)
製)により100℃でラミネートした。この時の処理条
件は内径が40mmのエアシリンダーを用い加圧し、エ
アシリンダーにかけたエア圧力は3kg/cm2−ゲー
ジとし、ラミネート速度は2.0m/minとした。ま
た、ここで用いた銅張り積層板は厚さ1.6mmであり
ガラス繊維エポキシ基材の両面に35μmの銅箔を張り
合わせた巾200mm、長さ250mmの基板である。
【0030】ライン/スペース=50μm/50μmの
パターンマスクを用いて2kw水銀ショートアーク灯
(平行光源)でストーファー21段ステップタブレット
(光透過量が段階的に少なくなるように作成されたネガ
フィルム)の数値が8となる露光量で露光を行った。露
光後15分経過してからポリエステルフイルムを剥離
し、基板に30℃の炭酸ナトリウム1%水溶液をスプレ
ー圧1.5kg/cm2で60秒間噴霧し、未露光部分
を溶解除去して硬化画像を得た。この基板に硫酸銅メッ
キ液にて銅メッキ厚30μmとなるようにメッキを行っ
た後、錫メッキ液にて5μmの錫メッキを行った。
【0031】メッキ後前記の剥離液を用いて50℃で1
20秒間浸漬剥離処理を行い、硬化膜(レジスト)残渣
の有無について観察した。続いてアルカリエッチャント
としてAプロセス(メルテックス社製)を用いて45℃、
スプレー圧1.5kg/cm 2の条件下でエッチング処
理を行い、エッチング不良の有無について観察した。評
価基準は以下の通りである。結果を表1に示す。
【0032】(レジスト残渣の有無) ○:残渣が全く認められなかった △:一部残渣が認められた ×:残渣が多数認められた (エッチング不良の有無) ○:不良は全く認められなかった △:一部不良が認められた ×:多数の不良が認められた
【0033】実施例2〜7 表1に示す組成に剥離液を変更した以外は実施例1と同
じ方法を行った。表1に結果を示す。
【0034】対照例1〜8 本発明の規定範囲外の組成に剥離液を変更して実施例1
と同じ方法を行った。結果を表2に示す。*印が範囲外
の条件である。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の剥離液は(a)水85〜94重
量部、(b)水溶性アルカノールアミン1〜10重量
部、(c)第4級アンモニウムハイドロキサイド0.1
〜5重量部(d)2価の錫イオンを4価の錫イオンに酸
化しうる金属イオン0.001〜0.02重量部を含有
してなり、光重合性組成物の硬化膜を剥離する時の剥離
液中に溶解した錫の再析出が著しく抑制され、印刷配線
板の製造に有効に利用される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ水溶液現像型の光重合性組成物
    を基板に塗布又はラミネートした後、活性光線により該
    組成物を硬化させて得られる硬化膜を基板から剥離する
    際に用いられる剥離液であって、その組成が (a)水 85〜94重量部 (b)水溶性アルカノールアミン 1〜10重量部 (c)第4級アンモニウムハイドロキサイド 0.1〜5重量部 (d)2価の錫イオンを4価の錫イオンに酸化しうる金属イオン 0.001〜0.02重量部 を含有してなることを特徴とする光重合性組成物の硬化
    膜用剥離液。
  2. 【請求項2】 更に(e)窒素含有複素環化合物を0.
    01〜0.5重量部配合することを特徴とする請求項1
    記載の剥離液。
  3. 【請求項3】 更に(f)水混和性有機溶剤を0.01
    〜0.5重量部配合することを特徴とする請求項1又は
    2記載の剥離液。
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