JP2001342046A - 丸形磨き骨材及び丸形磨き骨材の製造方法 - Google Patents

丸形磨き骨材及び丸形磨き骨材の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨材(砕石材又は高炉スラグ)を加工対象と
し、外形に丸みを持たせながら吸水性を抑えることで、
これをコンクリート用骨材として用いた場合に、実積率
を向上させると共に、単位水量を低減させ、コンクリー
トの流動性、いわゆるワーカビリティーを向上させるこ
とができ、又、これをアスファルト用骨材や路盤材とし
て用いた場合に、表面積を向上させると共に透水性を向
上させることができる丸形磨き骨材の提供。 【解決手段】 原料骨材を摩砕して得た摩砕骨材の外周
面に、微細砂(微粒子を含む)をセメントにより結合さ
せた微細砂層を付着させて丸みを持つ外形に形成される
と共に、その表面が磨き面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨材(砕石材又は
高炉スラグ)を加工対象とし、コンクリート用骨材又は
アスファルト用骨材や路盤材として利用するようにした
丸形磨き骨材及び丸形磨き骨材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート用骨材としては、粒径5m
mアンダの細骨材、粒径5〜20mm、20〜40mm
の粗骨材があり、これらのコンクリート用骨材は、その
外形が丸い程、品質が高いとされ、このことから、外形
が丸みを持っている川砂や海砂、川砂利や海砂利がコン
クリート用骨材として好適とされ、骨材については、表
面の凹凸や角張りが激しいため、これをそのまま用いる
のは好ましくないとされている。即ち、外形に丸みがあ
るコンクリート用骨材を用いると、実積率が向上すると
共に、単位水量が低減し、コンクリートの流動性、いわ
ゆるワーカビリティーを向上させることができる。
【0003】従来、骨材を加工して、外形に丸みを持た
せるようにしたコンクリート用骨材としては、例えば、
回転ドラム内に原料骨材を投入し、この回転ドラムによ
り原料骨材を攪拌し、原料骨材同士の擦れ合いや衝突に
よって角張りを取るようにした摩砕骨材が知られてい
る。
【0004】又、特開平7−126052号公報に記載
されたコンクリート用丸形骨材のように、原料骨材の表
面に、セメント、水、合成樹脂エマルジョンを練り混ぜ
たセメントペーストをまぶして、回転させながら外形が
丸みを持つように付着させるようにしたものが知られて
いる。
【0005】又、近年、雨水を地中に浸透させる技術と
して、アスファルト用骨材や路盤材に摩砕骨材を用いて
透水性を向上させるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート用骨材について、前者のように、ロータリードラ
ム内に原料骨材を投入して、原料骨材同士の擦れ合いや
衝突のみよって角張りを取っただけの摩砕骨材は、鋭利
な角張り部分が面取りされてはいるものの、外形が十分
な丸みを持つまでには至っていないのが実情である。
又、水を流しながらロータリードラムを回転させる湿式
であるため、原料砕石中に含まれた微細砂が洗い流され
てしまう。従って、微細砂(微粒子を含む)をほとんど
含まないコンクリート用骨材ができあがる。また、洗い
流しにより生じた微細砂は、これを回収することになる
が、この微細砂については、その利用用途がほとんどな
く、例えば、土木工事の埋め戻し用として使用するにし
ても、微細砂の保水性によって水分が抜け切れず、その
水分によって軟弱化(いわゆる膿み)し、締め固め(水
締め)ができないなどの問題があり、このため、堆積放
置したり、産業廃棄物として費用を負担して廃棄するな
ど、その処理に困窮しているというのが現状である。
【0007】又、後者のように、原料骨材の表面に、セ
メントペーストを付着させて外形に丸みを持たせたもの
では、外形の丸みによって実積率を向上できるものの、
セメントペーストの吸水率が高く、特に、セメントペー
ストを付着させただけでは、表面が粗いままであるた
め、吸水率が著しく高くなり、この結果、骨材としての
品質が劣るという問題が生じる。また、流動性のあるセ
メントペーストを原料骨材の表面にまぶすため、加工に
際し、回転容器の内面にセメントペーストが付着固化し
て、回転容器の内面が汚損し、その除去に多大の手間を
要するという問題が生じる。
【0008】本発明は、上述のような従来の問題を解決
するためになされたもので、骨材(砕石材又は高炉スラ
グ)を加工対象とし、外形に丸みを持たせながら吸水性
を抑えることで、これをコンクリート用骨材として用い
た場合に、実積率を向上させると共に、単位水量を低減
させ、コンクリートの流動性、いわゆるワーカビリティ
ーを向上させることができ、又、これをアスファルト用
骨材や路盤材として用いた場合に、表面積を向上させる
と共に透水性を向上させることができる丸形磨き骨材を
提供することを第1の課題としている。
【0009】又、この丸形磨き骨材を製造するに当た
り、製造過程で発生する微細砂について、これを産業廃
棄物として廃棄することなく有効に利用し、この微細砂
を製品である丸形磨き骨材中に取り込みながら効率よく
製造できるようにした丸形磨き骨材の製造方法を提供す
ることを第2の課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明の丸形磨き骨材(請求項1)は、原料
骨材を摩砕して得た摩砕骨材の外周面に、微細砂(微粒
子を含む)をセメントにより結合させた微細砂層を付着
させて丸みを持つ外形に形成されると共に、その表面が
磨き面に形成されている構成とした。
【0011】この丸形磨き骨材において、原料骨材が粒
径5mmアンダの細骨材である態様(請求項2)、原料
骨材が粒径5mmアンダの細骨材と、粒径5〜25mm
の粗骨材を含んでいる態様(請求項3)がある。又、こ
の丸形磨き骨材において、この丸形磨き骨材をそのまま
或いは分級してコンクリート用骨材(請求項4)又はア
スファルト用骨材や路盤材(請求項5)として利用する
ようにした態様がある。又、この丸形磨き骨材におい
て、原料骨材が砕石材又は高炉スラグである態様(請求
項6)がある。尚、砕石材としては、石灰岩、安山岩、
花崗岩等、一般的な砕石材を用いることができる。
【0012】又、上記第2の課題を解決するために、本
発明の丸形磨き骨材の製造方法(請求項7)は、原料骨
材の角張りを取るように、この原料骨材を摩砕して摩砕
骨材及び微細砂(微粒子を含む)を得るようにした原料
摩砕工程と、この原料摩砕工程により得た摩砕骨材及び
微細砂中にセメントを混合して攪拌させることにより、
摩砕骨材の外周面に、微細砂をセメントにより結合させ
た微細砂層を付着させて丸みを持つ外形に形成された丸
形粗面骨材を得るようにした微細砂層付着工程と、この
微細砂層付着工程により得た丸形粗面骨材同士を擦り加
工して、その表面を磨き面に形成した丸形磨き骨材及び
擦れ落ち微細砂(擦れ落ち微粒子を含む)を得るように
した擦り工程とを備えている構成とした。
【0013】この丸形磨き骨材の製造方法において、原
料骨材が砕石材又は高炉スラグである態様(請求項8)
がある。尚、砕石材としては、石灰岩、安山岩、花崗岩
等、一般的な砕石材を用いることができる。
【0014】この製造方法では、まず、原料摩砕工程に
おいて、原料骨材(砕石材又は高炉スラグ)を摩砕し
て、この原料骨材の角張りを取った摩砕骨材を得ると同
時に、摩砕より角張り部分等から削られた微細砂を得
る。この場合、原料骨材としては、粒径5mmアンダの
細骨材、粒径5〜25mmの粗骨材を単独で用いたり、
あるいは組み合わせて用いるようにしてもよい。又、原
料骨材には、一般的に原料微細砂が含まれており、この
原料微細砂を含んだままの原料骨材を原料摩砕工程にお
いて摩砕処理することになる。従って、この原料摩砕工
程を経た時点では、前記原料微細砂と合わせた量の摩砕
微細砂が得られる。
【0015】又、摩砕装置としては、例えば、横型のロ
ータリドラム内にロータを偏心して設け、ロータリドラ
ムとロータとを逆回転させながら原料骨材を攪拌し、原
料骨材同士の擦れ合いや衝突によって角張りを取るよう
にした摩砕装置を用いることができる。その他、インペ
ラ、バーマック等を用いて、原料骨材の角張りを取るよ
うにしてもよい。尚、ロッドミルについては、主に、原
石を破砕して、本発明で言う原料骨材を得るために用い
られる破砕装置であり、原料骨材の角張りを取って丸み
を付けるといった作用はほとんどなく、摩砕加工には適
さない。又、原料骨材の供給、摩砕後の摩砕骨材及び微
細砂の取り出しは、連続供給しながら連続して取り出す
連続処理方式でもよいし、バッチ方式で一定量づつ処理
してもよい。
【0016】次に、微細砂層付着工程において、前記原
料摩砕工程により得た摩砕骨材及び微細砂中にセメント
を混合して攪拌させるもので、これにより、摩砕骨材の
外周面に、微細砂をセメントにより結合させた微細砂層
を付着させて丸みを持つ外形に形成された丸形粗面骨材
を得る。このように、摩砕骨材及び微細砂中にセメント
を混合して攪拌させると、セメントの接着力によって微
細砂が結合すると共に、この微細砂が結合した微細砂層
が摩砕骨材の外周面に付着し、丸形粗面骨材を得ること
ができる。この場合、微細砂はセメントにより結合し
て、微細砂層に取り込まれるため、この微細砂層付着工
程を経た時点では、微細砂はほとんどなくなることにな
る。そして、セメントによる微細砂の結合は攪拌しなが
ら行なわれるため、摩砕骨材の凹みにセメント及び微細
砂が入り込んで、その凹みが微細砂層によって埋めら
れ、全体的に見て外形に丸みが生じることになる。
【0017】尚、セメントによる接着力を得るために
は、水分が必要なことは当然であり、この場合の水分に
ついては、セメントによる微細砂の結合ができるような
表面水率に設定するもので、摩砕骨材の含水状態に応じ
て摩砕骨材を適当な表面水率に乾燥したり、あるいは適
当な表面水率に加水してセメントによる微細砂の結合が
適正に行えるように調整することになる。一般的には、
表面水率3%程度が好ましい。又、添加混合するセメン
トとしては、ポルトランドセメント系を使用するように
している。又、セメントの添加混合割合については、摩
砕骨材及び微細砂の粒径、割合等の条件に応じて設定す
るもので、セメントの量が少な過ぎると接着力が得られ
ず、一方、セメントの量が多すぎると摩砕骨材同士が固
結してしまうし、コスト高になる。従って、接着力の維
持と固まり過ぎ等を勘案しながら設定することになる。
一般的には、セメントの添加混合割合は、原料骨材の3
〜5重量%程度が好ましい。
【0018】また、この微細砂層付着工程における混合
攪拌については、摩砕骨材と、微細砂と、セメントとが
十分に混ざり合うようにするのが望ましい。例えば、横
型の回転ドラムを用い、一方の開口部から摩砕骨材と、
微細砂と、セメントを投入し、これらを回転ドラムによ
り混合攪拌しながら処理後の丸形粗面骨材を他方の開口
部から取り出すようにすれば、回転ドラムによって十分
な混合攪拌が促されて、品質が均一になるし、丸形粗面
骨材を連続して得ることができる。尚、微細砂層付着工
程で用いる装置については、上記の回転ドラムに限られ
ることはなく、例えば、縦型あるいは横型の容器内に回
転羽根を設けた混合攪拌装置等を用いることができる。
【0019】次に、擦り工程において、前記微細砂層付
着工程により得た丸形粗面骨材同士を擦り加工して、そ
の表面を磨き面に形成した丸形磨き骨材及び擦れ落ち微
細砂(擦れ落ち微粒子を含む)を得る。前記微細砂層付
着工程により得た丸形粗面骨材は、セメントの接着力に
よって微細砂が結合した微細砂層が摩砕骨材の外周面に
付着しただけのものであるため、その表面が粗く、表面
積が大きい。従って、吸水率が高くなり、骨材としての
品質が問題になる。そこで、この擦り工程によって、表
面を磨き面に形成すると、ざらざらした表面の粗さが取
れて、表面積を小さくすることができ、これにより、吸
水率を抑えることができる。また、同時に、微細砂層の
表面から微細砂分が擦り取られるため、擦れ落ち微細砂
を得ることができる。
【0020】又、擦り装置としては、例えば、前記した
摩砕工程で用いたものと同様に、横型のロータリドラム
内にロータを偏心して設け、ロータリドラムとロータと
を逆回転させながら丸形粗面骨材を攪拌し、丸形粗面骨
材同士の擦れ合いや衝突によって表面を擦るようにした
擦り装置を用いることができる。尚、擦りの程度は、表
面のざらつきが取れる程度でよく、光沢が生じるほどの
研磨は必ずしも必要でない。
【0021】このようにして製造した丸形磨き骨材及び
擦れ落ち微細砂をコンクリート用骨材又はアスファルト
用骨材や路盤材として利用する場合、この丸形磨き骨材
を単独で使用することができるし、この丸形磨き骨材と
既存の骨材(海砂、川砂、砕砂、砕石)を必要に応じて
混ぜて使用することは任意である。又、本発明の丸形磨
き骨材では、同時に製造される擦れ落ち微細砂の含有量
については特に制限はない。ただ、コンクリート用骨材
として好適に使用するには、擦れ落ち微細砂の含有量を
JISA5308附属書1に適用するように管理するの
が望ましい。又、擦れ落ち微細砂の量の調節は、その必
要量に対して磨き時間を調整することにより行う。
【0022】従って、本発明の丸形磨き骨材では、外形
に丸みを持ちながら吸水性が抑えられるため、コンクリ
ート用骨材として用いた場合に、骨材としての品質を維
持しながら、実積率を向上させると共に、単位水量を低
減させ、コンクリートの流動性、いわゆるワーカビリテ
ィーを向上させることができ、又、これをアスファルト
用骨材や路盤材として用いた場合に、表面積を向上させ
ると共に透水性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。尚、本発明の具体的な構成は、この実
施の形態に限定されないことは勿論である。図1は本発
明の丸形磨き骨材の製造方法の実施の1形態を示す工程
図である。
【0024】この製造方法は、原料摩砕工程Aと、微細
砂層付着工程Bと、擦り工程Cを備えており、以下、各
工程について説明する。まず、原料摩砕工程Aでは、原
料骨材10(砕石材又は高炉スラグ)を摩砕装置2によ
り摩砕して、原料骨材10の角張りを取った摩砕骨材1
2を得ると同時に、摩砕により角張り部分等から削られ
た微細砂13を得る。この場合、原料骨材10として
は、粒径5mmアンダの砕砂、粒径5〜25mmの砕石
を単独で用いたり、あるいは組み合わせて用いることが
できる。
【0025】摩砕加工を行う装置としては、内周面に突
条(図示せず)を形成した横型のロータリドラム20の
内部に、外面に突起(図示せず)を形成したロータ21
を偏心して設けた摩砕装置2(例えば、新六精機株式会
社製ハリケーン)を用い、ロータリドラム20内に所定
量の原料骨材10を投入して、このロータリドラム20
とロータ21とを逆回転させながら原料骨材10を対向
間隙22に挟み込んで原料骨材10,10同士を擦り合
わせるように攪拌し、角張りを取って丸みを付けるよう
にしている。又、この原料摩砕工程Aを経た時点では、
原料骨材10に含まれていた原料微細砂11と合わせた
量の摩砕微細砂13が得られる。
【0026】次に、微細砂層付着工程Bでは、前記原料
摩砕工程Aにより得た摩砕骨材12及び微細砂13中に
セメント3を混合して攪拌させるもので、これにより、
摩砕骨材12の外周面に、微細砂13をセメント3によ
り結合させた微細砂層14を付着させて丸みを持つ外形
に形成された丸形粗面骨材15を得る。この場合、微細
砂13のセメント3による結合は攪拌しながら行なわれ
るため、摩砕骨材12の凹みにセメントにより結合した
微細砂13が入り込んで、その凹みが微細砂層14によ
って埋められ、全体的に見て外形に丸みが生じることに
なる。尚、この丸形粗面骨材15は、セメントの接着力
によって微細砂13を結合した微細砂層14が摩砕骨材
12の外周面に付着しただけのものであるため、その表
面が粗く表面積が大きいものになっている。そして、こ
の場合、微細砂13は微細砂層14に取り込まれるた
め、この微細砂層付着工程Bを経た時点では、微細砂1
3はほとんどなくなる。
【0027】尚、セメントによる接着力を得るために
は、水分が必要であることから、この実施の形態では、
表面水率3%程度にしている。又、添加混合するセメン
トとしては、普通ポルトランドセメントを用いている。
又、セメントの添加混合割合については、原料骨材10
の4重量%程度としている。
【0028】また、この微細砂層付着工程Bにおける混
合攪拌については、内面に突条(図示せず)が形成され
た横型の回転ドラム4を用い、この回転ドラム4内に、
前記摩砕装置2から取り出した摩砕骨材12及び微細砂
13と、セメント3を投入し、これらを回転ドラム4に
より混合攪拌したのち、処理後の丸形粗面骨材15を取
り出すようにしている。
【0029】次に、擦り工程Cでは、前記微細砂層付着
工程Bにより得た丸形粗面骨材15,15同士を擦り加
工して、その表面を磨き面16に形成した丸形磨き骨材
17及び擦れ落ち微細砂18(擦れ落ち微粒子を含む)
を得る。前記微細砂層付着工程Bにより得た丸形粗面骨
材15は、前記したように、その表面が粗く表面積が大
きいと共に、微細砂層14の吸水性によって吸水率が高
くなり、骨材としての品質が劣るという問題が生じる。
そこで、この擦り工程Cによって、表面を磨き面16に
形成すると、ざらざらした表面の粗さが取れて、表面積
を小さくすることができ、丸形粗面骨材15に比べて吸
水率を抑えることができる。また、同時に、微細砂層1
4の表面から微細砂分が擦り取られるため、擦れ落ち微
細砂18を得ることができる。この場合、コンクリート
用骨材として好適に使用するには、擦れ落ち微細砂18
(擦れ落ち微粒子を含む)の含有量をJISA5308
附属書1に適用するように管理するのが望ましい。
【0030】又、擦り加工を行う装置としては、例え
ば、前記した原料摩砕工程Aで用いた摩砕装置2と同様
に、横型のロータリドラム50内にロータ51を偏心し
て設けた擦り装置5(例えば、新六精機株式会社製ハリ
ケーン)を用い、前記微細砂層付着工程Bの回転ドラム
4から取り出した丸形粗面骨材15をロータリドラム5
0内に投入して、このロータリドラム50とロータ51
とを逆回転させながら丸形粗面骨材15を対向間隙52
に挟み込んで丸形粗面骨材15,15同士を擦り合わせ
るように攪拌し、表面のざらつきを擦り取るようにして
いる。この場合、前記摩砕工程Aでは、原料骨材10,
10同士の擦れ合いを強くするために、ロータ21の偏
心量を大きくして対向間隙22を狭く設定し、一方、擦
り工程Cでは、丸形粗面骨材15,15同士の擦れ合い
を弱くするために、ロータ51の偏心量を小さくして対
向間隙52を広く設定している。
【0031】このようにして製造した丸形磨き骨材17
(擦れ落ち微細砂を含む)をコンクリート用骨材として
利用した場合において、この丸形磨き骨材の品質及びス
ランプ値について、一般に使用される摩砕骨材と、擦り
加工前の丸形粗面骨材と比較した試験結果を表1(品
質)及び表2(スランプ値)に示す。
【0032】
【表1】
【0033】この表1で示すように、丸形磨き骨材は、
その実積率が摩砕骨材及び丸形粗面骨材に比べて向上
し、又、吸水率が丸形粗面骨材に比べて大幅に低減して
いることが判る。尚、JISA5308附属書1で、粗
骨材の絶乾比重は2.5以上、吸水率は3.0%以下、
細骨材の絶乾比重は2.5以上、吸水率は3.5%以下
と定められており、本発明の丸形磨き骨材は、比重及び
吸水率の両方共にクリアしていることが判る。
【0034】
【表2】
【0035】このスランプ値測定試験において、生コン
クリートのセメントとして普通ポルトランドセメントを
用い、混和剤の使用量はC×1%であり、また、目標ス
ランプ値は15±1cm、空気量は4.5±1%とし
た。この表2で示すように、丸形磨き骨材を用いた生コ
ンクリートのスランプ値は、摩砕骨材に比べて7.5c
m、丸形粗面骨材に比べて3cm向上しているのが判
る。
【0036】尚、表3は、目標スランプ値(15±1c
m)に合わせて、単位水量の違いを確認するために、表
2を修正して各骨材の配合を表したものである。
【0037】
【表3】
【0038】この表3で示すように、丸形磨き骨材を用
いると、摩砕骨材に比べて18kg/m、丸形粗面骨
材に比べて8kg/m単位水量が低減できることが判
る。
【0039】以上、表1、表2、表3で判るように、本
発明の丸形磨き骨材は、これをコンクリート用骨材とし
て使用した場合、実積率、吸水率、スランプ値(単位水
量)の面で良好な結果が得られ、これは、丸形磨き骨材
の外形が丸みを持つと共に、表面が磨き面に加工されて
いることを証明している。尚、丸形磨き骨材が丸みを持
ち、丸形粗面骨材に比べて表面のざらつきが除去されて
いることは、目視及び手触りによっても十分に確認する
ことができた。
【0040】又、本発明の丸形磨き骨材をアスファルト
用骨材や路盤材として用いた場合には、外形の丸みによ
って表面積を向上させると共に透水性を向上させること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の丸形
磨き骨材(請求項1〜6)では、外形に丸みを持ちなが
ら吸水性が抑えられるため、コンクリート用骨材として
用いた場合に、骨材としての品質を維持しながら、外形
の丸みによって転がり易くなり、コンクリートの流動
性、いわゆるワーカビリティーを向上させると共に、実
積率が向上することによって大幅に単位水量が低減し、
コンクリートの高耐久性を実現できる。又、これをアス
ファルト用骨材や路盤材として用いた場合に、外形の丸
みによって表面積を向上させると共に透水性を向上させ
ることができる。
【0042】又、本発明の丸形磨き骨材の製造方法(請
求項7、8)にあっては、原料摩砕工程と、微細砂層付
着工程と、擦り工程によって、丸形磨き骨材を効率的に
製造することができるし、同時に擦れ落ち微細砂(擦れ
落ち微粒子を含む)を得ることができるという効果が得
られる。又、原料摩砕工程で生じた微細砂を微細砂層に
取り込むため、この微細砂を従来のように、堆積放置し
たり、産業廃棄物として処分する必要がなくなり、今ま
で処分に困窮していた微細砂の有効利用を図りながら、
骨材としての品質を維持でき、コンクリート用骨材又は
アスファルト用骨材や路盤材として有用に使用できる丸
形磨き骨材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の丸形磨き骨材の製造方法の実施の1形
態を示す工程図である。
【符号の説明】
A 原料摩砕工程 B 微細砂層付着工程 C 擦り工程 10 原料骨材 11 原料微細砂 12 摩砕骨材 13 微細砂 14 微細砂層 15 丸形粗面骨材 16 磨き面 17 丸形磨き骨材 18 擦れ落ち微細砂 2 摩砕装置 20 ロータリドラム 21 ロータ 22 対向間隙 3 セメント 4 回転ドラム 5 擦り装置 50 ロータリドラム 51 ロータ 52 対向間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳川 泰 福岡県福岡市西区横浜1丁目15−26 Fターム(参考) 4G012 LA01 LA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料骨材を摩砕して得た摩砕骨材の外周
    面に、微細砂(微粒子を含む)をセメントにより結合さ
    せた微細砂層を付着させて丸みを持つ外形に形成される
    と共に、その表面が磨き面に形成されていることを特徴
    とした丸形磨き骨材。
  2. 【請求項2】 原料骨材が粒径5mmアンダの細骨材で
    ある請求項1記載の丸形磨き骨材。
  3. 【請求項3】 原料骨材が粒径5mmアンダの細骨材
    と、粒径5〜25mmの粗骨材を含んでいる請求項1又
    は2記載の丸形磨き骨材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の丸形磨き骨材におい
    て、この丸形磨き骨材をそのまま或いは分級してコンク
    リート用骨材として利用するようにした丸形磨き骨材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3記載の丸形磨き骨材におい
    て、この丸形磨き骨材をそのまま或いは分級してアスフ
    ァルト用骨材や路盤材として利用するようにした丸形磨
    き骨材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の丸形磨き骨材におい
    て、原料骨材が砕石材又は高炉スラグである丸形磨き骨
    材。
  7. 【請求項7】 原料骨材の角張りを取るように、この原
    料骨材を摩砕して摩砕骨材及び微細砂(微粒子を含む)
    を得るようにした原料摩砕工程と、 この原料摩砕工程により得た摩砕骨材及び微細砂中にセ
    メントを混合して攪拌させることにより、摩砕骨材の外
    周面に、微細砂をセメントにより結合させた微細砂層を
    付着させて丸みを持つ外形に形成された丸形粗面骨材を
    得るようにした微細砂層付着工程と、 この微細砂層付着工程により得た丸形粗面骨材同士を擦
    り加工して、その表面を磨き面に形成した丸形磨き骨材
    及び擦れ落ち微細砂(擦れ落ち微粒子を含む)を得るよ
    うにした擦り工程とを備えていることを特徴とした丸形
    磨き骨材の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の丸形磨き骨材の製造方法
    において、原料骨材が砕石材又は高炉スラグである丸形
    磨き骨材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002032828A1 (fr) * 2000-10-18 2002-04-25 Hiromi Yamamoto Agregat de beton rond poli mettant en oeuvre des dechets de beton et procede de fabrication de l'agregat de beton
KR100525197B1 (ko) * 2004-05-17 2005-11-02 김성원 폐내화물을 이용한 콘크리트용 구형 골재 및 그 제조방법
JP2006315870A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Ube Techno Enji Kk 高品質砕砂およびその製造方法
JP2007076944A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Maeda Corp 自己充填コンクリートの製造方法

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