JP2001339441A - 多重通信装置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタ - Google Patents
多重通信装置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多重通信装置において、通信信号の波形ひず
みを確実に抑制する。 【解決手段】 本発明は、複数の端末通信器1と、この
複数の端末通信器1を接続するバス線路3、4と、この
バス線路3、4の両端に一端が接続された端子43、4
5を有するコネクタ17、69と、このコネクタ17、
69内に形成され、前記バス線路3、4と略同一のイン
ピーダンスを有し、前記端子43、45の他端が両端に
接続された終端抵抗回路25、73とを備えた多重通信
装置15であって、前記終端抵抗回路25、73が、第
1の抵抗47と、この第1の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、前記第1と第2の抵抗47、49
間に接続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコ
ンデンサ51と、一端部が前記コンデンサ51に接続さ
れ、他端部63、95が接地側に接続されて前記コンデ
ンサ51を接地する接地端子を有している。
みを確実に抑制する。 【解決手段】 本発明は、複数の端末通信器1と、この
複数の端末通信器1を接続するバス線路3、4と、この
バス線路3、4の両端に一端が接続された端子43、4
5を有するコネクタ17、69と、このコネクタ17、
69内に形成され、前記バス線路3、4と略同一のイン
ピーダンスを有し、前記端子43、45の他端が両端に
接続された終端抵抗回路25、73とを備えた多重通信
装置15であって、前記終端抵抗回路25、73が、第
1の抵抗47と、この第1の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、前記第1と第2の抵抗47、49
間に接続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコ
ンデンサ51と、一端部が前記コンデンサ51に接続さ
れ、他端部63、95が接地側に接続されて前記コンデ
ンサ51を接地する接地端子を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス線路を介して
伝送される通信信号の波形ひずみを抑制した多重通信装
置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタに関す
る。
伝送される通信信号の波形ひずみを抑制した多重通信装
置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車などでは、搭載された電装品と制
御装置との間の信号による情報量の増加に伴い、信号伝
送用のバス線路数が増加している。このバス路数を省ス
ペース化などの点から減少させるために、単一のバス線
路に複数の信号を伝達させる多重通信装置が用いられて
いる。
御装置との間の信号による情報量の増加に伴い、信号伝
送用のバス線路数が増加している。このバス路数を省ス
ペース化などの点から減少させるために、単一のバス線
路に複数の信号を伝達させる多重通信装置が用いられて
いる。
【0003】この多重通信装置は、図6に示すように、
複数の端末通信器1と、この複数の端末通信器1を相互
に接続したバス線路3とからなる。複数の端末通信器1
は、通信信号により相互に通信している。
複数の端末通信器1と、この複数の端末通信器1を相互
に接続したバス線路3とからなる。複数の端末通信器1
は、通信信号により相互に通信している。
【0004】バス線路3は、図8に示すように、複数本
の被覆電線5からなる。これらのバス線路3には、図
6、図7に示すように、両端にそれぞれ端末通信器1が
接続されて回路を閉じている。このバス線路3は、複数
の端末通信器1間の通信の際に、端末通信器1からの通
信信号を伝送している。
の被覆電線5からなる。これらのバス線路3には、図
6、図7に示すように、両端にそれぞれ端末通信器1が
接続されて回路を閉じている。このバス線路3は、複数
の端末通信器1間の通信の際に、端末通信器1からの通
信信号を伝送している。
【0005】このようなバス線路3では、端末通信器1
からの通信信号を例えば250bps程度の高速で伝送
すると、両端で通信信号が反射し、この反射した通信信
号と元の通信信号とが重なることがあった。このため、
通信信号に波形ひずみが生じ、複数の端末通信器1間で
は、誤伝送が生じることがあった。
からの通信信号を例えば250bps程度の高速で伝送
すると、両端で通信信号が反射し、この反射した通信信
号と元の通信信号とが重なることがあった。このため、
通信信号に波形ひずみが生じ、複数の端末通信器1間で
は、誤伝送が生じることがあった。
【0006】この場合、バス線路3の両端に設けられた
端末通信器1には、図7に示すように、バス線路3に接
続された抵抗7が内部に設けられている。この抵抗7
は、バス線路3と略同一のインピーダンスを有し、バス
線路3の両端の電力反射係数を略零にしている。従っ
て、複数の端末通信器1間の通信を行う際には、端末通
信器1からの通信信号がバス線路3を介して伝送され、
この通信信号が抵抗7を通過する。このとき、バス線路
3の両端では、電力反射係数が略零となっているため通
信信号の反射を防止し、通信信号の波形ひずみを抑制す
る。
端末通信器1には、図7に示すように、バス線路3に接
続された抵抗7が内部に設けられている。この抵抗7
は、バス線路3と略同一のインピーダンスを有し、バス
線路3の両端の電力反射係数を略零にしている。従っ
て、複数の端末通信器1間の通信を行う際には、端末通
信器1からの通信信号がバス線路3を介して伝送され、
この通信信号が抵抗7を通過する。このとき、バス線路
3の両端では、電力反射係数が略零となっているため通
信信号の反射を防止し、通信信号の波形ひずみを抑制す
る。
【0007】また、外来ノイズにより通信信号に波形ひ
ずみが生じることがあり、この場合、バス線路3には、
図9に示すように、複数の被覆電線5と、これらの被覆
電線5を長手方向に覆う銅などからなる編組9と、この
編組9により覆われた複数の被覆電線5を覆う保護チュ
ーブ11とからなるいわゆるシールド線が用いられてい
る。従って、複数の端末通信器1間の通信を行う際に
は、バス線路3が編組9内で電界、磁界などから遮断さ
れているので、バス線路3により伝送されている通信信
号の外来ノイズによる影響を防止し、通信信号の波形ひ
ずみを抑制している。
ずみが生じることがあり、この場合、バス線路3には、
図9に示すように、複数の被覆電線5と、これらの被覆
電線5を長手方向に覆う銅などからなる編組9と、この
編組9により覆われた複数の被覆電線5を覆う保護チュ
ーブ11とからなるいわゆるシールド線が用いられてい
る。従って、複数の端末通信器1間の通信を行う際に
は、バス線路3が編組9内で電界、磁界などから遮断さ
れているので、バス線路3により伝送されている通信信
号の外来ノイズによる影響を防止し、通信信号の波形ひ
ずみを抑制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多重通信装置13では、バス線路3の両端に設けら
れた端末通信器1内の抵抗7により、バス線路3の両端
での通信信号の反射を防止し、通信信号の波形ひずみを
抑制しているので、外来ノイズによる波形ひずみが生
じ、波形ひずみの確実な抑制を行うことができなかっ
た。
来の多重通信装置13では、バス線路3の両端に設けら
れた端末通信器1内の抵抗7により、バス線路3の両端
での通信信号の反射を防止し、通信信号の波形ひずみを
抑制しているので、外来ノイズによる波形ひずみが生
じ、波形ひずみの確実な抑制を行うことができなかっ
た。
【0009】また、外来ノイズによる影響を防止するた
めに、バス線路3にシールド線を用いると、多重通信装
置13のコスト高となると共に、編組9を接地する必要
があり端末通信器1とバス線路3との接続作業に手間が
かかっていた。
めに、バス線路3にシールド線を用いると、多重通信装
置13のコスト高となると共に、編組9を接地する必要
があり端末通信器1とバス線路3との接続作業に手間が
かかっていた。
【0010】そこで、本発明は、通信信号の波形ひずみ
を確実に抑制することができ、かつコストを低減するこ
とができる多重通信装置及びこの多重通信装置に用いら
れたコネクタの提供を目的とする。
を確実に抑制することができ、かつコストを低減するこ
とができる多重通信装置及びこの多重通信装置に用いら
れたコネクタの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の端末通信器と、この
複数の端末通信器を接続するバス線路と、このバス線路
の両端に一端が接続された端子を有するコネクタと、こ
のコネクタ内に形成され、前記バス線路と略同一のイン
ピーダンスを有し、前記端子の他端が両端に接続された
終端抵抗回路とを備えた多重通信装置であって、前記終
端抵抗回路が、第1の抵抗と、この第1の抵抗に直列に
接続された第2の抵抗と、前記第1と第2の抵抗間に接
続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコンデン
サと、一端部が前記コンデンサに接続され、他端部が接
地側に接続されて前記コンデンサを接地する接地端子と
からなることを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、複数の端末通信器と、この
複数の端末通信器を接続するバス線路と、このバス線路
の両端に一端が接続された端子を有するコネクタと、こ
のコネクタ内に形成され、前記バス線路と略同一のイン
ピーダンスを有し、前記端子の他端が両端に接続された
終端抵抗回路とを備えた多重通信装置であって、前記終
端抵抗回路が、第1の抵抗と、この第1の抵抗に直列に
接続された第2の抵抗と、前記第1と第2の抵抗間に接
続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコンデン
サと、一端部が前記コンデンサに接続され、他端部が接
地側に接続されて前記コンデンサを接地する接地端子と
からなることを特徴とする。
【0012】従って、請求項1記載の発明では、バス線
路と略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備
えたコネクタがバス線路の両端に接続されたので、バス
線路の両端の電力反射係数を略零にすることができる。
従って、複数の端末通信器間の通信の際には、端末通信
器からの通信信号がバス線路を介して伝送され、その通
信信号がバス線路の両端に設けられたコネクタ内の終端
抵抗回路を通過して、バス線路の両端での通信信号の反
射を防止することができる。また、通信信号が終端抵抗
回路の第1と第2の抵抗を通過する際には、第1、第2
の抵抗間に接続されたコンデンサの高周波吸収作用によ
り通信信号の高周波振動を除去することができる。
路と略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備
えたコネクタがバス線路の両端に接続されたので、バス
線路の両端の電力反射係数を略零にすることができる。
従って、複数の端末通信器間の通信の際には、端末通信
器からの通信信号がバス線路を介して伝送され、その通
信信号がバス線路の両端に設けられたコネクタ内の終端
抵抗回路を通過して、バス線路の両端での通信信号の反
射を防止することができる。また、通信信号が終端抵抗
回路の第1と第2の抵抗を通過する際には、第1、第2
の抵抗間に接続されたコンデンサの高周波吸収作用によ
り通信信号の高周波振動を除去することができる。
【0013】また、コネクタにより、通信信号の反射を
防止し、かつ通信信号の高周波振動を除去でき、バス線
路にシールド線を用いないので、コストを低減すること
ができ、かつ編組の接地が不要になる。
防止し、かつ通信信号の高周波振動を除去でき、バス線
路にシールド線を用いないので、コストを低減すること
ができ、かつ編組の接地が不要になる。
【0014】請求項2記載の発明は、通信信号を伝送す
るバス線路と、このバス線路に一端が接続された端子
と、前記バス線路と略同一のインピーダンスを有し、前
記端子の他端が両端に接続された終端抵抗回路とを備え
たコネクタであって、前記終端抵抗回路が、第1の抵抗
と、この第1の抵抗に直列に接続された第2の抵抗と、
前記第1と第2の抵抗間に接続され、前記通信信号の高
周波振動を吸収するコンデンサと、一端部が前記コンデ
ンサに接続され、他端部が接地側に接続されて前記コン
デンサを接地する接地端子とからなることを特徴とす
る。
るバス線路と、このバス線路に一端が接続された端子
と、前記バス線路と略同一のインピーダンスを有し、前
記端子の他端が両端に接続された終端抵抗回路とを備え
たコネクタであって、前記終端抵抗回路が、第1の抵抗
と、この第1の抵抗に直列に接続された第2の抵抗と、
前記第1と第2の抵抗間に接続され、前記通信信号の高
周波振動を吸収するコンデンサと、一端部が前記コンデ
ンサに接続され、他端部が接地側に接続されて前記コン
デンサを接地する接地端子とからなることを特徴とす
る。
【0015】従って、請求項2記載の発明では、バス線
路と略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備
えたコネクタがバス線路の両端に接続されたので、バス
線路の両端の電力反射係数を略零にすることができる。
従って、通信信号がバス線路を介して伝送される際に
は、通信信号がバス線路を介して伝送され、その通信信
号がバス線路の両端に設けられたコネクタ内の終端抵抗
回路を通過して、バス線路の両端での通信信号の反射を
防止することができる。また、通信信号が終端抵抗回路
の第1と第2の抵抗を通過する際には、第1、第2の抵
抗間に接続されたコンデンサの高周波吸収作用により通
信信号の高周波振動を除去することができる。
路と略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備
えたコネクタがバス線路の両端に接続されたので、バス
線路の両端の電力反射係数を略零にすることができる。
従って、通信信号がバス線路を介して伝送される際に
は、通信信号がバス線路を介して伝送され、その通信信
号がバス線路の両端に設けられたコネクタ内の終端抵抗
回路を通過して、バス線路の両端での通信信号の反射を
防止することができる。また、通信信号が終端抵抗回路
の第1と第2の抵抗を通過する際には、第1、第2の抵
抗間に接続されたコンデンサの高周波吸収作用により通
信信号の高周波振動を除去することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載のコ
ネクタであって、前記接地端子の他端部に締結具を挿通
する締結穴が設けられ、この締結穴に前記締結具が挿通
されて、前記接地端子の他端部を接地側に締結して固定
することを特徴とする。
ネクタであって、前記接地端子の他端部に締結具を挿通
する締結穴が設けられ、この締結穴に前記締結具が挿通
されて、前記接地端子の他端部を接地側に締結して固定
することを特徴とする。
【0017】従って、請求項3記載の発明では、接地端
子の他端部に設けられた締結穴に締結具を挿通し、接地
端子の他端部を接地側に固定して、コンデンサの接地を
確実に行うことができる。また、コンデンサの接地作業
と共に、コネクタの固定を行うことができ、例えば車輌
に搭載する場合、車輌に接地すると同時にコネクタを車
輌に固定できる。
子の他端部に設けられた締結穴に締結具を挿通し、接地
端子の他端部を接地側に固定して、コンデンサの接地を
確実に行うことができる。また、コンデンサの接地作業
と共に、コネクタの固定を行うことができ、例えば車輌
に搭載する場合、車輌に接地すると同時にコネクタを車
輌に固定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多重通信装置
の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態
の多重通信装置の全体構成を示す回路図である。
の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態
の多重通信装置の全体構成を示す回路図である。
【0019】図1に示すように、多重通信装置15は、
複数の端末通信器1と、この複数の端末通信器1を相互
に接続するバス線路4と、このバス線路4の両端に接続
されたコネクタ17とからなる。複数の端末通信器1
は、通信信号により互いに通信を行っている。この複数
の端末通信器1は、バス線路4により相互に接続されて
いる。
複数の端末通信器1と、この複数の端末通信器1を相互
に接続するバス線路4と、このバス線路4の両端に接続
されたコネクタ17とからなる。複数の端末通信器1
は、通信信号により互いに通信を行っている。この複数
の端末通信器1は、バス線路4により相互に接続されて
いる。
【0020】バス線路4は、伝送用と接地用との複数本
の被覆電線からなる。このバス線路4は、伝送用の電線
68により複数の端末通信器1からの通信信号を伝送
し、接地用の電線(図3参照)67により後述するコン
デンサ51の接地52を行っている。バス線路4の両端
には、バス線路4にコネクタ17が接続されている。
の被覆電線からなる。このバス線路4は、伝送用の電線
68により複数の端末通信器1からの通信信号を伝送
し、接地用の電線(図3参照)67により後述するコン
デンサ51の接地52を行っている。バス線路4の両端
には、バス線路4にコネクタ17が接続されている。
【0021】図2は、図1の多重通信装置に用いられた
コネクタ17を示す分解斜視図である。図3は、図2の
コネクタ17とバス線路4との接続を示す斜視図であ
る。
コネクタ17を示す分解斜視図である。図3は、図2の
コネクタ17とバス線路4との接続を示す斜視図であ
る。
【0022】コネクタ17は、図3に示すように、雌ハ
ウジング18と雄ハウジング19とからなる。
ウジング18と雄ハウジング19とからなる。
【0023】雌ハウジング18は、図2、図3に示すよ
うに、ハウジング本体21と、一端部がバス線路4に接
続された一対の端子43、45と、この一対の端子4
3、45の他端部が両端に接続された終端抵抗回路25
とからなる。
うに、ハウジング本体21と、一端部がバス線路4に接
続された一対の端子43、45と、この一対の端子4
3、45の他端部が両端に接続された終端抵抗回路25
とからなる。
【0024】ハウジング本体21は、基部27と、カバ
ー部29とからなる。基部27は、絶縁性の板状の底板
部31と、この底板部31の幅方向の端面に沿って接続
された絶縁性の板状の壁板部33とからなり、全体とし
て断面L字状となっている。そして、底板部31には、
端子43、45及び後述する接地端子55を挿通する複
数の挿通穴34、35、36が、長手方向に所定のピッ
チを有して設けられている。また、壁板部33には、底
板部31に対して所定の上方位置に導電金属からなる導
通部37が固定されている。基部27は、カバー部29
と共に閉断面の箱体を形成している。
ー部29とからなる。基部27は、絶縁性の板状の底板
部31と、この底板部31の幅方向の端面に沿って接続
された絶縁性の板状の壁板部33とからなり、全体とし
て断面L字状となっている。そして、底板部31には、
端子43、45及び後述する接地端子55を挿通する複
数の挿通穴34、35、36が、長手方向に所定のピッ
チを有して設けられている。また、壁板部33には、底
板部31に対して所定の上方位置に導電金属からなる導
通部37が固定されている。基部27は、カバー部29
と共に閉断面の箱体を形成している。
【0025】カバー部29は、絶縁性の板状の上板部3
9と、この上板部39の端面に沿って設けられた絶縁性
の側板部41とからなっている。上板部39は、基部2
7の底板部31と略同形状に形成され、底板部31に対
して上方に対向配置されている。この上板部39には、
長手方向両端面及び幅方向の端面に側板部41が接続さ
れている。この側板部41は、全体として側方に開口を
有した断面コ字状となっている。このハウジング本体2
1には、一対の端子43、45が設けられている。
9と、この上板部39の端面に沿って設けられた絶縁性
の側板部41とからなっている。上板部39は、基部2
7の底板部31と略同形状に形成され、底板部31に対
して上方に対向配置されている。この上板部39には、
長手方向両端面及び幅方向の端面に側板部41が接続さ
れている。この側板部41は、全体として側方に開口を
有した断面コ字状となっている。このハウジング本体2
1には、一対の端子43、45が設けられている。
【0026】一対の端子43、45は、導電金属などか
らなる矩形板状に形成されている。底板部31の長手方
向外側の挿通穴34、36にそれぞれ長手方向に挿通さ
れ、長手方向の一端部が底板部31から外部に突設され
ている。そして、これらの端子43、45の他端部間に
は、終端抵抗回路25が形成されている。
らなる矩形板状に形成されている。底板部31の長手方
向外側の挿通穴34、36にそれぞれ長手方向に挿通さ
れ、長手方向の一端部が底板部31から外部に突設され
ている。そして、これらの端子43、45の他端部間に
は、終端抵抗回路25が形成されている。
【0027】終端抵抗回路25は、バス線路4と略同一
のインピーダンスを有し、図2、図3に示すように、第
一の抵抗47と、この第一の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、この第1と第2の抵抗47、49
間に接続されたコンデンサ51と、このコンデンサ51
に一端部が接続され他端部53が接地52されている接
地端子55とからなる。
のインピーダンスを有し、図2、図3に示すように、第
一の抵抗47と、この第一の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、この第1と第2の抵抗47、49
間に接続されたコンデンサ51と、このコンデンサ51
に一端部が接続され他端部53が接地52されている接
地端子55とからなる。
【0028】第1の抵抗47は、図2、図3に示すよう
に、端子43に対して上方に配置されている。この第1
の抵抗47は、長手方向の一端が一方の端子43の他端
部に接続され、他端が上方に配置された導通部37に接
続されている。そして、第1の抵抗47には、導通部3
7を介して第2の抵抗49が直列に接続されている。
に、端子43に対して上方に配置されている。この第1
の抵抗47は、長手方向の一端が一方の端子43の他端
部に接続され、他端が上方に配置された導通部37に接
続されている。そして、第1の抵抗47には、導通部3
7を介して第2の抵抗49が直列に接続されている。
【0029】第2の抵抗49は、図2、図3に示すよう
に、導通部37に対して下方に配置され、第1の抵抗4
7に並列に設けられている。この第2の抵抗49は、長
手方向の一端が導通部37に接続され、他端が他方の端
子45の他端部に接続されている。この第1、第2の抵
抗47、49間には、コンデンサ51が接続されてい
る。
に、導通部37に対して下方に配置され、第1の抵抗4
7に並列に設けられている。この第2の抵抗49は、長
手方向の一端が導通部37に接続され、他端が他方の端
子45の他端部に接続されている。この第1、第2の抵
抗47、49間には、コンデンサ51が接続されてい
る。
【0030】コンデンサ51は、図1に示すように、対
向配置された一対の電極57、59からなる。このコン
デンサ51の一方の電極57は、図2、図3に示すよう
に、第1、第2の抵抗47、49間に導通部37を介し
て接続されている。このコンデンサ51は、導通部37
の下方に配置され、第1、第2の抵抗47、49間に挟
まれるように設けられている。このコンデンサ51は、
バス線路4により伝送された通信信号が第1、第2の抵
抗47、49を通過するとき、高周波振動を吸収する。
向配置された一対の電極57、59からなる。このコン
デンサ51の一方の電極57は、図2、図3に示すよう
に、第1、第2の抵抗47、49間に導通部37を介し
て接続されている。このコンデンサ51は、導通部37
の下方に配置され、第1、第2の抵抗47、49間に挟
まれるように設けられている。このコンデンサ51は、
バス線路4により伝送された通信信号が第1、第2の抵
抗47、49を通過するとき、高周波振動を吸収する。
【0031】このコンデンサ51による高周波振動の吸
収の際には、まず、コンデンサ51に入力された通信信
号の電圧上昇により、コンデンサ51の両端の電圧より
も通信信号の電圧が大きい電圧になってコンデンサ51
内に充電が行われる。次に、コンデンサ51に入力され
た通信信号の電圧低下により、コンデンサ51の両端の
電圧よりも通信信号の電圧が小さい電圧になって放電が
行われる。従って、コンデンサ51には、両端の電圧よ
りも通信信号の電圧が高くなったときに、充電が行わ
れ、両端の電圧よりも通信信号の電圧が低くなったとき
に放電が行われる。このように、コンデンサ51は、充
電、放電が繰り返されて、通信信号の高周波成分を除去
することができる。
収の際には、まず、コンデンサ51に入力された通信信
号の電圧上昇により、コンデンサ51の両端の電圧より
も通信信号の電圧が大きい電圧になってコンデンサ51
内に充電が行われる。次に、コンデンサ51に入力され
た通信信号の電圧低下により、コンデンサ51の両端の
電圧よりも通信信号の電圧が小さい電圧になって放電が
行われる。従って、コンデンサ51には、両端の電圧よ
りも通信信号の電圧が高くなったときに、充電が行わ
れ、両端の電圧よりも通信信号の電圧が低くなったとき
に放電が行われる。このように、コンデンサ51は、充
電、放電が繰り返されて、通信信号の高周波成分を除去
することができる。
【0032】また、コンデンサ51の他方の電極59に
は、接地端子55の一端部が接続されている。
は、接地端子55の一端部が接続されている。
【0033】接地端子55は、図2に示すように、導電
金属からなり、矩形板状に形成されている。この接地端
子55は、ハウジング本体21の底板部31に形成され
た内側の挿通穴35に挿通されている。この接地端子5
5は、コンデンサ51に対して下方に配置され、長手方
向の一端部がコンデンサ51の他方の電極59に接続さ
れている。この接地端子55の長手方向の他端部63
は、ハウジング本体21の底板部31から外部に突設さ
れている。このように形成された雌ハウジング18は、
バス線路4に連結された雄ハウジング19に接続され
る。
金属からなり、矩形板状に形成されている。この接地端
子55は、ハウジング本体21の底板部31に形成され
た内側の挿通穴35に挿通されている。この接地端子5
5は、コンデンサ51に対して下方に配置され、長手方
向の一端部がコンデンサ51の他方の電極59に接続さ
れている。この接地端子55の長手方向の他端部63
は、ハウジング本体21の底板部31から外部に突設さ
れている。このように形成された雌ハウジング18は、
バス線路4に連結された雄ハウジング19に接続され
る。
【0034】雄ハウジング19は、箱体からなるハウジ
ング本体64と、このハウジング本体64の一側に設け
られた端子挿入部65と、ハウジング本体64の他側か
ら突設されたバス線路4とを備えている。
ング本体64と、このハウジング本体64の一側に設け
られた端子挿入部65と、ハウジング本体64の他側か
ら突設されたバス線路4とを備えている。
【0035】ハウジング本体64は、箱体からなり、図
示しないが内部に端子が収容されている。このハウジン
グ本体64の一側には、端子挿入部65が設けられてい
る。
示しないが内部に端子が収容されている。このハウジン
グ本体64の一側には、端子挿入部65が設けられてい
る。
【0036】端子挿入部65は、複数の穴からなり、雌
ハウジング18の端子43、45及び接地端子55に対
応して設けられた外挿入部70と内挿入部66とで形成
されている。この端子挿入部65は、外挿入部70に雌
ハウジング18の端子43、45が挿入され、内挿入部
66に接地端子55が挿入されて、これらの端子43、
45及び接地端子55と雄ハウジング19の端子とを導
通接続する。この雄ハウジング19の端子には、バス線
路4が接続されている。
ハウジング18の端子43、45及び接地端子55に対
応して設けられた外挿入部70と内挿入部66とで形成
されている。この端子挿入部65は、外挿入部70に雌
ハウジング18の端子43、45が挿入され、内挿入部
66に接地端子55が挿入されて、これらの端子43、
45及び接地端子55と雄ハウジング19の端子とを導
通接続する。この雄ハウジング19の端子には、バス線
路4が接続されている。
【0037】バス線路4は、一端が複数本の電線が雄ハ
ウジング19の端子にそれぞれ接続され、他端がハウジ
ング本体64から突設されている。このバス線路4の一
端は、外挿入部70側の端子に伝送用の電線68が接続
され、内挿入部66側の端子に接地用の電線67が接続
されている。従って、雄ハウジング19は、雌ハウジン
グ18の端子43、45をバス線路4の伝送用の電線6
8に接続すると共に、接地用端子55をバス線路4の接
地用の電線67に接続してコンデンサ51の接地52を
行っている。
ウジング19の端子にそれぞれ接続され、他端がハウジ
ング本体64から突設されている。このバス線路4の一
端は、外挿入部70側の端子に伝送用の電線68が接続
され、内挿入部66側の端子に接地用の電線67が接続
されている。従って、雄ハウジング19は、雌ハウジン
グ18の端子43、45をバス線路4の伝送用の電線6
8に接続すると共に、接地用端子55をバス線路4の接
地用の電線67に接続してコンデンサ51の接地52を
行っている。
【0038】このように形成された多重通信装置15で
は、複数の端末通信器1間において通信が行われてい
る。この複数の端末通信器1間の通信の際には、端末通
信器1からの通信信号がバス線路4を介して伝送され
る。この通信信号は、略250bpsの高速でバス線路
4内を伝送されている。その通信信号がバス線路4の両
端に設けられたコネクタ17を通過するとき、このコネ
クタ17内に形成された終端抵抗回路25を通過する。
このとき、終端抵抗回路25は、バス線路4と略同一の
インピーダンスを有しているので、バス線路4の両端の
電力反射係数を略零となっている。そのため、コネクタ
17では、終端抵抗回路25を通過した通信信号がバス
線路4の両端で反射するのを防止することができる。
は、複数の端末通信器1間において通信が行われてい
る。この複数の端末通信器1間の通信の際には、端末通
信器1からの通信信号がバス線路4を介して伝送され
る。この通信信号は、略250bpsの高速でバス線路
4内を伝送されている。その通信信号がバス線路4の両
端に設けられたコネクタ17を通過するとき、このコネ
クタ17内に形成された終端抵抗回路25を通過する。
このとき、終端抵抗回路25は、バス線路4と略同一の
インピーダンスを有しているので、バス線路4の両端の
電力反射係数を略零となっている。そのため、コネクタ
17では、終端抵抗回路25を通過した通信信号がバス
線路4の両端で反射するのを防止することができる。
【0039】また、通信信号が終端抵抗回路25の第1
と第2の抵抗47、49を通過する際には、第1、第2
の抵抗47、49間に接続されたコンデンサ51の高周
波吸収作用により通信信号の高周波振動を除去すること
ができる。
と第2の抵抗47、49を通過する際には、第1、第2
の抵抗47、49間に接続されたコンデンサ51の高周
波吸収作用により通信信号の高周波振動を除去すること
ができる。
【0040】上記のように、本実施形態による多重通信
装置では、コネクタ17によりバス線路4の両端で通信
信号が反射するのを防止できると共に、通信信号の高周
波振動をコンデンサ51により吸収することができるの
で、通信信号の波形ひずみを確実に抑制することができ
る。
装置では、コネクタ17によりバス線路4の両端で通信
信号が反射するのを防止できると共に、通信信号の高周
波振動をコンデンサ51により吸収することができるの
で、通信信号の波形ひずみを確実に抑制することができ
る。
【0041】また、コネクタ17により通信信号の波形
ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよう
にバス線路にシールド線を用いる必要がなく、バス線路
4を簡素化することができるため、バス線路4の製造作
業を容易にすることができ、バス線路4の製造工数を低
減することができる。このため、バス線路4の製造コス
トも低減することができる。
ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよう
にバス線路にシールド線を用いる必要がなく、バス線路
4を簡素化することができるため、バス線路4の製造作
業を容易にすることができ、バス線路4の製造工数を低
減することができる。このため、バス線路4の製造コス
トも低減することができる。
【0042】また、本実施形態では、バス線路4にシー
ルド線を用いないので、従来のようにシールド線の編組
の接地を必要としない。このため、多重通信端末装置1
5の組付作業を容易に行うことができる。
ルド線を用いないので、従来のようにシールド線の編組
の接地を必要としない。このため、多重通信端末装置1
5の組付作業を容易に行うことができる。
【0043】さらに、コネクタ17により通信信号の波
形ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよ
うに端末通信装置内にそれぞれ抵抗を設けることがな
く、通信端末装置を小型化することができ、自動車など
に取り付ける際には、多重通信装置の取付位置の自由度
を向上することができる。また、コネクタ17により波
形ひずみを抑制するので、コネクタ17の故障時や、多
重通信装置15に新たに端末通信装置1を追加する場
合、コネクタ17の交換などにより、通信信号の波形ひ
ずみの発生を防止することができる。
形ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよ
うに端末通信装置内にそれぞれ抵抗を設けることがな
く、通信端末装置を小型化することができ、自動車など
に取り付ける際には、多重通信装置の取付位置の自由度
を向上することができる。また、コネクタ17により波
形ひずみを抑制するので、コネクタ17の故障時や、多
重通信装置15に新たに端末通信装置1を追加する場
合、コネクタ17の交換などにより、通信信号の波形ひ
ずみの発生を防止することができる。
【0044】以下、本発明による第2実施形態を図4、
図5を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一構
成には、同一符号を伏して、重複した説明を省略する。
図5を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一構
成には、同一符号を伏して、重複した説明を省略する。
【0045】上記第1の実施形態では、接地端子75と
接地用の電線67とを導通接続して、コンデンサ51の
接地52を行っていたが、接地端子を締結具により接地
側に締結固定してコンデンサ51を接地52することも
できる。
接地用の電線67とを導通接続して、コンデンサ51の
接地52を行っていたが、接地端子を締結具により接地
側に締結固定してコンデンサ51を接地52することも
できる。
【0046】図4は、第2実施形態のコネクタ69を示
す分解斜視図である。図5は、図4のコネクタ69とバ
ス線路3との接続を示す斜視図である。第2の実施形態
のコネクタを示す斜視図である。図5に示すように、コ
ネクタ69は、雌ハウジング72と、雄ハウジング10
3とからなる。
す分解斜視図である。図5は、図4のコネクタ69とバ
ス線路3との接続を示す斜視図である。第2の実施形態
のコネクタを示す斜視図である。図5に示すように、コ
ネクタ69は、雌ハウジング72と、雄ハウジング10
3とからなる。
【0047】雌ハウジング72は、図4、図5に示すよ
うに、ハウジング本体71と、一端部がバス線路3に接
続された端子43、45と、これらの端子43、45の
他端部が両端に接続された終端抵抗回路73と、この終
端抵抗回路73に設けられた接地端子75とからなる。
うに、ハウジング本体71と、一端部がバス線路3に接
続された端子43、45と、これらの端子43、45の
他端部が両端に接続された終端抵抗回路73と、この終
端抵抗回路73に設けられた接地端子75とからなる。
【0048】ハウジング本体71は、基部77と、カバ
ー部79とからなる。基部77は、板状の底板部81
と、この底板部81の幅方向の端面に沿って接続された
板状の壁板部33とからなり、全体として断面L字状と
なっている。そして、底板部81には、端子43、45
を挿通する一対の挿通穴83、85が、長手方向に所定
のピッチを有して設けられている。また、壁板部33に
は、導通部37が固定されている。この基部77は、カ
バー部79と共に閉断面の箱体を形成している。
ー部79とからなる。基部77は、板状の底板部81
と、この底板部81の幅方向の端面に沿って接続された
板状の壁板部33とからなり、全体として断面L字状と
なっている。そして、底板部81には、端子43、45
を挿通する一対の挿通穴83、85が、長手方向に所定
のピッチを有して設けられている。また、壁板部33に
は、導通部37が固定されている。この基部77は、カ
バー部79と共に閉断面の箱体を形成している。
【0049】カバー部79は、板状の上板部と、この上
板部の端面に沿って設けられた側板部41とからなって
いる。上板部87は、底板部81と略同形状に形成さ
れ、底板部81に対して上方に対向配置されている。こ
の上板部87には、長手方向両端面及び幅方向の一方の
端面に側板部41が接続されている。また、上板部87
の他方の端面89には、切り欠き91が設けられてい
る。この切り欠き91は、基部77とカバー部79とで
閉断面の箱体を形成したとき、基部77の壁板部33と
共に接地端子75を挿通する矩形状の開口を有する接地
端子の挿通用穴93を構成する。このハウジング本体7
1には、一対の端子43、45が設けられ、この端子4
3、45の他端部間には、終端抵抗回路73が形成され
ている。
板部の端面に沿って設けられた側板部41とからなって
いる。上板部87は、底板部81と略同形状に形成さ
れ、底板部81に対して上方に対向配置されている。こ
の上板部87には、長手方向両端面及び幅方向の一方の
端面に側板部41が接続されている。また、上板部87
の他方の端面89には、切り欠き91が設けられてい
る。この切り欠き91は、基部77とカバー部79とで
閉断面の箱体を形成したとき、基部77の壁板部33と
共に接地端子75を挿通する矩形状の開口を有する接地
端子の挿通用穴93を構成する。このハウジング本体7
1には、一対の端子43、45が設けられ、この端子4
3、45の他端部間には、終端抵抗回路73が形成され
ている。
【0050】終端抵抗回路73は、バス線路3と略同一
のインピーダンスを有し、図1、図2に示すように、第
一の抵抗47と、この第一の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、この第1と第2の抵抗47、49
間に接続されたコンデンサ51と、このコンデンサ51
に一端部が接続された接地端子75とからなる。
のインピーダンスを有し、図1、図2に示すように、第
一の抵抗47と、この第一の抵抗47に直列に接続され
た第2の抵抗49と、この第1と第2の抵抗47、49
間に接続されたコンデンサ51と、このコンデンサ51
に一端部が接続された接地端子75とからなる。
【0051】コンデンサ51は、導通部37に対して上
方に配置され、一方の電極57がこの導通部37に接続
されている。このコンデンサ51の他方の電極59に
は、コンデンサ51を接地52する接地端子75が接続
されている。
方に配置され、一方の電極57がこの導通部37に接続
されている。このコンデンサ51の他方の電極59に
は、コンデンサ51を接地52する接地端子75が接続
されている。
【0052】接地端子75は、図4、図5に示すよう
に、板部99と、この板部99に形成された締結穴10
1とからなる。板部99は、導電金属からなり、板状に
形成されている。この板部99は、コンデンサ51に対
して上方に配置され、ハウジング本体71に形成された
接地端子の挿通用穴93に長手方向に挿通されている。
この板部99は、長手方向の一端部がコンデンサ51の
他方の電極59に接続され、他端部95がハウジング本
体71から外部に突設されている。この他端部95に
は、締結穴101が形成されている。
に、板部99と、この板部99に形成された締結穴10
1とからなる。板部99は、導電金属からなり、板状に
形成されている。この板部99は、コンデンサ51に対
して上方に配置され、ハウジング本体71に形成された
接地端子の挿通用穴93に長手方向に挿通されている。
この板部99は、長手方向の一端部がコンデンサ51の
他方の電極59に接続され、他端部95がハウジング本
体71から外部に突設されている。この他端部95に
は、締結穴101が形成されている。
【0053】締結穴101は、円形の開口を有し、板部
99を一側から他側に貫通して設けられている。この締
結穴101には、ボルトなどからなる締結具が挿通され
る。従って、コンデンサ51の接地52を行う際には、
締結穴101に締結具を挿通して、例えば、自動車のボ
デーなどの接地側に接地端子75を締結固定して、コン
デンサ51の接地52を行うことができる。また、接地
端子75によりコネクタ69自体を接地側に固定するこ
とができる。このように形成された雌ハウジング72
は、バス線路3に連結された雄ハウジング103に接続
される。
99を一側から他側に貫通して設けられている。この締
結穴101には、ボルトなどからなる締結具が挿通され
る。従って、コンデンサ51の接地52を行う際には、
締結穴101に締結具を挿通して、例えば、自動車のボ
デーなどの接地側に接地端子75を締結固定して、コン
デンサ51の接地52を行うことができる。また、接地
端子75によりコネクタ69自体を接地側に固定するこ
とができる。このように形成された雌ハウジング72
は、バス線路3に連結された雄ハウジング103に接続
される。
【0054】雄ハウジング103は、箱体からなるハウ
ジング本体102と、このハウジング本体102の一側
に設けられた端子挿入部104と、ハウジング本体10
2の他側から突設されたバス線路3とを備えている。
ジング本体102と、このハウジング本体102の一側
に設けられた端子挿入部104と、ハウジング本体10
2の他側から突設されたバス線路3とを備えている。
【0055】ハウジング本体102は、箱体からなり、
図示しないが内部に端子が収容されている。このハウジ
ング本体102の一側には、端子挿入部104が設けら
れている。
図示しないが内部に端子が収容されている。このハウジ
ング本体102の一側には、端子挿入部104が設けら
れている。
【0056】端子挿入部104は、複数の穴からなり、
雌ハウジング72の端子43、45対応して設けられて
いる。この端子挿入部104は、雌ハウジング72の端
子43、45が挿入され、これらの端子43、45と雄
ハウジング103の端子とを導通接続する。この雄ハウ
ジング103の端子には、バス線路3が接続されてい
る。
雌ハウジング72の端子43、45対応して設けられて
いる。この端子挿入部104は、雌ハウジング72の端
子43、45が挿入され、これらの端子43、45と雄
ハウジング103の端子とを導通接続する。この雄ハウ
ジング103の端子には、バス線路3が接続されてい
る。
【0057】バス線路3は、一端が複数本の電線が雄ハ
ウジング103の端子にそれぞれ接続され、他端がハウ
ジング本体102から突設されている。このバス線路3
の一端は、雄ハウジング103の端子に接続されてい
る。従って、雄ハウジング103は、雌ハウジング72
の端子43、45をバス線路3に接続している。
ウジング103の端子にそれぞれ接続され、他端がハウ
ジング本体102から突設されている。このバス線路3
の一端は、雄ハウジング103の端子に接続されてい
る。従って、雄ハウジング103は、雌ハウジング72
の端子43、45をバス線路3に接続している。
【0058】本実施形態による多重通信装置では、コネ
クタ69内にバス線路3と略同一のインピーダンスを有
した終端抵抗回路73が設けられているので、コネクタ
69によりバス線路3の両端で通信信号が反射するのを
防止できると共に、第1と第2の抵抗47、49間にコ
ンデンサ51が接続されたので、通信信号の高周波振動
をコンデンサ51により吸収することができ、通信信号
の波形ひずみを確実に抑制することができる。
クタ69内にバス線路3と略同一のインピーダンスを有
した終端抵抗回路73が設けられているので、コネクタ
69によりバス線路3の両端で通信信号が反射するのを
防止できると共に、第1と第2の抵抗47、49間にコ
ンデンサ51が接続されたので、通信信号の高周波振動
をコンデンサ51により吸収することができ、通信信号
の波形ひずみを確実に抑制することができる。
【0059】また、コネクタ69により通信信号の波形
ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよう
にバス線路にシールド線を用いる必要がなく、バス線路
3を簡素化することができるため、バス線路3の製造作
業を容易にすることができると共に、バス線路3の製造
工数を低減することができる。このため、バス線路3の
製造コストを低減することができる。
ひずみを確実に抑制することができるので、従来のよう
にバス線路にシールド線を用いる必要がなく、バス線路
3を簡素化することができるため、バス線路3の製造作
業を容易にすることができると共に、バス線路3の製造
工数を低減することができる。このため、バス線路3の
製造コストを低減することができる。
【0060】また、バス線路3にシールド線を用いない
ので、従来のようにシールド線の編組の接地を必要とし
ないため、多重通信端末装置15の組付作業を容易に行
うことができる。さらに、コネクタ69により通信信号
の波形ひずみを確実に抑制することができるので、端末
通信装置1内に抵抗を設けることなく、端末通信器1を
小型化することができ、多重通信装置を小型化すること
ができるため、自動車などにおいて取付位置の自由度を
向上することができる。
ので、従来のようにシールド線の編組の接地を必要とし
ないため、多重通信端末装置15の組付作業を容易に行
うことができる。さらに、コネクタ69により通信信号
の波形ひずみを確実に抑制することができるので、端末
通信装置1内に抵抗を設けることなく、端末通信器1を
小型化することができ、多重通信装置を小型化すること
ができるため、自動車などにおいて取付位置の自由度を
向上することができる。
【0061】さらに、コンデンサ51の接地52を行う
際には、締結穴101に締結具を挿通して、自動車のボ
デーなどの接地側に接地端子75を締結固定すると共
に、コンデンサ51の接地52を行うことができる。こ
のため、自動車などに多重通信装置15を組み付けた場
合に、作業性及び設置位置の自由度が向上し、かつ車輌
の振動によるがたつきを防止して異音の発生を防止する
ことができる。
際には、締結穴101に締結具を挿通して、自動車のボ
デーなどの接地側に接地端子75を締結固定すると共
に、コンデンサ51の接地52を行うことができる。こ
のため、自動車などに多重通信装置15を組み付けた場
合に、作業性及び設置位置の自由度が向上し、かつ車輌
の振動によるがたつきを防止して異音の発生を防止する
ことができる。
【0062】また、接地端子75を接地側に固定してコ
ンデンサ51の接地52を行うため、端子を入力部分と
出力部分のみで構成でき、コネクタを小型化することが
できる。
ンデンサ51の接地52を行うため、端子を入力部分と
出力部分のみで構成でき、コネクタを小型化することが
できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、バス線路と略同一のインピーダンスを有する
終端抵抗回路を備えたコネクタがバス線路の両端に接続
され、この終端抵抗回路の第1と第2の抵抗間にコンデ
ンサが設けられたので、複数の端末通信器間の通信の際
に、バス線路の両端での反射するのを防止することがで
き、コンデンサの高周波吸収作用により通信信号の高周
波振動を除去することができる。従って、端末通信器間
の通信の際には、バス線路により伝送された通信信号の
波形ひずみを確実に抑制することができる。
によれば、バス線路と略同一のインピーダンスを有する
終端抵抗回路を備えたコネクタがバス線路の両端に接続
され、この終端抵抗回路の第1と第2の抵抗間にコンデ
ンサが設けられたので、複数の端末通信器間の通信の際
に、バス線路の両端での反射するのを防止することがで
き、コンデンサの高周波吸収作用により通信信号の高周
波振動を除去することができる。従って、端末通信器間
の通信の際には、バス線路により伝送された通信信号の
波形ひずみを確実に抑制することができる。
【0064】また、コネクタにより通信信号の波形ひず
みを確実に抑制することができるので、バス線路にシー
ルド線を用いることがないため、多重通信装置のコスト
を低減することができ、かつ編組の接地が不要となりバ
ス線路と端末通信器との接続作業の手間を省くことがで
きる。
みを確実に抑制することができるので、バス線路にシー
ルド線を用いることがないため、多重通信装置のコスト
を低減することができ、かつ編組の接地が不要となりバ
ス線路と端末通信器との接続作業の手間を省くことがで
きる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、バス線路と
略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備えた
コネクタがバス線路の両端に接続され、この終端抵抗回
路の第1と第2の抵抗間にコンデンサが設けられたの
で、通信信号がバス線路を介して伝送される際に、バス
線路の両端での通信信号の反射を防止することができ、
コンデンサの高周波吸収作用により通信信号の高周波振
動を除去することができる。従って、バス線路により通
信信号を伝送する際には、通信信号の波形ひずみを確実
に抑制することができる。
略同一のインピーダンスを有する終端抵抗回路を備えた
コネクタがバス線路の両端に接続され、この終端抵抗回
路の第1と第2の抵抗間にコンデンサが設けられたの
で、通信信号がバス線路を介して伝送される際に、バス
線路の両端での通信信号の反射を防止することができ、
コンデンサの高周波吸収作用により通信信号の高周波振
動を除去することができる。従って、バス線路により通
信信号を伝送する際には、通信信号の波形ひずみを確実
に抑制することができる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、接地端子の
他端部に設けられた締結穴に締結具を挿通し、接地端子
の他端部を接地側に固定して、コンデンサの接地を確実
に行うことができる。従って、コンデンサの接地を行う
と共に、コネクタを接地側に固定することができるの
で、例えば車輌に多重通信装置を組み付けた場合に、作
業性及び設置位置の自由度が向上し、かつ車輌の振動に
よるがたつきを防止して異音の発生を防止することがで
きる。
他端部に設けられた締結穴に締結具を挿通し、接地端子
の他端部を接地側に固定して、コンデンサの接地を確実
に行うことができる。従って、コンデンサの接地を行う
と共に、コネクタを接地側に固定することができるの
で、例えば車輌に多重通信装置を組み付けた場合に、作
業性及び設置位置の自由度が向上し、かつ車輌の振動に
よるがたつきを防止して異音の発生を防止することがで
きる。
【0067】また、コネクタを接地側に確実に固定する
ことができるので、バス線路に接地用の電線が不要とな
りバス線路の製造工数を低減することができる。
ことができるので、バス線路に接地用の電線が不要とな
りバス線路の製造工数を低減することができる。
【図1】図1は、第1の実施形態の多重通信装置の全体
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】図2は、図1の多重通信装置に用いられたコネ
クタを示す分解斜視図である。
クタを示す分解斜視図である。
【図3】図3は、図2のコネクタとバス線路との接続を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図4は、第2の実施形態のコネクタを示す斜視
図である。
図である。
【図5】図5は、図4のコネクタとバス線路との接続を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図6】図6は、従来の多重通信装置を示す概略図であ
る。
る。
【図7】図7は、図6の多重通信装置の全体構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図8】図8は、従来のバス線路を示す斜視図である。
【図9】図9は、従来のバス線路の他の構成を示す斜視
図である。
図である。
1 端末通信器 3、4 バス線路 15 多重通信装置 17、69 コネクタ 25、73 終端抵抗回路 43、45 端子 47 第1の抵抗 49 第2の抵抗 51 コンデンサ 55、75 接地端子 95 他端部 101 締結穴
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の端末通信器と、この複数の端末通
信器を接続するバス線路と、このバス線路に一端が接続
された端子を有するコネクタと、このコネクタ内に形成
され、前記バス線路と略同一のインピーダンスを有し、
前記端子の他端が接続された終端抵抗回路とを備えた多
重通信装置であって、 前記終端抵抗回路が、第1の抵抗と、この第1の抵抗に
直列に接続された第2の抵抗と、前記第1と第2の抵抗
間に接続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコ
ンデンサと、一端部が前記コンデンサに接続され、他端
部が接地側に接続されて前記コンデンサを接地する接地
端子とからなることを特徴とする多重通信装置。 - 【請求項2】 通信信号を伝送するバス線路と、このバ
ス線路に一端が接続された端子と、前記バス線路と略同
一のインピーダンスを有し、前記端子の他端が接続され
た終端抵抗回路とを備えたコネクタであって、 前記終端抵抗回路が、第1の抵抗と、この第1の抵抗に
直列に接続された第2の抵抗と、前記第1と第2の抵抗
間に接続され、前記通信信号の高周波振動を吸収するコ
ンデンサと、一端部が前記コンデンサに接続され、他端
部が接地側に接続されて前記コンデンサを接地する接地
端子とからなることを特徴とするコネクタ。 - 【請求項3】 請求項2記載のコネクタであって、 前記接地端子の他端部に締結具を挿通する締結穴が設け
られ、この締結穴に前記締結具が挿通されて、前記接地
端子の他端部を接地側に締結して固定することを特徴と
するコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156899A JP2001339441A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 多重通信装置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156899A JP2001339441A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 多重通信装置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001339441A true JP2001339441A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18661612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000156899A Pending JP2001339441A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 多重通信装置及びこの多重通信装置に用いられたコネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001339441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004153626A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Canon Inc | センタタップ終端回路及びセンタタップ終端回路を有するプリント配線板 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01215107A (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-29 | Tokin Corp | チップ型ノイズ防止フィルタ |
JPH0765882A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-03-10 | Matsushita Electric Works Ltd | レール取付型電気機器 |
JPH11205118A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-07-30 | Advantest Corp | 差動信号伝送回路 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000156899A patent/JP2001339441A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01215107A (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-29 | Tokin Corp | チップ型ノイズ防止フィルタ |
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Cited By (1)
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JP2004153626A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Canon Inc | センタタップ終端回路及びセンタタップ終端回路を有するプリント配線板 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050519 |
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