JP2001336679A - 食品用ホース - Google Patents

食品用ホース

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JP2001336679A
JP2001336679A JP2000160494A JP2000160494A JP2001336679A JP 2001336679 A JP2001336679 A JP 2001336679A JP 2000160494 A JP2000160494 A JP 2000160494A JP 2000160494 A JP2000160494 A JP 2000160494A JP 2001336679 A JP2001336679 A JP 2001336679A
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elastomer
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JP2000160494A
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Katsumasa Kanai
克雅 金井
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Toyox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩素の消費がなく無味・無臭で内面が汚れ難
いと共にガスバリアー性に優れしかも内層と外層との接
着強度を十分に確保したフレキシブルな食品用ホースを
提供する。 【解決手段】 内層1をポリフッ化ビニリデンで構成す
ることにより、その特性で水道水中の塩素と反応しない
と共に、内層1の内面が汚れ難く、しかも内層1及び外
層2に含まれるポリフッ化ビニリデンにより、ガスバリ
アー性を有し、内層1と外層2との接着性が良好であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカップ式自
動販売機、ディスペンサー等の飲料用として使用するチ
ューブ等をも含んだフレキシブルな食品用ホースに関す
る。詳しくは、内層と外層とを積層した食品用ホースに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の飲料用チューブとしては、内層を
ポリエチレンで構成すると共に外層をエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)で構成した飲料用フレキシブル
チューブか、或いは内層をポリエチレンで構成すると共
に外層をスチレン系エラストマーで構成した飲料用フレ
キシブルチューブが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、このよう
な飲料用チューブでは、内層を構成するポリエチレンが
水道水中に殺菌のために添加される塩素と反応して、塩
素が短時間で消費されるため、水の腐敗を招いてしま
い、更に加工性向上のためにポリエチレン中に添加され
る抗酸化剤と水道水中の塩素とが反応にして、異臭・異
味が生じてしまう場合があるという問題があった。また
内層をポリエチレンで構成し、中間層をエチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)で構成すると共に、その外側
に補強のためにポリエステル繊維やステンレス繊維から
なる網状の補強繊維層を巻き付け、その繊維保護のため
に引き裂き強度の強い軟質ポリ塩化ビニルからなる保護
層で被覆された耐圧チューブがある。しかし、この耐圧
チューブは機械の外部配管として多く使用され、特に排
水溝の上部などのように異臭のある外部に配管される場
合には、外部の異臭が透過して飲料品質を損なう場合が
あった。これを防止するため、中間層としてガスバリア
ー性に優れたビニルアルコール−エチレンコポリマーを
追加した構成のチューブがある。しかし、このガスバリ
アー性に優れたチューブは、前記水道水中の塩素に対す
る欠点を解決するものではないという問題がある。
【0004】本発明のうち請求項1記載の発明は、塩素
の消費がなく無味・無臭で内面が汚れ難いと共にガスバ
リアー性に優れしかも内層と外層との接着強度を十分に
確保したフレキシブルな食品用ホースを提供することを
目的としたものである。請求項2記載の発明は、塩素の
消費がなく無味・無臭で内面が汚れ難いと共にガスバリ
アー性に優れしかも内層と外層との接着強度を十分に確
保しながらフレキシブル性に優れた食品用ホースを提供
することを目的としたものである。請求項3記載の発明
は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、外
面が汚れ難くて良好な外観が得られると共にホースの折
れを防止した食品用ホースを提供することを目的とした
ものである。請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3に記載の発明の目的に加えて、比較的高圧の条件で
耐圧ホースとして使用可能な食品用ホースを提供するこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、内層をポ
リフッ化ビニリデンで構成し、外層をポリフッ化ビニリ
デンとアクリル系エラストマーの混合材料で構成したこ
とを特徴とするものである。請求項2記載の発明は、内
層をポリフッ化ビニリデンで構成し、外層をポリフッ化
ビニリデンとアクリル系エラストマーとエチレン−酢酸
ビニル共重合体の混合材料で構成したことを特徴とする
ものである。請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明の構成に、前記外層の外側に、オレフィン系
エラストマー又はスチレン系エラストマー又はオレフィ
ン系樹脂又はアクリル系エラストマー又はアクリル樹脂
で構成した最外層を積層した構成を加えたことを特徴と
する。請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記
載の発明の構成に、前記外層又は最外層の外表面に網状
の補強繊維層を積層し、更にその外側には、外層又は最
外層と相溶性のある樹脂材料で構成した保護層を積層し
た構成を加えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のうち請求項1記載の発明は、内層をポ
リフッ化ビニリデンで構成することにより、その特性で
水道水中の塩素と反応しないと共に、内層の内面が汚れ
難く、しかも内層及び外層に含まれるポリフッ化ビニリ
デンにより、ガスバリアー性を有し、内層と外層との接
着性が良好である。上記請求項2の発明は、内層をポリ
フッ化ビニリデンで構成することにより、その特性で水
道水中の塩素と反応せず、内層の内面が汚れ難く、しか
もガスバリアー性を有し、外層に含まれるポリフッ化ビ
ニリデンにより、内層のポリフッ化ビニリデンとの接着
性が良好であり、更に外層に含まれるエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体により、フレキシブル性が良好である。請
求項3の発明は、請求項1または2記載の構成に対し
て、前記外層の外側に、オレフィン系エラストマー又は
スチレン系エラストマー又は例えばポリエチレンやポリ
プロピレンやエチレン−酢酸ビニル共重合体などからな
るオレフィン系樹脂又はアクリル系エラストマー又はア
クリル樹脂で構成した最外層を積層した構成を追加した
ので、最外層に含まれる上記材料の特性により、外面も
汚れ難くなると共に光沢性のある良好な外観が得られ、
しかもオレフィン系エラストマー又はスチレン系エラス
トマーが含有された場合には、これら含有するエラスト
マーの特性により、柔軟性が付加される。特に最外層に
含まれるオレフィン系エラストマー又はスチレン系エラ
ストマー又はオレフィン樹脂は、外層に含まれるエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体の特性により、外層と最外層と
十分な接着強度が得られ、外層と最外層の剥離を確実に
防止できる。なお、請求項1の外層は、請求項2のよう
にエチレン−酢酸ビニル共重合体を含まないので、最外
層に含まれるオレフィン系エラストマー又はスチレン系
エラストマー又はオレフィン樹脂との接着性に劣るが、
これら外層と最外層を共押出し成形することによって両
者を接着することは可能である。請求項4記載の発明
は、請求項1、2または3記載の構成に対して、前記外
層又は最外層の外表面に網状の補強繊維層を積層し、更
にその外側には、外層又は最外層と相溶性のある樹脂材
料で構成した保護層を積層した構成を追加したので、外
層又は最外層の外表面に補強繊維層が保護層により接着
保持されて耐圧性能を高められる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の食品用ホースAは、図1
に示す如く内層1と外層2を共押出し成形することによ
り二層に積層するか、或いは図2に示す如く内層1と外
層2と最外層3を共押出し成形することにより三層に積
層したものである。
【0008】上記内層1は、ポリフッ化ビニリデン(P
VdF)で構成される。上記外層2は、ポリフッ化ビニ
リデンとアクリル系エラストマーで構成されるか、或い
は必要に応じてこれらポリフッ化ビニリデンとアクリル
系エラストマーの混合物にエチレン−酢酸ビニル共重合
体を添加した混合材料で構成される。
【0009】上述した材料構成から本発明の食品用ホー
スAは、内層1に含まれるポリフッ化ビニリデンの特性
により、水道水中の塩素と反応しないと共に、この内層
1の内面に汚れが付着し難い。更に、これら内層1及び
外層2に含まれるポリフッ化ビニリデンの特性により、
ガスバリアー性を有して、外部からの異臭の影響が少な
いと共に、内層1と外層2との接着性が良好である。そ
の結果、本発明の食品用ホースAは、塩素の消費がなく
無味・無臭で内面に汚れが付着し難く、汚れても簡単に
除去できて食品衛生的に優れると共に、ガスバリアー性
に優れて、外部からの異臭の影響が少なく、しかも内層
1と外層2との接着強度を十分に確保して、これら内層
1と外層2の剥離を確実に防止できる。
【0010】また、上記外層2にエチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)を添加した場合には、その特性によ
り、フレキシブル性が良好である。
【0011】前記最外層3は、オレフィン系エラストマ
ー又はスチレン系エラストマー又はオレフィン系樹脂又
はアクリル系エラストマー又はアクリル樹脂で構成され
る。本発明の食品用ホースAの最外層3は、オレフィン
系エラストマー又はスチレン系エラストマー又はオレフ
ィン系樹脂又はアクリル系エラストマー又はアクリル樹
脂の特性により、外面も汚れ難くなると共に光沢性のあ
る良好な外観が得られ、しかもオレフィン系エラストマ
ー又はスチレン系エラストマーが含有された場合には、
これら含有するエラストマーの特性により、柔軟性が付
加される。その結果、最外層3の外面が汚れ難くて良好
な外観が得られると共にホースの折れを防止できる。
【0012】特に最外層3に含まれるオレフィン系エラ
ストマー又はスチレン系エラストマー又はオレフィン樹
脂は、外層2に含まれるエチレン−酢酸ビニル共重合体
と相溶性があるため、外層2と最外層3との間に十分な
接着強度が得られ、外層2と最外層3の剥離を確実に防
止できる。なお、外層2にエチレン−酢酸ビニル共重合
体が含まれない場合には、最外層3に含まれるオレフィ
ン系エラストマー又はスチレン系エラストマー又はオレ
フィン系樹脂又はアクリル系エラストマー又はアクリル
樹脂との接着性に劣るが、これら外層2と最外層3を共
押出し成形することによって両者を接着することは可能
である。
【0013】上記食品用ホースAについて、以下に示す
実施例1〜3及び比較例1、2毎に、各層間の接着性、
ガスバリアー性、塩素消費の有無について試験を行い、
その結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】実施例1、2は、図1に示す内層1と外層
2のみからなるもので、下記の割合で配合された外層2
と、ポリフッ化ビニリデンのみの内層1を二層に共押出
成形したものである。実施例1の外層2は、10重量%
のポリフッ化ビニリデンと90重量%のアクリル系エラ
ストマーの混合材料で構成した。実施例2の外層2は、
10重量%のポリフッ化ビニリデンと40重量%のアク
リル系エラストマーと50重量%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の混合材料で構成した。
【0016】実施例3は、図2に示す内層1と外層2と
最外層3を三層に共押出成形したものである。実施例3
は、内層1をポリフッ化ビニリデンで構成し、外層2を
10重量%のポリフッ化ビニリデンと40重量%のアク
リル系エラストマーと50重量%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の混合材料で構成し、最外層3をアクリル系
エラストマーで構成した。
【0017】比較例1、2は、図2に示す内層1と外層
2と最外層3を三層に共押出成形したものである。比較
例1は、内層1をポリフッ化ビニリデンで構成し、外層
2をエチレン−酢酸ビニル共重合体で構成し、最外層3
をポリエチレンで構成した。比較例2は、内層1と最外
層3をポリエチレンで構成し、外層2をスチレン系エラ
ストマーで構成した。
【0018】そして、上記各層間の接着性については剥
離試験を行い、内層1と外層2と最外層3とが剥離せず
に良好な接着状態であったものを○と示し、剥離したも
のを×と示した。ガスバリアー性については、食品用ホ
ースAの端部をポリ塩化ビニリデンのフィルムで密閉
し、ファンタ(登録商標)メロンシロップに1ヶ月浸漬
した後、水を食品用ホースA内に入れ、33℃×24時
間放置した後、3点識別法で味覚テストを行い、上記シ
ロップの匂いが食品用ホースAに透過しなかったものを
○と示し、透過したものを×と示した。塩素消費の有無
については、各食品用ホースA内に2ppmの塩素濃度
の水を入れ、8時間後にその塩素濃度測定を行い、塩素
消費が非常に少なかったものを○と示し、塩素消費が非
常に多かったものを×と示した。
【0019】前記試験の結果、実施例1〜3は、いずれ
も内層1と外層2及び外層2と最外層3との接着性は良
く、ガスバリアー性に優れ、塩素消費も非常に少ない結
果を示した。比較例1は、ガスバリアー性が優れて塩素
消費も非常に少ないものの、内層1と外層2との接着性
に劣る結果を示した。比較例2は、内層1と外層2と最
外層3との接着性が優れているものの、ガスバリアー性
が劣り、塩素消費も非常に多い結果を示した。以上に示
すように本発明の食品用ホースAは、内層1と外層2と
の接着性及び外層2と最外層3との接着性が良く、ガス
バリアー性に優れ、塩素消費が非常に少ない衛生的な飲
料用チューブとすることができた。
【0020】更に、本実施例の場合には、内層1と外層
2を共押出成形するか、或いは内層1と外層2と最外層
3を押出成形したので、これらが同時に容易に形成さ
れ、その結果、食品用ホースAを安価に製造でき、その
コストを低減できる。なお、これに限定されず、共押出
成形以外の成形方法で内層1と外層2を形成するか、或
いは内層1と外層2と最外層3を形成しても良い。
【0021】また、前示実施例では、最外層3がアクリ
ル系エラストマーで構成される場合を示したが、これに
限定されず、フレキシブル性は劣るが、最外層3をオレ
フィン系エラストマー又はスチレン系エラストマー又は
オレフィン系樹脂又はアクリル樹脂のみで構成すること
も可能である。
【0022】一方、図3に示すものは、本発明の他の実
施例であり、このものは図1に示す外層2の外表面か、
又は図2に示す最外層3の外表面に、網状の補強繊維層
4を積層し、更にその外側には、外層2又は最外層3と
相溶性のある樹脂材料で構成した保護層5を積層した構
成が、前記図1及び図2に示した実施例とは異なり、そ
れ以外の構成は図1及び図2に示した実施例と同じもの
である。
【0023】図示例では、最外層3の外表面に網状の補
強繊維層4を積層し、更にその外側に保護層5を積層し
た場合を示したものである。ここで、繊維補強層4と
は、例えばポリエステル繊維やナイロン繊維などの合成
樹脂製繊維、又は例えばステンレス繊維などの金属製繊
維、又はそれ以外の材質で形成した繊維を網状に巻き付
けることにより構成される。保護層5は、上記繊維補強
層4が巻き付けられる最も外側の外層2又は最外層3と
同じ構成材料、図示例の場合には、最外層3の構成材料
であるオレフィン系エラストマー又はスチレン系エラス
トマー又はオレフィン系樹脂又はアクリル系エラストマ
ー又はアクリル樹脂により構成される。
【0024】従って、図3に示すものは、外層2又は最
外層3の外表面に補強繊維層4が保護層5により接着保
持されて耐圧性能を高められる。その結果、前記図1及
び図2に示した実施例よりも食品用ホースAを比較的高
圧の条件で耐圧ホースとして使用できるという利点があ
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、内層をポリフッ化ビニリデンで構成
することにより、その特性で水道水中の塩素と反応しな
いと共に、内層の内面が汚れ難く、しかも内層及び外層
に含まれるポリフッ化ビニリデンにより、ガスバリアー
性を有し、内層と外層との接着性が良好であるので、塩
素の消費がなく無味・無臭で内面が汚れ難いと共にガス
バリアー性に優れしかも内層と外層との接着強度を十分
に確保したフレキシブルな食品用ホースを提供できる。
従って、水道水中の塩素との反応により異臭や塩素の消
費がなくて殺菌効果の消失を防止でき、異臭・異味で内
面が汚れ難くて食品衛生的に優れ、更にガスバリアー性
があるため、外部の異臭がホース構成材料を透過してホ
ース内の飲料に悪影響を与えて飲料品質が損なうのを防
止できると共に、シロップの匂いが含浸し難くてフレー
バ交換時にも問題とならず、しかも十分な接着強度が得
られるから、耐久性に優れてコスト的に安価できる。
【0026】請求項2の発明は、内層をポリフッ化ビニ
リデンで構成することにより、その特性で水道水中の塩
素と反応せず、内層の内面が汚れ難く、しかもガスバリ
アー性を有し、外層に含まれるポリフッ化ビニリデンに
より、内層のポリフッ化ビニリデンとの接着性が良好で
あり、更に外層に含まれるエチレン−酢酸ビニル共重合
体により、フレキシブル性が良好であるので、塩素の消
費がなく無味・無臭で内面が汚れ難いと共にガスバリア
ー性に優れしかも内層と外層との接着強度を十分に確保
しながらフレキシブル性に優れた食品用ホースを提供で
きる。従って、水道水中の塩素との反応により異臭や塩
素の消費がなくて殺菌効果の消失を防止でき、異臭・異
味で内面が汚れ難くて食品衛生的に優れ、更にガスバリ
アー性があるため、外部の異臭がホース構成材料を透過
してホース内の飲料に悪影響を与えて飲料品質が損なう
のを防止できると共に、シロップの匂いが含浸し難くて
フレーバ交換時にも問題とならず、しかも十分な接着強
度が得られるから、耐久性に優れてコスト的に安価でき
る。
【0027】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の効果に加えて、最外層に含まれるオレフィン系エラ
ストマー又はスチレン系エラストマー又はオレフィン系
樹脂又はアクリル系エラストマー又はアクリル樹脂の特
性により、外面も汚れ難くなると共に光沢性のある良好
な外観が得られ、しかもオレフィン系エラストマー又は
スチレン系エラストマーが含有された場合には、これら
含有するエラストマーの特性により、柔軟性が付加され
るので、外面が汚れ難くて良好な外観が得られると共に
ホースの折れを防止した食品用ホースを提供できる。特
に最外層に含まれるオレフィン系エラストマー又はスチ
レン系エラストマー又はオレフィン樹脂は、外層に含ま
れるエチレン−酢酸ビニル共重合体の特性により、外層
と最外層と十分な接着強度が得られ、外層と最外層の剥
離を確実に防止できる。
【0028】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の発明の効果に加えて、外層又は最外層の外表面に補強
繊維層が保護層により接着保持されて耐圧性能を高めら
れるので、比較的高圧の条件で耐圧ホースとして使用可
能な食品用ホースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す食品用ホースの一部
切欠斜視図であり、二層構造である場合を示している。
【図2】 本発明の一実施例を示す食品用ホースの一部
切欠斜視図であり、三層構造である場合を示している。
【図3】 本発明の他の実施例を示す食品用ホースの一
部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 内層 2 外層 3 最外層 4 補強繊維層 5 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 CB03 CB04 CB06 CB14 CC02 DA26 DB02 DB27 4F100 AK03C AK12C AK19A AK19B AK25B AK25C AK68B AL05B AL09B AL09C AR00D AR00E BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10E BA13 DA11 DG01D EH20 EJ91E GB23 JB01 JD02 JK06 JK13 JK17 JL06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層(1)と外層(2)とを積層した食
    品用ホースにおいて、前記内層(1)をポリフッ化ビニ
    リデンで構成し、外層(2)をポリフッ化ビニリデンと
    アクリル系エラストマーの混合材料で構成したことを特
    徴とする食品用ホース。
  2. 【請求項2】 内層(1)と外層(2)とを積層した食
    品用ホースにおいて、前記内層(1)をポリフッ化ビニ
    リデンで構成し、外層(2)をポリフッ化ビニリデンと
    アクリル系エラストマーとエチレン−酢酸ビニル共重合
    体の混合材料で構成したことを特徴とする食品用ホー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記外層(2)の外側に、オレフィン系
    エラストマー又はスチレン系エラストマー又はオレフィ
    ン系樹脂又はアクリル系エラストマー又はアクリル樹脂
    で構成した最外層(3)を積層した請求項1または2記
    載の食品用ホース。
  4. 【請求項4】 前記外層(2)又は最外層(3)の外表
    面に網状の補強繊維層(4)を積層し、更にその外側に
    は、外層(2)又は最外層(3)と相溶性のある樹脂材
    料で構成した保護層(5)を積層した請求項1、2また
    は3記載の食品用ホース。
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