JP2001342176A - エチニルピリジン類及びその製造法 - Google Patents

エチニルピリジン類及びその製造法

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JP2001342176A
JP2001342176A JP2000165223A JP2000165223A JP2001342176A JP 2001342176 A JP2001342176 A JP 2001342176A JP 2000165223 A JP2000165223 A JP 2000165223A JP 2000165223 A JP2000165223 A JP 2000165223A JP 2001342176 A JP2001342176 A JP 2001342176A
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ethynylpyridines
hydrogen atom
alkyl group
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JP2000165223A
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Mayumi Nishida
まゆみ 西田
Akira Torii
晃 鳥居
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Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なエチニルピリジン類の提供。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、R2は水素
原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はトリアル
キルシリル基を表し、nは1〜4の整数である。但し、
1がアルキル基であって、且つR2が水素原子又はトリ
アルキルシリル基である場合を除く。)で示されるエチ
ニルピリジン類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なエチニルピ
リジン類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチニルピリジン類としては、3
−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)ピリジン、3−
(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)ピリジ
ン[Journal of Organic Chem
istry,63,1109(1998)」、2(又は
3)−エチニルピリジン、2(又は3)−(2−トリメ
チルシリル−1−エチニル)ピリジン、2,6−ジメチ
ル−4−エチニルピリジン、2,6−ジメチル−4−
(2−トリメチルシリル−1−エチニル)ピリジン[S
ynthesis,312(1983)]が知られてお
り、これらは、ポリマー原料、医薬中間体等に有用な化
合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記以外のエチニルピ
リジン類は知られておらず、ピリジン環の炭素原子に結
合する置換基を有するエチニルピリジン類は当該置換基
がアルキル基である場合を除きこれまで知られていなか
った。本発明は、新規なエチニルピリジン類を提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために、鋭意検討を行った結果、新規化合物で
ある一般式(1):
【0005】
【化4】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、R2は水素
原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はトリアル
キルシリル基を表し、nは1〜4の整数である。但し、
1がアルキル基であって、且つR2が水素原子又はトリ
アルキルシリル基である場合を除く。)で示されるエチ
ニルピリジン類[以下、エチニルピリジン類(1)とい
う。]を見出した。また当該エチニルピリジン類(1)
が、一般式(2):
【化5】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、Xはハロゲ
ン原子を表し、nは1〜4の整数である。)で示される
ハロゲノピリジン類[以下、ハロゲノピリジン類(2)
という。]と一般式(3): HC≡C−R2 (3) (式中、R2は水素原子、アルキル基、ヒドロキシアル
キル基又はトリアルキルシリル基を表す。)で示される
アセチレン類[以下、アセチレン類(3)という。]
を、塩基、パラジウム触媒、ハロゲン化銅及び3級ホス
フィンの存在下に反応させることにより容易に製造でき
ることも見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、エチニルピリジン類
(1)、並びにハロゲノピリジン類(2)をアセチレン
類(3)と、塩基、パラジウム触媒、ハロゲン化銅及び
3級ホスフィンの存在下に反応させることを特徴とする
エチニルピリジン類(1)の製造法に関する。
【0007】本発明のエチニルピリジン類(1)は、当
該エチニルピリジン類(1)がピリジン環に有する置換
基を他の置換基に容易に誘導することができるので、更
に新規なエチニルピリジン類を製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明のエチニルピリジン類(1)において、上記
一般式(1)中のR1で表されるアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基等が挙げられ、アルコキシカルボニル基としては
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等が挙げられ
る。また、またR2で表されるアルキル基としては、R1
で表される上記アルキル基と同様のものが挙げられ、ヒ
ドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、1
−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−
ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基等が
挙げられ、トリアルキルシリル基としては、トリメチル
シリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチ
ルジメチルシリル基等が挙げられる。また一般式(1)
中のnは1〜4の整数であり、好ましくはnは1であ
る。
【0009】本発明のエチニルピリジン類(1)の具体
例としては、例えば、2−(3−ヒドロキシ−3−メチ
ル−1−ブチニル)−5−メチルピリジン、2−(3−
ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−5−ニトロ
ピリジン、2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブ
チニル)−5−トリフルオロメチルピリジン、2−(3
−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−5−メト
キシカルボニルピリジン、2−(2−トリメチルシリル
−1−エチニル)−3−メトキシカルボニルピリジン、
2−エチニル−5−トリフルオロメチルピリジン、2−
エチニル−3−メトキシカルボニルピリジン等を挙げる
ことができるがこれらに限定されない。本発明のエチニ
ルピリジン類(1)は、例えば、R1がニトロ基である
化合物を水素添加すれば、ニトロ基をアミノ基に転化し
たアミノ−エチニルピリジン類を製造できる等、更に他
の新規なエチニルピリジン類を提供することができる。
【0010】本発明のエチニルピリジン類(1)は、ハ
ロゲノピリジン類(2)をアセチレン類(3)と、塩
基、金属パラジウムが担体に支持されたパラジウム触
媒、ハロゲン化銅及び3級ホスフィンの存在下に反応さ
せることにより製造することができる。
【0011】ハロゲノピリジン類(2)において、上記
一般式(2)中のXで表されるハロゲン原子は、具体的
には、塩素、臭素又はヨウ素である。ハロゲノピリジン
類の具体例としては、2−クロロ−5−メチルピリジ
ン、2−クロロ−5−ニトロピリジン、2−クロロ−5
−トリフルオロメチルピリジン、2−クロロ−5−メト
キシカルボニルピリジン、2−ブロモ−5−メチルピリ
ジン、2−ブロモ−5−ニトロピリジン、2−ブロモ−
5−トリフルオロメチルピリジン、2−ブロモ−5−メ
トキシカルボニルピリジン、2−ヨード−5−メチルピ
リジン、2−ヨード−5−ニトロピリジン、2−ヨード
−5−トリフルオロメチルピリジン、2−ヨード−5−
メトキシカルボニルピリジン等を挙げることができるが
これらに限定されない。
【0012】アセチレン類(3)の具体例としては、ア
セチレン、メチルアセチレン、1−ブチン等のアルキ
ン、2−ヒドロキシメチルアセチレン、3−ブチン−1
−オール、3−ブチン−2−オール、4−ペンチン−1
−オール、4−ペンチン−2−オール、2−メチル−3
−ブチン−2−オール等のヒドロキシアルキルアセチレ
ン類、トリメチルシリルアセチレン、トリイソプロピル
シリルアセチレン、tert−ブチルジメチルシリルア
セチレン等のトリアルキルシリルアセチレン類等が挙げ
られる。アセチレン類(3)の使用量は、ハロゲノピリ
ジン類(2)1モルに対して通常1.5〜2.5モルで
ある。
【0013】塩基としては、無機塩基及び有機塩基のい
ずれも用いることができ、本発明の反応には、これら塩
基の1種以上を使用することができる。好ましい塩基は
有機塩基である。無機塩基としては、例えば、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ、水酸化ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ等が挙げら
れ、有機塩基としては、例えば、ジイソプロピルアミン
等の2級アミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、トリブチルアミン、トリイソオクチルアミ
ン等の3級アミン、N−メチルピロリジン、N−メチル
モルホリン、N−エチルモルホリン等の含窒素複素環式
化合物等が挙げられる。塩基の使用量は、少なくとも反
応により副生するハロゲン化水素を中和するのに必要な
量であり、通常、ハロゲノピリジン類(2)1モルに対
して1モル以上である。
【0014】またパラジウム触媒としては、パラジウム
/炭素、パラジウム/アルミナ等の金属パラジウムが担
体に支持されたものが好ましく、その他、ビストリフェ
ニルホスフィンパラジウム=ジクロリド等のパラジウム
錯塩や塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウ
ム等の塩を使用することもできる。金属パラジウムが担
体に支持された触媒は、該触媒中にパラジウム金属を1
〜10重量%含有するものが好適である。パラジウム触
媒の使用量は、それに含まれるパラジウムが、ハロゲノ
ピリジン(2)1モルに対して1〜10ミリモルとなる
ように用いる。
【0015】3級ホスフィンとしては、トリイソプロピ
ルホスフィン、トリブチルホスフィン等のトリアルキル
ホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ(p−フロ
ロフェニル)ホスフィン、トリ(ペンタフロロフェニ
ル)ホスフィン、トリ(p−トリルフェニル)ホスフィ
ン、トリフェノキシホスフィン等のトリアリールホスフ
ィン、ジメチルフェニルホスフィン、メチルジフェニル
ホスフィン等のモノ(又はジ)アルキルジ(又はモノ)
アリールホスフィン等が挙げられる。3級ホスフィンの
使用量は、パラジウム触媒中のパラジウム1モルに対し
て0.1〜100モルである。
【0016】またハロゲン化銅としては、臭化銅及びヨ
ウ化銅が挙げられ、その使用量は、ハロゲノピリジン類
(2)1モルに対して1〜10ミリモルである。
【0017】反応には、反応を阻害しないものであれ
ば、ヘキサン、ベンゼン、エーテル等の有機溶媒を使用
することもできるが、塩基として有機塩基を用いるとき
にはこれを溶媒とするのが好ましい。溶媒使用量には特
に制限はなく、ハロゲノピリジン類(2)1重量部に対
して、通常10〜30重量部である。
【0018】本発明のエチニルピリジン類(1)の製造
法を実施するには、反応器にハロゲノピリジン類
(2)、アセチレン類(3)、塩基、パラジウム触媒、
3級ホスフィン、ハロゲン化銅及び所望により溶媒を仕
込み、撹拌下、好ましくは75〜95℃で反応させれば
よい。
【0019】また一般式(1)中のR2が水素原子であ
るエチニルピリジン類(1)は、R2がヒドロキシアル
キル基又はトリアルキルシリル基であるエチニルピリジ
ン類(1)から製造することもできる。
【0020】R2がヒドロキシアルキル基であるエチニ
ルピリジン類(1)[以下、(2−ヒドロキシアルキル
エチニル)ピリジン類という。]から製造する方法とし
ては、例えば、(2−ヒドロキシアルキルエチニル)ピ
リジン類を溶媒中、強塩基の存在下に反応させる方法が
挙げられる。強塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物等が挙げられる。
強塩基の使用量は、(2−ヒドロキシアルキルエチニ
ル)ピリジン類1モルに対して4〜10モルである。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素が好ましい。溶媒の使用量には特に制限はない
が、(2−ヒドロキシアルキルエチニル)ピリジン類1
重量部に対して1〜10重量部である。(2−ヒドロキ
シアルキルエチニル)ピリジン類から一般式(1)中の
2が水素原子であるエチニルピリジン類(1)を製造
する方法を実施するには、反応器に(2−ヒドロキシア
ルキルエチニル)ピリジン類、強塩基及び溶媒を仕込
み、撹拌下、60〜120℃で反応させればよい。
【0021】またR2がトリアルキルシリル基であるエ
チニルピリジン類(1)[以下。(2−トリアルキルシ
リルエチニル)ピリジン類という。]から一般式(1)
中のR2が水素原子であるエチニルピリジン類(1)を
製造する方法としては、(2−トリアルキルシリルエチ
ニル)ピリジン類を、溶媒中、テトラアルキルアンモニ
ウム=フロリドの存在下に反応させる方法が挙げられ
る。テトラアルキルアンモニウム=フロリドとしては、
これが有するアルキル基が炭素数1〜6のアルキル基で
あるものが挙げられ、好ましくはテトラブチルアンモニ
ウム=フロリドである。テトラアルキルアンモニウム=
フロリドの使用量は、(2−トリアルキルシリルエチニ
ル)ピリジン類1モルに対して0.1〜2.0モルであ
る。溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化
水素、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル類等が挙げられる。溶媒の使用量には特に制
限はないが、(2−トリアルキルシリルエチニル)ピリ
ジン類1重量部に対して1〜10重量部である。(2−
トリアルキルシリルエチニル)ピリジン類から一般式
(1)中のR2が水素原子であるエチニルピリジン類
(1)を製造する方法を実施するには、反応器に(2−
トリアルキルシリルエチニル)ピリジン類、テトラブチ
ルアンモニウム=フロリド及び溶媒を仕込み、撹拌下、
10〜25℃で反応させればよい。
【0022】上記それぞれの反応終了後の反応混合物か
らは、濾過、中和、濃縮、蒸留、再結晶及び/又はカラ
ムクロマトグラフィー等の単位操作を組み合わせてエチ
ニルピリジン類(1)を単離することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】実施例1 2−ブロモ−5−メチルピリジン5.25g(30.5
ミリモル)、5重量%パラジウム/炭素4.45g(含
水率:42重量%)、トリフェニルホスフィン1.23
g(4.88ミリモル)、ヨウ化銅232.3mg
(1.22ミリモル)、ジイソプロピルアミン100m
l及び2−メチル−3−ブチン−2−オール3.58g
(45.8ミリモル)の混合物を、撹拌下、80℃に加
熱し、環流させながら0.5時間反応を行った。反応終
了後の反応混合物を室温まで冷却した後、濾過して不溶
物を除去した。濾液からジイソプロピルアミンを減圧下
に留去した。得られた残渣をカラムに通じ[充填剤:シ
リカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル(容量比)=
4/1]、2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブ
チニル)−5−メチルピリジン5.14g(29.3ミ
リモル、収率96%)を分取した。2−(3−ヒドロキ
シ−3−メチル−1−ブチニル)−5−メチルピリジン
のNMR、マススペクトル及びIRの分析結果を以下に
示す。
【0025】1H−NMR(CDCl3) δ:8.39
(d,J2.0Hz,1H)、7.49(dd,J8.
0,2.0Hz,1H)、7.30(d,J8.0H
z,1H)、3.75(bs,l1H)、2.32
(s,3H)、1.65(s,6H)
【0026】13C−NMR(CDCl3) δ:15
0.1(CH)、140.0(C)、136.7(C
H)、132.7(C)、126.5(CH)、93.
7(C)、81.1(C)、65.0(C)、31.2
(CH3)、18.4(CH3
【0027】MS m/z:176(M++1)
【0028】IR(neat):3192,2120c
-1
【0029】実施例2 2−ブロモ−5−ニトロピリジン203mg(1ミリモ
ル)、5重量%パラジウム/炭素150mg(含水率:
42重量%)、トリフェニルホスフィン40.4mg
(0.16ミリモル)、ヨウ化銅7.6mg(0.04
ミリモル)及びジイソプロピルアミン5ml、並びに2
−メチル−3−ブチン−2−オール126mg(1.5
ミリモル)の混合物を、撹拌下、80℃に加熱し、環流
させながら1時間反応を行った。反応終了後の反応混合
物を実施例1と同様に処理して、2−(3−ヒドロキシ
−3−メチル−1−ブチニル)−5−ニトロピリジン1
85.2mg(0.90ミリモル、収率90%)を得
た。2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニ
ル)−5−ニトロピリジンのNMR、マススペクトル及
びIRの分析結果を以下に示す。
【0030】1H−NMR(CDCl3) δ:9.40
(d,J2.6Hz,1H)、8.46(dd,J8.
4,2.6Hz,1H)、7.60(d,J8.4H
z,1H)、2.4(bs,l1H)、1.66(s,
6H)
【0031】13C−NMR(CDCl3) δ:14
8.2(C)、145.3(CH)、142.7
(C)、131.4(CH)、127.0(CH)、9
9.3(C)、80.5(C)、65.5(C)、3
0.9(CH3
【0032】MS m/z:207(M++1)
【0033】IR(neat):3359,3233,
1521,1348,856cm-1
【0034】実施例3 2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン181.
5mg(1ミリモル)、5重量%パラジウム/炭素15
0mg(含水率:42重量%)、トリフェニルホスフィ
ン40.4mg(0.16ミリモル)、ヨウ化銅7.6
mg(0.04ミリモル)及びジイソプロピルアミン5
ml、並びに2−メチル−3−ブチン−2−オール12
6.2mg(1.5ミリモル)の混合物を、撹拌下、8
0℃に加熱し、環流させながら4時間反応を行った。反
応終了後の反応混合物を実施例1と同様に処理して、2
−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−5
−トリフルオロメチルピリジン160mg(0.7ミリ
モル、収率70%)を得た。2−(3−ヒドロキシ−3
−メチル−1−ブチニル)−5−トリフルオロメチルピ
リジンのNMR、マススペクトル及びIRの分析結果を
以下に示す。
【0035】1H−NMR(CDCl3) δ:8.90
(s,1H)、7.49(dd,J8.0,1.8H
z,1H)、7.14(d,J8.0Hz,1H)、
3.99(dd,J4.1,2.6Hz,1H)、3.
17(dd,J5.7,4.2Hz,1H)、2.94
(dd,J5.8,2.5Hz,1H)、2.34
(s,3H)
【0036】13C−NMR(CDCl3) δ:14
6.6(CH,J3Hz)、146.3(C)、13
3.4(CH,J3Hz)、126.5(CH)、12
5.3(C,J33Hz)、123.2(CF3,J2
72Hz)、96.9(C)、80.4(C)、65.
2(C)、31.0(CH3
【0037】MS m/z:230(M++1)
【0038】IR(neat):3345,2237c
-1
【0039】実施例4 2−クロロ−5−メトキシカルボニルピリジン1.72
g(10ミリモル)、5重量%パラジウム/炭素11.
46g(含水率:42重量%)、トリフェニルホスフィ
ン403.7mg(1.6ミリモル)、ヨウ化銅76.
2mg(0.4ミリモル)及びジイソプロピルアミン4
0ml、並びに2−メチル−3−ブチン−2−オール
1.26g(15ミリモル)の混合物を、撹拌下80℃
に加熱し、環流させながら4時間反応を行った。反応終
了後の反応混合物を実施例1と同様に処理して、2−
(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−5−
メトキシカルボニルピリジン1.85g(8.44ミリ
モル、収率84%)を得た。2−(3−ヒドロキシ−3
−メチル−1−ブチニル)−5−メトキシカルボニルピ
リジンのNMR、マススペクトル及びIRの分析結果を
以下に示す。
【0040】1H−NMR(CDCl3) δ:9.15
(bs,1H)、8.25(dd,J8.0,1.8H
z,1H)、7.48(d,J8.0Hz,1H)、
3.95(s,3H)、2.81(bs,1H)、1.
65(s,6H)
【0041】13C−NMR(CDCl3) δ:16
5.2(C)、150.9(CH)、146.5
(C)、137.3(CH)、126.5(CH)、1
24.7(C)、97.0(C)、81.0(C)、6
5.3(C)、52.5(CH3)、31.0(CH3
【0042】MS m/z:136(M++1)
【0043】IR(neat):3438、2237c
-1
【0044】実施例5 2−クロロ−3−メトキシカルボニルピリジン3.6g
(21ミリモル)、5重量%パラジウム/炭素3.0g
(含水率:42重量%)、トリフェニルホスフィン80
8mg(3.2ミリモル)、ヨウ化銅142mg(0.
75ミリモル)及びジイソプロピルアミン100ml、
並びにトリメチルシリルアセチレン3.62g(36.
93ミリモル)の混合物を、撹拌下、80℃に加熱し、
環流させながら3.5時間反応を行った。反応終了後の
反応混合物を実施例1と同様に処理して、2−(2−ト
リメチルシリル−1−エチニル)−3−メトキシカルボ
ニルピリジン2.4g(10.3ミリモル、収率50
%)を得た。2−(2−トリメチルシリル−1−エチニ
ル)−3−メトキシカルボニルピリジンのNMR、マス
スペクトル及びIRの分析結果を以下に示す。
【0045】1H−NMR(CDCl3) δ:8.68
(dd,J4.5,1.5Hz,1H)、8.18(d
d,J8.0,1.5Hz,1H)、7.30(dd,
J8.0,4.5Hz,1H)、3.92(s,3
H)、0.28(9H)
【0046】13C−NMR(CDCl3) δ:16
5.7(C)、152.4(CH)、142.0
(C)、138.1(CH)、128.9(C)、12
2.5(CH)、102.1(C)、100.3
(C)、52.4(CH3
【0047】MS m/z:234(M++1)
【0048】IR(neat):2167、1737c
-1
【0049】実施例6 2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−
5−トリフルオロメチルピリジン500mg(2.1ミ
リモル)、トルエン23ml及び水酸化ナトリウム48
0mg(12ミリモル)の混合物を、撹拌下、80℃に
加熱し、環流させながら2時間反応させた。反応終了
後、得られた反応混合物を室温まで冷却した後、水で洗
浄し、更に飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層に硫
酸ナトリウムを加えて乾燥した後、濾過し、濾液を蒸留
して2−エチニル−5−トリフルオロメチルピリジン3
5.9mg(0.21ミリモル、収率10%)を得た。
2−エチニル−5−トリフルオロメチルピリジンのNM
R及びマススペクトルの分析結果を以下に示す。
【0050】1H−NMR(CDCl3) δ:8.83
(s,1H)、7.85(dd,J8.0,2.0H
z,1H)、7.14(d,J8.0Hz,1H)、
3.25(s,1H)
【0051】MS m/z:171(M++1)
【0052】実施例7 2−(3−トリメチルシリル−1−エチニル)−3−メ
トキシカルボニルピリジン2.3g(9.87ミリモ
ル)及びテトラヒドロフラン10mlからなる溶液に、
1モル/リットルのテトラブチルアンモニウム=フロリ
ド−テトラヒドロフラン溶液0.5mlを室温で滴下
し、撹拌下、同温度で3分間反応させた。反応終了後、
得られた反応混合物を冷却した後、水で洗浄し、更に飽
和食塩水で洗浄した。得られた有機層に硫酸ナトリウム
を加えて乾燥した後、濾過し、濾液からテトラヒドロフ
ランを留去した。得られた残渣をカラムに通じ[充填
剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル(容量
比)=1/1]、2−エチニル−3−メトキシカルボニ
ルピリジン570mg(3.5ミリモル、収率35%)
を分取した。2−エチニル−3−メトキシカルボニルピ
リジンのNMR、マススペクトル及びIRの分析結果を
以下に示す。
【0053】1H−NMR(CDCl3) δ:8.73
(d,J5.0,1H)、8.24(dd,J8.0,
1.5Hz,1H)、7.40(dd,J8.0,5.
0Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.52
(s,1H)
【0054】13C−NMR(CDCl3) δ:14
7.0(C)、152.4(CH)、141.5
(C)、137.8(CH)、128.7(C)、12
2.7(CH)、81.8(C)、81.2(C)、5
2.4(CH3
【0055】MS m/z:162(M++1)
【0056】IR(neat):2111、1733c
-1
【0057】実施例8 2−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチニル)−
5−メトキシカルボニルピリジン200mg(0.9ミ
リモル)、トルエン5ml及び水酸化ナトリウム180
mg(4.5ミリモル)の混合物を、撹拌下に加熱し、
環流温度で2時間反応させた。反応終了後、反応混合物
を冷却した後、水で洗浄し、更に飽和食塩水で洗浄し
た。得られた有機層に硫酸ナトリウムを加えて乾燥した
後、濾過し、濾液からトルエンを減圧下に留去して残渣
を得た。水含有率50重量%グアニジン2g(6.8ミ
リモル)を、氷冷した48%水酸化ナトリウム水溶液2
0ml及びエーテル20mlの混合溶物に、少量ずつ加
え、攪拌下、20分間反応させた。次いで分液して得た
エーテル層を水酸化ナトリウムで乾燥させて、ジアゾメ
タンのエーテル溶液を調製した。この溶液を、上記残渣
に発泡がなくなるまで滴下した。得られた混合物をカラ
ムに通じ[充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢
酸エチル(容量比)=1/1/]、2−エチニル−5−
メトキシカルボニルピリジン67mg(0.41ミリモ
ル、収率46%)を分取した。2−エチニル−5−メト
キシカルボニルピリジンのNMR、マススペクトル及び
IRの分析結果を以下に示す。
【0058】1H−NMR(CDCl3) δ:9.19
(bd,J2.0,1H)、8.28(dd,J8.
0,2.0Hz,1H)、7.57(d,J8.0H
z,1H)、3.96(s,3H)、3.34(s,1
H)
【0059】13C−NMR(CDCl3) δ:16
5.1(C)、151.0(CH)、145.8
(C)、137.2(CH)、126.9(CH)、1
25.2(C)、82.1(C)、80.0(C)、5
2.5(CH3
【0060】MS m/z:162(M++1)
【0061】IR(neat):2107、1718c
-1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 213/80 C07D 213/80 C07F 7/10 C07F 7/10 S // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA03 BA06 BA11 BA13 BA16 BA51 BB14 CA02 CA11 CA33 CB02 FA09 FA34 4H039 CA31 CA42 CD10 CD20 4H049 VN01 VP01 VQ59 VR24 VS04 VT04 VT17 VT25 VT48 VT52 VV02 VV06 VW01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
    チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、R2は水素
    原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はトリアル
    キルシリル基を表し、nは1〜4の整数である。但し、
    1がアルキル基であって、且つR2が水素原子又はトリ
    アルキルシリル基である場合を除く。)で示されるエチ
    ニルピリジン類。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、R1がアルキル基、ニ
    トロ基、トリフルオロメチル基又はアルコキシカルボニ
    ル基であり、且つR2がヒドロキシアルキル基である請
    求項1記載のエチニルピリジン類。
  3. 【請求項3】 一般式(1)中、R1がアルコキシカル
    ボニル基であり、且つR2がトリアルキルシリル基であ
    る請求項1記載のエチニルピリジン類。
  4. 【請求項4】 一般式(1)中、R1がトリフルオロメ
    チル基又はアルコキシカルボニル基であり、且つR2
    水素原子である請求項1記載のエチニルピリジン類。
  5. 【請求項5】 一般式(2): 【化2】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
    チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、Xはハロゲ
    ン原子を表し、nは1〜4の整数である。)で示される
    ハロゲノピリジン類を一般式(3): HC≡C−R2 (3) (式中、R2は水素原子、アルキル基、ヒドロキシアル
    キル基又はトリアルキルシリル基を表す。)で示される
    アセチレン類と、塩基、パラジウム触媒、ハロゲン化銅
    及び3級ホスフィンの存在下に反応させることを特徴と
    する一般式(1): 【化3】 (式中、R1はアルキル基、ニトロ基、トリフルオロメ
    チル基又はアルコキシカルボニル基を表し、R2は水素
    原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はトリアル
    キルシリル基を表し、nは1〜4の整数である。但し、
    1がアルキル基であって、且つR2が水素原子又はトリ
    アルキルシリル基である場合を除く。)で示されるエチ
    ニルピリジン類の製造法。
  6. 【請求項6】 塩基が有機塩基であり、且つパラジウム
    触媒が金属パラジウムが担体に支持された触媒である請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 一般式(1)及び(3)中のR2がヒド
    ロキシアルキル基又はトリアルキルシリル基である請求
    項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 一般式(1)中のR2がヒドロキシアル
    キル基であるエチニルピリジン類を、溶媒中、強塩基の
    存在下に反応させることを特徴とする一般式(1)中の
    2が水素原子であるエチニルピリジン類の製造法。
  9. 【請求項9】 一般式(1)中のR2がトリアルキルシ
    リル基であるエチニル類を、溶媒中、テトラアルキルア
    ンモニウム=フロリドの存在下に反応させることを特徴
    とする一般式(1)中のR2が水素原子であるエチニル
    ピリジン類の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7476750B2 (en) 2004-04-28 2009-01-13 Cambridge University Technical Services Limited Method for synthesizing compound and catalyst for synthesis reaction

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