JP2001338232A

JP2001338232A - 課金装置、情報処理装置、情報処理システム、課金方法、及び記憶媒体

Info

Publication number: JP2001338232A
Application number: JP2000158919A
Authority: JP
Inventors: Masahito Yamazaki; 雅仁山▲崎▼
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2000-05-29
Filing date: 2000-05-29
Publication date: 2001-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザにとって無駄なく、効率的に、且つ所
望する出力結果が確実に提供できる課金装置を提供す
る。【解決手段】表示手段１０１は、ユーザから選択され
た機能（スキャン機能や画像加工機能等）の使用結果の
少なくとも一部をユーザに対してプレビュー表示する。
課金手段１０１は、ユーザに対して課金の許可／拒否を
確認する。課金手段１０５は、確認手段１０１での確認
結果に基づいて、ユーザからの機能の使用に対する課金
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機や
プリンタ等の機器の使用及び当該装置による情報出力に
対する課金を行うための装置やシステムに用いられる、
課金装置、情報処理装置、情報処理システム、課金方
法、及びそれを実施するための処理ステップをコンピュ
ータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、不特定多数のユーザから使用
される画像入出力装置としては、複写機やプリンタ等の
様々な機器がある。例えば、複写機（コピー機）の運用
においては、あるユーザからコピー作業が行われたとき
に、出力コピー枚数に応じて、予め決められた金額が課
金される。具体的には、カウンタを備えた複写機は、出
力コピー１枚につきカウンタを１カウントアップするこ
とでカウンタ料金としての課金を行う。また、コイン式
セルフサービスの複写機は、ユーザからの入金（クレジ
ット）から出力コピー１枚につき所定金額を差し引くこ
とで課金を行う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の課金方法では、ユーザが出力結果（出力
コピー結果等）を確認できるのは、課金がなされた後で
あった。このため、ユーザは、実際の出力結果が、本来
期待していた出力結果とは異なる不本意なものであって
も、既に課金された後であるため、当該課金については
諦めるしかなかった。これは、ユーザにとって非常に無
駄な出費である。

【０００４】また、不特定多数のユーザから使用される
機器としては、上述した複写機の他、プリンタや、複写
機及びプリンタの各機能を兼ね備えた機器、或は画像処
理機能を更に兼ね備えた機器等、様々な機器が考えられ
るが、例えば、画像処理や内蔵インタプリタ、或は内蔵
プログラムを利用した演算等により、画像加工を行って
プリント出力が可能な機器である場合、出力結果を得る
までの処理の中に画像加工が介在しているため、ユーザ
が当該画像加工の結果を想像することが非常に困難であ
るため、上記の問題はさらに顕著になる。また、この場
合には、画像加工の機能のみの使用については全く課金
されない、という問題もある。

【０００５】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、ユーザにとって無駄なく、効率
的に、且つ所望する出力結果が確実に提供できる、課金
装置、情報処理装置、情報処理システム、課金方法、及
びそれを実施するための処理ステップをコンピュータが
読出可能に格納した記憶媒体を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第１の発明は、ユーザからの任意の機能の使用に対する
課金を行うための課金装置であって、上記機能の使用結
果の少なくとも一部を上記ユーザに対してプレビュー表
示する表示手段と、上記ユーザに対して課金の許可／拒
否を確認する確認手段と、上記確認手段での確認結果に
基づいて、上記機能の使用に対する課金を行う課金手段
とを備えることを特徴とする。

【０００７】第２の発明は、上記第１の発明において、
上記表示手段は、複数の上記任意の機能の中から上記ユ
ーザが選択した機能の使用結果を表示し、上記課金手段
は、上記ユーザが選択した機能の使用に対する課金を行
うことを特徴とする。

【０００８】第３の発明は、上記第２の発明において、
上記課金手段は、上記複数の任意の機能のそれぞれに対
して予め定められた課金情報に基づいて、上記課金を行
うことを特徴とする。

【０００９】第４の発明は、上記第１の発明において、
上記課金手段は、上記確認手段によりユーザから課金の
許可がなされた場合のみ、上記課金を行うことを特徴と
する。

【００１０】第５の発明は、上記第１の発明において、
上記機能は、印刷機能、画像スキャン機能、画像加工機
能、ＯＣＲ機能、翻訳機能、保存機能、及び転送機能の
少なくとも何れかを含むことを特徴とする。

【００１１】第６の発明は、１つ又は複数の処理機能を
有する情報処理装置であって、請求項１〜５の何れかに
記載の課金装置の機能により、上記処理機能の使用に対
する課金を行うことを特徴とする。

【００１２】第７の発明は、複数の機器が互いに通信可
能に接続されてなる情報処理システムであって、上記複
数の機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項１〜５
の何れかに記載の課金装置の機能、又は請求項６記載の
情報処理装置の機能を有することを特徴とする。

【００１３】第８の発明は、ユーザからの１つ又は複数
の機能の使用に対する課金を行うための課金方法であっ
て、上記機能の使用結果の少なくとも一部を上記ユーザ
に対してプレビュー表示する表示ステップと、上記ユー
ザに対して課金しても良いか否かを確認する確認ステッ
プと、上記確認ステップでの確認結果に基づいて、上記
機能の使用に対する課金を行う課金ステップとを含むこ
とを特徴とする。

【００１４】第９の発明は、上記第８の発明において、
上記課金ステップは、ユーザから使用される機能毎の使
用料金情報を用いて、上記課金を行うステップを含むこ
とを特徴とする。

【００１５】第１０の発明は、上記第８の発明におい
て、上記課金ステップは、上記確認ステップにてユーザ
から課金が拒否された場合には上記使用結果を破棄し、
上記確認ステップにてユーザから課金が許可された場合
には上記課金を行なうステップを含むことを特徴とす
る。

【００１６】第１１の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、印刷機能を含み、上記表示ステップ
は、上記印刷機能による印刷結果を印刷前にプレビュー
表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユ
ーザが、上記プレビュー表示に基づいて、上記印刷及び
課金の実行を決定するステップを含むことを特徴とす
る。

【００１７】第１２の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、画像スキャン機能を含み、上記表示ス
テップは、上記画像スキャン機能によるスキャン結果を
プレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップ
は、上記ユーザが、上記プレビュー表示に基づいて、上
記スキャン結果に対する他の機能による処理及び課金の
実行を決定するステップを含むことを特徴とする。

【００１８】第１３の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、画像加工機能を含み、上記表示ステッ
プは、上記画像加工機能による加工済結果をプレビュー
表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユ
ーザが、上記プレビュー表示に基づいて、上記加工済結
果に対する他の機能による処理及び課金の実行を決定す
るステップを含むことを特徴とする。

【００１９】第１４の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、ＯＣＲ機能を含み、上記表示ステップ
は、上記ＯＣＲ機能によるＯＣＲ結果をプレビュー表示
するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザ
が、上記プレビュー表示に基づいて、上記ＯＣＲ結果に
対する他の機能による処理及び課金の実行を決定するス
テップを含むことを特徴とする。

【００２０】第１５の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、翻訳機能を含み、上記表示ステップ
は、上記翻訳機能による翻訳結果の一部又は全てをプレ
ビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、
上記ユーザが、上記プレビュー表示に基づいて、上記翻
訳結果に対する他の機能による処理及び課金の実行を決
定するステップを含むことを特徴とする。

【００２１】第１６の発明は、上記第８の発明におい
て、上記表示ステップは、上記機能により暫定的に処理
した結果をプレビュー表示するステップを含み、上記確
認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表示に基
づいて、上記処理結果に対する他の機能による処理及び
課金の実行を決定するステップを含むことを特徴とす
る。

【００２２】第１７の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、課金確認された処理済みデータをメモ
リへ保存する保存機能を含み、上記確認ステップは、上
記ユーザが、上記保存機能によるデータの保存のために
課金の実行を決定するステップを含むことを特徴とす
る。

【００２３】第１８の発明は、上記第８の発明におい
て、上記機能は、課金確認された処理済みデータを通信
回線を介して転送する転送機能を含み、上記確認ステッ
プは、上記ユーザが、上記転送機能によるデータの転送
のために課金の実行を決定するステップを含むことを特
徴とする。

【００２４】第１９の発明は、請求項１〜５の何れかに
記載の課金装置の機能、又は請求項６記載の情報処理装
置の機能、又は請求項７記載の情報処理システムの機能
を実施するための処理プログラムを、コンピュータが読
出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とする。

【００２５】第２０発明は、請求項８〜１８の何れかに
記載の画像処理方法の処理ステップを、コンピュータが
読出可能に格納した記憶媒体であることを特徴とする。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００２７】本発明は、例えば、図１に示すようなディ
ジタル複写機１００に適用される。このディジタル複写
機１００は、不特定多数のユーザから使用され、課金機
能を有するものである。

【００２８】ディジタル複写機１００は、上記図１に示
すように、パネル部１０１、スキャナユニット１０２、
プリンタユニット１０３、課金カウンタユニット１０
４、及びコントロールユニット１０５を備えている。

【００２９】パネル部１０１は、タッチパネル付液晶デ
ィスプレイや、テンキーを含むキーボード等を含み、デ
ィジタル複写機１００の各種状態表示や、処理データの
プレビュー表示、或はユーザからの操作に基づくデータ
入力等を行なう。

【００３０】スキャナユニット１０２は、原稿読取機能
及び自動原稿搬送機能等を有し、例えば、シート状の原
稿やブック状の原稿上の情報を光学的に読み取り、当該
読取情報からビットマップイメージデータを生成する。

【００３１】プリンタユニット１０３は、スキャナユニ
ット１０２にて得られたビットマップイメージデータや
文字データ等を紙媒体上へ印刷出力する。

【００３２】課金カウンタユニット１０４は、硬貨投入
口、返金口、及び残額表示部等を備えている。

【００３３】コントロールユニット１０５は、ディジタ
ル複写機１００全体の動作制御を司るものである。例え
ば、コントロールユニット１０５は、ＣＰＵ１０５ａや
メモリ１０５ｂ等を含み、ＣＰＵ１０５ａによって、メ
モリ１０５ｂへ予め格納された処理プログラムを読み出
して実行することで、ディジタル複写機１００の後述す
るような動作を実施する。また、コントロールユニット
１０５は、例えば、ＩＳＤＮを介して公衆回線に接続可
能であり、イーサネット（登録商標）を介してインター
ネットに接続可能となっている。さらに、コントロール
ユニット１０５は、外部記憶装置として、ＦＤドライ
ブ、光磁気ディスクドライブ、各種メモリスロット等を
備えている。

【００３４】図２は、上記図１に示したディジタル複写
機１００の構成を機能的に示したものである。上記図２
に示すように、ディジタル複写機１００は、スキャン機
能２１０、ロード機能２０２、画像加工機能２０３、Ｏ
ＣＲ機能２０４、翻訳機能２０５、印刷機能２０６、セ
ーブ機能２０７、ファクシミリ（ＦＡＸ）送信機能、及
びＥメール送信機能２０９を有し、これらの各機能２０
１〜２０９は、上述したコントロールユニット１０５で
のディジタル複写機１００全体の動作制御により実現さ
れる。

【００３５】尚、ここでは、説明の簡単のため、ディジ
タル複写機１００が取り扱い可能なデータを、ビットマ
ップイメージデータ及び文字データとする。

【００３６】スキャン機能２０１は、スキャナユニット
１０２により、ユーザからセットされた原稿上の情報を
読み取り、当該読取情報からビットマップイメージデー
タを生成する。

【００３７】ロード機能２０２は、コントロールユニッ
ト１０５の外部記憶装置等から、ビットマップイメージ
データ若しくは文字データをロードする。

【００３８】画像加工機能２０３は、パネル部１０１か
らユーザにより入力された画像加工コマンドに基づい
て、スキャン機能２０１或はロード機能２０２にて得ら
れたビットマップイメージデータに対して各種の画像加
工処理を施す。

【００３９】ＯＣＲ機能２０４は、スキャン機能２０１
或はロード機能２０２にて得られたビットマップイメー
ジデータから文字を抽出及び認識して文字データヘの変
換を行なう。

【００４０】翻訳機能２０５は、ＯＣＲ機能２０３にて
得られた文字データを言語として認識し、例えば、日本
語から英語、或は英語から日本語への変換を行ない、そ
の結果から新たな文字データを生成する。

【００４１】上述の各機能２０１〜２０５にて得られた
処理結果（ビットマップイメージデータや文字データ
等）は、適宜、印刷機能２０６、セーブ処理２０７，Ｆ
ＡＸ送信機能２０８、及びＥメール送信機能２０８の何
れかによって出力される。

【００４２】ここで、本実施の形態では、上記図２に示
した、スキャン機能２１０、ロード機能２０２、画像加
工機能２０３、ＯＣＲ機能２０４、翻訳機能２０５、印
刷機能２０６、セーブ機能２０７、ＦＡＸ送信機能２０
８、及びＥメール送信機能２０９のうち、何れの機能が
ユーザから使用されたかによって、該当する課金を行
う。この課金は、コントロールユニット１０５により実
施される。

【００４３】図３は、機能２０１〜２０９のそれぞれの
料金を示したものである。この料金の情報（料金表デー
タ）は、コントロールユニット１０５内のメモリ１０５
ｂへ予め保存されている。したがって、コントロールユ
ニット１０５は、メモリ１０５ｂ内の料金表データに従
って、ユーザのディジタル複写機１００の使用及び出力
に対する課金を行う。このとき、特に、コントロールユ
ニット１０５は、詳細は後述するが、ユーザが課金確認
を行う度に、所定の料金を課金カウンタユニット１０４
によって課金し、ユーザから予め投入された金額から差
し引いていく。

【００４４】図４〜図８は、上記図１に示したパネル部
１０１の表示画面の一例を示したのである。これらの図
４〜図８を用いて、ユーザがディジタル複写機１００を
使用して任意の出力を得るための一連の操作及びそれに
従ったディジタル複写機１００の動作の一例を説明す
る。

【００４５】尚、上記図４〜図８の各画面上でユーザが
行った各種操作は、コントロールユニット１０５によっ
て認識される。したがって、コントロールユニット１０
５は、当該操作に従って以下に説明するような動作を行
うように、ディジタル複写機１００全体の動作制御を行
うことになる。

【００４６】先ず、ユーザは、課金カウンタユニット１
０４へ任意の金額を投入する。これにより、ユーザは、
ディジタル複写機１００の使用が可能となる。このと
き、コントロールユニット１０５は、ユーザの投入金額
を認識しておく。

【００４７】パネル部１０１では、「コピーモード」と
「応用モード」の選択が可能となっている。ユーザは、
それらのモードのうち所望するモードを選択する。例え
ば、ユーザは、「応用モード」を選択する。この場合、
パネル部１０１には、上記図４の初期設定画面４００が
表示される。

【００４８】初期設定画面４００では、データ入力方法
として、スキャナユニット１０２での原稿読取によりデ
ータを入力する「スキャン」と、外部記憶装置等のデー
タを読み込む「データロード」とが選択可能であり、処
理機能として、何れの処理をも行わず直接出力する「な
し」と、ＯＣＲ機能２０４による処理を行う「ＯＣＲ」
と、翻訳機能２０５による処理を行う「翻訳」と、画像
加工２０３による処理を行う「画像加工」と、ＯＣＲ機
能２０４及び翻訳機能２０５による処理を行う「ＯＣＲ
→翻訳」とが選択可能であり、データ出力方法として、
印刷機能２０６により印刷出力する「印刷」と、ＦＡＸ
送信機能２０８によりＦＡＸ送信する「ＦＡＸ送信」
と、Ｅメール機能２０９によりＥメール送信する「Ｅ−
ｍａｉｌ送信」と、セーブ機能２０７により任意の記憶
媒体へ保存する「セーブ」とが選択可能となっている。
また、初期設定画面４００には、上述の各種選択操作に
対して、当該操作による選択を決定することを指示する
ための「ＯＫ」ボタンと、当該操作の取り消しを指示す
るための「取り消し」ボタンが設けられている。

【００４９】ユーザは、例えば、初期設定画面４００に
おいて、データ入力方法として「データロード」を選択
する。これにより、パネル部１０１の表示画面は、上記
図５の画面５００の状態となる。

【００５０】ユーザは、画面５００による指示に従って
（「メディアを挿入してください」といったメッセージ
による指示等）、データを読み取る記憶媒体（ＦＤ等）
をコントロールユニット１０５の外部記憶装置（ＦＤド
ライブ等）へセットする。これにより、画面５００上に
は、当該記憶媒体の記憶内容についての情報（ファイル
情報等）が表示される。ユーザは、画面５００におい
て、所望するファイル等の選択を行う。

【００５１】ユーザからのデータ入力方法の選択が終了
すると、パネル部１０１の表示画面は、上記図５の画面
５００の状態から、上記図４の初期設定画面４００の状
態へと戻る。

【００５２】次に、ユーザは、初期設定画面４００にお
いて、入力データへ施す処理の機能として、所望する処
理機能を選択する。例えば、ユーザは、「ＯＣＲ→翻
訳」を選択する。これにより、パネル部１０１の表示画
面は、上記図６の画面６００の状態となる。

【００５３】ユーザは、画面６００による指示に従って
（「言語を選択してください」といったメッセージによ
る指示等）、「英語→日本語」又は「日本語→英語」を
選択する。

【００５４】ユーザからの処理機能の選択が終了する
と、パネル部１０１の表示画面は、上記図６の画面６０
０の状態から、上記図４の初期設定画面４００の状態へ
と戻る。

【００５５】ユーザは、初期設定画面４００において、
処理後のデータの出力方法として、所望するデータ出力
方法を選択する。例えば、ユーザは、「Ｅ−ｍａｉｌ送
信」を選択する。これにより、パネル部１０１の表示画
面は、上記図７の画面７００の状態となる。

【００５６】ユーザは、画面７００による指示に従って
（「送信先アドレスを入力してください」や「Ｓｕｂｊ
ｅｃｔを入力してください」といったメッセージによる
指示等）、Ｅメール送信に必要な情報（送信先アドレス
や送信データの情報等）を入力する。

【００５７】上述のようにして、データ入力方法の選択
からデータ出力方法の選択までの一連の操作が終了する
と、コントロールユニット１０５は、ユーザの当該選択
内容を認識する。ここでは、その一例として、ユーザか
ら、データ入力方法として「スキャン」、処理機能とし
て「ＯＣＲ」及び「翻訳（英語→日本語）」、データ出
力方法として「ＦＡＸ送信」がそれぞれ選択されたもの
とする。

【００５８】コントロールユニット１０５は、ユーザか
らの上記選択に従って、上記図２に示した各機能を動作
させる。

【００５９】コントロールユニット１０５の動作制御に
より、先ず、スキャン機能２０１は、スキャナユニット
１０２により、ユーザからセットされた原稿上の情報を
読み取り、当該読取情報のうち、例えば、一部の読取情
報からビットマップイメージデータを生成する。尚、上
記読取情報の一部としたのは、ここでの処理はユーザに
対するプレービュー表示のための処理であるため、全て
の読取情報を処理する必要がないためである。しかしな
がら、全ての読取情報を処理するようにしてもかまわな
い。

【００６０】次に、ＯＣＲ機能２０４は、スキャン機能
２０１にて得られたビットマップイメージデータから文
字を抽出及び認識して文字データヘの変換を行なう。そ
して、翻訳機能２０５は、ＯＣＲ機能２０３にて得られ
た文字データを言語として認識し、英語から日本語への
変換を行ない、その結果から新たな文字データを生成す
る。

【００６１】ここで、コントロールユニット１０５は、
上記図３に示した料金表データを参照することで、ユー
ザから選択された機能（「スキャン」、「ＯＣＲ」、
「翻訳」、「ＦＡＸ送信」）に対して、仮の課金を行
う。仮の課金とは、単に料金の算出を行うことを意味
し、ユーザの投入金額からの差し引きは行わない。そし
て、コントロールユニット１０５は、上記仮の課金結果
と、翻訳機能２０５にて得られた処理結果とを、パネル
部１０１へ表示する。

【００６２】したがって、パネル部１０１には、上記図
８に示すような画面（プレビュー表示画面）８００が表
示される。画面８００には、ユーザから選択された機能
の情報（「スキャン」→「ＯＣＲ」→「翻訳（英語→日
本語）」→「ＦＡＸ送信」）と、処理結果（翻訳の処理
結果）と、仮の課金結果（“￥３２０”）とが表示され
る。また、画面８００には、処理継続及び課金の確認を
求めるための「次に進む」ボタン及び「取り消し」ボタ
ンが設けられている。

【００６３】ユーザは、画面８００により、処理結果及
び課金を確認し、この内容でよい場合には「処理継続」
ボタンを選択押下し、そうでない場合には「取り消し」
ボタンを選択押下する。

【００６４】ユーザから「処理継続」ボタンを選択押下
された場合、コントロールユニット１０５は、上述のプ
レビュー表示のための処理では部分的な処理を行ったの
に対して、ここでは全ての情報の処理を行うように、ス
キャン機能２０１、ＯＣＲ機能２０４、翻訳２０５、及
びＦＡＸ送信２０９を動作させると共に、これらの機能
に対する課金を行う。この課金で、ユーザの投入金額か
らの差し引きが行われる。

【００６５】一方、ユーザから「取り消し」ボタンを選
択押下された場合、コントロールユニット１０５は、処
理及び課金の何れも行わない。

【００６６】上述のように、本実施の形態では、部分的
に処理を行なった結果をプレビュー表示し、処理継続と
課金の確認をユーザに求め、その確認に応じて、課金を
行なった後に処理対象となるデータ全体に対して処理を
行う、或は課金も処理も行なわないように構成したの
で、ユーザは、プレービュー表示により、処理結果が自
分が期待する結果であるか否かを確認することができ、
自分が期待する結果と異なるときには、それを取り消す
ことができる。このとき、課金は行われない。また、ユ
ーザが選択した機能毎に課金を行うように構成したの
で、ユーザの選択した機能の使用に対する課金を適切に
行うことができる。

【００６７】尚、本実施の形態では、プレビュー表示の
一例として、上記図８の画面８００を示したが、例え
ば、図９に示すようなプレビュー表示の画面９００も考
えられる。この画面９００は、入力データに対する処理
の機能として「画像加工」が選択された場合のプレビュ
ー表示画面であり、「明るさ」、「コントラスト」、及
び「輪郭」等の調整が行えるようになされている。

【００６８】また、本発明の目的は、本実施の形態のホ
スト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に
供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（又は
ＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読みだして実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出
されたプログラムコード自体が本実施の形態の機能を実
現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記
憶媒体は本発明を構成することとなる。プログラムコー
ドを供給するための記憶媒体としては、ＲＯＭ、フロッ
ピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テープ、不揮発
性のメモリカード等を用いることができる。また、コン
ピュータが読みだしたプログラムコードを実行すること
により、本実施の形態の機能が実現されるだけでなく、
そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上
で稼動しているＯＳ等が実際の処理の一部又は全部を行
い、その処理によって本実施の形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボ
ードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処
理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施の形
態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでも
ない。

【００６９】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、ユーザ
により選択された機能の実行結果（部分的に処理を行な
った結果等）をプレビュー表示し、処理継続や課金等の
確認をユーザに求め、その確認に応じて、処理継続や課
金等を実際に実行するように構成したので、ユーザは、
プレービュー表示により、処理結果が自分が期待する結
果であるか否かを確認し、自分が期待する結果である場
合のみ、機能を使用した処理を実際に実行させ、課金さ
せることができる。また、ユーザから使用される機能毎
に課金を行うように構成すれば、ユーザの選択した機能
の使用に対する課金を適切に行うことができる。したが
って、本発明によれば、ユーザにとって無駄なく、効率
的に、且つ所望する処理結果が確実に提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したディジタル複写機の構成を示
すブロック図である。

【図２】上記ディジタル複写機の機能的構成を示すブロ
ック図である。

【図３】上記ディジタル複写機において、課金の際に使
用する料金表を説明するための図である。

【図４】上記ディジタル複写機のパネル部に表示される
初期設定画面を説明するための図である。

【図５】上記初期設定画面において、データ入力方法と
して「データロード」が選択された場合の画面状態を説
明するための図である。

【図６】上記初期設定画面において、データ処理機能と
して「ＯＣＲ→翻訳」が選択された場合の画面状態を説
明するための図である。

【図７】上記初期設定画面において、データ出力方法と
して「ＦＡＸ送信」が選択された場合の画面状態を説明
するための図である。

【図８】上記選択の結果のプレビュー表示を説明するた
めの図である。

【図９】上記プレビュー表示の他の例を説明するための
図である。

【符号の説明】

１００ディジタル複写機１０１パネル部１０２スキャナユニット１０３プリンタユニット１０４課金カウンタユニット１０５コントロールユニット１０５ａＣＰＵ１０５ｂメモリ２０１スキャン機能２０２ロード機能２０３画像加工機能２０４ＯＣＲ機能２０５翻訳機能２０６印刷機能２０７セーブ機能２０８ファクシミリ（ＦＡＸ）送信機能２０９Ｅメール送信機能

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ユーザからの任意の機能の使用に対する
課金を行うための課金装置であって、上記機能の使用結果の少なくとも一部を上記ユーザに対
してプレビュー表示する表示手段と、上記ユーザに対して課金の許可／拒否を確認する確認手
段と、上記確認手段での確認結果に基づいて、上記機能の使用
に対する課金を行う課金手段とを備えることを特徴とす
る課金装置。
【請求項２】上記表示手段は、複数の上記任意の機能
の中から上記ユーザが選択した機能の使用結果を表示
し、上記課金手段は、上記ユーザが選択した機能の使用に対
する課金を行うことを特徴とする請求項１記載の課金装
置。
【請求項３】上記課金手段は、上記複数の任意の機能
のそれぞれに対して予め定められた課金情報に基づい
て、上記課金を行うことを特徴とする請求項２記載の課
金装置。
【請求項４】上記課金手段は、上記確認手段によりユ
ーザから課金の許可がなされた場合のみ、上記課金を行
うことを特徴とする請求項１記載の課金装置。
【請求項５】上記機能は、印刷機能、画像スキャン機
能、画像加工機能、ＯＣＲ機能、翻訳機能、保存機能、
及び転送機能の少なくとも何れかを含むことを特徴とす
る請求項１記載の課金装置。
【請求項６】１つ又は複数の処理機能を有する情報処
理装置であって、請求項１〜５の何れかに記載の課金装置の機能により、
上記処理機能の使用に対する課金を行うことを特徴とす
る情報処理装置。
【請求項７】複数の機器が互いに通信可能に接続され
てなる情報処理システムであって、上記複数の機器のうち少なくとも１つの機器は、請求項
１〜５の何れかに記載の課金装置の機能、又は請求項６
記載の情報処理装置の機能を有することを特徴とする情
報処理システム。
【請求項８】ユーザからの１つ又は複数の機能の使用
に対する課金を行うための課金方法であって、上記機能の使用結果の少なくとも一部を上記ユーザに対
してプレビュー表示する表示ステップと、上記ユーザに対して課金しても良いか否かを確認する確
認ステップと、上記確認ステップでの確認結果に基づいて、上記機能の
使用に対する課金を行う課金ステップとを含むことを特
徴とする課金方法。
【請求項９】上記課金ステップは、ユーザから使用さ
れる機能毎の使用料金情報を用いて、上記課金を行うス
テップを含むことを特徴とする請求項８記載の課金方
法。
【請求項１０】上記課金ステップは、上記確認ステッ
プにてユーザから課金が拒否された場合には上記使用結
果を破棄し、上記確認ステップにてユーザから課金が許
可された場合には上記課金を行なうステップを含むこと
を特徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１１】上記機能は、印刷機能を含み、上記表示ステップは、上記印刷機能による印刷結果を印
刷前にプレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記印刷及び課金の実行を決定するステ
ップを含むことを特徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１２】上記機能は、画像スキャン機能を含
み、上記表示ステップは、上記画像スキャン機能によるスキ
ャン結果をプレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記スキャン結果に対する他の機能によ
る処理及び課金の実行を決定するステップを含むことを
特徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１３】上記機能は、画像加工機能を含み、上記表示ステップは、上記画像加工機能による加工済結
果をプレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記加工済結果に対する他の機能による
処理及び課金の実行を決定するステップを含むことを特
徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１４】上記機能は、ＯＣＲ機能を含み、上記表示ステップは、上記ＯＣＲ機能によるＯＣＲ結果
をプレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記ＯＣＲ結果に対する他の機能による
処理及び課金の実行を決定するステップを含むことを特
徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１５】上記機能は、翻訳機能を含み、上記表示ステップは、上記翻訳機能による翻訳結果の一
部又は全てをプレビュー表示するステップを含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記翻訳結果に対する他の機能による処
理及び課金の実行を決定するステップを含むことを特徴
とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１６】上記表示ステップは、上記機能により
暫定的に処理した結果をプレビュー表示するステップを
含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記プレビュー表
示に基づいて、上記処理結果に対する他の機能による処
理及び課金の実行を決定するステップを含むことを特徴
とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１７】上記機能は、課金確認された処理済み
データをメモリへ保存する保存機能を含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記保存機能によ
るデータの保存のために課金の実行を決定するステップ
を含むことを特徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１８】上記機能は、課金確認された処理済み
データを通信回線を介して転送する転送機能を含み、上記確認ステップは、上記ユーザが、上記転送機能によ
るデータの転送のために課金の実行を決定するステップ
を含むことを特徴とする請求項８記載の課金方法。
【請求項１９】請求項１〜５の何れかに記載の課金装
置の機能、又は請求項６記載の情報処理装置の機能、又
は請求項７記載の情報処理システムの機能を実施するた
めの処理プログラムを、コンピュータが読出可能に格納
したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項２０】請求項８〜１８の何れかに記載の課金
方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に格納
したことを特徴とする記憶媒体。