JP2001340550A - 遊技装置、および、その遊技部材の作成方法 - Google Patents

遊技装置、および、その遊技部材の作成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面硬度、耐摩耗性、耐食性に優れると共
に、低コストな遊技部材を作成すること。 【解決手段】 素材のSPCC10に対して、窒化処理
を行って窒化層を形成し、この窒化層が形成された炭素
鋼を高温の酸化性塩浴に浸漬して酸化層を形成すること
によって、特殊鋼(例えばステンレス鋼)と同等若しく
はそれ以上の高い表面硬度と、耐摩耗性および耐食性に
優れた表面硬化層11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ機
の分野において、パチンコ玉を発射装置により発射して
遊技盤内へ誘導する経路に設置されるレール体として利
用することが可能な遊技装置、および、その遊技部材の
作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、パチンコ機の正面図を示す。
【0003】パチンコ機1の遊技盤2には、パチンコ玉
Aを発射する発射装置の部位に位置して発射レール3
(以下、発射バンドという)が設置されている。この発
射バンド3から発射されたパチンコ玉Aは、上方に延び
た誘導レール4に沿って進行していき、遊技が行われる
ゲーム面5内へと誘導される。
【0004】図12は、発射バンド3を拡大したもので
ある。パチンコ玉Aは、発射バンド3のV字型をした凹
部3aの面に沿って打ち出されていく。
【0005】このような打ち出しに際して、パチンコ玉
Aをスムーズに凹部3aに沿って走行させ、打ち出しの
方向性を保つ必要性から、耐食性のあるステンレス鋼が
一般的に使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(1)しかしながら、
ステンレス鋼は、一般的に高価であり、また、このよう
にステンレス素地のままでは、表面硬度が低いため、傷
や削れ等による耐摩耗性に問題が生じる。
【0007】しかも、近年の電動式のパチンコ機におい
ては、1分間に約100発程度のパチンコ玉Aが発射バ
ンド3から打ち出されるため、発射バンド3の凹部3a
のパチンコ玉Aとの接触表面が短期間のうちに傷つきや
すく、その損傷部分に錆等が発生するという耐食性に問
題が生じる。
【0008】(2)また、このような問題に対処するた
めに、ステンレス鋼の表面に表面硬化処理として、硬質
クロムのメッキ処理を施したものがある。
【0009】しかし、硬質クロムのメッキ処理は、表面
が粗くなるため、パチンコ玉Aの汚れが発射バンド3に
付着しやすくなり、その結果、パチンコ玉Aの位置がず
れて、飛びムラが発生するという問題がある。
【0010】しかも、この硬質クロムのメッキ処理の使
用によって、製造コストがさらに高くなってしまうとい
う問題がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、低コストであり
ながら、表面硬度、耐摩耗性、耐食性に優れた遊技装
置、および、その遊技部材の作成方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技球と接触
する部位に設置される遊技部材を有する遊技装置であっ
て、前記遊技部材として、炭素鋼の素材を用い、該炭素
鋼の素材に対して、窒化処理を施すことによって特定の
成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の高い表面
硬度を有し、かつ、当該窒化処理された炭素鋼の素材を
高温の酸化性塩浴に浸漬する酸化処理を施すことによっ
て前記特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以
上の耐摩耗性および耐食性を有する、表面硬化層が形成
された遊技装置を構成する。
【0013】ここで、前記炭素鋼の素材を冷間圧延鋼鈑
(SPCC)とし、前記特定の成分からなる特殊鋼をス
テンレス鋼としてもよい。
【0014】前記酸化性塩浴に浸漬する高温を、約38
0℃以上としてもよい。
【0015】本発明は、遊技装置内の遊技球と接触する
部位に設置される遊技部材を作成する方法であって、前
記遊技部材として、炭素鋼の素材を用い、該炭素鋼の素
材に対して、特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくは
それ以上の高い表面硬度が得られるように窒化処理を行
う工程と、前記窒化処理された炭素鋼の素材を、高温の
酸化性塩浴に浸漬することによって、前記特定の成分か
らなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の耐摩耗性および
耐食性が得られた表面硬化層を形成する工程とを具える
ことによって、遊技部材の作成方法を提供する。
【0016】本発明は、炭素鋼の素材に表面硬化処理が
施された層を有する表面硬化処理体であって、前記炭素
鋼の素材に対して、窒化処理を施すことによって特定の
成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の高い表面
硬度を有し、かつ、当該窒化処理された炭素鋼の素材を
高温の酸化性塩浴に浸漬する酸化処理を施すことによっ
て前記特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以
上の耐摩耗性および耐食性を有する、表面硬化層を形成
することによって、表面硬化処理体を構成する。
【0017】本発明は、炭素鋼の素材に表面硬化処理さ
れた層を形成する方法であって、前記炭素鋼の素材に対
して、特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以
上の高い表面硬度が得られるように窒化処理を行う工程
と、前記窒化処理された炭素鋼の素材を、高温の酸化性
塩浴に浸漬することによって、前記特定の成分からなる
特殊鋼と同等若しくはそれ以上の耐摩耗性および耐食性
が得られた表面硬化層を形成する工程とを具えることに
よって、表面硬化処理方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0019】本例では、遊技装置として、前述した図1
3に示すパチンコ機1を例に挙げて説明する。そして、
本発明に係る表面硬化処理体を、発射装置のパチンコ玉
Aと接触する部位に設置される発射バンド3として構成
した場合について説明する。なお、前述した図12、図
13と同一部分については、その説明を省略し、同一符
号を付す。
【0020】(構成)図1は、遊技装置1(図13参
照)内の遊技球Aを発射する部位に設置される発射バン
ド3の構成を示す。
【0021】この発射バンド3は、炭素鋼10を素材と
して構成され、その炭素鋼10の表面に対して表面硬化
処理が施されている。なお、発射バンド3の外観形状
は、前述した図12の例と同様である。
【0022】ここでいう炭素鋼10とは、ステンレス鋼
等の特殊鋼とは異なるものであり、以下本例では、冷間
圧延鋼鈑(以下、SPCCという)を用いるものとす
る。なお、炭素鋼10としては、SPCCに限定される
ものではなく、他の周知の炭素鋼を用いてもよい。
【0023】そして、このSPCC10を素材とする発
射バンド3の表面に対して、表面硬化処理、すなわち、
所定の窒化処理および酸化処理を行うことによって、素
材表面に表面硬化層11を形成する。
【0024】この場合、SPCC10に対して所定の窒
化処理および酸化処理を施すことによって、特定の成分
からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の高い表面硬
度、耐摩耗性、および耐食性を有する表面硬化層11が
形成される。
【0025】なお、本例では、上記特定の成分からなる
特殊鋼として、従来技術でも説明したステンレス鋼を用
いるものとする。
【0026】(表面硬化処理の方法)次に、発射バンド
3の表面硬化処理の方法について説明する。
【0027】(A)窒化処理 まず、素材であるSPCC10に対して、特定の成分か
らなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の高い表面硬度が
得られるように、窒化処理を行って窒化層を形成する。
【0028】ここでいう、窒化処理とは、SPCC10
の表面から活性化窒素を拡散浸透させ、硬質で安定な窒
化化合物を生成させる表面硬化処理のことをいう。
【0029】この窒化処理としては、例えばアンモニア
の分解ガスによるガス窒化法、NaCN或いはKCN等
のシアン化塩やシアン酸塩を用いる塩浴窒化法、アンモ
ニアガスと一酸化炭素とを含む浸炭性ガスを用いるガス
軟窒化法、低真空中で窒素ガス或いは窒素ガスを含む混
合ガスを用いてグロー放電などにより拡散浸透させるプ
ラズマ窒化法などの手法を適宜採用することが可能であ
る。本例では、特に、塩浴窒化法を用いることが好まし
い。
【0030】ここで、窒化処理の条件例について説明す
る。
【0031】下記の条件の塩浴に浸漬 CN- =1%〜10% CNO- =30%〜40% 浸漬温度:530℃〜600℃ 浸漬時間:30分〜120分
【0032】(B)酸化処理 その窒化処理された窒化層を有するSPCC10に対し
て、酸化性塩浴に高温状態で浸漬する酸化処理を行っ
て、酸化層を形成する。これにより、特定の成分からな
る特殊鋼(すなわち、SPCC10)と同等若しくはそ
れ以上の耐摩耗性および耐食性が得られた表面硬化層1
1が最終的に形成される。
【0033】この酸化処理としては、各種の周知の手法
を採用することができる。窒化処理は、室温以上の高温
で行われることから、窒化処理後には冷却が行われる。
この冷却に際して、酸化処理を行うようにすれば、それ
分処理がスムーズに行うことができる。従って、本例で
は、窒化処理後の冷却に際して、SPCC10を酸化剤
を含む浴に浸漬することによって酸化処理を行うことが
好ましい。
【0034】ここで、酸化処理(窒化処理後における冷
却工程で実施される処理)の条件例について説明する。
【0035】下記の条件の塩浴に浸漬 NaNO3 =1%〜20% NaNO3 +NaNO2 <25% NaCO3 =20%〜40% 浸漬温度:300℃〜400℃(窒化処理時の温度より
も低温) 浸漬時間:20分〜60分 このように窒化処理だけでなく、酸化処理を行うことに
よって、耐食性が一段と向上する。
【0036】(実験例)次に、実験例について説明す
る。
【0037】発射バンド10の試験片に対して各種の表
面硬化処理を施して表面硬化層11を形成し、各種の環
境試験を行った例について説明する。
【0038】(A)表面硬化処理条件 ここで、表面硬化処理としては、下記の表1に示す処理
1〜処理4を用いるものする。
【0039】
【表1】
【0040】なお、表1の表面硬化処理後に、以下の研
磨工程を実行する。処理1,処理4は、バレル処理とし
て、スケール除去バレル→光沢バレルを実行する。処理
2,処理3は、バレル処理として、光沢バレルを実行す
る。
【0041】(B)環境試験 1)塩水噴霧試験 処理1〜処理4の各試験片の耐食性を比較するために、
JISに準じて塩水噴霧試験を行った。試験片に発錆が
認められるまで(試験時間24時間)、発錆面積を観察
した。評価対象面は試験片の表面部分とした。
【0042】塩水噴霧試験の発錆面積の評価を、表2に
示す。
【0043】
【表2】
【0044】ただし、表2中の記号は発錆面積を相対的
に評価したものであり、◎:0%、○:1%〜10%、
△:10%〜20%、▲:20%〜60%、×:60%
以上を示す。
【0045】図2は、処理1〜処理4の各試験片の発錆
状態を示す外観形状である。錆12は、処理1以外の各
処理について確認された。
【0046】従って、これら表2および図2から、処理
1が最も耐食性に優れていることがわかる。
【0047】また、図3は、上記表2の中で特に評価結
果が良かった処理1および処理2の試験片を例にとり、
エッジ部の耐食性について調査を行ったものである。こ
の結果、処理1は、処理2〜4に比較して優れた耐食性
を示していることがわかる。
【0048】2)表面粗さ測定 表面硬化処理前、表面硬化処理後の研磨処理を終了した
処理1〜処理4の各試験片の表面粗さ(Ra、Rma
x、Rz)を測定した。
【0049】図4〜図6は、表面硬化処理+研磨処理後
の各種の表面粗さの測定結果を示す。ただし、図4に示
す表面硬化処理前の表面粗さは、Ra=0.13μmで
ある。図5に示す表面硬化処理前の表面粗さは、Rma
x=2.14μmである。図6に示す表面硬化処理前の
表面粗さは、Rz=1.54μmである。
【0050】これら表面粗さの比較の結果から、処理1
が他の処理に比べて、処理前後のバラツキが少ないこと
がわかる。なお、処理2および処理3の試験片は、低温
処理のため、1つ少ない研磨処理で、処理1および処理
4と同等の表面粗さを示した。
【0051】3)硬さ測定 図7は、表面硬化処理後の各試験片の硬さを測定した場
合の硬さ推移曲線を示す。
【0052】表面固さおよび断面硬さは、処理1は、窒
化処理後に浴(すなわち、酸化性塩浴:390℃)へ冷
却するため、窒化処理後に冷水した処理4に比較して、
硬さが低下する傾向となった。しかし、試験片は、遊技
機等で用いられるものであり、高圧下で摺動する部品で
はないため、処理1の条件において十分な硬化層が得ら
れているものと判断される。
【0053】4)断面組織観察 図8〜図12は、表面硬化処理後の光学顕微鏡による断
面組織(約400倍)を示す。図中、Taは酸化層およ
び窒化層からなる表面硬化層11の膜厚、Tbは素材の
SPCC10の膜厚である。なお、最上部の層は、埋め
込み用のエポシキ樹脂である。
【0054】各試験片のうち、表面硬化層11の膜厚
は、処理1(13μm)が厚かった。これに比べて、処
理2、処理3の膜厚が薄いのは、低温処理のためであ
る。
【0055】5)その他 処理1〜処理4が施された試験片の(表面硬化処理+研
磨処理)後の表面形状をSEM(Scanning Electron Mi
croscope)を用いて観察したが、顕著な差は観察されな
かった。
【0056】(C)比較結果 以上の各種試験結果をまとめると、以下のようになる。 1)耐食性では、処理1を施した試験片が最も優れてい
る。 2)表面硬化層11の表面硬さ、断面硬さは、処理1で
も満足できる値であり、これにより、十分な耐摩耗性が
得られるものと考えられる。なお、窒化処理時間を延長
すれば、所望の表面硬化層厚さを得ることができる。 3)処理1の条件下で作成された表面硬化層11を有す
る表面酸化処理体としてのSPCC10は、ステンレス
鋼等の特殊鋼と同等若しくはそれ以上の表面硬度、耐摩
耗性、耐食性を有することが判明した。 4)処理1の酸化処理条件として、高温処理の380℃
としたが、これに限定されるものではなく、約380℃
以上、好ましくは略390℃〜420℃の範囲内であれ
ばよい。
【0057】以上の点から、表面硬化層11としては、
処理1の条件が最も優れているものと判断できる。
【0058】なお、上記例では、表面硬化処理体とし
て、発射装置の発射バンド3を例に挙げたが、これに限
定されるものではなく、その他の遊技用部材、特にパチ
ンコ玉Aと接触する部位に用いてもよい。
【0059】また、上記例では、遊技装置を例に挙げた
が、これに限定されるものではなく、遊技以外の分野の
装置にも適用可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
炭素鋼の素材(例えば冷間圧延鋼鈑:SPCC)に対し
て、特定の成分からなる特殊鋼(例えばステンレス鋼)
と同等若しくはそれ以上の高い表面硬度が得られるよう
に窒化処理を行い、この窒化処理された炭素鋼を高温の
酸化性塩浴に浸漬することによって、その特定の成分か
らなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の耐摩耗性および
耐食性特性を有する表面硬化層を形成したので、このよ
うに表面硬化処理された炭素鋼を、従来の特殊鋼として
例えば硬質クロムメッキされたステンレス鋼に代用させ
ることが可能となり、これにより、低コストであるにも
かかわらず、表面硬度、耐摩耗性、耐食性に優れた遊技
装置の発射バンドを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である、遊技装置に用いら
れる表面硬化処理が施された発射バンドの構成を示す斜
視図である。
【図2】塩水噴霧試験後の発錆状態を示す説明図であ
る。
【図3】塩水噴霧試験後の試験片のエッジ部分を示す斜
視図である。
【図4】表面硬化処理後の表面粗さを比較して示す説明
図である。
【図5】表面硬化処理後の表面粗さを比較して示す説明
図である。
【図6】表面硬化処理後の表面粗さを比較して示す説明
図である。
【図7】表面硬化処理後の表面硬さを示す説明図であ
る。
【図8】表面硬化処理後の処理1の断面組織を示す説明
図である。
【図9】表面硬化処理後の処理2の断面組織を示す説明
図である。
【図10】表面硬化処理後の処理3の断面組織を示す説
明図である。
【図11】表面硬化処理後の処理4の断面組織を示す説
明図である。
【図12】従来の遊技装置に用いられる発射バンドの構
成を示す斜視図である。
【図13】パチンコ機の外観構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 遊技盤 3 発射バンド 3a 凹部 4 誘導レール 5 ゲーム面 10 炭素鋼 11 表面硬化層 12 錆

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球と接触する部位に設置される遊技
    部材を有する遊技装置であって、 前記遊技部材として、炭素鋼の素材を用い、 該炭素鋼の素材に対して、窒化処理を施すことによって
    特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の高
    い表面硬度を有し、かつ、当該窒化処理された炭素鋼の
    素材を高温の酸化性塩浴に浸漬する酸化処理を施すこと
    によって前記特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくは
    それ以上の耐摩耗性および耐食性を有する、表面硬化層
    を形成したことを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】 前記炭素鋼の素材は冷間圧延鋼鈑(SP
    CC)であり、前記特定の成分からなる特殊鋼はステン
    レス鋼であることを特徴とする請求項1記載の遊技装
    置。
  3. 【請求項3】 前記酸化性塩浴に浸漬する高温とは、約
    380℃以上であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の遊技装置。
  4. 【請求項4】 前記遊技部材は、遊技球を発射する部位
    に設置される発射バンドからなることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の遊技装置。
  5. 【請求項5】 遊技装置内の遊技球と接触する部位に設
    置される遊技部材を作成する方法であって、 前記遊技部材として、炭素鋼の素材を用い、 該炭素鋼の素材に対して、特定の成分からなる特殊鋼と
    同等若しくはそれ以上の高い表面硬度が得られるように
    窒化処理を行う工程と、 前記窒化処理された炭素鋼の素材を、高温の酸化性塩浴
    に浸漬することによって、前記特定の成分からなる特殊
    鋼と同等若しくはそれ以上の耐摩耗性および耐食性が得
    られた表面硬化層を形成する工程とを具えたことを特徴
    とする遊技部材の作成方法。
  6. 【請求項6】 前記炭素鋼の素材は冷間圧延鋼鈑(SP
    CC)であり、前記特定の成分からなる特殊鋼はステン
    レス鋼であることを特徴とする請求項5記載の遊技部材
    の作成方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化性塩浴に浸漬する高温とは、約
    380℃以上であることを特徴とする請求項5又は6記
    載の遊技部材の作成方法。
  8. 【請求項8】 前記遊技部材は、遊技球を発射する部位
    に設置される発射バンドからなることを特徴とする請求
    項5ないし7のいずれかに記載の遊技部材の作成方法。
  9. 【請求項9】 炭素鋼の素材に表面硬化処理が施された
    層を有する表面硬化処理体であって、 前記炭素鋼の素材に対して、窒化処理を施すことによっ
    て特定の成分からなる特殊鋼と同等若しくはそれ以上の
    高い表面硬度を有し、かつ、当該窒化処理された炭素鋼
    の素材を高温の酸化性塩浴に浸漬する酸化処理を施すこ
    とによって前記特定の成分からなる特殊鋼と同等若しく
    はそれ以上の耐摩耗性および耐食性を有する、表面硬化
    層を形成したことを特徴とする表面硬化処理体。
  10. 【請求項10】 前記炭素鋼の素材は冷間圧延鋼鈑(S
    PCC)であり、前記特定の成分からなる特殊鋼はステ
    ンレス鋼であることを特徴とする請求項9記載の表面硬
    化処理体。
  11. 【請求項11】 炭素鋼の素材に表面硬化処理された層
    を形成する方法であって、 前記炭素鋼の素材に対して、特定の成分からなる特殊鋼
    と同等若しくはそれ以上の高い表面硬度が得られるよう
    に窒化処理を行う工程と、 前記窒化処理された炭素鋼の素材を、高温の酸化性塩浴
    に浸漬することによって、前記特定の成分からなる特殊
    鋼と同等若しくはそれ以上の耐摩耗性および耐食性が得
    られた表面硬化層を形成する工程とを具えたことを特徴
    とする表面硬化処理方法。
  12. 【請求項12】 前記炭素鋼の素材は冷間圧延鋼鈑(S
    PCC)であり、前記特定の成分からなる特殊鋼はステ
    ンレス鋼であることを特徴とする請求項11記載の表面
    硬化処理方法。
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