JP2001339412A - 車両用ネットワークの通信復帰判定方法 - Google Patents

車両用ネットワークの通信復帰判定方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両用ネットワークの通信復帰判
定方法に関し、バスラインの一時的な異常時に他の正常
なシステムに影響を与えことなく正常状態への復帰判定
を行なえるようにする。 【解決手段】 任意のコントロールユニットについての
通信エラーの回数を積算する第1のステップ(ステップ
S1)と、エラーの回数が所定回数に達すると通信を一
旦停止させる第2のステップ(ステップS3)と、通信
を停止させてから所定時間経過後に通信を試みる第3の
ステップ(ステップS5)と、第3のステップによる通
信でエラーが生じたか否かを判定する第4のステップ
(ステップS6)とをそなえ、第4のステップで通信エ
ラーが生じていないと判定されると、システムが正常に
復帰したものとして通常の通信を再開させるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のエンジンやトランスミッ
ション等の各種の機器の電子制御化にともない、これら
の機器にはコントロールユニット(ECU)が装備され
つつある。そして、このような各ECUを、相互に通信
可能に構成するべくネットワーク化が図られている。
【0003】この場合、従来では1つの信号に対して1
つのケーブルを割り当てていたが、このような手法で
は、各機器間のデータ通信量の増大にともないワイヤハ
ーネス類の数が膨大のものとなり、ワイヤハーネス類の
配設が非常に複雑なものとなってしまう。そこで、自動
車用のネットワークの1つとして、CAN(Controller
AreaNetwork)と呼ばれるシリアルバスシステムが提
案されている。
【0004】CANは、主に複数のECUを通信線(C
ANバス)で接続し、相互にデータ通信を行なうシステ
ムであり、ISO(国際標準化機構)でその規格が定義
されている。また、SAE(米国自動車技術会)のJ1
939においても、CANを自動車に適用する際の細か
い取り決めがなされている。ところで、CANには、通
信のエラーを検出するための機能が設けられている。こ
のエラー検出の手法について簡単に説明すると、データ
を送信した側のECUでは、CANバス上の実信号がモ
ニタされており、送信データとバス上のデータとを比較
してこれらのデータが一致していれば正しく通信が行な
われたと判定し、一致していなければ通信エラーと判定
するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】次に、通信エラーの判
定時の処理について説明すると、これには、主に図8
(a),(b)に示すような2つのパターンが考えられ
る。まず、図8(a)に示すパターン1について説明す
ると、CAN通信が行なわれ(ステップS10)、この
際に送信側ECUで通信エラーが検出されると、エラー
の回数が積算される(ステップS20)。そして、エラ
ー回数のカウント値が256に達するまでは、通常どお
りCAN通信を許容し、カウント値が256になると、
送信側のECUの通信を停止させる(ステップS3
0)。その後エラーのカウント値をリセットするととも
に所定時間後に通信を再開する(ステップS40)。な
お、通信エラーの回数が256回累積すると一旦通信を
停止させるのは、CANのプロトコルによるものであ
る。
【0006】ここで、このパターン1は、例えばバスラ
インの接触不良による一時的なエラーを考慮したもので
ある。つまり、接触不良によりバスラインが断線してエ
ラーが発生したとしても、その後接触状態がよくなるこ
とが考えられるからであり、このような場合を期待し
て、所定時間後に通信を再開するのである。なお、バス
ラインの接触状態が正常に戻らなければ、再び256回
の通信エラーをカウント後、通信を停止させ、以降は同
様の処理が繰り返される。
【0007】次に、図8(b)に示すパターン2につい
て説明すると、ステップS50〜S70までは、パター
ン1のステップS10〜S30までと同様の処理を行な
い、ステップS70で通信を停止させた後は、そのまま
エラーの発生したECUの作動を強制的に終了させる
(ステップS80)。この場合、再度車両がキーオン
(電源オン)されるまで通信が中止されることになる。
【0008】しかしながら、このような従来の手法で
は、以下のような課題があった。すなわち、パターン1
の場合、CANバスの異常状態から正常状態への復帰を
判定することができるが、CANバスがある周波数以上
で周期的にオンオフを繰り返すような接触不良状態に陥
ったときに、ECUの通信停止(ステップS30)及び
エラーリセット(ステップS40)の繰り返しにより、
送信中の信号が途中で切れたりするためバスライン上の
エラーデータが増大して、接触不良に無関係なラインの
通信を止めてしまうという課題がある。なお、この場合
全ECUの通信がストップしてしまうことを実験で確認
済みである。
【0009】一方、パターン2の場合には、通信エラー
の回数が256回に達すると強制的にECUの通信を終
了させるため、上記のパターン1のようにエラーデータ
がCANバス上で増大して他のECUの通信に影響を与
えるということはないものの、バスラインが正常状態へ
復帰しても、次回のキーオンまでこのような復帰を判定
することができないという課題がある。また、バスライ
ンが正常状態に戻っても通信が止まったままであるの
で、制御上重要なデータのやり取りができなくなるとい
う課題がある。
【0010】ところで、実公平5−20027号公報に
は、エラー信号を検出すると電源供給を遮断するととも
に、一定時間後に電源供給を再開させるようにした技術
が開示されている。しかしながら、この技術では、エラ
ー信号検出時に電源のオンオフを行なうため、正常に送
受信可能な他のECUの通信も停止させてしまうという
課題がある。また、実開平5−74040号公報及び特
開平1−129549号公報にもLANに関する技術が
開示されているものの、やはり上述の課題を何ら解決す
るものではなかった。なお、SAEには、通信エラーが
生じて通信を停止した後の処理に関しては特段の規定は
ない。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、バスラインの一時的な異常時に他の正常なシ
ステムに影響を与えことなく、復帰判定を行なえるよう
にした、車両用ネットワークの通信復帰判定方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1にか
かる本発明の車両用ネットワークの通信復帰判定方法で
は、複数のコントロールユニットが通信線で接続されて
相互にデータ通信可能に構築され、任意のコントロール
ユニットにおいて通信エラーが検出されると、エラーの
回数が積算されて(第1のステップ)、エラーの回数が
所定回数に達すると、システムが異常状態であると判定
されて当該コントロールユニットの通信が一旦中止され
る(第2のステップ)。
【0013】その後、通信を中止してから所定時間経過
後に当該コントロールユニットの通信を試み(第3のス
テップ)、この通信時にエラーが生じたか否かが判定さ
れる(第4のステップ)。そして、通信エラーが生じて
いないと判定されると、システムが正常に復帰したもの
として通常の通信が再開される。また、請求項2にかか
る本発明の車両用ネットワークの通信復帰判定方法で
は、第4のステップで通信エラーが生じたと判定される
と、通信エラーが検出されなくなるまで第3のステップ
で所定時間毎に通信が行なわれる。
【0014】また、請求項3にかかる本発明の車両用ネ
ットワークの通信復帰判定方法では、所定時間が、制御
の重要度に応じて各コントロールユニットで個別に設定
されており、重要度の高いコントロールユニットでは、
所定時間が短く設定されている。なお、第2のステップ
でエラー回数が所定回数に達したことが判定されると、
エラー回数の積算値をリセットするのが好ましい。そし
て、このように構成することにより、システムが正常に
復帰したときにはエラー回数0から通信が再開される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかる車両用ネットワークの通信復帰判定方法
について説明する。まず最初に、CANの仕様及びSA
E J1939で規定されている内容の概略について説
明すると、図1はネットワークの全体構成の一例を示す
図であり、複数のECU1a〜1dがバスライン10に
より接続されている。ここでは、例えば1aはエンジン
制御用ECU、1bは自動変速機(AT)制御用EC
U、1cはABS制御用ECU、1dはTRC(トラク
ションコントロール)制御用ECUである。
【0016】また、通信データは、図2に示すような通
信フレーム(データフレーム)で送受信されるようにな
っている。データフレームは、図示するように、調停フ
ィールド,制御フィールド及びデータフィールド等を備
えており、以下、順番に説明する。 1.データフレームの各構成要素の説明。 (1) SOF(Start Of Frame) これは、フレームの開始示す識別子であり、常に“0”
である。 (2) identifer これは、標準フォーマットのIDであり、詳細について
は、後述する「2.1.調停フィールド」の項で説明す
る。 (3) SRR(Substitute Remote Request) 後述する (4)のIDEと組み合わせて標準フレームフォ
ーマット又は拡張フレームフォーマットのいずれか一方
を選択するためのビットである。 (4) IDE(Identifier Extension bit) 拡張フレームフォーマットを使用することを示すビット
であり、SRRビットが“1”で、IDEビットが
“1”のときには拡張フレームフォーマットが、SRR
ビットが無しで、IDEビットが“0”のときには標準
フレームフォーマットが選択されていること示す。 (5) identifer ext. 標準フレームフォーマットに対して拡張していることを
示すIDである。詳細については、後述する「2.1.
調停フィールド」の項で説明する。 (6) RTR(Remote Transmission Request) リモート送信の要求を示すビットである。なお、リモー
ト送信とは、あるシステムへデータ送信を要求すること
をいい、このRTRビットが“0”のときは通常送信
(データフレーム送信時)、“1”のときはリモート送
信(リモートフレーム送信時)であることを示す。 (7) R1,R0 将来のデータ長拡張のために予約されているビット(予
約ビット)であり、現在はすべて“0”である。後述の
(8)DLCビットと組み合わせてデータ長が拡張される
予定になっている。 (8) DLC(Data Length Code) データフィールドのデータであり、バイト長を設定する
ためのビットである。 (9) Data Field 送信データを格納するためのデータフィールドである。
SAE J1939では、8バイトデータを推奨してい
る。 (10)CRC(Cyclic Redundancy Check) 送信データの誤りのチェックコード格納用フィールドで
ある。 (11)CRC delimiter CRC区切り記号であり、常に“1”となっている。 (12)ACK(Acknowledgement) 正常受信確認のためのフィールドであり、送信側は“1
1”を格納する。受信側はCRCフィールドでデータチ
ェックした結果が正常であれば“01”、異常がある場
合には“11”を格納する。 (13)EOF(End Of Frame) 送信終了を示すフィールド(7ビット)であり、常に
“1111111”となっている。
【0017】2.PDU(プロトコルデータユニット)
についての説明。 次に、図2中のPDUについて説明すると、PDUはデ
ータフレーム内の主要な情報であり、図2に示すような
調停フィールドの (2)identifer, (5)ide
ntifer ext.及び (9)Data Field
により構成されている。また、このデータからPGN
(Parameter Group Number)が決定される。ここでP
GNはデータを識別するための番号であり、調停フィー
ルド(詳細は下記の2.1.調停フィールドの説明を参
照)のR(予備),DP(データページ)及びPF(P
DUフォーマット)等から構成されている(データ長3
バイト)。
【0018】2.1.調停フィールド 調停フィールドは、29bitのIDと3bitのコン
トロールビットとから構成される。図3に調停フィール
ドの概略を示す。以下、調停フィールドの各部について
説明する。 (1) 優先度 メッセージの優先順位を決めるために用いられ、“00
0”が最も優先順位が高く、“111”が最も優先順位
が低い。 (2) 予備 SAEが将来の機能拡張用として予約しているビット。
現在は未使用のため“0”とする。 (3) データページ PDUのページは2つあり、そのページのセレクタとし
て使用する。ページ0から使用する。 (4) PDUフォーマット(PF) PDU Specific〔(7)参照〕の内容を決める
パラメータであり、PGNを構成する1つのフィールド
である。 (5) SRR 「1.データフレームの各構成要素の説明」の項目(3)
参照。 (6) IDE 「1.データフレームの各構成要素の説明」の項目(4)
参照。 (7) PDU Specific(PS) PFの値により、PSは送信先アドレス(DA)かグル
ープ拡張(GE)のどちらか一方となる。 (8) ソースアドレス メッセージの送信元アドレスが記述される。各システム
のアドレスはSAEJ1939で規定されている。
【0019】2.2.制御フィールド 制御フィールドは、図4に示すように、予約ビット(2
bit)とDLC(4bit)とから構成される。 2.3.データフィールド 送信データを格納するためのフィールドであり、SAE
J1939ではデータ長8バイト固定を推奨してい
る。
【0020】次に、ECU1a〜1dでの通信エラー判
定について説明すると、各ECU1a〜1dには、それ
ぞれ図5に示すようなデータ入出力部(CAN I/
O)2が設けられている。このデータ入出力部2は、デ
ータ送信回路3,異常検知回路4及びデータ送信回路5
等をそなえて構成されており、CPU6に接続されてい
る。
【0021】そして、CPU6からの送信データはデー
タ送信回路3を介して他のECUに送信されるととも
に、このときのACKフィールドのビット“11”がバ
ス異常検知回路4に取り込まれるようになっている。ま
た、データを送信した際には、相手のECUから送信し
たデータが返ってくるが、このとき肯定応答の有無によ
りエラーの発生が判定されるようになっている。つま
り、上述したように、受信側のECUでは、受信データ
が正常であればACKフィールドのビットを“01”、
異常であれば“11”として返信するとともに、この返
信信号はバス異常検知回路4にも取り込まれようになっ
ており、異常検知回路4では、これらのACKのビット
をモニタすることで通信エラーが発生したか否かを判定
できるようになっている。
【0022】なお、図5に示すように、CANでは、H
とLとの2つの信号でデータがやり取りされるようにな
っている。HとLとでは、例えばデータは図7(a),
(b)に示すように、正負が逆で対称の形状の信号とな
っており、これらの信号の差(CAN H−CAN
L)がCPU6に入力されるようになっている。これに
より、図7(b)に示すように、信号にノイズが侵入し
ても、ノイズが相殺されるようになっている。
【0023】そして、本発明にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法では、図6に示すようなフローチ
ャートによりエラー発生時の処理が実行されるようにな
っている。なお、このような処理は個々のECU1a〜
1d毎に実行されるものであり、以下、任意のECUに
着目して説明する。まず、ステップS1でCAN通信が
実行され、通信エラーが検出されるとステップS2で通
信エラー(CANバスエラー)の検出回数がカウントさ
れる(第1のステップ)。
【0024】そして、通信エラーが所定回数(256
回)に達するまでは、従来と同様にステップS1に戻っ
て通信が続行され、通信エラーのカウント値が256に
なるとステップS3に進んで、一旦当該ECUの通信が
中止される(第2のステップ)。その後、ステップS4
でエラー回数がリセットされるとともに、ステップS5
で、所定時間(例えば、100ms)経過後に1回だけ
CAN通信が実行される(第3のステップ)。そして、
ステップS6では、この通信時に、通信エラーが検出さ
れたか否か(このときは1回のエラー検出)を判定して
(第4のステップ)、通信エラーが検出された場合には
上述したステップS4に戻り、その後ステップS4〜S
6のエラーモード処理(エラーリセット,所定時間後の
通信再開及びエラーの判定)が繰り返される。つまり、
この場合には、正常に通信が行なわれるまで、上記所定
時間毎にCAN通信を試みるのである。
【0025】一方、ステップS6で、エラーが検出され
なかった場合には、通信システムの異常状態が正常状態
に復帰したものとしてステップS1に戻り、通常の通信
を再開するのである。なお、上記の所定時間は、制御の
重要度に応じて各ECUで異なる値に設定してもよい。
例えば、早期に異常状態から復帰しないと車両の走行に
支障をきたすようなシステム(エンジン,AT及びブレ
ーキ制御等にかかるシステム)では、所定時間を100
msとし、又、異常状態からの復帰が多少遅れても走行
に対して影響の少ないシステム(トラクションコントロ
ールや補助ブレーキ等のシステム)では、500ms程
度に設定することが考えられる。また、エラーのままで
も走行に問題のないシステム(例えばオートクルーズに
かかるシステム)では、所定時間を∞に設定して、次回
のキーオン(電源オン)まで復帰判定をしないようにし
てもよい。そして、このように設定することにより、複
数のECUが接触不良等により同時にエラーが生じた際
には制御上重要なECUの方を優先して復旧させること
ができるのである。
【0026】このように、本発明の一実施形態にかかる
車両用ネットワークの通信復帰判定方法によれば、CA
Nバスの接触不良等の一時的な異常時に、他の正常なE
CUに影響を与えることなくシステムの正常状態への復
帰を判定することができる利点がある。また、ステップ
S6の通信時に、通信エラーが検出された場合には、正
常に通信が行なわれるまで、上記所定時間毎にエラーモ
ードの処理(ステップS4〜S6)が繰り返されるの
で、システムの正常状態への復帰を確実に判定すること
ができるという利点がある。
【0027】さらに、ステップS2で通信エラーのカウ
ント値が所定値(256)に達すると、ステップS4で
上記エラー回数の積算値がリセットされるので、システ
ムの正常復帰時にはエラー回数が0となり、次回の通信
エラー判定にそなえることができる利点がある。なお、
本発明の実施形態は上述のものに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
である。例えば、上述では、ネットワークが、コントロ
ールエリアネットワーク(CAN)として構築されてい
る例を示したが、これ以外にも複数のECUを通信線
(バスライン)で接続し、相互にデータ通信を行なうネ
ットワークに広く適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1にかかる
本発明の車両用ネットワークの通信復帰判定方法によれ
ば、任意のコントロールユニットにおいて通信エラーが
検出されて通信が中止されてから所定時間経過後に当該
コントロールユニットの通信を試み、この通信時に通信
エラーが生じていないと判定されると、システムが正常
に復帰したものとして通常の通信が再開されるので、接
触不良等の一時的な異常時に、他の正常なコントロール
ユニットに影響を与えることなくシステムの正常状態へ
の復帰を判定することができる利点がある。
【0029】また、請求項2にかかる本発明の車両用ネ
ットワークの通信復帰判定方法によれば、通信が中止さ
れてから所定時間経過後に当該コントロールユニットの
通信を試みた際に通信エラーが生じると、通信エラーが
検出されなくなるまで上記所定時間毎に通信が行なわれ
るので、請求項1の利点に加えて、確実にシステムの復
旧を判定することができる利点がある。
【0030】また、請求項3にかかる本発明の車両用ネ
ットワークの通信復帰判定方法によれば、上記の所定時
間を制御の重要度に応じて各コントロールユニットで個
別に設定することにより、接触不良等により複数のコン
トロールユニットに同時にエラーが生じた際には、制御
上重要なコントロールユニットを優先して復旧させるこ
とができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用さされるシステムの全体構
成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用されるシステムのデータ形
式について説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用されるシステムのデータ形
式について説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用されるシステムのデータ形
式について説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用されるコントロールユニッ
トの要部構成を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法の要部を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかる車両用ネットワー
クの通信復帰判定方法が適用されるシステムのデータ送
受信方法を説明するための図である。
【図8】(a),(b)はともに本発明の創案過程で案
出された通信復帰判定方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1a〜1d ECU(コントロールユニット) 2 データ入出力部(CAN I/O) 3 データ送信回路 4 異常検知回路 5 データ送信回路 6 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコントロールユニットが相互にデー
    タ通信可能に構築された車両用ネットワークの通信復帰
    判定方法であって、 任意のコントロールユニットについて通信エラーが検出
    されると、該エラーの回数を積算する第1のステップ
    と、 該エラーの回数が所定回数に達すると、異常状態である
    と判定して該任意のコントロールユニットの通信を一旦
    停止させる第2のステップと、 該通信を停止させてから所定時間経過後に該任意のコン
    トロールユニットの通信を試みる第3のステップと、 該第3のステップによる通信でエラーが生じたか否かを
    判定する第4のステップとをそなえ、 該第4のステップで通信エラーが生じていないと判定さ
    れると、システムが正常に復帰したものとして通常の通
    信を再開させることを特徴とする、車両用ネットワーク
    の通信復帰判定方法。
  2. 【請求項2】 該第4のステップで通信エラーが生じた
    と判定されると、該通信エラーが検出されなくなるまで
    該第3のステップで所定時間毎に通信を試みることを特
    徴とする、請求項1記載の車両用ネットワークの通信復
    帰判定方法。
  3. 【請求項3】 該所定時間が、制御の重要度に応じて各
    コントロールユニットで個別に設定されていることを特
    徴とする、請求項1又は2記載の車両用ネットワークの
    通信復帰判定方法。
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