JP2001342770A - 同時引出し防止装置付きキャビネット - Google Patents

同時引出し防止装置付きキャビネット

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JP2001342770A
JP2001342770A JP2000358734A JP2000358734A JP2001342770A JP 2001342770 A JP2001342770 A JP 2001342770A JP 2000358734 A JP2000358734 A JP 2000358734A JP 2000358734 A JP2000358734 A JP 2000358734A JP 2001342770 A JP2001342770 A JP 2001342770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時引出しを防止したキャビネットを提供す
る。 【解決手段】 各引出しに設けられた杆部材と、キャビ
ネット本体10に対して上下方向に移動可能な支柱14
と、各杆部材に対応して支柱に設けられた傾斜溝付きブ
ロック体14A,14B・・と、係止位置に移動した支
柱をその位置に保持し、所定以上の力に対しては保持を
開放する保持機構CS,KB,LHとを有し、杆部材と
係合して上方に退避させられる退避部材14CT,・・
と、この上側の引出しに対応して設けた規制部材14B
R,・・と、これらを連結する連結棒BC,・・とを有
した連結体が各ブロック体間に亘って設けられるよう構
成して、同時引出しを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段の引出しを有
するキャビネットに関する。本願で言うキャビネットは
広い意味で使用しており、幅の広いラテラルと呼ばれる
ようなものもキャビネットに含み、また、机等に一体化
されている多段の引出しセットをも含む。
【0002】
【従来の技術】多段式に引出しが収納されるキャビネッ
トでは、2個以上の引出しを引き出せばそれだけ不安定
になり、転倒の危険性がそれだけ大きくなる。そこで、
こうした転倒の危険性を防止するために、1個の引出し
を引出した後では、更に他の引出しを引出せないように
安全装置の工夫を施したキャビネットがある。然しなが
ら、これだけでは不充分であり、種々の状況下において
は、不用意に2個の引出しを同時に引出してしまう場合
が無いわけではない。従来の安全装置の工夫では、この
2引出しの同時引出しを防止できない。そこで、この同
時引出しを防止する構造が、特開平10−179290
号公報、特開平11−22271号公報、特開平10−
205191号公報に開示されている。第3の公報で
は、第1、第2の公報と異なって線状ケーブルを使用し
ているところに特徴が有る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記公報
に開示の構造では、部品数が多かったり、組立て作業の
手数や時間が多くかかるものがあり、組立てた後の作動
の信頼性にも不安のあるものがある。依って、本発明で
は、まず、同時引出しを防止したキャビネットの提供を
目的とする。また、組立作業が簡便であって、作動の信
頼性の高いキャビネットの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み請求項1
では、複数段の引出しを有するキャビネットであって、
各引出しに設けられた引出し側案内部材と、キャビネッ
ト本体に対して上下方向に移動可能な支柱と、各引出し
側案内部材に対応して該支柱に設けられ、引出しが引き
出される際に引出し側案内部材と係合し合って、前記支
柱を、通常位置から、収納位置の引出しを該収納位置に
維持する係止位置へと移動させることができ、既に引出
されている引出しを収納する際に、その引出し側案内部
材との係合によって支柱を元の通常位置に戻すことがで
きる支柱側案内部材と、係止位置に移動した支柱をその
位置に保持し、支柱を元の通常位置の方向に戻す所定以
上の力に対しては保持を開放する保持機構と、支柱側案
内部材に対応して設けられ、対応する引出し側案内部材
と該支柱側案内部材とが係合している際に、該引出し側
案内部材と係合して上方に退避させられる退避部材を有
し、当該退避部材の上方に位置して該退避部材の動きに
連動して同方向に移動するように連結され、上側に隣接
した引出しの引出し方向移動を規制する規制部材を有し
た連結体とを具備し、上方に移動した該連結体は自重か
付勢力によって所定位置に戻ることができることを特徴
とする同時引出し防止装置付きキャビネットを提供す
る。
【0005】任意の1つの引出しを引出すと、当該引出
しに設けた引出し側案内部材が、支柱に設けた支柱側案
内部材と係合し合って支柱を係止位置へと移動させる。
この位置の支柱は保持機構によって保持されるため、後
から他の引出しを引出すことはできない。また、引出し
を引出そうとすると、引出し側案内部材は退避部材に係
合してこれを上方に退避させる。これにより連動する規
制部材も上方に移動する。この上方に移動した規制部材
は、前記引出しの上側の引出しを引出す際に、該上側引
出しと係合し合い、その引出し操作を停止させる。この
停止した引出し(上側引出し)の引出し側案内部材は、
支柱側案内部材と係合しているため、支柱自体が上下方
向に移動できなくなる。従って、下側の引出しの引出し
操作に伴う支柱の移動もできなくなり、結局、2つの引
出しを一緒(ほぼ一緒)に引出すことは不可能となる。
例えば、5段のキャビネットにおいて、前記上側引出し
を最上段の引出しにし、下側の引出しを上から2段目の
引出しとすれば、即ち、退避部材を上から2段目の引出
しに対応して設け、規制部材を最上段の引出しに対応し
て設ければ、転倒の危険性の最も高い最上2段の引出し
の(ほぼ)同時引出しを防止でき、安全性が高まる。勿
論、他の引出しに適用してもよいし、全ての引出しに適
用してもよい。
【0006】請求項2は、請求項1に対して連結体の移
動を逆の下方にする場合であり、上方に付勢する付勢手
段が必須になるが、こうしたこと以外、作用効果等は請
求項1と同様である。
【0007】請求項3,4では、連結体を多段引出しの
全ての隣接した引出し対に対して設けており、キャビネ
ットの不用意な倒れ事故を更に効果的に防止できる。
【0008】請求項5では、前記引出し側案内部材が引
出しの側方に突出した杆部材であり、前記支柱側案内部
材が該杆部材をガイドする傾斜溝を有したブロック体で
あり、前記退避部材と規制部材とはブロック体に保持で
き、該ブロック体に対して上下方向に所定範囲移動自在
であり、1つの連結体の退避部材と規制部材とは棒部材
によって互いに連結されている請求項1から4までの何
れか1記載の同時引出し防止装置付きキャビネットを提
供する。退避部材と規制部材とはブロック体に保持でき
てブロック体に対して上下方向に所定範囲移動自在であ
るため、キャビネット本体への組立作業に先立って、退
避部材と規制部材とを予めブロック体である支柱側案内
部材に組み込んでおけ、この組込体を支柱に装着でき、
更に、退避部材と規制部材とはブロック体に対して上下
方向に所定範囲移動自在であるため、前記の各組込体を
支柱に装着した状態において、隣接したブロック体間の
退避部材と規制部材とに亘って棒部材を挿入したりする
装着が可能となる。こうして組みあがった支柱体をキャ
ビネット本体に組み込むことができ、組み立て作業が円
滑に行える。
【0009】請求項6では、複数段の引出しを有するキ
ャビネットであって、各引出しに設けられた引出し側案
内部材と、キャビネット本体に対して上下方向に移動可
能な支柱と、各引出し側案内部材に対応して該支柱に設
けられ、引出しが引き出される際に引出し側案内部材と
係合し合って、前記支柱を、通常位置から、収納位置の
引出しを該収納位置に維持する係止位置へと移動させる
ことができ、既に引出されている引出しを収納する際
に、その引出し側案内部材との係合によって支柱を元の
通常位置に戻すことができる支柱側案内部材と、係止位
置に移動した支柱をその位置に保持し、支柱を元の通常
位置の方向に戻す所定以上の力に対しては保持を開放す
る保持機構と、縦設されて横方向に撓むことができる線
状部材と、該線状部材が所定量の弛みを有する状態に端
部が保持されているか、又は少なくとも一端部にばね手
段を接続させて通常時は線状部材の弛みを低減させてい
ると共に、ばね手段の伸びを所定の伸び量に規制する規
制手段と、引出し側案内部材とこれに対応した支柱側案
内部材とが係合しつつ引出しが引き出される際に、何れ
かの側の案内部材と係合して並進移動を伴って退避し、
軸支されていない退避部材とを具備し、該退避部材に対
し、少なくともその退避途中において前記線状部材が係
止しつつ撓むが、この撓んだ状態において、該他の引出
しに対応して線状部材と係止する他の退避部材を退避さ
せて該他の引出しを引出せる程の更なる線状部材の弛み
が確保できないことを特徴とする同時引出し防止装置付
きキャビネットを提供する。
【0010】請求項1から5までの構造に対して異なる
のは、連結体(と付勢手段)の代りに、退避部材と線状
部材(とばね手段と規制手段)とを使用することであ
る。1つの引出しを引出す際には、退避部材の退避に応
じて線状部材の弛みがあって該退避部材は退避移動でき
るが、この退避状態において更に他の引出しを引出す際
には線状部材の弛みが不足し、該他の引出しに対応した
退避部材は必要量退避移動できない。従って、2つの引
出しを(概ね)同時に引出すことができない。この線状
部材をある隣接した2つの引出し間にのみ配設してもよ
く、また、全ての引出し間に亘って、すなわち、最上段
から最下段の引出し間に亘って配設してもよい。前者で
は、例えば、最上段と最上から2段目の引出しに適用す
れば、キャビネットの倒れる危険性の最も高い上2段が
ほぼ同時には引出され得なくなり、キャビネットが不用
意に倒れることを効果的に防止できる。また、全ての引
出しに亘れば、任意の2つの引出しをほぼ同時には引出
し得なくなり、更に効果的にキャビネットの不用意な倒
れ事故を防止できる。この退避部材は軸支されておら
ず、枢軸が不要なため、組付けが容易であり、低コスト
化に寄与する。
【0011】請求項7では、キャビネットの左右何れか
一方の側にのみ前記の防止装置を設けてなる請求項1か
ら6までの何れか1記載の同時引出し防止装置付きキャ
ビネットを提供する。一方の側のみに設けるだけでよい
ため、部品数が少なく、組立ても迅速に可能となり、低
コスト化に寄与する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るキャビネット
の1例としての4段キャビネットの斜視図である。外枠
を成すキャビネット本体10には、上下方向に多段式に
並び、各引出し12A,12B,12C,12Dが最上
段から最下段まで並んでいる。キャビネット本体の側部
の内側であって、引出しの側部との間に、キャビネット
本体に対して上下方向に移動可能であって、最上段の引
出し側部から最下段の引出し側部にまで亘る長さの支柱
14,14’が左右に配設されている。以下において説
明する機構は、一方の支柱だけでもよいが、この実施例
では左右のバランスを保って、引出し操作の円滑さを狙
って左右に設けている。しかし、一方だけの場合はコス
ト低減に寄与できる。以下では図1の左側に示す支柱1
4近傍の機構の説明だけ行なうが、右側も同様である。
【0013】後述の説明において出てくるが、最上段か
らいって、各引出しの側部には側方に突出した杆部材
(引出し側案内部材に相当)16A,16B,16C,
16Dが装着されている。一方、これら各杆部材に対応
した高さ位置に、上から順に、傾斜溝ブロック体(支柱
側案内部材に相当)14A,14B,14C,14Dが
支柱14に取り付けられている。
【0014】図2には、支柱14の下部近くを省略して
いるが、その上部の組付体を分解して図示している。支
柱14は板金をコの字状に折り曲げた部材であり、各傾
斜溝ブロック体を装着する位置には、開口部14HA,
14HB,14HC,14HDを設けている。各傾斜溝
ブロック体は同一形態であるため、上から2番目の引出
し12Bに対応するブロック体14Bについて説明す
る。装着状態で、奥側から前方に向かって下がる方向に
傾斜状の溝14BKを有し、その上部所定位置には上下
方向に孔14BHを、下部所定位置には上下方向の孔1
4BH’を設けている。
【0015】また、ブロック体の支柱14に対面する側
には、支柱に向かうよう係合足部L1,L2を突出させ
ている。この1対の足部でコ字状支柱の両フランジ部1
4F1,14F2を抱きかかえるようにこれらに係止さ
せる。また、両足部の間には、後述する退避部材14B
Tと規制部材14BRの上下移動を案内するガイド足L
Kを設けている。このブロック体は樹脂の一体製品であ
る。
【0016】上記した退避部材14BTは、後述の連結
棒部材ABの下端部を受け入れる孔14BTHを有する
受部と、図2で言って手前右側の部位であって、杆部材
16Bと接触係合するカム部BHを有している。また、
規制部材14BRは、後述の連結棒部材BCの上端部を
受け入れる孔部を有する受部と、図2で言って手前右側
の部位であって、上面がブロック体の傾斜溝の下壁面と
略平行であって、ブロック体に組み付けた際に下壁面と
ほぼ面一になる傾斜面14BRKを有する規制部BH’
を有している。
【0017】前記足部L2とガイド足LKとの間の、図
2で言ってブロック体の向こう側から、退避部材14B
Tをそのカム部BHの先端部が前記孔14BHから外部
に突出するように組み込み、その下側に位置させ、規制
部材14BRの規制部BH’が前記孔14BH’に入る
ように組み込む。退避部材と規制部材の向こう側部であ
る各受部はガイド足LKとの係合によって夫々の上下移
動がガイドされる。
【0018】上記のようにして退避部材と規制部材を組
み込んだブロック体14Bは、支柱の孔部14HBに、
ガイド足LKと共に、該ガイド足に保持された各部材の
受部領域を挿入し、各受部領域は、コ字状支柱の両フラ
ンジ部間に位置させる。既述の両足L1,L2の保持作
用と当該孔部14HBへの挿入配設とによって、ブロッ
ク体14Bは支柱と共に上下動するように保持される。
引出し12Cに対応するブロック体14Cも同様である
が、最上段の引出しに対応するブロック体14Aには、
退避部材を必要とせず、規制部材14ARのみを組み込
み、最下段の引出しに対応するブロック体14Dには、
規制部材を必要としないため、退避部材14DT(図示
せず)のみを組み込む。
【0019】こうして支柱のフランジ部間では、ブロッ
ク体14Aに組み込まれている規制部材14ARとその
下のブロック体14Bに組み込まれている退避部材14
BTとの間に連結棒部材ABを連結させる。同様に、規
制部材14BRとその下のブロック体14Cに組み込ま
れている退避部材14CTとの間に連結棒部材BCを連
結させ、ブロック体14Cの規制部材14CR(図2に
は図示せず)とその下のブロック体14Dに組み込まれ
ている退避部材14DT(図示せず)との間に連結棒部
材CDを連結させる。
【0020】各連結棒部材に対して、その上端部に設け
た規制部材と、下端部に設けた退避部材とを合わせて連
結体と称しており、連結体の各部材は上下方向に一緒に
移動する。一緒とは言っても、完全に同時でもよいが、
ほぼ同時でもよい。即ち、連結棒部材に対し、規制部材
と退避部材とが接着等で固定されていれば完全同時とい
えるが、挿入係合関係にあって接着等されておらず、各
孔の中で連結棒部材の端部が幾分上下に動く多少の遊び
がある場合は、幾分かの遅れが生じ得るが、ほぼ同時で
あって、これでもよい。
【0021】支柱14の上端部のフランジ部には所定の
孔14Kが設けられており、ここに保持部材TBの側部
の係合部TBKが係止するように押し込んで支柱に装着
する。この保持部材TBの側部には孔部THが設けられ
ており、この中にコイルばねCSと、作動部材KBとが
挿入されている。作動部材KBには所定位置にカム面K
Sが設けられており、組み込まれた状態では、コイルば
ねは作動部材を図2の左方向に付勢している。また、保
持部材TBの正面部所定位置には、L字形の孔LHが設
けられている。
【0022】引出しを引出す際の上記構造による作動を
以下において説明する。図3は、引出し12Cを引出す
際の作動を例に、連結体の作動等を説明する図である。
(a)は各引出しが収納状態にある場合のブロック体1
4Bと14Cに亘る領域の状態の側面図である。引出し
12Cを引出すということは、側部に突出している杆部
材16Cが図3の左方向に移動することである。図3に
おいて、各部材に斜線を施している領域は各ブロック体
の傾斜溝内に位置しており、各傾斜溝を各杆部材が通過
すれば係合する部位を示している。他の図4と図5にお
いても同じである。
【0023】図3(a)の状態では、各ブロック体の下
側位置の規制部材と上側位置の退避部材とは傾斜溝の下
壁面位置(規制部材の傾斜面の位置でもある)で互いに
当接している。この(a)から、引出し12Cを少し引
出せば、(b)の状態になる。即ち、前方傾斜の傾斜溝
14CKの上壁面を押圧して、引出した量に応じてブロ
ック体14Cを押し上げる。支柱14はブロック体14
Cと共に上下移動するため、支柱14はその分上昇す
る。
【0024】その他に、杆部材16Cは退避部材14C
Tの下面に接触係合する。このため、退避部材14CT
はその分上方に押し上げられ、連結棒部材BCを介して
上のブロック体14Bに組み込まれている規制部材14
BRがその分上昇し、同ブロック体14Bに組み込まれ
ている退避部材14BTをもその分押し上げる。こうし
て連結棒部材ABも押し上げ、ブロック体14Aの規制
部材14ARもその分押し上げられる。
【0025】(c)は引出しを更に引出した状態を示し
ており、ブロック体14Cを介して支柱14が更に上昇
し、また、退避部材14CTとこれより上の連結体各部
材も更に上昇し、傾斜溝14CKがほぼ完全に開放され
た状態であると共に、ブロック体14Cよりも上にある
全てのブロック体14B,14Aの各規制部材14B
R,14ARが当該ブロック体14B,14Aの各傾斜
溝を塞ぐ状態になる。この(c)から引出し12Cを更
に引出せば、ブロック体14Cを最も上方位置にまで押
し上げて完全に引出せる。
【0026】後述の保持機構の説明の図6(c)に示す
ように、支柱はこの最も上方位置において保持される。
この上方位置が係止位置である。このように引出しを引
出してしまった後は、各連結体は重力の作用で下降し
て、ブロック体に対する元の相対位置に戻る。この戻り
を更に信頼性高くするには、各連結体の何れかの部材
に、コイルばね等の付勢部材の一端を連結し、他端を支
柱や各ブロック体に連結し、常時下方向に付勢する構造
とすればよい。
【0027】上記の如く、1つの引出し12Cを引出せ
ば、支柱が係止位置に保持されるため、更に他の任意の
引出しを引出そうとしても、支柱と共に各ブロック体も
上昇しているため、杆部材は各ブロック体の傾斜溝に侵
入できない。即ち、他の引出しは引出せない。杆部材が
ブロック体の傾斜溝に侵入できない状態は、1つが
(c)に現れている。
【0028】逆に、引出し12Cを収納させる場合に
は、杆部材16Cは傾斜溝14CKの下壁面を押圧し、
この力によって前記保持機構が保持力を開放し、支柱1
4が下がるため。収納が可能となる。以上の引出しと支
柱との作動関係は、従来技術の範囲内であるが、本願の
ポイントとなる機構である各連結体の上記作動は、引出
しと支柱(と各ブロック体)との従来の作動関係に対し
て何らの邪魔をしておらず、従来の作動を保証してい
る。即ち、本願は、従来の基本的な構造に、連結体を追
加する構造となっており、その意味で、従来から経験的
にも信頼性を得ている構造を基本とするため、本願キャ
ビネットの作動の信頼性が高いといえる。
【0029】次に、図4を参照して2つの引出しを同時
(ほぼ同時を含む)には引出せないことを説明する。図
4(a)の杆部材16Cと退避部材14CTとの関係
は、概ね図3の(b)の状態と同じである。この時、引
出されつつある引出し12Cの直ぐ上の引出し12Bを
も引出そうとすれば、その杆部材16Bは傾斜溝内に出
ている退避部材14BTと係合しつつ前進できる。
【0030】然しながら、引出そうとしている引出し1
2Cを図4(b)の状態にまで引出せば、退避部材14
CTを完全に退避位置まで押し上げ、その結果、上側の
規制部材14BRを押し上げ、上側ブロック体14Bの
傾斜溝を完全に塞いでしまう。従って、引出し12Bの
杆部材16Bはこれ以上前進できなくなる。即ち、杆部
材16Bがブロック体14Bの傾斜溝内で立ち往生する
こととなり、支柱14自体もその位置にロックされてし
まう。この結果、ブロック体14Cも更なる上昇はでき
なくなり、結局、引出し12Cも引出せなくなる。即
ち、同時の2引出し防止である。
【0031】任意の2つの引出しを引出す際に、その下
側の引出しを図4の下側の引出しと考え、引出そうとす
る上側の引出しを、図4の上側の引出しとして考えれば
分かるように、任意の2引出しの同時引出しを防止でき
る。当然、3引出し以上でも同時に引出せない。
【0032】上記実施例では、支柱を上側に移動させる
構造であるが、傾斜溝を前方が上がる溝とし、引出し操
作によって支柱を下側に移動させ、保持機構によってこ
れを保持させる構造でも同様な連結体によって同時引出
し防止ができる。即ち、図2の上側を下側として考えれ
ばよい。この場合、各連結体を上方の元の位置に戻すた
めに、少なくとも連結体の重力に打ち勝つ付勢力を有
し、常時上方に付勢するコイルばね等の付勢部材の一端
部を連結体の何処かに連結し、他端部を支柱やブロック
体に連結させておけばよい。
【0033】その1例を図8に示す。上側のブロック体
14Cに保持されている退避部材14CTと、下側のブ
ロック体14Bに保持されている規制部材14BRとを
連結棒部材BCで連結した連結体の、棒部材BCに、夫
々、一端を取付け、他端を支柱14に取付けたコイルば
ね24’,24”を設けている。両コイルばねは、左右
対称に斜め上方向に連結体を同じ力で引き上げる。他の
連結棒部材CD,ABにも同様なコイルばねを設けてい
る。
【0034】同じ付勢力のコイルばねを対称に装着する
のは、連結体の動きを滑らかにするためであるが、1つ
のコイルばねとしてもよい。また、コイルばね以外の付
勢部材でもよい。この例と異なり、最も下側の連結体
(の連結棒部材AB)だけにコイルばね等を設け、他の
連結体には設けなくてもよい。この最下側連結体に設け
たコイルばね等によって3つの連結体の全てを上方に付
勢できるからである。
【0035】また更に、支柱が上側に移動する形態であ
っても、退避部材が該支柱に対して相対的に下方に退避
するように構成し、その下方に規制部材を連結させた構
成としてもよい。この場合も付勢部材が必要となる。ま
た、前述と同様、この形態例の上下を逆に考えた構造と
してもよい。各引出しに対する連結体やブロック体は、
夫々、同一である必要はないが、同一にすれば、1つの
型で成形できたりしてコスト低減に寄与できる。これは
他の形態においても同様である。
【0036】以下では、上記した保持機構について説明
する。図7は、図1のキャビネットの左上部の内部をキ
ャビネットの正面方向から見た図である。図1に示す鍵
機構KYに鍵を挿入して回転させた場合に、キャビネッ
トの左右方向に延伸した鍵棒KYKが回転するが、この
回転中心軸線C0に対して偏位した位置に、該鍵棒と共
に回転し、同様に左右方向に延伸した突起状係合部材2
2が設けられている。
【0037】図6は、図7を右側から見た図であり、保
持部材TBの正面部所定位置に設けたL字形孔LHに、
前記突起状係合部材22が係合している。(a)状態
は、支柱14が下方の通常位置にある場合であり、各引
出しを引出すことができる。これに対して施錠を施せ
ば、(b)の状態となる。即ち、突起状係合部材22が
概ね半回転して上方位置に来るが、この際、L字形孔L
Hと係合することで、保持部材TBと共に支柱14を引
き上げて保持する。
【0038】更には、(a)の状態から支柱14を押し
上げれば、突起状係合部材22は作動部材KBに設けた
カム面KSを押圧しながら、L字形孔の縦方向の孔を通
って相対的に下方に移動しようとする。カム面を有する
作動部材KBはコイルばねCSによって図6の左方向に
付勢されているため、この付勢力に打ち勝ちつつ作動部
材を右方向に押しやりながら相対的に下方に移動する。
そしてカム面の下側に位置した際に、作動部材はコイル
ばねの付勢力によって元の位置に戻ろうとする。支柱1
4が最も上方位置にきた状態が(c)である。この
(c)状態は、コイルばねCSの付勢作用によって保持
される。然しながら、付勢力に打ち勝つ力で支柱を引き
下げれば、作動部材KBを右側に移動させつつ(a)の
状態に戻る。
【0039】図5は、連結体を用いた以上の実施形態に
代り、横方向に撓むことができる線状部材20を用いた
同時引出し防止の構造を説明している。線状部材20
は、所謂、紐やチェーンでもよい。各図(a)(b)
(c)は、引出し12Cに対応する杆部材16Cと傾斜
溝ブロック体14C’との係合関係を説明しており、各
図の上部は下図構造を上方から見た図である。線状部材
20を図2に示す形態の支柱14の両フランジ部間に、
上下方向に延設している。
【0040】隣接した2つの引出し間に亘ってのみ、或
いはこれ以上の長さに配設することもでき、この実施例
では、最上段の引出しに対応する高さ位置から最下段の
引出しに対応する高さ位置にまで亘って縦設されてお
り、所定の弛みを持たせて、上下両端部をキャビネット
本体10に保持させたり、支柱14に対して保持させた
りできる。通常時に弛みがあると不都合な場合は、線状
部材を張設するように付勢するコイルばね等のばね部材
を少なくとも一端部に設け、線状部材を常時張設させる
か、又は通常時の撓み量を少なくさせる。
【0041】ばね部材を連結した線状部材を必要時に所
定量だけ弛ませるために、ばね部材の伸びを所定量δに
規制する規制機構を設けておく。例えば図9に略示する
ように、線状部材20の下端部をキャビネット本体10
に対して固定し、上端部にばね部材24を連結させてば
ね部材の上端部をキャビネット本体10に対して固定す
る。線状部材とばね部材との連結部近くにフランジ26
を設け、他方、該通常時のフランジ位置から前記所定量
δだけ下方の位置に、これ以上前記フランジが下方に下
がれないようキャビネット本体に規制部28を設ける等
である。2点鎖線20’は線状部材の緩みを描いてお
り、この例では最大緩み量はδであるが、ばね部材24
を連結した初期状態でも線状部材20を緩んだ状態とす
ることも可能である。その場合は、最大緩み量は初期緩
み量にδを加えた値となる。以上のキャビネット本体の
代りに支柱を使用してもよい。
【0042】他のブロック体も同様であるが、支柱の両
フランジ部14F1,14F2に係止させるブロック体
14C’には、その係合足部L1,L2の間に、支柱の
孔部14HCを介して、該両フランジ部14F1,14
F2間空間に突設するように凸部PTが形成されてい
る。この凸部内には、傾斜溝14CKに連通し、凸部の
先端までに亘って傾斜状であり、概ね矩形断面の孔GM
が形成されている。この傾斜孔は、引出し方向(図5の
左方向)に対し、孔の凸部先端側に至るに従って離れる
方向に傾斜している。
【0043】この傾斜孔内に、概ねその孔幅の頭部を有
する退避部材14CCTを配設している。この退避部材
は孔GMの傾斜方向に沿って移動可能である。前記凸部
PTと退避部材の頭部には、上下方向に貫通した溝PT
S,14CRSが夫々設けられており、既述の線状部材
20がこれらの溝を上下方向に通過している。溝PTS
は凸部PT内部の傾斜孔GMに連通している。夫々の溝
に線状部材20を直線状に通した状態では、退避部材の
頭部から延伸した延伸部が傾斜溝14CK内に突出して
いる。これが(a)の状態である。
【0044】(a)状態から引出し12Cを少し引出す
と、(b)状態になる。即ち、引出し側部に突出した杆
部材16Cが退避部材に接触し始めた状態である。既述
の実施形態と同様に支柱14は上方に移動する。次に、
もう少し引出すと、(c)状態になる。即ち、杆部材1
6Cが退避部材を最も退避させた状態である。退避部材
の頭部は傾斜孔GM端部から外にはみ出しており、支柱
のフランジ部14F1や、この支柱のコ字状空間を塞ぐ
ように配置された他部材15によって退避部材が落下し
ないように保持される。この落下保持のみであれば、傾
斜孔GMを凸部PTの外に開放されないように凸部端部
近くで終端させてもよいが、退避部材の組込みに便利な
ように傾斜孔は凸部の外に開放させている。
【0045】(b)(c)を見れば分かるように、溝を
通過している線状部材20は、退避部材の凸部方向への
退避距離に応じて退避部材の頭部に引き込まれてコ字状
に折れ曲りつつ頭部に係合する。従って、線状部材の弛
みやばね部材と規制機構の作用で可能となる弛みの量の
範囲内で退避が可能となる。前述の所定量の弛みは、退
避部材が上下面平行な部材の場合では、1つの引出しを
引出す際の退避部材の退避距離の略2倍以上であって、
4倍未満ということになる。
【0046】もし、引出し12Cが(c)状態の位置ま
で引出された状態において、更に他の任意の引出しを引
出そうとした場合、線状部材20の可能な弛み長さは退
避量の2倍以上であるため、例えば、この他の引出し
は、(b)の状態くらいまでは引出せる可能性がある
が、(c)状態までは引出せない。これは弛みが退避量
の4倍未満であるからである。従って、(ほぼ)同時に
2引出しを引出すことはできず、キャビネットの不用意
な転倒が防止される。
【0047】また、支柱14が係止位置で図6等に示す
ような保持機構によって保持されるため、従来のように
後から他の引出しを引出すこともできない。また、線状
部材20は所定の撓み剛性も有していれば、(c)状態
から引出しが引出された場合に、元の(a)のように概
ね直線に戻るように力が作用する。従って、退避部材も
概ね元の(a)の位置に戻る。これを確実化するには、
線状部材20にばね部材を連結した既述の形態にするこ
とが好ましい。
【0048】引出し12Cを引出した後、これを収納さ
せる場合は、その杆部材16Cは、概ね元の位置に戻っ
ている退避部材に当接するが、既述の傾斜孔GMに配設
されて、退避部材自体が孔GMに沿った方向に傾斜して
おり、更には、傾斜孔GMと傾斜溝14CKとの境界部
付近14CUと、退避部材の頭部から延伸した延伸部の
前記境界部付近14CUとの対向側14CRUとの間に
ある程度の空間があり、また、退避部材は、傾斜孔内で
上下方向軸を中心として幾分の回転が可能な程度に頭部
の後端部は角部を除去形成している。このため、杆部材
16Cに押圧されて、その収納方向に回転退避しつつ傾
斜孔に沿って退避する。これにより、引出しの円滑な収
納が可能となる。
【0049】上記例では、3段目の引出し12Cを例と
して説明したが、どの引出しを使っても同様に説明する
ことができるため、以上の説明は汎用性がある。また、
ブロック体の傾斜溝の傾斜方向を変えたりして支柱を下
方に移動させることができる等は、連結体を使用した形
態例と同様である。
【0050】図5で説明した機構は、傾斜溝ブロック体
に、樹脂で所定形状の凸部PTを一体に射出成形すれば
よく、退避部材も射出成形で簡単に成形できる。その後
は、退避部材をブロック体に挿入するだけでよく、枢軸
ピン等に装着するというような工程と軸ピン部品等を必
要としない。こうして挿入組込みしたブロック体を支柱
に装着し(又は、ブロック体を支柱14に装着した後に
挿入してもよい)、最後に線状部材を溝に通すだけでよ
く、製造、組立てが非常に容易であり、低コストで可能
となる。
【0051】以上では、引出し側に、突出した杆部材の
引出し側案内部材、支柱側に、傾斜溝を有したブロック
体の支柱側案内部材を使用しているが、これらを入れ替
えた形態にする等、各種の変形例が可能である。また、
図6等で説明した保持機構にも種々の変形例が考えら
れ、例えば、L字形孔は必須ではなく、本願に関しては
上下方向に延伸した孔のみでもよい。この上下方向孔で
も、施錠機構の形態によっては施錠が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、同時引出しを防止したキャビネットの提供が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るキャビネットの斜視図であ
る。
【図2】図2は図1の要部の分解斜視図である。
【図3】図3は作動説明図である。
【図4】図4は他の作動説明図である。
【図5】図5は他の形態機構の作動説明図である。
【図6】図6は保持機構の作動説明図である。
【図7】図7は施錠機構と保持機構の連結部近傍を示
し、引出しの正面側からキャビネット内部を見た図であ
る。
【図8】図8は連結体が下方に移動させられる場合の付
勢手段の装着を示し、支柱の裏側から見た図である。
【図9】図9は図5の機構に使用されている線状部材に
ばね部材を連結した場合の説明図である。
【符号の説明】
14 支柱 14A,14B,14C,14D ブロック
体 14AK,14BK,14CK,14DK 傾斜溝 14BT,14CT,14DT 退避部材 14AR,14BR,14CR 規制部材 14CCT 退避部材 16A,16B,16C,16D 杆部材 20 線状部材 AB,BC,CD 連結棒部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の引出しを有するキャビネットで
    あって、 各引出しに設けられた引出し側案内部材と、 キャビネット本体に対して上下方向に移動可能な支柱
    と、 各引出し側案内部材に対応して該支柱に設けられ、引出
    しが引き出される際に引出し側案内部材と係合し合っ
    て、前記支柱を、通常位置から、収納位置の引出しを該
    収納位置に維持する係止位置へと移動させることがで
    き、既に引出されている引出しを収納する際に、その引
    出し側案内部材との係合によって支柱を元の通常位置に
    戻すことができる支柱側案内部材と、 係止位置に移動した支柱をその位置に保持し、支柱を元
    の通常位置の方向に戻す所定以上の力に対しては保持を
    開放する保持機構と、 支柱側案内部材に対応して設けられ、対応する引出し側
    案内部材と該支柱側案内部材とが係合している際に、該
    引出し側案内部材と係合して上方に退避させられる退避
    部材を有し、当該退避部材の上方に位置して該退避部材
    の動きに連動して同方向に移動するように連結され、上
    側に隣接した引出しの引出し方向移動を規制する規制部
    材を有した連結体とを具備し、上方に移動した該連結体
    は自重か付勢力によって所定位置に戻ることができるこ
    とを特徴とする同時引出し防止装置付きキャビネット。
  2. 【請求項2】 複数段の引出しを有するキャビネットで
    あって、 各引出しに設けられた引出し側案内部材と、 キャビネット本体に対して上下方向に移動可能な支柱
    と、 各引出し側案内部材に対応して該支柱に設けられ、引出
    しが引き出される際に引出し側案内部材と係合し合っ
    て、前記支柱を、通常位置から、収納位置の引出しを該
    収納位置に維持する係止位置へと移動させることがで
    き、既に引出されている引出しを収納する際に、その引
    出し側案内部材との係合によって支柱を元の通常位置に
    戻すことができる支柱側案内部材と、 係止位置に移動した支柱をその位置に保持し、支柱を元
    の通常位置の方向に戻す所定以上の力に対しては保持を
    開放する保持機構と、 支柱側案内部材に対応して設けられ、対応する引出し側
    案内部材と該支柱側案内部材とが係合している際に、該
    引出し側案内部材と係合して下方に退避させられる退避
    部材を有し、当該退避部材の下方に位置して該退避部材
    の動きに連動して同方向に移動するように連結され、下
    側に隣接した引出しの引出し方向移動を規制する規制部
    材を有した連結体と、 該連結体を重力に打ち勝つ力で常時上方に付勢している
    付勢手段とを具備することを特徴とする同時引出し防止
    装置付きキャビネット。
  3. 【請求項3】 前記連結体は多段引出しの全ての隣接し
    た引出し対に対して設けられてなる請求項1記載の同時
    引出し防止装置付きキャビネット。
  4. 【請求項4】 前記連結体は多段引出しの全ての隣接し
    た引出し対に対して設けられ、前記付勢手段も全ての連
    結体に対して夫々設けられてなる請求項2記載の同時引
    出し防止装置付きキャビネット。
  5. 【請求項5】 前記引出し側案内部材が引出しの側方に
    突出した杆部材であり、前記支柱側案内部材が該杆部材
    をガイドする傾斜溝を有したブロック体であり、前記退
    避部材と規制部材とはブロック体に保持でき、該ブロッ
    ク体に対して上下方向に所定範囲移動自在であり、1つ
    の連結体の退避部材と規制部材とは棒部材によって互い
    に連結されている請求項1から4までの何れか1記載の
    同時引出し防止装置付きキャビネット。
  6. 【請求項6】 複数段の引出しを有するキャビネットで
    あって、 各引出しに設けられた引出し側案内部材と、 キャビネット本体に対して上下方向に移動可能な支柱
    と、 各引出し側案内部材に対応して該支柱に設けられ、引出
    しが引き出される際に引出し側案内部材と係合し合っ
    て、前記支柱を、通常位置から、収納位置の引出しを該
    収納位置に維持する係止位置へと移動させることがで
    き、既に引出されている引出しを収納する際に、その引
    出し側案内部材との係合によって支柱を元の通常位置に
    戻すことができる支柱側案内部材と、 係止位置に移動した支柱をその位置に保持し、支柱を元
    の通常位置の方向に戻す所定以上の力に対しては保持を
    開放する保持機構と、 縦設されて横方向に撓むことができる線状部材と、 該線状部材が所定量の弛みを有する状態に端部が保持さ
    れているか、又は少なくとも一端部にばね手段を接続さ
    せて通常時は線状部材の弛みを低減させていると共に、
    ばね手段の伸びを所定の伸び量に規制する規制手段と、 引出し側案内部材とこれに対応した支柱側案内部材とが
    係合しつつ引出しが引き出される際に、何れかの側の案
    内部材と係合して並進移動を伴って退避し、軸支されて
    いない退避部材とを具備し、該退避部材に対し、少なく
    ともその退避途中において前記線状部材が係止しつつ撓
    むが、この撓んだ状態において、他の引出しに対応して
    線状部材と係止する他の退避部材を退避させて該他の引
    出しを引出せる程の更なる線状部材の弛みが確保できな
    いことを特徴とする同時引出し防止装置付きキャビネッ
    ト。
  7. 【請求項7】 キャビネットの左右何れか一方の側にの
    み前記の防止装置を設けてなる請求項1から6までの何
    れか1記載の同時引出し防止装置付きキャビネット。
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