JP2001342732A - 玄関の床構造 - Google Patents

玄関の床構造

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JP2001342732A
JP2001342732A JP2000163016A JP2000163016A JP2001342732A JP 2001342732 A JP2001342732 A JP 2001342732A JP 2000163016 A JP2000163016 A JP 2000163016A JP 2000163016 A JP2000163016 A JP 2000163016A JP 2001342732 A JP2001342732 A JP 2001342732A
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entrance
sheet
edge
floor structure
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JP2000163016A
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Tomohiro Sengoku
智広 仙石
Yoshinori Nakano
義則 中野
Hibiki Imoto
響 井本
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の1階より上の階に設けられた床パネル
上に構築される玄関の床において、玄関部分の床パネル
を支持する床梁や壁パネルを特別な構造とせずに簡単な
構造で防水性を持たせることができ、また、メンテナン
スを容易に行える、玄関の床構造を提供する。 【解決手段】 1階より上の階に設けられ、躯体に水平
に設置された床パネル1と、この床パネル1上に敷設さ
れた耐水シート2と、この耐水シート2上に敷設された
板材3と、この板材3上に敷設された仕上シート4と、
を含むことを特徴とする玄関の床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の1階より上
の階に設けられた床パネル上に構築される玄関の床構造
に関する。
【0002】
【背景の技術】アパートや二世帯住宅などにおいては、
1階より上の階に玄関が設けられることが多い。また、
通常の住宅においても、1階部分の間取りや周辺の地盤
の高低差などにより、1階より上の階に玄関を設ける場
合がある。
【0003】一方、建物の玄関では、濡れた靴や傘など
により水が侵入しやすく、また、泥汚れなどを水で洗い
流したりする可能性がある。よって、上記のように1階
より上の階に玄関が設けられる場合には、その床下に設
けられた他の部屋などへの漏水を防ぐため、玄関の床に
防水性を持たせる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、例えば鉄板
やFRPからなる防水パンを使用して、玄関の床に防水
性を持たせることが行われている。しかし、防水パン
は、その周縁部に立上り部を持つように形成されている
ので、この防水パンを設置する玄関部分の床パネルを、
同階の他の部分の床パネルよりも下げて設置する必要が
ある。すると、この玄関部分の床パネルを支持する床梁
や下階の壁パネルの上端の高さも下げることになるの
で、床梁の構造が複雑になったり、高さが異なる他種類
の壁パネルを用意しなければならず、下階の平面計画に
制限を与える場合もあった。また、防水パンによって防
水床を形成すると、床の単位面積当たり重量が比較的大
きなものとなってしまう。
【0005】また、床パネルの上に耐水シートなどから
なる防水層を敷設し、さらにこの防水層を保護するため
にモルタルを打設する方法もある。しかし、この方法で
は、玄関の床の重さが大きくなってしまう。また、防水
層の耐用年数が経過し、防水層のメンテナンスを行う必
要が生じた際に、床面を一度壊して剥がした後に、防水
層のメンテナンスを行い、再び、モルタルを打設する必
要があるので、作業に多大の手間を要する点が問題であ
った。
【0006】本発明の課題は、建物の1階より上の階に
設けられた床パネル上に構築される玄関の床において、
玄関部分の床パネルを支持する床梁や壁パネルを特別な
構造とせずに簡単な構造で防水性を持たせることがで
き、また、メンテナンスを容易に行える、玄関の床構造
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1(または図5)
に示すように、1階より上の階に設けられる玄関の床構
造であって、躯体に水平に設置された床パネル1(2
1)と、この床パネル1(21)上に敷設された耐水シ
ート2(22)と、この耐水シート2(22)上に敷設
された板材3(23)と、この板材3(23)上に敷設
された仕上シート4(24)とを含むことを特徴とす
る。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、床パネ
ル1(21)上に耐水シート2(22)、板材3(2
3)、仕上シート4(24)が順に積層されているの
で、玄関部分の床パネル1(21)を支持する床梁や壁
パネルを特別な構造とせずに簡単な構造で玄関の床に防
水性能を持たせることができる。特に、防水パンを使用
して構成された玄関の床構造のように、玄関部分の床パ
ネルを、同階の他の部分の床パネルよりも下げて設置す
る必要がないので、下階の平面計画に制限を与えること
もない。また、耐水シート2(22)および板材3(2
3)が床パネル1(21)に固定されたままの状態で、
仕上シート4(24)のみを簡単に交換することができ
る。また、板材3(23)を持ち上げることで、この板
材3(23)の下に敷設された耐水シート2(22)の
点検や交換などのメンテナンス作業を極めて容易に行え
る。また、耐水シート2(22)が板材3(23)の下
に敷設されているので、玄関Eの床面上の往来などによ
って耐水シート2(22)に損傷が生じにくい。
【0009】請求項2記載の発明は、例えば図1(また
は図5)に示すように、請求項1記載の玄関の床構造に
おいて、前記床パネル1(21)と耐水シート2(2
2)との間には、耐火材5(25)、遮音材6(2
6)、合板7(27)がこの順で積層されていることを
特徴とする。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1と同様の効果が得られるとともに、本玄関の床構造
に、防火性能および遮音性能を持たせることができる。
したがって、床パネル1(21)を挟む上下階が別世帯
に使用される建物などに、本玄関の床構造を有効に適用
できる。
【0011】請求項3記載の発明は、例えば図1(また
は図5)に示すように、請求項1または2記載の玄関の
床構造において、前記板材3(23)の縁部が、第1の
押え材8(28)によって前記床パネル1(21)に固
定され、前記仕上シート4(24)の縁部が、前記第1
の押え材8(28)を上側から覆うようにして取り付け
られた第2の押え材9(29)によって前記床パネル1
(21)に固定されていることを特徴とする。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1または2と同様の効果が得られるとともに、仕上シー
ト4(24)の縁部を固定する第2の押え材9(29)
を取り外すことで、耐水シート2(22)および板材3
(23)が第1の押え材8(28)によって床パネル1
(21)に固定されたままの状態で、仕上シート4(2
4)のみを簡単に交換することができる。また、板材3
(23)の縁部を固定する第1の押え材8(28)を取
り外して、板材3(23)を持ち上げることで、この板
材3(23)の下に敷設された耐水シート2(22)の
点検や交換などのメンテナンス作業を簡単に行える。
【0013】請求項4記載の発明は、例えば図1および
図2(または図5)に示すように、請求項3記載の玄関
の床構造において、前記第1の押え材8(28)と第2
の押え材9(29)とが、互いに嵌合可能な断面形状に
形成されていることを特徴とする。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、請求項
3と同様の効果が得られるとともに、床パネル1(2
1)に固定された第1の押え材8(28)を上側から覆
うようにして、この第1の押え材8(28)に第2の押
え材9(29)を嵌合させて取り付けることで、第2の
押え材9(29)をネジなどによって床パネル1(2
1)に直接固定することなく、仕上シート4(24)の
縁部を床パネル1(21)に簡単に固定できる。
【0015】請求項5記載の発明は、例えば図1および
図3(または図5)に示すように、請求項3または4記
載の玄関の床構造において、前記仕上シート4(24)
の縁部には、該仕上シート4(24)の下面を覆うとと
もに仕上シート4(24)の上面よりも上に立ち上が
る、断面がコ字状の縁材10(30)が取り付けられ、
前記仕上シート4(24)と縁材10(30)との接続
部分には、コーキング11(31)が施され、前記縁材
10(30)が、前記第2の押え材9(29)によって
前記床パネル1(21)に固定されていることを特徴と
する。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、請求項
3または4と同様の効果が得られるとともに、仕上シー
ト4(24)の縁部に縁材10(30)が取り付けら
れ、仕上シート4(24)と縁材10(30)との接続
部分にコーキング11(31)が施されているので、こ
れら縁材10(30)とコーキング11(31)とによ
って、仕上シート4(24)の縁部に漏水防止用の立上
り部が構成される。したがって、玄関の床に多少の水が
溜まった際にも、この立上り部によって、仕上シート4
(24)の縁部から下側に水が漏れるのを防止できる。
また、仕上シート4(24)の縁部に取り付けられた縁
材10(30)が、第2の押え材9(29)によって床
パネル1(21)に固定されているので、仕上シート4
(24)の縁部を床パネル1(21)に簡単かつ確実に
固定できる。
【0017】請求項6記載の発明は、例えば図1および
図2(または図5)に示すように、請求項3〜5のいず
れかに記載の玄関の床構造において、前記第2の押え材
9(29)の上面に、該第2の押え材9(29)と、こ
れに隣接する床面12(32,33)との段差が小さく
なるような傾斜面9s(29s1,29s2)が設けら
れていることを特徴とする。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、請求項
3〜5のいずれかと同様の効果が得られるとともに、第
2の押え材9(29)の上面に傾斜面9s(29s1,
29s2)が設けられて、第2の押え材9(29)と、
これに隣接する床面12(32,33)との段差が小さ
くされているので、第2の押え材9(29)の上を越え
て、玄関Eと室内と間を通行しやすくなる。また、第2
の押え材9(29)と、これに隣接する床面12(3
2,33)との段差が小さくされることで、車椅子など
も通行可能となるので、本玄関の床構造をバリアフリー
の建物に適用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
玄関の床構造の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】〔第1の実施の形態〕本実施の形態の玄関
の床構造は、予め工場で製作された木製のパネルを建設
現場で組み立てて構築された、図4に示す、アパートA
の2階に設けられる各住戸の玄関E部分に用いられるも
のである。アパートAにおいて、2階の全領域の床パネ
ル1は、一様な高さに設置されている。図1は、本実施
の形態の玄関の床構造を示す、縦断面図である。
【0021】本実施の形態の玄関の床構造は、図1に示
すように、躯体に水平に設置された床パネル1の上に、
2階の全領域にわたって上面に耐火材5、遮音材6、合
板7が積層され、さらに玄関Eの領域内において、この
上に重ねるようにして耐水シート2、板材3、仕上シー
ト4とが順に積層されて、概略構成されている。
【0022】ここで、板材3の縁部は、図1に示すよう
に、第1の押え材8にビス14を挿通して締め込むこと
によって前記床パネル1に固定され、仕上シート4の縁
部が、第1の押え材8を上側から覆うようにして取り付
けられた第2の押え材9によって床パネル1に固定され
ている。
【0023】また、第1の押え材8と第2の押え材9と
は、図1および図2に示すように、互いに嵌合可能な断
面形状に形成されている。第1の押え材8と第2の押え
材9とには、それぞれ、図2(a)および図2(b)に
示すように、爪8a,9aが形成されている。そして、
第1の押え材8に第2の押え材9を嵌合させて取り付け
る際、これらの爪8a,9aが互いに係合して、第1の
押え材8が第2の押え材9に嵌め込まれるようになって
いる。
【0024】また、仕上シート4の縁部には、図1およ
び図3に示すように、仕上シート4の下面を覆うととも
に仕上シート4の上面よりも上に立ち上がる、断面がコ
字状の縁材10が取り付けられ、仕上シート4と縁材1
0との接続部分には、コーキング11が施され、縁材1
0が、第2の押え材9によって前記床パネル1に固定さ
れている。
【0025】さらに、第2の押え材9の上面には、図1
および図2に示すように、第2の押え材9と、これに隣
接する床面12との段差が小さくなるような傾斜面9s
が設けられている。
【0026】〔第2の実施の形態〕本実施の形態の玄関
の床構造は、第1の実施の形態に記載の玄関の床構造と
同様、図4に示す、アパートAの2階に設けられる各住
戸の玄関E部分に用いられるものである。図5は、本実
施の形態の玄関の床構造を示す、縦断面図である。
【0027】本実施の形態の玄関の床構造は、図5に示
すように、躯体に水平に設置された床パネル21の上
に、2階の全領域にわたって上面に耐火材25、遮音材
26、合板27が積層され、さらに玄関Eの領域内にお
いて、この上に重ねるようにして耐水シート22、板材
23、仕上シート24とが順に積層されて、概略構成さ
れている。
【0028】ここで、板材23の縁部は、図5に示すよ
うに、第1の押え材28にビス34を挿通して締め込む
ことによって前記床パネル21に固定され、仕上シート
24の縁部が、第1の押え材28を上側から覆うように
して取り付けられた第2の押え材29によって床パネル
21に固定されている。
【0029】また、第1の押え材28と第2の押え材2
9とは、図5に示すように、互いに嵌合可能な断面形状
に形成されている。第1の押え材28と第2の押え材2
9とには、それぞれ、図5に示すように、爪28a,2
9aが形成されている。そして、第1の押え材28に第
2の押え材29を嵌合させて取り付ける際、これらの爪
28a,29aが互いに係合して、第1の押え材28が
第2の押え材29に嵌め込まれるようになっている。
【0030】また、仕上シート24の縁部には、図5に
示すように、仕上シート24の下面を覆うとともに仕上
シート24の上面よりも上に立ち上がる、断面がコ字状
の縁材30が取り付けられ、仕上シート24と縁材30
との接続部分には、コーキング31が施され、縁材30
が、第2の押え材29によって前記床パネル21に固定
されている。
【0031】さらに、第2の押え材29の上面には、図
5に示すように、第2の押え材29と、これに隣接する
床面32,33との段差が小さくなるような傾斜面29
s1,29s2が設けられている。
【0032】以上、第1および第2の実施の形態に記載
の玄関の床構造によれば、床パネル1(21)上に耐水
シート2(22)、板材3(23)、仕上シート4(2
4)が順に積層されているので、玄関部分の床パネル1
(21)を支持する床梁や壁パネルを特別な構造とせず
に簡単な構造で玄関の床に防水性能を持たせることがで
きる。特に、防水パンを使用して構成された玄関の床構
造のように、玄関部分の床パネルを、同階の他の部分の
床パネルよりも下げて設置する必要がないので、下階の
平面計画に制限を与えることもない。また、耐水シート
2(22)および板材3(23)が床パネル1(21)
に固定されたままの状態で、仕上シート4(24)のみ
を簡単に交換することができる。また、板材3(23)
を持ち上げることで、この板材3(23)の下に敷設さ
れた耐水シート2(22)の点検や交換などのメンテナ
ンス作業を極めて容易に行える。また、耐水シート2
(22)が板材3(23)の下に敷設されているので、
玄関Eの床面上の往来などによって耐水シート2(2
2)に損傷が生じにくい。
【0033】また、本玄関の床構造に、防火性能および
遮音性能を持たせることができる。したがって、床パネ
ル1(21)を挟む上下階が別世帯に使用される建物な
どに、本玄関の床構造を有効に適用できる。
【0034】また、仕上シート4(24)の縁部を固定
する第2の押え材9(29)を取り外すことで、耐水シ
ート2(22)および板材3(23)が第1の押え材8
(28)によって床パネル1(21)に固定されたまま
の状態で、仕上シート4(24)のみを簡単に交換する
ことができる。また、板材3(23)の縁部を固定する
第1の押え材8(28)を取り外して、板材3(23)
を持ち上げることで、この板材3(23)の下に敷設さ
れた耐水シート2(22)の点検や交換などのメンテナ
ンス作業を簡単に行える。
【0035】また、床パネル1(21)に固定された第
1の押え材8(28)を上側から覆うようにして、この
第1の押え材8(28)に第2の押え材9(29)を嵌
合させて取り付けることで、第2の押え材9(29)を
ネジなどによって床パネル1(21)に直接固定するこ
となく、仕上シート4(24)の縁部を床パネル1(2
1)に簡単に固定できる。
【0036】また、仕上シート4(24)の縁部に縁材
10(30)が取り付けられ、仕上シート4(24)と
縁材10(30)との接続部分にコーキング11(3
1)が施されているので、これら縁材10(30)とコ
ーキング11(31)とによって、仕上シート4(2
4)の縁部に漏水防止用の立上り部が構成される。した
がって、玄関の床に多少の水が溜まった際にも、この立
上り部によって、仕上シート4(24)の縁部から下側
に水が漏れるのを防止できる。また、仕上シート4(2
4)の縁部に取り付けられた縁材10(30)が、第2
の押え材9(29)によって床パネル1(21)に固定
されているので、仕上シート4(24)の縁部を床パネ
ル1(21)に簡単かつ確実に固定できる。
【0037】また、第2の押え材9(29)の上面に傾
斜面9s(29s1,29s2)が設けられて、第2の
押え材9(29)と、これに隣接する床面12(32,
33)との段差が小さくされているので、第2の押え材
9(29)の上を越えて、玄関Eと室内と間を通行しや
すくなる。また、第2の押え材9(29)と、これに隣
接する床面12(32,33)との段差が小さくされる
ことで、車椅子なども通行可能となるので、本玄関の床
構造をバリアフリーの建物に適用できる。
【0038】なお、本発明の玄関の床構造は上記各実施
の形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しな
い範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行って
もよい。例えば、上記の実施の形態の玄関の床構造は、
パネル工法によって構築されたアパートAの2階部分に
適用されたものであるが、本発明の玄関の床構造はこれ
に限定されることなく、木造軸組構造や、ユニット構造
など、パネル工法以外の構造形式により構築される建物
にも適用できるし、1階より上の階であれば、2階以外
の他の階にも適用可能である。その他、具体的な細部構
造などについても適宜に変更可能であることは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、床パネル
上に耐水シート、板材、仕上シートが順に積層されてい
るので、玄関部分の床パネルを支持する床梁や壁パネル
を特別な構造とせずに簡単な構造で玄関の床に防水性能
を持たせることができる。特に、防水パンを使用して構
成された玄関の床構造のように、玄関部分の床パネル
を、同階の他の部分の床パネルよりも下げて設置する必
要がないので、下階の平面計画に制限を与えることもな
い。また、耐水シートおよび板材が床パネルに固定され
たままの状態で、仕上シートのみを簡単に交換すること
ができる。また、板材を持ち上げることで、この板材の
下に敷設された耐水シートの点検や交換などのメンテナ
ンス作業を極めて容易に行える。また、耐水シートが板
材の下に敷設されているので、玄関の床面上の往来など
によって耐水シートに損傷が生じにくい。
【0040】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果が得られるとともに、本玄関の床構造に、防
火性能および遮音性能を持たせることができる。したが
って、床パネルを挟む上下階が別世帯に使用される建物
などに、本玄関の床構造を有効に適用できる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果が得られるとともに、仕上シートの
縁部を固定する第2の押え材を取り外すことで、耐水シ
ートおよび板材が第1の押え材によって床パネルに固定
されたままの状態で、仕上シートのみを簡単に交換する
ことができる。また、板材の縁部を固定する第1の押え
材を取り外して、板材を持ち上げることで、この板材の
下に敷設された耐水シートの点検や交換などのメンテナ
ンス作業を簡単に行える。
【0042】請求項4記載の発明によれば、請求項3と
同様の効果が得られるとともに、床パネルに固定された
第1の押え材を上側から覆うようにして、この第1の押
え材に第2の押え材を嵌合させて取り付けることで、第
2の押え材をネジなどによって床パネルに直接固定する
ことなく、仕上シートの縁部を床パネルに簡単に固定で
きる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4と同様の効果が得られるとともに、仕上シートの
縁部に縁材が取り付けられ、仕上シートと縁材との接続
部分にコーキングが施されているので、これら縁材とコ
ーキングとによって、仕上シートの縁部に漏水防止用の
立上り部が構成される。したがって、玄関の床に多少の
水が溜まった際にも、この立上り部によって、仕上シー
トの縁部から下側に水が漏れるのを防止できる。また、
仕上シートの縁部に取り付けられた縁材が、第2の押え
材によって床パネルに固定されているので、仕上シート
の縁部を床パネルに簡単かつ確実に固定できる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、請求項3〜
5のいずれかと同様の効果が得られるとともに、第2の
押え材の上面に傾斜面が設けられて、第2の押え材と、
これに隣接する床面との段差が小さくされているので、
第2の押え材の上を越えて、玄関と室内と間を通行しや
すくなる。また、第2の押え材と、これに隣接する床面
との段差が小さくされることで、車椅子なども通行可能
となるので、本玄関の床構造をバリアフリーの建物に適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の玄関の床構造の一例を示す、縦断面図
である。
【図2】(a)は、同例における第1の押え材の縦断面
図、(b)は同例における第2の押え材の縦断面図であ
る。
【図3】同例における縁材の縦断面図である。
【図4】本発明の玄関の床構造の設置位置の一例を示
す、平面図である。
【図5】本発明の玄関の床構造の他の一例を示す、縦断
面図である。
【符号の説明】
1,21 床パネル 2,22 耐水シート 3,23 板材 4,24 仕上シート 5,25 耐火材 6,26 遮音材 7,27 合板 8,28 第1の押え材 9,29 第2の押え材 9s,29s1,29s2 傾斜面 10,30 縁材 11,31 コーキング 12,13,32,33 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 響 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DA01 DE01 DF02 FA12 FA41 GA12 GA24 GA42 GA60 GA67 HC02 HF01 HF12 HF14 LA01 LA06 LA12 MA01 MA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1階より上の階に設けられる玄関の床構造
    であって、 躯体に水平に設置された床パネルと、 この床パネル上に敷設された耐水シートと、 この耐水シート上に敷設された板材と、 この板材上に敷設された仕上シートとを含むことを特徴
    とする玄関の床構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の玄関の床構造において、 前記床パネルと耐水シートとの間には、耐火材、遮音
    材、合板がこの順で積層されていることを特徴とする玄
    関の床構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の玄関の床構造にお
    いて、 前記耐水シートおよび板材の縁部が、第1の押え材によ
    って前記床パネルに固定され、 前記仕上シートの縁部が、前記第1の押え材を上側から
    覆うようにして取り付けられた第2の押え材によって前
    記床パネルに固定されていることを特徴とする玄関の床
    構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載の玄関の床構造において、 前記第1の押え材と第2の押え材とが、互いに嵌合可能
    な断面形状に形成されていることを特徴とする玄関の床
    構造。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の玄関の床構造にお
    いて、 前記仕上シートの縁部には、該仕上シートの下面を覆う
    とともに仕上シートの上面よりも上に立ち上がる、断面
    がコ字状の縁材が取り付けられ、 前記仕上シートと縁材との接続部分には、コーキングが
    施され、 前記縁材が、前記第2の押え材によって前記床パネルに
    固定されていることを特徴とする玄関の床構造。
  6. 【請求項6】請求項3〜5のいずれかに記載の玄関の床
    構造において、 前記第2の押え材の上面に、該第2の押え材と、これに
    隣接する床面との段差が小さくなるような傾斜面が設け
    られていることを特徴とする玄関の床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007132042A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Air Water Emoto Kk サニタリー室の床仕上げ構造およびその工法

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