JP2001341430A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2001341430A JP2000142760A JP2000142760A JP2001341430A JP 2001341430 A JP2001341430 A JP 2001341430A JP 2000142760 A JP2000142760 A JP 2000142760A JP 2000142760 A JP2000142760 A JP 2000142760A JP 2001341430 A JP2001341430 A JP 2001341430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油等の薬品に対する記録部の保存性と記録部
の経時的な保存性に優れ、しかも耐地肌カブリ性と記録
走行性に優れた感熱記録体を提供することにある。 【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料、顕色剤、増感
剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録
体において、上記の課題を解決するための一つの手段と
して、本発明は、顕色剤として4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを用い、かつ増感剤としてステアリ
ン酸アミドと、ジフェニルスルホンおよびシュウ酸ジ−
p−メチルベンジルエステルの少なくとも一種とを用い
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と顕色
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱によりロイコ染料と顕色剤との発色反
応を利用した感熱記録体は比較的安価であり、記録機器
がコンパクトで、その保守も容易なため、ファクシミリ
や各種計算機などの記録媒体およびそれ以外にも巾広い
分野に使用されている。
【0003】その利用分野の拡大に伴なって、ロイコ染
料と顕色剤との発色反応による記録部の可塑剤、食用
油、或いは化粧品等の化合物に対する保存性に優れた感
熱記録体が要望されている。
【0004】記録部の保存性と記録感度を高めるために
顕色剤として4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンを用い、かつ増感剤としてシュウ酸ジ−p−メチルベ
ンジルエステルを用いた感熱記録体が特開平2−253
77号公報にあり、また増感剤としてジフェニルスルホ
ンを用いた感熱記録体が特開昭58−205793号公
報および特開平11−157220号公報に記載されて
いるが、耐地肌カブリ性と記録走行性に問題がある。
【0005】ところで、接着剤としてデンプンとポリ酢
酸ビニルとのグラフト共重合を用いた感熱体録体が記録
走行性に優れた効果を有することは特開平4−2783
85号公報に記載されているが、記録部の濃度が経時的
に低下し易い問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、油等
の薬品に対する記録部の保存性と記録部の経時的な保存
性に優れ、しかも耐地肌カブリ性と記録走行性に優れた
感熱記録体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】支持体上に、ロイコ染
料、顕色剤、増感剤および接着剤を含有する感熱記録層
を有する感熱記録体において、上記の課題を解決するた
めの一つの手段として、本発明は、顕色剤として4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用い、かつ増
感剤としてステアリン酸アミドと、ジフェニルスルホン
およびシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルの少な
くとも一種とを用いるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、感熱記録層中に4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンなる特定の顕色
剤と、ステアリン酸アミドと、ジフェニルスルホンおよ
びシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルの少なくと
も一種からなる特定の増感剤とを含有することを特徴と
し、特定の顕色剤および特定の増感剤の使用量としては
特に限定されないが、特定の顕色剤の使用量、および特
定の増感剤の合計使用量は感熱記録層に対して1〜50
重量%程度、好ましくは5〜30重量%程度である。
【0009】ステアリン酸アミドと、ジフェニルスルホ
ンおよびシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルの少
なくとも一種との使用比率は特に限定されないが、ジフ
ェニルスルホンおよびシュウ酸ジ−p−メチルベンジル
エステルの少なくとも一種が、ステアリン酸アミドに対
して40〜400重量%程度が好ましい。
【0010】特に、ステアリン酸アミドとしては平均粒
子径が0.8μm以下に乳化分散されたものがより好ま
しい。
【0011】感熱記録層中に特定の顕色剤と特定の増感
剤を含有させることにより、記録濃度と記録部の経時的
保存性が高められる効果が得られる。かかる特定の増感
剤と特定の顕色剤との割合は特に限定されないが、特定
の増感剤は特定の顕色剤に対して、5〜200重量%程
度、とりわけ50〜150重量%程度が好ましい。
【0012】感熱記録層中に含有されるロイコ染料とし
ては、各種公知のものが使用でき、かかるロイコ染料の
具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
−ベンゾ〔a〕フルオラン等の青発色性染料、3−(N
−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチルア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミ
ノフルオラン等の緑発色性染料、3−シクロヘキシルア
ミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−クロロフルオラン、ローダミン(o−クロロアニ
リノ)ラクタム、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチ
ルフルオラン等の赤発色性染料、3−(N−エチル−N
−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−フ
ルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル
−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン等の黒発色性染料、3,3−ビス〔1−(4−メ
トキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラク
ロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリ
ノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−
7−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチル
アミノ)フタリド等の近赤外領域に吸収波長を有する染
料等が挙げられる。
【0013】勿論、これらのロイコ染料に限定されるも
のではなく、また二種以上を併用することもできる。ま
た、ロイコ染料と特定の顕色剤との使用割合は、特に限
定されるものではないが、重量比で1:8〜2:1程度
が好ましい。
【0014】本発明は、顕色剤としてなる特定の顕色剤
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いるも
のであるが、本発明の所望の効果を損なわない限りにお
いて各種公知の他の顕色剤を併用することもできる。
【0015】他の顕色剤の具体例としては、例えば2,
2’−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニ
ル)フェノキシ〕ジエチルエーテル、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、2,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス(フ
ェニルスルホニル)フェノール、4,4’−イソプロピ
リデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジ
フェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−4−メチルペンタン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン等のフェノール性化合物、N−(p−トリ
ルスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニルエ
ステル、N−(o−トリル)−p−トリルスルホアミ
ド、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノ
カボニルアミノ)ジフェニルメタン等の分子内に−SO
2NH−結合を有するもの、4−〔2−(p−メトキシ
フェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3
−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル
酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエト
キシ)クミル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸の亜鉛
塩等が挙げられる。
【0016】また、感熱記録層には記録感度をより高め
るために特定の増感剤以外に、各種公知の他の増感剤
と、さらに記録部の保存性をより高めるための保存性改
良剤を含有させることもできる。
【0017】他の増感剤の具体例としては、例えばメチ
レンビスステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジ
ル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナフチ
ルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベンジル
ビフェニル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ(4−
メトキシフェノキシエチル)エーテル、1,2−ジ(3
−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチル
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノ
キシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エ
タン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキ
シフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、ジ(β
−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、シュウ酸ジ−p−ク
ロロベンジルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル等
が挙げられる。
【0018】保存性改良剤としては、例えば2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、4−4’−ブチリデンビス(6−t
ert−ブチル−m−クレゾール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノ
ール化合物、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニル
スルホン、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグ
リシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル酸ジ
グリシジル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物等が挙げられる。こ
れらの保存性改良剤の使用量は特に限定されないが、一
般にロイコ染料1重量部に対して5重量部以下で調節す
るのが望ましい。
【0019】感熱記録層は、一般に水を分散媒体とし、
ロイコ染料、特定の顕色剤、特定の増感剤、および必要
により保存性改良剤などを共に、或いは別々にボールミ
ル、アトライター、サンドミルなどの攪拌・粉砕機によ
り平均粒子径が2μm以下となるように微分散した後、
接着剤を添加して調製された感熱記録層用塗液を上質紙
(中性紙または酸性紙)、合成紙、透明フイルム等の支
持体上に塗布乾燥して形成される。
【0020】かかる他の接着剤としては、例えばデンプ
ンとポリ酢酸ビニルとのグラフト共重合体、ポリビニル
アルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ア
セトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポ
リビニルアルコール、酸化デンプン、カゼイン、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体、イソプロピレン−無水マレイ
ン酸共重合体等の水溶性樹脂、およびスチレン−ブタジ
エン系ラテックス、アクリル系ラテックス、ウレタン系
ラテックス等の水分散性樹脂が挙げられる。接着剤の使
用量としては特に限定されないが、感熱記録層に対して
5〜35重量%程度が好ましい。
【0021】なかでも、デンプンとポリ酢酸ビニルとの
グラフト共重合体からなる特定の接着剤が特に記録走行
性と耐地肌カブリ性に優れ好ましい。かかる特定の接着
剤は、例えばトウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモな
どから得られるアミロースとアミロペクチンを主成分と
するデンプン、または酸化変性デンプン、エステル化変
性デンプンなどの変性デンプンにポリ酢酸ビニルを直接
グラフト化するか、またはデンブンに酢酸ビニル単量体
をクラフト重合することにより得られる。
【0022】デンプンに対するポリ酢酸ビニルのグラフ
ト率としては0.5〜10重量%程度である。特定の接
着剤中のポリ酢酸ビニル部の一部がケン化されていても
よい。
【0023】更に、感熱記録層用塗液中には必要に応じ
て各種の助剤を添加することができ、例えばカオリン、
軽質(重質)炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化チタ
ン、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、無定形シ
リカ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の顔料類、ジオ
クチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル
ナトリウム、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワック
ス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワッ
クス等のワックス類、グリオキザール、尿素ホルマリン
樹脂、ポリアミドエポキシ樹脂、ポリアミドエピクロル
ヒドリン、、アジピン酸ジヒドラジド、ホウ酸、ホウ
砂、炭酸アンモニウムジルコニウム等の耐水化剤および
紫外線吸収剤、消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げら
れる。
【0024】感熱記録層上には、記録部の耐薬品性、耐
水性を高めたり、或いは記録走行性を高めるために、保
護層を設けることもできる。かかる保護層は、例えば成
膜性を有する接着剤、および必要により顔料とを主成分
する保護層用塗液を感熱記録層上に塗布乾燥して形成さ
れる。
【0025】保護層用塗液中に含有される接着剤として
は、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素
変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニル
アルコール等のポリビニルアルコール類、デンプン類、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビ
アガム、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、
スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アク
リル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、
スチレン・ブタジエン系ラテックス、アクリル系ラテッ
クス、ウレタン系ラテックス等が挙げられる。
【0026】保護層塗液中には、上記感熱記録層用塗液
中に添加し得る助剤を添加することもできる。また、感
熱記録層用塗液の塗布量は乾燥重量で2〜12g/
2、好ましくは3〜7g/m2程度、保護層用塗液の塗
布量は乾燥重量で0.5〜10g/m2、好ましくは1
〜5g/m2程度である。
【0027】更に、記録感度と記録画質を高めるために
支持体と感熱記録層の間に吸油性顔料または中空粒子を
主成分とした下塗り層を設けたり、各種層を形成した後
にスーパーカレンダーによる平滑化処理を施すことなど
も可能である。また、その他の感熱記録体製造分野にお
ける各種の公知技術が必要に応じて付加し得るものであ
る。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、例中の[部]及び[%]は、特に断らない
限り、それぞれ[重量部]及び[重量%]を示す。
【0029】実施例1 ・下塗り層用塗液の調製 焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲル・ハー
ド社製、吸油量110ml/100g)70部、プラス
チックピグメント(商品名:グロスデール104S、固
形分:46%、三井化学社製)38部、デンプン−ポリ
酢酸ビニルグラフト共重合体(商品名:ペトロコートC
−8、日澱化学社製)の12%水溶液33部、カルボキ
シメチルセルロース(商品名:セロゲン7A、第一工業
製薬社製)2部、スチレン−ブタジエン系ラテックス
(商品名:L−1537Y、固形分:50%、旭化成工
業社製)14部、及び水100部からなる組成物を高速
撹拌機にて混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
【0030】・A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン15部、ポリビニルアルコール(ケン化度
65モル%、重合度200)の10%水溶液10部、及
び水25部からなる組成物をサンドグラインダーで平均
粒子径が0.8μmになるまで粉砕してA液を得た。
【0031】・B液調製 4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン30部、ポ
リビニルアルコール(ケン化度65モル%、重合度20
0)の10%水溶液20部、及び水50部からなる組成
物をサンドグラインダーで平均粒子径が1.0μm以下
になるまで粉砕してB液を得た。
【0032】・C液調製 ジフェニルスルホン30部、ポリビニルアルコール(ケ
ン化度65モル%、重合度200)の10%水溶液20
部、及び水50部からなる組成物をサンドグラインダー
で平均粒子径が1.0μm以下になるまで粉砕してC液
を得た。
【0033】・感熱記録層用塗液の調製 A液25部、B液50部、C液50部、ステアリン酸ア
ミドの20%分散液50部(商品名:ハイミクロンG−
270、乳化分散調製品、平均粒子径0.5μm、中京
油脂製)、炭酸カルシウム(商品名:ブリリアント1
5、白石カルシウム工業社製)13部、水酸化アルミニ
ウム(商品名:ハイジライトH−42、昭和電工社製)
10部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液20部、パラ
フィンワックス(融点:70℃)の30%分散液10
部、デンプン−酢酸ビニルグラフト共重合体の20%水
溶液(商品名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)8
0部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−11
0、クラレ社製)の10%水溶液40部、および水30
部からなる組成物を撹拌・混合して感熱記録用層塗液を
得た。
【0034】・感熱記録体の作製 坪量50g/m2の酸性上質紙に、下塗り層用塗液をピ
ュアーブレードコーターにて乾燥後の塗布量が8.0g
/m2となるように塗布乾燥後、その上に感熱記録層用
塗液を乾燥後の塗布量が5g/m2となるようにロッド
ブレードコーターで塗布乾燥し、スーパーカレンダーに
て、王研式平滑度(JAPAN TAPPI No.
5)が1000秒となるように平滑化処理し、感熱記録
体を得た。
【0035】実施例2 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50
部およびステアリン酸アミドの20%分散液50部の代
わりに、C液25部およびステアリン酸アミドの20%
分散液87.5部を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0036】実施例3 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50
部およびステアリン酸アミドの20%分散液50部の代
わりに、C液65部およびステアリン酸アミド20%分
散液27.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
【0037】実施例4 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50
部およびステアリン酸アミドの20%分散液50部の代
わりに、C液10部およびステアリン酸アミド20%分
散液110部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。
【0038】実施例5 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液50
部およびステアリン酸アミドの20%分散液50部の代
わりに、C液70部およびステアリン酸アミド20%分
散液20部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
【0039】実施例6 実施例1のC液調製において、ジフェニルスルホンの代
わりにシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステルを用い
た以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0040】実施例7 実施例1のC液調製において、ジフェニルスルホン30
部の代わりにシュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル
10部及びジフェニルスルホン20部を用いた以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0041】実施例8 実施例1のA液調製において、3−ジ(n−ブチル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに
3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランを用いた以外は、実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0042】実施例9 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、デンプン
−酢酸ビニルグラフト共重合体の20%水溶液(商品
名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)80部の代わ
りにケイ素変性ポリビニルアルコール(商品名:R−1
130、クラレ社製)の10%水溶液160部を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0043】比較例1 実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ステアリ
ン酸アミドの20%分散液50部の代わりにC液33部
を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0044】比較例2 実施例1の感熱記録層用塗液調製において、C液50部
の代わりにステアリン酸アミドの20%分散液75部を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0045】かくして得られた感熱記録体について、以
下の評価試験を行い、その結果を表1に記載した。
【0046】[耐地肌カブリ性]40℃、90%RH条
件下に24時間放置後の感熱記録体の耐地肌カブリ性を
白色度をハンター白色度計を用いて測定した。値が大き
いほど耐地肌カブリ性に優れている。
【0047】[記録濃度および記録走行性]感熱記録体
評価機(商品名:TH−PMD、大倉電機社製)を用
い、印加エネルギー0.3mj/dotにて記録させ、
記録部の濃度をマクベス濃度計(RD−914型、マク
ベス社製)でビジュアルモードにて測定し、また記録時
に発生するスティッキングまたはサーマルヘッド粕の度
合いから記録走行性を下記のように判定した。 ◎:スティッキングおよびサーマルヘッド粕がほとんど
発生しなかった。 ○:スティッキングまたはサーマルヘッド粕が少し発生
した。
【0048】[記録部の経時的保存性]上記の記録濃度
の評価で記録された感熱記録体を30℃、80%RH条
件下に7日放置後の記録部の濃度をマクベス濃度計(R
D−914型、マクベス社製)でビジュアルモードにて
測定した。
【0049】[耐油性]上記の記録濃度の評価で記録さ
れた感熱記録体の記録部にサラダオイルを1適垂らし、
1分後、過剰のオイルをテッシュペーパーでふき取り、
記録部の濃度をマクベス濃度計(RD−914型、マク
ベス社製)でビジュアルモードにて測定した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、油等の薬品に対
する記録部の保存性と記録部の経時的な保存性に優れ、
しかも耐地肌カブリ性と記録走行性に優れた効果を有す
るものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料、顕色剤、増感
    剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録
    体において、顕色剤が4,4’−ジヒドロキシジフェニ
    ルスルホンであり、かつ増感剤がステアリン酸アミド
    と、ジフェニルスルホンおよびシュウ酸ジ−p−メチル
    ベンジルエステルの少なくとも一種であることを特徴と
    する感熱記録体。
  2. 【請求項2】 ジフェニルスルホンおよびシュウ酸ジ−
    p−メチルベンジルエステルの少なくとも一種が、ステ
    アリン酸アミドに対して40〜400重量%である請求
    項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】 感熱記録層の接着剤が、デンプンとポリ
    酢酸ビニルとのグラフト共重合体である請求項1または
    2記載の感熱記録体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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