JP2001338870A - 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法

Info

Publication number
JP2001338870A
JP2001338870A JP2001088643A JP2001088643A JP2001338870A JP 2001338870 A JP2001338870 A JP 2001338870A JP 2001088643 A JP2001088643 A JP 2001088643A JP 2001088643 A JP2001088643 A JP 2001088643A JP 2001338870 A JP2001338870 A JP 2001338870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
substrate
image
pattern
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001088643A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Okita
晋一 沖田
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001088643A priority Critical patent/JP2001338870A/ja
Publication of JP2001338870A publication Critical patent/JP2001338870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光線幅がばらつく原因の解析をいち早く行
えるようにした走査露光装置及び方法、管理装置及び方
法、ならびにデバイス製造方法を提供する。 【解決手段】 マスクMを載置するマスクステージ23
と、ウエハWを載置するウエハステージ25と、ウエハ
Wの面位置情報を検出する合焦機構26と、合焦機構2
6の検出結果に基づいてウエハWの面位置を調整する調
整手段27,42とを備える。マスクMのパターンを露
光光を用いてウエハW上に投影するとともにウエハWと
露光光を相対走査してウエハW上の露光領域を露光す
る。露光時に調整手段27,42によって調整されたウ
エハWの姿勢情報を、合焦機構26から取得して、予め
求められた露光領域の表面形状情報に対応してメモリに
記憶させる制御手段28を有する。姿勢情報と表面形状
情報とを使って、ウエハWの露光される面が露光光に対
してどのような状態で露光されたかがわかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、薄膜磁気ヘ
ッド等のマイクロデバイスを製造するためのリソグラフ
ィ工程で使用される走査露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の走査露光装置として、回路パタ
ーンが形成されたフォトマスク又はレチクル(以下、マ
スクという。)を載置するマスクステージと、感光材が
塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を載置す
る基板ステージと、基板の面位置情報を検出する合焦機
構と、この合焦機構の検出結果に基づいて基板の面位置
を調整する調整手段とを備えているものが知られてい
る。この走査露光装置は、ウエハの各ショット領域を投
影光学系の露光フィールド内に順次移動させて、各ショ
ット領域にマスクのパターン像を順次露光するようにな
っている。
【0003】このような走査露光装置に用いる面位置設
定装置(合焦機構)として、例えば、特開平6−283
403号公報に開示されたものが知られている。この装
置には、基板の走査方向及びその走査方向と交差する方
向の複数の計測点において、基板の投影光学系の光軸と
平行な方向の高さをそれぞれ測定する多点測定手段が設
けられている。そして、基板の走査時において、所定形
状の照明領域と投影光学系に関して共役な露光フィール
ドに対して基板が走査される際の各計測点の前記高さを
測定する。各計測点の測定結果の最大値と最小値に基づ
いて、露光面の平均面を求め、さらにその平均面の高さ
と投影光学系の像面の高さとの差分を求める。次いで、
その差分に基づいて、基板の高さを基板ステージにより
設定して、露光面の合わせ込みが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
走査露光装置では、基板の各ショット領域に形成された
パターンの露光線幅がばらつく不具合が発生した場合、
そのばらつきがなぜ生じたのか、その原因の切り分けが
すぐにできず、その原因の解析や調査に多大な時間と労
力を要していたという問題点があった。
【0005】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもの、その課題は、露光線幅がばらつく
原因の解析をいち早く行えるようにした走査露光装置及
び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に請求項1に係る発明は、基板(W)の面位置情報を検
出する面位置検出手段(26)と、面位置検出手段の検
出結果に基づいて基板の面位置を調整する調整手段(2
7,84,85,86)と、を備え、マスクのパターン
の像を露光光を用いて基板上に投影するとともに基板と
露光光とを相対走査することによって基板上の露光領域
(SAij)を露光する走査露光装置であって、面位置
検出手段からの検号に基づいて、露光時に調整手段によ
って調整された基板の姿勢情報を得るとともに、該姿勢
情報を、予め求められた基板上の露光領域の表面形状情
報に対応付けてメモリ(91)に記憶する制御手段(2
8)を有することを特徴とするものである。
【0007】このような構成によれば、対応してメモリ
に記憶された露光時の基板の姿勢情報(トレースデー
タ)と、基板上の露光領域の表面形状情報(フラットネ
スデータ)とを使って、基板の露光される面が露光光に
対してどのような状態で露光されたかがわかる。そのた
め、パターンの露光線幅がばらつく不具合が発生したと
き、露光時のフォーカス状態が、その露光線幅がばらつ
く原因としてどの程度影響しているかを最初に判断する
ことができる。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
走査露光装置において、制御手段は、姿勢情報と表面形
状情報とに基づいて、基板上に転写される前記パターン
の像の状態を予測する像状態予測手段(101)を有す
ることを特徴とするものである。
【0009】このような構成によれば、像状態予測手段
により、露光時の基板の姿勢情報と表面形状情報とに基
づいて、露光線幅が一定値以上ばらつくという予測結果
が得られる。この結果が露光中に得られた場合、制御手
段により露光処理を中止させることができる。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の走査露光装置において、姿勢情報は、調整手段に
よって調整される基板の制御目標位置に対する基板の追
従誤差を含むことを特徴とするものである。
【0011】このような構成によれば、像状態予測手段
は、基板の表面形状情報(フラットネスデータ)に、露
光中に得た追従誤差を加味した情報を考慮してパターン
の像の状態を予測するので、その像面に対して基板の露
光面がどのような姿勢で通過して露光されたかがわか
る。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
走査露光装置において、制御手段は、追従誤差と表面形
状情報とに基づいて、基板の露光面上の複数の計測点に
おける露光光が照射されている間の目標位置に対する光
軸方向位置の平均ずれ量と、露光光が照射されている間
の光軸方向位置の振動成分の標準偏差との少なくとも一
方を算出することを特徴とするものである。
【0013】このような構成によれば、像状態予測手段
は、露光領域に対して基板の露光面の各部がどのような
姿勢で通過したか、すなわち結像面に対する露光面各部
のずれ量を露光光の基板への照射幅で見ることができ
る。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
走査露光装置において、制御手段は、平均ずれ量と振動
成分の標準偏差との少なくとも一方、及び基板上に転写
されるパターン像の状態の各データを互いに対応させて
予め格納するデータ記憶部(91)をさらに備え、像状
態予測手段は、データ記憶部に記憶されたパターン像の
状態データと、露光中或いは露光後に得た平均ずれ量及
び振動成分の標準偏差の少なくとも一方とに基づいて、
露光されたパターンの像の状態を予測することを特徴と
するものである。
【0015】このような構成によれば、像状態予測手段
は、露光中或いは露光後に求められる前記平均ずれ量及
び振動成分の標準偏差を、データ記憶部に格納された各
データと照合することにより、その露光時におけるパタ
ーンの像の状態である露光線幅のばらつき量を露光中或
いは露光後に予測することができる。また、実際に計測
した線幅ばらつき量がデータ記憶部に記憶された過去の
データである露光線幅のばらつき量よりも大きければ、
露光時のフォーカス状態が原因でなく、その他の原因に
より露光線幅のばらつきが生じたことがわかる。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれか一項に記載の走査露光装置において、パターンの
像の状態は、基板上に形成されたパターンの線幅情報を
含むことを特徴とするものである。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項2〜6のい
ずれか一項に記載の走査露光装置において、姿勢情報と
表面形状情報とに基づいて、基板上に転写されるパター
ンの像の状態を予測する像状態予測手段は、投影光学系
の性能、マスクを照明する照明条件、パターンの設計線
幅等のデータに基づいて、パターンの像の状態を算出す
る結像シミュレーション手段(90)を含むことを特徴
とするものである。
【0018】このような構成によれば、平均ずれ量、振
動成分の標準偏差、パターンの露光線幅等の過去に登録
して蓄積しておいたデータベースがなくても、投影光学
系の性能、マスクの照明条件等のデータを露光時の平均
ずれ量、振動成分の標準偏差とともに結像シュミレーシ
ョン手段に入力することにより、パターンの像の状態で
ある露光線幅のばらつき量を露光中或いは露光後に予測
することができる。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項2〜7のい
ずれか一項に記載の走査露光装置において、姿勢情報と
表面形状情報とに基づいて、基板上に転写されるパター
ンの像の状態を予測する像状態予測手段により予測され
たパターンの像の状態が所定の許容範囲を逸脱したとき
には、異常露光であると判定する判定手段(101)を
備えたことを特徴とするものである。
【0020】このような構成によれば、判定手段により
異常露光の判定を自動で行えるので、その判定結果を使
って露光中或いは露光後に警告を発して異常露光を知ら
せることができる。
【0021】請求項9に係る発明は、請求項2〜8のい
ずれか一項に記載の走査露光装置において、姿勢情報と
表面形状情報とに基づいて、基板上に転写されるパター
ンの像の状態を予測する像状態予測手段により予測され
たパターンの像の状態を、数値データ、平面的表現及び
立体的表現の少なくとも1つによって表示する表示手段
(94)を備えたことを特徴とするものである。
【0022】このような構成によれば、予測されたパタ
ーンの像の状態である露光線幅のばらつき量が数値デー
タ等により表示手段に表示されるので、操作者は、その
表示された露光線幅のばらつき量から所定の許容範囲を
逸脱していることを簡単に確認できる。
【0023】請求項10に係る発明は、露光光によって
マスクのパターンの像を基板上に投影し、露光光に対し
て基板を相対走査することによって基板上の露光領域を
露光する走査露光方法であって、露光時に基板の面位置
を検出することによって基板の姿勢情報を検出し、検出
された姿勢情報と、予め求められた基板の露光領域にお
ける表面形状情報とに基づいて、基板に形成されるパタ
ーンの像の状態を予測することを特徴とするものであ
る。
【0024】このような構成によれば、露光時の基板の
姿勢情報と表面形状情報とに基づいて、露光線幅が一定
値以上ばらつくという予測結果が得られ、予測結果が不
良の時は露光処理を中止させたり警告を発することがで
きる。
【0025】請求項11に係る発明は、請求項10に記
載の走査露光方法において、姿勢情報と表面形状情報と
によって求められる姿勢誤差情報に対応して、基板上に
転写されるパターンの像の状態のデータが予め記憶され
ており、記憶されたデータに基づいて基板に形成される
パターンの像の状態を予測することを特徴とするもので
ある。
【0026】請求項12に係る発明は、請求項11に記
載の走査露光方法において、姿勢誤差情報は、基板の露
光面上の複数の計測点における露光光が照射されている
間の目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、露
光光が照射されている間の光軸方向位置の振動成分の標
準偏差との少なくとも一方を含むことを特徴とするもの
である。
【0027】請求項13に係る発明は、請求項10〜1
2のいずれか一項に記載の走査露光方法において、パタ
ーンの像の状態は、基板上に形成されたパターンの線幅
情報を含むことを特徴とするものである。
【0028】請求項14に係る発明は、請求項10〜1
3のいずれか一項に記載の走査露光方法において、予測
されたパターンの像の状態が所定の許容範囲を逸脱した
とき、異常露光であると判定することを特徴とするもの
である。
【0029】請求項15に係る発明は、基板(W)の面
位置情報を検出する面位置検出手段(26)と、面位置
検出手段の検出結果に基づいて基板の面位置を調整する
調整手段(27,84,85,86)とを備え、マスク
のパターンの像を露光光を用いて基板上に投影するとと
もに基板と露光光を相対走査することによって基板上の
露光領域を露光する走査露光装置(21)に用いられ、
走査露光装置の露光処理情報を管理する管理装置であっ
て、走査露光装置と接続されるインターフェース(9
2)と、インターフェースを介して取得された面位置検
出手段の検出信号に基づいて、露光時に調整手段によっ
て調整された基板の姿勢情報を得るとともに、姿勢情報
を、予め求められた基板上の露光領域の表面形状情報に
対応付けてメモリ(91)に記憶する制御手段(28)
とを有することを特徴とするものである。
【0030】このような構成によれば、対応してメモリ
に記憶された露光時の基板の姿勢情報(トレースデー
タ)と、基板上の露光領域の表面形状情報(フラットネ
スデータ)とを使って、基板の露光される面が露光光に
対してどのような状態で露光されたかがわかる。そのた
め、パターンの露光線幅がばらつく不具合が発生したと
き、露光時のフォーカス状態が、その露光線幅がばらつ
く原因としてどの程度影響しているかを最初に判断する
ことができる。
【0031】請求項16に係る発明は、請求項15に記
載の管理装置において、制御手段は、姿勢情報と表面形
状情報とに基づいて、基板上に転写されるパターンの像
の状態を予測する像状態予測手段を有することを特徴と
するものである。
【0032】請求項17に係る発明は、請求項16に記
載の管理装置において、像状態予測手段は、姿勢情報と
表面形状情報とによって求められる姿勢誤差情報に対応
して、基板上に転写されるパターンの像の状態のデータ
が予め記憶されており、記憶されたデータに基づいて基
板に形成されるパターンの像の状態を予測することを特
徴とするものである。
【0033】請求項18に係る発明は、請求項17に記
載の管理装置において、姿勢誤差情報は、基板の露光面
上の複数の計測点における露光光が照射されている間の
目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、露光光
が照射されている間の光軸方向位置の振動成分の標準偏
差との少なくとも一方を含むことを特徴とするものであ
る。
【0034】請求項19に係る発明は、請求項16〜1
8のいずれか一項に記載の管理装置において、パターン
の像の状態は、基板上に形成されたパターンの線幅情報
を含むことを特徴とするものである。
【0035】請求項20に係る発明は、請求項16〜1
9のいずれか一項に記載の管理装置において、予測され
たパターンの像の状態が所定の許容範囲を逸脱したと
き、異常露光であると判定する判定手段をさらに有する
ことを特徴とするものである。
【0036】また、請求項21に係る発明は、基板の面
位置情報を検出する面位置検出手段と、面位置検出手段
の検出結果に基づいて基板の面位置を調整する調整手段
とを備え、マスクのパターンの像を露光光を用いて基板
上に投影するとともに基板と露光光を相対走査すること
によって基板上の露光領域を露光する走査露光装置に用
いられ、走査露光装置の露光処理情報を管理する管理方
法であって、走査露光装置からインターフェースを介し
て前記面検出手段の検出信号を取得し、露光時に調整手
段によって調整された基板の姿勢情報を得、姿勢情報
と、予め求められた基板の露光領域における表面形状情
報とに基づいて、基板に形成されるパターンの像の状態
を予測することを特徴とするものである。
【0037】このような構成によれば、露光時の基板の
姿勢情報と表面形状情報とに基づいて、露光線幅が一定
値以上ばらつくという予測結果が得られ、予測結果が不
良の時は露光処理を中止させたり警告を発することがで
きる。
【0038】請求項22に係る発明は、請求項21に記
載の管理方法において、姿勢情報と表面形状情報とによ
って求められる姿勢誤差情報に対応して、基板上に転写
されるパターンの像の状態のデータが予め記憶されてお
り、記憶されたデータに基づいて基板に形成されるパタ
ーンの像の状態を予測することを特徴とするものであ
る。
【0039】請求項23に係る発明は、請求項22に記
載の管理方法において、姿勢誤差情報は、基板の露光面
上の複数の計測点における露光光が照射されている間の
目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、露光光
が照射されている間の光軸方向位置の振動成分の標準偏
差との少なくとも一方を含むことを特徴とするものであ
る。
【0040】請求項24に係る発明は、請求項21〜2
3のいずれか一項に記載の管理方法において、パターン
の像の状態は、基板上に形成されたパターンの線幅情報
を含むことを特徴とするものである。
【0041】請求項25に係る発明は、請求項21〜2
4のいずれか一項に記載の管理方法において、予測され
たパターンの像の状態が所定の許容範囲を逸脱したと
き、異常露光であると判定することを特徴とするもので
ある。
【0042】請求項26に係る発明は、リソグラフィ工
程を含むデバイス製造方法であって、リソグラフィ工程
で、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の走査露
光装置を用いることを特徴とするものである。
【0043】請求項27に係る発明は、リソグラフィ工
程を含むデバイス製造方法であって、リソグラフィ工程
で、請求項10〜請求項14のいずれか一項に記載の走
査露光方法を用いることを特徴とするものである。
【0044】請求項28に係る発明は、リソグラフィ工
程を含むデバイス製造方法であって、リソグラフィ工程
で、請求項15〜請求項20のいずれか一項に記載の管
理装置を用いることを特徴とするものである。
【0045】請求項29に係る発明は、リソグラフィ工
程を含むデバイス製造方法であって、リソグラフィ工程
で、請求項21〜請求項25のいずれか一項に記載の管
理方法を用いることを特徴とするものである。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る走査露光装
置の第1の実施形態を図1〜図18に基づいて説明す
る。
【0047】図1及び図3に示すように、走査露光装置
21は、照明光学系22と、所定のパターンが形成され
たマスクMを載置するマスクステージ23と、投影光学
系24と、感光基板としてのウエハWを載置する基板ス
テージとしてのウエハステージ25とを備えている。ま
た、走査露光装置21は、ウエハWの面位置情報を検出
する面位置検出手段の一部をなす斜入射方式の合焦機構
26と、合焦機構26の検出結果に基づいてウエハWの
面位置を調整する調整手段の一部をなす主制御系27と
を備えている。
【0048】また、走査露光装置21は、マスクMのパ
ターンを露光光ELを用いてウエハW上に投影するとと
もに、ウエハWと露光光ELを相対走査することによっ
てウエハW上の露光領域(図4に示す複数のショット領
域SAij)を順次露光するようになっている。また、
走査露光装置21は、ウエハW上の露光領域が実際にど
のような姿勢で露光されたかを計測し、この計測結果か
ら露光線幅のばらつき量ΔCD(パターンの像の状態)
を予測する等の解析を行う制御手段としてのΔCD管理
装置28(図1,図6参照)を備えている。
【0049】照明光学系22には、高圧水銀灯、KrF
エキシマレーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、F2
エキシマレーザ光源、金属蒸気レーザ又はYAGレーザ
の高調波を発振する光源等のいずれかからなる光源30
から、露光光ELが入射する。照明光学系22は、図示
しないリレーレンズ、フライアイレンズ(又はロット・
インテグレータ)、コンデンサレンズ等の各種レンズ系
や、開口絞り及びマスクMのパターン面と共役な位置に
配置されたブラインド等を含んでいる。露光光ELは、
照明光学系22を通過することにより、マスクM上の回
路パターンを均一に照明するように調整される。また、
露光光ELの照明領域は、図2(a)に実線で示すよう
にスリット状に成形されている。
【0050】このスリット状の露光フィールド76に対
してマスクMとウエハWを同期して走査しながら、マス
クM上の回路パターンが、図4に示すウエハWの露光面
Wf上の複数のショット領域SAに順次露光されるよう
になっている。例えば、ショット領域SA11では、ウ
エハWが露光フィールド76に対してY方向に走査さ
れ、次のショット領域SA12では、ウエハWが露光フ
ィールド76に対して−Y方向に走査される。以下、こ
れを繰り返してショット領域SA13以降の各ショット
領域が順次露光される。
【0051】前記マスクステージ23は、照明光学系2
2の下方において、そのマスク載置面が投影光学系24
の光軸方向と直交するように配置されている。このマス
クステージ23は、マスク支持台32上において、Y方
向(図1の紙面に垂直な方向)に駆動自在なマスクY駆
動ステージ33を有する。このマスクY駆動ステージ3
3上には、前記マスク載置面をなすマスク微小駆動ステ
ージ34が載置されている。このマスク微小駆動ステー
ジ34上にマスクMが真空チャック等により保持されて
いる。
【0052】マスク微小駆動ステージ34は、投影光学
系24の光軸に垂直な面内で、図1の紙面に平行なX方
向、図1の紙面に垂直なY方向、及び、投影光学系24
の光軸と平行な軸線を中心とする回転方向(θ方向)に
それぞれ微小量だけ、かつ高精度にマスクMの位置制御
を行う。マスク微小駆動ステージ34上には移動鏡35
(図3参照)が配置されているとともに、マスク支持台
32上には干渉計36が配置されている。この干渉計3
6によって、マスク微小駆動ステージ34のX方向、Y
方向及びθ方向の位置が常時モニターされ、この干渉計
36により得られた位置情報S1は前記主制御系27に
供給されている。
【0053】前記投影光学系24は図示しない複数のレ
ンズ等を含んでおり、前記露光光ELは投影光学系24
を通過する際に、その断面形状が前記照明領域の大きさ
から所定の縮小倍率1/n(nは正の整数)に縮小され
る。そして、マスクM上の回路パターンが、所定の縮小
倍率で縮小された状態で、ウエハステージ25上に投影
光学系24の光軸に交差するように保持されたウエハW
の露光面Wfに投影転写されるようになっている。
【0054】前記ウエハステージ25は、投影光学系2
4の下方において、そのウエハ載置面が投影光学系24
の光軸方向と交差するように配置されている。ウエハス
テージ25のウエハ支持台39上には、Y方向に駆動自
在なウエハY駆動ステージ40が載置され、そのウエハ
Y駆動ステージ40上には、X方向に駆動自在なウエハ
X駆動ステージ41が載置されている。また、ウエハX
駆動ステージ41上には、上面を投影光学系24の光軸
と直交するXY平面に対し微小に傾斜させることができ
るとともにその光軸と平行なZ方向に微小駆動自在なZ
レベリングステージ42が設けられている。このZレベ
リングステージ42上には、ウエハWが真空吸着によっ
て保持される。また、Zレベリングステージ42上に
は、X方向及びY方向に沿って延びる平面L字状の移動
鏡43が固定されている。一対の干渉計44は、その移
動鏡43の外側面と対向するように配置されている。そ
して、図1に示す一方の干渉計44によりZレベリング
ステージ42のX方向の位置がモニターされ、図3に示
す他方の干渉計44により同ステージ42のY方向の位
置がモニターされ、そして両干渉計44により同ステー
ジ42のθ方向の位置がモニターされている。これら干
渉計44により得られた位置情報S2は、前記主制御系
27に供給される。
【0055】マスクMは、露光時に、スリット状の露光
フィールド76に対してY方向の図1において紙面の手
前側又は向こう側に一定速度Vで走査される。このマス
クMの移動に同期して、ウエハWは図1の紙面に対して
向こう側又は手前側に一定速度V/β(1/βは投影光
学系24の縮小倍率)で走査されるようになっている。
このようなマスクMとウエハWの同期走査は、主制御系
27の制御のもとで実行される。
【0056】図1及び図2に示すように、合焦機構26
には、露光光ELとは異なるウエハW上のフォトレジス
トを感光させない照明光が、図示しない照明光源から光
ファイバ束47を介して導かれている。光ファイバ束4
7から射出された照明光は、集光レンズ48を経て、多
数のスリット状開口49−ij(i=1〜5、j=1〜
9、図2(b)参照)のパターンを有するパターン形成
板49を照明する。パターン形成板49には、図2
(b)に示すように、第1行には9個のスリット状開口
49−11〜49−19が形成され、第2行〜第5行に
もそれぞれ9個のスリット状開口が形成されている。す
なわち、パターン形成板49には、合計で45個のスリ
ット状開口が形成されている。
【0057】パターン形成板49を透過した照明光は、
レンズ50、ミラー51及び照射対物レンズ52を経て
ウエハWの露光面Wfに投影される。その露光面Wf上
には、パターン形成板49のスリット状開口49−11
〜49−59よりなるパターン像が、図2(a)に示す
ように、露光面Wf上にX軸及びY軸に対して斜めに投
影されるようになっている。
【0058】その露光面Wf上では、図2(a)におい
てスリット状の露光フィールド76の上側でX方向に並
んだ第1行の9個の計測点AF11〜AF19と、露光
フィールド76内でX方向に3列に並んだ第2行〜第4
行の計測点AF21〜AF49と、露光フィールド76
の下側でX方向に並んだ第5行の計測点AF51〜AF
59とに、前記スリット状開口49−ijの各像が対応し
て投影されるようになっている。なお,本例では、第1
行の計測点AF11〜AF19は、矩形状の露光フィー
ルド76の長辺の一方から上側に所定距離(例えば4m
m)だけ離れた位置にあり、第2行の計測点AF51〜
AF59は、その長手方向の他方から下側に前記所定距
離だけ離れた位置にある。
【0059】ウエハWの露光面Wfで反射された照明光
は、集光対物レンズ53、回転方向振動板54及び結像
レンズ55を経て受光器56の受光面に再投影される。
すなわち、その受光面には、パターン形成板49上のス
リット状開口49−ijよりなるパターン像が再結像され
る。また、受光器56の受光面には多数の受光センサ5
6−ij(i=1〜5、j=1〜9、図2(c)参照)が
配設されている。すなわち、受光器56上には、第1行
目に9個の受光センサ56−11〜56−19が配置さ
れ、第2行目〜第5行目にもそれぞれ9個の受光センサ
56−21〜56−59が配置されている。このよう
に、受光器56には、合計で45個の受光センサ56−
ij(i=1〜5、j=1〜9)が配行されており、各受
光センサ56−ij上には図示しないスリット状の絞りが
配置されている。これらの各受光センサ56−ij上に
は、図2(a)の各計測点AFij(i=1〜5、j=1
〜9)に投影されたスリット状の開口49−ijの各像が
再結像されるようになっている。
【0060】図1に示す前記回転方向振動板54は、露
光面Wfで反射されたスリット状の開口49−ijの各像
を受光器56上に再結像させる際に、その各像の位置を
前記図示しないスリット状の絞りの開口幅の短手方向に
振動させるべく回転振動されている。各受光センサ56
−ijで検出された検出信号は、信号処理装置58に供給
される。信号処理装置58は、それぞれの検出信号を回
転振動周波数の信号で同期検波することにより、ウエハ
W上の各計測点AFijのうちの任意の複数点(本実施形
態では9点)について、投影光学系24の光軸と平行な
Z方向の位置(フォーカス位置)に対応する9個のフォ
ーカス信号を生成する。
【0061】信号処理装置58は、生成した9個のフォ
ーカス信号を常時出力している。主制御系27は、信号
処理装置58から出力される9個のフォーカス信号に基
づいて、ウエハWの前記Z方向における制御目標位置を
図示しない内部の演算部で算出する。この目標位置に
は、ウエハWの露光面Wfの傾斜角(X方向の傾きθx
であるロール,Y方向の傾きθyであるピッチ)の制御
目標値と、平均的なフォーカス位置(合わせ込み面の位
置)の制御目標値が含まれる。また、主制御系27は、
その算出した前記傾斜角及び合わせ込み面の位置の各制
御目標値に応じた制御信号により、図5に示す駆動部8
4〜86及び支点78〜80を介してZレベリングステ
ージ42を駆動するようになっている。この駆動によ
り、ウエハWの露光面Wfの傾斜(ロール及びピッチ)
及び前記Z方向の高さが調整され、露光面Wfの合わせ
込み面への合わせ込みが行われる。
【0062】具体的には、主制御系27は、ウエハWが
露光フィールド76に対して図2でY方向に走査される
場合には、第1行の受光センサ56−11〜56−19
の9個のセンサのうちの3つのセンサ56−11,56
−15,56−19(計測点AF11,AF15,AF
19に対応)、及び露光フィールド76内の6つのセン
サ56−21,56−25,56−29,56−31,
56−35,56−39(計測点AF21,AF25,
AF29,AF31,AF35,AF39に対応)によ
り、露光面Wf上の露光フィールド76に入る直前の領
域を先読みする。すなわち、露光フィールド76よりそ
の走査方向で4mm手前の領域76´内にある9個の計
測点AF11、15,19,21,25,29,31,
35,39でのZ方向の位置を先読みするようになって
いる。同様に、ウエハWが露光フィールド76に対して
図2で−Y方向に走査される場合には、受光センサ56
−51,56−55,56−59,56−41,56−
45,56−49,56−31,56−35,56−3
9の9個のセンサにより、露光面Wf上の露光フィール
ド76に入る直前の領域を先読みする。例えば、露光フ
ィールド76に対してその走査方向で4mm手前の領域
内にある9個の計測点AF51、55,59,41,4
5,49,31,35,39でのZ方向の位置を先読み
するようになっている。そのため、以下の説明では、受
光センサ56−11、56−15,56−19,56−
21,56−25,56−29,56−31,56−3
5,56−39をY方向の先読みセンサL1と称し、受
光センサ56−51、56−55,56−59,56−
41,56−45,56−49,56−31,56−3
5,56−39を−Y方向の先読みセンサL5と称す
る。その先読みは、各ショット領域が露光フィールド7
6に対して走査される際に、前記先読みセンサL1又は
L5の9個の検出信号に対応して信号処理装置58から
常時出力される9個のフォーカス信号を、主制御系27
により走査方向において所定のタイミングで複数回サン
プリングすることにより行う。
【0063】さらに、主制御系27の制御のもとに、駆
動部84〜86(図5参照)を介して各支点78〜80
の伸縮量を調整することにより、Zレベリングステージ
42のウエハWの露光面Wfの合わせ込み位置、X方向
及びY方向の傾斜角が所望の値に設定されるようになっ
ている。
【0064】このように、主制御系27は、先読みセン
サL1又はL5による先読み時に信号処理装置58から
出力される9個のフォーカス信号に基づいて、露光面W
fの先読みした領域の露光時における制御目標位置を算
出する。その制御目標位置は、投影光学系24の像面の
Z方向の位置と一致するような露光面Wfの平均的なフ
ォーカス位置(合わせ込み面の位置)と、その像面と露
光面Wfとが平行になるような露光面Wfの傾斜角θ
x,θyを含む。そして、主制御系27は、露光面Wf
上の任意の点の先読み時をtoとすると、toから所定
時間(ここでは、ウエハWが4mm走査方向に移動する
のに要する時間)が経過したt1時に、先読みした領域
が露光位置(露光フィールド76の下方位置)に達した
として、Zレベリングステージ42を制御して露光面W
fを投影光学系24の像面に合わせ込むようになってい
る。
【0065】また、図3に示すように、Zレベリングス
テージ42上のウエハWの近傍には基準マーク板61が
固定され、その基準マーク板61上には各種基準マーク
が形成されている。その基準マーク板61上の基準マー
クとマスクM上のマークとを同時に観察するための一対
のマスクアライメント顕微鏡62が、マスクMの上方に
装備されている。また、マスクステージ23とマスクア
ライメント顕微鏡62との間には、マスクMからの検出
光をマスクアライメント顕微鏡62に導くために、一対
の偏向ミラー63が移動自在に配置されている。この偏
向ミラー63は、露光シーケンスが開始されると、主制
御系27からの指令のもとで、ミラー駆動装置64によ
りマスクMの上方位置から側方へ待避される。これによ
り、ウエハ側の前記一対の干渉計44によって計測され
た座標により規定されるウエハ座標系と、マスク側の干
渉計36によって計測された座標により規定されるマス
ク座標系との対応、すなわちウエハWとマスクMとのア
ライメントが図られるようになっている。
【0066】このように、主制御系27は、ウエハステ
ージ25の各ステージ40〜42及びマスクステージ2
3の各ステージ33、34の位置決め動作、マスクMと
ウエハWとの同期露光動作、及び合焦機構26の合焦動
作等をはじめとして、露光装置21全体の動作を制御す
る。
【0067】次に、前記ΔCD管理装置28について、
図6及び図7に基づいて説明する。ΔCD管理装置28
は、図4に示す複数のショット領域SAijのうちの自動
又は手動で選択した計測ショット領域(図4で斜線が付
された領域SA13,SA14, …SA53, SA54
の8個の領域)に対してのみ、その領域内の各点が実際
にどのようなフォーカス状態で露光されたかを計測す
る。例えば、計測ショット領域内を走査方向において、
露光フィールド76のスリット幅で分割して考え、走査
方向にそのスリット幅で連続する一連の各面部分が実際
にどのようなフォーカス状態で露光されたかを順次計測
する。これとともに、その計測結果に基づいて、各計測
ショット領域SA13, SA14, …内の各位置で実際
に露光されたパターンの露光線幅のばらつき量ΔCD
が、露光時のフォーカス状態に起因するものであるの
か、それ以外の原因によるものかを解析する。
【0068】ΔCD管理装置28は、露光時に、各計測
ショット領域SA13, SA14,…内のn番目の点を
含む領域(前記一連の面部分の一つ)が主制御系27に
よって調整されたウエハWの姿勢情報(トレースデー
タ)を合焦機構26から取得するCPU90を備える。
このCPU90は、ウエハWの姿勢情報を、予め求めら
れたウエハW上の露光領域の表面形状情報(フラットネ
スデータ)に対応してデータ記憶部としてのメモリ91
に記憶させる。CPU90は、前記姿勢情報と表面形状
情報とに基づいてウエハW上に転写されるパターンの像
の状態を予測する像状態予測手段を構成する。また、Δ
CD管理装置28は、CPU90及びメモリ91の他
に、入出力インターフェイス回路部92、入力部(例え
ばキーボード)93、及び表示部94を有するコンピュ
ータにより構成されている。
【0069】CPU90は、1つの計測ショット領域が
露光フィールド76に対して走査される際に、先読みセ
ンサL1又はL5の9個の検出信号に対応して信号処理
装置58から出力される9個のフォーカス信号(先読み
データ)を、所定のタイミングで、例えば、ウエハWが
走査方向に1mm移動する毎にサンプリングする。この
サンプリングにより取得した各先読みデータ(面位置情
報)は、メモリ91に順次記憶される。
【0070】また、CPU90は、走査露光中又は走査
露光前に、計測ショット領域の表面形状情報(フラット
ネスデータ)を取得する。このフラットネスデータの詳
細は後述する。これらのフラットネスデータは、フラッ
トネスデータ取得部95によりウエハWのX,Y座標に
対応してメモリ91に記憶される。そして、各計測ショ
ット領域のフラットネスデータ(デバイストポグラフ
ィ)は、グラフ作成部102により、図12に示すよう
に立体的なグラフ、等高線のグラフ,或いは数値表とし
て作成されるようになっている。これらのグラフ等は、
検索により表示部94に表示されるようになっている。
【0071】また、CPU90は、各計測ショット領域
SA13, SA14, …内の前記先読みした各領域が先
読み位置から所定距離例えば4mm送られた位置で、ど
のような姿勢で露光されたか、その露光時の姿勢をトレ
ースデータとして取得する。そのトレースデータは、前
述した9個の検出信号の走査露光時におけるサンプリン
グデータから求められる。具体的には、トレースデータ
は、4mm先読みした9個の検出信号から求められる
Z,ピッチ,ロールの制御目標値,及び、4mm先読み
し保存されたデータと4mm進んだときのリアルタイム
データとの差分をとることにより算出されるZ,ピッ
チ,ロールの各追従誤差量を含む。各計測点AF11〜
AF59における計測値をZ11〜Z59として、Z,
ピッチ,ロールの制御目標値及び追従誤差の計算式を以
下に記す。 (i)Z制御目標値Z_targ は、下記の(1)式で算出
される。
【0072】 Z_targ =( Z_targ1+Z_targ2+Z_targ3) /3−Pt_cmp (1)式 ここで、Pt_cmp =投影レンズ像面に対するウエハテー
ブルの傾斜(装置変数)×4mm、 Z_targ1=(Z11、Z21、Z31)中の使用センサ
平均値、 Z_targ2=(Z15、Z25、Z35)中の使用センサ
平均値、 Z_targ3=(Z19、Z29、Z39)中の使用センサ
平均値である。 (ii)ロール制御目標値R_targ は、下記の(2)式で
算出される。
【0073】 R_targ =(Z11+Z21+Z31)/3 −(Z19+Z29+Z39)/3 (2)式 (iii)ピッチ制御目標値P_targ は、下記の(3)式
で算出される。 P_targ =(Z11+Z15+Z19)/3 −(Z31+Z35+Z39)/3 (3)式 (iv)Z追従誤差値Ztrace_err は、下記の(4)式で
算出される。
【0074】 Ztrace_err =Z_check2 −{(Z_check1)´−( Z_targ)´} (4)式 ここで、Z確認用1: Z_check1 は、Z_check1 =(Z11
+Z15+Z19+Z21+Z25+Z29)/6 −Pt_cmp1であり、Z確認用
2: Z_check2 は、Z_check2 =(Z21+Z25+Z29+Z39+Z35
+Z31)/6 −Pt_cmp2である。また、( Z_check1)´は(
Z_check1)の算出値に対し(4mm/スキャンスピー
ド)分遅延した値であり、( Z_targ )´は( Z_targ )
の算出値に対し(4mm/スキャンスピード)分遅延し
た値である。また、Pt_cmp1=投影レンズ像面に対する
ウエハテーブルの傾斜(装置変数)×6mmであり、P
t_cmp2=投影レンズ像面に対するウエハテーブルの傾斜
(装置変数)×2mmである。 (v)ロール追従誤差値R_errorは、下記の(5)式で
算出される。
【0075】 R_error=R_check2 −{(R_check1)´−( R_targ )´} (5)式 ここで、R確認用1:R_check1 は、R_check1 =(Z11
+Z21)/2 −(Z19+Z29)/2 であり、R確認用2:R_check
2 は、R_check2 =(Z21+Z31)/2 −(Z29+Z39)/2 であ
る。また、( R_check1)´は( R_check1)の算出値に対
し(4mm/スキャンスピード)分遅延した値である。
また、( R_targ )´は( R_targ )の算出値に対し(4
mm/スキャンスピード)分遅延した値である。 (vi)ピッチ追従誤差値P_errorは、下記の(6)式で
算出される。
【0076】 P_error=P_check2 −{(P_check1)´−( P_targ )´} (6)式 ここで、P確認用1:P_check1 は、P_check1 =(Z11
+Z15+Z19)/3 −(Z21+Z25+Z29)/3 であり、P確認用2:
P_check2 は、( P_check1)´は( P_check1)の算出値
に対し(4mm/スキャンスピード)分遅延した値であ
る。また、( P_targ )´は( P_targ )の算出値に対し
(4mm/スキャンスピード)分遅延した値である。
【0077】これら取得したトレースデータ(Z,ピッ
チ,ロールの制御目標値及び追従誤差量)を、前記フラ
ットネスデータに対応してメモリ91に順次記憶する。
これらの記憶した追従誤差から、図15に示すような制
御目標値(目標位置)を二次元的に表示するグラフを、
グラフ作成部102で作成するようになっている。
【0078】また、CPU90は、ショットフラットネ
スに対して、ZTトレース(Z,ロール,ピッチの追従
誤差)を加味して、ショット内の任意の点が露光スリッ
ト領域内に入ってから出るまでの間の追従誤差によるZ
方向のオフセット平均値であるZ平均オフセットZav
e(x1、y、w1、s1)を算出する。ここで、w1
はウエハ番号1、s1はショット番号1を意味する。
【0079】より具体的に言うと、Z平均オフセットZ
ave(x1、y)とは、ショット内(x1、y)の位
置が露光スリット領域内に入ってから出るまでの間のZ
方向成分の追従ずれの平均値のことであり、下記の
(7)式で表すことができる。
【0080】
【数1】 ここで、yはショット内スキャンY座標(露光エリア3
3[ mm] の場合、33±n[ mm] よりy=0〜41
[ mm] )、mは露光スリット位置の中心から、スリッ
ト幅でデータを取り出した時のデータ数(y=1[ m
m] ピッチの場合、m=9)、nはスリット片幅のデー
タ数(露光スリット中心位置を除く) (n=(m−1)/2、y=1[ mm] ピッチの場合、
m=9よりn=4)、amはショット内各露光スリット
位置中心からのY方向距離(am(jp)=jp)、Z
(j)はショット内スキャン方向位置jでのZ目標位置
+Z追従誤差、Tx(j)はショット内スキャン方向位
置jでのロール目標位置+ロール追従誤差、Ty(j)
はショット内スキャン方向位置jでのピッチ目標位置+
ピッチ追従誤差、Flt(x1,y)はショット内座標
(x1,y)でのフラットネス、jpはデータカウンタ
jp=−(m−1)/2〜(m−1)/2(y=1[ m
m] ピッチの場合、m=9よりjp=−4〜4)、x1
は露光スリット範囲内座標である。
【0081】ダイナミックフラットネス計測時は、計測
に使用したAFセンサのXピッチを指定する。2.9[
mm] の場合、計測点数9個が上限となる。スタティッ
クフラットネス計測時は、通常、0.5[ mm] ピッチ
(計測数51個)を上限とする。
【0082】さらに、CPU90は、メインAFセンサ
によりスキャン計測されたデバイストポグラフィー(シ
ョットフラットネス)に対して、ZTトレースの追従誤
差(ロール,ピッチ、Zのずれ量)を加味して、ショッ
ト内の任意の点が露光スリット範囲内に入ってから出る
までの間の追従誤差によるZ方向の標準偏差Zmsd
(x1,y)を算出する。
【0083】より具体的に言うと、Zmsd(x1,
y)とは、ショット内(x1,y)の位置での露光スリ
ット内のZ標準偏差のことであり、下記の(8)式で表
すことができる。
【0084】
【数2】 ここで、Zave(x1,y)は、ショット内(x1,
y)の位置が露光スリット範囲内に入ってから出るまで
の間のZ方向成分の追従ずれの平均値、yはショット内
スキャンY座標(露光エリア33[mm] の場合、33
±n[mm] よりy=0〜41[mm] )、mは露光スリ
ット位置の中心から、スリット幅でデータを取り出した
時のデータ数(y=1[mm] ピッチの場合、m=
9)、nはスリット片幅のデータ数(露光スリット中心
位置を除く) (n=(m−1)/2、y=1[mm] ピッチの場合、
m=9よりn=4)、amはショット内各露光スリット
位置中心からのY方向距離(am(jp)=jp)、Z
(j)はショット内スキャン方向位置jでのZ目標位置
+Z追従誤差、Tx(j)はショット内スキャン方向位
置jでのロール目標位置+ロール追従誤差、Ty(j)
はショット内スキャン方向位置jでのピッチ目標位置+
ピッチ追従誤差、Flt(x1,y)はショット内座標
(x1,y)でのフラットネス、jpはデータカウンタ
jp=−(m−1)/2〜(m−1)/2(y=1[m
m] ピッチの場合、m=9よりjp=−4〜4)、x1
は露光スリット範囲内座標である。
【0085】ダイナミックフラットネス計測時は、計測
に使用したAFセンサのXピッチを指定する。2.9
[mm] の場合、計測点数9個が上限となる。スタティ
ックフラットネス計測時は、通常、0.5[mm] ピッ
チ(計測数51個)を上限とする。
【0086】また、CPU90は、各計測ショット領域
内での、露光線幅のばらつき量ΔCDを、線幅ばらつき
量演算部100で(予め記憶されている設計線幅−測長
線幅)の演算により算出するようになっている。測長線
幅は、ウエハWの全てのショット領域の露光が終了した
後に、各計測ショット領域SA13, SA14, …のパ
ターンの露光線幅を走査型電子顕微鏡(SEM;Scanni
nng Electron Micro-scope )等の測長機により測定し
て得られる。このようにして得た各ショット領域の測長
線幅は、入力部93により入力してメモリ91に記憶さ
れる。そして、線幅ばらつき量演算部100で算出した
露光線幅のばらつき量ΔCDを、図17に示すように立
体的に表示したグラフがグラフ作成部102で作成され
るようになっている。そのばらつき量ΔCDは、等高線
のグラフ、或いは、数値表で表示するようにしてもよ
い。露光線幅のばらつき量ΔCDのグラフも、検索によ
り表示部94に表示できるようになっている。
【0087】次に、本例に係る走査露光装置の動作を説
明する。まず、図4に示す複数のショット領域SAijの
うち、8個の計測ショット領域SA13,SA14,S
A26,SA21,SA31,SA36,SA53,及
びSA54以外のショット領域SA11,SA12,
…,SA55,SA56に対する露光処理について説明
する。これらのショット領域を計測ショット領域と区別
するために、以下の説明で単にショット領域という。
【0088】各ショット領域では、従来の走査露光装置
と同様に、露光フィールド76に対してマスクMとウエ
ハWを同期走査しながら、マスクM上の回路パターンが
順次露光されていく。具体的には、図2に示すように、
1つのショット領域の露光フィールド76より走査方向
手前の領域76´(4mm手前の先読み領域)を、複数
の受光センサ(計測点AF11,15,19,21,2
5,29,31,35,39にそれぞれ対応するセン
サ)からなる前記Y方向の先読みセンサL1で先読みす
る。この先読み領域が所定量(例えば4mm)移動した
とき、その先読み時に得た先読みデータに基づいて算出
した制御目標位置(ロール、ピッチ、及びZ方向の高
さ)へZレベリングステージ42を移動させる。
【0089】このような先読みとZレベリングステージ
42の移動制御とを所定時間毎に繰り返しながら、その
ショット領域に回路パターンが露光されていく。なお、
各ショット領域に対する露光処理において、前記先読み
をせずに、ある領域の露光直前にその領域の前記制御目
標位置を求めてZレベリングステージ42をその位置へ
移動させるようにしてもよい。
【0090】次に、前記各計測ショット領域SA13,
SA14, …に対して行う露光処理とこの露光処理中に
行うΔCD計測処理について、図8〜図10に基づいて
説明する。
【0091】まず、各計測ショット領域に対して行う露
光処理は、前記各ショット領域(SA11,SA12,
…SA55,SA56)に対して行う前記露光処理と同
様である。
【0092】すなわち、各計測ショット領域では、露光
フィールド76に対してマスクMとウエハWを同期走査
しながら、マスクM上の回路パターンが順次露光されて
いく。
【0093】このような露光処理中に、各計測ショット
領域において以下のΔCD計測処理シーケンスが実行さ
れる。 (ΔCD計測処理シーケンス) (工程1)ΔCD計測対象のショットマップの決定(図
8のステップS1)図4に示す複数のショット領域の中
から、ΔCD(露光線幅のばらつき量)の計測対象とな
る計測ショット領域SA13, SA14, …を、自動又
はマニュアルで指定する。自動の場合には、EGA計測
ショット領域又は予め決められた専用ショット領域を選
択する。
【0094】(工程2)フラットネスデータの取得(図
8のステップS2) 前記露光処理中又は露光処理前に、計測ショット領域の
段差等のある表面形状情報(フラットネスデータ)を取
得する。このフラットネスデータは、例えば、以下の3
つの方法がある。
【0095】(i)スタティックウエハフラットネス計
測( 事前にウエハフラットネス機能を用いての計測) スタティックウエハフラットネス機能を使用して、露光
フィールド76の中心センサ(計測点AF35に対応す
るセンサ)で各ショットのフラットネスを計測する。計
測ピッチは、X・Y方向とも任意指定が可能である。
【0096】(ii)プリスキャンでのショットフラット
ネス計測 各ショット中心でAF後、AF/AL制御なしでショッ
トスキャンし露光スリット中心行9個(計測点AF31
〜AF39に対応)のセンサ値を取得し、フラットネス
を計測する。このとき、センサ間オフセットは予め補正
されているものとする。
【0097】(iii)露光中のショットフラットネス計
測 現状3×3=9個が同時読込み可能なAFセンサの最大
数であるため、先頭の3個のセンサ(AF11,AF1
5,AF19に対応するセンサ)を使用する。通常、フ
ラットネス計測時は、ステージ制御しないが、露光中の
場合は、ステージのZ,ロール,ピッチを制御してしま
っている。したがって、ショット内のフラットネス成分
を分離するため、下記(9)式のように、AFトレース
データから、Z・ロール・ピッチのステージ駆動エンコ
ーダ値を差し引く。
【0098】制御用に選択された先頭のセンサ:Sns
1の場合、センサのスリット中心からの座標(x1,y
1)、ウエハ1のショット1で選択されたセンサ1のA
Fトレース:Z_aftr(x1, y,w1,s1)、ウエハ1のショッ
ト1での露光中のエンコーダトレース:Z_enc(y, w1,
s1) ,Tx_enc(y, z, w1, s1) ,Ty_enc(y, w1, s1)。
ただし原点は最前行のセンサが乗ったときにリセット。
【0099】Sns1の列のショットフラットネスは下
記の(9)式で求まる。 Flt_sns_1(x1, y, w1, s1) = Z_aftr(x1, y, w1,s1) −Tx_enc(y, z, w1, s1)* x1 −Ty_enc(y, w1, s1)* y1−Z_enc(y, w1, s1) (9)式 現状の3列配置の場合、同様にFlt_sns_2(x2, y, w1,
s1),Flt_sns_3(x3, y, w1, s1) が求まる。このとき
も、センサ間オフセットが予め補正されているものとす
る。
【0100】これらのフラットネスデータは、フラット
ネスデータ取得部95によりウエハWのX,Y座標に対
応してメモリ91に記憶される。そして、各計測ショッ
ト領域のフラットネスデータ(デバイストポグラフィ)
は、グラフ作成部102により、図12に示すように立
体的なグラフ、等高線のグラフ,或いは数値表として作
成されるようになっている。これらのグラフ等は、検索
により表示部94に表示される。
【0101】(工程3)各計測点の計測結果の取得(図
8のステップS3) CPU90は、露光フィールド76の先読み領域76´
内の計測点AF11,AF15,AF19,AF21,
AF25,AF29,AF31,AF35,AF39の
Z方向の高さに応じたフォーカス信号をサンプリングし
て得る。このサンプリングは、ウエハWが所定距離(例
えば1mm)移動する毎に行う。
【0102】(工程4)トレースデータ(Z,ピッチ,
ロールの制御目標値及び追従誤差)の算出(図8のステ
ップS4) 次に、CPU90は、先読みした各領域が露光フィール
ドに進んだときのZ,ピッチ,ロールの制御目標値と、
実際に露光フィールドに達したときの追従誤差(ロー
ル、ピッチ、Z方向のずれ量)を、サンプリングに応じ
て逐次求める。このようにして取得したトレースデータ
は、前記フラットネスデータに対応して、すなわち、そ
のフラットネスデータと同じウエハWのX,Y座標毎に
メモリ91に記憶する。各計測ショット領域での制御目
標値は図15に示すように二次元的なグラフで表示され
るとともに、その各部の追従誤差も図16に示すように
二次元的なグラフで表示される。
【0103】(工程5)Z平均オフセットデータの算出
(図8のステップS5) 前記ステップS2で取得した各計測ショット領域のフラ
ットネスデータ(図10(a)参照)に前記ステップS
4で算出した追従誤差を加味して、前述の如くZ平均オ
フセットを求める。詳細については前述の通りであるの
で、ここでは説明を省略する。
【0104】このようにして求めたZ平均オフセットに
より、露光時に各計測ショット領域内の各部が露光フィ
ールド76に対してどのような姿勢で通過したかがわか
る。このようにして1つの計測ショット領域の連続する
一連の面部分(露光フィールド76のスリット幅の面部
分)のZ平均オフセットを順次求めて、メモリ91に記
憶する。これらの記憶したZ平均オフセットのデータ
は、図13に示すように三次元的なグラフで表示され
る。
【0105】(工程6)移動標準偏差の算出(図8のス
テップS6) 次に、CPU90は、前記フラットネスデータに対し
て、トレースデータの追従誤差(ロール、ピッチ、Z方
向のずれ量)を加味して、計測ショット領域内の任意の
点が露光フィールド76内に入ってから出るまでの間の
Z方向成分の追従ずれの標準偏差(移動標準偏差)Zm
sdを移動標準偏差演算部99で、上記式2により算出
する。
【0106】このようにして、1つの計測ショット領域
の連続する一連の面部分(前記スリット幅の面部分)の
移動標準偏差を順次求めて、メモリ91に記憶する。こ
れらの記憶した移動標準偏差は、図14に示すような三
次元的なグラフで表示される。この移動標準偏差は、二
次元的なグラフや数値表で表示してもよい。
【0107】(工程7)露光線幅の良否判定(図8のス
テップS7) (a)この良否判定の1つの方法は、次の通りである。 露光中或いは全てのショット領域SAijの露光が終了し
た後に、各計測ショット領域の露光中に得たメモリ91
に記憶してあるZ平均オフセットと移動標準偏差の各デ
ータを、過去の蓄積データと照合することにより、各計
測ショット領域での予想し得る露光線幅のばらつき量Δ
CDがわかる。そのばらつき量が、一定値以上、すなわ
ち所定の許容範囲を超えると線幅良否判定部101が判
定した場合、露光中であれば、表示部94に警告表示等
をすることにより、警告を発することができる。或い
は、走査露光装置21の主制御系27に信号を送って露
光処理を中止させることができる。また、例えば、露光
処理終了後、実際にSEM等で計測した線幅ばらつき値
が、過去のデータとして持っている合焦誤差(露光時の
フォーカス状態)に起因するばらつき値よりも大きい場
合には、その露光線幅のばらつきは、合焦誤差以外の原
因により生じたものであるとわかる。
【0108】(b)前記良否判定の別の方法は、次の通
りである。 図4に示す全てのショット領域SAijの露光が終了した
後に、各計測ショット領域に形成されたパターンの露光
線幅を、走査型電子顕微鏡等の測長機により測定し、こ
の測定により得られた各計測ショット領域の測長線幅を
入力部93によりΔCD管理装置28に入力する。
【0109】入力された各計測ショット領域の測長線幅
と予めメモリ91に記憶されているパターンの設計線幅
との差から、各計測ショット領域の露光線幅のばらつき
量ΔCDを線幅ばらつき量演算部100で演算し、各シ
ョット領域について演算した露光線幅のばらつき量ΔC
Dをメモリ91に記憶させる。
【0110】そして、ある計測ショット領域の露光線幅
のばらつき量が一定値以上の場合、線幅良否判定部10
1は、その露光線幅のばらつきが合焦誤差以外の原因に
より生じたものであると判断し、表示部94に警告表示
等をする。
【0111】そして、各計測ショット領域の前記露光線
幅のばらつき量ΔCDは、グラフ作成部102により図
17に示すように立体的に表示される。このグラフか
ら、その計測ショット領域の各部で、露光線幅がどの程
度変動しているかが一目でわかる。
【0112】また、図18に示すグラフは、横軸にデフ
ォーカス量を、縦軸に移動標準偏差Zmsdをとるとと
もに、露光線幅を等高線で示したものである。このグラ
フによれば、設計線幅が180nmに対して、デフォー
カス量と移動標準偏差Zmsdが共に少なければ、実際
に露光した計測ショット領域内各部の露光線幅の測定値
(測定線幅)は、175〜180nmの等高線内にほと
んど入ることがわかる。
【0113】なお、本実施形態においては、ΔCD値、
すなわち設定値に対する線幅の変動値を計算、表示して
いたが、これに代えてCD値、すなわち実露光時線幅を
計算,表示してもよい。
【0114】次に第1の実施形態の変形例について説明
する。この変形例は、先の移動標準偏差Zmsd の代わり
に、焦点ずれと線幅値との対応データ、いわゆるCDフ
ォーカスデータを用いたものである。そして、先に求め
たショット内各点におけるZ平均オフセット(図13)
に対応する焦点ずれ、及びその点の像高に基づいてCD
値又はΔCD値を求めることができる。
【0115】本変形例の目的は、投影レンズの像面湾曲
の影響を考慮して、CDフォーカスデータ(CD−Foc
usデータ)を元にΔCDショットマップを作成する機能
を有することにある。このCDフォーカスデータは、装
置情報として予め記憶されているものとする。
【0116】ΔCD管理装置28は、CD−Focusテー
ブルファイルの登録・編集・削除・グラフ表示機能を有
する。CDフォーカスデータの作成時は、投影光学系の
各像高毎に、デフォーカス量とCD値をテーブルに入力
する。このときのデータは図9の如く表することができ
る。そして、投影レンズの像面湾曲の影響を考慮して、
各像高毎にCDフォーカスデータに基づいて近似式を作
成する。この近似式は1次式でも2次式以上の式でもよ
い。
【0117】像高数は、X方向のAFセンサ数に基づい
て決定する。ΔCD計測処理時は、その近似式と平均デ
フォーカス量(絶対値化はしない)からCDを算出し
て、ΔCDショットマップを作成する。
【0118】以上のように構成されたこの第1の実施形
態によれば、以下の効果を奏する。 (1)X,Y座標毎に対応してメモリ91に記憶された
露光時のウエハWの姿勢情報(トレースデータ)と、ウ
エハW上の各計測ショット領域の表面形状情報(フラッ
トネスデータ)とを使って、ウエハWの露光される面が
露光フィールド76に対してどのような状態で露光され
たかがわかる。そのため、パターンの露光線幅がばらつ
く不具合が発生したとき、合焦誤差(露光時のフォーカ
ス状態)が、その露光線幅がばらつく原因としてどの程
度影響しているかを最初に判断することができる。した
がって、パターンの露光線幅がばらつく原因の解析をい
ち早く行うことができる。
【0119】具体的には、前記フラットネスデータによ
り各計測ショット領域の段差等の表面形状(図10
(a)参照)がわかり、このフラットネスデータに対し
て露光フィールド76がどのような姿勢で露光処理がな
されたかが前記トレースデータからわかる(図10
(b)参照)。これら2つのデータがわかれば、その計
測ショット領域内の各点、例えば図10(b)に示すP
o点での、露光フィールド76が入ってから出るまでの
間の結像面(図10(c)を参照)に対するずれ量(或
いは変動量)Ziがわかる。そして、露光面Wfの各計
測ショット領域内の各位置を先読みしながら、露光面W
fを目標位置に追従させて露光処理を行う。しかし、こ
の処理中にスリット状の露光フィールド76が、各計測
ショット領域内の各点に対してどのような姿勢でかつど
のような高さで通過していくのか(図11を参照)、そ
のときの姿勢誤差を表すデータとして、Z平均オフセッ
トと、移動標準偏差とが必要である。その各点での変動
量を露光フィールド76のスリット幅で平均したものが
Z平均オフセットであり、その各点での変動の振動成分
をそのスリット幅で統計処理したのが前記移動標準偏差
である。この移動標準偏差がないと、その変動の振れ量
にかなりばらつきがあるのか、それとも全体的にあまり
ばらつきなく振れているのかわからない。したがって、
各計測ショット領域内の各位置が、投影光学系の結像面
に対してどの程度変動しているのかを知るためには、Z
平均オフセットと、移動標準偏差の両方のデータが必要
となる。また、前記変形例の場合は、Z平均オフセット
とCDフォーカスデータが必要である。
【0120】(2)各計測ショット領域の露光中或いは
全てのショット領域の露光が終了した後、Z平均オフセ
ットと、移動標準偏差(又はCDフォーカスデータ)だ
け求まれば、これらのデータを、予め蓄積しておいたZ
平均オフセット及び移動標準偏差のデータ(又はCDフ
ォーカスデータ)と、これらのデータに対応する露光線
幅のデータからなる過去のデータと照合することによ
り、各計測ショット領域の露光線幅のばらつき量を容易
に予測することができる。
【0121】(3)露光線幅のばらつき量ΔCDを計測
する対象となる計測ショット領域を、複数のショット領
域のなかから、自動又は手動によりそのショット領域を
示すマップ上で容易に選択することができる。
【0122】(4)各計測ショット領域の露光中に計測
して得たZ平均オフセット及び移動標準偏差のデータ
(又はCDフォーカスデータ)を、そのときの露光線
幅、デフォーカス量、照明条件(例えば、輪体照明等)
走査方向(Y方向走査又は−Y方向走査)等の諸条件と
共にデータベース,例えばメモリ91に登録しておくこ
とにより、これらの登録したデータを必要な時に検索す
ることができる。
【0123】(5)像状態予測手段としてのCPU90
により、各ショット領域の露光時のトレースデータとフ
ラットネスデータとに基づいて、露光中に露光線幅が一
定値以上ばらつくという予測結果を得ることができる。
このような結果が得られた場合には、制御手段としての
ΔCD管理装置28から露光処理中の指令を主制御系2
7へ出力することにより、露光処理を中止させることが
できる。
【0124】(6)CPU90は、露光中に求められる
Z平均オフセット及び移動標準偏差(又は予め求められ
ているCDフォーカスデータ)を、メモリ91に格納さ
れた過去のデータと照合することにより、その露光時に
おけるパターンの像の状態である露光線幅のばらつき量
を露光中或いは露光後に予測することができる。また、
実際に計測した露光線幅のばらつき量がメモリ91に記
憶された過去のデータである露光線幅のばらつき量より
も大きければ、合焦誤差が原因でなく、その他の原因に
より露光線幅のばらつきが生じたことがわかる。
【0125】(7)露光線幅のばらつき量が数値データ
等により表示手段に表示されるので、その表示された露
光線幅のばらつき量が所定の許容範囲を逸脱しているか
否かを簡単に判断することができる。例えば、各計測シ
ョット領域の露光線幅のばらつき量ΔCDが、図17に
示すように立体的に表示される。このグラフから、各計
測ショット領域内の各部で、露光線幅がどの程度変動し
ているかが一目でわかる。したがって、設計線幅に対す
る露光線幅のばらつき量を容易に知ることができる。
【0126】(8)図18に示すように、横軸にデフォ
ーカス量を、縦軸に移動標準偏差Zmsdをとるととも
に、露光線幅を等高線で示したグラフを作成することに
より、ある設計線幅に対して、デフォーカス量と移動標
準偏差Zmsdが変化した場合に、実際に露光した計測
ショット領域内各部の露光線幅の測定値(測定線幅)が
どの程度変動するかを容易に知ることができる。
【0127】(9)図9、図12、図13、図14、図
15、図16、図17、及び図18に示すような各種の
グラフを表示するためのデータをメモリ91に保存して
おくことにより、必要なデータのグラフを検索して表示
部94に表示することができる。したがって、これらの
グラフを見ることにより、ウエハW毎に各計測ショット
領域の露光線幅のばらつき等を容易に管理することがで
きる。
【0128】(10)前記ΔCD管理装置28を、走査
露光装置21の主制御系27とは別に設けてあり、その
ΔCD管理装置28をコンピュータにより構成してある
ので、従来の走査露光装置にほとんど変更を加えること
なく、ΔCD管理装置28を備えた高性能な走査露光装
置を容易に作ることができる。
【0129】(第2の実施形態)次に、本発明に係る走
査露光装置の第2の実施形態を図19〜図20に基づい
て説明する。
【0130】上記第1の実施形態では、前記ΔCD管理
装置28を、走査露光装置21の主制御系27とは別に
設けてある。これに対して、この実施形態では、ΔCD
管理装置28と同様の機能を持つΔCD管理部28Aを
主制御系27に組み込んである。ΔCD管理部28A
は、入力部93と表示部94が無い点でのみ前記ΔCD
管理装置28と異なる。また、この実施形態では、測長
線幅等のデータは、走査露光装置21内に設けてある不
図示の入力装置により入力可能である。そして、ΔCD
管理部28Aで作成される前記各種のグラフのデータ
は、主制御系27内のデータ記憶部としてのメモリ68
に記憶してある。したがって、検索により必要なデータ
のグラフを表示装置67で表示させることができるよう
になっている。
【0131】このように構成された第2の実施形態によ
れば、前記第1の実施形態及び前述の変形例の(1)〜
(10)と同様の効果に加えて、以下の効果をも奏す
る。(11)図4で斜線を付して示した計測ショット領
域以外のショット領域の露光処理と、各計測ショット領
域の露光処理及びΔCD計測処理とが、主制御系27に
より制御されるようになっている。そのため、上記第1
の実施形態のようにΔCD管理装置28を構成する専用
のコンピュータを設ける必要がなく、その分コストを大
幅に削減することができる。
【0132】(第3の実施形態)次に、本発明に係る走
査露光装置の第3の実施形態を説明する。この実施形態
では、上記第1の実施形態において、像状態予測手段と
してのCPU90は、パターンの像の状態としての露光
線幅或いは露光線幅のばらつき量を算出する結像シミュ
レーション機能(結像シミュレーション手段)を備えて
いる。そのため、CPU90は、図18に示すデータの
蓄積は不要である。その他の点は、第1の実施形態と同
様である。
【0133】前記結像シュミレーション機能は、パター
ンの設計線幅、デフォーカス量(露光面WfのZ方向の
ずれ量)、レンズNA等の投影光学系24の諸性能、マ
スクMを照明する照明条件(例えば,輪体照明等の条
件)、走査方向等の諸データに加えて、Z平均オフセッ
トや移動標準偏差のデータに基づいて、露光線幅或いは
露光線幅のばらつき量を算出するものである。
【0134】この第3の実施形態によれば、前記諸デー
タに加えて、Z平均オフセットや移動標準偏差のデータ
基づいて露光線幅或いは露光線幅のばらつき量を算出す
るので、パターンの露光線幅等の過去に登録して蓄積し
ておいたデータベースがなくても、前記諸データをCP
U90に入力することにより、露光線幅或いはそのばら
つき量を露光中或いは露光後に予測することができる。
【0135】また、デバイス(ICやLSI等の半導体
チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイク
ロマシン等)は、例えば図21に示されるように、デバ
イスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路
設計等)を行うステップ(ステップ201)、この設計
ステップに基づいた回路パターンを形成したレチクル
(マスク)を製作するステップ(ステップ201)、デ
バイスの基材となる基板(ウエハ又はガラスプレート
等)を製造するステップ(ステップ203)、前記製作
及び製造したレチクル(マスク)と基板とを使用して、
リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形
成する基板処理ステップ(ステップ204)、処理され
た基板を用いてデバイス組立を行うデバイス組み立てス
テップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケー
ジ工程を含む:ステップ205)、及び作製されたデバ
イスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う検
査ステップ(ステップ206)等を経て製造される。
【0136】例えば、半導体デバイスの場合、上記ウエ
ハ処理ステップには、ウエハ処理の各段階の前処理工程
として、ウエハの表面を酸化させる酸化ステップ、ウエ
ハ表面に絶縁膜を形成するCVDステップ、ウエハ上に
電極を蒸着によって形成する電極形成ステップ、ウエハ
にイオンを打ち込むイオン打込みステップが含まれ、各
段階において必要な処理に応じて選択されて実行され
る。また、このような前処理工程の終了後に行われる後
処理工程としては、ウエハに感光剤を塗布するレジスト
形成ステップ、上記各実施形態の露光装置及びその露光
方法を用いてマスクの回路パターンをウエハに転写する
露光ステップ、露光されたウエハを現像する現像ステッ
プ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材
をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除くレジス
ト除去ステップなどが含まれる。これらの前処理工程と
後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。
【0137】以上説明したデバイス製造方法によると、
レジスト形成、現像の各ステップとともにリソグラフィ
工程を構成する露光ステップにおいて、前述した各実施
形態の露光装置及びその露光方法によりレチクルのパタ
ーンがウエハに転写されるので、パターンの露光線幅が
ばらつく不具合が発生したとき、露光時のフォーカス状
態が、その露光線幅がばらつく原因としてどの程度影響
しているかを最初に判断することができる。
【0138】本発明は、半導体素子などのマイクロデバ
イス、薄膜磁気ヘッド、及び撮像素子(CCDなど)の
製造に用いられる露光装置などにも適用することができ
る。また、これ以外に、光露光装置、EUV露光装置、
X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレ
チクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシ
リコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置に
も本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光や
VUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的
に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石
英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、螢石、フ
ッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、
プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装
置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレ
ンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウ
エハなどが用いられる。
【0139】なお、上記各実施形態で示した投影光学系
や、照明光学系はほんの一例であって、本発明がこれに
限定されないことは勿論である。例えば、投影光学系と
して屈折光学系に限らず、反射光学素子のみからなる反
射系、又は反射光学素子と屈折光学素子とを有する反射
屈折系(カタッディオプトリック系)を採用しても良
い。波長200nm程度以下の真空紫外光(VUV光)
を用いる露光装置では、投影光学系として反射屈折系を
用いることも考えられる。この反射屈折型の投影光学系
としては、例えば米国特許第5,668,672号、並
びに米国特許第5,835,275号などに開示され
る、反射光学素子としてビームスプリッタと凹面鏡とを
有する反射屈折系、又は米国特許第5,689,377
号、並びに米国特許出願第873,605号(出願日:
1997年6月12日)などに開示される、反射光学素
子としてビームスプリッタを用いずに凹面鏡などを有す
る反射屈折系を用いることができる。上記各米国特許、
及び米国特許出願における開示を援用して本明細書の記
載の一部とする。
【0140】この他、米国特許第5,031,976
号、第5,488,229号、及び第5,717,51
8号に開示される、複数の屈折光学素子と2枚のミラー
(凹面鏡である主鏡と、屈折素子又は平行平面板の入射
面と反対側に反射面が形成される裏面鏡である副鏡)と
を同一軸上に配置し、その複数の屈折光学素子によって
形成されるレチクルパターンの中間像を、主鏡と副鏡と
によってウエハ上に再結像させる反射屈折系を用いても
良い。この反射屈折系では、複数の屈折光学素子に続け
て主鏡と副鏡とが配置され、照明光が主鏡の一部を通っ
て副鏡、主鏡の順に反射され、さらに副鏡の一部を通っ
てウエハ上に達することになる。上記米国特許における
開示を援用して本明細書の記載の一部とする。
【0141】また、投影光学系24は、縮小系、等倍
系、拡大系のいずれをも用いることができる。なお、こ
の発明は以下のように変更して具体化することもでき
る。
【0142】・第1の実施形態では、ウエハWが図2で
Y方向に走査される場合に、第1行〜第3行の受光セン
サを用いて露光面Wf上の露光フィールド76よりその
走査方向で4mm手前の領域を先読みしている。この先
読みする領域は、露光フィールド76に入る直前の領域
であれば4mmに限定されない。同様に、ウエハWが図
2で−Y方向に走査される場合にも、第5行〜第3行の
受光センサを用いて露光面Wf上の露光フィールド76
よりその走査方向で4mm手前の領域を先読みしてい
る。この先読みする領域は、露光フィールド76に入る
直前の領域であれば4mmに限定されない。
【0143】・前記第1の実施形態では、露光面Wf上
の露光フィールド76よりその走査方向で手前の領域を
先読みして前記目標値を演算しているが、露光フィール
ド76直前の露光面上の領域の位置を計測して目標値を
演算し、この演算後すぐにZレベリングステージ42を
目標位置に制御して露光するようにしてもよい。
【0144】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1、6、1
5〜20、26及び28に係る発明によれば、パターン
の露光線幅がばらつく不具合が発生したとき、露光時の
フォーカス状態が、その露光線幅がばらつく原因として
どの程度影響しているかを最初に判断することができ
る。したがって、露光線幅がばらつく原因の解析をいち
早く行うことができる。
【0145】請求項2に係る発明によれば、露光時の基
板の姿勢情報と表面形状情報とに基づいて、露光線幅が
一定値以上ばらつくという予測結果を得ることができ
る。この結果が露光中に得られた場合に、制御手段によ
り露光処理を中止させることができる。
【0146】請求項3に係る発明によれば、基板の表面
形状情報に、露光中に得た追従誤差を加味した情報を考
慮してパターンの像の状態を予測することができ、その
像面に対して基板の露光面がどのような姿勢で通過して
露光されたかを知ることができる。したがって、前記原
因の解析を精度良く行うことができる。
【0147】請求項4に係る発明によれば、露光領域に
対して基板の露光面の各部がどのような姿勢で通過した
か、すなわち結像面に対する露光面各部のずれ量を露光
光の基板への照射幅で見ることができる。
【0148】請求項5に係る発明によれば、露光中或い
は露光後に求められる前記平均ずれ量及び振動成分の標
準偏差を、データ記憶部に格納された前記各データと照
合することにより、その露光時におけるパターンの像の
状態である露光線幅のばらつき量を露光中或いは露光後
に予測することができる。
【0149】請求項7に係る発明によれば、平均ずれ
量、振動成分の標準偏差、パターンの露光線幅等の過去
に登録して蓄積しておいたデータベースがなくても、投
影光学系の性能、マスクの照明条件等のデータを露光時
の平均ずれ量、振動成分の標準偏差とともに結像シュミ
レーション手段に入力することにより、パターンの像の
状態である露光線幅のばらつき量を露光中或いは露光後
に予測することができる。
【0150】請求項8に係る発明によれば、判定手段に
より異常露光の判定を自動で行えるので、その判定結果
を使って露光中或いは露光後に警告を発して異常露光を
知らせることができる。
【0151】請求項9に係る発明によれば、予測された
パターンの像の状態である露光線幅のばらつき量が数値
データ等により表示手段に表示されるので、操作者は、
その表示された露光線幅のばらつき量から所定の許容範
囲を逸脱していることを簡単に確認できる。
【0152】請求項10〜14、21〜25、27及び
29に係る発明によれば、露光時の基板の姿勢情報と表
面形状情報とに基づいて、露光線幅が一定値以上ばらつ
くという予測結果が得られ、予測結果が不良の時は露光
処理を中止させたり警告を発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る走査露光装置を、その
合焦機構を中心に示す構成図。
【図2】 (a)は露光面上の多数の計測点と露光フィ
ールドの関係を示す説明図、(b)はパターン形成板上
の開口パターンの配置を示す説明図、(c)は受光器上
の受光センサの配置を示す説明図。
【図3】 図1に示す走査露光装置を、そのマスクステ
ージ及び基板ステージを中心に示す構成図。
【図4】 ウエハ上の複数のショット領域を示す平面
図。
【図5】 図1に示す走査露光装置のオートフォーカス
及びオートレベリング機構とその制御構成を示す構成
図。
【図6】 走査露光装置にΔCD管理装置を接続した状
態を示す概略図。
【図7】 ΔCD管理装置を示すブロック図。
【図8】 ΔCD計測処理シーケンスを示すフローチャ
ート。
【図9】 CDデフォーカスデータを示すグラフ。
【図10】 (a)は1つの計測ショット領域のフラッ
トネスデータを示す説明図、(b)は露光時における露
光フィールドと露光面の関係を示す説明図、(c)はあ
る点の結像面に対する変動を示す説明図。
【図11】 露光時におけるスリット状の露光フィール
ドと露光面との関係を示す説明図。
【図12】 1つのショット領域のデバイストポグラフ
ィを示すグラフ。
【図13】 1つのショット領域のZ平均オフセットを
示すグラフ。
【図14】 1つのショット領域の移動標準偏差を示す
グラフ。
【図15】 1つのショット領域内各部の露光時の目標
値を示すグラフ。
【図16】 1つのショット領域内各部の露光時の追従
誤差を示すグラフ。
【図17】 (a)は1つのショット領域内各部の露光
線幅のばらつき量ΔCDを立体表示したグラフ、(b)
は同ΔCDを等高線表示したグラフ。
【図18】 Z平均オフセット、移動標準偏差(CDP Am
plitude )、及び露光線幅の関係を示すグラフ。
【図19】 本発明の第2の実施形態に係る走査露光装
置を示す構成図。
【図20】 図19に示す走査露光装置の主制御系に組
み込まれたΔCD管理装置を示すブロック図。
【図21】 デバイスの製造工程の一例を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
21…走査露光装置、22…照明光学系、23…マスク
ステージ、24…投影光学系、25…基板ステージとし
てのウエハステージ、26…面位置検出手段としての合
焦機構、27…調整手段と像状態検出手段を兼ねる主制
御系、28,28A…制御手段としてのΔCD管理装
置、42…調整手段としてのZレベリングステージ、6
8,91…データ記憶部としてのメモリ、76…露光光
としての露光フィールド、78〜80…調整手段として
の支点、84〜86…調整手段としての駆動部、90…
像状態予測手段としてのCPU、97…追従誤差計測手
段としての追従誤差演算部、AF11〜AF59…計測
点、101…判定手段としての線幅良否判定部、67,
94…表示手段としての表示部、M…マスク、W…基板
としてのウエハ、Wf…露光面、SAij…露光領域とし
てのショット領域。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の面位置情報を検出する面位置検出
    手段と、前記面位置検出手段の検出結果に基づいて前記
    基板の面位置を調整する調整手段と、を備え、マスクの
    パターンの像を露光光を用いて前記基板上に投影すると
    ともに前記基板と前記露光光とを相対走査することによ
    って前記基板上の露光領域を露光する走査露光装置であ
    って、 前記面位置検出手段からの検出信号に基づいて、前記露
    光時に前記調整手段によって調整された前記基板の姿勢
    情報を得るとともに、該姿勢情報を、予め求められた前
    記基板上の前記露光領域の表面形状情報に対応付けてメ
    モリに記憶する制御手段を有することを特徴とする走査
    露光装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記姿勢情報と前記表
    面形状情報とに基づいて、前記基板上に転写される前記
    パターンの像の状態を予測する像状態予測手段を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査露光装置。
  3. 【請求項3】 前記姿勢情報は、前記調整手段によって
    調整される前記基板の制御目標位置に対する前記基板の
    追従誤差を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の走査露光装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記追従誤差と前記表
    面形状情報とに基づいて、前記基板の露光面上の複数の
    計測点における前記露光光が照射されている間の目標位
    置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、前記露光光が
    照射されている間の光軸方向位置の振動成分の標準偏差
    との少なくとも一方を算出することを特徴とする請求項
    3に記載の走査露光装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記平均ずれ量と前記
    振動成分の標準偏差との少なくとも一方、及び前記基板
    上に転写されるパターン像の状態の各データを互いに対
    応させて予め格納するデータ記憶部をさらに備え、前記
    像状態予測手段は、前記データ記憶部に記憶された前記
    パターン像の状態データと、露光中或いは露光後に得た
    前記平均ずれ量及び前記振動成分の標準偏差の少なくと
    も一方とに基づいて、露光された前記パターンの像の状
    態を予測することを特徴とする請求項4に記載の走査露
    光装置。
  6. 【請求項6】 前記パターンの像の状態は、前記基板上
    に形成されたパターンの線幅情報を含むことを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか一項に記載の走査露光装置。
  7. 【請求項7】 前記姿勢情報と前記表面形状情報とに基
    づいて、前記基板上に転写される前記パターンの像の状
    態を予測する像状態予測手段は、前記投影光学系の性
    能、前記マスクを照明する照明条件、前記パターンの設
    計線幅等のデータに基づいて、前記パターンの像の状態
    を算出する結像シミュレーション手段を含むことを特徴
    とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の走査露光装
    置。
  8. 【請求項8】 前記姿勢情報と前記表面形状情報とに基
    づいて、前記基板上に転写される前記パターンの像の状
    態を予測する像状態予測手段により予測された前記パタ
    ーンの像の状態が所定の許容範囲を逸脱したときには、
    異常露光であると判定する判定手段を備えたことを特徴
    とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の走査露光装
    置。
  9. 【請求項9】 前記姿勢情報と前記表面形状情報とに基
    づいて、前記基板上に転写される前記パターンの像の状
    態を予測する像状態予測手段により予測された前記パタ
    ーンの像の状態を、数値データ、平面的表現及び立体的
    表現の少なくとも1つによって表示する表示手段を備え
    たことを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載
    の走査露光装置。
  10. 【請求項10】 露光光によってマスクのパターンの像
    を基板上に投影し、前記露光光に対して前記基板を相対
    走査することによって前記基板上の露光領域を露光する
    走査露光方法であって、 前記露光時に前記基板の面位置を検出することによって
    前記基板の姿勢情報を検出し、 前記検出された姿勢情報と、予め求められた前記基板の
    露光領域における表面形状情報とに基づいて、前記基板
    に形成されるパターンの像の状態を予測することを特徴
    とする走査露光方法。
  11. 【請求項11】 前記姿勢情報と前記表面形状情報とに
    よって求められる姿勢誤差情報に対応して、前記基板上
    に転写されるパターンの像の状態のデータが予め記憶さ
    れており、前記記憶されたデータに基づいて前記基板に
    形成されるパターンの像の状態を予測することを特徴と
    する請求項10に記載の走査露光方法。
  12. 【請求項12】 前記姿勢誤差情報は、前記基板の露光
    面上の複数の計測点における前記露光光が照射されてい
    る間の目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、
    前記露光光が照射されている間の光軸方向位置の振動成
    分の標準偏差との少なくとも一方を含むことを特徴とす
    る請求項11に記載の走査露光方法。
  13. 【請求項13】 前記パターンの像の状態は、前記基板
    上に形成されたパターンの線幅情報を含むことを特徴と
    する請求項10〜12のいずれか一項に記載の走査露光
    方法。
  14. 【請求項14】 前記予測された前記パターンの像の状
    態が所定の許容範囲を逸脱したとき、異常露光であると
    判定することを特徴とする請求項10〜13のいずれか
    一項に記載の走査露光方法。
  15. 【請求項15】 基板の面位置情報を検出する面位置検
    出手段と、前記面位置検出手段の検出結果に基づいて前
    記基板の面位置を調整する調整手段とを備え、マスクの
    パターンの像を露光光を用いて前記基板上に投影すると
    ともに前記基板と前記露光光を相対走査することによっ
    て前記基板上の露光領域を露光する走査露光装置に用い
    られ、前記走査露光装置の露光処理情報を管理する管理
    装置であって、 前記走査露光装置と接続されるインターフェースと、 前記インターフェースを介して取得された前記面位置検
    出手段の検出信号に基づいて、前記露光時に前記調整手
    段によって調整された前記基板の姿勢情報を得るととも
    に、前記姿勢情報を、予め求められた前記基板上の前記
    露光領域の表面形状情報に対応付けてメモリに記憶する
    制御手段とを有することを特徴とする管理装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記姿勢情報と前記
    表面形状情報とに基づいて、前記基板上に転写される前
    記パターンの像の状態を予測する像状態予測手段を有す
    ることを特徴とする請求項15に記載の管理装置。
  17. 【請求項17】 前記像状態予測手段は、前記姿勢情報
    と前記表面形状情報とによって求められる姿勢誤差情報
    に対応して、前記基板上に転写されるパターンの像の状
    態のデータが予め記憶されており、前記記憶されたデー
    タに基づいて前記基板に形成されるパターンの像の状態
    を予測することを特徴とする請求項16に記載の管理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記姿勢誤差情報は、前記基板の露光
    面上の複数の計測点における前記露光光が照射されてい
    る間の目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、
    前記露光光が照射されている間の光軸方向位置の振動成
    分の標準偏差との少なくとも一方を含むことを特徴とす
    る請求項17に記載の管理装置。
  19. 【請求項19】 前記パターンの像の状態は、前記基板
    上に形成されたパターンの線幅情報を含むことを特徴と
    する請求項16〜18のいずれか一項に記載の管理装
    置。
  20. 【請求項20】 前記予測された前記パターンの像の状
    態が所定の許容範囲を逸脱したとき、異常露光であると
    判定する判定手段をさらに有することを特徴とする請求
    項16〜19のいずれか一項に記載の管理装置。
  21. 【請求項21】 基板の面位置情報を検出する面位置検
    出手段と、前記面位置検出手段の検出結果に基づいて前
    記基板の面位置を調整する調整手段とを備え、マスクの
    パターンの像を露光光を用いて前記基板上に投影すると
    ともに前記基板と前記露光光を相対走査することによっ
    て前記基板上の露光領域を露光する走査露光装置に用い
    られ、前記走査露光装置の露光処理情報を管理する管理
    方法であって、 前記走査露光装置からインターフェースを介して前記面
    位置検出手段の検出信号を取得し、 前記露光時に前記調整手段によって調整された前記基板
    の姿勢情報を得、 前記姿勢情報と、予め求められた前記基板の露光領域に
    おける表面形状情報とに基づいて、前記基板に形成され
    るパターンの像の状態を予測することを特徴とする管理
    方法。
  22. 【請求項22】 前記姿勢情報と前記表面形状情報とに
    よって求められる姿勢誤差情報に対応して、前記基板上
    に転写されるパターンの像の状態のデータが予め記憶さ
    れており、前記記憶されたデータに基づいて前記基板に
    形成されるパターンの像の状態を予測することを特徴と
    する請求項21に記載の管理方法。
  23. 【請求項23】 前記姿勢誤差情報は、前記基板の露光
    面上の複数の計測点における前記露光光が照射されてい
    る間の目標位置に対する光軸方向位置の平均ずれ量と、
    前記露光光が照射されている間の光軸方向位置の振動成
    分の標準偏差との少なくとも一方を含むことを特徴とす
    る請求項22に記載の管理方法。
  24. 【請求項24】 前記パターンの像の状態は、前記基板
    上に形成されたパターンの線幅情報を含むことを特徴と
    する請求項21〜23のいずれか一項に記載の管理方
    法。
  25. 【請求項25】 前記予測された前記パターンの像の状
    態が所定の許容範囲を逸脱したとき、異常露光であると
    判定することを特徴とする請求項21〜24のいずれか
    一項に記載の管理方法。
  26. 【請求項26】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項1〜請求項9のいずれ
    か一項に記載の走査露光装置を用いることを特徴とする
    デバイス製造方法。
  27. 【請求項27】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項10〜請求項14のい
    ずれか一項に記載の走査露光方法を用いることを特徴と
    するデバイス製造方法。
  28. 【請求項28】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項15〜請求項20のい
    ずれか一項に記載の管理装置を用いることを特徴とする
    デバイス製造方法。
  29. 【請求項29】 リソグラフィ工程を含むデバイス製造
    方法であって、 前記リソグラフィ工程で、請求項21〜請求項25のい
    ずれか一項に記載の管理方法を用いることを特徴とする
    デバイス製造方法。
JP2001088643A 2000-03-24 2001-03-26 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法 Pending JP2001338870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088643A JP2001338870A (ja) 2000-03-24 2001-03-26 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-85282 2000-03-24
JP2000085282 2000-03-24
JP2001088643A JP2001338870A (ja) 2000-03-24 2001-03-26 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001338870A true JP2001338870A (ja) 2001-12-07

Family

ID=26588344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088643A Pending JP2001338870A (ja) 2000-03-24 2001-03-26 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001338870A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042701A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nikon Corp 情報表示システム
JP2007047080A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Hitachi High-Technologies Corp 走査型電子顕微鏡およびその画像表示方法
JP2007523492A (ja) * 2004-02-19 2007-08-16 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 基板の上に配置された膜の特性を測定する方法およびシステム
US8134681B2 (en) 2006-02-17 2012-03-13 Nikon Corporation Adjustment method, substrate processing method, substrate processing apparatus, exposure apparatus, inspection apparatus, measurement and/or inspection system, processing apparatus, computer system, program and information recording medium
US8159650B2 (en) 2006-03-07 2012-04-17 Nikon Corporation Device manufacturing method, device manufacturing system, and measurement/inspection apparatus
KR20190141583A (ko) * 2018-06-14 2019-12-24 캐논 가부시끼가이샤 정보 처리 장치, 판정 방법, 프로그램, 리소그래피 시스템 및 물품의 제조 방법
JP2023513270A (ja) * 2020-02-10 2023-03-30 上海集成電路研発中心有限公司 半導体デバイスの欠陥検査方法、装置及び可読記憶媒体
CN116989704A (zh) * 2023-09-25 2023-11-03 苏州博宏源机械制造有限公司 一种晶圆片表面平整度综合检测方法,系统及存储介质

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007523492A (ja) * 2004-02-19 2007-08-16 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 基板の上に配置された膜の特性を測定する方法およびシステム
JP2007042701A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nikon Corp 情報表示システム
JP4720991B2 (ja) * 2005-08-01 2011-07-13 株式会社ニコン 情報表示システム
JP2007047080A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Hitachi High-Technologies Corp 走査型電子顕微鏡およびその画像表示方法
JP4644065B2 (ja) * 2005-08-11 2011-03-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 走査型電子顕微鏡およびその画像表示方法
US8134681B2 (en) 2006-02-17 2012-03-13 Nikon Corporation Adjustment method, substrate processing method, substrate processing apparatus, exposure apparatus, inspection apparatus, measurement and/or inspection system, processing apparatus, computer system, program and information recording medium
US8159650B2 (en) 2006-03-07 2012-04-17 Nikon Corporation Device manufacturing method, device manufacturing system, and measurement/inspection apparatus
KR20190141583A (ko) * 2018-06-14 2019-12-24 캐논 가부시끼가이샤 정보 처리 장치, 판정 방법, 프로그램, 리소그래피 시스템 및 물품의 제조 방법
KR102516180B1 (ko) 2018-06-14 2023-03-31 캐논 가부시끼가이샤 정보 처리 장치, 판정 방법, 프로그램, 리소그래피 시스템 및 물품의 제조 방법
JP2023513270A (ja) * 2020-02-10 2023-03-30 上海集成電路研発中心有限公司 半導体デバイスの欠陥検査方法、装置及び可読記憶媒体
JP7448671B2 (ja) 2020-02-10 2024-03-12 上海集成電路研発中心有限公司 半導体デバイスの欠陥検査方法、装置及び可読記憶媒体
CN116989704A (zh) * 2023-09-25 2023-11-03 苏州博宏源机械制造有限公司 一种晶圆片表面平整度综合检测方法,系统及存储介质
CN116989704B (zh) * 2023-09-25 2023-12-01 苏州博宏源机械制造有限公司 一种晶圆片表面平整度综合检测方法,系统及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6992751B2 (en) Scanning exposure apparatus
KR100471524B1 (ko) 노광방법
JP4130531B2 (ja) 透明な基板上の構造の測定装置及び測定方法
US7518717B2 (en) Exposure apparatus and a device manufacturing method using the same
TWI282115B (en) Exposure apparatus and method
JP4323608B2 (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2009192271A (ja) 位置検出方法、露光装置、及びデバイス製造方法
US20090175503A1 (en) Surface Position Measuring Method and Apparatus
JP2007250947A (ja) 露光装置および像面検出方法
US20090051932A1 (en) Method for determining the position of a measurement objective in the z-coordinate direction of an optical measuring machine having maximum reproducibility of measured structure widths
JP2011119457A (ja) 位置合わせ条件最適化方法及びシステム、パターン形成方法及びシステム、露光装置、デバイス製造方法、並びに重ね合わせ精度評価方法及びシステム
JP2001338870A (ja) 走査露光装置及び方法、管理装置及び方法、ならびにデバイス製造方法
JP2002170754A (ja) 露光装置、光学特性検出方法及び露光方法
JP2002231616A (ja) 位置計測装置及び方法、露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法
JP2003100599A (ja) 露光装置の調整方法及び露光システム
US20020021433A1 (en) scanning exposure apparatus
JPH1050600A (ja) 投影露光方法及び投影露光装置
KR100391345B1 (ko) 노광방법및스테퍼
JP4311713B2 (ja) 露光装置
JPH04324615A (ja) 位置合わせ装置及び位置合わせ方法
JP4332891B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法、及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2006013266A (ja) 計測方法、露光方法、及び露光装置
JP2004087562A (ja) 位置検出方法及びその装置、露光方法及びその装置、並びにデバイス製造方法
JPH11233424A (ja) 投影光学装置、収差測定方法、及び投影方法、並びにデバイス製造方法
JPH10172900A (ja) 露光装置