JP2001339117A - 変調器集積波長選択光源およびその制御方法 - Google Patents

変調器集積波長選択光源およびその制御方法

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JP2001339117A JP2001049478A JP2001049478A JP2001339117A JP 2001339117 A JP2001339117 A JP 2001339117A JP 2001049478 A JP2001049478 A JP 2001049478A JP 2001049478 A JP2001049478 A JP 2001049478A JP 2001339117 A JP2001339117 A JP 2001339117A
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semiconductor laser
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幸博 久永
Takuo Morimoto
卓夫 森本
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昌幸 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長切り換えに際し、発振波長と変調器の吸
収端波長とのデチューニング量の変化を低減した波長選
択光源を提供する。 【解決手段】 異なるピッチの回折格子を有するDFB
−LDアレイと、合波器と、変調器をモノリシックに集
積化した波長選択光源において、ペルチェ素子による制
御温度を、中心発振波長の長いDFB−LDを高くし、
長い発振波長のDFB−LDを選んだときは、変調器の
吸収端波長を長くして、デチューニングが追随するよう
にする。具体的には、各DFB−LDの中心発振波長を
1.6nmずつ変えるときは、動作中心温度4℃ずつ変
化させる。各DFB−LDの動作中心温度は変化するの
で、それを考慮して各回折格子のピッチを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長選択光源に関
し、特に異なる周期の回折格子を有する分布帰還型半導
体レーザアレイ、光合波器、半導体光アンプ、変調器を
モノリシックに集積化した素子とその制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インターネットの急激な伸びにより、近
年光ファイバ通信においては、波長分割多重(Waveleng
th Division Multiplexing、略してWDMと呼ぶ。)通
信市場が爆発的に伸びており、多数の変調器集積光源が
必要となっている。さらに、光源のバックアップ用途
や、波長切り換えを必要とするシステムにおいては、1
つのチップで複数の発振波長に対応できる、変調器集積
波長選択光源が新たなキーデバイスとなっている。
【0003】波長可変レーザには、特開平4−7278
3号公報や特開平5−75202号公報記載のように、
半導体レーザの活性層に近接して加熱抵抗膜を配置し
て、光導波路の温度変化により発振波長を変化させるも
のがある。しかし、この方法は、温度上昇とともに光出
力が低下することから、1つの半導体レーザでカバーで
きる波長範囲には限界がある。
【0004】一方、異なるピッチの回折格子を有する複
数の分布帰還型半導体レーザ(以下、DFB−LDと呼
ぶ。)あるいは分布ブラッグ反射型半導体レーザのアレ
イと、光合波器を集積し、使用する半導体レーザを切り
換えることにより発振波長を選択する波長選択光源が、
特開平3−286587号公報(特許第2891741
号)や特開平8−153928号公報に記載されてい
る。
【0005】この構成では、半導体レーザ1個あたり2
nmないし4nm程度の波長範囲をカバーすれば、4ア
レイまたは8アレイを集積した素子で、1チップあたり
6nm〜25nmの波長範囲を連続的にカバーできる。
【0006】この波長選択光源の中の1つのレーザに対
する波長可変方法としては、上記特開平3−28658
7号公報のように、電流注入により光導波路の屈折率を
変化させるという方法もあるが、ペルチェ素子などによ
る温度制御による方法もある。いずれにしろ安定した発
振波長を得るためには、チップの温度調節が必要であ
り、±10℃の温調により、±1nmの発振波長制御が
可能となるので、1つのレーザに対する波長制御は、温
調により行う手法が通常採用される。
【0007】また、合波器については、上記特開平3−
286587号公報では、スターカプラを用いている
が、工藤、山口、「WDM用PICの極小化を可能とす
るマイクロアレイ技術」、1999年電子情報通信学会
総合大会講演論文集SC−3−5では、多モード干渉合
波器(Multimode Interference、以下MMI合波器と呼
ぶ)を用いている。
【0008】MMI合波器は、過剰損を小さく抑える設
計が容易で、通常1dB以下に抑えることができる。し
かし、8アレイを合波すれば、原理的に9dBの分岐損
が生じるため、合波後に、半導体光アンプ(以下、SO
Aと呼ぶ。)によりパワーの補償を行っている。
【0009】図14は、従来のこの種の変調器集積波長
選択光源を示す射視図である。図14では、DFB−L
Dを4アレイとした例を示している。
【0010】この波長選択光源では、DFB−LD部
1、MMI合波部2、SOA部3、変調器部4からなっ
ている。これらが、InP基板5上に、モノリシックに
集積されている。DFB−LD部1には、第1DFB−
LD6、第2DFB−LD7、第3DFB−LD8、第
4DFB−LD9の4個のDFB−LDがアレイ状に形
成されている。
【0011】外側のDFB−LDの第1DFB−LD6
及び第4DFB−LD9には、電極の配線をそのまま外
側に引き出した第1DFB−LD電極10及び第4DF
B−LD電極13が形成されている。内側のDFB−L
Dの第2DFB−LD電極11と第3DFB−LD電極
12は、SiO膜でカバーされたMMI部2の上を通
して配線されている。
【0012】SOA部3の電極14は、変調をかけない
ので、広い面積の電極としているが、変調器4について
は高速変調をかける必要性があるため、変調器電極15
の面積を小さくしている。裏面には、DFB−LD、S
OA、変調器の共通のn電極である裏面電極16が形成
されている。また、変調器4の出射端面は、ARコーテ
ィング膜17を施した上に、ウィンドウ構造として、反
射率を0.1%以下に抑えている。
【0013】この種の変調器集積波長選択光源では、D
FB−LDの発振波長からゲインピーク波長を引いた
量、デチューニング量が、一定の範囲内、例えば−20
〜0nmに入るようにすることが重要な要素の一つとな
っている。マイナスデチューニングとするのは、出射端
面からの反射戻り光に対する耐力を確保するためで、デ
チューニングを20nm以上離さないのは、ゲインを低
下させないためである。
【0014】この技術は、特開平8−153928号公
報や特開平10−117040号公報に述べられている
ように、回折格子のピッチに応じてレーザ領域における
絶縁膜であるSiOの幅を変えることによって、複数
のMQW活性層のそれぞれの組成を互いに異なるように
し、それにより、発振波長を変えた場合においてもデチ
ューニングを適切な範囲に設定するようにしている。こ
のようにして、DFB−LDにおける波長の切り換えに
対して特性の劣化を招かないようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−286
587号公報では、変調器もアレイとなっているが、図
14の波長選択光源においては、合波後に変調器を1つ
だけ配置している。これは、電極の引き回しを短くする
ことができるため、より高速変調に対応することができ
るという利点がある。
【0016】しかしながら、変調器を一つにするという
ことは、逆にDFB−LDの発振波長と変調器の吸収端
波長との差を最適化するという点において、新たに、ア
レイ毎の最適化ができないという問題をもたらしてい
る。DFB−LDは複数の素子を切り換えて使用するた
め、発振波長が大きく変わるのに対して、変調器は一つ
しかないので吸収端波長をそれに追随させることができ
ないからである。
【0017】発振波長と変調器の吸収端波長のデチュー
ニングは、2.5Gb/s変調で、55〜70nmの範
囲内(幅15nm)に入らなければならない。これは、
2Vpeak to peakで変調器を変調するとき、中心バイア
スでの消光が大きすぎないことと、2Vでの十分な消光
比がとれるということから決まる。
【0018】中心バイアスでの消光比が3dBより大き
くなっていくと、アイ波形のクロスポイントが中心から
ずれていくため、Bit Errorが発生しやすくなる。10
Gb/sでは、変調波形に対する要求がより厳しくなる
ため、デチューニングもより高精度の制御が望ましくな
る。望ましい範囲は、60〜70nm(幅10nm)で
ある。
【0019】しかし、図14の波長選択光源において
は、図17に示すように、選択する発振波長により、デ
チューニングは、9.6nmの幅でばらつくことにな
り、所望のデチューニング制御範囲に対し、余裕がない
という問題が発生する。これは、素子の製造歩留まりを
大きく低下させる原因となる。
【0020】ここで、図17の前提となっている波長制
御方法について具体的に説明する。想定しているのは、
4アレイレーザで、周波数で800GHzの範囲、波長
で6.4nmの範囲をカバーする場合である。レーザ1
個あたり、温度を±8℃振ることにより、1.6nmの
幅をカバーする。
【0021】個別の素子について述べると、温度を26
±8℃変えることにより、第1DFB−LDは1550
±0.8nm、第2DFB−LDは1551.6±0.
8nm、第3DFB−LDは1553.2±0.8n
m、第4DFB−LDは1554.8±0.8nmの波
長範囲をカバーし、全体で1549.2〜1555.6
nmの波長範囲に対応する。
【0022】各DFB−LDの等価屈折率が26℃で
3.21である時、回折格子のピッチは、それぞれ、2
41.43nm、241.68nm、241.93n
m、242.18nmとする。このような回折格子ピッ
チ制御は、電子ビーム露光を用いた特開平8−2278
38号公報(特許第2605674号)で述べられてい
るWAVE(Weighted-dose Allocation for Variable-
pitch EB-corrugation)により可能である。
【0023】DFB−LDが0.1nm/℃の温度依存
性を有するのに対し、変調器では0.4nm/℃の温度
依存性を持つため、26±8℃の温度変化に対し、変調
器の吸収端波長は1489.4±3.2nmに変化す
る。これより、デチューニングは、第1、第2、第3、
第4DFB−LDで、それぞれ、60.6±2.4n
m、62.2±2.4nm、63.8±2.4nm、6
5.4±2.4nmとなる。全体では、58.2〜6
7.8nmで、9.6nmの幅でデチューニングが変化
することになる。
【0024】実際の素子の製造では、さらに数nmのば
らつきが生じ得るので、10Gb/sには対応困難であ
り、また2.5Gb/sでもトレランス小で、製造トレ
ランスは非常に厳しいという問題を発生する。また、良
好な消光比や変調波形が得られないために伝送可能距離
が短くなるという問題を発生する。
【0025】また、上述の発振波長と変調器のデチュー
ニングの問題は、発振波長とSOAの利得ピーク波長の
差にも、全く同様に発生する。このため、波長の切り換
えに伴い、SOA利得が変化するという問題も発生す
る。
【0026】本発明の目的は、良好な消光比と良好な変
調波形を得るために必要な、発振波長と変調器の吸収端
波長の間のデチューニングの許容範囲に対し、製造トレ
ランスを十分に確保した波長選択光源を提供することに
ある。
【0027】本発明の他の目的は、波長の切り換えに伴
い、SOAの利得の変化を十分低く抑えた波長選択光源
を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明による波長選択光
源は、異なるピッチの回折格子を有するDFB−LDア
レイと、合波器と、変調器とを有し、変調器の吸収端波
長を、選択する発振波長に応じて制御できるように、変
調器の温度を変化させる手段を備えたことを特徴として
いる。
【0029】さらに、本発明は、異なるピッチの回折格
子を有するDFB−LDアレイと、合波器と、変調器と
を集積化し、この素子全体の温度変化によるDFB−L
Dの発振波長変化と、DFB−LDの切り換えによる発
振波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波長
選択光源において、発振波長の中心値が大きいDFB−
LDほど、制御温度の中心値を高くして、発振波長の中
心値と変調器の吸収端波長の中心値との差が、DFB−
LD毎に変化しないようにして、DFB−LDの回折格
子のピッチは、該制御温度に基づいて決定されることを
特徴とする。
【0030】本発明による他の波長選択光源は、異なる
ピッチの回折格子を有するDFB−LDアレイと合波器
と変調器とを有する波長選択光源において、DFB−L
Dの活性層近傍と変調器の吸収層近傍の両方、あるい
は、いずれか一方に加熱抵抗線を配置し、素子全体の温
度調節と前記加熱抵抗線による温度調節との協調によ
り、前記変調器の吸収端波長の変化と選択する発振波長
の変化が等しくなるようにしたことを特徴とする。
【0031】また、上記の合波器の後段にSOAを設け
ても良い。さらに、このSOAは、加熱抵抗線により、
変調器と同じ温度変化率で温度調節されるのが望まし
い。
【0032】このように、本発明は、変調器の温度を変
化させて、変調器の吸収端波長を、発振波長に追随させ
る機構や制御方法を設けることにより、選択する波長に
よってデチューニング量が変化しないようにしているの
で、波長の切り換えにより、変調器の消光比が変化しな
いようにすることができる。
【0033】また、SOAも変調器と同じ温度変化率で
温度調節した場合は、発振波長とSOAの利得ピーク波
長の差を常に小さく維持することができる。この場合に
おいては、発振の切り換えに際して、SOA利得の変化
を小さく抑えるという効果を奏する。
【0034】また、本発明による波長選択光源は、回折
格子を有する半導体レーザと、半導体光アンプと、変調
器を集積化し、変調器の吸収層近傍と半導体レーザの活
性層近傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線
を配置し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による
温度調節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変
化と、選択する発振波長の変化が等しくなるようにした
ことを特徴とする。
【0035】この波長選択光源の構成においても、変調
器の温度を変化させて、変調器の吸収端波長を、発振波
長に追随させる機構や制御方法を設けることにより、選
択する波長によってデチューニング量が変化しないよう
にすることができる。したがって、波長の切り換えによ
り、変調器の消光比が変化しないようにすることができ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の第1の実施の形態に係る波長選択光源の発振波長
及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグラフであ
る。なお、本実施の形態を適用する波長選択光源の基本
的構成については、各DFB−LDの回折格子ピッチの
設定間隔を除けば、図14に示す従来例と同様であるの
で、以下図14の斜視図も参照して説明する。
【0037】本発明では、光の周波数で800GHz、
波長で6.4nmの範囲をカバーする波長選択光源を例
として述べる。本発明の波長選択光源は、図14に示す
ように、DFB−LD部1、MMI部2、SOA部3、
変調器部4からなり、これらがInP基板5の上に、モ
ノリシックに形成されている。
【0038】DFB−LD部1には、第1DFB−LD
6、第2DFB−LD7、第3DFB−LD8、第4D
FB−LD9の4アレイが設けられ、これらに対して、
第1DFB−LD電極10、第2DFB−LD電極1
1、第3DFB−LD電極12、第4DFB−LD電極
13が設けられている。
【0039】内側のDFB−LDの第2DFB−LD電
極11、第3DFB−LD電極12は、SiO膜で覆
われたMMIの上を通して配線されている。さらに、S
OA電極14、変調器電極15が設けられているが、変
調器は高速変調する必要があるため、容量低減のため変
調器電極15の面積は極力狭くしてある。以上の電極は
p電極であるのに対し、DFB−LD、SOA、変調器
の共通のn電極として、裏面電極16が設けられてい
る。
【0040】変調器の前端面には、ARコーティング膜
17が形成されている上に、ウィンドウ構造を採用する
ことにより、変調器の前端面反射率は0.1%以下に抑
えられている。これは、DFB−LDへの戻り光により
生ずる雑音を防止するために必要な構造である。
【0041】以上の構造の素子で、第1DFB−LDが
1550±0.8nm、第2DFB−LDが1551.
6±0.8nm、第3DFB−LDが1553.2±
0.8nm、第4DFB−LDが1554.8±0.8
nmの発振波長範囲をカバーし、全体で、1549.2
〜1555.6nmの発振波長範囲を連続的にカバーす
る。
【0042】本実施の形態では、光源の制御温度範囲
を、第1DFB−LDは20±8℃、第2DFB−LD
は24±8℃、第3DFB−LDは28±8℃、第4D
FB−LDは32±8℃とする。回折格子ピッチは、こ
の制御温度を前提に決定される。26℃の各DFB−L
Dの等価屈折率が3.21の時、従来例のように、DF
B−LDの中心温度がどれも26℃のときは、 発振波長=2×等価屈折率×回折格子ピッチ の関係より、各DFB−LDの回折格子ピッチを、それ
ぞれ、241.43nm、241.68nm、241.
93nm、242.18nmとしているのに対し、本実
施の形態では、これより中心温度を、それぞれ、−6
℃、−2℃、2℃、6℃ずらすため、発振波長で0.6
nm、0.2nm、−0.2nm、−0.6nm分ずれ
るように、回折格子ピッチを設定し直す必要がある。
【0043】その結果、各回折格子ピッチは、第1DF
B−LDが241.53nm、第2DFB−LDが24
1.71nm、第3DFB−LDが241.90nm、
第4DFB−LDが242.09nmとなる。即ち従来
例においては、隣り合うDFB−LDの回折格子ピッチ
を0.25nmずつ変えたのに対し、本実施の形態で
は、0.19nmずつ変えており、中心温度をどれも2
6℃とした場合よりも回折格子ピッチの設定間隔が狭く
なる。
【0044】このように、DFB−LDの制御温度の中
心値を4℃ずつ変化させるのは、DFB−LDの中心発
振波長が1.6nmずつ変化するのに対し、変調器の吸
収端波長も1.6nmずつ変化させて追随させるためで
ある。即ち、吸収端波長は±8℃の変化に対して±3.
2nm変化するから、吸収端波長の温度依存性は、0.
4nm/℃であり、4℃の変化に対して1.6nm変化
することになる。
【0045】このことを、図1を用いて詳細に説明す
る。図1は、設定発振波長に対して、そのときの制御温
度、変調器の吸収端波長、デチューニングを示したグラ
フである。デチューニングは、発振波長から変調器の吸
収端波長を引いた量である。
【0046】本発明により、第1DFB−LD、第2D
FB−LD、第3DFB−LD、第4DFB−LDの温
度を、それぞれ異なる温度、20±8℃、24±8℃、
28±8℃、32±8℃に変化させた時、発振波長は、
それぞれ、1550±0.8nm、1551.6±0.
8nm、1553.2±0.8nm、1554.8±
0.8nmに変化する。
【0047】このとき、変調器の吸収端波長は、148
7±3.2nm、1488.6±3.2nm、149
0.2±3.2nm、1491.8±3.2nmに変化
するため、デチューニング量はどのDFB−LDにおい
ても63±2.4nmとなる。
【0048】従って、全体でのデチューニング量の分布
は4.8nmの幅に抑えられるという効果がもたらされ
る。従来の方法では、デチューニング分布量は9.6n
mの幅(図17参照)であったので、デチューニング量
をある一定範囲内に抑えるという点において、格段に向
上していることが分かる。これに伴い、素子製造歩留ま
りが大幅に向上するという効果が得られる。
【0049】本実施の形態の波長選択光源は、図15乃
至図16に示す方法によって製造される。即ち、まず、
n−InP基板5上に、電子ビーム露光のWAVE技術
により、第1DFB−LD6、第2DFB−LD7、第
3DFB−LD8、第4DFB−LD9となる領域に、
ピッチがそれぞれ、241.53nm、241.71n
m、241.90nm、242.09nmの回折格子を
形成する。
【0050】その上に、特開平8−153928号公報
や特開平10−117040号公報で述べられている有
機金属気相成長法の選択成長技術により、InGaAs
Pの歪多重量子井戸構造を選択的に一括形成する。多重
量子井戸構造の吸収端波長は、第1DFB−LD6が1
555nm、第2DFB−LD7が1556.6nm、
第3DFB−LD8が1558.2nm、第4DFB−
LD9が1559.8nmとし、MMIは1380n
m、SOAは1565nm、変調器は1489.4nm
(@26℃)とする。
【0051】これを図15のように、InPにより埋め
込み成長して、最上層には、InGaAsP、InGa
Asのコンタクト層を形成する。次に、変調器のウィン
ドウ部、変調器とSOAの境界、MMI部において、コ
ンタクト層を除去し、全面にSiO膜を形成する。
【0052】そして、第1DFB−LD6、第2DFB
−LD7、第3DFB−LD8、第4DFB−LD9、
SOA、変調器のリッジの上面において、SiO膜を
開口して、図16のように、第1DFB−LD電極1
0、第2DFB−LD電極11、第3DFB−LD電極
12、第4DFB−LD電極13、SOA電極14、変
調器電極15を形成する。最後に、図14に示すよう
に、裏面電極16を形成して、ウェハーを劈開後、AR
コーティング膜17を施す。
【0053】上記実施の形態においては、4アレイの場
合について述べたが、いかなるアレイ本数においても同
様に実施することができる。また、上記実施の形態にお
いては、1個のDFB−LDに対し、±8℃の温度制御
範囲としたが、これも、自由に変えることができる。例
えば、1個のDFB−LDの温度を±16℃変えるとき
は、各DFB−LDの中心発振波長間隔は3.2nmと
なり、各DFB−LDの中心温度間隔は、8℃とすれば
よい。そうすれば、各DFB−LDの中心温度におい
て、デチューニング量を一定とすることができる。
【0054】また、上記実施の形態では、変調器4をD
FB−LDアレイ1と同一の温度制御手段によって制御
しているが、DFB−LDアレイ1の温度制御は従来
(図17)と同様に、各DFB−LDアレイに対しては
その中心温度を26℃に固定し、一方変調器4に対して
は、選択波長が第1DFB−LD、第2DFB−LD、
第3DFB−LD、第4DFB−LDと切り替わる毎に
その中心温度が4℃上昇するように、変調器4の温度を
制御する温度制御手段を設けて構成することもできる。
【0055】この場合には、DFB−LDの温度制御範
囲は図17に示す従来例と等しいので、各DFB−LD
の回折格子ピッチは従来例と等しく、241.43n
m、241.68nm、241.93nm、242.1
8nmである。
【0056】また、上記実施の形態では、本発明をDF
B−LD、MMI間直結型に適応したが、その間に曲が
り導波路を設けた波長選択光源にも同様に適応できる。
【0057】上記の実施の形態では、温度制御及びDF
B−LDの切り換えによる波長制御時においても、デチ
ューニングの変化が小さく、許容範囲内に抑制されてい
ることが特徴であるが、制御温度の変化によるデチュー
ニングの変化は依然残っている。
【0058】(第2の実施の形態)本波長選択光源で
は、典型的な値としては、DFB−LDの発振波長の温
度依存性は約0.1nm/℃で、変調器の吸収端波長の
温度依存性は約0.4nm/℃であるので、DFB−L
D部1と変調器部4の温度変化を4:1とすれば、温度
変化に対するデチューニング変化を無くすことができ
る。
【0059】このDFB−LDの発振波長の温度依存性
と変調器の吸収端波長の温度依存性は、活性層の組成
や、層構造などに依存しており、また、同一条件で作製
された素子でさえも、製造誤差などにより、数パーセン
ト程度、異なった値を示すことがある。この場合は、適
宜、DFB−LDの発振波長の温度変化と変調器の吸収
端波長の温度変化が等しくなるように、DFB−LDと
変調器の温度変化の比率を決定すればよい。
【0060】チップ内で、DFB−LD部1と変調器部
4を異なる温度に制御するには、チップ全体をペルチェ
素子で温調した上に、それぞれに、異なる抵抗率の加熱
抵抗線を配置することで構成することができる。
【0061】図2〜図3は、本発明の第2の実施の形態
を説明するための図であり、図2は、DFB−LDと変
調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図3は、
加熱抵抗の引き回し例を示したチップの上面図である。
【0062】本実施の形態では、DFB−LD部1と変
調器部4を異なる温度に制御するために、チップ全体を
ペルチェ素子で温調した上に、それぞれに、異なる抵抗
率の加熱抵抗線19を配置している。
【0063】本波長選択光源は、図16の状態までは第
1の実施の形態と同様に製造するが、このあと、全面に
SiO膜を形成してから、図3に示すPtの加熱抵抗
19を形成する。しかる後、第1DFB−LD電極1
0、第2DFB−LD電極11、第3DFB−LD電極
12、第4DFB−LD電極13、SOA電極14、変
調器電極15のボンディングパッド部のSiO膜を除
去してから、裏面電極の形成、劈開、ARコーティング
膜の形成を行う。
【0064】加熱抵抗19は、DFB−LD部1で抵抗
率を高く、変調器部4で抵抗率を低くし、DFB−LD
の多重量子井戸の温度変化と、変調器の多重量子井戸の
温度変化が、4:1になるようにする。DFB−LDと
変調器の熱抵抗が等しいときは、単位長さあたりの抵抗
をDFB−LD部1と変調器4で4:1にすればよい。
【0065】単位長さあたりの抵抗を4:1にするため
には、抵抗線の断面積を1:4にすればよい。抵抗線の
断面積を1:4にするために、抵抗線の幅を1:4とし
てもよいし、膜厚を1:4にしてもよい。または、抵抗
線の材質を変えることにより、単位長さあたりの抵抗を
変えてもよい。
【0066】図2において、ペルチェ素子による温調は
常に18℃とし、加熱抵抗19に電流を流すことによ
り、DFB−LDは26±8℃、変調器は20±2℃に
温度制御する。
【0067】DFB−LDの温度制御範囲は、図17に
示す従来例と等しいので、各DFB−LDの回折格子ピ
ッチは従来例と等しく、241.43nm、241.6
8nm、241.93nm、242.18nmである。
変調器の吸収端波長は、発振波長の全体の中心値155
2.4nmからデチューニングの最適値63nmを引い
た1489.4nmとするが、変調器の制御中心温度は
20℃なので、20℃において1489.4nmになる
ようにする。
【0068】このように設定すると、変調器を20±2
℃に加熱したときに、変調器の吸収端波長は、148
9.4±0.8nmとなり、デチューニング量は、第1
DFB−LDに対しては60.6nm一定、第2DFB
−LDでは62.2nm一定、第3DFB−LDでは6
3.8nm一定、第4DFB−LDでは、65.4nm
一定となる。
【0069】従って、全体でデチューニングのばらつき
は、4.8nmにおさまることとなり、本発明の目的が
達成されることは勿論、DFB−LD、変調器の可変温
度範囲が第1の実施の形態より狭いので、波長の選択に
よるパワー変化、消光比変化を低減するという格別な効
果を奏する。
【0070】以上述べた第2の実施の形態では、DFB
−LD部と変調器部に対して1つの抵抗加熱線を直列に
配線している。一方、DFB−LD部と変調器部に対し
て別々の抵抗加熱線を並列に配線して、DFB−LD部
と変調器部の温度変化が4:1となるように電流値を設
定することにより、温度変化に対するデチューニング変
化を無くすことができる構成も可能である。
【0071】以上述べた、第1の実施の形態と第2の実
施の形態を組み合わせることもできる。第1の実施の形
態では、DFB−LDの切り換えに伴うデチューニング
の変化を抑え、第2の実施の形態では、1個のDFB−
LDの温度変化に対して、デチューニングが変化しない
ようにするものであった。これらを組み合わせることに
より、すべての波長範囲にわたって、デチューニングを
一定にすることができる。
【0072】(第3と第4の実施の形態)また、全ての
波長範囲にわたって、デチューニングを一定にするため
の別の方法として、チップ全体をペルチェ素子で温調し
た上に、DFB−LD部1の上に加熱抵抗線を配置する
ことで、DFB−LD部1と変調器部4を異なる温度に
制御する構成があげられる。
【0073】図4〜図5は、本発明の第3の実施の形態
を説明するための図であり、図4は、DFB−LDと変
調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図5は、
加熱抵抗の引き回し例を示したチップの上面図である。
【0074】本実施の形態では、DFB−LD部1と変
調器部4を異なる温度に制御するために、チップ全体を
ペルチェ素子で温調した上に、DFB−LD部1の上に
加熱抵抗線19を配置している。
【0075】本波長選択光源では、DFB−LDの制御
温度を26±8℃と変化させたときに、第1DFB−L
Dが1549.2±0.8nm、第2DFB−LDが1
550.8±0.8nm、第3DFB−LDが155
2.4±0.8nm、第4DFB−LDが1554.0
±0.8nmに変化する。この波長制御から、回折格子
ピッチが決定され、第1DFB−LDが241.31n
m、第2DFB−LDが241.56nm、第3DFB
−LDが241.81nm、第4DFB−LDが24
2.06nmとなる。一方、変調器は、制御温度を26
±8℃と変化させたときに、吸収端波長は1489.4
±3.2nmに変化する。
【0076】この素子構造で、ペルチェ素子の温度コン
トロールで18℃から34℃に変化させ、一方、DFB
−LDの温度は、ペルチェ素子による温度コントロール
と抵抗加熱線による加熱との組み合わせにより、第1D
FB−LDで26℃〜36.7℃、第2DFB−LDで
20.7℃〜42℃、第3DFB−LDで26℃〜4
7.3℃、第4DFB−LDで31.3℃〜42℃に変
化させる。変調器の温度に対してDFB−LDの温度
は、それぞれ8℃〜16℃、0℃〜16℃、0℃〜16
℃、0℃〜8℃高いが、この差分は、抵抗加熱線19に
電流を流すことにより補う。
【0077】このとき、第1DFB−LDが1549.
2〜1550.3nm、第2DFB−LDが1550.
3〜1552.4nm、第3DFB−LDが1552.
4〜1554.5nm、第4DFB−LDが1554.
5〜1555.6nmの発振波長範囲をカバーし、素子
全体として1549.2〜1555.6nmの発振波長
範囲を連続的にカバーする。一方、変調器の吸収端波長
は、1486.2nmから1492.6nmの波長範囲
をカバーする。このように制御すれば、変調器の吸収端
波長は、発振波長に完全に追随することができるため
に、全波長範囲で、デチューニング変化を0nmにする
ことができる。
【0078】従って、本実施の形態の波長選択光源で
は、デチューニング制御に関し、一つの発振波長にしか
対応していない変調器集積分布帰還型半導体レーザと、
同等レベルで良好な製造歩留まりが確保できるという効
果が得られる。
【0079】また、すべての波長範囲にわたって、デチ
ューニングを一定にするためのもう一つの方法として
は、チップ全体をペルチェ素子で温調した上に、変調器
部4の上に加熱抵抗線を配置することで、DFB−LD
部1と変調器部4を異なる温度に制御する構成が挙げら
れる。
【0080】図6〜図7は、本発明の第4の実施の形態
を説明するための図であり、図6は、DFB−LDと変
調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図7は、
加熱抵抗の引き回し例を示したチップの上面図である。
【0081】本実施の形態では、DFB−LD部1と変
調器部4を異なる温度に制御するために、チップ全体を
ペルチェ素子で温調した上に、変調器部4の上に加熱抵
抗線19を配置している。
【0082】本波長選択光源では、DFB−LDの温度
制御範囲は、図17に示す従来例と等しいので、各DF
B−LDの回折格子ピッチは、241.43nm、24
1.68nm、241.93nm、242.18nmで
ある。一方、変調器は、制御温度を26±8℃と変化さ
せたときに、吸収端波長は1484.6±3.2nmに
変化する。
【0083】この素子構造で、ペルチェ素子による温度
コントロールにより、4本各々のDFB−LDの温度を
26±8℃に変化させる。一方、対応する変調器の温度
は、ペルチェ素子による温度コントロールと抵抗加熱線
による加熱との組み合わせにより、それぞれ、32±2
℃、36±2℃、40±2℃、44±2℃に制御する。
DFB−LDの温度に対して変調器の温度は、それぞれ
6±6℃、10±6℃、14±6℃、18±6℃高い
が、この差分は、抵抗加熱線19に電流を流すことによ
り補う。
【0084】このとき、DFB−LDの発振波長は、第
1DFB−LDで1550±0.8nm、第2DFB−
LDで1551.6±0.8nm、第3DFB−LDで
1553.2±0.8nm、第4DFB−LDで155
4.8±0.8nmと変化し、全体で1549.2nm
から1555.6nmまでの波長範囲をカバーする。一
方、対応する変調器の吸収端波長は、1487±0.8
nm、1488.6±0.8nm、1490.2±0.
8nm、1491.8±0.8nmで変化する。このよ
うに制御すれば、変調器の吸収端波長は、発振波長に完
全に追随させることができ、全波長範囲で、デチューニ
ング変化を0nmにすることができる。
【0085】従って、本実施の形態の波長選択光源で
は、デチューニング制御に関し、一つの発振波長にしか
対応していない変調器集積分布帰還型半導体レーザと、
同等のレベルで良好な製造歩留まりが確保できるという
効果が得られる。
【0086】(第5と第6の実施の形態)また、第1〜
第4の実施の形態では、DFB−LDの発振波長と変調
器の吸収端波長の関係のみに注目したが、MMIやSO
Aにも、DFB−LDの発振波長との関係において、最
適の駆動温度が存在する。
【0087】まず、1×N−MMIにおいては、 最適MMI長=MMIの等価屈折率×(実効MMI幅)2/(DFB-LDの
発振波長×N) の関係がある。MMIの場合、最適MMI長から条件が
ずれると、過剰損が発生するが、今考えている発振波長
の変化やMMIの等価屈折率変化からは、致命的ではな
いので、必ずしも、最適の温度に制御する必要はない。
【0088】しかし、あえて最も望ましい条件について
述べると、DFB−LDの発振波長を温度によって変化
させているときは、MMIも同じように温度変化させる
のが望ましい。これは、発振波長の温度変化は、半導体
の屈折率の温度変化に起因しているものであり、MMI
の等価屈折率もほぼ同様に変化するためである。
【0089】一方、SOAにおいては、DFB−LDの
発振波長とSOAの利得ピーク波長が一致するように追
随させるのが望ましい。SOAの利得ピーク波長の温度
依存性は、変調器の吸収端波長の温度依存性と同様に、
0.4nm/℃なので、SOAの温度変化は、変調器と
連動させればよい。そうすれば、波長切り換え時にSO
A利得が変化しないようにすることができる。
【0090】ただし、SOA利得は、SOA電流を調整
することにより、ある程度までなら補償することができ
るので、このような温度制御は必須ではない。従って、
等しい温度に制御することが望ましい組み合わせは、等
価屈折率の温度依存性に支配されるDFB−LDとMM
Iであり、また、吸収端波長の温度依存性が決め手とな
る変調器とSOAである。
【0091】図8〜図9は、本発明の第5の実施の形態
を説明するための図であり、図8は、DFB−LDと変
調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図9は、
加熱抵抗19の引き回し例を示したチップの上面図であ
る。
【0092】本実施の形態では、MMIはDFB−LD
と同じ温度に制御され、SOAは変調器と同じ温度に制
御される。DFB−LD部1とMMI部2には加熱抵抗
19が配置されていないので、ペルチェ素子による温度
コントロールをそのまま受けることになる。各DFB−
LDの温度は、第1の実施の形態と同じように、20±
8℃、24±8℃、28±8℃、32±8℃の範囲で制
御する。
【0093】このとき、対応する変調器の温度は、それ
ぞれ、26±2℃、30±2℃、34±2℃、38±2
℃に制御する。DFB−LDに対して変調器の温度は、
いずれも、6±6℃高いが、これは、加熱抵抗19に電
流を流すことにより制御する。このようにすれば、変調
器の吸収端波長は、発振波長に完全に追随させることが
できるため、全波長範囲で、デチューニングの変化を0
nmにすることができる。
【0094】従って、本実施の形態の波長選択光源で
は、デチューニング制御に関し、1つの発振波長にしか
対応していない変調器集積分布帰還型半導体レーザと、
同等レベルで良好な製造歩留まりが確保できるという効
果が得られる。
【0095】図10〜図11は、本発明の第6の実施の
形態を説明するための図であり、図10は、DFB−L
Dと変調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図
11は、加熱抵抗19の引き回し例を示したチップの上
面図である。第6の実施の形態では、DFB−LDとM
MIはペルチェ素子、SOAと変調器はペルチェ素子+
加熱抵抗で温度制御したが、本実施の形態ではこれを逆
に構成する。
【0096】即ち、本波長選択光源では、発振波長が全
体で1549.2nmから1555.6nmまで変わる
時、ペルチェ素子による温度コントロールを12℃から
28℃まで変え、変調器の吸収端波長の変化を発振波長
に完全に追随させる。DFB−LDの制御温度は、第5
の実施の形態と同じように、20±8℃、24±8℃、
28±8℃、32±8℃なので、ペルチェ素子のコント
ロール温度からの差分は、加熱抵抗19により供給す
る。
【0097】この第6の実施の形態を第5の実施の形態
と比較すると、変調器を低い温度で使うことができるた
め、変調器の吸収スペクトルが急峻になり、消光比の電
圧依存性の観点から、より製造余裕度が広がるという利
点がある。
【0098】(第7の実施の形態)DFB−LDが単体
であり、合波器が必要でない構成においても、すべての
波長範囲にわたって、デチューニングを一定とすること
ができる。構成としては、チップ全体をペルチェ素子で
温調した上に、DFB−LD部1の上に加熱抵抗線を配
置し、DFB−LD部1と変調器部4を異なる温度に制
御する。
【0099】図12〜13は本発明の第7の実施の形態
を説明するための図であり、図12は、DFB−LDと
変調器の温度制御と波長の変化を示したグラフ、図13
は、加熱抵抗の引き回し例を示したチップの上面図であ
る。
【0100】本実施の形態では、DFB−LD部1と変
調器部4を異なる温度に制御するために、チップ全体を
ペルチェ素子で温調した上に、DFB−LD部1の上に
加熱抵抗線19を配置している。
【0101】本波長選択光源では、DFB−LDの温度
制御範囲を26±8℃としたとき、発振波長は1550
±0.8nmで変化する。回折格子は、この温度制御と
波長制御を前提に決定され、図17に示す従来例の第1
DFB−LDと等しく241.43nmとなる。一方、
変調器は、26±8℃に温度制御したときに、吸収端波
長は1489.4±3.2nmで変化する。
【0102】この素子構造で、ペルチェ素子による温度
コントロールで変調器温度を22±4℃に変化させ、一
方、DFB−LDの温度は、ペルチェ素子による温度コ
ントロールと抵抗加熱線による加熱とを組み合わせて、
34±16℃に変化させる。変調器に対して、DFB−
LDの温度は12±12℃高いが、この差分は、抵抗加
熱線19に電流を流すことにより補償する。
【0103】このとき、発振波長は1550.8±1.
6nmで変化し、変調器の吸収端波長は1487.8±
1.6nmに変化する。このように制御すれば、変調器
の吸収端波長は、発振波長に完全に追随することができ
るために、全波長範囲で、デチューニング変化を0nm
にすることができる。
【0104】本実施の形態では、DFB−LDと変調器
の中間にSOAを配置した構成となっている。このSO
Aは、本素子構成において必須の構成要件となってお
り、以下にその理由を説明する。
【0105】第1の理由は、DFB−LDの温度の上昇
に伴う光出力特性の劣化を、SOAによって補償するた
めである。本実施の形態ではDFB−LDが単体である
ために、DFB−LDが複数からなる場合と同等の波長
可変範囲を得ようとすると、DFB−LDの温度可変範
囲を大きく広げなければならない。しかしながら、温度
可変範囲を広げようとすると、温度上昇によりDFB−
LDの光出力特性が大きく劣化する。従って、この光出
力特性の劣化を補償するために、DFB−LDの後段に
SOAを配置することが必須となっている。
【0106】第2の理由は、温度上昇による変調器の特
性劣化を回避するためである。SOAが装荷されていな
い構成では、DFB−LDの抵抗加熱線からの発熱の影
響が、隣接する変調器まで及んでしまうため、変調器の
温度が上昇し、変調特性が劣化するという問題が発生す
る。本実施の形態のようにDFB−LDと変調器の中間
にSOAを配置した構成では、抵抗加熱線からの発熱の
影響が、遠く変調器まで及ぶことを回避することができ
る。
【0107】以上に述べた第3から第7の実施の形態に
おいては、選択する発振波長によらず、デチューニング
変化が0となる例を示した。しかし、デチューニング変
化が厳密に0でなくとも、要求される伝送特性が達成で
きる範囲内に収まっていれば、本発明が目的とする効果
は、十分に発揮されることは言うまでもない。
【0108】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、各
実施例は適宜変更され得ることは明らかである。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、波長切り換えに際し、
DFB−LDの発振波長と変調器の吸収端波長間のデチ
ューニングの変化を小さく抑えているので、製造歩留ま
りの著しい向上を実現した波長選択光源を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る波長選択光源
の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグ
ラフである。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る波長選択光源
の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグ
ラフである。
【図3】本発明の波長選択光源の第2の実施の形態を示
す上面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る波長選択光源
の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグ
ラフである。
【図5】本発明の波長選択光源の第3の実施の形態を示
す上面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る波長選択光源
の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグ
ラフである。
【図7】本発明の波長選択光源の第4の実施の形態を示
す上面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る波長選択光源
の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示すグ
ラフである。
【図9】本発明の波長選択光源の第5の実施の形態を示
す上面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る波長選択光
源の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示す
グラフである。
【図11】本発明の波長選択光源の第6の実施の形態を
示す上面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る波長選択光
源の発振波長及び変調器の吸収端波長の制御方法を示す
グラフである。
【図13】本発明の波長選択光源の第7の実施の形態を
示す上面図である。
【図14】本発明が適用される波長選択光源の斜視図で
ある。
【図15】波長選択光源の製造工程の一工程図である。
【図16】図15の次工程図である。
【図17】従来の波長選択光源の発振波長及び変調器の
吸収端波長の制御方法を示すグラフである。
【符号の説明】
1 DFB−LD部 2 MMI部 3 SOA部 4 変調器部 5 InP基板 6 第1DFB−LD 7 第2DFB−LD 8 第3DFB−LD 9 第4DFB−LD 10 第1DFB−LD電極 11 第2DFB−LD電極 12 第3DFB−LD電極 13 第4DFB−LD電極 14 SOA電極 15 変調器電極 16 裏面電極 17 ARコーティング膜 18 ウィンドウ部 19 加熱抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/50 630 H01S 5/50 630 (72)発明者 山口 昌幸 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA13 BA01 CA04 DA16 EA03 EA07 EB04 EB27 HA11 5F073 AA64 AA74 AA83 AA86 AB06 AB21 EA04 EA14 FA24 FA25

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを有する波長選択光源において、 選択された前記半導体レーザの発振波長に応じて前記変
    調器の吸収端波長を制御する温度制御手段を備えている
    ことを特徴とする波長選択光源。
  2. 【請求項2】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを有する波長選択光源の制御方法において、 選択された前記半導体レーザの発振波長に応じて前記変
    調器の吸収端波長を制御する温度制御手段により、選択
    する発振波長の変化と前記変調器の吸収端波長の変化と
    の差が、小さくなるように制御することを特徴とする波
    長選択光源の制御方法。
  3. 【請求項3】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、この素子全体の温度変化による半
    導体レーザ毎の発振波長変化と、前記複数の半導体レー
    ザの切り換えによる発振波長変化とを組み合わせて、発
    振波長を選択する波長選択光源において、 発振波長の中心値が大きい半導体レーザほど制御温度の
    中心値を高くするとともに、選択された半導体レーザの
    発振波長の中心値と前記変調器の吸収端波長の中心値と
    の差が、半導体レーザ毎に変化しないように前記半導体
    レーザアレイ及び前記変調器の温度を制御する温度制御
    手段を備え、かつ前記各半導体レーザの回折格子の周期
    は、前記制御温度に基づいて決定されていることを特徴
    とする波長選択光源。
  4. 【請求項4】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、前記半導体レーザの切り換えによる
    発振波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波
    長選択光源において、 前記切り換えにより選択する半導体レーザの発振波長の
    変化と、前記変調器の吸収端波長の変化との差が小さく
    なるように前記半導体レーザの温度及び前記変調器の温
    度とをそれぞれ制御する温度制御手段を備えていること
    を特徴とする波長選択光源。
  5. 【請求項5】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、前記半導体レーザの切り換えによる
    発振波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波
    長選択光源において、 前記切り換えにより選択する半導体レーザの発振波長の
    変化と、前記変調器の吸収端波長の変化とが等しくなる
    ように前記半導体レーザの温度及び前記変調器の温度と
    をそれぞれ制御する温度制御手段を備えていることを特
    徴とする波長選択光源。
  6. 【請求項6】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、前記半導体レーザの切り換えによる
    発振波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波
    長選択光源において、 前記半導体レーザの活性層近傍と前記変調器の吸収層近
    傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線を配置
    し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による温度調
    節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変化と、
    選択する発振波長の変化との差が小さくなるように制御
    する温度制御手段を備えていることを特徴とする波長選
    択光源。
  7. 【請求項7】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、前記半導体レーザの切り換えによる
    発振波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波
    長選択光源において、 前記半導体レーザの活性層近傍と前記変調器の吸収層近
    傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線を配置
    し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による温度調
    節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変化と、
    選択する発振波長の変化が等しくなるように制御する温
    度制御手段を備えていることを特徴とする波長選択光
    源。
  8. 【請求項8】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、半導体レーザの切り換えによる発振
    波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波長選
    択光源の制御方法であって、 前記変調器の吸収層近傍と前記半導体レーザアレイの活
    性層近傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線
    を配置し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による
    温度調節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変
    化と、選択する発振波長の変化との差が小さくなるよう
    に制御することを特徴とする波長選択光源の制御方法。
  9. 【請求項9】 異なる周期の回折格子を有する複数の半
    導体レーザからなる半導体レーザアレイと、合波器と、
    変調器とを集積化し、前記半導体レーザの温度制御によ
    る発振波長変化と、半導体レーザの切り換えによる発振
    波長変化とを組み合わせて、発振波長を選択する波長選
    択光源の制御方法であって、 前記変調器の吸収層近傍と前記半導体レーザアレイの活
    性層近傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線
    を配置し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による
    温度調節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変
    化と、選択する発振波長の変化が等しくなるように制御
    することを特徴とする波長選択光源の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記変調器の前段に半導体光アンプを
    配したことを特徴とする請求項1,3,4,5,6,7
    のいずれか1項に記載の波長選択光源。
  11. 【請求項11】 前記変調器の前段に半導体光アンプを
    配置し、前記変調器の吸収層の温度変化率と前記光半導
    体アンプの活性層の温度変化率が等しくなるように、前
    記半導体光アンプの活性層にも、温度制御手段を設けた
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の波
    長選択光源。
  12. 【請求項12】 前記半導体レーザアレイの活性層の温
    度変化率と前記合波器の温度変化率が等しくなるよう
    に、前記合波器近傍にも、温度制御手段を設けたことを
    特徴とする請求項4乃至7のいずれかに記載の波長選択
    光源。
  13. 【請求項13】 回折格子を有する半導体レーザと、半
    導体光アンプと変調器とを集積し、前記半導体レーザの
    温度制御により発振波長を選択する波長選択光源におい
    て、 前記半導体レーザの活性層近傍と前記変調器の吸収層近
    傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線を配置
    し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による温度調
    節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変化と、
    選択する発振波長の変化との差が小さく抑えられるよう
    に制御する温度制御手段を備えていることを特徴とする
    波長選択光源。
  14. 【請求項14】 回折格子を有する半導体レーザと、半
    導体光アンプと変調器とを集積し、前記半導体レーザの
    温度制御により発振波長を選択する波長選択光源におい
    て、 前記半導体レーザの活性層近傍と前記変調器の吸収層近
    傍の両方、あるいは、いずれか一方に加熱抵抗線を配置
    し、素子全体の温度調節と前記加熱抵抗線による温度調
    節との協調により、前記変調器の吸収端波長の変化と、
    選択する発振波長の変化とが等しくなるように制御する
    温度制御手段を備えていることを特徴とする波長選択光
    源。
  15. 【請求項15】 前記温度制御手段は、素子全体の温度
    調節を行うペルチェ素子を含んでいることを特徴とする
    1,3乃至7,10乃至14のいずれか1項に記載の波
    長選択光源。
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