JP2001335178A - 吸着部材及び画像形成装置 - Google Patents
吸着部材及び画像形成装置Info
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- JP2001335178A JP2001335178A JP2000160673A JP2000160673A JP2001335178A JP 2001335178 A JP2001335178 A JP 2001335178A JP 2000160673 A JP2000160673 A JP 2000160673A JP 2000160673 A JP2000160673 A JP 2000160673A JP 2001335178 A JP2001335178 A JP 2001335178A
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、転写材のコシに打ち勝つ押圧力を
発生すると共に、その押圧力による転写ベルトへの損傷
を回避しうる吸着部材を実現することにより、画像ズ
レ、裏汚れ、及び転写抜けのない高品質で且つ耐久性に
優れた画像形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の主な構成は、転写材担持手段6に転写
材を押圧して吸着させる吸着部材14、15であって、芯部
材と、前記芯部材の長手方向中央の第一の領域に形成し
た弾性体14aと、前記第一の領域よりも長手方向両端側
の第二の領域に設けたブラシ部材14bとを有し、前記第
一の領域の略中央部の外径が前記第一の領域の両端部の
外径に対して大きいことを特徴とする。
発生すると共に、その押圧力による転写ベルトへの損傷
を回避しうる吸着部材を実現することにより、画像ズ
レ、裏汚れ、及び転写抜けのない高品質で且つ耐久性に
優れた画像形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の主な構成は、転写材担持手段6に転写
材を押圧して吸着させる吸着部材14、15であって、芯部
材と、前記芯部材の長手方向中央の第一の領域に形成し
た弾性体14aと、前記第一の領域よりも長手方向両端側
の第二の領域に設けたブラシ部材14bとを有し、前記第
一の領域の略中央部の外径が前記第一の領域の両端部の
外径に対して大きいことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートを搬送して画
像を記録する画像形成装置に関し、特にコシの強いシー
トを確実に搬送しうる画像形成装置に関するものであ
る。
像を記録する画像形成装置に関し、特にコシの強いシー
トを確実に搬送しうる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、無端ベルトに紙やプラスチッ
クシートなどの転写材を吸着搬送し、画像形成を行う画
像形成装置が提供されている。このような画像形成装置
の一例について図8に基づいて簡略に説明する。
クシートなどの転写材を吸着搬送し、画像形成を行う画
像形成装置が提供されている。このような画像形成装置
の一例について図8に基づいて簡略に説明する。
【0003】画像形成装置内部には像担持体である感光
ドラム105を有している。感光ドラム105の外周は感光ド
ラム帯電器102によって一様に帯電され、露光ランプ101
及び露光装置103によって光線を照射されることによっ
て静電潜像が形成される。この静電潜像に現像器104か
らトナーを転移させることによりトナー像が形成され
る。一方給送トレイ117からレジストローラ113によって
供給された転写材は転写材担持手段(以下転写ベルト10
6という)に吸着させて搬送し、転写帯電器107によって
感光ドラム105上のトナー像を転写する。トナー像を転
写された転写材は、定着部109で加熱及び加圧によりト
ナー像を定着された後に装置外に排出される。トナー像
を転写した後の感光ドラム105は、表面に残留したトナ
ーをクリーナ108によって除去され、次の画像形成に供
される。
ドラム105を有している。感光ドラム105の外周は感光ド
ラム帯電器102によって一様に帯電され、露光ランプ101
及び露光装置103によって光線を照射されることによっ
て静電潜像が形成される。この静電潜像に現像器104か
らトナーを転移させることによりトナー像が形成され
る。一方給送トレイ117からレジストローラ113によって
供給された転写材は転写材担持手段(以下転写ベルト10
6という)に吸着させて搬送し、転写帯電器107によって
感光ドラム105上のトナー像を転写する。トナー像を転
写された転写材は、定着部109で加熱及び加圧によりト
ナー像を定着された後に装置外に排出される。トナー像
を転写した後の感光ドラム105は、表面に残留したトナ
ーをクリーナ108によって除去され、次の画像形成に供
される。
【0004】転写ベルト106はポリカーボネート樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂などの誘電体樹脂が用いられてい
る。そしてこのようなシートの両端部を互いに重ね合わ
せて接合することによりエンドレス形状にしたものか、
あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトによっ
て無端ベルトとし、駆動ローラ111及び従動ローラ112に
張架される。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂などの誘電体樹脂が用いられてい
る。そしてこのようなシートの両端部を互いに重ね合わ
せて接合することによりエンドレス形状にしたものか、
あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトによっ
て無端ベルトとし、駆動ローラ111及び従動ローラ112に
張架される。
【0005】駆動ローラ111によってこの転写ベルト106
が回転し、一定速度に達すると、転写材がレジストロー
ラ113から転写ベルト106に送り出され、転写材が転写部
へ向けて搬送される。転写材はレジストローラ113から
転写ベルト106上に送り出されると、直ちに吸着帯電器1
14及び吸着帯電器対向ローラ115によって転写ベルト106
と共に挟持され、吸着帯電器114によって電界あるいは
電荷を付与されることによって転写ベルト106に静電的
に保持され搬送される。
が回転し、一定速度に達すると、転写材がレジストロー
ラ113から転写ベルト106に送り出され、転写材が転写部
へ向けて搬送される。転写材はレジストローラ113から
転写ベルト106上に送り出されると、直ちに吸着帯電器1
14及び吸着帯電器対向ローラ115によって転写ベルト106
と共に挟持され、吸着帯電器114によって電界あるいは
電荷を付与されることによって転写ベルト106に静電的
に保持され搬送される。
【0006】そして感光ドラム105上のトナー像を転写
された転写材は、転写ベルト106の搬送方向下流部で分
離帯電器116により除電されて静電吸着力を減衰させる
ことにより、転写ベルト106の末端から離脱する。また
転写材を分離した後の転写ベルト106は、転写材担持側
に設置された導電性ファーブラシ110と、その対向とし
て設置された駆動ローラ111とを当接することにより、
転写ベルト106上に残留したトナー及びその他の異物を
清掃すると共に、蓄積した電荷の除去(除電)を行って
いる。
された転写材は、転写ベルト106の搬送方向下流部で分
離帯電器116により除電されて静電吸着力を減衰させる
ことにより、転写ベルト106の末端から離脱する。また
転写材を分離した後の転写ベルト106は、転写材担持側
に設置された導電性ファーブラシ110と、その対向とし
て設置された駆動ローラ111とを当接することにより、
転写ベルト106上に残留したトナー及びその他の異物を
清掃すると共に、蓄積した電荷の除去(除電)を行って
いる。
【0007】上記の如くして転写材を転写ベルト106上
に吸着搬送することにより、画像の書き出し位置がずれ
るレジずれは、感光ドラム105と転写材の速度がずれて
起こる画像伸縮などの画像形成上の不具合(以下画像ズ
レという)を防止することができる。
に吸着搬送することにより、画像の書き出し位置がずれ
るレジずれは、感光ドラム105と転写材の速度がずれて
起こる画像伸縮などの画像形成上の不具合(以下画像ズ
レという)を防止することができる。
【0008】しかし近年の省スペース化の需要の高まり
により、画像形成装置においても接地面積を小さく抑え
るため、転写材の搬送方向の幅を小さく抑える必要があ
る。このためレジストローラ113から転写帯電器107まで
の距離が、転写材の長さより短く構成されている場合が
ある。かかる構成においてレジストローラ113の搬送速
度と転写ベルト106の搬送速度を等しく設定すると、部
品寸法のばらつきなどによりレジストローラ113の搬送
速度より転写ベルト106の搬送速度の方が速くなる場合
がある。すると転写材はレジストローラ113と転写帯電
器107の間にあるときレジストローラ113によって引っ張
られるため、転写ベルト106上で転写材が滑り、画像ズ
レが生じてしまう。
により、画像形成装置においても接地面積を小さく抑え
るため、転写材の搬送方向の幅を小さく抑える必要があ
る。このためレジストローラ113から転写帯電器107まで
の距離が、転写材の長さより短く構成されている場合が
ある。かかる構成においてレジストローラ113の搬送速
度と転写ベルト106の搬送速度を等しく設定すると、部
品寸法のばらつきなどによりレジストローラ113の搬送
速度より転写ベルト106の搬送速度の方が速くなる場合
がある。すると転写材はレジストローラ113と転写帯電
器107の間にあるときレジストローラ113によって引っ張
られるため、転写ベルト106上で転写材が滑り、画像ズ
レが生じてしまう。
【0009】従って通常レジストローラ113の搬送速度
を転写ベルト106の搬送速度よりわずかに早めて、転写
材が引っ張られることを防止している。ここで生じる速
度差は転写材がレジストローラ113と吸着帯電器114の間
でループを形成することにより吸収し、転写ベルト106
上の転写材は確実に転写ベルト106に吸着された状態で
転写部に搬送されるため、画像ズレのない良好な画像を
得ることができる。
を転写ベルト106の搬送速度よりわずかに早めて、転写
材が引っ張られることを防止している。ここで生じる速
度差は転写材がレジストローラ113と吸着帯電器114の間
でループを形成することにより吸収し、転写ベルト106
上の転写材は確実に転写ベルト106に吸着された状態で
転写部に搬送されるため、画像ズレのない良好な画像を
得ることができる。
【0010】しかし、秤量が200gf/m2を越えるようなコ
シが強い転写材を搬送する場合、転写材のコシによる転
写材のコシによる搬送方向の押し力が吸着帯電器114に
よる保持力を上回り、ループが形成されず速度差を吸収
できなくなるおそれがある。すると転写材はレジストロ
ーラ113と転写帯電器107の間にあるときレジストローラ
113による押し力によって転写ベルト106上で転写材が滑
り、画像ズレが生じてしまう。
シが強い転写材を搬送する場合、転写材のコシによる転
写材のコシによる搬送方向の押し力が吸着帯電器114に
よる保持力を上回り、ループが形成されず速度差を吸収
できなくなるおそれがある。すると転写材はレジストロ
ーラ113と転写帯電器107の間にあるときレジストローラ
113による押し力によって転写ベルト106上で転写材が滑
り、画像ズレが生じてしまう。
【0011】これを防止するために、例えば特開平11-1
19569には、転写材のコシによって生ずる押し力より大
きい力で転写材を転写ベルト106に押し付けるよう、転
写材と転写ベルトを所定の押圧力で挟持する吸着部材を
レジストローラ113と転写位置の間に配置する構成が示
されている。すなわち上記従来例の説明において吸着部
材とは吸着帯電器114と吸着帯電器対向ローラ115によっ
て構成されており、吸着機能と押圧機能を兼ね備えた構
成となっている。
19569には、転写材のコシによって生ずる押し力より大
きい力で転写材を転写ベルト106に押し付けるよう、転
写材と転写ベルトを所定の押圧力で挟持する吸着部材を
レジストローラ113と転写位置の間に配置する構成が示
されている。すなわち上記従来例の説明において吸着部
材とは吸着帯電器114と吸着帯電器対向ローラ115によっ
て構成されており、吸着機能と押圧機能を兼ね備えた構
成となっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成にお
いては、吸着部材に転写材のコシにうち勝つための比較
的大きな押圧力が必要となる。具体的には、特開平11-1
19569に記載されているように、25N〜75Nの押圧力が必
要となる。
いては、吸着部材に転写材のコシにうち勝つための比較
的大きな押圧力が必要となる。具体的には、特開平11-1
19569に記載されているように、25N〜75Nの押圧力が必
要となる。
【0013】この押圧力は、通常吸着部材を支持するロ
ーラの両端部に加重されるため、ローラが撓み、挟持し
ている両端部の分布圧が中央部に較べて高くなる。ま
た、押圧力そのものが上記の如く大きいため、転写ベル
ト106や吸着部材の両端部で挟持されている部分は使用
につれて凹凸などの変形や、表面の荒れが発生する。
ーラの両端部に加重されるため、ローラが撓み、挟持し
ている両端部の分布圧が中央部に較べて高くなる。ま
た、押圧力そのものが上記の如く大きいため、転写ベル
ト106や吸着部材の両端部で挟持されている部分は使用
につれて凹凸などの変形や、表面の荒れが発生する。
【0014】このように凹凸や表面の荒れが生じた部分
は、クリーナ108によって十分に転写ベルト表面を清掃
することができなくなり、トナー等の汚れがベルト面に
付着する。この汚れが転写材の裏側に転移し、いわゆる
「裏汚れ」と呼ばれる欠陥が生じる。
は、クリーナ108によって十分に転写ベルト表面を清掃
することができなくなり、トナー等の汚れがベルト面に
付着する。この汚れが転写材の裏側に転移し、いわゆる
「裏汚れ」と呼ばれる欠陥が生じる。
【0015】さらに転写ベルト106の凹凸部やあれた部
分と接触している感光ドラム105の表面もあれることと
なり、転写抜けなどの画像不良が生じる場合もある。そ
して、最終的には、比較的短時間で転写ベルト106が破
断に至るおそれもある。
分と接触している感光ドラム105の表面もあれることと
なり、転写抜けなどの画像不良が生じる場合もある。そ
して、最終的には、比較的短時間で転写ベルト106が破
断に至るおそれもある。
【0016】そこで本発明は、転写材のコシに打ち勝つ
押圧力を発生すると共に、その押圧力による転写ベルト
への損傷を回避しうる吸着部材を実現することにより、
画像ズレ、裏汚れ、及び転写抜けのない高品質で且つ耐
久性に優れた画像形成装置を提供することを目的として
いる。
押圧力を発生すると共に、その押圧力による転写ベルト
への損傷を回避しうる吸着部材を実現することにより、
画像ズレ、裏汚れ、及び転写抜けのない高品質で且つ耐
久性に優れた画像形成装置を提供することを目的として
いる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置の主な構成は、転写材担
持手段に転写材を押圧して吸着させる吸着部材であっ
て、芯部材と、前記芯部材の長手方向中央の第一の領域
に形成した弾性体と、前記第一の領域よりも長手方向両
端側の第二の領域に設けたブラシ部材とを有し、前記第
一の領域の略中央部の外径が前記第一の領域の両端部の
外径に対して大きいことを特徴とする。
に、本発明に係る画像形成装置の主な構成は、転写材担
持手段に転写材を押圧して吸着させる吸着部材であっ
て、芯部材と、前記芯部材の長手方向中央の第一の領域
に形成した弾性体と、前記第一の領域よりも長手方向両
端側の第二の領域に設けたブラシ部材とを有し、前記第
一の領域の略中央部の外径が前記第一の領域の両端部の
外径に対して大きいことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本実施形態に係
る画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明す
る。図1は本実施形態に係る吸着部材を説明する図、図
2は本実施形態に係る画像形成装置の全体構成図、図3
は吸着部材近傍の側面図、図4は吸着部材による圧力分
布を説明する図である。
る画像形成装置の実施形態について、図を用いて説明す
る。図1は本実施形態に係る吸着部材を説明する図、図
2は本実施形態に係る画像形成装置の全体構成図、図3
は吸着部材近傍の側面図、図4は吸着部材による圧力分
布を説明する図である。
【0019】図2に示す画像形成装置は装置内部に像担
持体である感光ドラム5を有し、該感光ドラム5上にト
ナー像を形成して、これに隣接して設置された転写材担
持手段である転写ベルト6に担持、搬送される転写材上
に形成したトナー像を転写し、さらに転写材に定着装置
9において熱と圧力を印加することにより画像を形成す
るものである。
持体である感光ドラム5を有し、該感光ドラム5上にト
ナー像を形成して、これに隣接して設置された転写材担
持手段である転写ベルト6に担持、搬送される転写材上
に形成したトナー像を転写し、さらに転写材に定着装置
9において熱と圧力を印加することにより画像を形成す
るものである。
【0020】感光ドラム5の外周には露光ランプ1、一
次帯電器2、露光装置3、現像器4、転写帯電器7、及
びクリーナ8が設けられ、装置の上方部には図示しない
光源装置やポリゴンミラーが設置されている。感光ドラ
ム5の外周は一次帯電器2によって一様に帯電され、光
源装置から発せられたレーザ光をポリゴンミラーを回転
して走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって変
更し、fθレンズにより感光ドラム5の母線上に集光し
て露光することにより、感光体ドラム5上に画像信号に
応じた静電潜像を形成する。現像器4にはトナーが図示
しないトナー供給装置により所定量充填されており、上
記静電潜像にトナーを転移させることによりこれを顕像
化し、トナー像を現像する。
次帯電器2、露光装置3、現像器4、転写帯電器7、及
びクリーナ8が設けられ、装置の上方部には図示しない
光源装置やポリゴンミラーが設置されている。感光ドラ
ム5の外周は一次帯電器2によって一様に帯電され、光
源装置から発せられたレーザ光をポリゴンミラーを回転
して走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって変
更し、fθレンズにより感光ドラム5の母線上に集光し
て露光することにより、感光体ドラム5上に画像信号に
応じた静電潜像を形成する。現像器4にはトナーが図示
しないトナー供給装置により所定量充填されており、上
記静電潜像にトナーを転移させることによりこれを顕像
化し、トナー像を現像する。
【0021】転写材は給送トレイ17、装置下部に備えら
れた給送カセット18、19から供給され、レジストローラ
13に搬送される。レジストローラ13は転写材の斜行を矯
正すると共に画像形成と同期して転写材を転写材担持手
段(以下転写ベルト6という)に搬送し、感光ドラム5
と対向する転写部に順次送られる。
れた給送カセット18、19から供給され、レジストローラ
13に搬送される。レジストローラ13は転写材の斜行を矯
正すると共に画像形成と同期して転写材を転写材担持手
段(以下転写ベルト6という)に搬送し、感光ドラム5
と対向する転写部に順次送られる。
【0022】転写ベルト6は、ポリカーボネート樹脂シ
ートの誘電体樹脂にカーボンブラックなどの導電性フィ
ラーを分散して抵抗調整を施したシートから形成されて
いる。そしてこのようなシートの両端部を互いに重ね合
わせて接合することによりエンドレス形状にしたもの
か、あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトに
よって無端ベルトとし、駆動ローラ11及び従動ローラ12
に張架している。
ートの誘電体樹脂にカーボンブラックなどの導電性フィ
ラーを分散して抵抗調整を施したシートから形成されて
いる。そしてこのようなシートの両端部を互いに重ね合
わせて接合することによりエンドレス形状にしたもの
か、あるいは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトに
よって無端ベルトとし、駆動ローラ11及び従動ローラ12
に張架している。
【0023】駆動ローラ11によってこの転写ベルト6が
回転し、一定速度に達すると、転写材がレジストローラ
13から転写ベルト6に送り出され、転写材がレジストロ
ーラ13から転写ベルト6に送り出され、転写材が転写部
へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号が
ONとなり、それを基準としてあるタイミングで感光ド
ラム5に対して画像形成を行う。そして感光ドラム5の
下側の転写部で転写帯電器7が電界又は電荷を付与する
ことにより、感光ドラム5上に形成されたトナー像が転
写材に転写される。転写帯電器7にはコロナ放電のよう
な非接触帯電器、または帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電
ブレードのような帯電部材を用いた接触帯電器を用いる
ことができるが、本実施形態においては帯電ローラを用
いている。
回転し、一定速度に達すると、転写材がレジストローラ
13から転写ベルト6に送り出され、転写材がレジストロ
ーラ13から転写ベルト6に送り出され、転写材が転写部
へ向けて搬送される。これと同時に画像書き出し信号が
ONとなり、それを基準としてあるタイミングで感光ド
ラム5に対して画像形成を行う。そして感光ドラム5の
下側の転写部で転写帯電器7が電界又は電荷を付与する
ことにより、感光ドラム5上に形成されたトナー像が転
写材に転写される。転写帯電器7にはコロナ放電のよう
な非接触帯電器、または帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電
ブレードのような帯電部材を用いた接触帯電器を用いる
ことができるが、本実施形態においては帯電ローラを用
いている。
【0024】転写材はレジストローラ13から転写ベルト
6上に送り出されると、直ちに吸着部材である吸着帯電
器14と対向ローラである吸着帯電器対向ローラ15によっ
て転写ベルト6と共に挟持され、14によって電界あるい
は電荷付与されることによって、転写ベルト6に静電的
の保持され搬送される。このように吸着帯電器14と吸着
帯電器対向ローラ15によって転写材と転写ベルト6を共
に挟持することにより、転写材のコシに打ち勝つ押圧力
を付与して、転写材と転写ベルト6との密着性を向上さ
せている。すなわち本実施形態において吸着部材とは吸
着帯電器14と吸着帯電器対向ローラ15によって構成し、
吸着機能と押圧機能を兼ね備えた構成となっている。吸
着帯電器対向ローラ15は吸着部材20によって吸着帯電器
14側に35N程度の荷重で押圧されると共に、電気的に接
地されている。
6上に送り出されると、直ちに吸着部材である吸着帯電
器14と対向ローラである吸着帯電器対向ローラ15によっ
て転写ベルト6と共に挟持され、14によって電界あるい
は電荷付与されることによって、転写ベルト6に静電的
の保持され搬送される。このように吸着帯電器14と吸着
帯電器対向ローラ15によって転写材と転写ベルト6を共
に挟持することにより、転写材のコシに打ち勝つ押圧力
を付与して、転写材と転写ベルト6との密着性を向上さ
せている。すなわち本実施形態において吸着部材とは吸
着帯電器14と吸着帯電器対向ローラ15によって構成し、
吸着機能と押圧機能を兼ね備えた構成となっている。吸
着帯電器対向ローラ15は吸着部材20によって吸着帯電器
14側に35N程度の荷重で押圧されると共に、電気的に接
地されている。
【0025】トナー像を転写された転写材は、転写ベル
ト6の搬送方向下流部で分離帯電器16により除電されて
静電吸着力を減衰させることによって、転写ベルト6の
末端から離脱する。特に低湿度環境では転写材も乾燥し
て電気抵抗が高くなるため転写ベルトとの間の静電吸着
力が大きくなり、分離帯電器の効果は大きくなる。分離
帯電器16はトナー像が未定着の状態で転写材を除電する
ため、非接触帯電器が用いられる。
ト6の搬送方向下流部で分離帯電器16により除電されて
静電吸着力を減衰させることによって、転写ベルト6の
末端から離脱する。特に低湿度環境では転写材も乾燥し
て電気抵抗が高くなるため転写ベルトとの間の静電吸着
力が大きくなり、分離帯電器の効果は大きくなる。分離
帯電器16はトナー像が未定着の状態で転写材を除電する
ため、非接触帯電器が用いられる。
【0026】離脱した転写材は定着装置9へと搬送され
る。定着装置9は定着ローラ9a、加圧ローラ9bと、
その夫々をクリーニングする耐熱性クリーニング部材
と、各ローラ内に設置された加熱ヒータと、定着ローラ
9aにジメチルシリコンオイルなどの離型剤オイルを塗
布する塗布ローラと、そのオイル溜めと、加圧ローラ9
bの表面温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ
とから構成される。転写材は定着装置9で加熱及び加圧
されることによりトナー像が定着され、装置外の排出ト
レイ21に排出、積載される。
る。定着装置9は定着ローラ9a、加圧ローラ9bと、
その夫々をクリーニングする耐熱性クリーニング部材
と、各ローラ内に設置された加熱ヒータと、定着ローラ
9aにジメチルシリコンオイルなどの離型剤オイルを塗
布する塗布ローラと、そのオイル溜めと、加圧ローラ9
bの表面温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ
とから構成される。転写材は定着装置9で加熱及び加圧
されることによりトナー像が定着され、装置外の排出ト
レイ21に排出、積載される。
【0027】トナー像を転写した後の感光ドラム5は、
表面に残留したトナーをクリーナ8によって除去され、
次の画像形成に供される。また転写材を分離した後の転
写ベルト6は、転写材担持側に設置された導電性ファー
ブラシ10と、その対向として設置された駆動ローラ11と
を当接することにより、転写ベルト6上に残留したトナ
ー及びその他の異物を清掃すると共に、蓄積した電荷の
除去(除電)を行っている。導電性ファーブラシ10は、
導電性ウェブ(不織布)を用いることもできる。
表面に残留したトナーをクリーナ8によって除去され、
次の画像形成に供される。また転写材を分離した後の転
写ベルト6は、転写材担持側に設置された導電性ファー
ブラシ10と、その対向として設置された駆動ローラ11と
を当接することにより、転写ベルト6上に残留したトナ
ー及びその他の異物を清掃すると共に、蓄積した電荷の
除去(除電)を行っている。導電性ファーブラシ10は、
導電性ウェブ(不織布)を用いることもできる。
【0028】上記の如く構成した画像形成装置におい
て、吸着帯電器14は図1に示すように、長手方向中央部
分150mm幅(第一の領域)は弾性体である導電性ゴム14
aによって被覆されており、両端側それぞれ80mm幅(第
二の領域)はブラシ部材である導電性ファーブラシ14b
を植毛している。
て、吸着帯電器14は図1に示すように、長手方向中央部
分150mm幅(第一の領域)は弾性体である導電性ゴム14
aによって被覆されており、両端側それぞれ80mm幅(第
二の領域)はブラシ部材である導電性ファーブラシ14b
を植毛している。
【0029】このような吸着帯電器14を用い、吸着帯電
器対向ローラ15(接地)と共に転写ベルト6を挟持する
ことにより、中央の導電性ゴム14a部分においては強い
挟持力が発生するが、両端の導電性ファーブラシ14b部
分においてはファーブラシの押圧が弱いために転写ベル
ト6の張力と比較して無視できるほど小さい挟持力が転
写材及び転写ベルト6に加えられる。このような構成に
よって、転写材の幅方向において中心から外側に向かっ
て変形をならしながら転写ベルト6に沿わせる効果を持
たせることができ、転写材にシワが発生して転写抜けを
起こし、画像不良が発生するのを防止している。これと
共に、帯電は導電性ゴム14a部分と導電性ファーブラシ
14b部分の両方の領域で行われ、転写材の全幅に渡って
均一に帯電させることができる。
器対向ローラ15(接地)と共に転写ベルト6を挟持する
ことにより、中央の導電性ゴム14a部分においては強い
挟持力が発生するが、両端の導電性ファーブラシ14b部
分においてはファーブラシの押圧が弱いために転写ベル
ト6の張力と比較して無視できるほど小さい挟持力が転
写材及び転写ベルト6に加えられる。このような構成に
よって、転写材の幅方向において中心から外側に向かっ
て変形をならしながら転写ベルト6に沿わせる効果を持
たせることができ、転写材にシワが発生して転写抜けを
起こし、画像不良が発生するのを防止している。これと
共に、帯電は導電性ゴム14a部分と導電性ファーブラシ
14b部分の両方の領域で行われ、転写材の全幅に渡って
均一に帯電させることができる。
【0030】また、図3に示すように吸着帯電器14、吸
着帯電器対向ローラ15のスラスト方向長さは共に転写材
Pのスラスト方向長さよりも長くなっている。つまり、
両者が転写ベルト6にそれぞれ接触する幅の互いに重な
っている領域L(転写材Pが間にないとき)よりも転写
材Pのスラスト方向長さの方が短い構成となっている。
このような構成とすることにより、転写材P及び転写材
Pが吸着されている転写ベルト6の領域に付与される吸
着電荷はスラスト方向においてムラが発生しなくなるの
で、その後の転写工程において転写ムラが発生するのを
防止することができた。
着帯電器対向ローラ15のスラスト方向長さは共に転写材
Pのスラスト方向長さよりも長くなっている。つまり、
両者が転写ベルト6にそれぞれ接触する幅の互いに重な
っている領域L(転写材Pが間にないとき)よりも転写
材Pのスラスト方向長さの方が短い構成となっている。
このような構成とすることにより、転写材P及び転写材
Pが吸着されている転写ベルト6の領域に付与される吸
着電荷はスラスト方向においてムラが発生しなくなるの
で、その後の転写工程において転写ムラが発生するのを
防止することができた。
【0031】さらに吸着帯電器14について詳細に述べる
と、中央部の導電性ゴム14aは硬度50度、体積抵抗率10
8Ωcmであり、厚さが中央部で0.8mm、外径は15.3mmであ
る。両端部の導電性ファーブラシ14bは導電性レーヨン
毛であり、体積抵抗率106Ωcm、密度5万本/inch2、毛
足長さ3.0mm(基布を含む)であって、導電性ゴム14a
に転写ベルト6が当接した状態での導電性ファーブラシ
14bの侵入量は1.0mmを見込んでいる。
と、中央部の導電性ゴム14aは硬度50度、体積抵抗率10
8Ωcmであり、厚さが中央部で0.8mm、外径は15.3mmであ
る。両端部の導電性ファーブラシ14bは導電性レーヨン
毛であり、体積抵抗率106Ωcm、密度5万本/inch2、毛
足長さ3.0mm(基布を含む)であって、導電性ゴム14a
に転写ベルト6が当接した状態での導電性ファーブラシ
14bの侵入量は1.0mmを見込んでいる。
【0032】導電性ゴム14aは中央部の外径に対して両
端部の外径が小さいクラウン形状となっている。中央部
と両端部の外径差をクラウン量とし、クラウン量を40μ
m、80μm、160μmと変化させたときのそれぞれの圧
力分布を図4(a)に示す。
端部の外径が小さいクラウン形状となっている。中央部
と両端部の外径差をクラウン量とし、クラウン量を40μ
m、80μm、160μmと変化させたときのそれぞれの圧
力分布を図4(a)に示す。
【0033】また比較のために、従来の導電性ゴム14a
部分の厚さ及び外径が一様な、すなわちクラウン量が0
のゴムローラを用いたときの圧力分布を図4(b)に示す。
従来例にて説明した如く、両端部の分布圧が中央部に較
べて著しく高くなっていることがわかる。
部分の厚さ及び外径が一様な、すなわちクラウン量が0
のゴムローラを用いたときの圧力分布を図4(b)に示す。
従来例にて説明した如く、両端部の分布圧が中央部に較
べて著しく高くなっていることがわかる。
【0034】本実施形態に係る吸着帯電器14を用いて耐
久試験を行った結果、転写ベルト6に変形や表面の荒れ
を生じる分布圧力は約6N/cm2であることがわかった。図
4(b)からわかるように、従来のクラウン量が0のゴムロ
ーラにおいては、両端部でこの値を大きく越えてしまっ
ている。この状態では、転写ベルト6の変形や表面の荒
れのためベルトのクリーニング不良や当接している感光
ドラム5表面の変質を誘い、裏汚れや画像不良を引き起
こし、最終的には転写ベルトを破損するおそれがある。
久試験を行った結果、転写ベルト6に変形や表面の荒れ
を生じる分布圧力は約6N/cm2であることがわかった。図
4(b)からわかるように、従来のクラウン量が0のゴムロ
ーラにおいては、両端部でこの値を大きく越えてしまっ
ている。この状態では、転写ベルト6の変形や表面の荒
れのためベルトのクリーニング不良や当接している感光
ドラム5表面の変質を誘い、裏汚れや画像不良を引き起
こし、最終的には転写ベルトを破損するおそれがある。
【0035】上記基準から考えるに、本実施形態に係る
吸着帯電器14においてもクラウン量が40μmの場合は両
端部でわずかに6N/cm2を越えている。またクラウン量が
160μmの場合は、中央部でわずかにこの圧力を越えて
いる。従って、適切なクラウン量は40μmから160μm
の間であるということができる。
吸着帯電器14においてもクラウン量が40μmの場合は両
端部でわずかに6N/cm2を越えている。またクラウン量が
160μmの場合は、中央部でわずかにこの圧力を越えて
いる。従って、適切なクラウン量は40μmから160μm
の間であるということができる。
【0036】[第二実施形態]次に、本発明に係る画像
形成装置の第二実施形態について、図5及び図6を用い
て説明する。図5は本実施形態に係る吸着部材を説明す
る図、図6は吸着部材による圧力分布を説明する図であ
る。
形成装置の第二実施形態について、図5及び図6を用い
て説明する。図5は本実施形態に係る吸着部材を説明す
る図、図6は吸着部材による圧力分布を説明する図であ
る。
【0037】上記第一実施形態においては吸着帯電器14
の中央部の導電性ゴム14aを中央部の外径に対して両端
部の外径が小さいクラウン形状として説明した。本実施
形態に係る吸着帯電器22は、まず第一実施形態と同様
に、長手方向中央部分150mm幅(第一の領域)を導電性
ゴム22aによって被覆し、両端側それぞれ80mmに導電性
ファーブラシ22bを植毛している。そして図5に示すよ
うに、第一実施形態と異なり、吸着帯電器22a部分は全
幅に渡って外径を一様に15.3mmとすると共に、内部の芯
部材22cの中央部100mmの外径を一様に13.7mmとし、両
端部を中央部より外径の小さいテーパ形状としている。
の中央部の導電性ゴム14aを中央部の外径に対して両端
部の外径が小さいクラウン形状として説明した。本実施
形態に係る吸着帯電器22は、まず第一実施形態と同様
に、長手方向中央部分150mm幅(第一の領域)を導電性
ゴム22aによって被覆し、両端側それぞれ80mmに導電性
ファーブラシ22bを植毛している。そして図5に示すよ
うに、第一実施形態と異なり、吸着帯電器22a部分は全
幅に渡って外径を一様に15.3mmとすると共に、内部の芯
部材22cの中央部100mmの外径を一様に13.7mmとし、両
端部を中央部より外径の小さいテーパ形状としている。
【0038】中央部と両端部の芯部材の外径差をテーパ
量とし、テーパ量を0.8mm、1.7mm、2.0mmとした時の圧
力分布を図6に示す。するとテーパ量が0.8mm、1.7mmの
場合は、転写ベルト6にかかる分布圧力が両端部におい
てわずかに6N/cm2を越えるという実験結果が得られた。
従って、適正なテーパ量は少なくとも1.7mm以上である
ということができる。なお、本実験においては芯部材形
状の制約から、テーパ量2.0mmを越える芯部材22cを用
いた実験を行うことはできなかった。
量とし、テーパ量を0.8mm、1.7mm、2.0mmとした時の圧
力分布を図6に示す。するとテーパ量が0.8mm、1.7mmの
場合は、転写ベルト6にかかる分布圧力が両端部におい
てわずかに6N/cm2を越えるという実験結果が得られた。
従って、適正なテーパ量は少なくとも1.7mm以上である
ということができる。なお、本実験においては芯部材形
状の制約から、テーパ量2.0mmを越える芯部材22cを用
いた実験を行うことはできなかった。
【0039】上記の如く構成することにより、芯部材を
比較的単純なテーパ形状とすることによって、導電性ゴ
ム22a外径を微妙なクラウン形状に仕上げなくとも一様
な圧力分布を得ることができ、吸着部材の生産コストの
低減化を図ることができる。
比較的単純なテーパ形状とすることによって、導電性ゴ
ム22a外径を微妙なクラウン形状に仕上げなくとも一様
な圧力分布を得ることができ、吸着部材の生産コストの
低減化を図ることができる。
【0040】[第三実施形態]上記第一、第二実施形態
で示した吸着帯電器14、吸着帯電器対向ローラ15は、図
7に示す画像形成装置にも適用できる。なお、図7にお
いて、図2と同じ機能を有する部材には同符号で示し、
説明を省略する。
で示した吸着帯電器14、吸着帯電器対向ローラ15は、図
7に示す画像形成装置にも適用できる。なお、図7にお
いて、図2と同じ機能を有する部材には同符号で示し、
説明を省略する。
【0041】次に、図7の画像形成装置における画像形
成プロセスを簡単に説明する。画像形成ステーション10
0a(イエロートナー画像形成部)、100b(マゼンタト
ナー画像形成部、100c(シアントナー画像形成部)、1
00d(ブラックトナー画像形成部)が転写ベルト6の移
動方向に沿って並設され、各画像形成ステーションで形
成される各色トナー像は、吸着帯電器14、吸着帯電器対
向ローラ15により転写ベルト6に吸着された記録材P
に、転写帯電器40a〜40d(ブレード)により順次重ね
て静電的に転写される。その後、記録材Pは転写ベルト
6から分離され、定着装置9にてトナー像が記録材P上
に定着され、機外に排出される。
成プロセスを簡単に説明する。画像形成ステーション10
0a(イエロートナー画像形成部)、100b(マゼンタト
ナー画像形成部、100c(シアントナー画像形成部)、1
00d(ブラックトナー画像形成部)が転写ベルト6の移
動方向に沿って並設され、各画像形成ステーションで形
成される各色トナー像は、吸着帯電器14、吸着帯電器対
向ローラ15により転写ベルト6に吸着された記録材P
に、転写帯電器40a〜40d(ブレード)により順次重ね
て静電的に転写される。その後、記録材Pは転写ベルト
6から分離され、定着装置9にてトナー像が記録材P上
に定着され、機外に排出される。
【0042】また、この画像形成装置では、入力画像信
号によっては、画像形成を必要としない色の画像形成部
が生じることがある。例えば、白黒画像を形成する場
合、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部100a、1
00b、100cは画像形成を行わず、ブラックの画像形成
部100dでのみ画像形成を行うことによって白黒画像を
形成することが可能である。このとき、記録材Pのジャ
ムを防止するために、感光ドラム5a〜5cの回転は維
持される。
号によっては、画像形成を必要としない色の画像形成部
が生じることがある。例えば、白黒画像を形成する場
合、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部100a、1
00b、100cは画像形成を行わず、ブラックの画像形成
部100dでのみ画像形成を行うことによって白黒画像を
形成することが可能である。このとき、記録材Pのジャ
ムを防止するために、感光ドラム5a〜5cの回転は維
持される。
【0043】このような場合、日が造形西部100a〜100
cでは感光ドラム5a〜5cへの物理的な傷、電気的な
メモリの発生、或いは耐電性能が低下するのを防止する
ために、転写帯電器40a〜40cによる転写ベルト6への
押圧力を低減させている。
cでは感光ドラム5a〜5cへの物理的な傷、電気的な
メモリの発生、或いは耐電性能が低下するのを防止する
ために、転写帯電器40a〜40cによる転写ベルト6への
押圧力を低減させている。
【0044】特に、感光ドラム5が一次帯電器2により
接触定電圧帯電を受ける画像形成装置においては、接触
帯電部を通過する以前の感光ドラム電位と帯電電位の差
が大きいほど感光ドラム表層の削れ量が多くなることが
わかっている。
接触定電圧帯電を受ける画像形成装置においては、接触
帯電部を通過する以前の感光ドラム電位と帯電電位の差
が大きいほど感光ドラム表層の削れ量が多くなることが
わかっている。
【0045】従って、画像形成ステーション100aで画
像が形成されない、白黒画像を形成するようなモードで
は、吸着帯電器14、吸着帯電器対向ローラ15により記録
材Pを転写ベルト6に静電吸着することで、しっかりと
画像形成ステーション100dまで搬送することができ、
ブラックトナー像が記録材Pに転写される位置がずれる
のを防止することができる。
像が形成されない、白黒画像を形成するようなモードで
は、吸着帯電器14、吸着帯電器対向ローラ15により記録
材Pを転写ベルト6に静電吸着することで、しっかりと
画像形成ステーション100dまで搬送することができ、
ブラックトナー像が記録材Pに転写される位置がずれる
のを防止することができる。
【0046】以上説明したような図7に示す画像形成装
置にも本発明を適用でき、記録材Pを転写ベルト6にシ
ワが発生したり、吸着帯電ムラが発生したりするのを防
止できる。また、記録材Pを転写ベルト6に所定のタイ
ミングで良好に静電吸着することができる8ので、記録
材Pに転写されるトナー像の位置ズレを防止することが
できる。
置にも本発明を適用でき、記録材Pを転写ベルト6にシ
ワが発生したり、吸着帯電ムラが発生したりするのを防
止できる。また、記録材Pを転写ベルト6に所定のタイ
ミングで良好に静電吸着することができる8ので、記録
材Pに転写されるトナー像の位置ズレを防止することが
できる。
【0047】以上の実施形態では、吸着帯電器14に吸着
バイアスを印加して、吸着帯電器対向ローラ15を設置し
ていたが、これに限らず、吸着帯電器14、吸着帯電器対
向ローラ15を互いに逆側に設けてもよい。また、吸着帯
電器対向ローラ15に適宜バイアスを印加してもよく、こ
の場合、吸着帯電器14を設置させてもよい。
バイアスを印加して、吸着帯電器対向ローラ15を設置し
ていたが、これに限らず、吸着帯電器14、吸着帯電器対
向ローラ15を互いに逆側に設けてもよい。また、吸着帯
電器対向ローラ15に適宜バイアスを印加してもよく、こ
の場合、吸着帯電器14を設置させてもよい。
【0048】また、本発明の思想の範囲内であるなら
ば、種々の変形が可能である。
ば、種々の変形が可能である。
【0049】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係る画像形
成装置は、転写材のコシの押し力に打ち勝って転写材を
転写材担持手段に沿わせる押圧力を発生すると共に、そ
の押圧力による転写ベルトへの損傷を回避することがで
き、画像ズレや転写材の裏汚れ、転写抜けなどの画像不
良のない高品質で且つ耐久性に優れた画像形成装置を提
供することができる。
成装置は、転写材のコシの押し力に打ち勝って転写材を
転写材担持手段に沿わせる押圧力を発生すると共に、そ
の押圧力による転写ベルトへの損傷を回避することがで
き、画像ズレや転写材の裏汚れ、転写抜けなどの画像不
良のない高品質で且つ耐久性に優れた画像形成装置を提
供することができる。
【図1】第一実施形態に係る吸着部材を説明する図であ
る。
る。
【図2】第一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図
である。
である。
【図3】吸着部材近傍の側面図である。
【図4】吸着部材による圧力分布を説明する図である。
【図5】第二実施形態に係る吸着部材を説明する図であ
る。
る。
【図6】吸着部材による圧力分布を説明する図である。
【図7】第三実施形態に係る画像形成装置の全体構成図
である。
である。
【図8】従来例に係る画像形成装置を説明する図であ
る。
る。
1 …露光ランプ 2 …一次帯電器 3 …露光装置 4 …現像器 5 …感光ドラム 6 …転写ベルト 7 …転写帯電器 8 …クリーナ 9 …定着装置 9a …定着ローラ 9b …加圧ローラ 10 …導電性ファーブラシ 11 …駆動ローラ 12 …従動ローラ 13 …レジストローラ 14 …吸着帯電器 14a …導電性ゴム 14b …導電性ファーブラシ 15 …吸着帯電器対向ローラ 16 …分離帯電器 17 …給送トレイ 18 …給送カセット 19 …給送カセット 20 …吸着部材 21 …排出トレイ 22 …吸着帯電器 22a …導電性ゴム 22b …導電性ファーブラシ 22c …芯部材
Claims (10)
- 【請求項1】 転写材担持手段に転写材を押圧して吸着
させる吸着部材であって、 芯部材と、 前記芯部材の長手方向中央の第一の領域に形成した弾性
体と、 前記第一の領域よりも長手方向両端側の第二の領域に設
けたブラシ部材とを有し、 前記第一の領域の略中央部の外径が前記第一の領域の両
端部の外径に対して大きいことを特徴とする吸着部材。 - 【請求項2】 転写材担持手段に転写材を押圧して吸着
させる吸着部材であって、 芯部材と、 前記芯部材の長手方向中央の第一の領域に形成した弾性
体と、 前記第一の領域よりも長手方向両端側の第二の領域に設
けたブラシ部材とを有し、 前記第一の領域において前記芯部材の外径が、略中央部
が前記第一の領域の両端部に対して大きいことを特徴と
する吸着部材。 - 【請求項3】 前記第一の領域の弾性体は、中央部の外
径と前記第一の領域の両端部の外径との差が、40μm以
上160μm以下であることを特徴とする請求項1記載の
吸着部材。 - 【請求項4】 前記第一の領域において、前記弾性体の
外径は同一であることを特徴とする請求項2記載の吸着
部材。 - 【請求項5】 前記芯部材は、中央部の外径と前記第一
の領域の両端部の外径との差が1.7mm以上であることを
特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記吸着部材は導電性材料で構成され、
電荷が付与されることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか1項記載の吸着部材。 - 【請求項7】 前記ブラシ部材は、導電性ブラシである
ことを特徴とする請求項6記載の吸着部材。 - 【請求項8】 トナー像を担持する像担持体と、 転写材を担持搬送する転写材担持手段と、 請求項1乃至7のいずれか1項記載の吸着部材とを有
し、 前記吸着部材によって前記転写材担持手段に押圧、吸着
された転写材に前記像担持体上のトナー像を転写するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 トナー像を担持する像担持体と、 転写材を担持搬送する転写材担持手段と、 芯部材の長手方向中央の第一の領域に弾性体を形成し、
該第一の領域よりも長手方向両端側の第二の領域にブラ
シ部材を設けた吸着部材と、 前記転写材担持手段に対して前記吸着部材と対向して配
置される対向ローラとを有し、 前記吸着部材又は対向ローラのいずれか又は両方の略中
央部の外径を両端部に対して大きく形成し、 前記吸着部材及び対向ローラによって前記転写材担持手
段に押圧、吸着された転写材に前記像担持体上のトナー
像を転写することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 前記吸着部材の第一の領域の略中央部
の外径が前記第一の領域の両端部の外径に対して大きい
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160673A JP2001335178A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 吸着部材及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000160673A JP2001335178A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 吸着部材及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001335178A true JP2001335178A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18664830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000160673A Pending JP2001335178A (ja) | 2000-05-30 | 2000-05-30 | 吸着部材及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001335178A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123417A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2000
- 2000-05-30 JP JP2000160673A patent/JP2001335178A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123417A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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