JP2001340105A - シューズのミッドソール又はインナーソール用発泡体 - Google Patents
シューズのミッドソール又はインナーソール用発泡体Info
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Abstract
境下においても、温度による硬度変化が小さく、クッシ
ョン性、衝撃緩衝性に優れ、オーバープロネーションな
どの障害を起こすことのないミッドソール又はインナー
ソール用発泡体を提供する。また、2次加熱成型加工可
能なミッドソール又はインナーソール用発泡体を提供す
る。 【解決手段】 常温雰囲気中と40℃雰囲気中の表面硬
度(JIS−C硬度)の差が4度以内、0℃雰囲気中と
常温雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が5度
以内であるシューズのミッドソール又はインナーソール
用発泡体。
Description
変化の少ないシューズのミッドソール又はインナーソー
ル用発泡体に関するものである。
にはクッション性や衝撃緩衝性、軽さなどの特性が要求
される。このような特性を満足する素材としてエチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)を主成分とした発泡体
やポリウレタン(PU)を主成分とした発泡体が使用さ
れている。PUを主成分とした発泡体は、軽量化に限界
があり、加えて加水分解による劣化が激しく品質保証上
好ましくない。このため、EVAを主成分とした発泡体
が商品の大半を占めている。
は、温度による硬度変化が大きいという欠点がある。例
えば、高温環境下(気温が30℃程度)ではミッドソー
ルやインナーソールの材料硬度が大きく低下し、オーバ
ープロネーションなどの障害の原因となる。また、逆に
低温環境下(気温10℃以下)の使用状況下では、硬度
が上昇し、クッション性や衝撃緩衝性等の機能面が低下
する。
の添加が有効である。しかし、ミッドソールやインナー
ソールは、1次加工で発泡体に成型した後、2次加熱成
型加工を行う商品が多い反面、ゴム材料を多く添加した
配合では、2次加熱成型加工ができない問題がある。こ
れは、ゴム材料の熱可塑性が低いのが要因である。ま
た、ゴム材料添加配合では寸法安定性の低下などの問題
も挙げられる。このため、2次加熱成型加工が可能で温
度による物性の影響を受け難い熱可塑性エラストマーの
選定、及び/又はこれと他の材料との組み合わせの開発
が要望されていた。上記の2次加熱成型加工とは、一度
架橋発泡させた材料を再度加熱し軟化させ、適宜圧縮さ
せた後冷却する成型加工方法をいう。この成型方法は意
匠成型を主目的として行われる。これにより、商品価値
の向上やデザインの自由度が広がる。
のあらゆる環境下においても、温度による硬度変化が小
さく、クッション性、衝撃緩衝性に優れ、オーバープロ
ネーションなどの障害を起こすことのないミッドソール
又はインナーソール用発泡体を提供することにある。ま
た本発明の課題は2次加熱成型加工可能なミッドソール
又はインナーソール用発泡体を提供することにある。
40℃雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が4
度以内、0℃雰囲気中と常温雰囲気中の表面硬度(JI
S−C硬度)の差が5度以内であるシューズのミッドソ
ール又はインナーソール用発泡体に係る。
有量が60%以下であるスチレン−ブタジエンブロック
共重合体30〜100重量部、ゴム材料0〜50重量部
を含有する組成物を架橋剤、発泡剤、その他添加剤の存
在下に発泡させることにより得ることができる。ここで
重量部とは、原材料(ゴム・樹脂・熱可塑性エラストマ
ー)の総和を100重量部とした場合の各材料の配合量
である。
料としては例えば特開昭55−118944号、特開昭
58−216001号等に公知である。しかしながらこ
れらの公知文献は、以下の点が本件と異なっている。
ソール)用の組成物に関するものである。ここでアウタ
ーソールと、本発明のようなミッドソール又はインナー
ソールとはその果たす機能、性能から大きな相異があ
る。即ちアウターソールはグリップ性、屈曲性、耐摩耗
性が要求されるのに対し、ミッドソール及びインナーソ
ールは軽量性、クッション性、衝撃緩衝性などが要求さ
れる。ミッドソール及びインナーソールでは、これらの
機能面を得るために、比重を0.45以下で、かつ、表
面硬度が35〜75度(JIS−C硬度)にするのが好
ましい。この比重、硬度の条件下では、アウターソール
の要求特性を満足することは極めて困難である。
て得られる靴底材によるものである。本件のようなゴム
材料を含むものや、比重0.45以下と高発泡の材料
は、射出成型できなかったり、不良率が非常に高くなる
問題があり、射出による成型加工は現実的には極めて困
難である。
ン−ブタジエンブロック共重合体は常温で加硫ゴムのよ
うな優れた弾性を示し、スチレン含有量が60%以下、
好ましくは20〜60%の熱可塑性エラストマーであ
る。スチレン含有量が60%を越えると、硬度が高くな
り、機能性が低下する。また、使用されるスチレン-ブ
タジエンブロック共重合体のメルトフローレートとして
は、2g/10min以上(ASTM D1248法:
190℃、216kg)が望ましい。メルトフローレー
トがこの値より低いと2次成型加工性が低下する。MF
Rの上限は50g/10min程度である。
然ゴム、スチレンブタジエンゴムなどのジエン系ゴム、
エチレン―プロピレンゴム(EPDM、EPM)、ウレ
タンゴム、アクリルゴム等が使用できる。結晶性構造を
持つ1,2シンジオタクチックポリブタジエン樹脂は本
発明のジエン系ゴムのなかに含まない。本発明におい
て、上記スチレン−ブタジエンブロック共重合体と、ゴ
ム材料の割合は前者の30〜100重量部、より好まし
くは30〜60重量部、後者の0〜50重量部、より好
ましくは20〜50重量部とするのが良い。スチレン−
ブタジエンブロック共重合体が30重量部未満では、高
温、低温環境下での硬度変化が大きい。
酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリウレタン(P
U)、ポリエチレン(PE)、ハイスチレン樹脂などの
熱可塑性樹脂をブレンドしてもよい。これらは組成物1
00重量部中、0〜70重量部用いるのが良い。
ばシリカ等の充填剤;ステアリン酸;老化防止剤;有機
アミン等の加硫促進剤;酸化亜鉛;ナフテン系オイル;
硫黄;ジクミルパーオキサイド、ジブチルパーオキサイ
ド等の架橋剤;アゾジカルボンアミド、ジニトロソペン
タメチレンテトラアミン等の発泡剤などを配合すること
ができる。
でき、例えば145〜160℃程度、通常150℃程度
の温度でプレス成型することにより行うことができる。
この際、圧力及び時間は目標とする硬度、比重の発泡体
が得られるように適宜調整することができる。得られた
発泡体を2次加熱成型加工して目的とする本発明のシュ
ーズのミッドソール又はインナーソール用発泡体を得る
ことができる。
は0.45以下が好ましい。更に消費者からの軽量化の
要望に対応するためには、発泡体の比重は0.40以下
が好ましく、特に0.15〜0.35の範囲が好ましい。
本発明の発泡体の常温雰囲気中の表面硬度(JIS−C
硬度)は35〜75度が好ましく、特に40〜60度の
範囲のものが好ましい。比重が0.45を越えると軽量
性を欠き、上記表面硬度が範囲外のものは、衝撃緩衝性
や反発性などにおいてミッドソールやインナーソールの
機能面も著しく低下する。
と40℃雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が
4度以内、より好ましくは3度以内、0℃雰囲気中と常
温雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が5度以
内、より好ましくは4度以内であることが重要である。
また、本件に記載している常温とは、気温23℃をい
う。
以内であると、高温環境使用時においてオーバープロネ
ーション障害の回避に効果的である。また、後者の硬度
差が5度を越えるとミッドソールやインナーソールとし
ての衝撃緩衝性・反発性等の特性が維持できなくなる。
さらに硬度差が4度以内であれば、低温環境下において
も常温状態と変わらない性能を維持できる。
ルやインナーソールの全部ではなく、部分的に使用する
こともできる。例えばミッドソール又はインナーソール
の中に縞状、島状等に発泡体を用いても良く、不連続に
筋状に用いても良く、その形状、態様は特に限定されな
い。
はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
度混練し、混練物を140℃で1次加熱プレス成型(架
橋、発泡)する。プレス条件は、配合によって異なり、
1次成型品の内部硬度が35〜50度(JIS−C硬
度)になるよう適宜条件を調整した。この条件で作製し
た1次成型品を30%の圧縮率で2次成型(140〜1
60℃で加熱プレス7分、冷却15分)を実施して、シ
ューズのミッドソール又はインナーソール用の発泡体を
得た。ここでSBS−TPEはスチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体(スチレン含有量43%)、RSS#3
は天然ゴム、SBR1402はスチレンブタジエンゴ
ム、BR01はブタジエンゴム、PEはポリエチレン、
JSR0061はスチレン含量76.8%のハイスチレ
ン樹脂、EVAはエチレン−酢酸ビニル共重合体を示
し、架橋剤としてはジクミルパーオキサイド、発泡剤と
してはアゾジカルボンアミドを使用した。但し、表2中
の比較例3については、架橋剤として硫黄を使用した。
表3〜4にその性能評価を示す。
度変化、常温と0℃の硬度変化、2次加熱加工性を以下
に示す。硬度は、各雰囲気中に30分以上放置後に計測
したものである。2次加熱成型性は意匠デザインの実現
性により調べ、○は問題ない状態であり、×は凹凸状態
が悪く製品として不良品となる状態を示す。
化が小さく、2次加熱成型性も問題がない。常温時の硬
度比重もミッドソール、及び、インナーソールの特性を
満足できる値である。
ある。高温、低温環境下での硬度変化が大きい。比較例
2に示すようにSBSの添加量が30重量部以下では、
高温、低温環境下での硬度変化が大きく、目標レベルに
達しない。比較例3,4に示すようにラバー材料のみ、
もしくはラバー材料が主の配合では、2次加熱加工性が
悪い。
ズのミッドソールおよびインナーソール用の発泡体であ
り、あらゆる環境下において、ミッドソールやインナー
ソールの機能を発揮することができる。本発明の発泡体
は、靴用発泡ミッドソール材およびインナーソール材と
して極めて有効である。
Claims (5)
- 【請求項1】 常温雰囲気中と40℃雰囲気中の表面硬
度(JIS−C硬度)の差が4度以内、0℃雰囲気中と
常温雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が5度
以内である2次加熱成型加工可能なシューズのミッドソ
ール又はインナーソール用発泡体。 - 【請求項2】 比重が0.45以下であり、かつ、常温
雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)が35〜75度
である請求項1に記載の発泡体。 - 【請求項3】 常温雰囲気中と40℃雰囲気中の表面硬
度(JIS−C硬度)の差が3度以内、0℃雰囲気中と
常温雰囲気中の表面硬度(JIS−C硬度)の差が4度
以内である請求項1に記載の発泡体。 - 【請求項4】 スチレン含有量が60%以下であるスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体を30〜100重量
部、ゴム材料を0〜50重量部含有する請求項1に記載
の発泡体。 - 【請求項5】 スチレン含有量が60%以下であるスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体を30〜60重量
部、ゴム材料を20〜50重量部含有する請求項4に記
載の発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164872A JP3335339B2 (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | シューズのミッドソール又はインナーソール用発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001340105A true JP2001340105A (ja) | 2001-12-11 |
JP3335339B2 JP3335339B2 (ja) | 2002-10-15 |
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JP2000164872A Expired - Lifetime JP3335339B2 (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | シューズのミッドソール又はインナーソール用発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3335339B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029609A (ja) * | 2003-07-08 | 2005-02-03 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 樹脂組成物 |
-
2000
- 2000-06-01 JP JP2000164872A patent/JP3335339B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2005029609A (ja) * | 2003-07-08 | 2005-02-03 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 樹脂組成物 |
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